JPH10191326A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

画像処理装置および方法

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JPH10191326A
JPH10191326A JP30512197A JP30512197A JPH10191326A JP H10191326 A JPH10191326 A JP H10191326A JP 30512197 A JP30512197 A JP 30512197A JP 30512197 A JP30512197 A JP 30512197A JP H10191326 A JPH10191326 A JP H10191326A
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JP
Japan
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edge
pixel
smoothing
value
image signal
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Withdrawn
Application number
JP30512197A
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English (en)
Inventor
Mackin Andrew
マッキン アンドリュー
Masami Ogata
昌美 緒形
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10191326A publication Critical patent/JPH10191326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像のエッジを劣化させることなく、リンギ
ングノイズを抑制する。 【解決手段】 水平エッジ検出器221および垂直エッ
ジ検出器222は、供給された画像信号に対して畳み込
み演算を行い、その結果の絶対値を、水平エッジ信号h
または垂直エッジ信号vとして出力する。エッジ判定器
224は、信号h,vのいずれかの値がしきい値より大
きい場合、エッジに対応する値をエッジマップメモリ2
26に記憶させる。遅延器223は、供給された画像信
号を遅延させた後、水平平滑化器225に出力する。次
に、注目画素がエッジに含まれていない場合だけ、水平
平滑化器225は、エッジマップメモリ226のエッジ
情報に対応して水平方向の平滑化値の算出を行い、その
値を垂直平滑化用メモリ227に記憶させ、垂直平滑化
器228は、エッジ情報を参照しながら、垂直方向の平
滑化値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び方法に関し、特に、復号画像に対して、画像のエッジ
を劣化させることなく、ノイズを抑制する画像処理装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータの圧縮を目的に行われ
る量子化処理では、通常、入力されたデータcに対して
次式の処理が施される。 c’=int(c/Q+0.5) (1)
【0003】ここで、Qは量子化のためのステップサイ
ズであり、int()は切り捨て処理を行う関数を示
す。これに対して、データを復元する逆量子化処理で
は、式(2)に示す処理が施される。 C”=C’×Q (2)
【0004】これらは、線形量子化(線形逆量子化)と
呼ばれるものであり、復元されたデータの値n×Q(n
は整数)は、図16に示すように、量子化ステップで刻
まれた範囲の中央の値となり、次式で規定される範囲の
すべての入力データを代表することになる。 n×Q−Q/2≦c<n×Q+Q/2 (3)
【0005】また、図17に示すように、分布に偏りが
大きいデータに対しては、全体の量子化誤差を小さくす
るために、図18に示すように、分布度数が大きいレベ
ルほど小さな量子化ステップで量子化を行う、非線形量
子化法も提案されている。
【0006】図19は、従来の動画像符号化装置の構成
例を表している。この動画像符号化装置1においては、
フレームメモリ12に符号化されるべき動画像データが
供給され、記憶されるようになされている。
【0007】動きベクトル検出器11は、フレームメモ
リ12に保存された入力画像から、動きベクトルvを検
出する。動きベクトルの検出のために、通常、16画素
×16画素の重ならない小領域としてのマクロブロック
単位(以下、マクロブロックと呼ぶ)のブロックマッチ
ングが行われる。また、より高い精度を実現するため
に、半画素単位のマッチングが行われる場合もある。
【0008】動き補償器20は、フレームメモリ21を
内蔵し、フレームメモリ21に保存されている、既に符
号化および局部的な復号化が施された画像から、現在、
符号化すべき画像の各位置の画素値を予測する。時刻t
に入力された画像上の位置(i,j)における画素値I
[i,j,t]の予測値I’[i,j,t]は、この位
置に対応する動きベクトルv(=(vx(i,j,
t),vy(i,j,t)))を用いて、次式のように
決定される。 I’[i,j,t]=(I[i’, j’ ,t−T] +I[i’+1,j’ ,t−T] +I[i’, j’+1,t−T] +I[i’+1,j’+1,t−T])/4 (4)
【0009】なお、i’およびj’は、次式でそれぞれ
表される。 i’=int(i+vx(i,j,t)×T) j’=int(j+vy(i,j,t)×T)
【0010】ここで、Tは、現在予測を行っている画像
Iが入力された時刻と、フレームメモリ上の画像が入力
された時刻の差であり、式(4)の右辺のI[i',j',t-
T]、I[i'+1,j',t-T]、I[i',j'+1,t-T]、I[i'+1,j'+1,t-
T]は、フレームメモリ21上の画素値を表す。また、i
nt(x)は、xを超えない最大の整数値を表してい
る。
【0011】差分画像生成器13は、現在符号化すべき
画素の値と、動き補償器20によって得られた予測値と
の差分を計算し、マクロブロック毎にその絶対値の総和
sを次のように算出する。
【数1】
【0012】ここで、MBpqは、pqで指定されたマ
クロブロックを表す。式(5)の値が予め設定されたし
きい値T1よりも小さい場合には、そのマクロブロック
に対応する各差分値が出力される。これに対し、式
(5)の値がしきい値T1よりも大きい場合には、差分
値ではなく、現在符号化すべき画素の値がそのまま出力
される。なお、差分画像生成器13において、画素値そ
のものが出力されたマクロブロックを、イントラマクロ
ブロックと呼ぶ。また、イントラマクロブロック以外の
マクロブロックを、つまり、差分値が出力されたマクロ
ブロックをインターマクロブロックと呼ぶ。
【0013】イントラマクロブロックであるか否かを表
すフラグfは、差分画像生成器13から可変長符号化器
/多重化器16に送られて、ビットストリームに多重化
されるとともに、画像加算器19に送られる。
【0014】DCT(Discrete Cosine Transform)器
14は、8画素×8画素のブロックに対して2次元DC
Tを施す。量子化器(Q)15は、DCT器14によっ
て得られたDCT係数cに対して、適当な量子化ステッ
プサイズQを用いて次式のような量子化処理を行う。 c’=int(c/Q) (6)
【0015】量子化の施されたDCT係数c’は、可変
長符号化器/多重化器16、および逆量子化器(Q-1
17に供給される。
【0016】逆量子化器17では、量子化器15で用い
られたものと同じステップサイズにより、次のように逆
量子化処理が行われる。 c”=c’×Q (7)
【0017】そして、IDCT器18によって、逆量子
化の施されたデータの、8画素×8画素のブロックに対
して逆DCTが行われる。
【0018】画像加算器19は、差分画像生成器13か
ら送られてくるフラグfに応じて、IDCT器18から
出力されたデータ、および、動き補償器20から出力さ
れた予測値から画素値を復元する。ここで、フラグfが
イントラマクロブロックを示している場合、画像加算器
19は、IDCT器18からのデータそのものが画素値
を表しているために、何も行わない。これに対し、フラ
グfがインターマクロブロックであることを示している
場合、画像加算器19は、IDCT器18からのデータ
に、動き補償器20から出力された予測値を加算して、
画素値を復元する。復元された画素値は、動き補償器2
0に送られ、フレームメモリ21に保存される。
【0019】可変長符号化器/多重化器16は、量子化
器15によって得られた量子化されたDCT係数、動き
ベクトル検出器11によって得られた動きベクトルv、
差分画像生成器13によって得られたフラグfに対して
可変長符号化、および多重化を施してビットストリーム
として、所定の伝送路に伝送したり、記録媒体に記録す
る。
【0020】図20は、図19の動画像符号化装置1よ
り出力されたビットストリームの供給を受け、これを復
号化する動画像復号化装置の構成例を表している。この
動画像復号化装置31においては、まず、逆多重化器/
可変長復号化器41によって動画像符号化装置1におけ
る可変長符号化器/多重化器16の逆処理が施され、ビ
ットストリームから、量子化の施されたDCT係数、動
きベクトルv、およびフラグfを復元する。得られたD
CT係数は逆量子化器42に、動きベクトルvは動き補
償器45に、フラグfは画像加算器44に、それぞれ供
給される。
【0021】逆量子化器42、およびIDCT器43は
動画像符号化装置1における逆量子化器17およびID
CT器18と同様のものであり、式(7)の逆量子化処
理、および、IDCTを実行する。
【0022】画像加算器44は、動画像符号化装置1の
画像加算器19と同様のものであり、逆多重化器/可変
長復号化器41から送られてくるフラグfがイントラマ
