JPH10112180A - 半導体記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム - Google Patents

半導体記憶装置およびそれを用いたコンピュータシステム

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JPH10112180A
JPH10112180A JP8264507A JP26450796A JPH10112180A JP H10112180 A JPH10112180 A JP H10112180A JP 8264507 A JP8264507 A JP 8264507A JP 26450796 A JP26450796 A JP 26450796A JP H10112180 A JPH10112180 A JP H10112180A
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memory cell
cell array
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Yosuke Tanaka
洋介 田中
Masatoshi Hasegawa
雅俊 長谷川
Kazuhiko Kajitani
一彦 梶谷
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ構成設計におけるトレードオフ関係を
考慮した、チップ面積の低減とアクセス速度の向上との
両立が実現できる半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 DRAMによるメモリチップであって、
複数のメモリセルが行方向および列方向に配列されたメ
モリセルアレイ1と、このメモリセルアレイ1内の任意
のメモリセルを行アドレス信号によるワード線の指定と
列アドレス信号によるビット線の指定により選択するワ
ードドライバ2、行デコーダおよび列デコーダ4などか
ら構成され、メモリセルアレイ1は512YSのアレイ
構成例において、行方向のワード線長が列アドレスのデ
コード単位と一致しない171YS、170YS、17
1YSの3つのメモリマットに分割されてメモリセルア
レイが構成され、これらの分割された3つのメモリマッ
トは1つのメモリマットとして扱われて制御されるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置技
術に関し、特にDRAMなどのメモリセルアレイを持つ
LSI全般において、「チップ面積重視」と「アクセス
速度重視」とのトレードオフ関係を考慮したワード線長
フレキシブルアレイ構成設計に好適な半導体記憶装置お
よびそれを用いたコンピュータシステムに適用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、発明者が検討した技術とし
て、DRAMなどのメモリセルアレイを持つLSIにお
いては、複数のメモリセルが行方向および列方向に配列
されたメモリセルアレイ、行アドレスおよび列アドレス
を指定する行デコーダおよび列デコーダなどを有するチ
ップ構成が考えられ、行デコーダによる行アドレスによ
りワード線を指定し、かつ列デコーダによる列アドレス
によりビット線を指定し、この指定されたワード線とビ
ット線との交点にある任意のメモリセルを選択してデー
タの書き込みおよび読み出しが可能となっている。
【0003】なお、このようなDRAMなどのメモリセ
ルアレイを持つLSIに関する技術としては、たとえば
昭和59年11月30日、株式会社オーム社発行、社団
法人電子通信学会編の「LSIハンドブック」P485
〜P533などの文献に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
なDRAMなどのLSIにおいては、メモリセルアレイ
のアレイ構成設計での検討項目として、たとえば「チッ
プ面積重視」と「アクセス速度重視」とが挙げられる
が、この2項目は互いにトレードオフの関係にあり、以
下において本発明者が検討した「チップ面積重視」と
「アクセス速度重視」とのトレードオフの関係について
述べる。
【0005】たとえば、図6に示すような512YS
(列選択線)のときのアレイ構成例を考えると、1ワー
ドドライバ当り、立ち上げるワード線長は、図6(a) の
ようにメモリセルアレイ1が2分割されたアレイ構成で
は256(28)YS、図6(b)のようにメモリセルアレ
イ1が4分割されたアレイ構成では128(27)YSで
