JPH10111053A - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

Info

Publication number
JPH10111053A
JPH10111053A JP26619196A JP26619196A JPH10111053A JP H10111053 A JPH10111053 A JP H10111053A JP 26619196 A JP26619196 A JP 26619196A JP 26619196 A JP26619196 A JP 26619196A JP H10111053 A JPH10111053 A JP H10111053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice making
ice
auger
cylindrical portion
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26619196A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Yamamoto
二郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoshizaki Electric Co Ltd filed Critical Hoshizaki Electric Co Ltd
Priority to JP26619196A priority Critical patent/JPH10111053A/ja
Publication of JPH10111053A publication Critical patent/JPH10111053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーガ式製氷機における蒸発器の製氷筒補強
機能を強化するとともに、蒸発器の製作時の作業性を改
善し、且つ、熱交換性能を向上させること。 【解決手段】 環状水平面部32と、製氷筒23の外周
壁に圧入されるように環状水平面部32の内縁側が切曲
されて低立上片として形成された内周側筒状部33と、
環状水平面部32の外縁側が切曲されて高立上片として
形成された外周側筒状部34とを有するセグメント31
を形成する。そして、該セグメント31を多段に積載連
結しするとともに、外側筒状部34相互間の接合部及び
内周側筒状部33と製氷筒23の外周壁との嵌合部を鑞
付け溶接等により結合固着することにより、多層の環状
冷媒通路35からなる蒸発器30を構成する。また、各
層の環状冷媒通路35間は連通孔36により連通する。
尚、該連通孔36は千鳥状に配置されることが好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーガ式製氷機に
関し、特に、オーガ式製氷機の製氷機構部の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】オーガ式製氷機は、鉛直な製氷筒の中で
オーガを回転し、製氷筒の内面に結氷し成長する氷を、
オーガにより掻き取って上方に送り出す連続式製氷機で
ある。この種オーガ式製氷機の製氷機構部は、通常、実
公昭54−42068号公報の第1図に記載されている
ように、蒸発器を構成する銅パイプを冷却筒(本願製氷
筒)に巻裝固着し、該冷却筒に給水管を接続し、その冷
却筒の内部に回転螺旋刃(オーガ)を配置し、その上端
部に氷片圧縮通路を有する押圧頭を装着し、冷却筒に水
を供給して、その内周壁面に形成される薄氷層を回転螺
旋刃で削り取りながら順次上方へ案内し、更に、押圧頭
に形成した圧縮通路を介して押し上げることにより、圧
縮氷塊を連続的に製造するように構成されている。
【0003】また、このように構成されたオーガ式製氷
機においては、冷却筒に対し、内周壁面に形成される薄
氷層を回転螺旋刃で削り取る際に、回転螺旋刃の回転ト
ルクによる捩り応力が作用し、また、回転螺旋刃で削り
取られた氷を上方へ案内し押圧頭の圧縮通路を介して押
し上げる際に、軸方向の引っ張り応力が作用するため、
この冷却筒はこれら応力に耐えて変形しない構成として
おくことが要求される。しかしながら、冷却筒単独でこ
れら応力に耐え得るようにする場合は、冷却筒の壁面肉
厚を大きくしなければならず、コストアップ及び熱交換
性能の劣化を招く大きな要因となるため、冷却筒の外周
部に構成される前記蒸発器に冷却筒を補強する機能を持
たせ、案内筒の肉厚をできるだけ薄くするのが、この種
オーガ式製氷機における基本設計思想となっている。
