JPH1010630A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH1010630A
JPH1010630A JP8159813A JP15981396A JPH1010630A JP H1010630 A JPH1010630 A JP H1010630A JP 8159813 A JP8159813 A JP 8159813A JP 15981396 A JP15981396 A JP 15981396A JP H1010630 A JPH1010630 A JP H1010630A
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JP
Japan
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lens
communication
unit
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microcomputer
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JP8159813A
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English (en)
Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH1010630A publication Critical patent/JPH1010630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アタッチメントレンズ等の脱着があっても適
正な動作状態表示,制御等が行われる撮像装置を提供す
る。 【解決手段】 レンズユニット127において、レンズ
マイコン116は、ワイドアタッチフラグとワイドアタ
ッチメントレンズ装着検出スイッチ139の状態を比較
して、ワイドアタッチメントレンズ137の脱,着を検
出すると、通信線115を介して本体マイコン114に
“イニシャル要求”を出し、これを受けた本体マイコン
114は通信線115を介してレンズマイコン116へ
初期通信を行い、これを受けたレンズマイコン116は
通信線115を介して本体マイコン114にワイドアタ
ッチメントレンズ137の脱,着後の焦点距離,ズーム
移動範囲等のデータを含む初期通信を行う。本体マイコ
ン114は、前記データにもとづき、所要の動作状態表
示を表示器135で行い、所要の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ交換可能な
ビデオカメラ等に好適な、撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラ等の映像機器に
用いられている交換レンズシステムについて、図16を
用いて説明する。従来の変倍可能なレンズユニットは、
変倍レンズ1602と補正レンズ1603がカムで機械
的に結ばれており、変倍動作を手動や電動で行うと変倍
レンズ1602と補正レンズ1603が一体となって移
動する。これら、変倍レンズ1602と補正レンズ16
03をあわせてズームレンズと呼ぶ。このようなレンズ
システムでは、前玉1601がフォーカシングレンズと
なっており、光軸方向に移動することにより焦点合わせ
を行う。これらのレンズ群を通った光は、撮像素子16
04の撮像面上に結像されて電気信号に光電変換され、
映像信号として出力される。この映像信号は、CDS/
AGC1605でサンプルホールドしてから所定のレベ
ルに増幅され、A/D変換器1606でデジタル映像デ
ータへと変換され、カメラのプロセス回路へ入力され
て、標準テレビジョン信号に変換されると共に、バンド
パスフィルタ1607(以下BPF)へと入力される。
BPF1607では、映像信号中の高周波成分を抽出
し、ゲート回路1608で画面内の焦点検出領域に設定
された部分に相当する信号のみを抜き出し、ピークホー
ルド回路1609で垂直同期信号の整数倍に同期した間
隔でピークホールドを行い、AF評価値を生成する。こ
のAF評価値は本体マイコン1610に取り込まれ、本
体マイコン1610内で、合焦度に応じたフォーカシン
グを決定し、AF評価値が増加するようにモータ駆動方
向を決定し、フォーカスモータの速度及び方向をレンズ
マイコン1611に送る。レンズマイコン1611は、
本体マイコン1610に指示された通りにモータドライ
バ1612を介したモータ1613によってフォーカシ
ングレンズ1601を光軸方向に動かすことで焦点調節
を行う。ここで本体マイコン1610内で決定されるフ
ォーカシング速度は、装着されたレンズユニットの光学
系状態(Fナンバーや焦点距離等)から、錯乱円径の変
化速度を一定にするよう制御している。また、ズームス
イッチ1618の操作状態に応じて、マイコン1610
はズームレンズ1602,1603の駆動方向,駆動速
度を決定し、レンズユニット1616内のズームモータ
ドライバ1614に送り、ズームモータ1615により
ズームレンズ1602,1603を駆動する。カメラ本
体1617は、レンズユニット1616を切り離すこと
が可能で、別のレンズユニットを接続することで撮影範
囲が広がる。本体マイコン1610からレンズマイコン
1611へのレンズ制御情報伝達は、両マイコン間の通
信により行われる。この通信では、どのような機能のレ
ンズが接続されているのかを確認するために、レンズに
対してそのレンズの固有情報を要求し、レンズの固有情
報が明らかになった後、即ちそのレンズに対してどのよ
うな制御が可能であるのかを認識した後に、夫々のレン
ズに適合した制御情報を送信し、レンズ側より現在のそ
の機能の状態を受信する。ここで、レンズの、固有情報
を要求するための通信を“初期通信”と称し、レンズの
機能を制御するための通信を“制御通信”と称す。
【0003】ここで、従来のレンズ交換システムにおけ
る相互通信の方法について、図17,図18を用いて説
明する。
【0004】図17はマスター側であるカメラ本体にお
ける通信(DCTL)のフローを示しており、図18は
