JPH1010877A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1010877A
JPH1010877A JP8158402A JP15840296A JPH1010877A JP H1010877 A JPH1010877 A JP H1010877A JP 8158402 A JP8158402 A JP 8158402A JP 15840296 A JP15840296 A JP 15840296A JP H1010877 A JPH1010877 A JP H1010877A
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JP
Japan
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toner image
toner
image carrier
image forming
belt
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Application number
JP8158402A
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English (en)
Inventor
Masayo Higashimura
昌代 東村
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Shigehisa Kitano
賀久 北野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー像担持体ベルトの熱変形による画像乱れ
を生じることなく高光沢画像を得ることのできる画像形
成装置を提供することを目的とする。 【解決手段】トナー像を担持して循環移動する感光体ベ
ルト1の所定の位置に感光体ベルト1の移動位置を示す
光反射シールを貼付し、感光体ベルト1の循環移動経路
に沿う、トナー像形成手段よりも手前の位置P1及び転
写定着部材2よりも手前の位置P2にそれぞれ光反射シ
ールを検出する第1及び第2の光センサを配置する。第
1の光センサが光反射シールを検出した時の検出信号に
基づいてトナー像形成が開始される。また、第2の光セ
ンサが光反射シールを検出した時の検出信号に基づいて
感光体ベルト1の循環移動が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式のプリ
ンタ、複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のプリンタ、複写機などの
画像形成装置は、特殊な感光紙を必要とせず、普通紙ま
たはOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用透明フィ
ルムなどの記録媒体上に直接トナー像を転写定着させる
ことができるため広く用いられている。最近、この画像
形成装置においてもますますの高速性が要求されるよう
になり、その一つの手段として、トナー像を瞬間的に加
熱、加圧して定着させることにより定着性の向上が図ら
れているが、トナー像の定着を高速で行うほど画像の光
沢が低下する傾向がある。そのため、画像光沢の増加に
よる画質向上の要望が高まっている。特に、フルカラー
画像の場合、画像光沢に対する要望が強い。
【0003】これに関連して、例えば特開昭63−19
2068号公報には、トナー像が形成された像担持体
を、加熱加圧ローラと加圧ローラとにより加熱加圧状態
で圧接する工程を連続して2回以上繰り返すことにより
トナー像の光沢を向上させる方法が開示されている。し
かし、この方法では、ヒータを備えた加熱加圧ローラ及
び加圧ローラから成る定着装置を複数組設置する必要が
あるため画像形成装置が複雑化、大型化するという問題
があるほか、記録媒体上に定着されたトナー像が定着後
の高温状態のままトナー像担持体から分離されるため、
トナー像表面に凹凸を生じることがある。そのため、凹
凸による乱反射が起こりトナー像の光沢が低下するとい
う問題や、また、高温定着によりトナーの透明性が失わ
れ、OHP用透明フィルムを用いた場合、フィルムの透
