JPH10108213A - クロマキー信号生成装置 - Google Patents

クロマキー信号生成装置

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JPH10108213A
JPH10108213A JP9120529A JP12052997A JPH10108213A JP H10108213 A JPH10108213 A JP H10108213A JP 9120529 A JP9120529 A JP 9120529A JP 12052997 A JP12052997 A JP 12052997A JP H10108213 A JPH10108213 A JP H10108213A
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key signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背景色が変化しても安定した有効なクロマキ
ー信号を生成する。 【解決手段】 キーカラーの候補となる画素の指定をユ
ーザーが所望に設定できるプレーンメモリ3の記憶値に
対応して、フレームメモリ(映像の1画面分の画素デー
タを記憶するためのメモリ)2から候補となる全ての画
素データをデータプロセッサ5が読み出し、代表色デー
タを算出して、コンパレータ6でこの代表色データと画
素クロック信号に同期して供給されてくる画素データと
を比較判定することでクロマキー信号を得る。データプ
ロセッサ5は、所定の周期で新たな画素データを取り込
んで代表色データを算出し直して、代表色データを定期
的に更新してコンパレータ6に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオ映像のクロ
マキー合成に必要となるクロマキー信号をリアルタイム
に生成するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ映像のクロマキー合成技術が知ら
れている。例えば、青色の背景(ブルーバック)の前に
いる青色成分の殆ど無い被写体(例えば「人物」)がビ
デオカメラで撮影される。該ビデオカメラの映像信号
は、クロマキー信号生成装置に供給される。該装置の中
では、3原色R(赤)、G(緑)、B(青)各8ビット
からなる合計24ビットの画素データが、48ビットの
キーカラー(Key Color )データと比較される。キーカ
ラーデータは3原色の各々の最小値及び最大値を表し、
Rmin 、Rmax 、Gmin 、Gmax 、Bmin 及びBmax の
各8ビットの合計48ビットのデータである。すなわ
ち、キーカラーは、R,G,Bを3軸とするRGB色空
間の中に設定された直方体の内側の色空間領域を表して
いる。指定された色空間領域(ブルーバックの場合には
青色系の領域)の中に画素データが入っていれば、クロ
マキー信号がアサートされる。そして、クロマキー信号
がアサートされた画素位置については、他のソースから
供給された映像の画素が選択される。その結果、被写体
の背景(ブルーバック)が所望の背景に置き換えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、クロマキー信
号生成装置にユーザーがキーカラーデータを与える必要
があった。ユーザーは、被写体をより良好に「抜き取
る」ために、キーカラーを微妙に調整する。詳細には、
キーカラーデータを、クロマキー信号が被写体にかぶさ
らない範囲で、ブルーバックの色を中心に最大限色範囲
を広げて(例えば、緑がかった暗い青から明るい青ま
で)設定する。ユーザーは、合成された映像と元の映像
とを見比べつつ、試行錯誤しながらキーカラーを指定す
る。
【0004】また従来は、映像制作用のスタジオで「ブ
ルーバック」などを使ってみても、クロマキー信号が不
安定になりやすい問題があった。スタジオでは、背景の
明るさや色あいの変動が生じないように、高価な背景装
置と高精度の照明装置とが撮影に用いられる。ところ
が、被写体が動くものであれば、被写体の影や反射のた
めに、安定したクロマキー信号が得られないことが多
い。
【0005】スタジオでは、スクリーンの後方に可変色
の光源を配してなる光源バックが用いられることもあ
る。ある人物の服に合わせて「ブルーバック」を採用し
ている場合に、青色の服を着た他の人物が入ってくる
と、後者は透明人間になってしまう。そういう場合に
は、ブルーバックが、突然に例えば「オレンジバック」
に変更される。ところが、従来のクロマキー信号生成装
置によれば、この背景色の変化に即座には対応できなか
った。ユーザーによるキーカラーの指定変更が必要であ
ったからである。
【0006】また屋外では、背景の明るさや色あいの変
動が頻繁に生じるので、従来の技術では安定した有効な
クロマキー信号は得られない。
【0007】本発明の目的は、背景色が変化しても安定
した有効なクロマキー信号を生成できるようにすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、映像信号を入力し、該映像信号に同期し
た画素クロック信号と、映像の各画素の色をディジタル
値で表した画素データとを供給するための入力ユニット
と、該入力ユニットから供給された各画素データに1対
1に対応したそれぞれ1ビットのディジタル値を1画面
分記憶するためのプレーンメモリと、ユーザーが前記プ
レーンメモリの記憶内容を所望の値に設定することを可
能にするためのユーザーインターフェースと、前記プレ
ーンメモリの記憶値を読み出し、該読み出した記憶値が
所定の値である画素に対応した画素データを取り込み、
