JPH10111214A - 液晶表示パネルの検査装置 - Google Patents

液晶表示パネルの検査装置

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JPH10111214A
JPH10111214A JP28592996A JP28592996A JPH10111214A JP H10111214 A JPH10111214 A JP H10111214A JP 28592996 A JP28592996 A JP 28592996A JP 28592996 A JP28592996 A JP 28592996A JP H10111214 A JPH10111214 A JP H10111214A
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JP
Japan
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liquid crystal
stage
crystal display
display panel
television camera
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JP28592996A
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English (en)
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Yutaka Kosaka
裕 小坂
Yoshiyuki Ando
由行 安東
Yukihiro Hirai
幸廣 平井
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NIPPON MAIKURONIKUSU KK
Micronics Japan Co Ltd
Original Assignee
NIPPON MAIKURONIKUSU KK
Micronics Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビカメラの作動距離を廉価な手段により
大きく変更することにある。 【解決手段】 液晶表示パネルの検査装置は、検査すべ
き液晶表示パネルを配置する測定ステージと、該測定ス
テージに配置された液晶表示パネルを撮像するテレビカ
メラと、該テレビカメラを支持する支持手段とを含む。
支持手段は、テレビカメラの光軸の方向へ伸びる第1の
軸線の方向におけるテレビカメラの位置を粗調整する第
1のステージと、第1の軸線の方向におけるテレビカメ
ラの位置を少なくとも微調整する第2のステージとを備
える。これにより、テレビカメラの作動距離を廉価な手
段により大きく変更することができ、大きさが大きく異
なる各種の液晶表示パネルの検査に共通に用いることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルの検査
装置に関し、特に種類が異なる複数種類の液晶パネルの
検査に共通に用いることができる検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルの欠陥は、点欠陥、線欠
陥、班欠陥、色度欠陥等、多種多様に存在することが知
られている。これらの欠陥は、液晶表示パネルを駆動さ
せてその液晶表示パネルからの光を利用して検査され
る。
【0003】この種の検査は、一般に、測定ステージ上
の駆動されている液晶表示パネルを作業者が目視する目
視検査、または、測定ステージ上の駆動されている液晶
表示パネルをテレビカメラで撮影すなわち撮像し、その
テレビカメラの出力信号をコンピュータで処理する自動
検査により行われる。目視検査および自動検査のいずれ
の場合も、大きさが異なる複数種類の液晶表示パネルを
同じ装置で検査し得ることが望ましい。この場合、検査
ステージ特にチャックおよび検査のためのプローブユニ
ットが検査すべき液晶表示パネルの種類に応じて交換さ
れる。
【0004】テレビカメラを用いる自動検査において
は、種類特に大きさが異なる液晶表示パネルに変更する
と、テレビカメラの作動距離(たとえば、視野の大き
さ)を変更しなければならい。このため、従来の自動検
査装置では、光軸方向におけるテレビカメラの位置を微
調整する微調整ステージにより、テレビカメラの作動距
離を変更している。
【0005】しかし、テレビカメラの作動距離は、液晶
表示パネルの寸法が1インチ変化すると、ほぼ100m
m変化する。このため、作動距離を微調整ステージによ