【0004】然るに、上記従来のオーガ式製氷機にあっ
ては、冷却筒の補強という機能の点では特に問題はない
が、本来的機能である熱交換性能の点に関しては、冷却
筒内部に導入される水は、ステンレス製冷却筒壁−銅パ
イプ固着用金属層−銅パイプ壁の3層に亘る金属層によ
って冷却用冷媒と熱交換されることになり、熱交換性能
が極めて低いという問題があった。また、銅パイプが離
れた状態で巻裝されているため、熱交換面積が多く採れ
ないという問題があった。これを実用化したものとして
特開平6−117740号公報の図7に記載された構造
のものがある。
【0005】この構造のものは、近年一般的な製氷機構
部として採用されているものであるが、その要部を図9
に示す。該図9に示されるように、この製氷機構部は、
内筒101(本願製氷筒)の外周に蒸発器を構成する冷
媒パイプ102を密着巻き付けし、冷媒パイプ102間
に隙間を設けないようにしており、これら両部材10
1、102間をハンダ付けにより接合し、この冷媒パイ
プ102の外周に断熱材105を被覆装着して、熱交換
性能を改善したものである。しかしながら、この構造の
ものは、冷媒パイプ102をステンレス製内筒101の
外表面に巻き付けるには、先ず、内筒外表面に予備ハン
ダをし、冷媒パイプにテンションを掛けながら糸ハンダ
とともに内筒101に巻き付け、また、内筒101の内
面をヒータで加熱しながら、巻き付け作業をおこなって
いたので、作業の安定性に欠けるという問題があった。
また、内筒101と冷媒パイプ102との間を全てハン
ダ103で埋め尽くすことはできないため、空間部10
4が形成されるが、この空間部104の存在は、熱交換
性能の向上を阻害する要因となっていた。また、この空
間部104に空気中に含まれて水が侵入すると、冷凍サ
イクルの発停によりこの水が氷になり、その結果この氷
の力により冷媒パイプ102が押し潰され、冷媒の流通
を妨げるというような問題を発生させていた。
【0006】また、上記実公昭54−42068号公報
の第1図に記載の製氷機構部における上記熱交換性能の
問題に鑑み提案されたものとして、前記実開昭54−4
2068号公報の第2図〜第4図に記載されたものがあ
る。この製氷機の蒸発器は、二つの段部(肩部)を有す
る金属製成形長尺物として構成された段状セグメント
を、冷却筒の外周部に密着させて螺旋状に巻回し、その
一端部を冷却筒の外周部に機密に固着し、また、その他
端部を隣接する段状セグメントの段部に気密に固着した
ものである。この蒸発器は、段状セグメントによって形
成された螺旋状の冷媒通路を流れる冷媒と冷却筒内の製
氷用水とは冷却筒の金属層を介してのみ熱交換するため
熱交換性能は良好となる。また、前記段状セグメントに
より冷却筒の補強が行われる点でも問題がない。しかし
ながら、前記段状セグメントは二つの段部を有する金属
製成形長尺物として構成されているため、これを巻回溶
着することは作業性の点で実用的でないという問題があ
った。
【0007】以上のものは、いずれも作業性に問題があ
るが、この点に着目したものとしては、以前から特公昭
46−10270号公報に記載されたものがある。これ
は、冷却筒の外周に間隔を存して外筒を裝設し、この外
筒と冷却筒との間に冷媒室を形成し、この冷媒室を連通
孔を設けた仕切り枠にて相互に連通する小室に区画形成
したものであって、仕切り枠は冷媒室へ圧入されるだけ
であるので作業性は極めて良好である。しかしながら、
この構成のものは、蒸発器でもって冷却筒を補強すると
いう機能が殆ど期待できないものであって、オーガ式製
氷機の基本設計思想と相反する点から、この考案も実用
的でないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上従来技術について
縷々述べたが、結局実用化されている従来技術のもの
は、図9に従い説明したものであって、内筒101(本
願製氷筒)に冷媒パイプ102を巻き付けたものであ
る。而して、この従来技術は、オーガ式製氷機の基本的
設計思想に基づき蒸発器が内筒を補強しているが、前記
の如く巻き付け作業の安定性に欠け、また、内筒101
と冷媒パイプ102との間に空間部104が形成され、
この空間部104が熱伝達を阻害するのみならす、この
空間部104に空気中に含まれる水が流入し、該水が氷
結し、冷媒パイプ102を押し潰し冷媒の流通を妨げる
という問題があった。本発明は、このような従来技術に
存在する問題点に鑑みなされたものであり、オーガ式製
氷機における基本的設計思想に基づき、蒸発器の製氷筒
補強機能を強化するとともに、蒸発器の製作時の作業性