過率が低下するという問題を起こす恐れがある。
【0004】一方、特開昭63−6584号公報などに
は、トナー像が転写された記録媒体を透明な合成樹脂フ
ィルムなどでラミネートする方法が開示されている。こ
うすることにより高光沢の画像を得ることができるが、
合成樹脂フィルムの厚みの分だけ記録媒体の厚みが増加
し、記録媒体本来の柔軟性が失われると共に、ラミネー
トされているためそのラミネートされた記録媒体には加
筆することができないという問題がある。また、画像形
成装置にラミネートのための特別な機構を組み込む必要
がある上、ラミネート用の合成樹脂フィルム自体のコス
トも加わるので画像コストが上昇するという問題もあ
る。
【0005】このような問題に対する解決策として、特
開平5−19642号公報には、平滑な表面を有するト
ナー像担持体上にトナー像を形成し、トナー像が形成さ
れたトナー像担持体上に記録媒体を重ね、これらの記録
媒体、トナー像、及びトナー像担持体を挟圧して密着さ
せ、これらを密着状態の下で加熱及び加圧してトナー像
担持体上のトナー像を記録媒体上に転写し、冷却した
後、そのトナー像の転写された記録媒体をトナー像担持
体から分離するという方式の画像形成方法が開示されて
いる。この方式によれば、ラミネート方式によらずに、
上記のような簡易な方式で高光沢度の画像を形成するこ
とができる。なお、この画像形成方法は、感光体上に形
成されたトナー像及び中間転写体上に形成されたトナー
像のいずれに対しても適用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の方式による画像
形成装置には、無端ベルト状またはドラム状のトナー像
担持体が用いられるが、フルカラー画像形成装置の場合
は、無端ベルト状のトナー像担持体が用いられることが
多い。この無端ベルト状のトナー像担持体は、駆動ロー
ル、従動ロール、加熱ロールなど複数本のロールにより
張架され、駆動ロールを回転させることによって所定の
方向へ循環移動される。このベルトは転写定着用の加熱
ロールによって高温に加熱されるが、稼働状態における
ベルトと加熱ロールとの接触時間は極めて短く、かつ、
ベルト各部は均等に加熱されるため、ベルトの熱変形に
よる画質への影響はほとんど無視できる。しかし、ベル
トの移動が停止ししばらく停止状態が続くと、加熱ロー
ルと接触している部分のベルトが加熱されて伸びる。ベ
ルトが一旦伸びると常態に復元するのにかなりの時間を
必要とし、次の画像形成の開始時までに常態に復元しな
いことがある。このような状態のままベルトの循環移動
が再開され、熱で伸びた部分に画像が形成されると、そ
の部分の温度が次第に低下するにつれその部分の画像が
ベルト移動方向に収縮するため画像乱れが生じる。ベル
トの伸縮特性はベルト材質で決定されるが、現在のとこ
ろ、トナー像担持体として利用可能なベルト材質の中に
は、上述の熱変形による画像乱れを回避し得る材質は見
当たらない。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑み、トナー像担
持体の熱変形による画像乱れを生じることなく高光沢画
像を得ることのできる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の画像形成装置は、移動が停止した停止状態と循環
移動を行う稼働状態とを有し、循環移動中に表面にトナ
ー像が形成される無端ベルト状のトナー像担持体と、循
環移動中のトナー像担持体上に、その循環移動に従って
経時的にトナー像を形成するトナー像形成手段と、上記
トナー像担持体の循環移動経路上の所定位置に対応して
配置され、循環移動中のトナー像担持体と供給されてき
た所定の記録媒体を、トナー像担持体上に形成されたト
ナー像を挟んで接触させると共に加熱することにより、
トナー像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に
転写すると共に定着する転写定着部材とを備えた画像形
成装置において、上記トナー像形成手段が、上記トナー
像担持体が上記停止状態から上記稼働状態に移行した際
に、その停止状態における上記転写定着部材によるトナ
ー像担持体の加熱領域よりもトナー像担持体の循環移動
後方の位置をトナー像形成開始点として、トナー像担持