スレーブ側であるレンズユニットにおける通信(DLT
C)のフローを示している。図17において、カメラは
制御動作を開始すると、先ず予め定められたイニシャル
処理を行う(1702)。この内容は例えば、各種制
御,演算に用いるレジスタ類の初期化、シリアル通信の
速度設定等である。そしてイニシャル処理終了後、初期
通信のモードに入る(1703)。先ず、“レンズ仕様
要求コマンド”にて、現在接続されている相手がどのよ
うなレンズであるのかを確認する(1704)。この結
果にもとづいて接続レンズのAFユニット有無を確認し
(1705)、AFユニットが存在すればそのユニット
の仕様を“ユニット仕様要求コマンド”にて認識する
(1706)。画角制御可能なズームユニットがあれ
ば、AFユニットと同様な処理を行い(1707,17
08)、そして、制御通信を行いつつ(1709)、初
期通信で得たレンズ固有データにもとづき、AF制御
(1710)、ズーム制御を実行する(1711)。以
後AF,ズーム制御をレンズ側からの返信データを参照
しながら繰り返し行い、もし制御中にレンズの脱着等が
あって再度レンズの初期通信を必要とする場合には、1
703からの処理へ戻る(1712)。
【0005】図18において、レンズ側は、動作を開始
してイニシャル処理を行った後(1802)、初期通信
の受信を待機する(1803)。そして、“初期通信コ
マンド”或は“制御通信コマンド”の送信されてきたコ
マンドに対応するデータをカメラ側へと返送する(18
04,1805,1806,1807)。以上のフロー
を繰り返し行い、レンズ側のユニット制御を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の民生
用カメラでは、多様化するユーザの要求に対応するた
め、インスタント望遠,インスタント広角を実現するレ
ンズシステムを備えたものがある。これはレンズの光軸
上に、装着可能で装着により焦点距離を変え、拡大率を
変更する、所謂ワイドアタッチメントレンズやテレアタ
ッチメントレンズを有するものである。このような機能
を有するレンズを前述の従来例のような交換レンズシス
テムに適用した場合、以下のような問題がある。
【0007】従来の交換レンズシステムでは、焦点距離
やFナンバーやズーム移動可能範囲等の情報はレンズ固
有のデータとして初期通信時に通信されている。レンズ
ユニットを本体に接続して、制御中にワイドアタッチメ
ントレンズ等が挿入されると光学系状態が変化し、レン
ズ固有データも変わるが、カメラ本体は電源オン/オフ
やレンズユニットの脱着がなければ制御通信から初期通
信への切替えを実行しないので、カメラ本体は光学系状
態の変化を認識できず、初期通信時に得た固有データに
もとづいてレンズ制御を行ってしまうことになる。その
影響として例えば、AF時のフォーカシング速度決定が
うまくいかず、滑らかに合焦することができなくなった
り、ハンチングを繰り返したりというAF誤動作や、装
着レンズの焦点距離やズーミング可能範囲等のファイン
ダ表示情報と、実際の情報とが食い違ってしまい、撮影
者に混乱を与えたりするという問題が生じる。
【0008】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、アタッチメントレンズ等の脱着があっても適
正な動作状態表示,制御等が行われる撮像装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では撮像装置を次の(1)〜(6)の通りに
構成する。
【0010】(1)レンズユニットと、撮像手段を含む
カメラユニットと、前記両ユニット間で互いの通信対象
を認識するために対象ユニット固有情報のデータをやり
取りする第1の通信モードおよび各ユニット機能を制御
するために時々刻々変化するデータをやり取りする第2
の通信モードを持つ通信手段とを備えた、前記レンズユ
ニットを前記カメラユニットから脱着,交換可能な撮像
装置において、前記レンズユニットの光学系状態の変化
を検出する検出手段を備え、前記通信手段は、前記検出
手段によりレンズユニットの光学系状態の変化を検出す
ると、前記第2の通信モードを前記第1の通信モードに
切り替えるものである撮像装置。
【0011】(2)撮像手段を有するカメラ本体と、こ
のカメラ本体に対し脱着,交換可能で、アタッチメント
レンズの脱着を検出する検出手段を有するレンズユニッ
トと、前記カメラ本体と前記レンズユニット間で情報を
やり取りする通信手段とを備え、前記通信手段は、前記
検出手段で検出したアタッチメントレンズの脱着の情報
もやり取りするものである撮像装置。
【0012】(3)カメラ本体に表示手段を備え、通信
手段から得たアタッチメントレンズの脱着の情報にもと
づいて補正された動作状態を前記表示手段により表示す
る前記(2)記載の撮像装置。
【0013】(4)通信手段から得たアタッチメントレ
ンズの脱着の情報にもとづいて、カメラ本体とレンズユ
ニットの各制御動作を変更する前記(2)記載の撮像装
置。
【0014】(5)通信手段は、カメラ本体,レンズユ
ニット固有の情報をやり取りする第1の通信モードと、
前記カメラ本体,前記レンズユニットを夫々制御するた
めの変化する情報をやり取りする第2の通信モードを有
しており、アタッチメントレンズの脱着の変更があった
とき、前記第2の通信モードを前記第1の通信モードに
切り替えて、前記アタッチメントレンズの脱着の情報を
やり取りするものである前記(2)記載の撮像装置。
【0015】(6)アタッチメントレンズの脱着を検出
する検出手段と、この検出手段の出力により補正された
態様でカメラの制御を行う制御手段とを備えた撮像装
置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を“VT
R一体型ビデオカメラ”の実施例により詳しく説明す
る。
【0017】なお実施例は、カメラ本体と、このカメラ
本体に対し脱着,交換可能なレンズユニットとからなる
撮像装置であるが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、例えばレンズ交換不能の撮像装置の形で実施す