得られた1個又は複数個の前記画素データから有限の範
囲を有するキーカラーの代表色データを算出するための
データプロセッサと、前記入力ユニットから供給された
画素データと前記データプロセッサで算出された代表色
データとを比較し、前記画素データが前記代表色データ
に含まれる場合にのみアサートするクロマキー信号を前
記画素クロック信号に同期して出力するためのコンパレ
ータとを備えたクロマキー信号生成装置の構成を採用
し、前記データプロセッサは、所定の周期で新たな画素
データを取り込んで代表色データを算出し直して、代表
色データを定期的に更新して前記コンパレータに供給す
る機能を有することとしたものである。
【0009】この構成によれば、画像の中で抜き取ろう
とする「色」(キーカラー)を直接指定するのではな
く、抜き取ろうとする色の存在する画像の「領域」を指
定することでキー信号を生成する。具体的には、キーカ
ラーの候補にしたい画素位置(映像の表示画面での画素
位置)の指定をユーザーがプレーンメモリに所望に設定
できる。この指定に従って、対応する映像の画素データ
をデータプロセッサが定期的に取り込み、取り込んだ画
素データをもとにしてキーカラーに最適な色範囲を推定
して常に新しい代表色データを算出して、この定期的に
更新される代表色データと順次供給されてくる画素デー
タとをコンパレータで比較することでクロマキー信号を
得る。したがって、キーカラーである背景色が周囲光の
変化などによってダイナミックに変動するのに即時対応
して、クロマキー信号が常に適正に生成される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
によるクロマキー信号生成装置の機能ブロック図を示
す。入力ユニット1は、撮影中のビデオカメラや再生中
のビデオ記録装置からの映像信号と水平/ 垂直同期信号
等を取り込み、映像の各画素(例えば、横640画素×
縦480画素など)をR(赤)、G(緑)、B(青)の
各8ビットの合計24ビットのディジタル値で表した画
素データを画素クロック信号PCKに同期して供給す
る。画素データの時間的順序はテレビ信号のインターレ
ース・スキャンの順番であっても、コンピュータ画面に
使われるノンインターレース・スキャンの順番であって
も、どちらでも実現できる。また、入力ユニット1は本
装置内のタイミング制御信号も供給する。
【0011】フレームメモリ2は入力ユニット1から供
給される画素データを1画面分記憶するためのデータメ
モリであり、公知のメモリで構成できる。理解を容易に
するため、映像は、青色の背景(ブルーバック)の前面
に立った青色成分の殆ど無い「人」を撮影中のビデオカ
メラからのものであり、画素の数を横8画素×縦6画素
とする。このとき、メモリ容量は8×6×24ビットで
ある。図1のフレームメモリ2には、視覚的に理解しや
すくするために、「人」と「ブルーバック」(斜め縞の
領域)をその画面イメージで明示した。
【0012】プレーンメモリ3は、フレームメモリ2に
記憶された各画素データに1対1に対応したそれぞれ1
ビットのディジタル値を記憶するためのメモリであり、
この例では横8画素×縦6画素に対応して8×6×1ビ
ットのメモリであり、公知のメモリで構成できる。この
プレーンメモリ3の内容はユーザーインターフェース4
を介してユーザーが所望の値に設定することができる。
ユーザーインターフェース4は、PC(パーソナル・コ
ンピュータ)などのコンピュータ・システムを利用し
て、公知の技術で構成できる。
【0013】さて、プレーンメモリ3に設定すべきディ
ジタル値は、画素データの内でキーカラーの候補として
指定したい画素に対して“1”を、そうでない画素には
“0”を設定する。「キーカラー(Key Color )」は
「マットカラー(Matte Color)」とも言い、ブルーバ
ックの青色のように画像の中で抜き取りたい(抽出した
い)色を言う。本実施の形態の場合は、キーカラーの画
素に対応してクロマキー信号がアサートするように構成
している。図1ではフレームメモリ2の右から2番目、
上から4番目の画素の色Xに対応してプレーンメモリ3
の同じ画素位置に“1”を設定していて、この色Xをキ
ーカラーの候補として指定していることを示す。図1の
例では、プレーンメモリ3に24個のビット“1”が設
定されている。このキーカラーの候補として指定された
24個の画素の色は一様に青色系であるが、ディジタル
的に全く同じではない。つまり、広がりを持った「青色
系群」である。
【0014】データプロセッサ5は、プレーンメモリ3
の記憶値を読み出し、その記憶値が“1”である画素に
対応した画素の画素データをフレームメモリ2から全て
読み出し、得られた1個又は複数個の画素データから有
限の範囲を持つキーカラーの代表色データを算出する。
データプロセッサ5の具体例を図3に示す。51は32
ビットマイクロプロセッサである。このプロセッサ51
はROM52に格納されている命令を読み出し、ワーク
用のRAM53を使って代表色データの算出を実行し、
得られた48ビットで表現される代表色データをレジス
タ50にセットする。処理の手順は、まず、プレーンメ
モリ3の左上隅のビットを読み出し、“1”か“0”か
をチェックする。“0”であれば何もせずに、次の右隣
のビットを読み出して同様にチェックするが、“1”で
あれば、フレームメモリ2から対応する左上隅の画素デ
ータを読み出して、ヒストグラム処理を実行し、終われ
ば、プレーンメモリ3の次の右隣のビットを読み出して
同様にチェックする。以下同様に、“1”ならヒストグ
ラム処理を実行し、“0”ならスキップして、プレーン
メモリ3を全て読み出し、チェックするまで続ける。ヒ
ストグラム処理例を図4(a)、(b)及び(c)に示
