JPH10108063A - カメラ装置 - Google Patents

カメラ装置

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JPH10108063A
JPH10108063A JP26001896A JP26001896A JPH10108063A JP H10108063 A JPH10108063 A JP H10108063A JP 26001896 A JP26001896 A JP 26001896A JP 26001896 A JP26001896 A JP 26001896A JP H10108063 A JPH10108063 A JP H10108063A
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JP
Japan
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signal
video signal
circuit
unit
sharpness
Prior art date
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Withdrawn
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JP26001896A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Ishihara
貢 石原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きの激しい被写体を撮影しても画質の劣化
を極力抑えながらフレームレートの向上を図りつつ映像
信号を符号化することができる。 【解決手段】 高域量子化代表値総和回路34は、高域
の量子化代表値の積分値(総和)を求める。量子化回路
35は、この総和値を例えば8ビットの総和値信号に量
子化してシリアルバス・インターフェース21,双方向
シリアルバス等を介してマイコン17に供給する。マイ
コン17は、この総和値信号に基づいて量子化代表値の
ノンゼロが多いかを判断して、ノンゼロが多いときはフ
レームレートの低下を防止すべくシャープネスを下げる
ようにビデオ・シグナル・プロセッサ14内のシャープ
ネス回路を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮影して
得られた映像信号に符号化処理を施すカメラ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラと画像圧縮エンコーダをシ
ステムとして一体化するという考えはなく、カメラはカ
メラ、コーデックはコーデックとして別々に扱ってい
る。近年になって、IEEE1394等のディジタル・
インターフェースを有するカメラが提案され、コーデッ
クからカメラの諸機能をリアルタイムでコントロールす
ることが容易になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、近い将来、カメ
ラとパーソナル・コンピュータ(PC)が合体したよう
な製品や圧縮用のエンコーダ機能を搭載したカメラの出
現が考えられる。画像の圧縮率と画質はトレードオフの
関係にあり、高圧縮率を求める場合はある程度画質を犠
牲にしなければならない。
【0004】さらに、画像1枚1枚の画質をよくする
か、それらの画質を落としてでも画像の中の被写体の動
きを自然に近付けるかということについても同様であっ
た。
【0005】この場合、一般的に、画像の動きを検出し
て動きが小さいときは輪郭をはっきりさせた各フレーム
毎の画質を優先し、逆に動きが大きいときは各フレーム
の画像のフィルタをかけて画質を落としてでも動きを優
先するということが行われた。
【0006】画像の中で被写体のもつシャープエッジの
加速的な動きがあるとDCT(Discrete Cosine Transf
orm )係数分布がブロック内の高域側で増え、それは次
のジグザグスキャンにおいて、ゼロランが続いてほしい
ところのスキャンの後半でノンゼロ量子化代表値の発生
を増やすことになる。これは、DCTを行う前のフレー
ム間差分データに高周波成分が増えたためであり、結果
として画像フレーム全体の発生符号量が増えることにな