り変更する従来の自動検査装置では、微調整ステージに
よる調整可能距離が大きくなりすぎ、その結果テレビカ
メラの移動位置および移動に時間がかかり、また装置が
高価になる。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、テレビカメ
ラの作動距離を廉価な手段により大きく変更することに
ある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明の検査装置は、検査す
べき液晶表示パネルを配置する測定ステージと、該測定
ステージに配置された液晶表示パネルを撮像するテレビ
カメラと、該テレビカメラを支持する支持手段とを含
む。支持手段は、テレビカメラの光軸の方向へ伸びる第
1の軸線の方向におけるテレビカメラの位置を粗調整す
る第1のステージと、第1の軸線の方向におけるテレビ
カメラの位置を少なくとも微調整する第2のステージと
を備える。
【0008】好ましい実施例においては、粗調整用の第
1のステージが微調整用の第2のステージに支持されて
いる。しかし、好ましい他の実施例においては、微調整
用の第2のステージが粗調整用の第1のステージに支持
されている。いずれの場合も、第1の軸線方向における
テレビカメラの位置を、第1のステージにより大きく変
更することができ、第2のステージにより微細に調整す
ることができる。
【0009】本発明によれば、第2ステージによる調整
可能距離を大きくすることなく、第1の軸線方向におけ
るテレビカメラの位置を、大きく変更することができる
し、微細に調整することができるから、テレビカメラの
作動距離を廉価な手段により大きく変更することがで
き、したがって大きさが大きく異なる各種の液晶表示パ
ネルの検査に共通に用いることができる。
【0010】好ましい実施例においては、第2のステー
ジは、さらに、第1の軸線と交差する仮想的な面内にお
いて互いに交差する第2および第3の軸線に関するテレ
ビカメラの位置を微調整する。第2および第3の軸線に
関するテレビカメラの位置の微調整は、第2および第3
の軸線方向におけるテレビカメラの位置を微調整するこ
とにより行うようにしてもよいし、第2および第3の軸
線の周りのテレビカメラの角度的回転位置を微調整する
ことにより行うようにしてもよい。
【0011】さらに、液晶表示パネルからの光をテレビ
カメラに向ける光路変更手段と、該光路変更手段を支持
する第2の支持手段とを含むことができる。これによ
り、測定ステージの軸線方向における検査装置の寸法を
小さくすることができる。
【0012】第2の支持手段は、光路変更手段が液晶表
示パネルからの光をテレビカメラに向ける第1の位置
と、光路変更手段が前記液晶表示パネルと第1の位置と
の間の光路の外となる第2の位置とに選択的に変位可能
に、光路変更手段を支持する。これにより、光路変更手
段が第1の位置に配置されていると、液晶表示パネルか
らの光はテレビカメラに向けられ、光路変更手段が第2
の位置へ移されると、測定ステージに配置された液晶表
示パネルを目視することができる。その結果、自動検査
装置であるにもかかわらず、自動検査のための機器に影
響されることなく液晶表示パネルを目視することがで
き、したがって人手による目視検査とテレビカメラを用
いる自動検査とを選択的に行うことができる。
【0013】さらに、液晶表示パネルをテレビカメラと
異なる角度で撮像する斜角カメラを含み、テレビカメラ
の支持手段は、さらに、斜角カメラの光軸方向へ伸びる
第4の軸線の方向における斜角カメラの位置を少なくと
も微調整する第3のステージを備えることができる。こ
れにより、液晶表示パネルをテレビカメラと異なる角度
から検査をすることができる。
【0014】好ましい他の実施例においては、第3のス
テージは、さらに、第4の軸線と交差する仮想的な面内
において互いに交差する第5および第6の軸線に関する
斜角カメラの位置を微調整する。第5および第6の軸線
に関する斜角カメラの位置の微調整は、第5および第6
の軸線方向における斜角カメラの位置を微調整すること
により行うようにしてもよいし、第5および第6の軸線
の周りの斜角カメラの角度的回転位置を微調整すること
により行うようにしてもよい。
【0015】液晶表示パネルからの光をテレビカメラに
向ける光路変更手段を介して液晶表示パネルを斜角カメ
ラにより撮像することができる。これにより、テレビカ
メラを測定ステージの上方に設ける必要がなく、したが
って従来の装置に比べ、測定ステージの軸線方向におけ
る検査装置の寸法を小さくすることができる。
【0016】好ましい実施例において、測定ステージは
液晶表示パネルを傾斜させた状態に受ける受け部を有