す。キーカラー候補の画素としてフレームメモリ2から
読み込んだ画素データを3原色別に分類する。すなわ
ち、図4(a)に示すように、赤色(R)成分の8ビッ
ト値(0〜255)を等分割して、例えば、16分割し
て、0〜15、16〜31、32〜47、48〜63、
…、240〜255のグループにし、読み込んだ画素デ
ータの赤色(R)成分の値によって、これらのうち該当
するグループに分類し、そのカウントを+1する。同様
の処理を緑色(G)成分、青色(B)成分でも実行する
と、図4(b)及び(c)のようなヒストグラムが得ら
れる。このヒストグラムの頻度分布からキーカラーに設
定すべき最適な色範囲(各色成分毎の最小値と最大値)
を算出して、Rmin、Rmax 、Gmin 、Gmax 、Bmin
、Bmax の各8ビット、合計48ビットの代表色デー
タを決定する。
【0015】この色範囲の算出方法は、例えば、図4
(a)のヒストグラムの赤色(R)成分の分布図の場合
には、赤色データ値が比較的小さい部分に集中している
ため、全サンプル数(24個)のうち度数がより大きな
サンプルから順に採用していって、全体の85%(カバ
レージ)を超えない数のサンプルが含まれる赤色データ
値範囲をもって、この場合一番適した赤色範囲であると
推定してその最小値と最大値とを赤色の代表色データR
min 、Rmaxと決める。このケースでは、一番大きな度
数は「9」、次は「7」、その次は「4」でありそのサ
ンプル数の小計は9+7+4=20である。ここまで
で、20/24=83%である。次に大きいのは度数
「3」であるが、これを含めると9+7+4+3=23
であり、23/24=96%になってしまうので、度数
「3」のサンプルは採用できない。したがって、赤色の
代表色データRmin 、Rmaxとしては、Rmin =度数
「9」のデータ値、Rmax=度数「4」のデータ値を与
える。この最適な色範囲の推定は、経験的にヒストグラ
ムの分散の形で決めている。上記赤色(R)成分の場合
は、正規分布に似た分散形をとる。例えば、スタジオ内
で照明をしっかりしてかなり純粋なブルーバックの背景
スクリーンを用意した場合など、相当均一な青色を実現
できるため、その均一な青色を中心とした正規分布が観
測される。この正規分布のように分布の裾がシャープに
切れないときには、経験的に、カバレージの%数を85
%とか90%などに決めておく。自然の中にある壁など
の背景画像の色は、正規分布でないことが多く、その場
合はカバレージの%数でなく別の方法で最適な色範囲を
決定する。例えば、図4(b)の緑色(G)成分の分布
図の場合には、サンプルが度数「7」と「8」に明らか
に集中しているが、その周辺には小さい度数のサンプル
が群がっている。このような場合には経験的に周辺の小
物はノイズとして見てこれを無視する。結果的に、集中
・突出している度数のサンプルのみを有効として採用す
る。また、図4(c)の青色(B)成分の分布図の場合
には、比較的幅広く分散していて絞り込み難い。この場
合には、経験的に隣接するデータ間での度数の差ができ
るだけ大きいところに着目する。すなわち、度数「4」
と「1」のところでBmin が、度数「5」と「1」のと
ころでBmaxがそれぞれ決まってくる。
【0016】決定された代表色データと画素データとを
コンパレータ6が比較判定し、画素データが代表色デー
タに含まれる(一致も含む)場合にのみアサート
(“1”)し、そうでない場合は“0”のディジタル信
号をクロマキー信号として画素クロック信号PCKに同
期して出力する。コンパレータ6の具体例を図2に示
す。600〜605は公知のマグニチュードコンパレー
タであり、入力データPとQの値を大小比較し、PがQ
と等しいか大きければ“P>Q”=“1”かつ“P<
Q”=“0”となり、PがQより小さければ“P>Q”
=“0”かつ“P<Q”=“1”となる。606〜60
9は公知のANDゲートである。610は画素クロック
信号PCKでクロックされるDフリップフロップであ
る。
【0017】画素データが24ビット、すなわちRGB
各8ビットで入力し、代表色データが48ビット、すな
わちRGB各8ビットに対応したそれぞれの上限値Rma
x 、Gmax 、Bmax (各8ビット)と下限値Rmin 、G
min 、Bmin (各8ビット)を入力すると、画素データ
値がRmin ≦Red≦Rmax かつGmin ≦Green≦Gmax
かつBmin ≦Blue ≦Bmax の条件に適合したときの
み、ANDゲート609が“1”となり、それ以外のと
きには“0”となって、Dフリップフロップ610の出
力に、画素クロック信号PCKに同期されたクロマキー
信号が得られる。
【0018】本クロマキー信号生成装置を含むシステム
(例えば、クロマキー合成機能のあるビデオ編集システ
ム)としては、ユーザーはフレームメモリ2の内容とプ
レーンメモリ3の内容とを各々単独に、あるいは適宜重
ね合わせて、コンピュータディスプレイの画面でモニタ
でき、例えばマウスを使って画像を見ながらグラフィカ
ルに所望の画素をポインティングできるように構成す
る。システムとしての動作モードは、設定モードとRU
Nモードとがある。設定モードでは、ユーザーの(キー
ボードやマウス)操作によって、フレームメモリ2に1
画面分の画像を取り込み、これをコンピュータディスプ
レイで表示しつつ、画面の上でキーカラーにしたい画素
又は画素群をポインティングしてこれに対応するプレー
ンメモリ3のビットをユーザーインターフェース4を介
して設定する。次にRUNモードに切り替えると、設定
されたプレーンメモリ3のビット値に基づいて、データ
プロセッサ5がフレームメモリ2からキーカラー候補画
素のみ画素データを読み取ってヒストグラム処理など代