ある。
【0006】ここで、図6(a) のアレイ構成によるチッ
プと、図6(b) のアレイ構成によるチップとのチップ面
積の比較をすると、ワードドライバ2の数が図6(a) の
方が図6(b) よりも少ない分だけ、図6(a) の方がチッ
プ面積において有利である。よって、図6(a) のアレイ
構成によるチップは「チップ面積重視」のアレイ構成で
あることが分かる。
【0007】また、図7は図6のアレイ構成でのワード
線立ち上がり波形を示すもので、時間に対するワード線
レベルの立ち上がり特性を表している。1ワードドライ
バ当り、立ち上げるワード線長は、図6(a) のアレイ構
成では256YS、図6(b)のアレイ構成では128Y
Sである。このため、ワード線の立ち上がりは、図7に
示すように(a) より(b) の方が速い。この立ち上がり時
間の差は、ワードドライバ2から遠端になるほど顕著に
なり、タイミング設計を律則する。よって、アクセス速
度は図6(b) のアレイ構成の方が有利であり、図6(b)
は「アクセス速度重視」のアレイ構成であることが分か
る。
【0008】以上のことから、図8に示すように、アレ
イ構成設計での検討項目として、「チップ面積重視」と
「アクセス速度重視」があるが、この2項目は図6,7
で示したようにトレードオフの関係にある。よって、図
6(a) のアレイ構成と図6(b) のアレイ構成との中間が
設計最適点となることがある。すなわち、図6で(a)と
(b) との中間の面積で、図7で(c) のようなワード線立
ち上がり波形のアレイ構成となる。
【0009】しかし、通常、ワードドライバで起動する
ワード線長は、たとえば1ワードドライバ当り、立ち上
げるワード線長がN=7のときは128YS、N=8の
ときは256YSというように、列アドレスのデコード
単位(2N ) に一致させているため、設計最適点のアレ
イを構成するのは困難な状況となっている。
【0010】すなわち、メモリセルアレイ1のアレイ構
成設計において、ワード線長を設計するとき、チップ面
積の低減とアクセス速度の向上とのトレードオフの最適
解を決定しにくく、またワード線立ち上がり時間を減少
させて、アクセス速度の向上を図る方式として、ワード
シャントやDWD方式があるが、工程簡略化のために配
線層数の削減をすると適用できないということが考えら
れる。
【0011】そこで、本発明の目的は、メモリセルアレ
イのアレイ構成設計におけるトレードオフの関係を考慮
し、ワード線長を列アドレスのデコード単位と必ずしも
一致させずにアレイを構成することで、チップ面積の低
減とアクセス速度の向上との両立を実現することができ
る半導体記憶装置、さらにそれを用いたコンピュータシ
ステムなどを提供することにある。
【0012】特に、ワードシャントのようなメタル2層
配線とせずに、1層配線のみでチップ面積の低減とアク
セス速度の向上との両立に対応できる半導体記憶装置、
およびそれを用いたコンピュータシステムなどを提供す
ることができる。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、本発明の半導体記憶装置は、行
方向および列方向に配列された複数のメモリセルからな
るメモリセルアレイのアレイ構成設計において、メモリ
セルアレイ内の任意のメモリセルを行アドレス信号によ
り選択するワード線のワード線長を、列アドレスのデコ
ード単位(2N )と必ずしも一致させずにメモリセルア
レイを構成するものである。
【0016】具体的には、同一の記憶容量に対して「チ
ップ面積重視」と「アクセス速度重視」とのメモリセル
アレイ構成を考えた場合に、1ワードドライバ当りで立
ち上げるワード線のワード線長を「チップ面積重視」と
「アクセス速度重視」とのほぼ中間の値に設定するよう
にしたものである。
【0017】これにより、1ワードドライバで起動する
ワード線長を列アドレスのデコード単位に一致させる必
要がないので、メモリセルアレイのアレイ構成設計の自
由度が増し、ワードドライバの増加によるチップ面積の
増加を最小限に抑えつつ、ワード線立ち上がり時間の減
少によるアクセス速度の向上を実現し、チップ面積の低
減とアクセス速度の向上とのトレードオフの最適解を持
つチップ設計を可能とすることができる。
【0018】特に、メモリセルアレイが分割構造の場合
には、分割された複数のメモリマットを単一のメモリマ
ットとして扱って制御し、これらの分割された複数のメ
モリマットにあるワード線をワードドライバにより同時
に起動するようにしたものである。
【0019】また、ワード線がDWD方式による階層形
