JPH10107076A - 半導体装置およびその実装方法 - Google Patents

半導体装置およびその実装方法

Info

Publication number
JPH10107076A
JPH10107076A JP25695096A JP25695096A JPH10107076A JP H10107076 A JPH10107076 A JP H10107076A JP 25695096 A JP25695096 A JP 25695096A JP 25695096 A JP25695096 A JP 25695096A JP H10107076 A JPH10107076 A JP H10107076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
electrodes
substrate
circuit board
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25695096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyuki Okamoto
重之 岡本
Shigeyuki Murai
成行 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP25695096A priority Critical patent/JPH10107076A/ja
Publication of JPH10107076A publication Critical patent/JPH10107076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な特性および高い信頼性が得られ、取り
扱いおよび実装が容易で低コスト化が可能な半導体装置
およびその実装方法を提供することである。 【解決手段】 GaAs基板1の表面の各ソース電極2
上には金のバンプ2aが設けられる。複数のドレイン電
極3および複数のゲート電極4は、GaAs基板1上の
ドレイン拡張電極3aおよびゲート拡張電極4aにそれ
ぞれ接続され、ビアホール6内の金属層8を介してGa
As基板1の裏面に配置されたドレイン拡張電極3bお
よびゲート拡張電極4bにそれぞれ接続される。フリッ
プチップ実装法の際には、FETチップ50の表面を下
にして各ソース電極2を金のバンプ2aを介してヒート
シンク10の上面に接合し、FETチップ50の裏面の
ドレイン拡張電極3bおよびゲート拡張電極4bをボン
ディングワイヤ13を用いてマイクロ波集積回路基板1
1の配線パターン12a,12bにそれぞれ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高出力GaAs−MESFET(金属半
導体電界効果トランジスタ)には、一般に複数個のゲー
トフィンガーを並列接続した櫛形ゲート構造が用いられ
る。その櫛形ゲート構造を有するFETチップを回路基
板上に実装する際には、GaAs基板上に形成されたF
ETのソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を回
路基板上に形成された配線パターンにそれぞれ電気的に
接続する必要がある。通常、ソース電極はGaAs基板
の裏面に形成された接地電極を介して回路基板上の接地
導体に接続され、ドレイン電極およびゲート電極はワイ
ヤボンディングにより回路基板上の対応する配線パター
ンにそれぞれ接続される。
【0003】そこで、FETのソース電極をGaAs基
板裏面の接地電極に接続するために種々の接地方式が開
発されている。図5はエアブリッジ・ビアホール接地方
式を示す断面図である。図5に示すように、GaAs基
板21上に複数のソース電極22、複数のドレイン電極
23および複数のゲート電極24が形成されている。複
数のゲート電極24は金属からなるエアブリッジ26に
より相互に接続されている。両端のソース電極22は、
GaAs基板21に設けられたビアホール(貫通孔)2
7内の金属層28を介してGaAs基板21裏面の接地
電極に接続されている。
【0004】図6は拡張電極ビアホール接地方式を示す
平面図である。この拡張電極ビアホール接地方式は特開
昭62−268147号公報に開示されている。図6に
示すように、GaAs基板21の表面にFETの活性層
(動作層)25が形成され、活性層25上に複数のソー
ス電極22、複数のドレイン電極23および複数のゲー
ト電極24が形成されている。複数のソース電極22は
GaAs基板21上の側方に設けられた拡張電極(引き
出し電極)22aに接続されている。拡張電極22aは
ビアホール29内の金属層30を介してGaAs基板2
1裏面の接地電極に接続されている。
【0005】図7(a)は拡張電極デバイス側壁接地方
式を示す平面図であり、図7(b)は図7(a)のY−
Y線断面図である。図7に示すように、GaAs基板2
1の表面に形成された活性層25上に複数のソース電極
22、複数のドレイン電極23および複数のゲート電極
24が形成されている。複数のソース電極22はGaA
s基板21上の側方に設けられた拡張電極22aに接続
され、拡張電極22aはGaAs基板21の側壁に形成
された金属層22bを介して裏面の接地電極に接続され
ている。
【0006】図8はソース電極直下ビアホール接地方式
を示す断面図である。図8に示すように、各ソース電極
22の直下にビアホール31が設けられ、各ソース電極
