JPH10110589A - シールド工法及びシールド工法用地中構造体 - Google Patents

シールド工法及びシールド工法用地中構造体

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JPH10110589A
JPH10110589A JP26634396A JP26634396A JPH10110589A JP H10110589 A JPH10110589 A JP H10110589A JP 26634396 A JP26634396 A JP 26634396A JP 26634396 A JP26634396 A JP 26634396A JP H10110589 A JPH10110589 A JP H10110589A
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JP
Japan
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shield
underground structure
excavation
curved surface
top end
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JP26634396A
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Isao Aihara
功 相原
Shigeyuki Sogo
茂幸 十河
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Obayashi Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め立坑を構築しておくことなく、かつシー
ルド掘進機を特に複雑化することなく、掘進方向を縦方
向から横方向、あるいは横方向から縦方向に容易に変換
しつつシールド掘進機によるシールドトンネルの構築作
業を行ってゆくことのできる、シールド工法及びこのよ
うな工法に用いるシールド工法用地中構造体を提供す
る。 【解決手段】 この発明のシールド工法は、シールド掘
進機10による、縦方向から横方向あるいは横方向から
縦方向への掘進方向の曲折箇所に、天端部に掘進方向を
変換するためのカーブ面12を備えた地中構造体13を
予め構築しておき、縦方向あるいは横方向に向かって掘
り進んだシールド掘進機10を、この地中構造体13の
カーブ面12に沿って通過させることにより、当該カー
ブ面12をガイドとして横方向あるいは縦方向に掘進方
向をスムースに曲折変換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シールド工法及
びシールド工法用地中構造体に関し、特に、シールド掘
進機による掘進方向を、縦方向から横方向あるいは横方
向から縦方向に曲折させながら掘進作業を行ってゆくシ
ールド工法及びシールド工法用地中構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールド工法は、都市部の地下
地盤などにおいて、特に、軟弱な地山や地下水の存在す
る地山に対してトンネルを構築してゆく際に採用される
工法であって、例えば円筒状の外殻体の先端面にカッタ
ーディスクを備えたシールド掘進機により切羽面の掘削
作業を行ってゆくとともに、外殻体の内部で掘されたト
ンネルの内壁面を覆うセグメントを組み立て、この組み
立てたセグメントから掘進反力を得てシールド掘進機を
前方に押し出してゆくことにより、後方にトンネルの内
壁面を覆うセグメント覆工体を連続設置しながらトンネ
ルを構築形成してゆく工法である。
【0003】そして、かかるシールド工法は、上述のよ
うに、筒状のシールド掘進機を地中に押し出しながら掘
進作業を行ってゆくものであるため、急カーブのトンネ
ルの施工が困難となる。したがって、このようなシール
ド工法では、一般に、地上からトンネルを構築すべき計
画深さまで、発進用の立坑及び到達用の立坑を、例えば
連続地中壁工法やケーソン工法によって形成し、発進用
の立坑にシールド掘進機を組立てて設置した後、これを
到達用の立坑に向けて発進し、これらの立坑を結ぶ略直
線の路線に沿って掘進作業が行われてゆくことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の一般的なシールド工法によれば、シールド
掘進機を所定の深さで発進させたり到達させたりするた
めの立坑を、掘進作業に先立って予め構築しておく必要
があるため、これらの立坑の構築作業に多くの手間と費
用がかかることになるとともに、狭隘な立坑内におい
て、シールド掘進機を設置したり到達したシールド掘進
機を解体撤去する作業に多大な労力を必要とすることに
なるという課題があった。
【0005】また、シールド掘進機を立坑から発進ある
いは立坑に到達させる際に、発進口や到達口に位置する