表色データの算出処理を実行する。代表色データは1回
だけセットしてそれで終わり、つまり「固定」の場合
と、定期的に例えば、0.5秒に1回のサイクルで、フ
レームメモリ2への画素データの取り込みからヒストグ
ラム処理、代表色データの算出・決定までを繰り返す
「ダイナミック動作」の2通りが選択できる。特に「ダ
イナミック動作」では、キーカラーである背景色(ブル
ーバック)が周囲光の変化によって、ダイナミックに変
動するのに対応してクロマキー信号が適正に生成される
という従来に無い極めて大きな効果が得られる。
【0019】なお、図1のプレーンメモリ3は、入出力
とも1ビットのデータ幅でアクセスするように説明した
が、もちろんこれに限定されることはなく、例えば、図
3のデータプロセッサ5内のプロセッサ51が32ビッ
トのデータバスでアクセス可能であれば、プレーンメモ
リ3も一度のアクセスで32ビットのデータをリード/
ライトできるように構成できる。この方が、代表色デー
タの算出処理のときに、プレーンメモリ3のアクセスが
32分の1に激減するので処理時間が短縮される。
【0020】また、図1のフレームメモリ2とプレーン
メモリ3は書き込みポートと読み出しポートが別のデュ
アルポート・メモリのように図示してあるが、もちろん
これに限定されることはなく、書き込みと読み出しのポ
ートが共通の公知の1ポート・メモリでも同様に構成で
きる。
【0021】更に、図1の例では、理解を容易にするた
めに、入力映像の画素数を横8×縦6画素にして説明し
たが、画素数はこれに限定されることはなく、640×
480でも1280×1024でも、また、どんなアス
ペクト(画面の縦横比)比でも実現できる。
【0022】図5は、本発明の第2の実施の形態による
クロマキー信号生成装置の機能ブロック図を示してい
る。これは、プレーンメモリに暫定的なクロマキー信号
を1画面分書き込んだ後、ユーザーがプレーンメモリに
書き込まれたビットパターンに手を加え、最適に修正で
きるようにして、所望のクロマキー信号を安定に得るよ
うにしたものである。図5において、入力ユニット1、
フレームメモリ2、プレーンメモリ3、ユーザーインタ
ーフェース4、データプロセッサ5、コンパレータ6は
それぞれ図1の第1の実施の形態における同一符番号の
構成物と同じ作用をするものである。データパスセレク
タ7は、ユーザーインターフェース4とプレーンメモリ
3との間に介在し、ユーザーインターフェース4からの
制御に応じて、データパスセレクタ7をB側にスイッチ
して、ユーザーインターフェース4からプレーンメモリ
3へユーザーの所望のデータの書き込み/読み出し制御
するか、又は、データパスセレクタ7をA側にスイッチ
して、コンパレータ6から出力される1画面分の画素に
対応するクロマキー信号を画素クロック信号PCKに同
期してプレーンメモリ3に書き込み制御するかを切り替
えて、プレーンメモリ3へのリード/ライト制御をする
ための回路であり、データセレクタとメモリコントロー
ラの組み合わせ回路など公知のディジタル回路で構成で
きる。
【0023】本クロマキー信号生成装置を含むシステム
としての動作モードは、仮設定モード、仮RUNモー
ド、クロマキー信号取り込みモード、修正設定モード、
RUNモードがある。仮設定モードでは、データパスセ
レクタ7をB側にスイッチしておいて、ユーザーの(キ
ーボードやマウス)操作によって、フレームメモリ2に
1画面分の画像を取り込み、これをコンピュータディス
プレイで表示しつつ、画面の上でキーカラーにしたい画
素又は画素群をポインティングしてこれに対応するプレ
ーンメモリ3のビットをユーザーインターフェース4を
介して仮設定する。仮RUNモードに切り替えると、デ
ータプロセッサ5がフレームメモリ2からキーカラー候
補画素のみ画素データを読み取ってヒストグラム処理な
ど代表色データの算出処理を実行する。この結果、代表
色データが決定し、これを受けてコンパレータ6から、
画素クロック信号PCKに同期してクロマキー信号が出
力される。次に、クロマキー信号取り込みモードに移
り、データパスセレクタ7をA側にスイッチして、
“0”と“1”の2値信号であるクロマキー信号を画素
クロック信号PCKに同期してプレーンメモリ3の画素
に対応するアドレスに1画面(1フレーム)分書き込
む。続いて、この書き込まれたプレーンメモリ3のビッ
ト値に基づいて、データプロセッサ5がフレームメモリ
2からキーカラー候補画素のみ画素データを読み取って
ヒストグラム処理など代表色データの算出処理を実行す
る。算出された代表色データを受けてコンパレータ6か
らクロマキー信号が出力される。このクロマキー信号を
使ったクロマキー合成映像をモニターして、良好な結果
が得られていれば、この状態でRUNモード(通常作動
状態)に入り、初期設定終了である。もし、ここで合成
映像が不十分であれば、修正設定モードに入る。データ
パスセレクタ7をB側にスイッチしておいて、クロマキ
ー信号がビットパターンとして書き込まれたプレーンメ
モリ3に対して、ユーザーがユーザーインターフェース
4を介して、合成映像をモニターしながら、各画素に対
応するビット値に手を加えて修正設定する。修正設定が
終わると、RUNモードに移し、データプロセッサ5を
作動させて、修正版の代表色データを算出させる。この
修正版代表色データに従ってコンパレータ6からクロマ
キー信号が出力する。この状態でもまだ不十分な場合
は、上記の仮RUNモード、クロマキー信号取り込みモ
ード、修正設定モードを繰り返せば、より良好な結果が
得られる。
【0024】RUNモード(通常作動状態)に入ると、
代表色データは1回だけセットしてそれで終わり、つま
り「固定」の場合と、定期的に例えば、0.5秒に1回