ることもできる。また、ビデオカメラに限らず、電子ス
チルカメラ,銀塩フィルムカメラ等適宜のカメラにおい
て実施することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。図1は、実施例である“VTR一体型ビデ
オカメラ”の構成を示す図である。被写体からの光は、
固定されている第1のレンズ群101、変倍を行う第2
のレンズ群102、絞り103、固定されている第3の
レンズ群104、焦点調節機能と変倍による焦点面の移
動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群
105(以下フォーカスレンズという)を通って、3原
色中の赤の成分はCCD等の撮像素子106上に、緑の
成分はCCD等の撮像素子107上に、青の成分はCC
D等の撮像素子108の上に夫々に結像される。撮像素
子上の夫々の像は光電変換され、増幅器109,11
0,111で夫々最適なレベルに増幅されカメラ信号処
理回路112へと入力され標準テレビ信号に変換される
と同時に、AF(オートフォーカス)信号処理回路11
3へと入力される。また、磁気記録再生装置133へも
増幅器132を介して送り記録され、LCD表示回路1
34を介して表示器であるLCD135に表示される。
AF信号処理回路113で生成されたAF評価値は、本
体マイコン114内で読み出し、通信線115によりレ
ンズマイコン116へ転送される。
【0019】本体マイコン114は、ズームスイッチ1
30及びAFスイッチ131を読み込み、スイッチの状
態をレンズマイコン116に送る。レンズマイコン11
6では、本体マイコン114からの情報で、AFスイッ
チ131がオフで、かつズームスイッチ130が押され
ているときは、コンピュータズームプログラム119が
テレまたはワイドの押されている方向に駆動すべく、レ
ンズマイコン116内部に予め記憶されたレンズカムデ
ータ120にもとづいて、ズームモータドライバ122
に信号を送ることで、ズームモータ121を介して変倍
レンズ102を駆動すると同時に、フォーカスモータド
ライバ126に信号を送りフォーカスモータ125によ
りフォーカスレンズ125を動かすことで変倍動作を行
う。AFスイッチ131がオンで、かつズームスイッチ
130が押されているときは、合焦状態を保ちつづける
必要があるので、コンピュータズームプログラム119
が、レンズマイコン116内部に予め記憶されたレンズ
カムデータ120のみならず、本体マイコン114から
送られたAF評価値信号も参照にして、AF評価値が最
大になる位置を保ちつつ変倍動作を行う。また、AFス
イッチ131がオンでかつズームスイッチ130が押さ
れていないときは、AFプログラム117が本体マイコ
ン114から送られたAF評価値信号が最大になるよう
にフォーカスモータドライバ126に信号を送りフォー
カスモータ125によりフォーカスレンズ105を動か
すことで自動焦点調節動作を行う。
【0020】137はワイドアタッチメントレンズであ
り、ワイドアタッチメントレンズスライド機構138に
より、図のように、レンズユニット127の光学系の光
軸上に脱着可能となっており、装着により焦点距離を変
え、撮影像の拡大率を広角にする。ワイドアタッチメン
トレンズ137が装着状態,非装着状態どちらにあるの
かは、ワイドアタッチメントレンズ装着検出スイッチ1
39により検出され、レンズマイコン116に送られ
る。レンズマイコン116はワイドアタッチメントレン
ズ137の装着状態や、カメラ本体128の制御及びレ
ンズ制御に必要な情報を、通信線115にて、本体マイ
コン114へ転送する。転送された情報や、カメラ本体
128の操作スイッチ130,131の状態に応じ、本
体マイコン114はキャラクタジェネレータ136を制
御して表示器135上に表示し、現在の撮影状況を撮影
者に知らせる。
【0021】次に図2を用いてAF信号処理回路113
について説明する。増幅器109,110,111で夫
々最適なレベルに増幅された赤(R),緑(G),青
(B)のCCD出力は、夫々A/D変換器206,20
7,208でデジタル信号に変換され、カメラ信号処理
回路112へと送られると同時に夫々アンプ209,2
10,211で適切に増幅され、加算器212で加算さ
れ、自動焦点調節用輝度信号S5が作られる。信号S5
は、ガンマ回路213へと入力され、前もって決められ
たガンマカーブでガンマ変換され、低輝度成分を強調し
高輝度成分を抑圧した信号S6が作られる。ガンマ変換
された信号S6は、カットオフ周波数の高いLPFであ
るTE_LPF214と、カットオフ周波数の低いLP
FであるFE_LPF215へと入力され、本体マイコ
ン114がマイコンインターフェース253を通して決
定した夫々のフィルタ特性で、低域成分が抽出され、T
E_LPF214出力信号S7及びFE_LPF215
出力信号S8が作られる。信号S7及び信号S8は、ス
イッチ216で水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識
別する信号であるLineE/0信号で選択され、ハイ
パスフィルタ(以下HPFと記す)217へと入力され
る。つまり、偶数ラインは信号S7をHPF217へと
通し、奇数ラインは信号S8を通す。HPF217で
は、本体マイコン114がマイコンインターフェース2
53を通して決定した奇数/偶数夫々のフィルタ特性で
高域成分のみを抽出され、絶対値回路218で絶対値化
することで、正の信号S9が作られる。信号S9は、ピ
ークホールド回路225,226,227、及びライン
ピークホールド回路231へと入力される。枠生成回路
254は、図3で示されるような画面内の位置に焦点調
整用のゲート信号としてのL枠信号,C枠信号,R枠信
号を生成する。ピークホールド回路225には枠生成回
路254出力のL枠信号及び水平ラインが偶数番目か奇
数番目かを識別する信号であるLineE/0信号が入
力され、図3で示されるように焦点調節用L枠の先頭で
ある左上のLR1の各場所で、ピークホールド回路22
5の初期化を行い、本体マイコン114からマイコンイ
ンターフェース253を通して指定した偶数ラインか奇