る。このため、動きが激しい場合は通信上の伝送レート
が限られているのでその分フレームレートを下げざるを
得なくなり、受信側でデコードした際に画像の中の動き
がぎこちなく質の悪い画像を再現してしまう問題が生じ
た。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、動きの激しい被写体を撮影しても画質
の劣化を極力抑えながらフレームレートの向上を図りつ
つ映像信号を符号化することができるカメラ装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るカメラ装置は、被写体の撮像光に応
じた映像信号を生成する撮像手段と、制御信号に基づい
て上記映像信号の信号量を調整する信号調整手段と、上
記信号調整手段を制御する制御手段とを有するカメラ部
と、上記信号調整手段からの映像信号を符号化する符号
化手段を有する符号化部と、上記カメラ部と上記符号化
部との間で上記映像信号及び上記制御信号を伝送する伝
送手段とを備え、上記符号化部は、符号化した映像信号
の符号量に応じた制御信号を上記伝送手段を介して上記
カメラ部に伝送し、上記制御手段は、上記制御信号に基
づいて、上記符号化手段に所定量の映像信号が供給され
るように上記信号調整手段を制御することを特徴とす
る。
【0009】上記カメラ装置では、カメラ部からの映像
信号が伝送手段を介して符号化部に供給される。符号化
部は、映像信号を所定のアルゴリズムに従って符号化す
る一方、この映像信号の符号化量に応じて制御信号を伝
送手段を介してカメラ部に供給する。カメラ部は、制御
信号に基づいて映像信号のシャープネスを調整すること
により、符号化部に映像信号を供給する前において符号
化量を調整することができる。
【0010】また、本発明に係るカメラ装置は、被写体
の撮像光に応じた映像信号を生成する撮像手段と、上記
映像信号のシャープネスを調整するシャープネス調整手
段と、上記信号調整手段からの映像信号を符号化する符
号化手段と、上記符号化手段で符号化された映像信号の
データ量に基づいて、上記符号化手段に所定量の映像信
号が供給されるように上記信号調整手段を制御する制御
手段とを備えることを特徴とする。
【0011】上記カメラ装置では、撮像手段からの映像
信号が符号化手段に供給される。符号化手段は映像信号
を所定のアルゴリズムに従って符号化する一方、制御手
段はこの映像信号の符号化量に応じて制御信号をシャー
プネス調整手段に供給する。シャープネス調整手段は、
制御信号に基づいて映像信号のシャープネスを調整する
ことにより、符号化部に映像信号を供給する前において
符号化量を調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0013】第1の実施の形態に係るカメラ装置1は、
例えば図1に示すように、カメラ部10が双方向シリア
ルバス(例えばIEEE1394ハイ・パフォーマンス
・シリアル・バス)を介して符号化部20に接続され、
カメラ部10で生成された映像信号が符号化部20で符
号化処理されるようになっている。
【0014】具体的に、カメラ部10は、撮像レンズ1
1を介して入射される撮像光に応じて映像信号を生成す
るCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ1
2と、CCDイメージセンサ12で得られた映像信号を
ディジタル信号に変換するA/Dコンバータ13と、所
定の信号処理を施すビデオ・シグナル・プロセッサ14
と、シリアルバス・インターフェース15と、CCDイ
メージセンサ12を駆動するCCDドライバ16と、カ
メラ部10全体を制御するマイクロ・コンピュータ(以
下、マイコンという)17とを備える。
【0015】CCDイメージセンサ12は、撮像レンズ
11により集光された被写体の撮像光に基づいて映像信
号を生成し、この映像信号をA/Dコンバータ13に供
給する。A/Dコンバータ13は、映像信号をディジタ
ル化して映像データを得て、この映像データをビデオ・
シグナル・プロセッサ14に供給する。
【0016】ビデオ・シグナル・プロセッサ14は、映
像データに対して例えばホワイトバランス調整,ガンマ
補正等のディジタル信号処理を行うとともに、その内部
に設けられた後述のシャープネス回路40においてマイ
コン17から供給されるシャープネス・ゲイン制御信号