22はビアホール31内の金属層32を介してGaAs
基板21裏面の接地電極に接続されている。
【0007】図9は金埋め込みタブ形成ビアホール接地
方式を示す断面図である。この金埋め込みタブ形成ビア
ホール接地方式は特開昭62−211962号公報に開
示されている。図9に示すように、各ソース電極22の
直下のGaAs基板21にビアホール33が設けられ、
GaAs基板21の裏面にタブ35が形成されている。
タブ35内には金36が埋め込まれている。各ソース電
極22はビアホール33内の金属層34を介してタブ3
5内の金36に接続される。
【0008】一般に、GaAs等の化合物半導体を用い
たマイクロ波高出力FETにおいて電力付加効率等の特
性を良好にするためには、ソースインダクタンス(L
s)を低減する必要がある。また、FETにおいて高出
力を得るためには大直流電流を流す必要がある。そのた
め、FETチップの放熱性が悪いと、活性層の温度(チ
ャネル温度)が上昇し、電子移動度の低下による直列寄
生抵抗(Rs)の増大や伝達コンダクタンス(Gm)の
低下を招き、素子特性が低下する。また、チャネル温度
が上昇すると、ショットキゲートおよびオーミック接触
の劣化が加速され、素子の信頼性および寿命が低下する
こととなる。
【0009】したがって、FETチップを回路基板上に
実装した場合に、良好な特性および高い信頼性を実現す
るためには、ソースインダクタンスを低減するとともに
チップからの放熱を良好にすることが極めて重要とな
る。
【0010】図5のエアブリッジ・ビアホール接地方
式、図6の拡張電極ビアホール接地方式および図7の拡
張電極デバイス側壁接地方式では、各ソース電極22が
エアブリッジ26または拡張電極22aを介して接地さ
れるので、ソースインダクタンスの値が大きくなる。ま
た、活性層25の各チャネル部で発生した熱が熱伝導性
の悪いGaAs基板21を介して逃がされるので、放熱
性が悪い。これらの問題を軽減するために、GaAs基
板21を30μm程度に薄く加工すると、ウエハプロセ
スにおいて各工程間でチップを移動させる際に取り扱い
が難しくなるとともに、チップの反りの問題が生じる。
また、誘電体(GaAs基板)の厚さが薄くなるので、
MMIC(マイクロ波集積回路)に必要な高インピーダ
ンス回路の形成が困難となる(特開平4−144245
号公報参照)。
【0011】図8に示すソース電極直下ビアホール接地
方式では、各ソース電極22がその直下のビアホール3
1内の金属層32を介して裏面の接地電極に接続されて
いるので、ソース電極22と接地電極との間の距離が短
く、ソースインダクタンスが低くなる。しかしながら、
放熱性を良好にするために、GaAs基板21を30μ
m程度に薄く加工すると、図5〜図7の接地方式と同様
に、チップの取り扱いが難しく、また高インピーダンス
回路の形成が困難になり、FETと同一GaAs基板上
にマイクロストリップ線路を形成して構成する回路の集
積化(MMIC)への発展性に問題が生じる。
【0012】図9に示す金埋め込みタブ形成ビアホール
接地方式では、各ソース電極22がその直下に設けられ
たビアホール33内の金属層34を介してタブ35内の
金36に接続されるので、ソースインダクタンスが低
い。また、タブ35の形成によりFETの活性層の下部
におけるGaAs基板21の厚さが薄くなっているの
で、放熱性が良好となり、また高インピーダンス回路の
形成も容易になる。さらに、GaAs基板21の全体の
厚さは厚いので、取り扱いが容易である。しかしなが
ら、GaAs基板21にタブ35を形成する工程および
タブ35内に金36を埋め込む工程が必要となるため、
プロセスが複雑となり、製造コストが上昇する。
【0013】そこで、ソースインダクタンスの低減およ
び放熱性の向上を図るためにフリップチップ実装法が用
いられる。図10はフリップチップ実装法を示す断面図
であり、図11はその平面図である。
【0014】図10に示すように、FETの各ソース電
極22、各ドレイン電極23および各ゲート電極24上
に金のバンプ(突起)を形成し、FETチップ100の
表面を下に向けて窒化アルミナ等からなるヒートシンク
兼回路基板40上に実装する。図10には、各ソース電
極22に形成されるバンプ37が示される。
【0015】図11に示すように、ヒートシンク兼回路
基板40上には、ソース電極パターン41、ドレイン電
極パターン42およびゲート電極パターン43が形成さ
れている。FETチップ100のソース電極22はバン
プ37を介してソース電極パターン41に接合され、ド
レイン電極23はバンプ(図示せず)を介してドレイン
電極パターン42に接合され、ゲート電極24はバンプ
(図示せず)を介してゲート電極パターン43に接合さ
れる。
【0016】図10および図11に示すフリップチップ
実装法によれば、各ソース電極22が金のバンプ37を
介して最短距離で接地されるので、ソースインダクタン
スが低減される。また、FETのチャネル部で発生した
熱がGaAs基板21を介さずに熱伝導性の良い金のバ
ンプ37を通じてヒートシンク兼回路基板40に導かれ
るので、放熱性が良好となる。さらに、GaAs基板2
1の厚さを薄く加工する必要がないので、取り扱いが容
易であり、高インピーダンス回路の形成も容易であり、
また通常のウエハプロセスを使用することができるので
製造コストが低減される。このように、フリップチップ
実装法を用いると、FETの特性の向上および低コスト