体上の、トナー像形成開始点よりも循環移動後方側の領
域に、トナー像を形成するものであることを特徴とす
る。
【0009】ここで、上記トナー像担持体が、上記トナ
ー像担持体の所定の位置にトナー像担持体の循環移動位
置検出用のマークが付されたものであり、そのトナー像
担持体の循環移動経路に沿う、そのトナー像担持体上へ
のトナー像形成位置よりも手前の位置及び上記転写定着
部材よりも手前の位置にそれぞれ配備された、上記マー
クを検出する第1及び第2のマークセンサと、上記第1
のマークセンサが上記マークを検出した時の検出信号に
基づいて上記トナー像形成手段にトナー像の形成を開始
させると共に、上記第2のマークセンサが上記マークを
検出した時の検出信号に基づいて上記トナー像担持体の
移動を停止させる制御手段とを備えたものであってもよ
い。
【0010】また、上記トナー像担持体が、その表面に
静電潜像が形成されるものであって、上記トナー像形成
手段が、上記トナー像担持体上に静電潜像を形成しその
静電潜像をトナーで現像することによりトナー像担持体
上にトナー像を形成するものであってもよい。さらに、
上記トナー像形成手段が、表面に静電潜像が形成される
静電潜像被形成体を備え、その静電潜像被形成体上に静
電潜像を形成しその静電潜像をトナーで現像しその静電
潜像被形成体上にトナー像を形成した後に、その静電潜
像被形成体上に形成されたトナー像を上記トナー像担持
体上に転写するものであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施
形態の構成図である。図1にはフルカラー画像形成装置
100が示されており、このフルカラー画像形成装置1
00には、表面にトナー像が形成される無端ベルト状の
感光体ベルト1と、感光体ベルト1上に形成されたトナ
ー像を記録媒体8上に転写すると共に定着する転写定着
部材2と、感光体ベルト1を駆動する駆動ロール4と、
従動ロール5と、記録媒体8を収容するトレイ6と、記
録媒体8を冷却する冷却装置7と、帯電器10a,10
b,10c,10dと、黒、イエロー、マゼンタ、シア
ンの各色用の現像器11,12,13,14と、半導体
レーザ16を備えた光走査装置17と、第1及び第2の
光センサ21,22と、制御手段20とが備えられてお
り、これらが筐体50内に納められている。これらのう
ち、光走査装置17、帯電器10a,10b,10c,
10d、現像器11,12,13,14によりトナー像
形成手段が構成される。転写定着部材2は、互いに対向
して配置された一対の加熱加圧ロール3a,3bにより
構成される。これらの加熱加圧ロール3a,3bは、双
方共にヒータが備えられたものでも、片方にのみヒータ
が備えられたものでもよい。
【0012】次に、この画像形成装置100の動作につ
いて説明する。感光体ベルト1は、加熱加圧ロール3
a,3b、駆動ロール4、従動ロール5により張架され
ており、駆動ロール4の回転により矢印A方向に循環移
動される。感光体ベルト1は先ず帯電器10aにより一
様に帯電された後、光走査装置17により黒の露光が行
われ、感光体ベルト1表面に黒の静電潜像が形成され
る。形成された黒の静電潜像は黒のトナーが納められた
現像器11により現像されて黒のトナー像が形成され
る。感光体ベルト1はさらに循環移動され、帯電器10
bにより一様に帯電された後、光走査装置17によりイ
エロー用の露光が行われ、すでに形成された黒のトナー
像の上にイエローの静電潜像が形成される。形成された
イエローの静電潜像はイエローのトナーが納められた現
像器12により現像されてイエローのトナー像が形成さ
れる。感光体ベルト1はさらに循環移動され、帯電器1
0cによる一様帯電、光走査装置17によるマゼンタ用
の露光、現像器13によるマゼンタの現像、及び帯電器
10dによる一様帯電、光走査装置17によるシアン用
の露光、現像器14によるシアンの現像が繰り返されて
感光体ベルト1上には黒、イエロー、マゼンタ、シアン
の4色のトナー像が形成される。
【0013】感光体ベルト1上に形成されたトナー像
が、転写定着部材2の転写定着位置P0に到達するタイ
ミングに合わせてトレイ6内の記録媒体8が転写定着位
置P0に供給される。転写定着部材2は、供給された記