に基づいて映像の輪郭を強調したりぼかしたりするよう
になっている。
【0017】シリアルバス・インターフェース15は、
ビデオ・シグナル・プロセッサ14から供給される映像
データを例えばIEEE1394規格に準拠した映像デ
ータに変換して、この映像データを双方向シリアル・バ
スを介して符号化部20に供給する。
【0018】一方、CCDドライバ16は、CCDイメ
ージセンサ12に蓄積される有効電荷が所定のタイミン
グで掃き出されるようにCCDイメージセンサ12を駆
動する。
【0019】マイコン17は、符号化部20からシリア
ルバス・インターフェース15を介して供給される後述
する総和値信号に基づいてビデオ・シグナル・プロセッ
サ14内のシャープネス回路40を制御し、また、CC
Dドライバ16の駆動を制御するようになっている。
【0020】ここで、上記シャープネス回路40は、ビ
デオ・シグナル・プロセッサ14内の輝度信号に対して
水平方向及び垂直方向の輪郭を強調するための後述する
輪郭信号を加算合成して、輪郭強調された輝度信号を出
力するようになっている。
【0021】具体的には、シャープネス回路40は、例
えば図2に示すように、遅延回路41,42と、乗算回
路43,44と、加算回路45と、ローパスフィルタ
(LPF)46と、乗算回路47と、ローパス・フィル
タ/クリップ(LPF/CLP)回路48と、バンド・
パス・フィルタ(BPF)49と、乗算回路50,5
2,54と、BPF51と、加算回路53,55とを備
える。
【0022】遅延回路41は、入力された輝度信号を1
H(水平走査期間)の遅延を施して遅延回路42,加算
回路45,LPF/CLP回路48,及び加算回路55
に供給する。遅延回路42は、さらに輝度信号を1H遅
延して乗算回路43に供給する。乗算回路43は、遅延
回路42からの輝度信号に−0.5を乗算して加算回路
45に供給する。一方、乗算回路44は、遅延回路41
に供給される輝度信号と同じ輝度信号が供給され、この
輝度信号に−0.5を乗算して加算回路45に供給す
る。加算回路45は、供給された各輝度信号を加算合成
して、すなわち1H遅延された走査線の輝度信号を基準
にその1H前後の走査線のレベル差を検出することによ
って垂直方向における輪郭成分を抽出し、この輪郭成分
の信号(以下、輪郭信号という)をLPF回路46に供
給する。LPF回路46は、輪郭信号から不要な高域成
分を除去して乗算回路47に供給する。乗算回路47
は、垂直方向におけるシャープネスを調整するものであ
り、垂直方向における所定の係数を上記輪郭信号に乗算
する。そして、乗算回路47は、垂直方向における輪郭
信号を加算回路53に供給する。
【0023】一方、LPF/CLP回路48は、遅延回
路41からの輝度信号の高域周波数成分を除去したもの
をBPF49,51に供給する。BPF49は、サブキ
ャリアの1/2の周波数( s/2)を中心周波数とす
るバンド・パス・フィルタであって、 s/2近傍の輝
度信号を輪郭信号として取り出すことによって、レベル
の急な立ち上がりを検出して乗算回路50に供給する。
乗算回路50は、水平方向におけるシャープネスを調整
するための所定の係数を輪郭信号に乗算して、上記輪郭
信号を加算回路53に供給する。また、BPF51は、
サブキャリアの1/4の周波数( s/4)を中心周波
数とするバンド・パス・フィルタであって、 s/4近
傍の輝度信号を輪郭信号として取り出すことによって、
レベルの立ち上がりを検出して乗算回路52に供給す
る。乗算回路52は、水平方向におけるシャープネスを
調整するための所定の係数を輪郭信号に乗算して加算回
路53に供給する。
【0024】加算回路53は、供給された水平方向・垂
直方向における輪郭信号を加算合成して、この輪郭信号
を乗算回路54に供給する。乗算回路54は、上述のマ
イコン17から供給されるシャープネス・ゲイン制御信
号に基づいて上記輪郭信号に所定の係数を乗算して、こ
の輪郭信号を加算回路55に供給する。加算回路55
は、遅延回路41からの輝度信号と加算回路54からの
輪郭信号とを加算合成して、輪郭強調した輝度信号を出
力するようになっている。
【0025】また、符号化部20は、図1に示すよう
に、シリアルバス・インターフェース21と、ローパス
フィルタの役割を果たすビデオ・プリ・プロセッサ22
と、ラスター/ブロック変換回路23と、演算回路24