クロブロックを示している場合には、IDCT器43か
らのデータそのものを、またフラグfがインターマクロ
ブロックであることを示している場合には、IDCT器
43からのデータに、動き補償器45によってすでに生
成されている予測値を加算した値を、復元画像の画素値
として出力する。これらの画素値は、予測画像を生成す
るために、動き補償器45のフレームメモリ46に保存
される。
【0023】動き補償器45は、動画像符号化装置1の
動き補償器45と同様のものであり、可変長復号化器4
1によって得られた動きベクトルv、および、内蔵する
フレームメモリ46に保存されている画像を用いて、現
在復号化すべき画像の各画素値の予測を行う。
【0024】図21と図22に、ウェーブレット変換を
用いた動画像符号化装置と動画像復号化装置の構成例を
示す。これは、図19と図20におけるDCT器14、
IDCT器18,43を、ウェーブレット変換器51、
逆ウェーブレット変換器52,61に置き換えたもので
あり、その他の動きベクトル検出器11、量子化器1
5、逆量子化器17,42、動き補償器20,45など
の基本的構成および動作は、図19または図20のもの
と同様である。従って、図19と図20におけるDCT
変換を用いた動画像符号化装置と動画像復号化装置と異
なる構成および動作についてのみ説明する。
【0025】動画像符号化装置において、差分画像生成
器13は、図19のものと同様に、イントラマクロブロ
ックの判定を行うが、ここでイントラマクロブロックと
判定した場合、そのマクロブロック内の画素値の平均値
aveを次のように計算する。
【数2】
【0026】ここで、NMBpqは、マクロブロック内の画
素数(16画素×16画素)を表わしている。
【0027】マクロブロック内の各画素値からその平均
値aveを引いた値が、差分値として、ウェーブレット
変換器51に送られる。一方、イントラマクロブロック
の平均値aveは、可変長符号化器/多重化器16に送
られるとともに、画像加算器19に送られ、画像の復号
に用いられる。
【0028】画像加算器19では、イントラマクロブロ
ックに対しては、逆ウェーブレット変換の施されたデー
タに対して、差分画像生成器13から送られてくるマク
ロブロック平均値aveを加算して画素値を復元する。
【0029】これに対して、インターマクロブロックの
場合、DCTの場合と同様に、差分画像生成器13は、
入力された画素値と動き補償器20からの予測値との差
を出力する。そして、その出力がウェーブレット変換器
51でウェーブレット変換される。画像加算器19は、
逆ウェーブレット変換器52により、逆ウェーブレット
変換の施されたデータに、動き補償器20によってすで
に生成されている予測画像の予測値を加算して、画素値
を復元する。
【0030】なお、ウェーブレット変換器51は、差分
画像生成器13からの1フレームのデータに対してウェ
ーブレット変換し、フレーム単位でウェーブレット変換
が施されたデータが出力される。
【0031】可変長符号化器/多重化器16は、量子化
器15によって得られた量子化されたウェーブレット係
数、動きベクトル検出器11によって得られた動きベク
トルv、差分画像生成器13によって得られたフラグf
およびマクロブロック平均値aveに対して可変長符号
化、および多重化を施してビットストリームとして、所
定の伝送路に伝送したり、記録媒体に記録する。
【0032】図22の動画像復号化装置31において、
逆ウェーブレット変換器61、画像加算器44、動き補
償器45においても、上述した場合と同様の復号化処理
が実行される。
【0033】まず、逆多重化器/可変長復号化器41に
よって動画像符号化装置1における可変長符号化器/多
重化器16の逆処理が施され、ビットストリームから、
量子化されたウェーブレット係数、動きベクトルv、フ
ラグfおよびマクロブロック平均値aveを復元する。
得られたウェーブレット係数は逆量子化器42に、動き
ベクトルvは動き補償器45に、フラグfおよびマクロ
ブロック平均値aveは画像加算器44に、それぞれ供
給される。
【0034】そして、逆量子化器42および逆ウェーブ
レット変換器61において、量子化されたウェーブレッ
ト係数に対して、動画像符号化装置31の逆量子化器4
2および逆ウェーブレット変換器61と同様の逆処理を
実行し、動き補償器45において、動画像符号化装置3
1の動き補償器45と同様の処理を行うことにより、現
在復号化すべき画像の各画素値の予測を行う。
【0035】そして、画像加算器44において、動画像
符号化装置31の画像加算器44と同様に、フラグfに
基づいて、イントラマクロブロックに対しては、逆ウェ
ーブレット変換の施されたデータに対して、逆多重化器
/可変長復号化器41から送られてくるマクロブロック
平均値aveを加算して画素値を復元する。
【0036】これに対して、インターブロックの場合
は、動画像符号化装置31において、入力された画素値
と動き補償器20からの予測値との差が差分画像生成器
13から出力されているため、逆ウェーブレット変換の
施されたデータに対して、動き補償器20によってすで
に生成されている予測画像を予測値を加算して、画素値
を復元する。
【0037】図23に、ウェーブレット変換器51の構
成例を示す。
【0038】差分画像生成器13より入力された画像デ
ータI[i,j]は、画像上における水平方向に対する
周波数帯域分割処理を施すために、解析用水平ローパス
フィルタ71および解析用水平ハイパスフィルタ101
に供給される。これらのウェーブレット解析フィルタと
しては、例えば図24(A)(解析用水平ローパスフィ
ルタ71)または図24(B)(解析用水平ハイパスフ
ィルタ101)に示すような係数を持つ線形フィルタを
用いることができる。
【0039】なお、ウェーブレット分割で用いる図23
の解析用フィルタ、およびウェーブレット合成で用いる
後述する図25のウェーブレット合成フィルタは、次式
の関係が完全に、または近似的に満足されるように構成
されている。 H0(−z)F0(z)+H1(−z)F1(z)=0 (9) H0(z)F0(z)+H1(z)F1(z)=2z-L (10)
【0040】H0(z)、H1(z)、F0(z)、お
よび、F1(z)は、それぞれ解析用ローパスフィルタ
71,74,77,80,87,104、解析用ハイパ
スフィルタ75,82,84,89,101,106、
合成用ローパスフィルタ123,129,143,15
2,158,162、合成用ハイパスフィルタ127,
147,149,156,166,168の伝達関数で
あり、Lは任意の整数である。この拘束条件によって、
合成された信号が、帯域分割前の入力信号と完全に、あ
るいは近似的に一致することが保証される。これらウェ
ーブレット合成フィルタとして、図25に示した合成用
ローパスフィルタとハイパスフィルタの係数の例を図2
6(A)と図26(B)に示す。
【0041】図23において、解析用水平ローパスフィ
ルタ71は、入力された画像データI[i,j]から水
平方向の低周波成分である水平低周波数帯域信号L
[i,j]を抽出し、水平サブサンプリング器72に出
力する。水平サブサンプリング器72は、次式に従っ
て、1サンプル毎の間引き処理を実行し、生成された信
号L[i’,j]をメモリ73に出力する。 X[i’,j]=X[i,j], i’=i/2 (11)
【0042】ただし、この場合、XはLである。
【0043】メモリ73は、解析用垂直ローパスフィル
タ74または解析用垂直ハイパスフィルタ75において
必要となるデータを確保する複数のラインメモリで構成
される記憶回路であり、垂直方向のフィルタリング処理
に用いられるフィルタのタップの数だけのラインメモリ
を備えている。例えば、図24に示す係数のフィルタを
用いる場合、解析用垂直ローパスフィルタ74または解
析用垂直ハイパスフィルタ75には、タップ数の多いロ
ーパスフィルタに合わせて9本のラインメモリが設けら
れる。
【0044】解析用垂直ローパスフィルタ74および解
析用垂直ハイパスフィルタ75では、垂直方向への周波
数帯域分割を行うために、メモリ73に保存されたデー
タL[i’,j]に対して、画像上における垂直方向へ
のローパスフィルタリング処理およびハイパスフィルタ
リング処理が行われる。ここで用いるフィルタとして、
水平方向へのフィルタリング処理で用いるもの(解析用
水平ローパスフィルタ71または解析用水平ハイパスフ
ィルタ101)と同じものを使用してもよい。
【0045】解析用垂直ローパスフィルタ74により生
成された信号LL[i’,j]と、解析用垂直ハイパス
フィルタ75により生成された信号LH[i’,j]
は、それぞれ垂直サブサンプリング器76,91に供給
され、垂直サブサンプリング器76,91は、画像上に
おける垂直方向のサブサンプリング処理、すなわち、1
ライン毎の間引き処理を式(12)に従ってそれぞれ行
う。 X[i’,j’]=X[i’,j], j’=j/2 (12)
【0046】ただし、この場合、Xは、LLまたはLH
である。
【0047】一方、解析用水平ハイパスフィルタ101
は、画像データI[i,j]から水平高周波数帯域信号
H[i,j]を分離し、水平サブサンプリング器102
は、上記した式(11)に従って、間引き処理を施し
(ただし、この場合、XはH)、メモリ103に記憶さ
せる。
【0048】解析用垂直ローパスフィルタ104と解析
用垂直ハイパスフィルタ106は、解析用垂直ローパス
フィルタ74と解析用垂直ハイパスフィルタ75と同様
に、画像上における垂直方向へのローパスフィルタリン
グ処理とハイパスフィルタリング処理を行う。
【0049】解析用垂直ローパスフィルタ104により
生成された信号HL[i’,j]と解析用垂直ハイパス
フィルタ106により生成された信号HH[i’,j]
は、それぞれ垂直サブサンプリング器105,107に
供給され、垂直サブサンプリング器105,107は、
画像上における垂直方向のサブサンプリング処理、すな
わち、1ライン毎の間引き処理を式(12)に従って行