のサイクルで、フレームメモリ2への画素データの取り
込みからヒストグラム処理、代表色データの算出・決定
までを繰り返す「ダイナミック動作」の2通りが選択で
きる。特に「ダイナミック動作」では、キーカラーであ
る背景色(ブルーバック)が周囲光の変化によって、ダ
イナミックに変動するのに対応してクロマキー信号が適
正に生成されるという従来に無い大きな効果が得られ
る。
【0025】ここで、プレーンメモリ3にクロマキー信
号を「焼き付ける」ことの効果は極めて大きい。つま
り、映像の中でキーカラーとして指定すべき画素群がど
の領域なのかを、ユーザーの目ではなかなか判断しにく
い映像の場合(実際、このケースが殆どであるが)に、
まず、仮設定モードのときに大ざっぱにキーカラー候補
画素を設定しておく。図5のフレームメモリ2にイメー
ジ的に図示した例で言えば、中央に立っている「人物」
から少し間を置いたちょうど「色X」で示したあたりの
典型的キーカラーと思われる小エリアの画素群を、設定
しておく。その後、仮RUNモード、クロマキー信号取
り込みモードを実行し、修正設定モードに入ったときに
は、プレーンメモリ3には、図5のフレームメモリ2に
図示した「人物」の周りの「クロスハッチ(ブルーバッ
クの青色)」の部分にほぼ対応する画素に“1”が、
「人物」の部分にほぼ対応する画素には“0”が書き込
まれている。映像が静止画であるとか、RUNモード
(通常作動状態)で代表色データが「固定」の場合に
は、これでほぼ完璧に設定終了である。この効果は絶大
である。
【0026】RUNモード時に、定期的に代表色データ
が算出され更新される「ダイナミック動作」において
は、プレーンメモリ3の修正設定をすればよい。例え
ば、図5の「人物」が両手を上げ下げしたとき、キーカ
ラー候補画素の領域に動いた手が侵入して、キーカラー
(青色)とは全く縁遠い色(例えば、赤色)が代表色デ
ータの算出に侵入してきて、代表色データを変化させ
る。このため、プレーンメモリ3に「焼き付けられた」
クロマキー信号のビットパターンに対して、被写体が動
く範囲を想定してその部分に、ユーザーが“0”を書き
込み設定すれば万全である。これも、プレーンメモリ3
にクロマキー信号をそのまま「焼き付ける」作用がある
ため、非常に簡単に設定でき、効果は大きい。
【0027】図6は、本発明の第3の実施の形態による
クロマキー信号生成装置の機能ブロック図を示してお
り、プレーンメモリの修正を半自動化したものである。
図6において、入力ユニット1、フレームメモリ2、プ
レーンメモリ3、ユーザーインターフェース4、データ
プロセッサ5、コンパレータ6はそれぞれ図1の第1の
実施の形態における同一符番号の構成物と同じ作用をす
るものである。メモリ制御回路8は、ユーザーインター
フェース4とプレーンメモリ3との間に介在し、ユーザ
ーインターフェース4からの制御に応じて、メモリ制御
回路8のデータパスセレクタ80をB側にスイッチし
て、ユーザーインターフェース4からプレーンメモリ3
へユーザーの所望のデータの書き込み/読み出し制御す
るか、又は、メモリ制御回路8のデータパスセレクタを
A側にスイッチして、コンパレータ6から画素クロック
信号PCKに同期して出力されるクロマキー信号を入力
し、このクロマキー信号に対応する画素のビットをプレ
ーンメモリ3から読み出し、このビット値とクロマキー
信号値との所定の論理演算をした結果値をプレーンメモ
リ3に書き戻す作用をする回路であり、データパスセレ
クタ80と論理演算手段としてのANDゲート81とリ
ード・モディファイ・ライト動作回路(Dフリップフロ
ップ82、トライステート・バッファ83他)の組み合
わせ回路など公知のディジタル回路で構成できる。
【0028】概略動作を説明する。図6の構成によれ
ば、コンパレータ6で代表色データと順次供給されてく
る画素データとを比較することで、クロマキー信号を暫
定的に生成する。プレーンメモリ3には初めにキーカラ
ー候補となる画素位置に例えば“1”を書き込んでお
く。次に、暫定的なクロマキー信号をプレーンメモリ3
に1画面分書き込むのであるが、ただオーバーライトす
るのではなく、暫定的なクロマキー信号値と書き込もう
とするアドレスのビット値とのAND演算をした結果値
を書き込む(リード・モディファイ・ライト動作)。こ
の繰り返しを何回か実行することで、被写体の動く範囲
が実経験的にプレーンメモリ3に刻印されてくる。例え
ば、ブルーバックの壁の前面中央に人を立たせてこれを
ビデオカメラで取り込んでいる状況では、まず、人が小
さくじっとしているときには、プレーンメモリ3のビッ
トパターンは画面の中央の少しだけが“0”で残り全て
は“1”に書き込まれる。次に、両手を左右に大きく広
げた状況では、暫定的なクロマキー信号値は人の左右の
領域で“1”から“0”に変化する。プレーンメモリ3
のその領域に対応するビット値が“1”であっても
(“0”であっても)、AND演算処理のため、“0”
となり、人の動く範囲の「痕跡」が“0”の領域となっ
て(範囲が広がって)記録されていく。一通り予定した
人の動く範囲をプレーンメモリに「刻印」し終えた後、
ユーザーがプレーンメモリ3に書き込まれたビットパタ
ーンに手を加え、最適に微修正できるようにした。
【0029】本クロマキー信号生成装置を含むシステム
としての動作モードは、仮設定モード、仮RUNモー
ド、クロマキー信号取り込みモード、修正設定モード、
クロマキー信号フィードバックモード、RUNモードが
ある。仮設定モードでは、メモリ制御回路8のデータパ
スセレクタをB側にスイッチしておいて、ユーザーの
(キーボードやマウス)操作によって、フレームメモリ
2に1画面分の画像を取り込み、これをコンピュータデ
ィスプレイで表示しつつ、画面の上でキーカラーにした