録媒体8を、感光体ベルト1上に形成されたトナー像を
挟んで感光体ベルト1に接触させると共に加熱すること
により、感光体ベルト1上のトナー像を記録媒体8上に
転写すると共に定着する。これによりトナーは軟化溶融
し記録媒体8に浸透する。加熱加圧された感光体ベルト
1及び記録媒体8は密着したまま移動し冷却装置7によ
り冷却される。冷却によりトナーは凝集固化し、記録媒
体8に強く接着する。感光体ベルト1及び記録媒体8が
曲率半径の小さな従動ロール5に達すると、記録媒体8
は記録媒体8自体の腰の強さにより感光体ベルト1から
分離され筐体50から排出されて1枚のフルカラー画像
が得られる。こうして1回の画像形成サイクルが終了す
ると、感光体ベルト1の循環移動は停止される。
【0014】感光体ベルト1は、ベース層と、ベース層
表面に形成された感光体層とから成る2層構造として形
成される。ベース層の材質としては、アルミニウムなど
の導電性材料が用いられる。感光体層の材質としては、
耐熱性を有する各種の感光体、例えばSe、a−Si、
a−SiC、CdSなどを用いることができる。また、
トナーとしては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クなどの色素を含有した熱可塑性のバインダにより形成
される。
【0015】転写定着部材2を構成する加熱加圧ロール
3a,3bの材質としては、金属ロール、または金属ロ
ールの上にシリコーンゴムなどの耐熱弾性層を被覆した
ものが用いられる。転写定着部材2の温度は、転写定着
部材2により加熱されたトナー温度がトナーの軟化温度
以上、好ましくは溶融温度以上となるよう、120〜2
40℃程度に設定する。また、転写定着部材2の加圧力
は3〜20kg/cm 2 に設定する。このような高温高
圧下で加熱加圧されることにより記録媒体上に転写定着
されたトナー像表面は平滑化され高光沢となる。
【0016】ところで、前述のように画像形成サイクル
が終了し感光体ベルト1の循環移動が停止されると、感
光体ベルト1の加熱加圧ロール3a,3bに接触してい
る部分が加熱されて膨張しベルトの長手方向に伸びる。
このように感光体ベルト1が部分的に熱変形したまま次
の画像形成サイクルが開始され熱変形部分に画像が形成
されると、画像形成後その熱変形部分の温度が次第に低
下するにつれて熱変形部分に形成された画像がベルト長
手方向に収縮するため画像乱れが生じる。
【0017】図2は、感光体ベルトの熱変形による画像
乱れを示す模式図である。図2には、感光体ベルト上に
一定間隔Pで並んだ第1色目のトナー像9を形成しそれ
を記録媒体8に転写定着して得られた画像T1と、次
に、同じ感光体ベルトを用いて第2色目のトナー像9を
形成しそれを記録媒体8に転写定着して得られた画像T
2と、さらに、同じ感光体ベルトを用いて同様にして得
られた第3色目、第4色目の画像T3,T4とを比較の
ため並べて図示してある。なお、各画像の、各色の転写
定着工程終了時の感光体ベルトと加熱加圧ロール3a,
3bとの接触部分Bを縦方向に揃えて図示してある。図
2に示すように、接触部分Bに相当する部分の画像間隔
は非接触部分A,Cに相当する部分の画像間隔Pとは異
なり不規則なパターンを示している。しかも、感光体ベ
ルトの温度が経時的に変化しているため、接触部分Bの
パターンが各色毎に異なり、非接触部分Cの各色の画像
パターンは互いにずれている。従って、このような4色
画像を同一記録媒体上に転写定着した場合は色ずれが生
じて画質を著しく劣化させることとなる。
【0018】そこで、本実施形態では、感光体ベルト1
上の所定の位置に感光体ベルト1の循環移動位置検出用
のマークが付されると共に、感光体ベルト1の循環移動
経路に沿う、感光体ベルト1上へのトナー像形成位置よ
りも手前の位置、すなわち先頭の帯電器10aよりも手
前の位置P1に上記マークを検出する第1のマークセン
サが配置され、また、感光体ベルト1の循環移動経路に
沿う、転写定着部材2よりも手前の位置、すなわち加熱
加圧ロール3a,3bよりも手前の位置P2に上記マー
クを検出する第2のマークセンサが配置されている。本
実施形態では、マークとしてアルミニウムの光反射シー
ルが用いられ、このマークが感光体ベルト1上の所定の
位置に貼付されている。また、このマークを検出する第