を改善し、且つ、熱交換性能を向上させたオーガ式製氷
機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、鉛直な中空製氷筒
と、該製氷筒に同軸的に配設されるオーガと、多層の環
状冷媒通路として前記製氷筒の外周部に形成され、且
つ、隣接する該環状冷媒通路間が連通孔により連通され
てなる蒸発器とを具備するオーガ式製氷機において、前
記蒸発器の構成部材として、環状水平面部と、前記製氷
筒の外周壁に圧入されるように該環状水平面部の内縁側
が切曲されて低立上片として形成された内周側筒状部
と、前記環状水平面部の外縁側が切曲されて高立上片と
して形成された外周側筒状部とを有するセグメントを形
成し、該セグメントの内周側筒状部を前記製氷筒の外周
壁に圧入嵌合するとともに、前記外周側筒状部の先端部
が隣接する外周側筒状部の基部に接合するように多段に
積層し、前記外側筒状部相互間の接合部及び前記内周側
筒状部と前記製氷筒の外周壁との嵌合部を鑞付け、鑞付
け溶接等の溶接により結合固定し、前記蒸発器の多層の
環状冷媒通路を構成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明では、前記外周側筒状
部及び前記内周側筒状部の立上方向が上下対称的に構成
されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明では、前記外周側筒状
部の先端部に膨出部を設け、該膨出部を隣接する外周側
筒状部の基部に嵌合して結合固定せしめたことを特徴と
するものである。
【0012】請求項4記載の発明では、前記連通孔を各
セグメントの前記水平面部に設けるとともに、隣接する
環状冷媒通路の連通孔を、前記製氷筒の軸心に対する円
周方向において対称的となるように構成したことを特徴
とするものである。
【0013】請求項5記載の発明では、最上部の前記環
状冷媒通路において、前記セグメントの外側筒状部に冷
媒出口管を設けるとともに、該出口管と対称的な円周方
向位置に前記連通孔を設け、更に、最下部の環状冷媒通
路において、前記セグメントの外側筒状部に冷媒入口管
を設けるとともに、該入口管と対称的な円周方向位置に
連通孔を設けたことを特徴とするものである。
【0014】請求項6記載の発明では、前記溶接が炉中
鑞付け溶接であることを特徴とするものである。
【0015】従って、請求項1記載のオーガ製氷機にお
いては、蒸発器を構成するセグメントの外側筒状部と製
氷筒の壁面とが一体となって、二重壁が構成され、しか
も、この二重壁間がセグメントの水平面部で多重に連結
されているので、極めて強固な構造体となる。従って、
蒸発器の製氷筒補強機能は従来のものより優れたものと
なり、製氷筒の肉厚を薄くし、熱伝達率を向上させるこ
とができる。また、上記の様に構成された蒸発器では、
蒸発器を構成する冷媒通路が隙間なく上下に形成され、
また、冷媒通路内の冷媒と製氷筒内の製氷水とが製氷筒
の金属壁のみを介して接し熱交換されるので、熱交換性
能が極めて良好となる。更に、蒸発器を構成するセグメ
ントは、単純な構造であり、セグメントの成形の機械
化、自動化は容易である。また、蒸発器は製氷筒に圧入
して内側筒状部となる製氷筒との圧入部及び隣接する外
側筒状部の接合部をそれぞれ溶接する構造であるので、
組み立て作業に熟練度が要求されず作業性が向上する。
また、蒸発器の組み立て作業の機械化、自動化が容易と
なる。
【0016】請求項2記載のオーガ式製氷機において
は、蒸発器を構成するセグメントの環状構成部分の断面
が一方側のみに折曲して凹部を有さない構造となってい
るので、成形が容易である。
【0017】請求項3に記載のオーガ式製氷機において
は、外側筒状部の先端部の膨出部に、隣接する外側筒状
部の基部を嵌合することにより、セグメント相互の連結
固着が容易化され、一定品質に均一化され、また、連結
強度が強化されるので、前記構造体としての強度が向上
する。
【0018】請求項4記載のオーガ式製氷機において
は、各環状冷媒通路に入った冷媒が均一に左右分配さ
れ、短絡して隣接環状冷媒通路に流れることがないの
で、熱交換が効率よく行われる。請求項5記載のオーガ
式製氷機においては、最下部及び最上部の環状冷媒通路
においても上記と同様冷媒の均一分配、短絡流通の防止
が行われるので、熱交換が効率よく行われる。請求項6
記載のオーガ式製氷機においては、各部の溶接が炉中鑞
付け溶接により一度に行われるので作業性が良く、自動
化が容易に行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明をオーガ式製氷機に具