し、光路変更手段は受け部から該受け部上の液晶表示パ
ネルに対し垂直の方向へ離れた箇所に配置されている。
これにより、受け部上の液晶表示パネルをその液晶表示
パネルに対し垂直の方向から目視することができるか
ら、測定ステージに配置された液晶表示パネルを容易に
かつ正しく目視することができる。
【0017】好ましい実施例においては、第2の支持手
段はテレビカメラによる撮像範囲を覆うカバーを含み、
光路変更手段はカバーの内側に配置されており、カバー
は前記光路変更手段を第1の位置と第2の位置とに選択
的に移すべく変位可能である。この場合、カバーを、検
査装置の筐体にヒンジにより結合してもよいし、検査装
置の筐体に移動可能に結合させてもよく、さらにはカバ
ーは検査装置の筐体に取り外し可能に結合してもよい。
【0018】好ましい実施例においては、測定ステージ
は、液晶表示パネルを水平の状態または傾斜した状態に
受ける受け部を有する。また、光路変更手段は、液晶表
示パネルからの光の光路を水平方向へ変更するように、
本体部に配置される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照するに、検査装
置10は、液晶表示パネル12を検査する本体部14
と、液晶表示パネル12を本体部14に配置しかつ本体
部14から取り除くローダ部16と、本体部14に配置
された液晶表示パネル12を自動的に検査するテスタ部
18とを含む。図示の例では、ローダ部16は本体部1
4の右側に配置されており、テスタ部18は本体部14
の左側に配置されている。しかし、本体部14、ローダ
部16およびテスタ部18の位置関係は、適宜決定する
ことができる。
【0020】本体部14は、アングル材のような複数の
鋼材と、該鋼材に複数のねじ部材により取り付けられて
内部空間を外部空間から区画する複数のパネルとにより
形成されたフレームすなわち筐体20を備える。本体部
14内には、測定ステージ22と、検査用のプローブユ
ニット24と、液晶表示パネル12からの光26の光路
を変更する光路変更手段28とが配置されている。
【0021】筐体20の前面上部には、図示しない開口
が形成されており、この開口を介して測定ステージ22
および液晶表示パネル12を目視することができる。前
記開口は筐体20に蝶着された一対の扉(図示せず)に
より両開き式に開放可能に閉鎖されている。
【0022】測定ステージ22は、液晶表示パネル12
をほぼ水平の状態に支持する上向きの受け部30を有す
る。受け部30の位置は、三次元的に(図示の例では、
前後、左右および上下の3方向へ)調整可能である。受
け部30は、また、受け部30上の液晶表示パネル12
と垂直の軸線(測定ステージの軸線であり、図示の例で
は、上下方向へ伸びる軸線)の周りの回転角度を調整可
能である。
【0023】プローブユニット24は、測定ステージ2
2の受け部30の上側に配置されており、また液晶表示
パネル12の端子に当接される検査用の複数のプローブ
を備えており、さらに測定ステージ22上の液晶表示パ
ネル12を開口側から目視するための矩形の開口を有す
る。
【0024】図3に示すように、光路変更手段28は、
測定ステージ22上の液晶表示パネル12からの光26
をテスタ部18の上部に向けてほぼ水平に指向させるよ
うに、取付金具のような適宜な手段により筐体20の内
側に変位不能に組み付けられている。光路変更手段28
は、光26の光路を90度変更する。
【0025】図示の例では、測定ステージ22上の液晶
表示パネル12に垂直の軸線に対する光路変更手段28
の傾斜角度は、45度であるが、他の角度であってもよ
く、したがって光路変更手段28に対する光26の入射
角および反射角は45度以外の角度であってもよい。ま
た光路変更手段28は、図示の例では反射鏡であるが、
プリズムのような他の手段であってもよい。
【0026】ローダ部16は、カセット設置台32と、
架台34と、該架台に左右方向へ移動可能に受けられた
ロボット36とを備える。カセット設置台32は、複数
の液晶表示パネルを収容した複数のカセット38を上面
に受ける。ロボット36は、検査のたびに、検査すべき
液晶表示パネルをカセット設置台32上の適宜なカセッ
ト38から取り出して測定ステージ22に搬送し、検査
の終了した液晶表示パネルを測定ステージ22から受け
取ってカセット設置台32上の所定のカセット38に移
すまたは戻す。
【0027】テスタ部18は、本体部14と同様に、複
数の鋼材と、該鋼材に取り付けられて内部空間を外部空
間から区画する複数のパネルとにより形成されたフレー
ムすなわち筐体により形成されている。テスタ部18内