1及び第2のマークセンサとして第1及び第2の光セン
サ21,22が用いられる。第1の光センサ21が光反
射シールを検出するとその検出信号が制御手段20に送
られ、制御手段20はその検出信号に基づきトナー像形
成手段によるトナー像形成を開始させる。また、第2の
光センサ22が光反射シールを検出するとその検出信号
が制御手段20に送られ、制御手段20はその検出信号
に基づき駆動ロール4の回転を停止させて感光体ベルト
1の移動を停止させる。
【0019】図3は、本実施形態における制御手段の制
御手順を示す流れ図である。この制御手段20は、画像
形成装置100がトナー像形成を終了した後に、第2の
光センサ22が光反射シールを検出した時点で、その検
出信号に基づき駆動ロール4の回転を停止させるので、
感光体ベルト1は、光反射シールが第2の光センサ22
の配備された位置P2に到達したところで停止し、操作
パネルからの次のトナー像形成開始の指示により駆動ロ
ール4の回転が開始されるまでは停止状態を続ける。第
2の光センサ22の配備された位置P2よりも循環移動
後方の位置には加熱加圧ロール2,3が配置されている
ので、感光体ベルト1がこの停止状態に置かれたまま時
間が経過すると加熱加圧ロール3a,3bに接触してい
る部分のベルトが熱膨張により変形する。
【0020】操作パネルからの指示により画像形成プロ
セスが開始されると、駆動ロール4が回転を開始して感
光体ベルト1が循環移動を開始する。図3に示すよう
に、第1の光センサ21が感光体ベルト1上の光反射シ
ールを検出すると、第1の光センサ21からの検出信号
が制御手段20に送られ、制御手段20は、帯電器10
a,10b,10c,10dによる一様帯電、光走査装
置17による露光、現像器11,12,13,14によ
る現像などの一連のトナー像形成工程の実行開始を指示
する(図3ステップS1)。こうして感光体ベルト1上
に黒、イエロー、マゼンタ、及びシアンの4色のトナー
像が形成される。感光体ベルト1がさらに循環移動し、
第2の光センサ22が光反射シールを検出すると、第2
の光センサ22からの検出信号が制御手段20に送ら
れ、制御手段20はトレイ6内の記録媒体8の転写定着
位置P0への供給開始を指示する(図3ステップS
2)。こうして記録媒体8が加熱加圧ロール3a,3b
に挟持され加熱加圧されることにより感光体ベルト1上
のトナー像が記録媒体8上に転写定着される。トナー像
が転写定着された記録媒体8は冷却装置7により冷却さ
れた後、従動ロール5により感光体ベルト1から分離さ
れフルカラー画像となる。一方、感光体ベルト1がさら
に循環移動し、第1の光センサ21によって光反射シー
ルが検出されその検出信号が制御手段20に送られる
が、制御手段20はそれに対するアクションは起こさな
い(図3ステップS3)。感光体ベルト1がさらに循環
移動し、第2の光センサ22によって光反射シールが検
出され、その検出信号が制御手段20に送られると、制
御手段20はその時点で駆動ロール4の回転を停止させ
(図3ステップS4)、この時点で感光体ベルト1は停
止状態となり1サイクルの画像形成が終了する。
【0021】このように、制御手段20が、第1の光セ
ンサ21からの検出信号に基づいてトナー像形成を開始
させると共に、第2の光センサ22からの検出信号に基
づいてトナー像担持体の移動を停止させるようにしたこ
とにより、感光体ベルトと加熱加圧ロールとの接触部分
B(図2参照)へのトナー像形成がやり過ごされ、熱変
形の恐れのない非接触部分Cの先頭からトナー像形成が
開始される。こうして、停止中のトナー像担持体ベルト
の加熱加圧ロールによる熱変形が防止され、画像乱れの
ない高光沢画像を得ることができる。
【0022】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図4は、本発明の画像形成装置の第2の実施形態
の構成図である。図4にはフルカラー画像形成装置20
0が示されており、このフルカラー画像形成装置200
には、表面にトナー像が担持されるトナー像担持体であ
る中間転写体ベルト30と、一対の加熱加圧ロール3
a,3bより成る転写定着部材と、駆動ロール4と、従
動ロール5と、記録媒体を収容するトレイ6と、冷却装