数ラインのどちらかの各枠内の信号S9をピークホール
ドし、IR1で、バッファ228に枠内のピークホール
ド値を転送しTE/FEピーク評価値を生成する。同様
に、ピークホールド回路226には枠生成回路254出
力のC枠信号及びLineE/0信号が入力され、図3
で示される焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1
で、ピークホールド回路226の初期化を行い、本体マ
イコン114からマイコンインターフェース253を通
して指定した偶数ラインか奇数ラインのどちらかの各枠
内の信号S9をピークホールドし、IR1で、バッファ
229に枠内のピークホールド値を転送しTE/FEピ
ーク評価値を生成する。さらに同様に、ピークホールド
回路227には枠生成回路254出力のR枠信号及びL
ineE/0信号が入力され、図3で示される焦点調節
用R枠の先頭である左上のRR1で、ピークホールド回
路227の初期化を行い、本体マイコン114からマイ
コンインターフェース253を通して指定した偶数ライ
ンか奇数ラインのどちらかの各枠内の信号S9をピーク
ホールドし、IR1で、バッファ230に枠内のピーク
ホールド値を転送しTE/FEピーク評価値を生成す
る。ラインピークホールド回路231には、信号S9及
び枠生成回路254出力のL枠信号,C枠信号,R枠信
号が入力され、各枠内の水平方向の開始点で初期化さ
れ、各枠内の信号S9の1ラインのピーク値をホールド
する。積分回路232,233,234,235,23
6,237には、ラインピークホールド回路231出力
及び水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号
であるLineE/0信号が入力されると同時に、積分
回路232,235には、枠生成回路出力L枠、積分回
路233,236には枠生成回路出力C枠、積分回路2
34,237には枠生成回路出力R枠信号が入力され
る。積分回路232は、焦点調節用L枠の先頭である左
上のLR1で、積分回路232の初期化を行い、各枠内
の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路2
31出力を内部レジスタに加算し、IR1で、バッファ
238にピークホールド値を転送しラインピーク積分評
価値を生成する。積分回路233は、焦点調節用C枠の
先頭である左上のCR1の各場所で、積分回路233の
初期化を行い、各枠内の偶数ラインの終了直前でライン
ピークホールド回路出力を内部レジスタに加算し、IR
1でバッファ239にピークホールド値を転送しライン
ピーク積分評価値を生成する。積分回路234は、焦点
調節用R枠の先頭である左上のRR1で積分回路234
の初期化を行い、各枠内の偶数ラインの終了直前でライ
ンピークホールド回路出力を内部レジスタに加算し、I
R1で、バッファ240にピークホールド値を転送しラ
インピーク積分評価値を生成する。積分回路235,2
36,237は、夫々積分回路232,233,234
が偶数ラインのデータについて加算する代わりに、夫々
奇数ラインのデータの加算を行い、夫々バッファ24
1,242,243に結果を転送する。また、信号S7
は、ピークホールド回路219,220,221及びラ
イン最大値ホールド回路244及びライン最小値ホール
ド回路245に入力される。ピークホールド回路219
には枠生成回路254出力のL枠信号が入力され、L枠
の先頭である左上のLR1で、ピークホールド回路21
9の初期化を行い、各枠内の信号S7をピークホールド
し、IR1で、バッファ222にピークホールド結果を
転送し、Yピーク評価値を生成する。同様に、ピークホ
ールド回路220には枠生成回路254出力のC枠信号
が入力され、C枠の先頭である左上のCR1で、ピーク
ホールド回路220の初期化を行い、各枠内の信号S7
をピークホールドし、IR1で、バッファ223にピー
クホールド結果を転送し、Yピーク評価値を生成する。
さらに同様に、ピークホールド回路221には枠生成回
路254出力のR枠信号が入力され、R枠の先頭である
左上のRR1で、ピークホールド回路221の初期化を
行い、各枠内の信号S7をピークホールドし、IR1
で、バッファ224にピークホールド結果を転送し、Y
ピーク評価値を生成する。ライン最大値ホールド回路2
44及びライン最小値ホールド回路245には、枠生成
回路254出力のL枠信号,C枠信号,R枠信号が入力
され、各枠内の水平方向の開始点で初期化され、各枠内
の信号S7の1ラインの夫々最大値及び最小値をホール
ドする。これらでホールドされた最大値及び最小値は、
引き算き246へと入力され(最大値−最小値)信号S
10が計算され、ピークホールド回路247,248,
249に入力される。ピークホールド回路247には枠
生成回路254出力のL枠信号が入力され、L枠の先頭
である左上のLR1で、ピークホールド回路247の初
期化を行い、各枠内の信号S10をピークホールドし、
IR1で、バッファ250にピークホールド結果を転送
し、Max−Min評価値を生成する。同様にピークホ
ールド回路248には枠生成回路254出力のC枠が生
成され、C枠の先頭である左上のCR1で、ピークホー
ルド回路248の初期化を行い、各枠内の信号S10を
ピークホールドし、IR1で、バッファ251にピーク
ホールド結果を転送し、Max−Min値を生成する。
さらに同様にピークホールド回路249には枠生成回路
254出力のR枠が入力され、R枠の先頭である左上の
RR1で、ピークホールド回路249の初期化を行い、
各枠内の信号S10をピークホールドし、IR1で、バ
ッファ252にピークホールド結果を転送し、Max−
Min評価値を生成する。IR1の各場所では、バッフ
ァ222,223,224,228,229,230,
238,239,240,241,242,243,2
50,251,252にデータを転送するのと同時に枠
生成回路254から、本体マイコン114に対して割込
み信号を送出する。本体マイコン114は、前記割込み
信号を受けてマイコンインターフェース253を通して
バッファ222,223,224,228,229,2