う。ただし、このときの式(12)のXは、HLまたは
HHである。
【0050】そして、垂直サブサンプリング器91,1
05,107で垂直サブサンプリング処理の施された、
各周波数帯域信号LH[i’,j’],HL[i’,
j’],HH[i’,j’]は、そのまま、ウェーブレ
ット変換器51から量子化器15に出力される。
【0051】一方、垂直サブサンプリング器76より出
力される、水平方向および垂直方向ともにローパスフィ
ルタの施された信号LL[i’,j’]は、2段目の解
析用水平ローパスフィルタ77および解析用水平ハイパ
スフィルタ84に供給される。
【0052】以下、上述した解析用水平ローパスフィル
タ71、水平サブサンプリング器72、メモリ73、解
析用垂直ローパスフィルタ74、解析用垂直ハイパスフ
ィルタ75、垂直サブサンプリング器76,91におけ
る場合と同様の処理が、解析用水平ローパスフィルタ7
7、水平サブサンプリング器78、メモリ79、解析用
垂直ローパスフィルタ80、解析用垂直ハイパスフィル
タ82、垂直サブサンプリング器81,83において行
われる。
【0053】また、上述した解析用水平ハイパスフィル
タ101、水平サブサンプリング器102、メモリ10
3、解析用垂直ローパスフィルタ104、解析用垂直ハ
イパスフィルタ106、垂直サブサンプリング器10
5,107における場合と同様の処理が、解析用水平ハ
イパスフィルタ84、水平サブサンプリング器85、メ
モリ86、解析用垂直ローパスフィルタ87、解析用垂
直ハイパスフィルタ89、垂直サブサンプリング器8
8,90において行われる。
【0054】このようにして、帯域分割された信号LLLL
[i",j"],LHLL[i",j"],HLLL[i",j"],HHLL[i",j"]が、
信号LL[i’,j’]から生成される。
【0055】以上のようにして生成された、ウェーブレ
ット変換器51の出力信号LLLL[i",j"]、LHLL[i",j"]、
HLLL[i",j"]、HHLL[i",j"]、および、LH[i’,
j’]、HL[i’,j’]、HH[i’,j’]が、
各周波数帯域に対応するウェーブレット係数となる。
【0056】一方、図25に示した逆ウェーブレット変
換器52(逆ウェーブレット変換器61も同様に構成さ
れている)では、図23に示したウェーブレット変換器
51によって得られた各周波数帯域信号、すなわちウェ
ーブレット係数LLLL[i",j"]、LHLL[i",j"]、HLLL[i",
j"]、HHLL[i",j"]、および、LH[i’,j’]、HL
[i’,j’]、HH[i’,j’]が順次合成され、
画像I[i,j]の復元が行われる。
【0057】すなわち、はじめに、入力された周波数帯
域信号の中で、2段階の帯域分割処理が施されているLL
LL[i",j"]、LHLL[i",j"]、HLLL[i",j"]、HHLL[i",j"]の
合成が行われる。これらの信号は、複数のラインメモリ
からなるメモリ121,125,141,145に一旦
保存され、後に続く合成用垂直ローパスフィルタ12
3、合成用垂直ハイパスフィルタ127、合成用垂直ロ
ーパスフィルタ143、または合成用垂直ハイパスフィ
ルタ147で必要とされるライン数のデータが確保され
る。
【0058】なお、ここで必要なライン数は、垂直フィ
ルタのタップ数が奇数の場合には、(タップ数+1)/
2本、タップ数が偶数の場合には、タップ数/2本とな
る。例えば、ローパスフィルタとして、図26(A)に
示すものを用いる場合、2本のラインメモリが合成用垂
直ローパスフィルタ123の前に設置される。ここで、
図25のメモリ121,125,141,145,15
0,154,160,164において必要となるライン
メモリの数が、図23のメモリ73,79,86,10
3のものと異なるのは、後述するように、図25におい
ては、メモリとフィルタリング処理の間で垂直方向のア
ップサンプリング処理が行われるためである。
【0059】垂直アップサンプリング器122,12
6,142,146は、式(13)に示すように、入力
される各ライン間に、すべてがゼロである1ライン分の
データを挿入する処理を行う。
【数3】
【0060】垂直アップサンプリング器122,12
6,142,146で垂直アップサンプリング処理の施
された各周波数帯域信号LLLL[i",j']、LHLL[i",j']、HL
LL[i",j']、および、HHLL[i",j']は、合成用垂直ローパ
スフィルタ123、合成用垂直ハイパスフィルタ12
7、合成用垂直ローパスフィルタ143、または合成用
垂直ハイパスフィルタ147によって、それぞれ垂直方
向の補間処理を施され、加算器124または144に送
られる。
【0061】ここで、上述したように、これらの合成用
フィルタ123,127,143,147は、対応する
解析用フィルタ80,82,87,89とともに、式
(9)と式(10)の関係を満たす必要があるので、解
析用フィルタとして図24に示す係数のものを用いた場
合には、図26に示す係数のフィルタが合成用フィルタ
として使用される。
【0062】補間処理の施された周波数帯域信号LLLL
[i",j']とLHLL[i",j']、および、HLLL[i",j']とHHLL
[i",j']は、加算器124または加算器144によって
それぞれ加算される。そして、それらの加算の結果が水
平アップサンプリング器128または148にそれぞれ
供給され、式(14)に従って水平方向のアップサンプ
リング処理が施される。
【数4】
【0063】合成用水平ローパスフィルタ129と合成
用水平ハイパスフィルタ149は、水平アップサンプリ
ング器128または148で水平アップサンプリング処
理の施された各信号に対して水平方向のフィルタリング
処理を施し、補間処理を行う。補間処理の施された2つ
の信号は加算器140によって加算され、低周波数帯域
信号LL[i’,j’]が復元される。
【0064】次に、メモリ150乃至合成用水平ハイパ
スフィルタ168において、この復元された信号LL
[i’,j’]と、入力された周波数帯域信号LH
[i’,j’]、HL[i’,j’]、および、HH
[i’,j’]に対して、上述したメモリ121乃至合
成用水平ハイパスフィルタ149における処理と同様の
処理が行われて、画像信号I[i,j]が再構成され
る。
【0065】上述のDCTと動き補償を利用した画像符
号化方法は、国際標準である、MPEG(Moving Pictu
re Experts Group)1方式、MPEG2方式、H.26
3方式などに採用されており、現在広く利用されてい
る。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
DCTと動き補償を利用した画像符号化方法で符号化が
行われる場合、画像信号がブロック単位で処理されるた
め、ビットレートが低い場合には多くのブロックノイズ
が発生するので、その符号化された画像を復号してその
まま再生すると、画像が劣化するという問題を有してい
る。
【0067】一方、ウェーブレット変換を利用した画像
符号化方法で符号化が行われる場合、画像信号の処理が
フレーム単位であるので、ブロックノイズの発生を回避
することができるが、エッジ周辺の平坦な領域において
ウェーブレット符号化に特有のリンギングノイズが発生
するので、その符号化された画像を復号してそのまま再
生すると、画像が劣化するという問題を有している。
【0068】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、画像信号の画素値の空間的な変化に対応し
て、所定の画素に対するエッジの情報を検出し、そのエ
ッジの情報に対応して選択された画素に対して平滑化処
理を行うようにして、画像のエッジを劣化させることな
く、ノイズを抑制することができるようにするものであ
る。
【0069】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、画像信号の画素値の空間的な変化に応じて、
所定の画素に対するエッジの情報を検出する検出手段
と、エッジの情報に応じて画像信号に対して平滑化処理
を実行する平滑化手段とを備えることを特徴とする。
【0070】請求項23に記載の画像処理方法は、画像
信号の画素値の空間的な変化に応じて、所定の画素に対
するエッジの情報を検出するステップと、エッジの情報
に応じて画像信号に対して平滑化処理を実行するステッ
プとを備えることを特徴とする。
【0071】請求項1に記載の画像処理装置および請求
項23に記載の画像処理方法においては、画像信号の画
素値の空間的な変化に応じて、所定の画素に対するエッ
ジの情報が検出され、そのエッジの情報に応じて平滑化
処理が実行される。
【0072】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0073】請求項1に記載の画像処理装置は、画像信
号の画素値の空間的な変化に応じて、所定の画素に対す
るエッジの情報を検出する検出手段(例えば図2の水平
エッジ検出器221、垂直エッジ検出器222)と、エ
ッジの情報に応じて画像信号に対して平滑化処理を実行
する平滑化手段(例えば図2の水平平滑化器225、垂
直平滑化器228)とを備えることを特徴とする。
【0074】請求項4に記載の画像処理装置は、符号化
された画像信号を受信する受信手段(例えば図1の逆多
重化器/可変長復号化器41)と、符号化された画像信
号を復号し、復号された画像信号を発生する発生手段
(例えば図1の逆多重化器/可変長復号化器41)とを
さらに備え、符号化された画像信号は、少なくとも周波
数変換処理および量子化処理により符号化されているこ
とを特徴とする。
【0075】請求項6に記載の画像処理装置は、符号化
された画像信号を復号する復号手段(例えば図1の逆量
子化器42)をさらに備え、符号化された画像信号は、
少なくとも量子化処理により符号化された画像信号であ
り、復号手段は、符号化信号を所定の量子化ステップに
従って逆量子化し、検出手段は、量子化ステップの値に