置7と、4台の一次転写器41,42,43,44と、
第1及び第2の光センサ21,22と、制御手段20
と、半導体レーザ16を含む光走査装置17、感光体ド
ラム31,32,33,34、帯電器10a,10b,
10c,10d、及び現像器11,12,13,14か
ら成る4組のトナー像形成手段とが備えられており、こ
れらが筐体30内に納められている。これら4台の一次
転写器41,42,43,44、感光体ドラム31,3
2,33,34、帯電器10a,10b,10c,10
d、及び現像器11,12,13,14は、それぞれ
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応してい
る。
【0023】中間転写体ベルト30は、表面に形成され
たトナー像を担持する無端ベルト状のトナー像担持体で
あり、加熱加圧ロール3a,3b、駆動ロール4、従動
ロール5によって張架され、駆動ロール4の回転により
矢印A方向に循環移動する。中間転写体ベルト30は、
ベース層と表面層とから成る2層構造として形成されて
いる。ベース層は、カーボンブラックを添加した厚さ7
0μmのポリイミドフィルムで形成され、カーボンブラ
ックの添加量を変化させることにより体積抵抗率を調整
する。なお、ベース層としては、上記の厚さ70μmの
ポリイミドフィルムのほかに、例えば、厚さ10〜30
0μmの高耐熱性ポリマーフィルム、具体的には、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテル
サルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルフォン、ポ
リイミドアミド、ポリアミドなどのフィルムを用いるこ
とができる。
【0024】また、中間転写体ベルト30の表面層に
は、厚さ50μmのシリコン共重合体が用いられる。シ
リコン共重合体は、その表面が常温ではトナーに対し粘
着性を有し、高温では、溶融して流動化したトナーが離
れ易い特性を有しているため、記録媒体へトナーを効率
的に移行させるには最適な材料である。なお、表面層と
しては、上記の厚さ50μmのシリコン共重合体のほか
に、厚さ1〜100μmの離型性の高い樹脂、例えば、
テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどを用
いることができる。その他の構成要素は、前述の第1の
実施形態におけるのと同様である。
【0025】次に、第2の実施形態における画像形成装
置200の動作について説明する。先ず、黒用の感光体
ドラム31が帯電器10aにより一様帯電された後、光
走査装置17により黒の露光が行われ、表面に黒の静電
潜像が形成され、形成された黒の静電潜像は黒のトナー
が納められた現像器11により現像されて黒のトナー像
が形成される。感光体ドラム31は矢印B方向に回転さ
れ、感光体ドラム31上の黒のトナー像は一次転写器4
1により中間転写体ベルト30上に転写される。中間転
写体ベルト30上に転写された黒のトナー像は中間転写
体ベルト30の循環移動により次のイエロー用の感光体
ドラム32の位置に到達する。イエロー用の感光体ドラ
ム32は、帯電器10bにより一様帯電された後、光走
査装置17によりイエローの露光が行われて表面にイエ
ローの静電潜像が形成される。感光体ドラム32上に形
成されたイエローの静電潜像はイエローのトナーが納め
られた現像器12により現像されてイエローのトナー像
が形成される。感光体ドラム32上のイエローのトナー
像は一次転写器42により中間転写体ベルト30上に転
写される。以下同様にして、マゼンタ及びシアンのトナ
ー像形成が順次行われて、中間転写体ベルト30上に、
黒、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナー像が形
成される。なお、第1の実施形態の場合は、すでに形成
された感光体上のトナー像の上から他の色の露光が行わ
れるため画質が低下することがあるが、第2の実施形態
の場合は、複数色の静電潜像形成がそれぞれ別個に行わ
れ、トナー像の上から露光を行う必要がないため、画質
が損なわれることがない。
【0026】この画像形成装置200では、第1の実施
形態におけるのと同様、トナー像担持体(中間転写体ベ