・多分割ワード線構造で、かつメモリセルアレイが分割
構造の場合には、分割された複数のメモリマットを単一
のメモリマットとして扱って制御し、これらの分割され
た複数のメモリマットにあるサブワード線をサブワード
ドライバにより同時に起動するようにしたものである。
【0020】これにより、特にワードシャントのような
メタル2層配線とせずに、1層配線のみでチップ面積の
低減とアクセス速度の向上との両立に対応することがで
き、またDWD方式においても、列アドレスのデコード
単位とサブワードドライバの起動するワード線長を必ず
しも一致させずにアレイを構成することで、設計最適点
を持つようなアレイ構成を実現することができる。
【0021】また、本発明のコンピュータシステムは、
前記半導体記憶装置に加えて、少なくとも、中央処理装
置およびその周辺回路などを有するものである。
【0022】これにより、チップ面積の低減とアクセス
速度の向上との両立が可能な半導体記憶装置を搭載し、
小型化および高速化を可能とすることができるコンピュ
ータシステムなどの各種システムを得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1である半導体記憶装置の基本的なチップ構成を示す
ブロック図、図2は本実施の形態1におけるメモリセル
アレイとその周辺回路の構成を詳細に示す説明図であ
る。
【0025】まず、図1により本実施の形態1の半導体
記憶装置の基本的なチップ構成を説明する。
【0026】本実施の形態1の半導体記憶装置は、たと
えばDRAMによるメモリチップとされ、複数のメモリ
セルが行方向および列方向に配列されたメモリセルアレ
イ1と、このメモリセルアレイ1内の任意のメモリセル
を行アドレス信号によるワード線の指定と列アドレス信
号によるビット線の指定により選択するワードドライバ
2、行デコーダ3および列デコーダ4と、選択されたメ
モリセルに対してデータの書き込みおよび読み出しを行
うI/O制御回路5と、外部との入出力を司る入出力イ
ンターフェース回路6などから構成されている。
【0027】このメモリチップには、外部から入出力イ
ンターフェース回路6に対してRAS(Row Address St
robe)信号、CAS(Column Address Strobe)信号、O
E(Output Enable)信号、WE(Write Enable)信号な
どの制御信号が入力されて、アドレスの取り込み動作、
データの書き込み動作、データの読み出し動作などの動
作サイクルが制御される。RAS信号およびCAS信号
により、チップ外部からのアドレス信号から行アドレス
信号または列アドレス信号がチップ内部に取り込まれ、
またWE信号によりチップ外部からのデータがメモリセ
ルに書き込まれ、OE信号によりメモリセルのデータが
チップ外部に読み出されるようになっている。
【0028】このメモリセルに対するデータの書き込み
および読み出しは、チップ外部から入力されるアドレス
信号により行われ、チップ内部に取り込まれた行アドレ
ス信号により行デコーダ3、ワードドライバ2を介して
メモリセルアレイ1内の任意のワード線が指定され、か
つ列アドレス信号によりI/O制御回路5、列デコーダ
4を介して任意のビット線が指定され、この指定された
ワード線とビット線との交点のメモリセルが選択され
る。書き込み時には、チップ外部からの入力データが入
出力インターフェース回路6からI/O線、I/O制御
回路5を介してメモリセルに書き込まれ、読み出し時に
はメモリセルのデータがI/O制御回路5からI/O
線、入出力インターフェース回路6を介して出力データ
としてチップ外部に読み出されるようになっている。
【0029】また、メモリセルアレイ1は、たとえば図
2に詳細に示すように、512YSのアレイ構成例にお
いて、行方向のワード線長が列アドレスのデコード単位
と一致しない171YS、170YS、171YSの3
つのメモリマットに分割され、これらの分割された3つ
のメモリマットは1つのメモリマットとして扱われて制
御される。すなわち、これらの分割された3つのメモリ
マットにあるワード線は、それぞれのメモリマットの行
方向にある4つのワードドライバ2により同時に起動さ
れ、また列方向のビット線は、それぞれ0〜255YS
の256YS毎のデコード単位を持つ2つの列デコーダ
4により選択されるようになっている。
【0030】次に、本実施の形態1の作用について、始
めに半導体記憶装置の基本動作の概要を簡単に説明す
る。
【0031】まず、RAS信号、CAS信号の制御信号
により、チップ外部からのアドレス信号から、行アドレ