化に有利となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のフリップチップ実装法では、FETチップ100
の各ソース電極22、各ドレイン電極23および各ゲー
ト電極24にそれぞれバンプを形成した後、FETチッ
プ100を裏返し、ヒートシンク兼回路基板40に形成
されたソース電極パターン41、ドレイン電極パターン
42およびゲート電極パターン43に特殊なダイボンド
装置を用いて位置合わせし、はんだ材料等により接合す
る工程が必要となる。このため、プレーナ構造のチップ
を回路基板上にワイヤボンディングにより実装するプレ
ーナ実装法に比べて以下の問題が生じる。
【0018】すなわち、微細加工されたFETチップ1
00の複数の電極がはんだ材料等によりヒートシンク兼
回路基板40に接合された状態を外部から観察して確認
することが困難である。また、特殊で高価なダイボンド
装置を用いてFETチップ100の複数の電極をヒート
シンク兼回路基板40に形成された複数の電極パターン
に合わせて正確に位置合わせする必要がある。
【0019】さらに、FETチップ100の複数の電極
がはんだ材料等によりヒートシンク兼回路基板40の複
数の電極パターンに接合されるので、位置ずれが生じる
とヒートシンク兼回路基板40上の電極パターン間がF
ETチップ100の電極あるいは、はんだ材料により橋
絡され、不良が発生する確率が高くなる。
【0020】また、FETチップ100とヒートシンク
兼回路基板40の材料間の熱膨張係数の違いにより、比
較的大きな面で接合されるプレーナ実装法に比べて熱ス
トレスに敏感となり、ヒートシンク兼回路基板40とF
ETチップ100の接続部にクラックが発生するおそれ
がある。
【0021】また、ヒートシンク兼回路基板40に複数
の電極パターンを形成する必要があるので、ヒートシン
ク兼回路基板40の材料として絶縁性を考慮する必要が
生じ、ヒートシンクとしての材料の選定が制限される。
【0022】上記のように、従来のフリップチップ実装
法は、実装面および信頼性の面で課題がある。本発明の
目的は、良好な特性および高い信頼性が得られ、取り扱
いおよび実装が容易で低コスト化が可能な半導体装置お
よびその実装方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
に係る半導体装置は、第1の電極、第2の電極および第
3の電極を有する半導体素子が基板上または基板内に形
成され、基板の表面に第1、第2および第3の電極が配
置され、第1の電極上に導電性材料からなるバンプが形
成され、第2の電極および第3の電極が基板にそれぞれ
設けられた貫通孔内の導電層を通して基板の裏面に配置
された第1の引き出し電極および第2の引き出し電極に
それぞれ接続されたものである。
【0024】本発明に係る半導体装置においては、半導
体素子が形成された基板の表面を下に向けて第1の電極
上のバンプを回路基板上の接地導体に接合し、基板の裏
面に配置された第1および第2の引き出し電極を回路基
板上に形成された所定の配線パターンにそれぞれ接続す
ることができる。
【0025】このように、第1の電極が最短距離で接地
導体に接続されるので、第1の電極の寄生インダクタン
スおよび寄生抵抗が低減される。また、半導体素子で発
生した熱が基板を介さずに第1の電極およびバンプを介
して回路基板の接地導体に活性層(動作層)からの最短
距離で直接導かれるので、放熱性が良好となる。
【0026】さらに、基板を薄く加工する必要がないの
で、取り扱いが容易であり、高インピーダンス回路の形
成も容易であり、かつ製造コストが低減される。また、
第1の電極のみが回路基板上の接地導体に接合されるの
で、半導体装置と回路基板との位置合わせ精度が緩和さ
れ、接合状態の確認の困難性による不安点が軽減され
る。また、回路基板上の配線パターン間の橋絡による不
良が発生することもない。
【0027】しかも、半導体装置と回路基板との接合部
が第1の電極のみとなるので、回路基板における半導体
装置との接合領域の材料が絶縁体に制限されず、回路基
板の材料として低抵抗で放熱性が良くかつ線膨張係数が
半導体装置の基板と近似する材料を選択することが可能
となる。
【0028】したがって、良好な特性および高い信頼性
が得られ、取り扱いおよび実装が容易となり、低コスト
化が図られる。半導体素子が電界効果トランジスタであ
り、第1の電極が1または複数のソース電極であり、第
2の電極が1または複数のドレイン電極であり、第3の
電極が1または複数のゲート電極であっもよい。
【0029】この場合、電界効果トランジスタが形成さ
れた基板の表面を下に向けて1または複数のソース電極
上のバンプを回路基板上の接地導体に接合し、基板の裏
面に配置された第1および第2の引き出し電極を回路基
板上に形成された所定の配線パターンにそれぞれ接続す
ることができる。
【0030】それにより、1または複数のソース電極が
最短距離で接地導体に接続されるので、ソースインダク
タンスおよびソース抵抗が低減される。また、電界効果
トランジスタのチャネル部で発生した熱が基板を介さず
に1または複数のソース電極およびバンプを通して回路
基板上の接地導体に直接導かれるので、放熱性が良好と
なる。したがって、電界効果トランジスタの特性が良好
となり、信頼性が高くなる。
【0031】本発明に係る半導体装置の実装方法は、上
記の半導体装置の表面を下に向けて第1の電極上のバン
プを回路基板上に配置される接地導体上に接合し、第1
および第2の引き出し電極を回路基板上の配線パターン