体化した実施の形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明
する。図1に示されるオーガ式製氷機においては、駆動
機構部10上に製氷機構部20とオーガ40、押圧頭5
0、案内筒60等が組つけられている。駆動機構部20
は、ハウジング11内に減速歯車が収納され、該減速歯
車により駆動モータ(図示せず)の回転が減速されて駆
動軸12に伝達される。尚、駆動軸12の外周には内ス
プラインが形成され、スプライン軸継ぎ手13によりス
プライン嵌合され連結されている。
【0020】製氷機構部20は、ハウジング11上に駆
動軸12と同軸的に組付けられた支持体21と、この支
持体21に同軸的、且つOリング22を介して機密的に
組付けられた鉛直、中空筒状のステンレス製製氷筒23
と、製氷筒23の外周に配設された蒸発器30と、この
蒸発器30の外周に被覆装着された断熱材24等からな
る。尚、製氷筒23は上端にフランジ23aを有する。
支持体21には、オーガ40の下端部を回転自在に軸支
するメタル軸受26が組付けられられるとともに、製氷
筒23とオーガ40間に形成される製氷室25を密封す
るためのメカニカルシール27が組付けられている。
【0021】尚、蒸発器30は、カップ状のセグメント
31を多重に積載結合して構成したものであるが、詳細
については後述する。また、蒸発器30は、冷媒入口管
38、冷媒出口管39を介して公知又は周知の冷凍回路
(図示せず)に接続されている。また、製氷筒23の下
部には、製氷用水の供給管28が設けられ、製氷室25
内に常時所定量の製氷用水が確保される様になってい
る。
【0022】オーガ40は、大径軸部41の上下両端部
には小径軸部42、43を有するもので、大径軸部41
の外周には螺旋状の螺旋刃44が一体的に形成されてお
り、下方の小径軸部43が前記メタル軸受26により回
転自在に軸支されるとともに、上方の小径軸部42が押
圧頭50の軸心部の孔に嵌入固定されたメタル軸受54
にて回転自在に軸支されている。また、下方の小径軸部
43の下端部に形成された内スプライン42aにて、ス
プライン軸継ぎ手13にスプライン結合され、該軸継ぎ
手13を介して駆動軸12に一体回転可能に連結されて
いる。
【0023】押圧頭50は、オーガ40の上方部に配設
され、製氷筒23の内壁に氷結してオーガ40により削
り取りされて搬出される氷を圧縮固化するものであり、
前記製氷筒23の上端部のフランジ23a上にフランジ
51を介してボルト52により止着されている。また、
内部には氷を圧縮固化するための圧縮通路53(図1に
破線により示す)が図示しない隔壁により内部に形成さ
れている。また、軸心部の孔には前記メタル軸受54が
圧入固定されている。
【0024】案内筒60は、押圧頭50から放出される
圧縮固化氷を機外に放出すべく案内するもので、L字型
の放出通路61を有しており、該放出通路61の下端部
が押圧頭50の上端部に嵌合固定されている。また、放
出通路61の入口部内部には、押圧頭50から棒状とし
て放出される圧縮固化氷を折って所定形状の氷とするた
めのカッタ62が、前記オーガ40の上方の小径軸部の
上端面に取り付けられ、該オーガ40と一体回転するよ
うに設置されている。
【0025】次に、上記のごとく形成された製氷機の蒸
発器30の構成について更に詳しく説明する。図2〜図
6は、蒸発器30を構成するセグメント31、31A、
31Bの構造及び該セグメント31、31A、31Bの
多重積層の状態を説明するための図面である。即ち、図
2は、製氷筒23に対して圧入する最下部のセグメント
31A及びその上に位置する中間部用のセグメント31
を組み立て分解図として記載したものであり、図3は中
間部用セグメント31の平面図、図4は図3におけるIV
ーIV線断面図、図5は製氷筒23の中間高さ部分におけ
るセグメント31の積層組み立て図、図6は製氷筒23
の最上部における最上部のセグメント31Bと中間部用
のセグメントの31の積層組み立て図である。
【0026】これら図面から分かるように、セグメント
31、31A、31Bは、ステンレス材を用いたもので
あって、その基本形状として、環状水平面部32と、そ
の内縁部を折曲して低立上片とし且つ、製氷筒23の外
周部に圧入嵌合するように形成されてなる内側筒状部3
3と、環状水平面部32の外縁部を折曲して高立上片と
して形成されてなる外側筒状部34を有するカップ状と
されている。この構成において、内側筒状部33は、該
セグメント31、31A、31Bを製氷筒23の外周部
に圧入固定するための立上片として機能し、また、外側
筒状部34は該セグメント31、31A、31Bを多重