の上部には、テレビカメラ40と、カメラステージ42
とが配置されている。
【0028】カメラステージ42は、テレビカメラ40
の光軸の方向へ伸びる第1の軸線の方向におけるテレビ
カメラ40の位置を粗調整する第1のステージ44と、
第1の軸線の方向におけるテレビカメラ40の位置を微
調整するとともに、第1の軸線と交差する仮想的な面内
において互いに交差する第2および第3の軸線に関する
テレビカメラ40の位置を微調整する第2のステージ4
6とを備える。
【0029】第1のステージ44は、第1の軸線の方向
へ伸びるガイドと、該ガイドに第1の軸線方向へ移動可
能に支持されかつテレビカメラ40を支持するスライダ
と、該スライダを第1の軸線に沿って移動させる駆動機
構とにより構成することができる。駆動機構としては、
エアーシリンダ、油圧シリンダ、スクリュージャッキを
用いることができるし、電動機、歯車およびラックを備
えた一般的な駆動機構を用いることができる。
【0030】第2のステージ46は、測定ステージ22
と同様に、第1,第2および第3の軸線方向におけるテ
レビカメラ40の位置を微調整するX,Y,Zステージ
と、カメラステージ42の軸線(Z軸線であり、図示の
例では、上下方向へ伸びる軸線)の周りのテレビカメラ
40の回転位置を微調整するθステージとにより構成す
ることができる。
【0031】テレビカメラ40は、その光軸がほぼ水平
となるように第1のステージ44に組み付けられてお
り、また光路変更手段28による反射光の軸線と一致す
るように、光路変更手段28から測定ステージ22上の
液晶表示パネル12と平行の水平方向へ離れた箇所に横
向きに配置されている。
【0032】図示の例では、粗調整用の第1のステージ
44を微調整用の第2のステージ46に支持させている
が、微調整用の第2のステージ46を粗調整用の第1の
ステージ44に支持させてもよい。この場合、第2のス
テージ46は第1のステージ44のスライダに組み付け
られ、テレビカメラ40は第2のステージ46に組み付
けられる。
【0033】検査時、筐体20内が外部の光から遮断さ
れた状態で、測定ステージ22上の液晶表示パネル12
が駆動される。これにより、液晶表示パネル12からの
光26は光路変更手段28により反射されてテレビカメ
ラ40に向けて指向されており、液晶表示パネル12の
像は光路変更手段28によりテレビカメラ40に反射さ
れている。
【0034】上記の状態で、テレビカメラ40が駆動中
の液晶表示パネル12を光路変更手段28を介して撮影
すなわち撮像する。テレビカメラ40の出力信号は、図
示しない処理回路において液晶表示パネル12の良否の
判定に用いられる。検査時、外部の光が筐体20内へ入
ることを防止すると、液晶表示パネル12をテレビカメ
ラ40により正しく撮像することができる。
【0035】大きさがそれまでの液晶表示パネルと異な
る液晶表示パネルを検査するとき、検査ステージ22の
受け部30を形成するチャックおよび検査のためのプロ
ーブユニット24が新たな液晶パネルに適合するチャッ
クおよびプローブユニットに交換され、新たな液晶表示
パネルがローダ部16により検査ステージ22に配置さ
れる。また、第1のステージ44が駆動されて、第1の
軸線方向におけるテレビカメラ40の位置が新たな液晶
表示パネルの大きさに応じて図1および図2に2点鎖線
で示すように大きく変更され、テレビカメラ40の位置
が第2のステージ46により微細に調整される。
【0036】上記により、テレビカメラ40の作動距離
が粗調整され、新たな液晶表示パネルに対するテレビカ
メラ40の位置が第2のステージ46により微調整され
る。このため、検査装置10によれば、テレビカメラの
作動距離を廉価な手段により短時間で大きく変更するこ
とができ、したがって大きさが大きく異なる各種の液晶
表示パネルの検査に共通に用いることができる。
【0037】また、検査装置10によれば、液晶表示パ
ネル12からの光26の光路を光路変更手段28により
水平方向へ変更するから、テレビカメラ40を測定ステ
ージ22の上方に設ける必要がなく、したがってテレビ
カメラを測定ステージの上方に設けた装置に比べ、装置
の高さ寸法が小さくなる。
【0038】上記の実施例においては、液晶表示パネル
12を測定ステージ22にほぼ水平の状態に受けるが、
液晶表示パネルを測定ステージ22に傾斜した状態に受
けるようにしてもよい。そのような検査装置の一実施例
を図4,図5および図6に示す。
【0039】図4,図5および図6に示す検査装置50
においては、ローダ部16を本体部14の後側に配置
し、テスタ部18を本体部14の左側に配置している。
このため、図4〜図6においては、ローダ部16を省略