にそれぞれ接続するものである。
【0032】本発明に係る実装方法によれば、半導体素
子の第1の電極が最短距離で接地導体に接続されるの
で、第1の電極の寄生インダクタンスおよび寄生容量が
低減される。また、半導体素子で発生した熱が基板を介
さずに第1の電極およびバンプを通して回路基板上の接
地導体に直接導かれるので、放熱性が良好となる。
【0033】さらに、半導体素子の第1の電極のみが回
路基板上の接地導体に接合されるので、半導体装置と回
路基板との位置合わせ精度が緩和され、接合状態の確認
の困難性による不安点が軽減される。また、回路基板上
の配線パターン間の橋絡による不良が発生しない。
【0034】しかも、半導体装置と回路基板との接合部
が第1の電極のみとなるので、回路基板における半導体
装置との接合領域の材料が絶縁体に制限されず、回路基
板の材料として低抵抗で放熱性が良くかつ熱膨張係数が
半導体装置の基板と近似する材料を選択することが可能
となる。
【0035】したがって、半導体素子の良好な特性およ
び高い信頼性が得られ、低コスト化が図られる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の一実施例に
おけるFETチップの平面図であり、図1(b)はその
FETチップのX−X線断面図である。
【0037】図1のFETチップ50において、GaA
s基板1の表面に活性層5が形成され、活性層5上に複
数のソース電極2、複数のドレイン電極3および複数の
ゲート電極4が形成されている。このGaAs基板1の
表面にはパッシベーション膜7が形成されている。
【0038】各ソース電極2上には、メッキ技術等によ
り厚さ10μm程度(例えば12μm)の金のバンプ2
aが設けられている。複数のドレイン電極3は、GaA
s基板1上の一方の側部に形成されたドレイン拡張電極
(ドレイン引き出し電極)3aに接続されている。複数
のゲート電極4は、GaAs基板1上の他方の側部に形
成されたゲート拡張電極(ゲート引き出し電極)4aに
接続されている。
【0039】ドレイン拡張電極3aおよびゲート拡張電
極4a下のGaAs基板1の領域には、それぞれ複数の
ビアホール6が設けられている。ビアホール6は、Ga
As基板1をリン酸系エッチング液でエッチングするこ
とにより形成される。ビアホール6の内面には、蒸着法
によりTi−Auからなる金属層8が形成される。
【0040】ドレイン拡張電極3aは、GaAs基板1
に設けられたビアホール6内の金属層8を介してGaA
s基板1の裏面に形成されたドレイン拡張電極3bに接
続されている。ゲート拡張電極4aは、GaAs基板1
に設けられたビアホール6内の金属層8を介してGaA
s基板1の裏面に形成されたゲート拡張電極4bに接続
されている。
【0041】GaAs基板1の厚さは、ビアホール6の
形成が可能で、かつFETチップ50の取り扱いが容易
となるようにエッチングにより100μm程度に制御さ
れる。
【0042】このように、FETチップ50の表面に複
数のソース電極2、複数のドレイン電極3および複数の
ゲート電極4を挟んで相対する位置にドレイン拡張電極
3aおよびゲート拡張電極4aが配置され、裏面にドレ
イン拡張電極3bおよびゲート拡張電極4bが十分な間
隔で配置される。
【0043】図2は図1のFETチップをヒートシンク
上に実装した状態を示す側面図であり、図3は図1のF
ETチップをヒートシンク上に実装した状態を示す断面
図である。また、図4は図1のFETチップをヒートシ
ンクとともにマイクロ波集積回路基板上に実装した状態
を示す断面図である。
【0044】図2〜図4において、ヒートシンク10は
銅タングステン合金(CuW)により形成される。この
ヒートシンク10は接地導体を兼ねる。図2および図3
に示すように、FETチップ50の表面を下にして各ソ
ース電極2が金のバンプ2aを介してヒートシンク10
の上面に接合される。なお、図3に示すように、ソース
電極2の両側において、FETチップ50とヒートシン
ク10との間にソース電極2と同じ材料からなる強度保
持スペーサ9が挿入される。
【0045】図4に示すように、FETチップ50の裏
面のドレイン拡張電極3bおよびゲート拡張電極4bは
ボンディングワイヤ13を用いてワイヤボンド技術によ
りマイクロ波集積回路基板11上の配線パターン12
a,12bにそれぞれ電気的に接続される。
【0046】FETチップ50の裏面の相対するドレイ
ン拡張電極3bおよびゲート拡張電極4bは単純な配置
となっているので、ドレイン拡張電極3bおよびゲート
拡張電極4bとマイクロ波集積回路基板11との電気的
接続をTAB(Tape Automated Bon
ding)リード、リボンリード(帯状リード)等を用
いて行ってもよい。これにより、強固な接続が得られ
る。
【0047】本実施例のFETチップ50においては、
複数のソース電極2が厚い金のバンプ2aを介して接地
導体を兼ねるヒートシンク10上に最短距離で接続され
るので、複数のソース電極2のソースインダクタンスお
よびソース抵抗のばらつきが低減される。それにより、
FETにおける発振、電界集中等のトラブル発生が防止
される。
【0048】また、FETのチャネル部で発生した熱が
GaAs基板1を介さずに複数のソース電極2および金
のバンプ2aを通してヒートシンク10に直接導かれる
ので、放熱性が良好となる。さらに、各ソース電極2上
に非常に伸張性の高い金のバンプ2aが10μm程度と
厚く形成されているので、熱ストレスへの耐性向上が図