ス信号または列アドレス信号を取り込む。これらの行ア
ドレス信号、列アドレス信号から行デコーダ3、列デコ
ーダ4により、それぞれ行アドレス、列アドレスを選択
する。この選択された行アドレスのワード線を、ワード
ドライバ2により活性化する。
【0032】そして、OE信号の読み出し制御信号によ
り読み出しサイクルとなるとき、選択された列アドレス
のビット線からメモリセルのデータをI/O制御回路5
を介してI/O線へ読み出し、入出力インターフェース
回路6を経てチップ外部へデータを読み出すことができ
る。
【0033】また、WE信号の書き込み制御信号により
書き込みサイクルとなるとき、チップ外部からのデータ
を入出力インターフェース回路6からI/O線を経て、
選択されたアドレスのメモリセルへ書き込むことができ
る。
【0034】以上のようにして、チップ外部からのアド
レス信号に基づいたワード線およびビット線の指定によ
り、メモリセルアレイ1内の任意のメモリセルが選択さ
れ、この選択されたメモリセルに対してデータの書き込
みまたは読み出しを行うことができる。
【0035】次に、本実施の形態1の特徴である、17
1YS、170YS、171YSの3つのメモリマット
に分割したアレイ構成による動作を説明する。
【0036】すなわち、本実施の形態1においては、通
常、1ワードドライバで起動するワード線長は、たとえ
ば1ワードドライバ当り、立ち上げるワード線長が列ア
ドレスのデコード単位(2N )に一致させていることに
よる設計最適点のアレイ構成の困難な状況を解決するた
めに、ワード線長を列アドレスのデコード単位(2N
と一致させずにアレイを構成している。
【0037】よって、前記のように、メモリセルアレイ
1を列アドレスのデコード単位に一致しない171Y
S、170YS、171YSのようなワード線長の3つ
のメモリマットに分割することにより、アレイ構成設計
の自由度が増し、チップ面積の低減とアクセス速度の向
上とのトレードオフの最適解を持つメモリチップの設計
が可能となる。
【0038】また、図2のようなアレイ構成のとき、メ
モリセルアレイ1のコントロールは3つのメモリマット
を1つのメモリマットのように扱ってコントロールし、
ワードドライバ2は3つのメモリマットにあるワード線
を同時に起動し、それぞれ256YSのデコード単位を
持つ2つの列デコーダ4でビット線を選択する。
【0039】このとき、メモリセルアレイ1の面積は、
前記の図6(a) のような「チップ面積重視」によるアレ
イ構成と、図6(b) のような「アクセス速度重視」によ
るアレイ構成との間の値となり、また1ワードドライバ
当り、立ち上がるワード線の数は170YSまたは17
1YSとなり、前記の図7(c) のようなワード線の立ち
上がり波形となる。
【0040】よって、アレイ構成設計での検討項目とし
て、「チップ面積重視」と「アクセス速度重視」とを考
えた場合に、互いにトレードオフの関係にある2項目の
設計最適点、すなわちワードドライバ2の増加によるチ
ップ面積の増加を最小限に抑えつつ、ワード線立ち上が
り時間の減少によるアクセス速度の向上を実現し、チッ
プ面積の低減とアクセス速度の向上とのトレードオフの
最適解を持つアレイ構成を実現することができる。
【0041】従って、本実施の形態1の半導体記憶装置
によれば、ワード線のワード線長を列アドレスのデコー
ド単位(2N )と必ずしも一致させずにメモリセルアレ
イ1を構成し、分割された3つのメモリマットを1つの
メモリマットのように扱ってコントロールし、ワードド
ライバ2は3つのメモリマットにあるワード線を同時に
起動することにより、メモリセルアレイ1のアレイ構成
設計において、メモリセルアレイ1のアレイ構成設計の
自由度が増し、チップ面積の低減とアクセス速度の向上
とのトレードオフの最適解を持つアレイ構成設計を行う
ことができる。特に、ワードシャントのようなメタル2
層配線とせずに、1層配線のみでチップ面積の低減とア
クセス速度の向上との両立を実現することができる。
【0042】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2である半導体記憶装置におけるメモリセルアレイと
その周辺回路の構成を詳細に示す説明図、図4は本実施
の形態2に対応する通常のメモリセルアレイとその周辺
回路の構成を詳細に示す説明図である。
【0043】本実施の形態2の半導体記憶装置は、前記
実施の形態1と同様にDRAMによる半導体記憶装置と
され、前記実施の形態1との相違点は、メモリセルアレ