に積層した際に隣接する上下のセグメント31、31
A、31Bを結合固定するための立上片として機能す
る。また、最下部のセグメント31A及び中間部用のセ
グメント31の外側筒状部34の先端部は膨出部34b
とされ、これらセグメント31、31Aを製氷筒23の
外周部に圧入して多重に積層した際に、該膨出部34b
に上部の外側筒状部34の基部34cが嵌合されること
により相互の連結固着を容易化し、一定品質に均一化
し、且つ強固にする機能を持たせている。尚、最上部の
セグメント31Bの外側筒状部34の先端部は図6の如
く前記膨出部34bに代わって水平フランジ部34dが
設けられ、該水平フランジ部34dを製氷筒23のフラ
ンジ23aの下面に当接させ結合されている。
【0027】而して、また、最上部のセグメント31B
及び中間部用のセグメント31の環状水平面部32には
円弧状に長孔とされた連通孔36が設けられ、また、最
下部のセグメント31Aの外側筒状部34には冷媒入口
管38が設けられ、また、最上部のセグメント31Bの
外側筒状部34には当該セグメントの連通孔36と対象
的な円周方向位置に冷媒出口管39が設けられている。
而して、上記セグメント31、31A、31Bが製氷筒
23に圧入固定され多重に積層され組み立てらることに
より、多層の環状冷媒通路35を有する蒸発器30が形
成される。また、このセグメント31、31A、31B
の組み立てに際しては、隣接する環状冷媒通路の連通孔
36が円周方向において対象的位置となるように、換言
すれば千鳥状に配置されるように組み立てられている。
【0028】上述した蒸発器の組み立ては、製氷筒23
の下方(フランジの無い側)より最上部のセグメント3
1Bを水平フランジ部34dが製氷筒23のフランジ2
3aの下面に当接するまで圧入し、次いで中間部用のセ
グメント31を所定数連通孔36の位置がほぼ千鳥状に
なるように向きを変えながら圧入し、最後に最下部のセ
グメント31Aを圧入する。但し、冷媒入口管38の位
置がその上部のセグメント31の連通孔36とほぼ対象
位置となるように、中間部用セグメントの数を設定し、
また、最下部のセグメント31Aの向きを調節して圧入
する。また、セグメント31、31A,31B圧入に際
しては、内側筒状部33と製氷筒23との嵌合部を溶接
固定するためのリング鑞材33a、外側筒状部34を溶
接固定するためのリング鑞材34a及び最上部のセグメ
ント31Bの水平フランジ部を製氷筒23のフランジ2
3aに溶接固定するためのリング鑞材34eをそれぞれ
同時に圧入又は挿入しておく。而して、製氷筒23にセ
グメント31、31A、31B及び鑞材33a,34
a,34eをすべて圧入した後、全体を炉の中に入れ、
炉中鑞付け溶接を行う。
【0029】蒸発器30は以上の如く構成されるので、
蒸発器30の組み立てについては熟練度は要求されず安
定した品質の品物が作れるし、作業性も良い。また、各
セグメント31、31A、31Bはプレス等により自動
成形が可能であり、組み立て作業も特別複雑な工程が無
いので製造の機械化、自動化に適している。
【0030】上記の様に構成された製氷機において、製
氷水の供給管28を介して製氷筒23内に供給された製
氷水は、蒸発器30を流れる冷媒によって冷却され、製
氷筒23の内周面に氷層として生長し、この氷層は駆動
軸12によって回転されるオーガ40の螺旋刃44によ
って削り取られ、上方に送られて、押圧頭50の氷圧縮
通路53内に押し込まれ、ここを圧縮されつつ通過し、
カッタ62により所定形状に切断され、案内筒60より
外部に放出される。
【0031】上述した製氷水の冷却作用において、環状
冷媒通路35は製氷筒23の外周面を利用して形成され
ているため、冷媒と製氷水の熱交換は製氷筒23の金属
壁を介してのみ行われるので、従来のように三つの金属
層を介していないし、また空間を介在していないので、
熱伝導抵抗が極めて小さくなる。また、環状冷媒通路3
5は上下に隙間なく連続して積層形成されているため、
製氷筒23の壁面を熱交換面として有効に使用すること
になり、コンパクトな蒸発器とすることができる。更
に、冷媒入口管38、環状冷媒通路35を連通する連通
孔36、冷媒出口管39が千鳥状に配置されて環状冷媒
通路35が連通されるので、例えば図2の仮想線矢印の
如く、環状冷媒通路35に流入した冷媒は、左右にほぼ
均等に分配されて対向位置にある連通孔36に流れて次
の環状冷媒通路35に流入する。従って、冷媒入口管3
8から冷媒出口管39に至るまで、冷媒が短絡的に次の
環状冷媒通路35に流れることが無く、また、環状冷媒
通路35内の冷媒流速も略均一化されるので、冷媒と製