地盤に対して、地山の崩壊防止や止水等を行うための地
盤改良を行う必要があり、かかる作業にも手間がかかる
ことになるという課題があった。
【0006】そこで、この発明は、このような従来の課
題に着目してなされたもので、予め立坑を構築しておく
ことなく、かつシールド掘進機を特に複雑化することな
く、掘進方向を縦方向から横方向、あるいは横方向から
縦方向に容易に変換しつつシールド掘進機によるシール
ドトンネルの構築作業を行ってゆくことのできる、シー
ルド工法及びこのような工法に用いるシールド工法用地
中構造体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、シールド
掘進機により下方に向かって掘り進んだ後、このシール
ド掘進機による掘進方向を曲折して横方向に掘進作業を
行ってゆくシールド工法であって、前記掘進方向の曲折
箇所に、天端部に前記掘進方向を変換するためのカーブ
面を備えた地中構造体を予め構築しておき、前記下方に
向かって掘り進んだシールド掘進機を、前記地中構造体
のカーブ面に沿って通過させることにより、掘進方向を
横方向に曲折させることを特徴とするシールド工法にあ
る。
【0008】また、この発明の他の要旨は、シールド掘
進機により横方向に向かって掘り進んだ後、このシール
ド掘進機による掘進方向を曲折して上方に向かって掘進
作業を行ってゆくシールド工法であって、前記掘進方向
の曲折箇所に、天端部に前記掘進方向を変換するための
カーブ面を備えた地中構造体を予め構築しておき、前記
横方向に掘り進んだシールド掘進機を、前記地中構造体
のカーブ面に沿って通過させることにより、掘進方向を
上方に向かって曲折させることを特徴とするシールド工
法にある。
【0009】ここで、上記各シールド工法によれば、前
記地中構造体のカーブ面に沿って前記シールド掘進機を
通過させた後、当該曲折箇所を下方から覆う改良地盤を
造成して周囲の地盤を強化するようにすることが好まし
い。
【0010】また、上記各シールド工法によれば、前記
シールド掘進機の後方に設置したセグメントのグラウト
孔を介して、アースアンカーやロックボルト等の棒状部
材を地中に打ち込むことにより、周囲の地盤から設置し
たセグメント覆工体を支持する支持力を強化するように
することもできる。
【0011】一方、この発明のさらに他の要旨は、シー
ルド掘進機による掘進方向を、縦方向から横方向あるい
は横方向から縦方向に曲折するためのガイド部材として
地中に設置される地中構造体であって、前記掘進方向の
曲折箇所に天端部が位置するようにしてその下方に延長
構築された支持体と、この支持体の前記天端部に形成さ
れた、縦方向から横方向にその接線方向を滑らかに変化
させるカーブ面とからなることを特徴とするシールド工
法用地中構造体にある。
【0012】また、この発明のシールド工法用地中構造
体によれば、前記カーブ面を、前記天端面に取り付けら
れた鉄板等の金物によって構成するようにすることが好
ましい。
【0013】そして、この発明のシールド工法によれ
ば、例えば地上においてシールド掘進機をその掘進方向
が下方に向くように組み立てた後、掘進方向の曲折箇所
にその天端部が位置するようにして予め構築された地中
構造体に向かって、当該シールド掘進機による掘進作業
を下方に向かって行ってゆけば、このシールド掘進機
は、やがてこの地中構造体の天端部に至るとともに、こ
の天端部に形成されたカーブ面に沿って通過移動してゆ
くことにより、このカーブ面をガイドとしてその掘進方
向を強制的に変化させてゆくことになる。
【0014】すなわち、この発明のシールド工法によれ
ば、シールド掘進機に設けられているジャッキ等による
方向制御だけでは方向の変換が困難な急カーブであって
も、地中構造体のカーブ面をガイドとしてその掘進方向
を容易に変化させてゆくことができるので、シールド掘
進機の掘進方向を下方から横方向に速やかに曲折させ
て、立坑を構築することなくシールドトンネルを掘削形
成してゆく作業が容易に行われることになる。
【0015】また、この発明の他のシールド工法によれ
ば、横方向に掘進作業を行っているシールド掘進機が、
上方向への曲折箇所に予め構築されている地中構造体の
天端部に至った後、この天端部に形成されたカーブ面に
沿って通過移動してゆくことにより、この地中構造体の
カーブ面をガイドとしてその掘進方向を強制的かつ容易
に変化させてゆくことができるので、シールド掘進機の
掘進方向を横方向から上方に速やかに曲折させて、立坑
を構築することなく、シールド掘進機を例えば地上に直
接至らしめ、これによってシールド掘進機を解体する作
業等を容易に行うことが可能になる。
【0016】さらに、この発明のシールド工法は、前記
地中構造体のカーブ面に沿って前記シールド掘進機を通
過させた後、当該曲折箇所を下方から覆う改良地盤を造
成して周囲の地盤を強化するようにすれば、縦方向に設
置されているセグメント覆工体を安定して支持すること
が可能になる。
【0017】さらにまた、前記シールド掘進機の後方に