イを複数のメモリマットに分割する分割構造にするとと
もに、ワード線を多分割にしてサブワード線とし、これ
らのサブワード線で1組の行デコーダとワードドライバ
とを共有する階層形・多分割ワード線構造のDWD方式
とするようにした点である。
【0044】すなわち、本実施の形態2の半導体記憶装
置は、たとえば図3に示すようなメモリセルアレイ1の
構成(512YSの例)とされ、行方向のワード線長が
列アドレスのデコード単位と一致しない171YS、1
70YS、171YSの3つのメモリマットに分割さ
れ、それぞれのメモリマットの行方向にサブワードドラ
イバ7が配設され、さらに両端に配設されたサブワード
ドライバ7の一方にメインワードドライバ8が配設され
ている。また、メモリセルアレイ1の列方向には、それ
ぞれ0〜255YSの256YS毎のデコード単位を持
つ2つの列デコーダ4が配設されている。
【0045】そして、図3のようなアレイ構成におい
て、メモリセルアレイ1のコントロールは3つのメモリ
マットを1つのメモリマットのように扱ってコントロー
ルし、サブワードドライバ7は3つのメモリマットにあ
るサブワード線を同時に起動する。このとき、1サブワ
ードドライバ当り、170YSまたは171YSの長さ
のサブワード線が起動される。そして、それぞれ256
YSのデコード単位を持つ2つの列デコーダ4でビット
線を選択することにより、任意のメモリセルを選択する
ことができる。
【0046】よって、本実施の形態2においても、通常
のDWD方式、すなわち図4のように列アドレスのデコ
ード単位(2N )のワード線長をサブワードドライバ7
で起動するアレイ構成に比べて、1サブワードドライバ
当り、立ち上がるワード線の数は170YSまたは17
1YSとなり、チップ面積の低減とアクセス速度の向上
とのトレードオフの最適解を持つ、前記の図7(c) のよ
うなワード線の立ち上がり波形となるアレイ構成を実現
することができる。
【0047】従って、本実施の形態2の半導体記憶装置
によれば、階層形・多分割ワード線構造のDWD方式と
し、かつ列アドレスのデコード単位とサブワードドライ
バ7の起動するワード線長を必ずしも一致させずにメモ
リセルアレイ1を構成し、分割された3つのメモリマッ
トを1つのメモリマットのように扱ってコントロール
し、サブワードドライバ7は3つのメモリマットにある
サブワード線を同時に起動することにより、メモリセル
アレイ1のアレイ構成設計において、前記実施の形態1
と同様にメモリセルアレイ1のアレイ構成設計の自由度
が増し、チップ面積の低減とアクセス速度の向上との両
立を実現し、設計最適点を持つようなアレイ構成設計を
行うことができる。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態1および2に基づき具体的に説明した
が、本発明は前記実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0049】たとえば、前記実施の形態の半導体記憶装
置については、171YS、170YS、171YSの
3つのメモリマットに分割する512YSのアレイ構成
である場合について説明したが、本発明は前記実施の形
態に限定されるものではなく、1024YS、2048
YSなど、他の2N によるアレイ構成についても広く適
用可能である。
【0050】この際に、ワードドライバまたはサブワー
ドドライバの起動するワード線長を列アドレスのデコー
ド単位(2N )と一致させずに、たとえば1024YS
のアレイ構成の場合には341YS、342YS、34
1YSに3分割したり、また2048YSのアレイ構成
の場合には682YS、683YS、682YSに3分
割して対応することができる。
【0051】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその属する技術分野であるDRAMに
よる半導体記憶装置に適用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、SRAMなどの他
のメモリセルアレイを持つLSI全般、さらに記憶装置
単位で使用される場合に限らず、たとえばコンピュータ
システム、デジタル・スチル・カメラシステム、自動車
システムなどの各種システムの記憶装置として広く用い
られ、一例として図5によりコンピュータシステムにつ
いて説明する。
【0052】図5において、このコンピュータシステム
は、情報機器としての中央処理装置CPU、情報処理シ
ステム内に構築したI/Oバス、BUS Unit、主
記憶メモリや拡張メモリなどの高速メモリをアクセスす