と、直交変換を行うDCT(Discrete Cosine Transfor
m )回路25と、量子化回路26と、可変長符号化回路
27と、逆量子化回路28と、逆直交変換を行うIDC
T(Inverse Discrete Cosine Transform )回路29
と、演算回路30と、フレームメモリ31と、動きベク
トル検出回路32と、動き補償回路33と、高域量子化
代表値総和回路34と、量子化回路35とを備える。
【0026】シリアルバス・インターフェース21は、
双方向シリアルバスを介して供給されるIEEE139
4規格に準拠した映像データを所定の信号に変換してビ
デオ・プリ・プロセッサ22に供給する。
【0027】ビデオ・プリ・プロセッサ22は、例えば
フィルタ係数を変えることができるローパス・フィルタ
であって、所定の高周波帯域の信号の通過を制限するよ
うになっている。
【0028】ラスター/ブロック変換回路23は、ビデ
オ・プリ・プロセッサ22から供給される映像データを
例えば8×8画素のブロックに分割して演算回路24に
供給する。
【0029】演算回路24は、ラスター/ブロック変換
回路23から供給される映像信号を加算信号とし、動き
補償回路33から供給される予測信号を減算信号として
演算処理を行い、得られた予測誤差信号をDCT回路2
5に供給する。ここで、演算回路24は、例えばPピク
チャ(前方予測画像)では時間的に前方の画像との差分
を取り、また、Bピクチャ(両方向予測画像)では時間
的に前方,後方若しくは前方と後方から作られた補間画
像との差分を取ることにより、時間軸方向の冗長度を減
らして伝送すべき情報量を少なくしている。
【0030】DCT回路25は、演算回路24からの予
測誤差信号(シーンチェンジのように予測を行わないと
きは原信号)に対して2次元DCT(離散コサイン変
換)を施して空間的な相関を除去して、一部の係数にエ
ネルギーを集中させる。具体的には、DCT回路25
は、8×8画素に分割されたブロックを2次元DCT変
換することにより、8×8(=64)の画素データを8
×8(=64)のDCT係数に変換する。ここで、動き
の小さい被写体を撮影してDCT回路25に供給される
フレーム間差分が小さい場合、2次元DCT変換後の量
子化代表値はブロックの先頭に偏る傾向があり、一方、
動きの大きい被写体を撮影してDCT回路25に供給さ
れるフレーム間差分が大きい場合、2次元DCT変換後
の量子化代表値はブロックの後方に偏る傾向がある。そ
こで、DCT変換の際にジグザクスキャンを行うと、図
3に示すように、画素スキャン番号0の係数がDC(直
流)成分の係数になり、続く画素スキャン番号1〜63
がAC(交流)成分の係数になる。このとき、右側にい
くほど水平方向の周波数成分が集中し、下側にいくほど
垂直方向の周波数成分が集中するようになっている。ま
た、量子化代表値がゼロ以外のもの(ノンゼロ)は全て
符号化されるので、図4に示すように、スペクトラムが
高域に伸びているほど発生符号量が増え、スペクトラム
が低域から中域までしか伸びていないものはノンゼロが
少ないため発生符号量が少なくてすむ。
【0031】量子化回路26は、各ブロック毎にある6
4個のDCT係数を各係数ごとの量子化ステップサイズ
を定めた量子化テーブルを用いて、係数位置毎に異なる
ステップサイズで線形量子化する。量子化回路26は、
この線形量子化により得られた量子化代表値を可変長符
号化回路27及び逆量子化回路28に供給する。なお、
量子化テーブルは、アプリケーション毎に、画像特性や
出力装置に対して最適化させて選ぶことが出来でき、ま
た、色成分毎に切り換えるようになっている。
【0032】可変長符号化回路27は、量子化回路26
から供給された量子化代表値に対して、平均的な符号長
が短くなるように符号割り当て(例えばハフマン符号
化)を行い、これによって得られた圧縮データを出力す
るようになっている。
【0033】また、逆量子化回路28は、量子化回路2
6から供給される量子化代表値に逆量子化処理を施し
て、これをIDCT回路29に供給する。IDCT回路
29は、逆量子化回路28から供給されるDCT係数に
対して逆DCT変換を行って予測誤差信号を復号化し
て、この予測誤差信号を演算回路30に供給する。
【0034】演算回路30は、IDCT回路29から供
給される予測誤差信号と動き補償回路33で動き補償さ