設置したセグメントのグラウト孔を介して、アースアン
カーやロックボルト等の棒状部材を地中に打ち込むこと
により、周囲の地盤から設置したセグメント覆工体を支
持する支持力を強化するようにすれば、セグメント覆工
体を周囲の地盤から強固に支持して、より安定した状態
でシールドトンネルを構築形成してゆくことが可能にな
る。
【0018】一方、この発明のシールド工法用地中構造
体は、例えば地中連続壁工法に用いる縦溝掘削機等を用
いて、容易に地中に構築設置されるとともに、この地中
構造体によれば、これを構成する支持体が、下方の支持
地盤から支持されたり、周面の地盤からの土圧や摩擦力
によって強固に支持されることにより、シールド掘進機
がカーブ面に沿って移動しつつ掘進方向を変換させる際
の、大きな荷重に耐え得る十分な反力を備えることにな
る。
【0019】また、前記カーブ面を、天端部に取り付け
られた鉄板等の金物によって構成すれば、シールド掘進
機のカーブ面に沿ったスムースな曲折移動が可能になる
とともに、このような天端部の金物は、例えば地中連続
壁に挿入配置される鉄筋籠にに取り付けて、当該天端部
に容易に設置することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態すなわち一実施例について、添付図面を参照しつつ
詳細に説明する。この実施例によれば、図1に示すよう
に、シールド掘進機10により、まず地表面から下方に
向かってシールドトンネル11の掘削構築作業を行い、
所定の深さに達したら、これの掘進方向を横方向に曲折
変換してさらにシールドトンネル11の掘削構築作業を
行い、計画する線形に沿った横方向への所定距離の掘進
作業が終了したら、次に、シールド掘進機10による掘
進方向を上方に曲折変換して、当該シールド掘進機10
を地上に至らしめるようなトンネルの構築工法をにおい
て、この発明のシールド工法及びシールド工法用地中構
造体を採用したものである。
【0021】すなわち、このようなシールドトンネル1
1の構築工法によれば、地表面を発進基地Aあるいは到
達基地Bとして、手間のかかる立坑の構築作業を行うこ
となく、かつシールド掘進機10の発進口や到達口にお
ける特別な地盤改良を必要とすることなく、計画する線
形に沿ってシールドトンネル11が効率良く構築されて
ゆくことになる。
【0022】そして、この実施例のシールド工法によれ
ば、地上におけるシールド掘進機10の発進位置A及び
到達位置Bの直下に位置する地盤中に、天端部にシール
ド掘進機10の掘進方向を変換するカーブ面12を備え
た地中構造体13を、例えば地中連続壁工法に用いる縦
溝掘削機によって構築設置する作業を行う。
【0023】ここで、かかる縦溝掘削機により地中構造
体13を構築するには、泥水等の安定液を掘削した縦溝
内に充填して掘削内壁面の崩壊を防止しつつ地中に縦溝
を掘削形成してゆくとともに、かかる縦溝の掘削作業が
終了したら、適宜鉄筋籠17等の補強材を縦溝内に挿入
配置し、しかる後に、充填した安定液と置き換えるよう
にして縦溝内にコンクリートを打設して硬化させること
により、地中構造体13が構築されることになる。
【0024】また、この実施例の地中構造体13は、支
持地盤に至る深さまで構築されることにより上方からの
荷重を強固に支持する、地中構造体13の本体部分を構
成する支持体14と、この支持体14の天端部に設置さ
れた、鉄板製の円弧状のガイド金物15とからなり、こ
のガイド金物15によって、その接線方向が垂直方向か
ら水平方向に滑らかに変化する、略90度の内角を有す
るカーブ面12が、地中構造体13の天端部に形成され
ることになる。
【0025】ここで、このガイド金物15は、図3に示
すように、地中連続壁工法により地中構造体13を構築
する際に、縦溝内に挿入配置される鉄筋籠17の天端部
分に予め取り付けておくことにより、容易に地中構造体
13の天端部に設置されることになる。
【0026】すなわち、このガイド金物15を取り付け
た鉄筋籠17を縦溝に挿入配置した後、このガイド金物
15の上端部側方に設けられたコンクリート打設用の開
口18から、当該ガイド金物15を上端型枠としてこれ
の下方にのみコンクリートを打設して硬化させれば、ガ
イド金物15は、地中構造体13の天端部に容易に設置
されることになる。
【0027】また、この実施例によれば、地中構造体1
3は、シールド掘進機10の発進側及び到達側に、図2
に示すように、各々平行に延長して各2列設けられるこ
とになり、曲折箇所の掘進作業が行われる際には、これ
らの2列の地中構造体13に跨るようにして、シールド
掘進機10がカーブ面12に沿って通過移動してゆくこ
とになる。
【0028】そして、このようにして各地中構造体13
を地中に予め構築する作業が終了したら、これの掘削溝
の上方部分を埋め戻して、シールド掘進機10による掘
進作業の段取りを行なう。
【0029】すなわち、天端部にカーブ面12が設置さ
れた発進側の地中構造体13の直上に位置する地上の発
進基地Aにおいて、シールド掘進機10をその掘進方向