い画素又は画素群をポインティングしてこれに対応する
プレーンメモリ3のビットをユーザーインターフェース
4を介して仮設定する。仮RUNモードに切り替える
と、データプロセッサ5がフレームメモリ2からキーカ
ラー候補画素のみ画素データを読み取ってヒストグラム
処理など代表色データの算出処理を実行する。この結
果、代表色データが決定し、これを受けてコンパレータ
6から、画素クロック信号PCKに同期してクロマキー
信号が出力される。次に、クロマキー信号取り込みモー
ドに移り、メモリ制御回路8のデータパスセレクタをA
側にスイッチして、“0”と“1”の2値信号であるク
ロマキー信号を画素クロック信号PCKに同期してプレ
ーンメモリ3の画素に対応するアドレスに1画面(1フ
レーム)分書き込む(このときはリード・モディファイ
・ライト動作はしない)。続いて、この書き込まれたプ
レーンメモリ3のビット値に基づいて、データプロセッ
サ5がフレームメモリ2からキーカラー候補画素のみ画
素データを読み取ってヒストグラム処理など代表色デー
タの算出処理を実行する。算出された代表色データを受
けてコンパレータ6からクロマキー信号が出力される。
このクロマキー信号を使ったクロマキー合成映像をモニ
ターして、良好な結果が得られていれば、この状態でR
UNモード(通常作動状態)に入り、初期設定終了であ
る。もし、ここで合成映像が不十分であれば、修正設定
モードに入る。メモリ制御回路8のデータパスセレクタ
をB側にスイッチしておいて、クロマキー信号がビット
パターンとして書き込まれたプレーンメモリ3に対し
て、ユーザーがユーザーインターフェース4を介して、
合成映像をモニターしながら、各画素に対応するビット
値に手を加えて修正設定する。ここまでは、ブルーバッ
クの前の被写体はできる限りじっと静止の状態でいる。
修正設定が終わると、クロマキー信号フィードバックモ
ードに移る。再び、メモリ制御回路8のデータパスセレ
クタをA側にスイッチして、新たに生成されたクロマキ
ー信号をメモリ制御回路8に取り込むと同時に、プレー
ンメモリ3から対応する画素のビットを読み出し(リー
ド)、このビット値とクロマキー信号とのAND値(モ
ディファイ)をANDゲート81の出力に得て、タイミ
ングを合わせて、プレーンメモリ3の元のアドレスに書
き戻す(ライト)。フレームメモリ2、プレーンメモリ
3、データプロセッサ5を定期的に例えば0.5秒毎に
繰り返して作動させておく。この状態で、いままで、静
止していた被写体の「人物」が、予定の行動範囲一杯に
動いてみる。例えば、直立不動でいたものが両手を上げ
下げしたり、立ったりしゃがんだりする。これでこのモ
ードは完了であり、すぐにRUNモード(通常作動状
態)に入れる。すなわち、最初にクロマキー信号をプレ
ーンメモリ3にリード・モディファイ・ライトせずにそ
のまま書き込んだときには、図6のフレームメモリ2、
プレーンメモリ3のイメージ図で表現すると、「人物」
の現在の輪郭の内側の画素が全て“0”、外側(ブルー
バック)の画素が全て“1”の値であり、“0”は中央
に数少なくあって、画面の殆ど大部分を“1”が占めて
いる状態である。上述のプレーンメモリ3へのリード・
モディファイ・ライトが作動し始め、「人物」が両手を
下ろした姿から、図6の如く左手を上げたときには、上
げた左手の場所の画素がキーカラーではないためクロマ
キー信号は“0”、逆に元々左手のあった場所の画素は
背景が見えてキーカラーとなり、クロマキー信号は
“1”に変化する。プレーンメモリ3にリード・モディ
ファイ・ライトされると、プレーンメモリ3の上げた左
手の場所のビット値は、元は“1”であり、やって来た
クロマキー信号は“0”であるから、AND結果は
“0”となる。また、プレーンメモリ3の元々左手のあ
った場所のビット値は“0”であり、やって来たクロマ
キー信号は“1”であるから、AND結果はこれも
“0”となる。元の値とやって来たクロマキー信号値が
同じであれば、AND結果は変化無しであるから、「人
物」が動いた場所がどんどん“0”に置換されていくこ
とになる。最初にプレーンメモリ3のビットパターンは
“0”は中央に数少なくあって、画面の殆ど大部分を
“1”が占めている状態であったものが、クロマキー信
号フィードバックモードの終了時には、「人物」の動く
べき範囲が全て“0”に置き変わり、“0”が広がり
“1”の領域を侵食した形になる。すなわち、「人物」
が動くべき場所の画素はキーカラーの候補から除外する
という処理をユーザーが感に頼って人手で入力するので
はなく、自動的にキーカラー候補画素の指定が可能とな
り、しかも実写映像に則して緻密に設定できるという極
めて大きな利点が得られる。
【0030】さて、プレーンメモリ3への書き込みをロ
ックして、RUNモードに移る。データプロセッサ5を
作動させて、修正版の代表色データを算出させる。この
修正版代表色データに従ってコンパレータ6からクロマ
キー信号が出力する。RUNモード(通常作動状態)に
入ると、代表色データは1回だけセットしてそれで終わ
り、つまり「固定」の場合と、定期的に例えば、0.5
秒に1回のサイクルで、フレームメモリ2への画素デー
タの取り込みからヒストグラム処理、代表色データの算
出・決定までを繰り返す「ダイナミック動作」の2通り
が選択できる。「ダイナミック動作」のときはプレーン
メモリ3への書き込みをロックしたままでもいいし、上
記のサイクルでクロマキー信号でリード・モディファイ
・ライトしてプレーンメモリ3を更新し続けてもよい。
【0031】「ダイナミック動作」では、キーカラーで
ある背景色(ブルーバック)が周囲光の変化によって、
ダイナミックに変動するのに対応してクロマキー信号が