応じて、しきい値を設定することを特徴とする。
【0076】請求項10に記載の画像処理装置は、符号
化された画像信号を受信する受信手段(例えば図1の逆
多重化器/可変長復号化器41)と、符号化された画像
信号を復号し、復号された画像信号を発生する発生手段
(例えば図1の逆多重化器/可変長復号化器41)とを
さらに備え、符号化された画像信号は、少なくとも周波
数変換処理および量子化処理により符号化されているこ
とを特徴とする。
【0077】請求項12に記載の画像処理装置は、符号
化された画像信号を復号する復号手段(例えば図1の逆
量子化器42)をさらに備え、符号化された画像信号
は、少なくとも量子化処理により符号化された画像信号
であり、復号手段は、符号化信号を所定の量子化ステッ
プに従って逆量子化し、検出手段は、量子化ステップの
値に応じて、エッジ係数を決定することを特徴とする。
【0078】請求項19に記載の画像処理装置は、符号
化された画像信号を復号する復号手段(例えば図1の逆
量子化器42)をさらに備え、復号された画像信号は、
少なくとも量子化処理により符号化された画像信号であ
り、復号手段は、符号化信号を所定の量子化ステップに
従って逆量子化し、平滑化手段は、量子化ステップの値
に応じて、平滑化の度合いを設定することを特徴とす
る。
【0079】請求項21に記載の画像処理装置は、符号
化された画像信号を受信する受信手段(例えば図1の逆
多重化器/可変長復号化器41)と、符号化された画像
信号を復号し、復号された画像信号を発生する発生手段
(例えば図1の逆多重化器/可変長復号化器41)とを
さらに備え、符号化された画像信号は、少なくとも周波
数変換処理および量子化処理により符号化されているこ
とを特徴とする。
【0080】図1は、本発明の画像処理装置の第1の実
施の形態である画像復号化装置32の構成例を示してい
る。この画像復号化装置32は、ウェーブレット変換を
利用して符号化された画像信号を復号する。
【0081】なお、本発明の画像符号化装置32の構成
および動作において、図22の画像復号化装置の構成お
よび動作と同一のものについては同一符号を付すが、本
発明として以下に説明する。
【0082】まず、逆多重化器/可変長復号化器41
は、例えば、図21の動画像符号化装置によって生成さ
れたビットストリームから、1フレーム単位で量子化さ
れたウェーブレット係数、動きベクトルv、フラグfお
よびマクロブロック平均値aveを復元する。得られた
ウェーブレット係数は、1フレーム単位で逆量子化器4
2に、動きベクトルvは、マクロブロック毎に動き補償
器45に、フラグfおよびマクロブロック平均値ave
は、マクロブロック毎に画像加算器44に、それぞれ供
給される。
【0083】そして、逆量子化器42は、1フレーム単
位で量子化されたウェーブレット係数を量子化処理に対
応する逆量子化処理を実行し、1フレーム単位でウェー
ブレット係数を出力する。
【0084】逆ウェーブレット変換器61は、1フレー
ム単位でウェーブレット係数を、ウェーブレット変換処
理に対応する逆ウェーブレット変換処理を実行し、マク
ロブロック単位で逆変換されたデータを画像加算器44
に供給する。また、動き補償器45は、フレームメモリ
46を内蔵し、フレームメモリ46に保存されているす
でに復号された画像、および、逆多重化器/可変長復号
化器41によって得られた動きベクトルvを用いて、現
在復号化すべき画像の各画素値の予測を行う。
【0085】画像加算器44は、逆多重化器/可変長復
号化器41によって得られたフラグfに基づいて、イン
トラマクロブロックに対しては、逆ウェーブレット変換
の施されたデータに対して、逆多重化器/可変長復号化
器41から送られてくるマクロブロック平均値aveを
加算して画素値を復元する。これに対して、インターブ
ロックの場合は、逆ウェーブレット変換の施されたデー
タに対して、動き補償器20によってすでに生成されて
いる予測画像を予測値を加算して、画素値を復元する。
この復元された画像がリンギング補正器201に供給さ
れるとともに、動き予測画像を生成するために動き補償
器45のフレームメモリ46に供給される。
【0086】リンギングノイズ補正器201は、画像加
算器44によって復元された画像に対して、エッジ検出
処理、および平滑化処理を行い、復元された画像として
最終的に出力する。
【0087】図2は、リンギングノイズ補正器201の
構成例を示している。
【0088】水平エッジ検出器221は、例えば図3
(A)に示すような2次元の1次微分フィルタ(水平エ
ッジ検出用フィルタ)を用いた畳み込み演算を行い、そ
の出力値の絶対値を水平エッジ信号hとしてエッジ判定
器224に出力するようになされている。
【0089】垂直エッジ検出器222は、図3(B)に
示すような2次元1次微分フィルタ(垂直エッジ検出用
フィルタ)による畳み込み演算を行い、その出力値の絶
対値を垂直エッジ信号vとしてエッジ判定器224に出
力するようになされている。
【0090】エッジ判定器224は、水平エッジ信号h
および垂直エッジ信号vに対して、予め設定されたしき
い値Tを利用して、しきい値処理を行うようになされて
いる。即ち、水平エッジ信号hおよび垂直エッジ信号v
のいずれか一方の値が、しきい値Tよりも大きい場合、
エッジ判定器224は、エッジ情報として、エッジであ
ることを示す値(例えば1)を出力し、その出力信号を
エッジマップメモリ226に記憶させる。また、いずれ
のエッジ信号もしきい値以下である場合には、エッジ判
定器224は、エッジ情報としてエッジでないことを示
す値(例えば0)を出力し、その出力信号をエッジマッ
プメモリ226に記憶させる。
【0091】図4は、エッジマップメモリ226のメモ
リの構成の一例を示している。エッジマップメモリ22
6は、図4に示すように複数のラインメモリで構成され
ており、後述する垂直平滑化器228で利用される近傍
領域の大きさ数(2N+1)と同じ数のラインメモリを
有している。
【0092】このラインメモリは、画像の水平方向の画
素数と同じ数のセルを有し、1ライン分の画素に対応す
る所定の値を記憶する。さらに、ラインメモリの各セル
は、本実施の形態においては、1ビットメモリで構成さ
れ、対応する画素がエッジに含まれているか否かを表
す、1または0の値を記憶する。
【0093】また、エッジマップメモリ226は、(2
N+1)ライン分の水平平滑化処理、および、それらの
データに対応する垂直平滑化処理が終了したとき、各ラ
インの記憶内容を、図4に示すように1ラインずつシフ
トさせ、空になったラインメモリに、エッジ判定器22
4からの、画像上の次のラインのエッジ情報を記憶す
る。
【0094】遅延器223は、後述する水平平滑化器2
25で利用される近傍領域の大きさ(2N+1)と同じ
数のデータに対するエッジ情報がエッジマップメモリ2
26に記憶されるまでの時間だけ、入力された画素デー
タ(復元された画像信号)を遅延させるようになされて
いる。
【0095】水平平滑化器225は、エッジマップメモ
リ226に記憶されているエッジ情報に対応して、遅延
器223より順次供給されるデータ列に対して平滑化処
理を施し、平滑化処理の施されたデータを、垂直平滑化
用メモリ227に順次記憶させるようになされている。
【0096】垂直平滑化用メモリ227は、図4に示す
エッジマップメモリ226と同様、複数のラインメモリ
で構成されており、後述する垂直平滑化器228で利用
される近傍領域の大きさ(2N+1)と同じ数のライン
メモリを有している。
【0097】垂直平滑化用メモリ227は、1ライン分
の垂直平滑化処理が終了した時点で、エッジマップ22
6と同様な方法で、各ラインのデータを1ライン分シフ
トさせ、空になったラインメモリに、水平平滑化器22
5からの、画像上の次のラインに対応するデータを記憶
する。
【0098】ただし、エッジマップメモリ226の各セ
ルが1ビットメモリで構成されているのに対して、垂直
平滑化用メモリ227の各セルは、水平平滑化処理後の
画素データを十分な精度で保存するのに必要なビット数
のメモリで構成されている。
【0099】垂直平滑化器228は、垂直方向の平滑化
に必要とされるライン分のデータが垂直平滑化用メモリ
227に記憶されると、エッジマップメモリ226のエ
ッジ情報を参照しながら、垂直平滑化用メモリ227に
保存されたデータのうちの垂直方向に配列されているデ
ータ列ごとに、水平平滑化器225と同様の処理を施す
ようになされている。
【0100】次に、図1の画像復号化装置のリンギング
ノイズ補正器201の動作について図5のフローチャー
トを用いて説明する。
【0101】最初に、ステップS1において、画像加算
器44からの画像信号が、水平エッジ検出器221、垂
直エッジ検出器222、および、遅延器223に供給さ
れる。
【0102】そして、ステップS2に進み、ステップS
2において、水平エッジ検出器221は、例えば図3
(A)に示すような2次元の1次微分フィルタを用いた
畳み込み演算を行い、その出力値の絶対値を水平エッジ
信号hとしてエッジ判定器224に出力し、垂直エッジ
検出器222は、図3(B)に示すような2次元1次微
分フィルタによる畳み込み演算を行い、その出力値の絶
対値を垂直エッジ信号vとしてエッジ判定器224に出
力する。
【0103】そして、ステップS3に進み、ステップS
3において、エッジ判定器224は、水平エッジ信号h
および垂直エッジ信号vの少なくともいずれか一方の値
が、しきい値Tより大きいか否かを判断し、水平エッジ
信号hおよび垂直エッジ信号vのいずれか一方の値がし
きい値Tより大きい場合、エッジ情報として、エッジで
あることを示す値(例えば1)を出力し、エッジマップ
メモリ226は、その出力信号を記憶する。また、いず
れのエッジ信号もしきい値以下である場合には、エッジ
でないことを示す値(例えば0)を出力し、エッジマッ
プメモリ226は、その出力信号を記憶する。
【0104】一方、遅延器223は、水平平滑化処理に
必要となるエッジ情報がエッジマップメモリ226に記