している。筐体20の前側上部は傾斜した傾斜部52と
されており、傾斜部52は測定ステージ22およびプロ
ーブユニット24の配置位置に対応する箇所に開口を有
する。プローブユニット24は、測定ステージ22の受
け部30に対し傾斜部52の開口の側に配置されてい
る。
【0040】測定ステージ22およびプローブユニット
24は、液晶表示パネル12を受け部30で水平線およ
び鉛直線に対し斜めに受けるように、傾斜されている。
受け部30も、筐体20の傾斜部52と平行となるよう
に、斜め上向きとされている。このため、測定ステージ
22の軸線は、水平線および鉛直線に対し角度を有す
る。したがって、液晶表示パネル12は前方および上方
に向く状態に測定ステージ22に配置される。
【0041】図4〜図6の実施例の場合、受け部30の
位置は、傾斜部52と平行の面内の互いに直交する2つ
の軸線の方向と、測定ステージ22の上面に対し直交す
る軸線の方向とに三次元的に調整可能である。また、受
け部30は、受け部30上の液晶表示パネル12と垂直
の軸線(測定ステージの軸線)の周りの回転角度を調整
可能である。
【0042】傾斜部52の開口は、測定ステージ22お
よびプローブユニット24より大きい面積を有してお
り、また筐体20内を外部から遮光する箱状のシールド
カバー54により開閉可能に閉鎖されている。カバー5
4は、図示の例では、上部において1以上のヒンジ56
により筐体20に枢軸運動可能に組み付けられている。
しかし、カバー54を図4において、左端部、右端部、
下部、斜め上部、斜め下部等、他の部位において筐体2
0に蝶着してもよい。
【0043】光路変更手段28は、カバー54に支持さ
れている。光路変更手段28は、測定ステージ22上の
液晶表示パネル12からの光26をテスタ部18の上部
に向けてほぼ水平に指向させるように、カバー54の内
側に変位不能に組み付けられている。光路変更手段28
は、光26の光路を90度変更する。
【0044】テスタ部18は、本体部14と同様に、筐
体の前側上部は傾斜した傾斜部58とされており、傾斜
部58はテレビカメラ40およびカメラステージ42の
配置位置に対応する箇所に開口を有し、その開口はテス
タ部18内を外部から遮光する箱状のシールドカバー6
0により開閉可能に閉鎖されている。
【0045】図示の例では、カバー60は、1以上のヒ
ンジ62によりテスタ部18の筐体に枢軸運動可能に組
み付けられている。図示の例では、カバー60を、カバ
ー54から独立した別部材として形成しているが、カバ
ー54と一体に形成してもよい。
【0046】カメラステージ42は、図5に示すよう
に、カメラステージ42の軸線(Z軸線)が水平線およ
び鉛直線に対し角度を有するように傾斜されている。こ
のため、テレビカメラ40も傾斜されている。
【0047】検査装置50は、大きさがそれまでの液晶
表示パネルと異なる液晶表示パネルを検査する場合に
は、カバー54を図6に実線で示すように移動させて対
応する開口を開放した状態で、検査装置10と同様に、
受け部30を形成するチャックおよび検査のためのプロ
ーブユニット24の交換、ローダ部16による新たな液
晶表示パネルの配置、第1のステージ44によるテレビ
カメラ40の位置の変更、および、第2のステージ46
によるテレビカメラ40の位置の微調整が行われる。
【0048】自動検査時、本体部14およびテスタ部1
8の開口は、それぞれ、図4および図5に実線で示しか
つ図6に破線で示すように、カバー54および60によ
り閉鎖されている。このため、光路変更手段28は、測
定ステージ22に配置された液晶表示パネル12からの
光26をテレビカメラ40に向けて指向させる第1の位
置に移動されており、またその液晶表示パネル12の像
をテレビカメラ40に反射させている。この状態で、液
晶表示パネル12が駆動され、テレビカメラ40が光路
変更手段28を介して液晶表示パネル12を撮影すなわ
ち撮像する。
【0049】目視検査時、カバー54が図6において実
線で示すようにヒンジ56の枢軸線の周りに回転され
て、傾斜部52の開口が開放される。これにより、光路
変更手段28が液晶表示パネル12から光路変更手段2
8への入射光路から外れた第2の位置へ移動されるか
ら、測定ステージ22上の液晶表示パネル12を開口か
ら肉眼で目視し、検査することができる。カバー54
は、液晶表示パネル12を目視することを妨げない位置
に図示しない適宜なストッパにより解除可能に維持され
る。
【0050】テレビカメラ40を用いる自動検査は、検
査能率は高いが、点欠陥、斑欠陥等、一部の欠陥につい
てそれが実際に欠陥であるか否かについての判定が困難