30,238,239,240,241,242,24
3,250,251,252内の各データをバッファに
次のデータが転送されるまでに読み取り、レンズマイコ
ン116に転送する。
【0022】図3はAF信号処理回路113内のタイミ
ングを説明するための図である。外側の枠は撮像素子1
06,107,108の出力の有効映像画面である。内
側の3分割された枠は焦点調節用のゲート枠で、左側の
L枠、中央のC枠、右側のR枠が枠生成回路254から
出力されたL枠信号,C枠信号,R枠信号によってそれ
ぞれ形成される。これらの枠の開始位置でリセット信号
をL,C,R各枠ごとに出力し、LR1,CR1,RR
1を生成し、積分回路,ピークホールド回路等をリセッ
トする。また枠の終了時にデータ転送信号IR1を生成
し、各積分値,ピークホールド値を各バッファに転送す
る。また、偶数フィールドの走査を実線で、奇数フィー
ルドの走査を点線で示す。偶数フィールド,奇数フィー
ルド共に、偶数ラインはTE_LPF出力を選択し、奇
数ラインはFE_LPF出力を選択する。
【0023】次に各枠内のTE/FEピーク評価値,T
Eラインピーク積分評価値,FEラインピーク積分評価
値,Yピーク評価値,Max−Min評価値を使用して
本体マイコン114がどのように自動焦点調節動作をす
るか説明する。TE/FEピーク評価値は合焦度を表わ
す評価値で、ピークホールド値なので比較的被写体依存
が少なくカメラのぶれ等の影響が少なく、合焦度判定,
再起動判定に最適である。TEラインピーク積分評価
値,FEラインピーク積分評価値も合焦度を表わすが、
積分効果でノイズの少ない安定した評価値なので方向判
定に最適である。さらにピーク評価値もラインピーク積
分評価値も、TEの方がより高い高周波成分を抽出して
いるので合焦近傍に最適で、逆にFEは合焦から遠い大
ボケ時に最適である。また、Yピーク評価値やMax−
Min評価値は合焦度にあまり依存せずに被写体に依存
するので、合焦度判定,再起動判定,方向判定を確実に
行うために、被写体の状況把握するのに最適である。つ
まりYピーク評価値で高輝度被写体か低照度被写体かの
判定を行い、Max−Min評価値でコントラストの大
小の判定を行い、TE/FEピーク評価値,TEライン
ピーク積分評価値,FEラインピーク積分評価値の山の
大きさを予測し補正することで、最適な制御をする。
【0024】これらの評価値はカメラ本体128からレ
ンズユニット127に転送され、レンズユニット127
内のレンズマイコン116で自動焦点調節動作が行われ
る。
【0025】図4はレンズユニット127内のレンズマ
イコン116での、変倍動作が行われていないときの、
自動焦点調節動作のアルゴリズムのフローチャートであ
る。最初起動(A1)し、TEやFEピークのレベルで
速度制御をかけ、山の頂上付近ではTEラインピーク積
分評価値、山の麓ではFEラインピーク積分評価値を主
に使用して方向制御することで山登り制御(A2)を行
う。次に、TEやFEピーク評価値の絶対値やTEライ
ンピーク積分評価値の変化量で、山の頂点判断(A3)
を行い、最もレベルの高い点で停止し、再起動待機(A
4)に入る。再起動待機では、TEやFEピーク評価値
のレベルが下がったことを検出して再起動(A5)す
る。この自動焦点調節動作のループの中で、TE/FE
ピークを用いて速度制御をかける度合いや、山の頂上判
断の絶対レベル、TEラインピーク積分評価値の変化量
等は、Yピーク評価値やMax−Min評価値を用いた
被写体判断より山の大きさの予測を行い、これにもとづ
いて決定する。
【0026】次に、変倍動作について説明する。図1の
ように構成されたレンズシステムでは、フォーカスレン
ズ105がコンペ機能と焦点調節機能を兼ね備えている
ため、焦点距離が等しくても、撮像面106,107,
108に合焦するためのフォーカスレンズ105の位置
は、被写体距離によって異なってしまう。
【0027】ワイドアタッチメントレンズ137が非装
着時、各焦点距離において被写体距離を変化させた場
合、撮像面上に合焦させるためのフォーカスレンズ10
5の位置を連続してプロットすると、図5(a)のよう
になる。変倍中は、被写体距離に応じて図5(a)に示
された軌跡を選択し、該軌跡通りにフォーカスレンズ1
05を移動させれば、ボケのないズームが可能になる。
前玉フォーカスタイプのレンズシステムでは、変倍レン
ズに対して独立したコンペレンズが設けられており、さ
らに変倍レンズとコンペレンズが機械的なカム環で結合
されているので、例えばこのカム環にマニュアルズーム
用のツマミを設け、手動で焦点距離を変えようとした場
合、ツマミをいくら速く動かしても、カム環はこれに追
従して回転し、変倍レンズとコンペレンズはカム環のカ
ム溝に沿って移動するので、フォーカスレンズのピント
があっていれば、前述の動作によってボケを生じること
はない。
【0028】しかし、前述のような特徴を有するインナ
ーフォーカスタイプのレンズシステムの制御において
は、合焦を保ちながら変倍動作を行おうとする場合、レ
ンズマイコン116に図5(a)の軌跡情報をレンズカ
ムデータとして記憶しておき、変倍レンズの位置または
移動速度に応じて軌跡情報を読み出して、その情報にも
とづいてフォーカスレンズ105を移動させる必要があ
る。
【0029】図6は、考案されている軌跡追従方法の一
例を説明するための図である。図6において、Z0,Z
1,Z2,……Z6は変倍レンズ位置を示しており、a
0,a1,a2,……a6及びb0,b1,b2,……
b6は、夫々レンズマイコン116に記憶している代表
軌跡である。またp0,p1,p2,……p6は、前記
2つの軌跡を基に算出された軌跡である。この軌跡の算
出式を以下に記す。
【0030】 p(n+1)=|p(n)-a(n)|/|b(n)-a(n)|* |b(n+1)-a(n+1)|+a(n+1) ……(1) (1)式によれば、例えば図6において、フォーカスレ
ンズがp0にある場合、p0が線分b0−a0を内分す
る比を求め、この比に従って線分b1−a1を内分する
点をp1としている。このp1−p0の位置差と、変倍
レンズがZ0〜Z1まで移動するのに要する時間から、