憶されるまでの時間だけ、入力された画素データを遅延
させた後、データを水平平滑化器225に出力する。
【0105】次に、ステップS4に進み、ステップS4
において、水平平滑化器225は、注目画素がエッジに
含まれていない場合だけ、その画素に対して、近傍の画
素のうちのエッジに含まれている画素の検出、各画素に
対応する重み係数の生成、および、平滑化値の算出の各
処理を行う。ここで、水平平滑化器225の処理動作に
ついて、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0106】最初に、ステップS51において、注目画
素iがエッジに含まれているかどうかを判定する。注目
画素iがエッジに含まれている場合はステップS56に
進み、注目画素iの値をそのまま垂直平滑化用メモリ2
27に記憶する。一方、注目画素iがエッジに含まれて
いない場合は、ステップS52に進む。ステップS52
において、近傍の画素のうちのエッジに含まれている画
素の検出の処理において、水平平滑化器225は、注目
画素iの左右の各N画素の領域(近傍領域)に、エッジ
に含まれている画素(エッジ画素)があるか否かを、エ
ッジマップメモリ226を参照して調べる。
【0107】そして、ステップS53に進み、ステップ
S53において、図7に示すように、注目画素iの左側
の近傍領域に存在するエッジ画素の中で注目画素iに最
も近い画素(隣接エッジ画素)をj、右側の隣接エッジ
画素をkとする。ただし、図8(A)に示すように、各
近傍領域内にエッジ画素が存在しない場合には、その近
傍領域のうち、注目画素から最も離れた画素をjまたは
kとする。また、図8(B)に示すように、近傍領域
が、画枠(画像が存在する領域)の外側を含み、かつ、
注目画素iと画枠の間にエッジ画素が存在しない場合に
は、画枠境界の画素を隣接エッジ画素とする。なお、図
7および図8においては、一例として近傍領域の大きさ
Nは4に設定されている。
【0108】次に、ステップS54に進み、ステップS
54において、画素の重み係数の生成を行う場合、水平
平滑化器225は、隣接エッジ画素jと隣接エッジ画素
kに挟まれた各画素に対応する重み係数を生成する。こ
こで、水平平滑化器225における重み係数の生成動作
について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0109】まず、ステップS71において、水平平滑
化器225は、隣接エッジ画素jから注目画素iまでの
距離と、隣接エッジ画素kから注目画素iまでの距離を
算出する。そして、ステップS72に進み、ステップS
72において、距離が大きい方の隣接エッジ画素を画素
p、距離が小さい方のものを画素qとする。
【0110】図7の例においては、隣接エッジ画素jか
ら注目画素iまでの距離が2であり、隣接エッジ画素k
から注目画素iまでの距離が3であるので、隣接エッジ
画素kが、画素pとなり、隣接エッジ画素jが画素qと
なる。
【0111】そして、ステップS73に進み、ステップ
S73において、水平平滑化器225は、画素pに対応
する重み係数を1に設定し、画素pの隣りの画素から注
目画素iまでの各画素に、隣りの画素の重み係数との差
がDとなり、かつ、値が順次大きくなるように重み係数
を順次割り当てていく。なお、Dの値は平滑化の度合い
を調整するパラメータであり、図7の例では、Dの値は
7に設定されている。
【0112】さらに、ステップS74に進み、ステップ
S74において、水平平滑化器225は、注目画素iか
ら画素qに向けて、隣りの画素の重み係数との差が上述
のDとなり、かつ、値が順次小さくなるように重み係数
を割り当てていく。
【0113】このようにして、画素pから画素qまで
(即ち、隣接エッジ画素jからkまで)の各画素に対す
る重み係数が設定される。そして、重み係数が設定され
た後、図6のフローチャートに戻る。
【0114】次に、ステップS55に進み、ステップS
55において、注目画素iの平滑化値の算出が行われ
る。水平平滑化器225は、次の式(15)に従って、
隣接エッジ画素jと隣接エッジ画素kに挟まれた画素に
対応する上述の重み係数を用いて、重み付き平均値を計
算し、その計算結果を、注目画素iに対する平滑化値と
して出力する。
【数5】
【0115】ここで、x’(i)は注目画素iにおける
平滑化後の値を表し、Rは、注目画素iとその左右の近
傍領域に含まれる画素の集合を表している。x(m)
は、集合Rの元である画素mの平滑化前の値を表し、w
(m)は画素mに対する重み係数を表している。
【0116】このようにして、算出された平滑化値は、
ステップS56において、垂直平滑化用メモリ227に
一旦、記憶される。そして、ステップS57に進み、ス
テップS57において、次の垂直平滑化処理に必要とな
る2N+1ライン分の水平平滑化データが垂直平滑化用
メモリ227に用意されたか否かが判定され、もし用意
されていないなら、ステップS51に戻り、同一の処理
が繰り返される。一方、用意が完了したならば、図5の
フローチャートに戻る。
【0117】次に、ステップS5に進み、ステップS5
において、垂直平滑化器228は、平滑化の処理に必要
とされるライン数のデータが垂直平滑化用メモリ227
に記憶されると、エッジマップメモリ226のエッジ情
報を参照しながら、垂直平滑化用メモリ227に保存さ
れたデータのうちの垂直方向に配列されているデータ列
ごとに、平滑化値を算出する。
【0118】即ち、垂直平滑化器228は、画素がエッ
ジに含まれていない場合、その画素に対して、近傍の画
素のうちのエッジに含まれている画素の検出、各画素に
対応する重み係数の生成、および、平滑化値の算出の各
処理を行う。ここで、垂直平滑化器228の処理動作に
ついて、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0119】最初に、ステップS91において、注目画
素iがエッジに含まれているかどうかを判定する。もし
注目画素iがエッジに含まれている場合は、処理を終了
し、図5のフローチャートに戻る。一方、注目画素iが
エッジに含まれていない場合は、ステップS92に進
む。そして、ステップS92において、近傍の画素のう
ちのエッジに含まれている画素の検出の処理において、
垂直平滑化器228は、注目する画素iの、上下の各N
画素の領域に、エッジに含まれている画素(エッジ画
素)があるか否かを、エッジマップメモリ226を参照
して調べる。
【0120】そして、ステップS93に進み、ステップ
S93において、注目画素iの上側の近傍領域に存在す
るエッジ画素の中で注目画素iに最も近い画素(隣接エ
ッジ画素)をj、下側の隣接エッジ画素をkとする。た
だし、各近傍領域内にエッジ画素が存在しない場合に
は、その近傍領域のうち、注目画素から最も離れた画素
をjまたはkとする。また、近傍領域が画枠の外側を含
み、かつ、注目画素iと画枠の間にエッジ画素が存在し
ない場合には、画枠境界の画素を隣接エッジ画素とす
る。
【0121】次に、ステップS94に進み、ステップS
94において、画素の重み係数の生成を行う場合、垂直
平滑化器228は、隣接エッジ画素jから注目画素iま
での距離と、隣接エッジ画素kから注目画素iまでの距
離を算出し、距離が大きい方を隣接エッジ画素を画素
p、距離が小さい方のものを画素qとして、隣接エッジ
画素jと隣接エッジ画素kに挟まれた各画素に対応する
重み係数を、図9のフローチャートに基づいて、水平平
滑化器225と同様に算出する。
【0122】そして、ステップS95に進み、ステップ
S95において、垂直平滑化器228は、上述の式(1
5)に従って、隣接エッジ画素jと隣接エッジ画素kに
挟まれた画素に対応する上述の重み係数を用いて、重み
付き平均値を計算し、その計算結果を、注目画素iに対
する平滑化値として出力し、図5のフローチャートに戻
る。
【0123】そして、ステップS6において、平滑化さ
れた復号画素が出力される。
【0124】以上のようにして、リンギングノイズ補正
器228は、エッジ以外の部分だけを平滑化するので、
エッジを劣化させることなく、リンギングノイズなどの
ノイズを抑制することができる。
【0125】なお、上記実施の形態においては、水平平
滑化器225と、垂直平滑化器228が、同じ式(式
(15))で平滑化値を算出しているが、異なる式を利
用するようにしてもよい。
【0126】また、上記第1の実施の形態では、エッジ
検出を行うためのフィルタとして、図3に示したものを
用いたが、他のフィルタを用いるようにしてもよい。
【0127】さらに、上述の動作の説明においては、輝
度信号と色差信号を区別していないが、実際は、同様な
処理が両方の信号に対して行われる。また、エッジ検出
は輝度信号のみに行い、そのエッジ情報を用いて、輝度
情報および色差信号に対する平滑化処理を行うようにし
てもよい。さらに、輝度信号と色差信号に対して、平滑
化の度合いを決める隣接画素間の重み係数の差D、およ
び、近傍領域の大きさNに、異なる値を設定してもよ
い。
【0128】次に、本発明の画像処理装置の第2の実施
の形態である画像復号化装置について説明する。
【0129】第2の実施の形態の構成は、第1の実施の
形態(図1)と同様であり、リンギングノイズ補正器2
01のエッジマップメモリ226の内部のメモリ構成、
並びに、水平エッジ検出器221、垂直エッジ検出器2
22、エッジ判定器224、水平平滑化器225および
垂直平滑化器228の動作が異なる。
【0130】第2の実施の形態の水平エッジ検出器22
1および垂直エッジ検出器222は、図3に示すような
エッジ検出フィルタによる線形フィルタリング(畳み込
み積分)を行い、エッジ検出フィルタの出力値をそのま
ま水平エッジ信号hまたは垂直エッジ信号vとして出力
する。
【0131】エッジ判定器224は、第1の実施の形態
で示したような各画素に対してエッジであるか否かの2
値的な判定ではなく、水平エッジ検出器221および垂
直エッジ検出器222によって得られた水平エッジ信号