氷水との熱交換が効率良く行われる。
【0032】また、前記の如く製氷筒23に対し、製氷
筒23の壁面に形成される薄氷層を螺旋刃44回転モー
メントで削り取ることにより捩り力が作用し、更に、螺
旋刃44で削り取られた氷を上方へ案内し、押圧頭50
の圧縮通路53を介して氷圧縮しながら押し上げること
により上向き荷重がそれぞれ製氷筒23に作用する。し
かし、製氷筒23の壁面に対し蒸発器30を構成するセ
グメント31、31A、31Bの内側筒状部が嵌合固着
され、また、該セグメント31、31A,31Bの外側
筒状部34が相互に結合されるので、製氷筒23の壁面
と相互に連結された外側筒状部34とにより二重壁が構
成され、また、この二重壁間がセグメント31、31
A、31Bの環状水平面部32により多重に連結された
一体の構造体が形成される。従って、製氷筒23は蒸発
器30により強固に補強されることになり、製氷筒23
の肉厚を薄くし熱伝導抵抗を小さくして熱交換効率を向
上させることができる。
【0033】上記発明は、次の様に変更して具体化する
こともできる。 (1) 蒸発器30を構成するセグメント31、31
A、31Bの鑞付け溶接に際し、リング状鑞材33a,
34a,34eを製氷筒23に圧入若しくはセグメント
とともに所定個所に挿入していたが、これに代えセグメ
ント31の材料を鑞材をステンレス等の金属母材両面に
クラッドしたクラッド材とし、鑞材33a,34a,3
4eを廃止することもできる。 (2) セグメント31、31A、31Bの外側筒状部
34相互の鑞付け溶接を、内側筒状部33の鑞付け溶接
と同時に炉中鑞付け溶接としていたが、内側筒状部33
のみを炉中鑞付け溶接し、その後に外側筒状部34相互
間を外部から鑞付け溶接してもよい。 (3) セグメント31の内側筒状部33と製氷筒23
との固定及び外側筒状部34相互間の連結固定を全て鑞
付け溶接としていたが、これら固定は気密であって、且
つ強力に結合されてればよく、他の溶接により鑞付け溶
接に代えることは可能である。
【0034】(4) セグメント31、31A、31B
の基本形状を、図7に示すごとく外側筒状部34及び内
側筒状部33を同一方向に立ち上げた形状としてもよ
い。即ち、図7において、311は中間部用のセグメン
ト、321は環状水平面部、331は内側筒状部、34
1は外側筒状部、341bは外側筒状部341の先端に
設けられた膨出部、341cは外側筒状部の基部、36
1は連通孔であって、該セグメント311は外側筒状部
341及び内側筒状部331を何れも上方に立ち上げて
構成されている。また、図8は、製氷筒23の中間部高
さ部分におけるセグメント311の圧入嵌合及び相互連
結固定の状態を示す。尚、同図において、前記実施の形
態と同一の符号を付した部分は変更が無く同一であるこ
とを示す。 (5) セグメント31、31A、31B及び311の
内側筒状部33及び331並びに外側筒状部34及び3
41の立ち上げ方向は前記図示のものと反対方向に変更
することは可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているた
め、次の様な効果を奏する。請求項1記載の発明によれ
ば、蒸発器が製氷筒と一体となって強度の大きい構造体
を形成するので、製氷筒の肉厚を薄くし、熱伝導を良好
にすることができる。また、環状冷媒通路内の冷媒と製
氷筒内の製氷水との熱交換は、製氷筒の金属層のみを介
して行われるので熱交換性能がよい。また、蒸発器を構
成するセグメントは単純な構造であり、組み立て作業も
熟練度が要求されず作業性が向上する。
【0036】請求項2記載の発明によれば、セグメント
が成形容易な構造となる。請求項3記載の発明によれ
ば、膨出部により隣接するセグメントの連結固着が容易
化され、一定品質化され、その強度が強化され、製氷筒
と蒸発器との一体構造体の強度が向上する。請求項4及
び5記載の発明によれば、冷媒流通路において、冷媒が
短絡せず、均一に分配されて流通するので、熱交換性能
が向上する。請求項6記載の発明によれば、各部の鑞付
け溶接が一度に行われるので、作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るオーガ式製氷機の縦断面
図。
【図2】 製氷機構部の下方の部分的な組み立て分解
図。
【図3】 中間部用セグメントの平面図。
【図4】 図3におけるIV−IV線断面図。
【図5】 製氷筒中間高さ部分におけるセグメント組み
立て図。
【図6】 製氷筒最上部におけるセグメント組み立て
図。
【図7】 セグメントの変更例。
【図8】 製氷筒中間高さにおける図7に記載のセグメ