が下方に向くように組み立て(図1参照)、しかる後
に、下方の地中構造体13に向かって、セグメント覆工
体19を後方に設置しつつシールド掘進機10による掘
進作業を行ってゆく。
【0030】そして、この実施例によれば、このような
下方に向かった掘進作業により、シールド掘進機10
が、やがてこの地中構造体13の天端部に至ることにな
るが、ここで、シールド掘進機10のジャッキを制御し
てその掘進方向を横方向に指向させるようにしながら掘
進作業を行ってゆけば、シールド掘進機10は、図4に
示すように、この天端部に形成されたカーブ面12に沿
って通過移動してゆくことにより、カーブ面12をガイ
ドとした小さな回転半径で、その掘進方向を強制的かつ
容易に横方向に変化させてゆくことになる。
【0031】また、この実施例によれば、カーブ面12
が、地中構造体13の天端部に取り付けられた鉄板から
なるガイド金物15によって構成されていることによ
り、シールド掘進機10のカーブ面12に沿ったスムー
スな曲折移動が可能になる。
【0032】一方、このようにして掘進方向を横方向に
変化させたシールド掘進機10は、一般のシールド工法
と同様にして、計画路線に沿って横方向に所定距離のシ
ールドトンネル11の掘削構築作業を行ってゆくことに
なるが、やがて到達基地Bの下方に構築した地中構造体
13の天端部に達したら、図1に示すように、これのカ
ーブ面12に沿ってシールド掘進機10を通過移動させ
ることにより、掘進方向を上方に変化させる。
【0033】すなわち、掘進方向を下方から横方向に変
換する場合と略同様に、シールド掘進機10のジャッキ
を制御してその掘進方向を上方向に指向させるようにし
ながら掘進作業を行ってゆけば、シールド掘進機10
は、地中構造体13の天端部に取り付けたガイド金物1
5に沿って通過移動してゆくことにより、カーブ面12
をガイドとした小さな回転半径で、その掘進方向を強制
的かつ容易に上方に変化させてゆくことになる。
【0034】そして、上方に掘進方向を変化させたシー
ルド掘進機10は、やがて地上に設けた到達基地Bに至
り、かかる地上の到達基地Bにおいて、シールド掘進機
10の解体作業等が容易に行われることになる。
【0035】すなわち、この実施例によれば、予め立坑
を構築しておくことなく、かつシールド掘進機10を特
に複雑化することなく、掘進方向を下向から横方向、あ
るいは横方向から上向に容易に変換しつつ、シールド掘
進機10によるシールドトンネル11の構築作業を行っ
てゆくことが可能になる。
【0036】また、この実施例によれば、例えば下方に
向かってシールド掘進機10によりシールドトンネルを
掘削構築してゆく際に、設置したセグメントのグラウト
孔を介して、アースアンカー20を周囲の地中に施工し
てゆく。そして、このアースアンカー20により、縦方
向に位置するセグメント覆工体19を周囲の地盤から強
固に支持して、より安定した状態でシールドトンネル1
1を構築形成して行くことが可能になる。
【0037】一方、この実施例によれば、図5(a)及
び(b)に示すように、シールドトンネル11の曲折箇
所を下方から覆うようにして、薬液注入工法により改良
地盤21を造成し、縦方向に設置されているセグメント
覆工体19を安定して支持するとともに、当該曲折箇所
の底部を拡幅する作業を行なう。
【0038】すなわち、曲折箇所のセグメント覆工体1
9の上半部をアースアンカー20で支持するとともに、
地上やセグメントのグラウト孔から薬液を注入して周辺
の地盤を強化し、しかる後に、曲折箇所のセグメント覆
工体19の下半部及びガイド金物15を撤去するととも
に、拡幅掘削作業及び二次覆工22の設置作業を施工す
ることによって、曲折箇所の底部が拡幅されることにな
る。この場合、地中構造体13は支持杭として利用する
こともできる。
【0039】なお、この発明のシールド工法及びシール
ド工法用地中構造体は、上記実施例の実施の態様のもの
に限定されるものではなく、各請求項に記載された構成
の範囲内において種々に変更して採用することができ
る。例えば、天端部に掘進方向を変換するためのカーブ
面12を備えた地中構造体13は、発進側及び到達側
に、平行に各2列設ける必要は必ずしもなく、また、周
囲の地盤からの摩擦力によって十分な支持力を確保する
ことができれば、地中構造体13は、必ずしも支持地盤
に至る深さまで構築する必要はない。さらに、天端部の
カーブ面12は必ずしもガイド金物15を取り付けて構
成する必要はない。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
シールド工法及びシールド工法用地中構造体によれば、
シールド掘進機の、縦方向から横方向あるいは横方向か
ら縦方向への掘進方向の曲折箇所に、天端部に掘進方向
を変換するためのカーブ面を備えた地中構造体を予め構
築しておき、縦方向あるいは横方向に向かって掘り進ん
だシールド掘進機を、地中構造体のカーブ面に沿って通
過移動させることにより、当該カーブ面をガイドとして