適正に生成されるという従来に無い大きな効果が得られ
る。
【0032】図7は本発明の第4の実施の形態によるク
ロマキー信号生成装置の機能ブロック図を示し、入力ユ
ニット1、プレーンメモリ3、ユーザーインターフェー
ス4、コンパレータ6はそれぞれ図1の第1の実施の形
態における同一符番号の構成物と同じ作用をするもので
ある。
【0033】FIFO(First-In First-Out)メモリ9
は、プレーンメモリ3のビット値を画素クロック信号P
CKに同期して読み出し、そのビット値が“0”のとき
は何もせずに次の読み出しに移り、ビット値が“1”の
ときには対応する画素データを選択的に取り込んで記憶
するためのデータメモリであり、選択的に書き込み制御
するためのメモリ制御回路とメモリとで公知の回路で容
易に構成できる。すなわち、FIFOメモリ9にはキー
カラー候補の画素データのみが記憶される。メモリの容
量は、入力映像の全画素数と同数のアドレス数(図7の
例では8×6)×画素データ(24ビット)を最大とす
る。
【0034】データプロセッサ10は、FIFOメモリ
9から1画面分のキーカラー候補の画素データを全て読
み出し、得られた1個又は複数個の画素データから有限
の範囲を持つキーカラーの代表色データを算出するため
の回路であり、その具体例を図8に示す。51は32ビ
ットマイクロプロセッサである。このプロセッサ51は
ROM102に格納されている命令を読み出し、ワーク
用のRAM53を使って代表色データの算出を実行し、
得られた48ビットで表現される代表色データをレジス
タ50にセットする。図1の第1の実施の形態のデータ
プロセッサ5と同様の作用を持つが、異なる点は、図1
のデータプロセッサ5がプレーンメモリ3の記憶値を読
み出して「チェック」し、その記憶値が“1”である画
素に対応した画素の画素データのみをフレームメモリ2
から全て読み出してキーカラーの代表色データを算出す
るのに対して、図7のデータプロセッサ10では、「チ
ェック」は全く不要であり、単にFIFOメモリ9から
キーカラー候補の画素データを全て読み出して代表色デ
ータを算出すればよく、第1の実施の形態に比べて処理
時間を大幅に短縮をさせることができる。
【0035】図7のクロマキー信号生成装置の動作は、
図1の第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形
態のデータプロセッサ5に対して、データプロセッサ1
0は前述した動作により、代表色データの算出処理時間
を大幅に短縮できる。したがって、図8のプロセッサ5
1は図3のプロセッサ51よりも遅いクロックのプロセ
ッサを使うことができ、低電力化、低コスト化に優れた
効果を発揮する。
【0036】なお、FIFOメモリ9をデータメモリの
実施の形態として示したが、これは、先入れ先出しの書
き込み順序・読み出し順序は全く必要ではなく、FIF
O動作しない公知のSRAM(スタティックメモリ)や
DRAM(ダイナミックメモリ)などの通常のメモリで
ももちろん実現できる。
【0037】本発明の上記各クロマキー信号生成装置を
応用すれば、映像制作用のスタジオにおいて、高価な背
景装置と高精度の照明装置とを含むスタジオ設備を完備
する必要がないため、より安価にクロマキー合成を実現
できる。
【0038】また、背景の明るさや色あいの変動に強い
ことを利用して、ビデオカメラとディスプレイとが搭載
されたモバイル情報通信端末において、MPEG4など
の超低ビットレートの動画伝送の前処理に本発明を応用
できる。具体的には、屋外の身の回りにある壁や看板な
どを背景にして自分の顔をビデオカメラで撮影し、リア
ルタイムに他の端末へ伝送する。このとき、画像の中の
必要な部分(自分の顔画像)だけを送り、不必要な部分
(壁などの背景画像)を送らないようにする。これによ
り、伝送情報量の低減と画質の向上とが達成される。つ
まり、不必要な背景画像を本発明によって簡単に判別・
除去できるので、上記モバイル情報通信端末への応用は
多大の効果を発揮する。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像の中
で抜き取ろうとする「色」(キーカラー)を指定するの
ではなく、抜き取ろうとする色の存在する画像の「領
域」を指定することでキー信号を生成するため、キーカ
ラーに設定していた背景色の明るさや色あいの変動など
にリアルタイムに追従して安定したクロマキー信号を得
ることができるという大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるクロマキー信
号生成装置の機能ブロック図である。
【図2】図1中のコンパレータの具体的構成例を示す回
路図である。
【図3】図1中のデータプロセッサの具体的構成例を示
す機能ブロック図である。
【図4】(a)、(b)及び(c)は、図1中のデータ
プロセッサにおける代表色データを算出するためのヒス
トグラム処理の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるクロマキー信
号生成装置の機能ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるクロマキー信
号生成装置の機能ブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態によるクロマキー信
号生成装置の機能ブロック図である。
【図8】図7中のデータプロセッサの具体的構成例を示
