JPH10108574A - 犬の糞処理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチ又は、ハンドル操作で回転する掃き
寄せ毛により犬の糞を手押し車内に取込み、現場の汚れ
を水で洗い流し、帰宅後、簡単に犬の糞が廃棄処理でき
る。 【解決手段】 車輪３２と手押し杆２４を取付けた手押
し車４の前面底部に底面開口部５を欠設し、該底面開口
部５から車内の高位置に向かって回転する無端ベルト２
の表面に掃き寄せ毛１０，１０，…を植え付けた取込み
ベルトコンベヤー１を斜設する。取込みベルトコンベヤ
ー１の下位回走面６と平行に糞搬入受板１１を設ける。
糞搬入受板１１の末端下側に糞収容箱１５を設ける。手
押し車４に水槽２０と水噴出ノズル２３とを取付ける。
前記取込みベルトコンベヤー１の回動、及び水槽２０か
らの送水用のスイッチ２８を設ける。また、前記取込み
ベルトコンベヤー１の回転をスプロケット３６、チエン
４０、傘歯車４２，４４を介して手押し杆２４に取付け
たハンドル４６に伝動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は犬の糞処理機に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、公園等の屋外で犬を連れて散歩
中、犬の糞をそのまゝ放置することは不潔で衛生上問題
が生じるためにスコップ等で掬い取ってビニール袋に入
れ持ち帰る人が最近多くなってきているが、糞を処理し
た後の汚れたスコップや糞の入ったビニール袋を提げ歩
くことは愛犬家にとっても体裁のよいものではなく、況
んや他人から見ると少なからず不潔な不快感をいだくた
め、近来は例えば塗装された鉄板材で略直方体形に形成
し、小さな車輪を取付けた糞収容箱の一側面の上端辺を
蝶番着して開閉蓋面となし、該開閉蓋面に、開閉杆の一
端を取付け、開閉杆を引き上げることにより開閉蓋面を
開いて、糞収容箱中に犬の糞をスコップ等で掬い入れる
ものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地面に
窪突がある場合、例えばカラーコンクリートで梨地状に
仕上げてあるとか、或はレンガのようにブロック状のも
のが敷設されているような場合には、その窪み部分に糞
が入り込むと簡単には掬い取ることができず、腰を屈め
てティッシュ等で拭き取る煩わしい作業となる問題点を
有していた。

【０００４】本発明はこれらの問題点を解決し、手元の
スイッチ、或はハンドル操作で長い植毛が窪み場所に入
り込んだ糞でも掃き寄せて取込み、掃き清めて尚、必要
ならば水で洗い流すこともでき、更に帰宅後糞の処理も
容易で衛生的な犬の糞処理機を提供することを目的とし
ている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】移動用の車輪を取付けた
手押し車の後半部側面に倒伏コ字形に手押し杆を取付
け、該手押し杆の取付け側と反対側の前面底部に開口し
た開口位置から車内の中央部の高位置に向かって、前記
車輪の回転と平行に回転する掃き寄せ毛をベルト表面に
植え付けた取込みベルトコンベヤーを手押し車の前方先
端部に斜設し、前記取込みベルトコンベヤーの下位回走
面と平行に、糞搬入受板を設けて車内奥側の末端位置の
下側に糞収容箱を設け、手押し車の車体に載置した水槽
と手押し車の先端に着脱自在に取付けた水噴出ノズルと
を送水管を介して接続し、前記取込みベルトコンベヤー
の駆動モーター及び水槽からの送水スイッチを手押し杆
に取付ける。

【０００６】また、取込みベルトコンベヤーのプーリー
回転軸の回転をチエンと傘歯車を介して手押し杆まで伝
達し、手押し杆に取付けたハンドルを回すことにより取
込みベルトを回転させる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
犬の糞処理機を詳細に説明する。図１及び図２におい
て、取込みベルトコンベヤー１は、帯状の無端ベルト２
をプーリー３，３′に巻掛けし、手押し車４の後述する
手押し杆を取付けた後部側とは反対の前方側（図１にお
いて左方）の先端及び底面位置を切り欠き開口形成した
底面開口部５に前記プーリー３の下半部が突出する位置
に取付け、一方のプーリー３′は手押し車４の車内の中
央部の高位置に取付けて無端ベルト２の下位回走面６が
底面開口部５より手押し車４の車内の奥に向かって斜め
上方に回動するように設ける。