れた予測誤差信号とを加算合成し、この合成された予測
誤差信号をフレームメモリ31に供給する。
【0035】フレームメモリ31は、演算回路30から
供給されるブロック毎の予測誤差信号を記憶して、1フ
レーム毎にこの予測誤差信号を動き補償回路33に供給
する。
【0036】動きベクトル検出回路32は、ラスター/
ブロック変換回路23及びフレームメモリ31から供給
される信号に基づいて2次元の動きベクトルを検出し
て、この検出結果を動き補償回路33に供給する。
【0037】動き補償回路33は、フレームメモリ31
から読み出された1フレーム分の予測誤差信号に所定の
動き補償を行うことによって予測信号を得て、この予測
信号を上述した演算回路24に供給する。
【0038】また、高域量子化代表値総和回路34は、
図4に示すように、量子化回路26で生成された量子化
代表値における所定の中域から高域にかけての値をブロ
ック毎に積分することによって1フレーム分の総和を演
算して、その画面に含まれる高域成分を求めることがで
きる。
【0039】量子化回路35は、高域量子化代表値総和
回路34で求められた総和値を例えば8ビットに直線量
子化してシリアルバス・インターフェース21に供給す
る。シリアルバス・インターフェース21は、この量子
化された総和値(以下、総和値信号という)を双方向シ
リアルバス,シリアルバス・インターフェース15を介
してマイコン17に供給する。そして、マイコン17
は、上記総和値信号に基づいてビデオ・シグナル・プロ
セッサ14内のシャープネス回路40にシャープネス・
ゲイン制御信号を供給することにより、シャープネスの
制御を行うようになっている。
【0040】以上のように構成されたカメラ装置1にお
いて、ユーザが例えば動きの激しい被写体を撮影する
と、CCDイメージセンサ12は、映像信号を生成し
て、この映像信号をビデオ・シグナル・プロセッサ1
4,双方向シリアルバス等を介して符号化部20に供給
する。
【0041】符号化部20では、量子化回路26は、D
CT係数を量子化して量子化代表値を生成する。ここ
で、被写体の動きが激しい場合、図4の実線に示すよう
に、量子化代表値はノンゼロが多くなっている。
【0042】高域量子化代表値総和回路34は、量子化
回路26で量子化された64個の量子化代表値の中から
例えば画素スキャン番号21から63までの量子化代表
値の積分値(総和)を求める。量子化回路35は、この
総和値を例えば8ビットの総和値信号に量子化してシリ
アルバス・インターフェース21,双方向シリアルバス
等を介してマイコン17に供給する。
【0043】マイコン17は、この総和値信号に基づい
て量子化回路35で量子化された量子化代表値のノンゼ
ロが多いかを判断して、ノンゼロが多いときはフレーム
レートの低下を防止すべくシャープネスを下げるように
ビデオ・シグナル・プロセッサ14内のシャープネス回
路40を制御する。具体的には、マイコン17は、シャ
ープネス回路40の乗算回路54において乗算する係数
を小さくするように制御する。従って、シャープネス回
路40は、水平方向及び垂直方向の輪郭信号の信号レベ
ルを下げ、この輪郭信号と輝度信号とを演算回路55で
加算合成して出力することにより、被写体の映像の輪郭
をぼかした映像信号を得ることができる。
【0044】こうしてビデオ・シグナル・プロセッサ1
4から出力された映像信号は、ぼかす前の映像信号に比
べて情報量が少なくなっており、シリアルバス・インタ
ーフェース15等を介して符号化部20に供給される。
符号化部20では、量子化回路26で量子化された量子
化代表値はゼロが多くなり、可変長符号化回路27にお
いて情報量の少ない映像信号が符号化されるようにな
る。従って、可変長符号化回路27は、情報量の多い映
像信号に対しては、符号化する前にその情報量が減らさ
れてから供給されることによって、フレームレートを下
げることなく上記映像信号を符号化することができる。
【0045】また、ユーザが例えば動きの少ない被写体
を撮影した場合には、マイコン17は、上記総和値に基
づいて量子化代表値のノンゼロが少ないと判断し、シャ
ープネスを上げるようにビデオ・シグナル・プロセッサ
14内のシャープネス回路40を制御する。
【0046】具体的には、マイコン17は、シャープネ
ス回路40の乗算回路54において乗算する係数を大き
くするように制御する。従って、シャープネス回路40