るメモリ制御ユニットMemory Control
Unit、主記憶メモリとしての本発明のDRAM、基
本制御プログラムが格納されたROM、先端にキーボー
ドが接続されたキーボードコントローラKBDCなどに
よって構成される。さらに、表示アダプタとしてのDi
splay AdapterがI/Oバスに接続され、
前記Display Adapterの先端にはディス
プレイDisplayが接続されている。
【0053】そして、前記I/Oバスにはパラレルポー
トParallel Port I/F、マウスなどの
シリアルポートSerial Port I/F、フロ
ッピーディスクドライブFDD、前記I/Oバスよりの
HDD I/Fに変換するバッファコントローラHDD
Bufferが接続される。また、前記メモリ制御ユ
ニットMemory Control Unitからの
バスと接続されて拡張RAMおよび主記憶メモリとして
のDRAMが接続されている。
【0054】ここで、このコンピュータシステムの動作
について説明する。電源が投入されて動作を開始する
と、まず前記中央処理装置CPUは、前記ROMを前記
I/Oバスを通してアクセスし、初期診断、初期設定を
行う。そして、補助記憶装置からシステムプログラムを
主記憶メモリとしてのDRAMにロードする。また、前
記中央処理装置CPUは、前記I/Oバスを通してHD
DコントローラにHDDをアクセスするものとして動作
する。
【0055】そして、システムプログラムのロードが終
了すると、ユーザの処理要求に従い、処理を進めてい
く。なお、ユーザは前記I/Oバス上のキーボードコン
トローラKBDCや表示アダプタDisplay Ad
apterにより処理の入出力を行いながら作業を進め
る。そして、必要に応じてパラレルポートParall
el Port I/F、シリアルポートSerial
Port I/Fに接続された入出力装置を活用す
る。
【0056】また、本体上の主記憶メモリとしてのDR
AMでは主記憶容量が不足する場合は、拡張RAMによ
り主記憶を補う。ユーザがファイルを読み書きしたい場
合には、ユーザは前記HDDが補助記憶装置であるもの
として補助記憶装置へのアクセスを要求する。そして、
フラッシュメモリによって構成されたフラッシュファイ
ルシステムはそれを受けてファイルデータのアクセスを
行う。
【0057】以上のようにして、本発明のDRAMなど
の半導体記憶装置は、コンピュータシステムの主記憶メ
モリ、さらに他のデジタル・スチル・カメラシステム、
自動車システムなどの各種システムの半導体記憶装置と
して広く適用することが可能である。
【0058】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0059】(1).ワード線のワード線長を列アドレスの
デコード単位(2N )と必ずしも一致させずにメモリセ
ルアレイを構成することで、メモリセルアレイのアレイ
構成設計の自由度を増加させることができるので、ワー
ドドライバの増加によるチップ面積の増加を最小限に抑
えつつ、ワード線立ち上がり時間の減少によるアクセス
速度の向上を実現することが可能となる。
【0060】(2).前記(1) により、特にワードシャント
のようなメタル2層配線とせずに、1層配線のみで「チ
ップ面積重視」と「アクセス速度重視」とのアレイ構成
設計における検討項目の両立に対応することができるの
で、チップ面積の低減とアクセス速度の向上とのトレー
ドオフの最適解を持つチップ設計が可能となる。
【0061】(3).階層形・多分割ワード線構造のDWD
方式においても、列アドレスのデコード単位とサブワー
ドドライバの起動するワード線長を必ずしも一致させず
にメモリセルアレイを構成することで、チップ面積の低
減とアクセス速度の向上とを両立した設計最適点を持つ
ようなアレイ構成を実現することが可能となる。
【0062】(4).前記(1) 〜(3) により、チップ面積の
低減とアクセス速度の向上との両立が可能な半導体記憶
装置を得ることができ、さらにこれを搭載した小型化お
よび高速化が可能とされるコンピュータシステムなどの
各種システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である半導体記憶装置の
基本的なチップ構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるメモリセルアレ
イとその周辺回路の構成を詳細に示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2である半導体記憶装置に