ルト30)上の所定の位置に光反射シールが貼付されて
いる。さらに、中間転写体ベルト30の循環移動経路に
沿う、中間転写体ベルト30上へのトナー像形成位置よ
りも手前の位置、すなわち黒用の感光体ドラム31より
も手前の位置P1に第1の光センサ21が配置され、ま
た、中間転写体ベルト30の循環移動経路に沿う、転写
定着部材2よりも手前の位置、すなわち加熱加圧ロール
3a,3bよりも手前の位置P2に第2の光センサ22
が配置されている。制御手段20はこれらの光センサ2
1,22からの検出信号に基づき第1の実施形態におけ
るのと同様の制御を行う。転写定着以降の工程も第1の
実施形態におけるのと同様である。こうして、停止中の
トナー像担持体ベルトの加熱加圧ロールによる熱変形が
防止され、画像乱れのない高光沢画像を得ることができ
る。
【0027】なお、上記の第1及び第2の実施形態で
は、トナー像担持体ベルトの所定の位置に循環移動位置
検出用のマーク(光反射シール)が付されており、制御
手段が、トナー像形成位置よりも手前の位置に配置され
た第1のマークセンサがマークを検出した時の検出信号
に基づいてトナー像形成手段にトナー像の形成を開始さ
せると共に、転写定着部材よりも手前の位置に配置され
た第2のマークセンサがマークを検出した時の検出信号
に基づいてトナー像担持体ベルトの移動を停止させるよ
うに制御しているが、本発明の画像形成装置は、マーク
及びマークセンサを用いた制御方式に限られるものでは
なく、トナー像形成手段が、トナー像担持体ベルトの停
止状態から稼働状態への移行の際に、その停止状態にお
ける転写定着部材によるトナー像担持体ベルトの加熱領
域よりもトナー像担持体ベルトの循環移動後方の位置を
トナー像形成開始点としてトナー像形成開始点よりも循
環移動後方側の領域にトナー像を形成するものであれば
よい。このようにして、ベルト停止中に転写定着部材で
加熱され変形した部分にトナー像が形成されるのを避
け、熱変形した部分の循環移動後方の位置をトナー像形
成開始点とすることにより停止中のベルトの熱変形によ
る画像乱れを防止することができる。従って、必ずしも
マーク及びセンサを用いる必要はなく、例えば、駆動ロ
ール、加熱加圧ロールなどのロール回転数からベルト位
置を推定して画像形成プロセスを制御するようにしても
よい。ただし、ベルトの熱膨張その他の原因によるベル
トとロールとの滑りのため、ベルトの循環移動位置の推
定に誤差を生じることが多いので、マーク及びセンサを
用いてベルトの循環移動位置を検出する方式の方が好ま
しい。
【0028】なお、循環移動位置を検出するマーク及び
センサは、光学的方式に限らず、例えば電気的、磁気
的、または機械的方式を採用してもよい。センサの数
は、必ずしも、第1及び第2の実施形態のように2つで
なければならないわけではなく、また、センサの配置位
置も第1及び第2の実施形態と同じ位置としなければな
らないわけではない。例えば、ベルト循環移動経路上の
任意の位置にセンサを1つ配置し、そのセンサの検出信
号とベルト駆動系の駆動情報からベルトの循環移動位置
を推定するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、トナー像担持体ベルトの停止時の、加熱
加圧ロールの手前の、加熱加圧ロールによる熱影響を受
けていない部分より循環移動後方の部分を次のトナー像
形成開始時の先頭位置としているため、トナー像担持体
ベルトの熱影響部分にトナー像が形成されることが防止
され、画像乱れを生じることなく高光沢画像を得ること
のできる画像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施形態の構成
図である。
【図2】感光体ベルトの熱変形による画像乱れを示す模
式図である。
【図3】本実施形態における制御手段の制御手順を示す
流れ図である。
【図4】本発明の画像形成装置の第2の実施形態の構成
図である。
【符号の説明】