hおよび垂直エッジ信号vから、その画素がエッジであ
る可能性の高さを示すエッジ係数aを算出して、そのエ
ッジ係数aがエッジマップメモリ226に記憶される。
エッジ係数aは、例えば式(16)に従って算出され
る。
【数6】
【0132】ここで、a(i)は、画素iにおけるエッ
ジ係数であり、h(i)およびv(i)は、それぞれ画
素iにおける水平エッジ信号の値および垂直エッジ信号
の値である。また、e(i)は、エッジ強度を表し、式
(17)に示すように、2つのエッジ検出器221,2
22出力の自乗和の平方根として算出される。
【数7】
【0133】このように、エッジ強度の値を、所定の2
つのしきい値TH1,TH2によって図11のように正
規化したものをエッジ係数として用いる。
【0134】このようなエッジ係数aを利用することに
より、補正後の画像が、視覚的により好ましい画像にな
る。
【0135】第2の実施の形態のエッジマップメモリ2
26の各セルは、第1の実施の形態のものとは異なり、
連続的な値を設定されうるエッジ係数aを十分な精度で
保存するために必要なビット数のメモリで構成されてい
る。
【0136】次に、第2の実施の形態におけるリンギン
グノイズ補正器201の動作について図12のフローチ
ャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態と同
一の動作には、同一の番号を付して、その動作説明を簡
略化している。
【0137】最初に、ステップS1において、画像加算
器44からの画像信号が、水平エッジ検出器221、垂
直エッジ検出器222、および、遅延器223に供給さ
れる。
【0138】そして、ステップS2に進み、ステップS
2において、水平エッジ検出器221および垂直エッジ
検出器222は、図3に示すようなエッジ検出フィルタ
による線形フィルタリング(畳み込み積分)を行い、エ
ッジ検出フィルタの出力値をそのまま水平エッジ信号h
または垂直エッジ信号vとしてエッジ判定器224に出
力する。
【0139】そして、ステップS13に進み、ステップ
S13において、エッジ判定器224は、水平エッジ検
出器221および垂直エッジ検出器222によって得ら
れた水平エッジ信号hおよび垂直エッジ信号vから、そ
の画素がエッジである可能性の高さを示すエッジ係数a
を式(16)に従って算出して、エッジマップメモリ2
26に記憶させる。
【0140】一方、遅延器223は、水平平滑化処理に
必要となるエッジ係数がエッジマップメモリ226に記
憶されるまでの時間だけ、入力された画素データを遅延
させた後、データを水平平滑化器225に出力する。
【0141】次に、ステップS14に進み、ステップS
14において、水平平滑化器225は、注目画素がエッ
ジに含まれていない場合だけ、その画素に対応して、上
述の重み係数の差分値Dの算出、各画素に対応する重み
係数の生成、累積エッジ係数(近傍領域の各画素におけ
るエッジ係数の累積値)の算出、重み係数の修正、およ
び、平滑化値の算出の各処理を行う。なお、水平平滑化
器225の処理動作は、第1の実施の形態と同一である
ので、ここでは説明は省略する。但し、第2の実施の形
態の重み係数の算出方法が第1の実施の形態と異なるた
め、その算出方法について以下の図13のフローチャー
トを用いて説明する。
【0142】まず、ステップS111において、水平平
滑化器225は、注目画素iに対応するエッジ係数a
(i)を用いて、平滑化の度合を表す隣接画素間の重み
係数の差分値D(i)を、式(18)に従って算出す
る。 D(i)=Dmax×(1−a(i)) (18)
【0143】ここで、Dmaxは、予め設定された隣接
画素間の重み係数の差分値Dの最大値である。
【0144】次に、ステップS112に進み、ステップ
S112において、水平平滑化器225は、算出した重
み係数の差分値D(i)を利用して、第1の実施の形態
の水平平滑化器225と同様に、図14に示すように、
注目画素iの近傍の画素に対する重み係数wを算出す
る。
【0145】そして、ステップS113に進み、ステッ
プS113において、水平平滑化器225は、エッジマ
ップメモリ226を参照して、注目画素iの左右の近傍
領域のエッジ係数aを読み出し、図14に示すように注
目画素iから左方向に、あるいは、右方向にエッジ係数
aの累積値(累積エッジ係数)a’を順次算出してい
く。
【0146】注目画素iの近傍領域において、画素iか
ら第n番目の画素i+nに対する累積エッジ係数a’
(i+n)は、式(19)に従って算出される。
【数8】
【0147】そして、ステップS114に進み、ステッ
プS114において、累積エッジ係数の値域が、0以上
であり、かつ、1以下であるように、水平平滑化器22
5は、式(16)と同様に累積エッジ係数の正規化を行
う。ただし、この正規化のしきい値TH1,TH2は、
エッジ係数aの正規化の場合のものと、特に同じ値であ
る必要はない。
【0148】なお、図14には、TH1およびTH2が
0と1にそれぞれ設定された場合の正規化された累積エ
ッジ係数が示されている。
【0149】次に、ステップS115に進み、ステップ
S115において、水平平滑化器225は、正規化され
た累積エッジ係数a’を用いて、注目画素の近傍領域内
の各画素kに対する重み係数wを、式(20)に従って
修正する。 w’(k)=w(k)×(1−a’(k))) (20)
【0150】即ち、累積エッジ係数a’が大きい画素ほ
ど、重み係数wが、小さく修正される。
【0151】そして、ステップS116に進み、ステッ
プS116において、水平平滑化器225は、修正した
重み係数w’を用いて、第1の実施の形態と同様に、式
(15)に従って注目画素の平滑化値を算出する。
【0152】このようにして、算出された平滑化値は、
垂直平滑化用メモリ227に一旦、記憶される。
【0153】次に、図12のフローチャートのステップ
S15において、垂直平滑化器228は、平滑化の処理
に必要とされるライン数のデータが垂直平滑化用メモリ
227に記憶されたとき、エッジマップメモリ226の
エッジ情報を参照しながら、垂直平滑化用メモリ227
に保存されたデータのうちの垂直方向に配列されている
データ列ごとに、平滑化値を算出する。
【0154】垂直平滑化器228は、画素がエッジに含
まれていない場合、その画素に対応して、上述の重み係
数の差分値Dの算出、各画素に対応する重み係数の生
成、累積エッジ係数の算出、重み係数の修正、および、
平滑化値の算出の各処理を行う。なお、垂直平滑化器2
28の処理動作は、第1の実施の形態と同一であるの
で、ここでは省略する。但し、第2の実施の形態の重み
係数の算出方法が第1の実施の形態と異なるため、その
算出方法について以下に説明する。但し、重み係数の算
出方法は、水平平滑化器の場合と近傍画素の設定の方法
が、左右方向か上下方向かの違いだけであり、それ以外
は、水平平滑化器における重み係数の算出方法と同一で
あるため、図13のフローチャートを参照して説明す
る。
【0155】まず、ステップS111において、垂直平
滑化器228は、注目画素iに対応するエッジ係数a
(i)を用いて、平滑化の度合を表す隣接画素間の重み
係数の差分値D(i)を、式(18)に従って算出す
る。
【0156】次に、ステップS112に進み、ステップ
S112において、垂直平滑化器228は、算出した重
み係数の差分値D(i)を利用して、第1の実施の形態
の垂直平滑化器228と同様に、注目画素iの近傍の画
素に対する重み係数wを算出する。
【0157】そして、ステップS113に進み、ステッ
プS113において、垂直平滑化器228は、エッジマ
ップメモリ226を参照して、注目画素iの上下の近傍
領域のエッジ係数aを読み出し、注目画素iから上方向
に、あるいは、下方向にエッジ係数aの累積値(累積エ
ッジ係数)a’を順次算出していく。
【0158】注目画素iの近傍領域において、画素iか
ら第n番目の画素i+nに対する累積エッジ係数a’
(i+n)は、式(19)に従って算出される。
【0159】そして、ステップS114に進み、ステッ
プS114において、累積エッジ係数の値域が、0以上
であり、かつ、1以下であるように、垂直平滑化器22
8は、累積エッジ係数の正規化を行う。
【0160】次に、ステップS115に進み、ステップ
S115において、垂直平滑化器228は、正規化され
た累積エッジ係数を用いて、注目画素の近傍領域内の各
画素に対する重み係数wを、式(20)に従って修正す
る。
【0161】そして、ステップS116に進み、ステッ
プS116において、垂直平滑化器228は、修正した
重み係数w’を用いて、第1の実施の形態と同様に注目
画素の平滑化値を算出する。
【0162】以上のようにして、リンギングノイズ補正
器228は、各画素に対して、水平方向および垂直方向
の平滑化の処理を行い、リンギングノイズを低減する。
第2の実施の形態においては、エッジ強度として連続的
な値を利用するため、リンギングノイズをより低減する
ことができる。
【0163】なお、上記実施の形態においては、2つの
エッジ検出器221,222の出力h,vの自乗和の平
方根(式(17))をエッジ強度e(i)として利用し
ているが、エッジ強度として、水平エッジ検出器221
および垂直エッジ検出器222の出力値の自乗の和(h
2+v2)、または、各出力値の絶対値の和(|h|+|
v|)を使用するようにしてもよい。
【0164】図15は、本発明の画像処理装置の第3の
実施の形態である画像復号化装置32の構成例を示して
いる。
【0165】第3の実施の形態の構成は、第1の実施の
形態と同様であり、逆量子化器42で利用された量子化
ステップQがリンギングノイズ補正器201に供給され
る他、リンギングノイズ補正器201のエッジ判定器2
24、水平平滑化器225および垂直平滑化器228の
動作が異なる。
【0166】リンギングノイズ補正器201のエッジ判
定器224は、逆量子化器42より供給された量子化ス
テップQに応じて、例えば式(21)に従ってしきい値
Tを算出し、そのしきい値を利用してエッジの判定を行