は、水平方向及び垂直方向の輪郭信号の信号レベルを上
げ、この輪郭信号と輝度信号とを演算回路55で加算合
成して出力することにより、被写体の映像の輪郭を強調
した映像信号を得ることができる。
【0047】こうしてビデオ・シグナル・プロセッサ1
4から出力された映像信号は、輪郭強調前の映像信号に
比べて情報量が多くなっていて、シリアルバス・インタ
ーフェース15等を介して符号化部20に供給される。
符号化部20では、DCT回路25で得られたDCT係
数を量子化回路26で量子化すると、量子化代表値は比
較的ノンゼロが多くなって、可変長符号化回路27で情
報量の増えた映像信号が符号化される。従って、可変長
符号化回路27は、比較的情報量の少ない映像信号に対
しては、輪郭強調を行ってから映像信号の符号化を行っ
ているので、画質のよい映像信号を出力することができ
る。
【0048】すなわち、上記カメラ装置1によれば、符
号化部20における発生符号量が多いとき、すなわち被
写体が動いているときは画像の輪郭強調を抑えることで
新たな符号発生を抑制することができる。また、カメラ
装置1では、被写体が静止しているとき等に符号化部2
0における符号の発生が少ないときは画像の輪郭強調を
元に戻して画質の向上を図ることができる。
【0049】なお、シャープネス回路40でシャープネ
スを調整する代わりに、例えばビデオ・プリ・プロセッ
サ22において、符号化すべき映像信号の情報量を減ら
してもよい。ここで、ビデオ・プリ・プロセッサ22
は、量子化回路35で8ビットに量子化された総和値信
号に基づいてフィルタの特性が調整できるようになって
いる。
【0050】具体的には、ビデオ・プリ・プロセッサ2
2は、量子化回路26で量子化された量子化代表値にノ
ンゼロが多いときに、DCT回路25等に供給される映
像信号の情報量が減少するように上記フィルタ特性が制
御される。これにより、映像信号の情報量を減らすこと
によってフレーム・リダクションを回避するようにして
もよい。
【0051】つぎに、第2の実施の形態に係るカメラ装
置について説明する。なお、第1の実施の形態に係るカ
メラ装置1と同じ回路等については同じ符号を付け、詳
細な説明は省略する。
【0052】第2の実施の形態に係るカメラ装置1a
は、上述のカメラ部10で生成された映像信号を双方向
シリアルバスを介して符号化部20aに供給している。
【0053】符号化部20aは、例えば図5に示すよう
に、シリアルバス・インターフェース21と、ビデオ・
プリ・プロセッサ22と、ラスター/ブロック変換回路
23と、演算回路24と、DCT回路25と、量子化回
路26と、可変長符号化回路27と、逆量子化回路28
と、IDCT回路29と、演算回路30と、フレームメ
モリ31と、動きベクトル検出回路32と、動き補償回
路33と、コード・バッファ36と、演算回路37とを
備える。すなわち、符号化部20aは、第1の実施の形
態における符号化部20から高域量子化代表値総和回路
34,量子化回路35を取り除いて、コード・バッファ
36,演算回路37を設けたものである。
【0054】コード・バッファ36は、例えばFIFO
(First-In First-Out)メモリのように書込みと読出し
が非同期で行えるバッファメモリが用いられ、可変長符
号化回路27から供給される圧縮データを一定の伝送レ
ートで出力するように制御されている。
【0055】演算回路37は、書込アドレスと読出アド
レスの差分を求め、この演算結果をシリアルバス・イン
ターフェース21に供給する。すなわち、書込アドレス
と読出アドレスの差分を求めることによって、コード・
バッファ36に記憶されているデータ量を求めることが
できる。
【0056】また、量子化回路26は、コード・バッフ
ァ36内のデータの残量が所定範囲内になるように制御
されていて、コード・バッファ36内のデータの残量が
所定値以上になると、発生符号量を抑制すべくフレーム
・リダクションを行うようになっている。
【0057】以上のように構成されたカメラ装置1aに
おいて、例えばユーザが動いている被写体を撮影する
と、符号化部20aでは、可変長符号化回路27で符号
化された圧縮データがコード・バッファ36に供給され
る。
【0058】コード・バッファ36は、可変長符号化回
路27からの圧縮データを一定の伝送レートで出力す
る。このとき、演算回路37は、コード・バッファ36