おけるメモリセルアレイとその周辺回路の構成を詳細に
示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2に対応する通常のメモリ
セルアレイとその周辺回路の構成を詳細に示す説明図で
ある。
【図5】本発明の半導体記憶装置を用いたコンピュータ
システムの一例を示す機能ブロック図である。
【図6】本発明の前提となる「チップ面積重視」と「ア
クセス速度重視」とのトレードオフの関係において、通
常のメモリセルアレイとその周辺回路の構成の比較を示
す説明図である。
【図7】本発明の前提となる「チップ面積重視」と「ア
クセス速度重視」とのトレードオフの関係において、ワ
ード線立ち上がり波形の比較を示す特性図である。
【図8】本発明の前提となる「チップ面積重視」と「ア
クセス速度重視」とのトレードオフの関係を示す説明図
である。
【符号の説明】 1 メモリセルアレイ 2 ワードドライバ 3 行デコーダ 4 列デコーダ 5 I/O制御回路 6 入出力インターフェース回路 7 サブワードドライバ 8 メインワードドライバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のメモリセルが行方向および列方向
    に配列されたメモリセルアレイを有し、このメモリセル
    アレイ内の任意のメモリセルを行アドレス信号によるワ
    ード線の指定と列アドレス信号によるビット線の指定に
    より選択し、この選択されたメモリセルに対してデータ
    の書き込みおよび読み出しを行う半導体記憶装置であっ
    て、前記メモリセルアレイのアレイ構成設計において、
    前記ワード線のワード線長を列アドレスのデコード単位
    (2N )と一致させずに前記メモリセルアレイを構成す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置であっ
    て、前記列アドレスのデコード単位と一致させないワー
    ド線のワード線長を設定する場合に、1ワードドライバ
    当りで立ち上げるワード線のワード線長を、同一の記憶
    容量に対するチップ面積を考慮したメモリセルアレイ構
    成と、アクセス速度を考慮したメモリセルアレイ構成と
    のほぼ中間の値とすることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体記憶装置であっ
    て、前記メモリセルアレイを複数のメモリマットに分割
    し、これらの分割された複数のメモリマットを単一のメ
    モリマットとして扱って制御し、前記分割された複数の
    メモリマットにあるワード線をワードドライバにより同
    時に起動することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体記憶装置であっ
    て、前記ワード線を階層形・多分割ワード線構造とし、
    かつ前記メモリセルアレイを複数のメモリマットに分割
    し、これらの分割された複数のメモリマットを単一のメ
    モリマットとして扱って制御し、前記分割された複数の
    メモリマットにあるサブワード線をサブワードドライバ
    により同時に起動することを特徴とする半導体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の半導体
    記憶装置を用いたコンピュータシステムであって、前記
    半導体記憶装置に加えて、少なくとも、中央処理装置お
    よびその周辺回路などを有することを特徴とするコンピ
    ュータシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328022A (ja) * 2004-05-15 2005-11-24 Hynix Semiconductor Inc Nandフラッシュメモリ素子
JP2006172701A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Samsung Electronics Co Ltd メモリセルアレイブロックの構成方法、アドレス指定方法、半導体メモリ装置及びメモリセルアレイブロック
JP2007200963A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
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