ント組み立て図。
【図9】 従来のオーガ式製氷機の製氷機構部。
【符号の説明】
10…駆動機構部、20…製氷機構部、23…製氷筒、
25…製氷室、30…蒸発器、31…中間部用セグメン
ト、31A…最下部のセグメント、31B…最上部のセ
グメント、32…環状水平面部、33…内側筒状部、3
3a,34a,34e…リング状鑞材、34…外側筒状
部、34b…膨出部、34c…外側筒状部の基部、35
…環状冷媒通路、36…連通孔、38…冷媒入口管、3
9…冷媒出口管、40…オーガ、44…螺旋刃、50…
押圧頭、53…氷圧縮通路、60…案内筒。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直な中空製氷筒と、該製氷筒に同軸的
    に配設されるオーガと、多層の環状冷媒通路として前記
    製氷筒の外周部に形成され、且つ、隣接する該環状冷媒
    通路間が連通孔により連通されてなる蒸発器とを具備す
    るオーガ式製氷機において、前記蒸発器の構成部材とし
    て、環状水平面部と、前記製氷筒の外周壁に圧入される
    ように該環状水平面部の内縁側が切曲されて低立上片と
    して形成された内周側筒状部と、前記環状水平面部の外
    縁側が切曲されて高立上片として形成された外周側筒状
    部とを有するセグメントを形成し、該セグメントの内周
    側筒状部を前記製氷筒の外周壁に圧入嵌合するととも
    に、前記外周側筒状部の先端部が隣接する外周側筒状部
    の基部に接合するように多段に積層し、前記外側筒状部
    相互間の接合部及び前記内周側筒状部と前記製氷筒の外
    周壁との嵌合部を鑞付け、鑞付け溶接等の溶接により結
    合固定し、前記蒸発器の多層の環状冷媒通路を構成した
    ことを特徴とするオーガ式製氷機。
  2. 【請求項2】 前記外周側筒状部及び前記内周側筒状部
    の立上方向が上下対称的に構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のオーガ式製氷機。
  3. 【請求項3】 前記外周側筒状部の先端部に膨出部を設
    け、該膨出部を隣接する外周側筒状部の基部に嵌合して
    結合固定せしめたことを特徴とする請求項1又は2記載
    のオーガ式製氷機。
  4. 【請求項4】 前記連通孔を各セグメントの前記水平面
    部に設けるとともに、隣接する環状冷媒通路の連通孔
    を、前記製氷筒の軸心に対する円周方向において対称的
    となるように構成したことを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のオーガ式製氷機。
  5. 【請求項5】 最上部の前記環状冷媒通路において、前
    記セグメントの外側筒状部に冷媒出口管を設けるととも
    に、該出口管と対称的な円周方向位置に前記連通孔を設
    け、更に、最下部の環状冷媒通路において、前記セグメ
    ントの外側筒状部に冷媒入口管を設けるとともに、該入
    口管と対称的な円周方向位置に連通孔を設けたことを特
    徴とする請求項4記載のオーガ式製氷機。
  6. 【請求項6】 前記溶接が炉中鑞付け溶接であることを
    特徴とする請求項1〜5何れかに記載のオーガ式製氷
    機。
JP26619196A 1996-10-07 1996-10-07 オーガ式製氷機 Pending JPH10111053A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26619196A JPH10111053A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 オーガ式製氷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26619196A JPH10111053A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 オーガ式製氷機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10111053A true JPH10111053A (ja) 1998-04-28

Family