られる。
【0049】さらに、GaAs基板1を薄く加工する必
要がないので、取り扱いが容易であり、高インピーダン
ス回路の形成も容易となり、かつ製造コストが低減され
る。また、FETチップ50をマイクロ波集積回路11
上にフリップチップ実装する際には、GaAs基板1の
表面のソース電極2のみを適当なはんだ材料等でヒート
シンク10に接合すればよいので、精密な位置合わせや
配線パターン間の電気的短絡を考慮する必要がない。し
たがって、FETチップ50の各電極の接合部を外部か
ら観察して接合状態を確認することができないという不
安点が大幅に軽減され、不良の発生率も低減される。
【0050】また、FETチップ50とヒートシンク1
0との接合部がソース電極2のみとなるので、ヒートシ
ンク10の材料が絶縁体に制限されない。そのため、ヒ
ートシンク10の材料として低抵抗で放熱性が良くかつ
線膨張係数がFETチップ50のGaAs基板1と近似
する高特性および高信頼性の材料を選択することが可能
となる。例えば、上記のように、ヒートシンク10の材
料として銅タングステン合金を用いることができる。こ
れにより、高特性かつ高信頼性のFETが得られ、低コ
スト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるFETチップの平面
図および断面図である
【図2】図1のFETチップをヒートシンク上に実装し
た状態を示す側面図である。
【図3】図1のFETチップをヒートシンク上に実装し
た状態を示す断面図である。
【図4】図1のFETチップをヒートシンクとともにマ
イクロ波集積回路基板上に実装した状態を示す断面図で
ある。
【図5】従来のエアーブリッジ・ビアホール接地方式を
示す断面図である。
【図6】従来の拡張電極ビアホール接地方式を示す平面
図である。
【図7】従来の拡張電極デバイス側壁接地方式を示す平
面図および断面図である。
【図8】従来のソース電極直下ビアホール接地方式を示
す断面図である。
【図9】従来の金埋め込みタブ形成ビアホール接地方式
を示す断面図である。
【図10】従来のフリップチップ実装法を示す断面図で
ある。
【図11】従来のフリップチップ実装法を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 ソース電極 2a バンプ 3 ドレイン電極 3a ドレイン拡張電極 4 ゲート電極 4a ゲート拡張電極 6 ビアホール 8 金属層 10 ヒートシンク 11 マイクロ波集積回路基板 50 FETチップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極、第2の電極および第3の電
    極を有する半導体素子が基板上または基板内に形成さ
    れ、前記基板の表面に前記第1、第2および第3の電極
    が配置され、前記第1の電極上に導電性材料からなるバ
    ンプが形成され、前記第2の電極および前記第3の電極
    は前記基板にそれぞれ設けられた貫通孔内の導電層を通
    して前記基板の裏面に配置された前記第2の引き出し電
    極および第3の引き出し電極にそれぞれ接続されたこと
    を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子は電界効果トランジスタ
    であり、前記第1の電極は1または複数のソース電極で
    あり、前記第2の電極は1または複数のドレイン電極で
    あり、前記第3の電極は1または複数のゲート電極であ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の表
    面を下に向けて前記第1の電極上の前記バンプを回路基
    板上に配置される接地導体上に接合し、前記第1および
    第2の引き出し電極を前記回路基板上に形成された配線
    パターンにそれぞれ接続することを特徴とする半導体装
    置の実装方法。
JP25695096A 1996-09-27 1996-09-27 半導体装置およびその実装方法 Pending JPH10107076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25695096A JPH10107076A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 半導体装置およびその実装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25695096A JPH10107076A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 半導体装置およびその実装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10107076A true JPH10107076A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17299623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25695096A Pending JPH10107076A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 半導体装置およびその実装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10107076A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229218A (ja) * 2005-01-31 2006-08-31 Interuniv Micro Electronica Centrum Vzw 半導体デバイスの製造方法、および得られるデバイス