合焦を保つためのフォーカスレンズの移動速度が分る。
【0031】次に、変倍レンズの停止位置には、記憶さ
れた代表軌跡データを所有する境界上のみという制限が
ないとした場合について説明する。図7は変倍レンズ位
置方向の内挿方法を説明するための図であり図6の一部
を抽出し、変倍レンズ位置を任意としたものである。図
7において、縦軸はフォーカスレンズ位置、横軸は変倍
レンズ位置を示しており、レンズマイコン116で記憶
している代表軌跡位置(変倍レンズ位置に対するフォー
カスレンズ位置)を、変倍レンズ位置Z0,Z1,……
Zk−1,Zk……Znに対して、そのときのフォーカ
スレンズ位置を被写体距離別に、夫々、 a0,a1,……ak−1,ak……an b0,b1,……bk−1,bk……bn で表わしている。今、変倍レンズ位置がズーム境界上で
ないZxにあり、フォーカスレンズ位置がPxである場
合、ax,bxを求めると、 ax=ak-(Zk-Zx)* (ak-ak-1)/(Zk-Zk-1) ……(2) bx=bk-(Zk-Zx)* (bk-bk-1)/(Zk-Zk-1) ……(3) となる。つまり、現在の変倍レンズ位置とそれを挟む2
つのズーム境界位置(例えば図7ZkとZk−1)とか
ら得られる内分比に従い、記憶している4つの代表軌跡
データ(図7で、ak,ak−1,bk,bk−1)の
うち同一被写体距離のものを前記内分比で内分すること
によりax,bxを求めることができる。そしてax,
Px,bxから得られる内分比に従い、記憶している4
つの代表データ(図7で、ak,ak−1,bk,bk
−1)のうち、同一焦点距離のものを(1)式のように
前記内分比で内分することによりPk,Pk−1を求め
ることができる。そして、ワイドからテレへのズーム時
には追従先フォーカス位置Pkと現フォーカス位置Px
との位置差と、変倍レンズがZx〜Zkまで移動するの
に要する時間から、合焦を保つためのフォーカスレンズ
の移動速度が分かる。また、テレからワイドへのズーム
時には追従先フォーカス位置Pk−1と現フォーカス位
置Pxとの位置差と、変倍レンズがZx〜Zk−1まで
移動するのに要する時間から、合焦を保つためのフォー
カスレンズの移動速度が分かる。
【0032】一方、ワイドアタッチメントレンズ137
装着時では、図5(a)に図示された軌跡は図5(b)
のように変化する。つまり、ワイドアタッチメントレン
ズ137装着時は、非装着時に比べて全被写体距離の軌
跡が至近側にシフトし、軌跡の形も変化することから、
変倍動作時にボケのないズームを行うためには、ワイド
アタッチメントレンズ137非装着時とは別の軌跡デー
タを持つ必要がある。また、焦点距離501よりテレ側
では、被写体距離に応じて、軌跡が合焦可能領域外に発
散していくため、ピント合わせが不可能となってしま
う。従って、レンズマイコン116内のレンズカムデー
タ120内にワイドアタッチメントレンズ装着用と非装
着用の2つのデータテーブルを持ち、コンピュータズー
ムプログラム119で、ワイドアタッチメントレンズ装
着時には変倍レンズ102の移動を、焦点距離501よ
りテレ方向へ禁止している。この場合、変倍レンズ10
2がテレ側の途中までしか動かないことから、撮影者を
混乱させる可能性がある。これを防ぐため、ズーム移動
可能範囲を知らせることが必要となってくる。従ってズ
ーム移動可能範囲やワイドアタッチメントレンズ装着や
焦点距離の情報を、レンズマイコン116から本体マイ
コン114へ送り、本体マイコン114は転送された情
報にもとづき、キャラクタジェネレータ136を制御し
て、受信したズーム移動範囲情報に応じたズーム表示
を、表示器135内に表示し、ワイドアタッチメントレ
ンズ装着時のズームであることを撮影者に認識させるよ
うにしている。ところでこのズーム移動範囲情報を、あ
らゆるレンズユニットに対して考えた場合、1つの光学
系状態に対して1対1に定まる情報であり、レンズやカ
メラ本体の制御時に毎回転送することは通信容量,通信
時間の点からも無駄であるので、初期通信として送るこ
とが望ましい。しかしながらワイドアタッチメントレン
ズを備えたレンズユニットのように、1本のレンズユニ
ット内に複数の光学系を備えている場合には、光学系状
態の切替わり毎に再度初期通信を実行して、現在のズー
ム移動可能範囲などを認識する必要がある。以下では、
通信線115を介して行われる本体マイコン114とレ
ンズマイコン116の通信方法について説明し、本実施
例の特徴である、光学系状態の変化時に再度初期通信を
実行する手段について説明していく。
【0033】先ず、レンズユニット127内のレンズマ
イコン116とカメラ本体128内の本体マイコン11
4の通信線115の内容について説明する。通信方法
は、本体マイコン114がマスター、レンズマイコン1
16がスレーブとなり3線式クロック同期シリアル通信
により19バイト固定長で行う。図8は、本体マイコン
114とレンズマイコン116間の通信線115を具体
的に示し、本体マイコン114からレンズマイコン11
6の通信タイミング制御のためのチップセレクト(C
S)、クロック同期信号(SCLK)、データ(DCT
L)、レンズマイコン116から本体マイコン114の
データ(DLTC)である。図9は、通信タイミングを
示し、垂直同期信号VD(a)の立ち上がりから、本体
マイコン114は、通信開始のCS(b)を立ち下げ、
クロックSCLK(c)を8ビットずつ19回送り、こ
れに同期してデータのDCTL(d)をMSBまたはL
SBでCTL0〜CTL18を送信する。同時に、レン
ズマイコン116は、SCLKに同期してデータのDL
TC(e)をMSBまたはLSBでLTC0〜LTC1
8を送信する。図10は、通信内容を示し、本体マイコ
ン114からレンズマイコン116への初期時の通信内
容(DCTL初期)、制御時の通信内容(DCTL制
御)、レンズマイコン116から本体マイコン114へ
の初期時の通信内容(DLTC初期)、制御時の通信内
容(DLTC制御)で、夫々、0バイトから18バイト
の内容を表している。空欄は未定義である。各内容の0
バイト目は通信内容のヘッダであり、18バイト目は誤
り検出のためのチェックサムである。ヘッダの詳細を図