ID=17427526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26619196A Pending JPH10111053A (ja) 1996-10-07 1996-10-07 オーガ式製氷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10111053A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1031807A3 (en) * 1999-02-26 2001-06-20 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Cylindrical heat-exchanger
JP5830188B1 (ja) * 2015-04-12 2015-12-09 稲森 總一郎 流下式製氷機及び該流下式製氷機の製氷棚の製造方法
KR20180082691A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 주식회사 대일 2중관형 해수 샤베트 아이스 제조장치
CN113483505A (zh) * 2021-06-09 2021-10-08 章世燕 蒸发器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1031807A3 (en) * 1999-02-26 2001-06-20 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Cylindrical heat-exchanger
JP5830188B1 (ja) * 2015-04-12 2015-12-09 稲森 總一郎 流下式製氷機及び該流下式製氷機の製氷棚の製造方法
KR20180082691A (ko) * 2017-01-10 2018-07-19 주식회사 대일 2중관형 해수 샤베트 아이스 제조장치
CN113483505A (zh) * 2021-06-09 2021-10-08 章世燕 蒸发器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1035387B1 (en) High efficiency refrigeration system
EP2445356B1 (en) Semi-frozen product dispensing apparatus
US10001325B2 (en) Formed microchannel heat exchanger with multiple layers
EP0357602A1 (en) HEAT EXCHANGER.
WO1997027438A1 (en) A refrigerated mixing chamber and method for making same
JPH10111053A (ja) オーガ式製氷機
JPH09280754A (ja) 熱交換器
US6877334B2 (en) Cooling unit and manufacturing method of the same
JPH10332235A (ja) 製氷機用オーガ
US6343416B1 (en) Method of preparing surfaces of a heat exchanger
CN202108685U (zh) 通用注油接头以及包括该通用注油接头的压缩机和系统
EP0051492A2 (en) Method of making heat transfer coil
JP3307761B2 (ja) オーガ式製氷機
US6619067B2 (en) Cooling unit
KR20100086568A (ko) 제빙기의 증발관과 그 제조방법
CN110173943A (zh) 一种挤出式制冰机
JPH10306962A (ja) オーガ式製氷機
KR20110126309A (ko) 제빙관과 그 제조방법
US6691529B2 (en) Auger type ice-making machine
US6912868B2 (en) Auger type ice-making machine
US4266603A (en) Heat exchangers and method
JP2000314577A (ja) オーガ式製氷機
EP0224520B1 (en) Improvements in ice-cream machines, particularly for domestic use
KR102338074B1 (ko) 오거식 제빙기의 소형화를 위한 조립구조
EP1031807B1 (en) Cylindrical heat-exchanger

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02