【０００８】さらに詳しくは、底面開口部５は、略直方
体形の箱形に形成した手押し車４の底面７の前方側（図
１において左端側）への仮想延長線Ｋに示す部位と、手
押し車４の天井面８の前方側の先端９から垂下した手押
し車４の前側面位置に対応する仮想垂下線Ｓに示す部分
とを直方体形の車体部から切り欠き開口して底面開口部
５が形成されている。

【０００９】掃き寄せ毛１０，１０，…は無端ベルト２
の表面に多数本植え付ける。糞搬入受板１１は、前記無
端ベルト２の下位回走面６と糞搬入間隔１２を設けて、
下位回走面６の下側に平行に取付ける。さらに詳しく
は、糞搬入受板１１の前方側の先端に設けた糞受入誘導
面１３は、前記掃き寄せ毛１０が回動する円周の最下点
位置に隣接し、且つ、掃き寄せ毛１０が最下点位置まで
掃き寄せてきた糞Ｆが掃き寄せ毛１０により更に糞搬入
受板１１上に誘導される位置高さ、即ち、掃き寄せ毛１
０の回転最下点位置より、掃き寄せ毛１０が斜め上方に
向かって上昇する上昇側の稍高い位置に糞受入誘導面１
３を取付けることが望ましい。

【００１０】また、糞搬入受板１１の後方側の端部を下
方向に折り曲げ形成した流落案内面１４は、無端ベルト
２の下位回走面６がプーリー３′に巻掛けして上昇に転
じる位置の下側部分に設けることが好ましい。この位置
に設けると、糞搬入受板１１上を掃き寄せ毛１０内に入
り込み搬送されてきた糞は、上昇する掃き寄せ毛１０に
追随せずに自然落下するには最適の位置であり、また、
後述する掻き落とし板にて掻き落とされる糞の案内にも
役立ちこの位置が好ましい。糞収容箱１５は、糞搬入受
板１１の横幅より稍大きい横幅の箱形に形成し、例えば
塩化ビニールで袋状に形成したビニール袋１６を糞収容
箱１５の内面に沿って被せ、前記、流落案内面１４から
糞Ｋが流落する流落案内面１４の下側位置に配置する。

【００１１】掻き落とし板１７は無端ベルト２の横幅と
略同一寸法の横幅の鉄板で形成し、前記糞収容箱１５を
配置した真上位置で、且つ、プーリー３′の回転軸１８
と横方向の一直線位置で掃き寄せ毛１０に一側辺１９が
接触する位置に取付ける。掻き落とし板１７をこのよう
に取付けると、流落案内面１４から下に落ちずに掃き寄
せ毛１０に付着して猶、回転しようとする糞を掻き落と
して糞収容箱１５中に入れる。水槽２０は天井面８に載
置して取付け、水槽２０にはポンプ２１を配設した送水
管２２を接続し、送水管２２の他の一端部は、天井面８
の前部先端部に着脱自在に取付けた水噴出ノズル２３に
接続する。さらに詳しくは、水噴出ノズル２３は、天井
面８の先端部に、プーリー３の下半部に向かって斜め下
向きに取付けることが望ましく、このように取付けると
糞を取った後、地面が汚れている場合は、後述するスイ
ッチにより通電して水噴出ノズル２３から水を噴出する
と掃き寄せ毛１０が地面に接地する寸前に水がかゝり、
濡れた掃き寄せ毛で地面を掃き清めることができる。ま
た、水噴出ノズル２３は、着脱自在の抱持部、例えば半
円形の環で左右から抱持する抱持環内に挿脱自在に挿し
込む構成にしておくと、簡単に水噴出ノズル２３を抜き
出し、狭い場所でも水で綺麗に洗い流すことができる。