11に示す。各0バイトの0ビットが1、1ビットが0
のとき初期通信、0ビットが0、1ビットが1の制御時
通信、DLTC初期の0バイトの6ビットはイニシャル
(初期設定)完了フラグで、0のときイニシャル完了、
1のときイニシャル中、DLTC制御の0バイトの7ビ
ットが1のときイニシャル要求フラグを表わす。また、
18バイト目のチェックサムは、各通信において、0バ
イトから18バイトの合計が0FF(Hex)なる値を
18バイト目に代入して送信する。つまり、0バイト+
1バイト+2バイト+3バイト+……+18バイト=0
FF(Hex)となる。一方、受信したデータを0バイ
トから18バイトを合計して0FF(Hex)になるか
をチェックすることによって誤り検出を行う。0FF
(Hex)になるとき正常な受信データ、そうでないと
き正常でない受信データと判断する。
【0034】図14において、通信のハンドシェークを
説明する。(a)はシステムの状態、(b)は本体マイ
コン114からレンズマイコン116への通信カテゴ
リ、(c)はレンズマイコン116から本体マイコン1
14への通信カテゴリ、T0,T1,T3……は時間軸
を表わしており、T0にてシステムの状態がOFFから
ONになるとき、DCTLは初期通信から通信開始しD
LTCもT1から初期通信で開始する。T2時レンズマ
イコン116がイニシャル完了すると本体マイコン11
4は初期通信から制御通信に変更する。これに伴って、
T3時レンズマイコン116は初期通信から制御通信に
変更して、双方が制御通信になりシステムが制御動作に
なる。本体マイコン114が制御通信から初期通信に変
更希望の場合、T4時ヘッダを制御通信から初期通信に
変更する。これに伴って、T5時レンズマイコン116
は制御通信から初期通信に変更して、双方が初期通信に
なりシステムが初期動作になる。レンズマイコン116
が制御通信から初期通信に変更希望の場合、T8時イニ
シャル要求を本体マイコン114に送信することによ
り、T9時本体マイコン114が制御通信から初期通信
に変更され、T10時レンズマイコン116は制御通信
から初期通信に変更して、双方が初期通信になりシステ
ムが初期動作になる。システムが初期通信から制御通信
になる動作T6,T7及びT11,T12はT2,T3
時の動作と同等となる。
【0035】図12,図13において、本体マイコン1
14とレンズマイコン116の通信フローを説明する。
図12は本体マイコン114の通信フローであり、12
01でオフ状態から1202でパワーオンして、120
3でマイコン114がハードリセットがかかり、120
4でマイコン114内のイニシャル処理が行われてか
ら、1205からヘッダを初期通信にて送信開始する。
同時に1206で受信して、1207でチェックサムデ
ータをチェックする。正常なら1208へ、異常なら1
205へ戻る。1208で受信データのヘッダを調べ初
期通信なら1209へ、制御通信なら1205へ戻る。
1209で受信データをストアして、1210で前記イ
ニシャル完了フラグをチェックしてイニシャル完了なら
1211へ、イニシャル中なら1205へ戻る。121
1でヘッダを制御通信にして送信する。1212で受信
して、1213でチェックサムデータをチェックする。
正常なら1214へ、異常なら1211へ戻る。121
4で受信データのヘッダを調べ初期通信なら1211へ
戻り、制御通信なら1215へ行く。1215で受信デ
ータをストアして、1216で本体制御する。1217
はレンズユニットの脱着が行われたかどうかの判別で、
レンズ交換があったら1205へ戻り、なかったら12
18へ行き、前記イニシャル要求フラグをチェックし
て、要求があれば1205、なければ1211へ戻る。
図13はレンズマイコン116の通信フローであり、1
301でオフ状態から1302でパワーオンして、13
03でマイコン116がハードリセットがかかり、13
04でマイコン116内のイニシャル処理及び前記イニ
シャル完了フラグをリセットして、1305からヘッダ
を初期通信にて送信開始する。同時に1306で受信し
て、1307でチェックサムデータをチェックする。正
常なら1308へ、異常なら1305へ戻る。1308
で受信データのヘッダを調べ初期通信なら1309へ、
制御通信なら1313へ行く。1309で受信データを
ストアして、1310で前記イニシャル要求フラグをリ
セットする(ただし、リセットスタートではイニシャル
要求フラグは無関係)。1311で前記イニシャル完了
フラグをチェックしてイニシャル完了なら1312へ、
イニシャル中なら1305へ戻る。1312で前記イニ
シャル完了フラグをセットして1305へ戻る。131
3は処理1308で受信ヘッダが制御通信であった場合
であり、前記イニシャル完了フラグをチェックして、完
了ならば1314へ、イニシャル中ならば1305へ戻
る。1314でヘッダを制御通信にして送信する。13
15で受信して、1316でチェックサムデータをチェ
ックする。正常なら1317へ、異常なら1314へ戻
る。1317で受信データのヘッダを調べ初期通信なら
1305へ戻り、制御通信なら1318へ行く。131
8で受信データをストアして、1319でレンズ制御を
する。1320でレンズマイコン116が初期通信が必
要なとき、1321で前記イニシャル要求フラグをセッ
トして1314へ行き、必要がなければ1314へ戻
る。
【0036】次にレンズユニットの光学系状態の変化時
の再度初期通信を実行するアルゴリズムについて説明す
る。図15は、図13のレンズ制御処理1319で行わ
れる、ワイドアタッチメントレンズ脱着による光学状態
変化を検出する処理を示している。1501は図1のワ
イドアタッチメントレンズ装着スイッチ139の状態を
読み込み、ワイドアタッチメントレンズ137が装着さ
れているかどうかを判別する処理であり、装着状態であ
れば1502へ行き、前回既に装着済みであったかを確
認するため、前回の装着状態を示すワイドアタッチフラ
グ(W/Aフラグ)が1であるかを調べる(図9に示し
た通信周期から、図14のレンズ制御周期は垂直同期信
号周期となるので、ここで言う前回とは1垂直同期期間
前となる)。W/Aフラグ=1ならば、ワイドアタッチ