の書込アドレスを加算信号とし読出アドレスを減算信号
として演算処理を行い、この演算結果をシリアルバス・
インターフェース21,15等を介してマイコン17に
供給する。
【0059】マイコン17は、演算回路37の演算結果
に基づいてコード・バッファ36のデータの残量を逐次
計算し、例えば残量が増えていると判断したときは被写
体が動きだしたときであって、フレーム・レートが下が
り出すことが予測されるので、映像信号の輪郭をぼかす
ようにシャープネス回路40を制御する。また、マイコ
ン17は、上記残量が減っていると判断したときは被写
体が静止しつつある又は静止状態にあるので、被写体の
輪郭を供給するようにシャープネス回路40を制御す
る。
【0060】すなわち、カメラ装置1aでは、符号化部
20aにおける発生符号量が多いとき、すなわち被写体
が動いているときは画像の輪郭強調を抑えることで新た
な符号発生を抑制し、フレーム・レートの低下を回避す
ることによって映像の動きの向上を図ることができる。
また、カメラ装置1aでは、被写体が静止しているとき
等に符号化部20aにおける符号の発生が少ないときは
画像の輪郭強調を元に戻して画質の向上を図ることがで
きる。
【0061】また、シャープネス回路40でシャープネ
スを調整する代わりに、例えばDCT回路25の前段に
テンポラル・フィルタリング(フレーム間差分を減らす
ためのフィルタ)を設けてもよい。ここで、テンポラル
・フィルタリングは、コード・バッファ36のデータの
残量に基づいてフィルタの特性が調整できるようになっ
ている。具体的には、テンポラル・フィルタリングは、
コード・バッファ36のデータの残量が多いときはDC
T回路25等に供給される映像信号の情報量が減少する
ように上記フィルタ特性が制御される。これにより、コ
ード・バッファ36がオーバーフローを起こしそうな場
合であっても、映像信号の情報量を減らすことによって
フレーム・リダクションを回避することができる。
【0062】なお、上述の実施の形態ではカメラ部と符
号化部とを区別して説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えばカメラ部と符号化部が一体と
なってカメラ装置を構成するものであってもよい。これ
により、上記カメラ装置1,1aでは、カメラ部と符号
化部とを双方向シリアルバスで接続する手間を省くこと
ができ、他の配線等との誤接続を防止して、誤接続等に
よるカメラ装置,その他の機器の損傷を防止することが
できる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るカメラ装置によれば、符号化手段における発生符号量
が多いとき、すなわち被写体が動いているときは映像の
輪郭強調を抑えることで新たな符号発生を抑制すること
ができ、また、被写体が静止等しているとき、すなわち
符号化部手段における符号の発生が少ないときは映像の
輪郭強調を元に戻して画質の向上を図ることができる。
【0064】また、本発明に係るカメラ装置によれば、
符号化手段における発生符号量が多いとき、すなわち被
写体が動いているときは映像の輪郭強調を抑えることで
新たな符号発生を抑制することができ、また、被写体が
静止等しているとき、すなわち符号化部手段における符
号の発生が少ないときは映像の輪郭強調を元に戻して画
質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ装置の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記カメラ装置のビデオ・シグナル・プロセッ
サ内のシャープネス回路の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図3】上記カメラ装置の符号化部においてDCT変換
されてジグザクスキャンされたときのDCT係数を説明
する図である。
【図4】上記符号化部において得られた画素スキャン順
番に対する量子化代表値の分布を説明するための図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係るカメラ装置の具体的な
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 カメラ部、12 CCDイメージセンサ、17