1 感光体ベルト(像担持体) 2 転写定着部材 3a,3b 加熱加圧ロール 4 駆動ロール 5 従動ロール 6 トレイ 7 冷却装置 8 記録媒体 9 トナー像 10a,10b,10c,10d 帯電器 11,12,13,14 現像器 16 半導体レーザ 17 光走査装置 20 制御手段 21,22 光センサ 30 中間転写体ベルト(像担持体) 31,32,33,34 感光体ドラム 41,42,43,44 一次転写器 50 筐体 100,200 画像形成装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動が停止した停止状態と循環移動を行
    う稼働状態とを有し、循環移動中に表面にトナー像が形
    成される無端ベルト状のトナー像担持体と、循環移動中
    のトナー像担持体上に、該循環移動に従って経時的にト
    ナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像担
    持体の循環移動経路上の所定位置に対応して配置され、
    循環移動中のトナー像担持体と供給されてきた所定の記
    録媒体を、該トナー像担持体上に形成されたトナー像を
    挟んで接触させると共に加熱することにより、該トナー
    像担持体上に形成されたトナー像を該記録媒体上に転写
    すると共に定着する転写定着部材とを備えた画像形成装
    置において、 前記トナー像形成手段が、前記トナー像担持体が前記停
    止状態から前記稼働状態に移行した際に、該停止状態に
    おける前記転写定着部材による該トナー像担持体の加熱
    領域よりも該トナー像担持体の循環移動後方の位置をト
    ナー像形成開始点として、該トナー像担持体上の、該ト
    ナー像形成開始点よりも循環移動後方側の領域に、トナ
    ー像を形成するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トナー像担持体が、前記トナー像担
    持体の所定の位置に該トナー像担持体の循環移動位置検
    出用のマークが付されたものであり、 該トナー像担持体の循環移動経路に沿う、該トナー像担
    持体上へのトナー像形成位置よりも手前の位置及び前記
    転写定着部材よりも手前の位置にそれぞれ配備された、
    前記マークを検出する第1及び第2のマークセンサと、
    前記第1のマークセンサが前記マークを検出した時の検
    出信号に基づいて前記トナー像形成手段にトナー像の形
    成を開始させると共に、前記第2のマークセンサが前記
    マークを検出した時の検出信号に基づいて前記トナー像
    担持体の移動を停止させる制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー像担持体が、該トナー像担持
    体表面に静電潜像が形成されるものであって、前記トナ
    ー像形成手段が、前記トナー像担持体上に静電潜像を形
    成し該静電潜像をトナーで現像することにより該トナー
    像担持体上にトナー像を形成するものであることを特徴
    とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー像形成手段が、表面に静電潜
    像が形成される静電潜像被形成体を備え、該静電潜像被
    形成体上に静電潜像を形成し該静電潜像をトナーで現像
    して該静電潜像被形成体上にトナー像を形成した後に、
    該静電潜像被形成体上に形成されたトナー像を前記トナ
    ー像担持体上に転写するものであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の画像形成装置。
JP8158402A 1996-06-19 1996-06-19 画像形成装置 Pending JPH1010877A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949689B2 (en) 2000-04-19 2005-09-27 Kao Corporation Absorbent article
JP2007322520A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Canon Inc 画像形成装置

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Effective date: 20030527