【００１２】手押し杆２４は握り杆２５と左右の側杆２
６，２６とで略コ字形に形成し、左右の側杆２６，２６
を手押し車４の左右の後部側面２７，２７に倒伏コ字形
に取付ける。スイッチ２８，２８は前記プーリー３′の
回転軸１８に取付けた駆動モーター２９及び前記ポンプ
２１にリード線３０で電池３１を介して配線し、握り杆
２５の握り部付近に取付けることが望ましい。スイッチ
２８をこの付近に取付けておくと、犬が糞をしたのを確
認後、糞の上方位置まで手押し車４の前方先端部を握り
杆２５を持って押して行き、スイッチ２８をＯＮして掃
き寄せ毛１０を回転させながら糞の上に被せるように前
進するのみで、掃き寄せ毛１０は糞Ｆを掃き寄せて糞搬
入受板１１内に誘導し、糞搬入間隔１２内を搬送して流
落案内面１４より糞収容箱１５中に自然落下させる。さ
らに、糞を取り去った後の路面が汚れているような場合
は、ポンプ２１に配線しているスイッチ２８をＯＮする
と水噴出ノズル２３から噴出した水で濡れた掃き寄せ毛
１０が路面を掃き清めるので清潔な路面となる。車輪３
２，３２は後部側面２７，２７に手押し車４の前後方向
と平行に回転するように取付ける。

【００１３】

【実施例】取込みベルトコンベヤー１の構成は、例えば
図３に示す如く歯付きプーリー３３，３３′に、歯付き
ベルト３４を噛合させて回転してもよい。また、図４は
取込みベルトコンベヤー１を手動で回転さす場合の一実
施例を示すもので、プーリー３，３′の回転軸３５，３
５にスプロケット３６，３６を取付けチエン３７を巻掛
けし、プーリー３′の回動軸３５にスプロケット３８を
取付け、前記側杆２６の近接位置にスプロケット３９を
設けてチエン４０を前記スプロケット３８に巻掛けし、
スプロケット３９の回転軸４１に一対の傘歯車４２を噛
み合わして該傘歯車４２の回転を伝動軸４３を介して握
り杆２５付近に取付けた一対の傘歯車４４に動力を伝
え、傘歯車４４の回転軸４５にハンドル４６を取付ける
と、ハンドル４６を手で回すことにより傘歯車４４は回
転し、伝動軸４３を介して傘歯車４２は回転し、傘歯車
４２の回転はチエン４０を介してプーリー３′の回転軸
３５に伝えられ、更にチエン３７を介してプーリー３の
回転軸３５にも伝動されて無端ベルト２は手動で回転す
る。

【００１４】図５は手押し車４を移動さすための車輪の
一実施例を示すもので、前述の車輪３２，３２を取付け
た位置より更にプーリー３側寄りの位置の、底面７に、
枢軸４７を中心に垂立した時は車輪が地面に付き、足で
蹴って倒すとバネの牽引で撥ね上がる補助車輪４８を取
付けてもよい。このようにすると、手押し車４の前部が
設計上重くなっても移動が車輪３２，３２のみの場合よ
り４個所の車輪で重量を支えるので楽に移動することが
できる。

【００１５】図６はプーリー３の下半部への水の供給方
法の一実施例を示すものでプーリー３の回転軸部に送水
管２２の一端をメカニカルシール４９を介して取付け、
プーリー３の外周面５０に通水孔５１，５１，…を穿孔
し、無端ベルト５２にもベルト通水孔５３，５３，…を
穿設する。こうすることにより水槽２０より送水管２２
に送られた水は、メカニカルシールを介してプーリー３
内に入り通水孔５１から外に出た水はベルト通水孔５３
から無端ベルト５２の表面（地面側）に溢れ出て掃き寄
せ毛１０及び地面に水を供給することができる。

【００１６】また、前記糞収容箱１５にビニール袋１６
を被せる手段としては、糞収容箱１５の内面に沿って被
せた後、ビニール袋１６の上端部を糞収容箱１５の上端
面に沿って周囲を外側に向かって縦断面逆立ちＵ字形に
折り曲げ、折り曲げた外側からゴムバンドでロ字形に囲
繞し、止めておくとゴムバンドの締め付け力によりビニ
ール袋の内面が糞が落下してもずり落ちることなくしか
もゴムバンドを外すとビニール袋１６を簡単に糞収容箱
１５から取出してビニール袋１６の口を閉めて廃棄する
ことができ便利である。