な場合が多い。これに対し、人手による目視検査によれ
ば、テレビカメラ40を用いる自動検査に比べ高感度で
検査することはできるが、検査基準があいまいであり、
また検査能率が低い。それゆえに、テレビカメラを用い
る自動検査において欠陥であるか否かの判定が困難な場
合に、人手による目視検査をすることが好ましい。
【0051】しかし、従来の自動検査装置では、測定ス
テージの上方に配置されたテレビカメラおよびその支持
手段のような自動検査用機器が、また図1〜図3に示す
自動検査装置では、測定ステージの上方に配置された光
路変更手段28およびその支持手段のような自動検査用
機器が測定ステージ上の液晶表示パネルの目視を妨げ、
したがって装置の構造上から目視検査が困難である。
【0052】これに対し、検査装置50によれば、開口
が筐体20の前面上方に形成されており、また液晶表示
パネル12が水平線および鉛直線に対し傾斜した姿勢に
すなわち開口と対向する姿勢に支持されるから、検査装
置10により得られる作用、効果に加えて、液晶表示パ
ネル12を検査装置10の正面において斜め上方から目
視することができ、したがって液晶表示パネル12を容
易にかつ正しく目視することができる。
【0053】図7〜図9に示す検査装置70は、さら
に、図1〜図3に示す検査装置10に、液晶表示パネル
12をテレビカメラ40と異なる角度で撮像する斜角カ
メラ72と、斜角カメラ72の位置を微調整する第3の
ステージ74とを設けている。第3のステージ74は、
斜角カメラ72の光軸方向へ伸びる第4の軸線の方向に
おける斜角カメラ72の位置を微調整するとともに、第
4の軸線と交差する仮想的な面内において互いに交差す
る第5および第6の軸線に関する斜角カメラ72の位置
を微調整する。
【0054】第3のステージ74は、第2のステージ4
6と同様に、第1,第2および第3の軸線方向における
斜角カメラ72の位置を微調整するX,Y,Zステージ
と、第3のステージ74の軸線(Z軸線)の周りの斜角
カメラ74の回転位置を微調整するθステージとにより
構成することができる。図示の例では、微調整用の第2
および第3のステージ46および74が共通の粗調整用
の第1のステージ44に支持されている。
【0055】斜角カメラ72は、その光軸がほぼ水平と
なりかつ光路変更手段28を介して測定ステージ22上
の液晶表示パネル12を撮像するように、第3のステー
ジ74に組み付けられている。斜角カメラ72は、第4
の軸線方向における位置を第1のステージ44によりテ
レビカメラ40とともに大きく変更され、液晶表示パネ
ル12に対する位置を第3のステージ74により微細に
調整される。このため、斜角カメラ72の作動距離を、
第1のステージ44により粗調整することができるとと
もに、第3のステージ74により微調整することができ
る。
【0056】検査装置70も、テレビカメラ40および
斜角カメラ72の作動距離を第1のステージ44により
粗調整することができるとともに、新たな液晶表示パネ
ルに対するテレビカメラ40および斜角カメラ72の位
置をそれぞれ第2および第3のステージ46および74
により微調整することができるから、テレビカメラ40
および斜角カメラ72の作動距離を廉価な手段により短
時間で大きく変更することができ、したがって大きさが
大きく異なる各種の液晶表示パネル12の検査に共通に
用いることができる。
【0057】図10〜図12に示す検査装置80は、さ
らに、図4〜図6に示す検査装置50に、図7〜図9に
示す検査装置70と同様の、液晶表示パネル12をテレ
ビカメラ40と異なる角度で撮像する斜角カメラ72
と、斜角カメラ72の位置を微調整する第3のステージ
74とを設けている。検査装置80も、自動検査と目視
検査とをすることができるとともに、テレビカメラ40
および斜角カメラ72の作動距離を廉価な手段により短
時間で大きく変更することができ、したがって大きさが
大きく異なる各種の液晶表示パネル12の検査に共通に
用いることができる。
【0058】検査装置70によれば、検査装置10によ
り得られる作用、効果に加えて、液晶表示パネル12を
テレビカメラ40と異なる角度から検査をすることがで
きる。また、検査装置80によれば、検査装置10,5
0および70により得られる作用、効果を得ることがで
きる。
【0059】上記の実施例は、いずれも、光路変更手段
28を備えているが、本発明は光路変更手段28を備え
ていない装置にも適用することができる。また、光路変
更手段を用いる場合、光路変更手段28による光路の変
更方向は、正確な水平方向とする代わりに、斜めとして
もよい。さらに、光路変更手段28による光路の変更角