JP2007194305A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Renesas Technology Corp 半導体装置
US8878333B2 (en) 2011-09-01 2014-11-04 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device having improved RF characteristics and moisture resistance and method for manufacturing the same
WO2017222233A1 (ko) * 2016-06-22 2017-12-28 (주)웨이비스 고주파 전력 트랜지스터 패키지 및 그 제조방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229218A (ja) * 2005-01-31 2006-08-31 Interuniv Micro Electronica Centrum Vzw 半導体デバイスの製造方法、および得られるデバイス
JP2007194305A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Renesas Technology Corp 半導体装置
US8878333B2 (en) 2011-09-01 2014-11-04 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device having improved RF characteristics and moisture resistance and method for manufacturing the same
US9159654B2 (en) 2011-09-01 2015-10-13 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device
WO2017222233A1 (ko) * 2016-06-22 2017-12-28 (주)웨이비스 고주파 전력 트랜지스터 패키지 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3986196A (en) Through-substrate source contact for microwave FET
US6424006B1 (en) Semiconductor component
US5708283A (en) Flip chip high power monolithic integrated circuit thermal bumps
JP5420274B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH06302653A (ja) 半導体装置
JP2002319658A (ja) 半導体装置
US6392305B1 (en) Chip scale package of semiconductor
US6372550B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing same
US9000496B1 (en) Source bridge for cooling and/or external connection
US10879155B2 (en) Electronic device with double-sided cooling
JP2000349113A (ja) 半導体装置およびそれを用いた高周波回路装置
GB2095904A (en) Semiconductor device with built-up low resistance contact and laterally conducting second contact
JPH10107076A (ja) 半導体装置およびその実装方法
US7042053B2 (en) Semiconductor device with polymer insulation of some electrodes
JPH09213730A (ja) 高周波用モジュール基板およびそれを用いた高周波電力増幅モジュール
KR20230051585A (ko) 반도체 장치
JP2982441B2 (ja) マイクロ波モノリシック集積回路
JPH07321258A (ja) 半導体装置
JP2865099B1 (ja) 半導体装置
US20230268343A1 (en) Semiconductor device
US20220020740A1 (en) Isolated 3d semiconductor device package
JP2758888B2 (ja) 半導体装置
JPH1126633A (ja) 半導体素子およびその実装構造
JP2773685B2 (ja) 半導体装置
KR100317128B1 (ko) 전계 효과 트랜지스터 및 그 제조 방법