マイコン、20 符号化部、40 シャープネス回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の撮像光に応じた映像信号を生成
    する撮像手段と、制御信号に基づいて上記映像信号の信
    号量を調整する信号調整手段と、上記信号調整手段を制
    御する制御手段とを有するカメラ部と、上記信号調整手
    段からの映像信号を符号化する符号化手段を有する符号
    化部と、上記カメラ部と上記符号化部との間で上記映像
    信号及び上記制御信号を伝送する伝送手段とを備え、 上記符号化部は、符号化した映像信号の符号量に応じた
    制御信号を上記伝送手段を介して上記カメラ部に伝送
    し、 上記制御手段は、上記制御信号に基づいて、上記符号化
    手段に所定量の映像信号が供給されるように上記信号調
    整手段を制御することを特徴とするカメラ装置。
  2. 【請求項2】 上記信号調整手段は、レベル調整可能な
    輪郭信号を上記映像信号に合成することによってシャー
    プネスを調整するシャープネス調整手段であり、 上記制御手段は、上記符号化手段で符号化された映像信
    号のデータ量が多いときに上記輪郭信号のレベルを下
    げ、上記データ量が少ないときに上記輪郭信号のレベル
    を上げるように上記シャープネス調整手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 【請求項3】 上記信号調整手段は、高域成分の映像信
    号をカットするローパスフィルタであって、 上記制御手段は、上記符号化手段で符号化された映像信
    号のデータ量が多いときに上記映像信号の出力帯域を狭
    くし、上記データ量が少ないときに上記映像信号の出力
    帯域を広くするように上記ローパスフィルタを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ装置。
  4. 【請求項4】 被写体の撮像光に応じた映像信号を生成
    する撮像手段と、 上記映像信号のシャープネスを調整するシャープネス調
    整手段と、 上記信号調整手段からの映像信号を符号化する符号化手
    段と、 上記符号化手段で符号化された映像信号のデータ量に基
    づいて、上記符号化手段に所定量の映像信号が供給され
    るように上記シャープネス調整手段を制御する制御手段
    とを備えることを特徴とするカメラ装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記符号化手段で符号
    化された映像信号のデータ量が多いときに上記輪郭信号
    のレベルを下げ、上記データ量が少ないときに上記輪郭
    信号のレベルを上げるように上記シャープネス調整手段
    を制御することを特徴とする請求項4に記載のカメラ装
    置。
  6. 【請求項6】 高域成分の映像信号をカットするローパ
    スフィルタを備え、 上記制御手段は、上記符号化手段で符号化された映像信
    号のデータ量が多いときに上記映像信号の出力帯域を狭
    くし、上記データ量が少ないときに上記映像信号の出力
    帯域を広くするように上記ローパスフィルタを制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載のカメラ装置。
JP26001896A 1996-09-30 1996-09-30 カメラ装置 Withdrawn JPH10108063A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1128677A1 (de) * 2000-02-22 2001-08-29 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Betrieb einer Bildaufnahmeeinrichtung und Anordnung zur Durchführung des Verfahrens
JP2013085284A (ja) * 2008-01-22 2013-05-09 Panasonic Corp 映像信号処理装置

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