度は90度以外の角度であってもよい。
【0060】本発明は、上記実施例に限定されない。た
とえば、検査装置50および80において、光路変更手
段28を支持するカバー54を、筐体20の傾斜部52
に対し左右または上下の方向へ移動させるようにしても
よいし、筐体20から取り外すようにしてもよい。ま
た、光路変更手段28を光路変更手段28をカバー54
に取り付ける代わりに、光路変更手段36を第1および
第2の位置に選択的に変位させる他の手段に支持させて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置の第1の実施例を示す正
面図である。
【図2】図1の検査装置の左側面図である。
【図3】図1の検査装置の平面図である。
【図4】本発明に係る検査装置の第2の実施例を示す正
面図である。
【図5】図4の検査装置の左側面図である。
【図6】図4の検査装置の開口を開放する位置にカバー
を変位させた状態を示す右側面図である。
【図7】本発明に係る検査装置の第3の実施例を示す正
面図である。
【図8】図7の検査装置の左側面図である。
【図9】図7の検査装置の平面図である。
【図10】本発明に係る検査装置の第4の実施例を示す
正面図である。
【図11】図10の検査装置の左側面図である。
【図12】図10の検査装置の右側面図である。
【符号の説明】
10,50,70,80 検査装置 12 液晶表示パネル 14 本体部 16 ローダ部 18 テスタ部 22 測定ステージ 24 検査用のプローブユニット 28 光路変更手段 40 テレビカメラ 42 カメラステージ 44,46,74 第1,第2,第3のステージ 54 シールドカバー 72 斜角カメラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルを配置する測定ステージ
    と、該測定ステージに配置された液晶表示パネルを撮像
    するテレビカメラと、該テレビカメラを支持する支持手
    段とを含み、前記支持手段は、前記テレビカメラの光軸
    の方向へ伸びる第1の軸線の方向における前記テレビカ
    メラの位置を粗調整する第1のステージと、前記第1の
    軸線の方向における前記テレビカメラの位置を微調整す
    る第2のステージとを備える、液晶表示パネルの検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2のステージは、さらに、前記第
    1の軸線と交差する仮想的な面内において互いに交差す
    る第2および第3の軸線に関する前記テレビカメラの位
    置を微調整する、請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記液晶表示パネルからの光を
    前記テレビカメラに向ける光路変更手段と、該光路変更
    手段を支持する第2の支持手段とを含む、請求項1また
    は2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記第2の支持手段は、前記光
    路変更手段を、該光路変更手段が前記液晶表示パネルか
    らの光を前記テレビカメラに向ける第1の位置と、前記
    光路変更手段が前記液晶表示パネルと前記第1の位置と
    の間の光路の外となる第2の位置とに選択的に変位可能
    に支持する、請求項3に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記液晶表示パネルを前記テレ
    ビカメラと異なる角度で撮像する斜角カメラを含み、前
    記テレビカメラのための前記支持手段は、さらに、前記
    斜角カメラの光軸の方向へ伸びる第4の軸線または前記
    第1の軸線の方向における前記斜角カメラの位置を微調
    整する第3のステージを備える、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】 前記第3のステージは、さらに、前記第
    4の軸線と交差する仮想的な面内において互いに交差す
    る第5および第6の軸線に関する前記斜角カメラの位置
    を微調整する、請求項5に記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 斜角カメラは、前記液晶表示パネルから
    の光を前記テレビカメラに向ける光路変更手段を介して
    前記液晶表示パネルを撮像する、請求項5または6に記
    載の検査装置。
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