【００１７】

【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、犬を連れ
て散歩中に犬が糞をした場合、手押し車の前部を糞の上
側にまで移動して握り杆部のスイッチを入れると掃き寄
せ毛が回転して自動的に糞を掃き寄せ、糞収容箱中に糞
を収容し、さらに路面が汚れている場合は、水槽から送
水して水噴出ノズルから水を噴き出し濡れた掃き寄せ毛
で路面を清潔にし、更に水をかけて洗浄することができ
るので、腰を屈めてスコップやティッシュで拭き取る煩
わしい作業がなくなり、手先が汚れることもなく衛生的
に糞を処理することができ、更に持ち帰った糞はビニー
ル袋の中に糞が入っているのでビニール袋を糞収容箱の
中から取出してビニール袋の口を閉じるとそのまゝ簡単
に廃棄することができ、さらに散歩中に、犬の足や口が
汚物に触って汚れた場合とか、人が手を洗いたい場合で
も即、水で洗い流すことができ誠に便利で且つ、衛生的
であり、快適な犬の散歩が保障される。

【図面の簡単な説明】

【図１】犬の糞処理機の縦断した正面図である。

【図２】犬の糞処理機の平面図である。

【図３】取込みベルトコンベヤーの実施例を示す要部正
面図である。

【図４】取込みベルトコンベヤーを手動で回転する構成
の実施例を示す正面図である。

【図５】補助車輪を取付けた実施例を示す要部斜視図で
ある。

【図６】プーリー及び無端ベルトに通水孔を穿設する実
施例を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 取込みベルトコンベヤー ２ 無端ベルト ３，３′ プーリー ４ 手押し車 ５ 底面開口部 ６ 下位回走面 ７ 底面 １０ 掃き寄せ毛 １１ 糞搬入受板 １５ 糞収容箱 ２０ 水槽 ２１ ポンプ ２３ 水噴出ノズル ２４ 手押し杆 ２８ スイッチ ３２ 車輪 ３３ 歯付きプーリー ３４ 歯付きベルト ３５ 回転軸 ３７ チエン ４０ チエン ４２ 傘歯車 ４３ 伝動軸 ４４ 傘歯車 ４５ 回転軸 ４６ ハンドル ４８ 補助車輪 ５０ 外周面 ５１ 通水孔 ５２ 無端ベルト ５３ 通水孔

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 後半部側面に手押し杆２４と車輪３２，
   ３２を取付けた手押し車４の前面底部に開口した底面開
   口部５から、車内の中央寄りの高位置に向かって、無端
   ベルト２の表面に掃き寄せ毛１０，１０，…を植え付け
   た取込みベルトコンベヤー１を、取込みベルトコンベヤ
   ー１の下半部の一部を突出せしめて斜設し、取込みベル
   トコンベヤー１の下位回走面６と平行に糞搬入受板１１
   を設けて車内奥側の末端位置の下側に糞収容箱１５を設
   け、手押し車４に載置した水槽２０と送水管２２を介し
   て手押し車４の先端に着脱自在に取付けた水噴出ノズル
   ２３とを接続し、前記取込みベルトコンベヤー１の回
   動、及び水槽２０からの送水用のスイッチ２８を手押し
   杆２４に設けた犬の糞処理機。
2. 【請求項２】 上記取込みベルトコンベヤー１の回転軸
   ３５に取付けたスプロケット３６にチエン４０を巻掛け
   し、チエン４０の回転を傘歯車４２、及び４４、伝動軸
   ４３を介して手押し杆２４の上端まで伝動し、伝動軸４
   ３の上端に取付けた傘歯車４４の回転軸４５にハンドル
   ４６を取付けし、ハンドル４６の回転で取込みベルトコ
   ンベヤー１を回動せしめることを特徴とする請求項１記
   載の犬の糞処理機。
3. 【請求項３】 上記手押し車４の車輪３２，３２を取付
   けた位置より更にプーリー３側寄りの位置の底面７に、
   枢軸４７を中心に撥ね上がる補助車輪４８を取付けたこ
   とを特徴とする請求項１記載の犬の糞処理機。