JPH10108594A - リール用スプールリング - Google Patents

リール用スプールリング

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JPH10108594A
JPH10108594A JP26582196A JP26582196A JPH10108594A JP H10108594 A JPH10108594 A JP H10108594A JP 26582196 A JP26582196 A JP 26582196A JP 26582196 A JP26582196 A JP 26582196A JP H10108594 A JPH10108594 A JP H10108594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
spool ring
spool
ceramics
sic
Prior art date
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Pending
Application number
JP26582196A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Yamada
雅治 山田
Hideo Oshima
秀夫 大島
Takeo Sasaki
丈夫 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Publication of JPH10108594A publication Critical patent/JPH10108594A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強度に優れ、衝撃に強くかつ高級感を有するリ
ール用スプールリングを得ること 【解決手段】本発明は、スプールリングがSi3 4
SiC、Si3 4 とTiNまたはTiC、あるいはY
2 3 安定化ZrO2 とAl2 3 の組合せの中から選
択された複合セラミックスからなることを特徴とするリ
ール用スプールリングであり、特に前記組合せの複合セ
ラミックス中に分散されたAl2 3 、SiC、TiN
あるいはTiCの含有量は1.0体積%〜35体積%で
ある場合に、特に好ましい。またこれらのリール用スプ
ールリングは、その表面が金属又はセラミックスによる
被覆が施されている。図1のリールにおいて、2はスプ
ール、4はドラッグナットであり、3がスプールリング
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール用スプール
リングに関し、更には本発明は耐摩耗性、良好な強度お
よび靱性を有するリール用スプールリングに関する。
【0002】
【従来の技術】リール竿には、手元付近にスピニングリ
ールが取り付けられており、このスピニングリールは、
釣り糸をハンドルを回して巻き取ったり長くしたりする
操作を繰り返しながら、釣り糸の長さを調節するもので
あるが、図1に示されるごとく、釣り糸はワインディン
グカップ6とスプールリング3の間にあるスプール2に
巻かれており、このスプールリング3は巻かれた釣り糸
の端部を支えている。更にドラグナット4により釣り糸
の出方を調節している。また前記のスプールリング3釣
り糸の端部を支える役目のほか、この表面にコーティン
グを施してスピニングリールの高級感を現出させてい
る。通常このスプールリングは金属製、ジルコニアや窒
化チタンのセラミックス製のものが市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スプー
ルリングが金属製のものは、使用している間に傷がつい
たり、または摩耗して釣り糸に悪影響を与えるという問
題があった。またこれがセラミックス製の場合には、傷
がついたり、または摩耗したりすることは殆どないが、
強度や靱性に弱く今一つ問題となっていた。そこで、本
発明者等は、セラミックス製のスプールリングの欠点で
ある靱性、特に強度の点で優れたものを探究したとこ
ろ、セラミックスの複合化したものの中から特定のもの
が強度に優れ、かつ落としたり、ぶつけたりしても破壊
されることのないものを見出し、この知見に基づいて本
発明はなされたものである。したがって、本発明が解決
しようとする課題は、強度に優れ、衝撃に強くかつ高級
感を有するリール用スプールリングを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、ス
プールリングがSi 3 4 とSiC、Si3 4 とTi
NまたはTiC、あるいはY2 3 安定化ZrO2 とA
2 3 の組合せの中から選択された複合セラミックス
からなることを特徴とするリール用スプールリングによ
り達成される。特に前記組合せの複合セラミックス中に
分散されたAl2 3 、SiC、TiNあるいはTiC
の含有量は1.0体積%〜35体積%である場合に、特
に好ましい特性のリール用スプールリングが得られ、ま
たこれらのリール用スプールリングは、その表面が金属
又はセラミックスによる被覆が施されていることを特徴
とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では、スプールリングの材
質がSi3 4 とSiC、Si3 4 とTiNまたはT
iC、あるいはY2 3 安定化ZrO2 とAl2 3
組合せの中から選択された複合セラミックスからなる時
に、耐摩耗性はいうまでもなく優れた強度と衝撃に強い
リール用スプールリングが得られる。またSi3 4
SiC、Si3 4 とTiNまたはTiC、あるいはY
2 3安定化ZrO2 とAl2 3 の組合せの中から選
択された複合セラミックスにおいて、Si3 4 とSi
Cからなる複合セラミックスのSiCの含有量、Si3
4 とTiNまたはTiCからなる複合セラミックスの
TiNまたはTiCの含有量、Y2 3 安定化ZrO2
とAl2 3 からなる複合セラミックスのAl23
含有量は、それぞれ1.0体積%〜35体積%であると