す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 入力ユニット 2 フレームメモリ(データメモリ) 3 プレーンメモリ 4 ユーザーインターフェース 5 データプロセッサ 6 コンパレータ 7 データパスセレクタ 8 メモリ制御回路 9 FIFOメモリ(データメモリ) 10 データプロセッサ 50 レジスタ 51 32ビットマイクロプロセッサ 52 ROM 53 RAM 80 データパスセレクタ 81 ANDゲート 82 Dフリップフロップ 83 トライステートバッファ 600〜605 マグニチュードコンパレータ 606〜609 ANDゲート 610 Dフリップフロップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を入力し、該映像信号に同期し
    た画素クロック信号と、映像の各画素の色をディジタル
    値で表した画素データとを供給するための入力ユニット
    と、 前記入力ユニットから供給された各画素データに1対1
    に対応したそれぞれ1ビットのディジタル値を1画面分
    記憶するためのプレーンメモリと、 ユーザーが前記プレーンメモリの記憶内容を所望の値に
    設定することを可能にするためのユーザーインターフェ
    ースと、 前記プレーンメモリの記憶値を読み出し、該読み出した
    記憶値が所定の値である画素に対応した画素データを取
    り込み、得られた1個又は複数個の前記画素データから
    有限の範囲を有するキーカラーの代表色データを算出す
    るためのデータプロセッサと、 前記入力ユニットから供給された画素データと前記デー
    タプロセッサで算出された代表色データとを比較し、前
    記画素データが前記代表色データに含まれる場合にのみ
    アサートするクロマキー信号を前記画素クロック信号に
    同期して出力するためのコンパレータとを備え、 前記データプロセッサは、所定の周期で新たな画素デー
    タを取り込んで代表色データを算出し直して、代表色デ
    ータを定期的に更新して前記コンパレータに供給する機
    能を有することを特徴とするクロマキー信号生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のクロマキー信号生成装置
    において、 前記入力ユニットから供給された画素データを1画面分
    記憶するためのデータメモリを更に備え、 前記データプロセッサは、前記プレーンメモリの記憶値
    を読み出し、該読み出した記憶値が所定の値である画素
    に対応した画素データを前記データメモリから全て読み
    出し、該読み出した画素データから前記代表色データを
    算出する機能を有することを特徴とするクロマキー信号
    生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のクロマキー信号生成装置
    において、 前記ユーザーインターフェースと前記プレーンメモリと
    の間に介在し、前記ユーザーインターフェースからの第
    1の要求に応じて、前記ユーザーインターフェースから
    前記プレーンメモリへのデータの書き込みを制御し、か
    つ前記ユーザーインターフェースからの第2の要求に応
    じて、前記コンパレータから出力される1画面分の画素
    に対応するクロマキー信号を前記画素クロック信号に同
    期して前記プレーンメモリに書き込み制御するためのデ
    ータパスセレクタを更に備えたことを特徴とするクロマ
    キー信号生成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のクロマキー信号生成装置
    において、 前記ユーザーインターフェースと前記プレーンメモリと
    の間に介在し、前記ユーザーインターフェースからの第
    1の要求に応じて、前記ユーザーインターフェースから
    前記プレーンメモリへのデータの書き込みを制御し、か
    つ前記ユーザーインターフェースからの第2の要求に応
    じて、前記コンパレータから出力されるクロマキー信号
    を入力し、前記画素クロック信号に同期して、前記プレ
    ーンメモリから対応する画素の記憶値を読み出し、該読
    み出し値と前記コンパレータからのクロマキー信号の値
    との論理演算をした結果の値をその画素に対応するアド
    レスに順次書き戻し制御するためのメモリ制御回路を更
    に備えたことを特徴とするクロマキー信号生成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のクロマキー信号生成装置
    において、 前記プレーンメモリを前記画素クロック信号に同期して
    読み出した記憶値が所定の値の場合にのみ、対応した画
    素データを選択的に取り込み記憶するためのデータメモ
    リを更に備え、 前記データプロセッサは、前記データメモリの記憶値を
    全て読み出し、該読み出した画素データから前記代表色
    データを算出する機能を有することを特徴とするクロマ
    キー信号生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100843074B1 (ko) 2006-03-14 2008-07-02 삼성전자주식회사 복수개의 크로마키 색을 이용한 영상 출력 장치 및 방법

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KR100661528B1 (ko) * 2006-02-27 2006-12-27 주식회사 업앤온 적응형 크로마키 합성 장치 및 그 방법
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