うようになされている。 T=Q/C1 (21)
【0167】ここで、C1は、予め設定された定数であ
る。
【0168】リンギングノイズ補正器201の水平平滑
化器225および垂直平滑化器228は、逆量子化器4
2から送られてくる量子化ステップQに応じて、近傍領
域の大きさNを、例えば式(22)に従って算出し、そ
のNに対応して平滑化処理を行うようになされている。 N=Q/C2 (22)
【0169】ここで、C2は、予め設定された定数であ
る。
【0170】このように、量子化スケールQに対応して
TおよびNを設定することにより、再生する画像の品質
が低い場合(即ち、Qが大きい場合)には、平滑化処理
を優先し、再生する画像の品質が高い場合(即ち、Qが
小さい場合)には、エッジの保存を優先することがで
き、各品質において良好な再生画像を得ることが可能と
なる。
【0171】なお、しきい値Tおよび近傍領域の大きさ
Nを、量子化ステップQからそれぞれ算出する以外の動
作は、第1の実施の形態と同様であるので、動作の説明
は、省略する。
【0172】なお、ウェーブレット変換を用いた符号化
において、量子化ステップQは、シーケンス全体、フレ
ーム単位、サブバンド単位、係数ツリー(同じ位置、お
よび同じ方向性を有する係数の集まり)単位などで変更
されることがあるが、本実施の形態における復号化にお
いては、しきい値T、および、近傍領域の大きさNはフ
レーム単位、あるいは、それよりも大きな単位で変化さ
れる。
【0173】また、本実施の形態においては、しきい値
T、あるいは、近傍領域の大きさNを算出するために量
子化ステップの情報を逆量子化器42からリンギングノ
イズ補正器201に供給しているが、ビットストリーム
に情報が含まれている場合、その情報を利用するように
してもよい。
【0174】さらに、しきい値Tおよび近傍領域の大き
さNは、式(21)および式(22)に従ってそれぞれ
量子化ステップQから算出されているが、他の式を利用
して、量子化ステップQから算出されるようにしてもよ
い。
【0175】次に、本発明の画像処理装置の第4の実施
の形態である画像復号化装置について説明する。
【0176】第4の実施の形態の構成は、第3の実施の
形態(図15)と同様であり、リンギングノイズ補正器
201のエッジマップメモリ226の内部のメモリ構
成、並びに、水平エッジ検出器221、垂直エッジ検出
器222、エッジ判定器224、水平平滑化器225お
よび垂直平滑化器228の動作が異なる。
【0177】第4の実施の形態の水平エッジ検出器22
1および垂直エッジ検出器222は、第2の実施の形態
の水平エッジ検出器221および垂直エッジ検出器22
2と同様に、図3に示すようなエッジ検出フィルタによ
る線形フィルタリング(畳み込み積分)を行い、エッジ
検出フィルタの出力値をそのまま水平エッジ信号hまた
は垂直エッジ信号vとして出力する。
【0178】エッジ判定器224は、水平エッジ検出器
221および垂直エッジ検出器222によって得られた
水平エッジ信号hおよび垂直エッジ信号vから、その画
素がエッジである可能性の高さを示すエッジ係数aを式
(16)に従って算出して、エッジマップメモリ226
に記憶させる。
【0179】なお、エッジ判定器224は、式(16)
で利用される2つのしきい値TH1,TH2を、量子化
ステップQから式(23)および式(24)に従って予
め算出する。 TH1=Q/C3 (23) TH2=Q/C4 (24)
【0180】ここで、C3およびC4は、予め設定され
た定数である。
【0181】第4の実施の形態のエッジマップメモリ2
26の各セルは、第2の実施の形態のものと同様に、連
続的な値を設定されうるエッジ係数を保存するために、
必要な精度を実現することができるビット数のメモリで
構成されている。
【0182】水平平滑化器225および垂直平滑化器2
28は、逆量子化器42より供給された量子化ステップ
Qを用いて、近傍領域の大きさNを、第3の実施の形態
と同様に、式(22)に従って算出し、そのNに対応し
た平滑化処理を行う。
【0183】なお、ウェーブレット変換を用いた符号化
において、量子化ステップQは、シーケンス全体、フレ
ーム単位、サブバンド単位、係数ツリー(同じ位置、お
よび同じ方向性を有する係数の集まり)単位などで変更
されることがあるが、本実施の形態における復号におい
ては、しきい値T、および、近傍領域の大きさNはフレ
ーム単位、あるいは、それよりも大きな単位で変化され
る。
【0184】また、本実施の形態においては、しきい値
TH1,TH2および近傍領域の大きさNを算出するた
めに量子化ステップの情報を逆量子化器23からリンギ
ングノイズ補正器201に供給しているが、ビットスト
リームに情報が含まれている場合、その情報を利用する
ようにしてもよい。
【0185】さらに、正規化のためのしきい値TH1,
TH2および近傍領域の大きさNは、式(22)乃至式
(24)に従って、それぞれ算出されているが、他の式
を利用して、量子化ステップQから算出されるようにし
てもよい。
【0186】なお、平滑化の度合(即ち、重み係数の差
分値D)を、量子化ステップQによって調整するように
してもよい。その場合、水平平滑化器225および垂直
平滑化器228は、隣接重み係数差分値の最大値Dma
xを、量子化ステップQの値に応じて設定する。
【0187】例えば、式(25)に示すように、量子化
ステップQが大きいほど、Dmaxの値を小さく設定す
ることにより、量子化ステップQにより規定される画質
に対応して、平滑化の度合いを調整することができる。
即ち、再生する画像の画質が低い場合には、平滑化の度
合をより大きく設定されるようにする。 Dmax=C5/Q (25)
【0188】ここで、C5は、予め設定された定数であ
る。
【0189】なお、量子化ステップQとDmaxの関係
は、式(25)に限定されるものではなく、他の関係式
を使用してもよい。
【0190】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の画像処理装置お
よび画像処理方法によれば、画像信号の画素値の空間的
な変化に対応して、所定の画素に対するエッジの情報を
検出し、エッジの情報に対応して選択された画素に対し
て平滑化処理を行うようにしたので、画像のエッジを劣
化させることなく、平坦部に発生したノイズを抑制する
ことができる。
【0191】また、エッジ情報としてエッジである可能
性の高さを示すエッジ係数を用いることにより、リンギ
ングノイズを補正した後の画像を、視覚的により好まし
い画像にすることができる。
【0192】さらに、復号時の量子化スケールを利用す
ることにより、再生する画像の品質に応じたリンギング
ノイズの補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の第1の実施の形態であ
る画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】リンギングノイズ補正器の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】水平エッジおよび垂直エッジ検出用のフィルタ
の一例を示す図である。
【図4】エッジマップメモリのメモリ構成の一例を示す
図である。
【図5】第1の実施の形態におけるリンギングノイズ補
正器の動作を示すフローチャートである。
【図6】水平平滑化器の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】重み係数の算出の一例を示す図である。
【図8】隣接エッジ画素の検出における例外処理の一例
を示す図である。
【図9】第1の実施の形態における重み係数の生成動作
を示すフローチャートである。
【図10】垂直平滑化器の動作を示すフローチャートで
ある。
【図11】エッジ強度とエッジ係数の関係の一例を示す
図である。
【図12】第2の実施の形態におけるリンギングノイズ
補正器の動作を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における重み係数の生成動
作を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態における修正後の重み係数
の一例を示す図である。
【図15】本発明の画像処理装置の第3の実施の形態で
ある画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図16】線形の量子化と逆量子化による入力レベルと
復元レベルの関係を説明する図である。
【図17】データの分布を説明する図である。
【図18】非線形の量子化と逆量子化による入力レベル
と復元レベルの他の関係を説明する図である。
【図19】従来の動画像符号化装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図20】従来の動画像復号化装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図21】従来の動画像符号化装置の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図22】従来の動画像復号化装置の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図23】図21のウェーブレット変換器の構成例を示
すブロック図である。
【図24】図23の解析用フィルタの係数を説明する図
である。
【図25】図21の逆ウェーブレット変換器の構成例を
示すブロック図である。
【図26】図25の合成用フィルタの係数を説明する図
である。
【符号の説明】
32 画像復号化装置, 41 逆多重化器/可変長復
号化器, 42 逆量子化器, 44 画像加算器,
45 動き補償器, 61 逆ウェーブレット変換器,
201 リンギングノイズ補正器, 221 水平エ
ッジ検出器,222 垂直エッジ検出器, 223 遅
延器, 224 エッジ判定器, 225 水平平滑化