き、いっそう優れた強度と衝撃に強いリール用スプール
リングが得られる。更にこれらのリール用スプールリン
グは、その表面が金属又はセラミックスによる被覆が施
されていることにより耐摩耗性の高級感のあるリール用
スプールリングが得られる。
【0006】本発明において、複合セラミックスとして
は、前述の如き組合せのものが用いられるが、前述の如
くAl2 3 、SiC、TiNあるいはTiC(以下、
これらを複合粒子という。)の含有量は1.0体積%〜
35体積%が好ましく、更に好ましくは10体積%〜2
8体積%である。これらの添加物の含有量が1.0体積
%未満では、強度や衝撃性を十分に発揮させることがで
きない。また35体積%を越えると、複合焼結体の組織
の均一化が難しく強度や衝撃性が返って弱くなる。本発
明に用いられる複合粒子の平均粒子径は、400nm以
下であるが、材料欠陥等の発生を防止するためには、平
均粒子径は50〜300nmが好ましい。
【0007】本発明において、Si3 4 とSiCの組
合せからなる複合セラミックスの場合は、SiCを成分
として含有しているため、耐摩耗性及び靱性に優れてい
る。Si3 4 とTiNまたはTiCの組合せからなる
複合セラミックスの場合は、TiNまたはTiCを成分
として含有しているため、強度及び硬度に優れる一方、
帯電防止性に優れている。更にY2 3 安定化ZrO2
(Y2 3 :3モル%)とAl2 3 の組合せからなる
複合セラミックスの場合は、Al2 3 を成分として含
有しているため、強度及び硬度に優れている。
【0008】本発明のリール用スプールリングは、通常
成形法が用いられ、一例として挙げれば、複合セラミッ
クス原料粉であるSi3 4 −SiCを金型プレスして
成形し、焼成炉で窒素雰囲気中、1700℃〜1800
℃で焼成した後、必要に応じてHIP(熱間等方加圧)
処理することにより製造する。他のものも同様にして製
造することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を示して更に詳しく説
明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0010】〔実施例1〜4〕表1に記載の複合セラミ
ックス配合物を金型プレスして成形し、ついで得られた
成形物を焼成炉で窒素雰囲気中、1750℃で焼成し
て、それぞれのリール用スプールリングを製造した。ま
たY2 3 安定化ZrO2 (Y23 :3モル%)とA
2 3 の組合せからなる複合セラミックス配合物の場
合は、大気中1400℃で焼成後、熱間等方加圧処理し
た。得られた製品の特性を試験した結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、比較例1では、
曲げ強度は遜色ないが、硬度が低いのに対して本発明に
おいては、実施例1及び4で曲げ強度が高いばかりでな
く硬度も優れている。また実施例1では耐摩耗性にも優
れていることがわかる。また実施例2及び3では、導電
性が比較例1と比べて優れているので、リールの巻き上
げ時等において、糸と接触する際に発生する静電気の発
生を防止することができる利点を有する。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、スプールリングの材質
がSi3 4 とSiC、Si3 4 とTiNまたはTi
C、あるいはY2 3 安定化ZrO2 とAl 2 3 の組
合せの中から選択された複合セラミックスからなる時
に、耐摩耗性はいうまでもなく優れた強度と衝撃に強い
リール用スプールリングが得られる。また複合粒子の含
有量が1.0体積%〜35体積%であることによりいっ
そう優れた強度と衝撃に強いリール用スプールリングが
得られる。更にSi3 4 とTiNまたはTiCの場合
には、静電防止効果も合わせもつ優れたリール用スプー
ルリングが得られる。更にまた本発明のリール用スプー
ルリングの表面が金属又はセラミックスによる被覆が施
されていることにより耐摩耗性の高級感のあるリール用
スプールリングが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプールリングを有するリールの部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 リール 2 スプール 3 スプールリング 4 ドラグナット 5 ネジ 6 ワインディングカップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプールリングがSi3 4 とSiC、S
    3 4 とTiNまたはTiC、あるいはY2 3 安定
    化ZrO2 とAl2 3 の組合せの中から選択された複
    合セラミックスからなることを特徴とするリール用スプ
    ールリング。
  2. 【請求項2】それぞれの組合せからなる複合セラミック
    ス中に分散されたAl2 3 、SiC、TiNあるいは
    TiCの含有量は1.0体積%〜35体積%であること
    を特徴とする請求項1に記載のリール用スプールリン
    グ。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のスプールリ
    ングの表面が金属又はセラミックスによる被覆が施され
    ていることを特徴とするリール用スプールリング。
JP26582196A 1996-10-07 1996-10-07 リール用スプールリング Pending JPH10108594A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449023C (zh) * 2007-05-26 2009-01-07 潍坊富源增压器有限公司 增压器涡轮及其制造方法
CN100448795C (zh) * 2007-05-26 2009-01-07 潍坊富源增压器有限公司 复相陶瓷材料及其制造方法

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Effective date: 20030514