横方向あるいは縦方向に容易に掘進方向を曲折変換させ
ることができるので、予め立坑を構築しておくことな
く、かつシールド掘進機を特に複雑化することなく、掘
進方向を縦方向から横方向、あるいは横方向から縦方向
に変換しつつ、シールド掘進機によるシールドトンネル
の構築作業を容易に行ってゆくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるシールド工法の施
工状況を説明する略示側面図である。
【図2】この発明の一実施例にかかるシールド工法用地
中構造体の配置状況を示す図1のC−Cに沿った略示平
面図である。
【図3】地中構造体野天端部にガイド金物からなるカー
ブ面を取り付ける状況を説明する斜視図である。
【図4】シールド掘進機をカーブ面に沿って通過移動さ
せることにより、掘進方向を変換する状況を説明する略
示側面図である。
【図5】(a)はシールドトンネルの曲折箇所を下方に
拡幅する状況を示す側面図、(b)は(a)をD−Dか
ら見た断面図である。
【符号の説明】
10 シールド掘進機 11 シールドトンネル 12 カーブ面 13 地中構造体 14 支持体 15 ガイド金物 17 鉄筋籠 18 コンクリート打設用開口 19 セグメント覆工体 20 アースアンカー 21 改良地盤 A 発進基地 B 到達基地

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機により下方に向かって掘
    り進んだ後、このシールド掘進機による掘進方向を曲折
    して横方向に掘進作業を行ってゆくシールド工法であっ
    て、前記掘進方向の曲折箇所に、天端部に前記掘進方向
    を変換するためのカーブ面を備えた地中構造体を予め構
    築しておき、前記下方に向かって掘り進んだシールド掘
    進機を、前記地中構造体のカーブ面に沿って通過させる
    ことにより、掘進方向を横方向に曲折させることを特徴
    とするシールド工法。
  2. 【請求項2】 シールド掘進機により横方向に向かって
    掘り進んだ後、このシールド掘進機による掘進方向を曲
    折して上方に向かって掘進作業を行ってゆくシールド工
    法であって、前記掘進方向の曲折箇所に、天端部に前記
    掘進方向を変換するためのカーブ面を備えた地中構造体
    を予め構築しておき、前記横方向に掘り進んだシールド
    掘進機を、前記地中構造体のカーブ面に沿って通過させ
    ることにより、掘進方向を上方に向かって曲折させるこ
    とを特徴とするシールド工法。
  3. 【請求項3】 前記地中構造体のカーブ面に沿って前記
    シールド掘進機を通過させた後、当該曲折箇所を下方か
    ら覆う改良地盤を造成して周囲の地盤を強化することを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールド工
    法。
  4. 【請求項4】 前記シールド掘進機の後方に設置したセ
    グメントのグラウト孔を介して、アースアンカーやロッ
    クボルト等の棒状部材を地中に打ち込むことにより、周
    囲の地盤から設置したセグメント覆工体を支持する支持
    力を強化することを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか2に記載のシールド工法。
  5. 【請求項5】 シールド掘進機による掘進方向を、縦方
    向から横方向あるいは横方向から縦方向に曲折するため
    のガイド部材として地中に設置される地中構造体であっ
    て、前記掘進方向の曲折箇所に天端部が位置するように
    してその下方に延長構築された支持体と、この支持体の
    前記天端部に形成された、縦方向から横方向にその接線
    方向を滑らかに変化させるカーブ面とからなることを特
    徴とするシールド工法用地中構造体。
  6. 【請求項6】 前記カーブ面が、前記天端部に取り付け
    られた鉄板等の金物によって構成されることを特徴とす
    る請求項4に記載のシールド工法用地中構造体。
JP26634396A 1996-10-07 1996-10-07 シールド工法及びシールド工法用地中構造体 Pending JPH10110589A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224380A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 大成建設株式会社 掘進ルートの設定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224380A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 大成建設株式会社 掘進ルートの設定方法

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