器, 226 エッジマップメモリ, 227 垂直平
滑化用メモリ, 228 垂直平滑化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/41 G06F 15/70 335Z 5/21 H04N 1/40 101C

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素値を有する複数の画素からなる、復
    号された画像信号に対して平滑化処理を実行する画像処
    理装置において、 前記画像信号の画素値の空間的な変化に応じて、所定の
    画素に対するエッジの情報を検出する検出手段と、 前記エッジの情報に応じて前記画像信号に対して平滑化
    処理を実行する平滑化手段とを備えることを特徴とする
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、画像信号に対する2次
    元の1次微分フィルタを有し、前記フィルタの出力の値
    と所定のしきい値との比較結果を表す前記エッジの情報
    を算出し、 前記平滑化手段は、前記エッジの情報に対応して、前記
    所定の画素に対して平滑化処理を実行することを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記平滑化手段は、前記所定の画素に対
    する複数の近傍画素を選択し、前記複数の近傍画素に対
    応する重み係数のセットを算出し、前記複数の近傍画素
    の画素値と前記重み係数のセットとの演算により、前記
    所定の画素に対して平滑化処理を実行することを特徴と
    する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 符号化された画像信号を受信する受信手
    段と、 前記符号化された画像信号を復号し、復号された画像信
    号を発生する発生手段とをさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも周波数変換処
    理および量子化処理により符号化されていることを特徴
    とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数変換処理は、ウェーブレット
    変換処理であることを特徴とする請求項4に記載の画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 符号化された画像信号を復号する復号手
    段をさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも量子化処理に
    より符号化された画像信号であり、 前記復号手段は、前記符号化信号を所定の量子化ステッ
    プに従って逆量子化し、 前記検出手段は、前記量子化ステップの値に応じて、前
    記しきい値を設定することを特徴とする請求項2に記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、前記量子化ステップの
    値が大きいほど、前記しきい値を大きく設定することを
    特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、画像信号に対する2次
    元の1次微分フィルタを有し、前記フィルタの出力に対
    応して、前記画素がエッジに含まれる可能性の高さを表
    すエッジ係数を前記エッジの情報として算出し、 前記平滑化手段は、前記エッジ係数に応じて前記所定の
    画素に対して平滑化処理を実行することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記平滑化手段は、前記所定の画素に対
    する複数の近傍画素を選択し、前記複数の近傍画素に対
    応する重み係数のセットを算出し、前記複数の近傍画素
    の画素値と前記重み係数のセットとの演算により、前記
    所定の画素に対して平滑化処理を実行することを特徴と
    する請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 符号化された画像信号を受信する受信
    手段と、 前記符号化された画像信号を復号し、復号された画像信
    号を発生する発生手段とをさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも周波数変換処
    理および量子化処理により符号化されていることを特徴
    とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記周波数変換処理は、ウェーブレッ
    ト変換処理であることを特徴とする請求項10に記載の
    画像処理装置。
  12. 【請求項12】 符号化された画像信号を復号する復号
    手段をさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも量子化処理に
    より符号化された画像信号であり、 前記復号手段は、前記符号化信号を所定の量子化ステッ
    プに従って逆量子化し、 前記検出手段は、前記量子化ステップの値に応じて、前
    記エッジ係数を決定することを特徴とする請求項8に記
    載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記検出手段は、前記量子化ステップ
    の値が大きいほど、前記しきい値を大きくするように設
    定することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記平滑化手段は、所定の画素に対応
    する前記エッジ係数の値に対応して、平滑化の度合いを
    調整することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記平滑化手段は、所定の画素に対応
    する前記エッジ係数の値が大きいほど、平滑化の度合を
    小さくするように設定することを特徴とする請求項14
    に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記平滑化手段は、所定の画素の平滑
    化を行うとき、前記所定の画素から他の画素までの前記
    エッジ係数の和に対応して、前記所定の画素の平滑化処
    理に対する前記他の画素の寄与の度合を小さくするよう
    に設定することを特徴とする請求項8に記載の画像処理
    装置。
  17. 【請求項17】 前記平滑化手段は、前記検出手段によ
    って検出されたエッジの情報で特定されるエッジの位置
    から所定の画素までの範囲の画素の値から、平滑化後の
    前記所定の画素の値を算出することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記平滑化手段は、前記検出手段によ
    って検出されたエッジの情報に従って前記所定の画素に
    対する複数の近傍画素を選択し、前記複数の近傍画素に
    対応する重み係数のセットを算出し、前記複数の近傍画
    素の画素値と前記重み係数のセットとの演算により、前
    記所定の画素に対して平滑化処理を実行することを特徴
    とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 符号化された画像信号を復号する復号
    手段をさらに備え、前記復号された画像信号は、少なく
    とも量子化処理により符号化された画像信号であり、 前記復号手段は、前記符号化信号を所定の量子化ステッ
    プに従って逆量子化し、 前記平滑化手段は、前記量子化ステップの値に応じて、
    平滑化の度合いを設定することを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記平滑化手段は、前記量子化ステッ
    プの値が大きいほど、前記平滑化の度合を大きくするよ
    うに設定することを特徴とする請求項19に記載の画像
    処理装置。
  21. 【請求項21】 符号化された画像信号を受信する受信
    手段と、 前記符号化された画像信号を復号し、復号された画像信
    号を発生する発生手段とをさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも周波数変換処
    理および量子化処理により符号化されていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記周波数変換処理は、ウェーブレッ
    ト変換処理であることを特徴とする請求項21に記載の
    画像処理装置。
  23. 【請求項23】 画素値を有する複数の画素からなる、
    復号された画像信号に対して平滑化処理を実行する画像
    処理方法において、 前記画像信号の画素値の空間的な変化に応じて、所定の
    画素に対するエッジの情報を検出するステップと、 前記エッジの情報に応じて前記画像信号に対して平滑化
    処理を実行するステップとを備えることを特徴とする画
    像処理方法。
  24. 【請求項24】 符号化された画像信号を受信するステ
    ップと、 前記符号化された画像信号を復号し、復号された画像信
    号を発生するステップとをさらに備え、 前記符号化された画像信号は、少なくとも周波数変換処
    理および量子化処理により符号化されていることを特徴
    とする請求項23に記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 前記周波数変換処理は、ウェーブレッ
    ト変換処理であることを特徴とする請求項24に記載の
    画像処理方法。
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