メントレンズ137は装着済みであるので、1507へ
行き、再初期通信のためのイニシャル要求をしないとす
る。W/Aフラグ=1でないならば、今回初めてワイド
アタッチメントレンズ137が装着されたとして、15
03でW/Aフラグ=1とし、1504で再初期通信の
イニシャル要求を行うと決定する。1501の処理で、
ワイドアタッチメントレンズ137が非装着であると判
断された場合は、1505で処理1502と同様の判別
を行い、W/Aフラグ=1ならば、今回初めてワイドア
タッチメントレンズ137が非装着状態になったとし
て、1506でW/Aフラグ=0とし、1504でイニ
シャル要求すると決定する。1505でW/Aフラグ=
1でないならば、既に非装着状態であるとして1507
へ行きイニシャル要求しないと決定する。イニシャル要
求しないときは1508でレンズ制御を行う。1504
または1508の処理終了後は図13の処理1320へ
行き、図15の処理ルーチンで決定した“イニシャル要
求する/しない”に応じて1321でイニシャル要求を
セットする。この場合、次の制御通信で本体マイコン1
14はイニシャル要求を認識できるので、さらに次の通
信から再度初期通信に切替えが行われる。この再初期通
信のDLTC初期(図10参照)により、現在のレンズ
の光学状態についての情報(何mmのズームレンズが装着
されているかを示す焦点距離情報、ズーム移動可能範囲
の情報、Fナンバー情報など)を本体マイコン114は
認識できるので、図5(b)に示したようにワイドアタ
ッチメントレンズ137装着時のズーム移動可能範囲が
非装着時に比べ限定されることや、その際の焦点距離は
何mmレンズ相当になるとか、レンズの明るさがどう変わ
ったか、などの情報を表示器135に表示することで撮
影者に知らせることが可能となる。
【0037】なお、本実施例では、レンズマイコン11
6からのイニシャル要求によって再初期通信を実行する
として説明したが、図10に示したように、制御通信内
容にワイドアタッチメントレンズ装着情報を盛り込み、
本体マイコン114が装着を認識して再初期通信を行っ
ても構わない。ただし本実施例の手法の方が、図10の
通信内容以外の機能を有したレンズユニットとの組合せ
に対しても、レンズ,カメラ本体を最適に制御すること
が可能となる。
【0038】以上説明したように、本実施例では、レン
ズユニットとカメラ本体(カメラユニット)間で互いの
通信対象を認識するための対象ユニット固有情報のデー
タをやり取りする初期通信モードと、各ユニット機能を
制御するための時々刻々変化するデータをやり取りする
制御通信モードとを持つ通信手段を備えた、レンズユニ
ットを交換可能なVTR一体型ビデオカメラにおいて、
前記制御通信モード中、ワイドアタッチメントレンズの
装着により、レンズユニットの光学系状態が変化した
ら、前記初期通信モードに切替えることにより、レンズ
ユニットの光学状態が変化しても、変化後の光学データ
を再初期通信により得ることができるので、ファインダ
内の撮影状態表示の誤表示がなくなり、撮影者の混乱を
防止することが可能となる。同様の構成により、今後新
たな機能が追加されたレンズユニット等、あらゆるレン
ズタイプのレンズユニットの組合せでも、レンズ及びカ
メラ本体を最適に制御できる交換レンズシステムが実現
できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アタッチメントレンズ等の脱着があっても適正な動作状
態表示,制御等が行われる撮像装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の構成を示す図
【図2】 AF信号処理回路のブロック図
【図3】 AF信号処理回路のタイミングを説明する図
【図4】 変倍動作が行われないときのAF動作を示す
フローチャート
【図5】 フォーカスレンズ軌跡の説明図
【図6】 軌跡追従方法の1例の説明図
【図7】 変倍レンズ位置方向の内挿方法の説明図
【図8】 通信線の説明図
【図9】 通信タイミングを示す図
【図10】 通信内容を示す図
【図11】 ヘッダの詳細を示す図
【図12】 本体マイコンの処理を示すフローチャート
【図13】 レンズマイコンの処理を示すフローチャー
【図14】 通信のハンドシェークの説明図
【図15】 レンズ制御1319の詳細を示すフローチ
ャート
【図16】 従来のレンズ交換システムの説明図
【図17】 従来の本体マイコンの処理を示すフローチ
ャート
【図18】 従来のレンズマイコンの処理を示すフロー
チャート
【符号の説明】
114 本体マイコン 116 レンズマイコン 127 レンズユニット 128 カメラ本体 137 ワイドアタッチメントレンズ 139 ワイドアタッチメントレンズ装着検出スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/232 G03B 3/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズユニットと、撮像手段を含むカメ
    ラユニットと、前記両ユニット間で互いの通信対象を認
    識するために対象ユニット固有情報のデータをやり取り
    する第1の通信モードおよび各ユニット機能を制御する
    ために時々刻々変化するデータをやり取りする第2の通
    信モードを持つ通信手段とを備えた、前記レンズユニッ
    トを前記カメラユニットから脱着,交換可能な撮像装置
    において、前記レンズユニットの光学系状態の変化を検
    出する検出手段を備え、前記通信手段は、前記検出手段
    によりレンズユニットの光学系状態の変化を検出する
    と、前記第2の通信モードを前記第1の通信モードに切
    り替えるものであることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 撮像手段を有するカメラ本体と、このカ
    メラ本体に対し脱着,交換可能で、アタッチメントレン
    ズの脱着を検出する検出手段を有するレンズユニット
    と、前記カメラ本体と前記レンズユニット間で情報をや
    り取りする通信手段とを備え、前記通信手段は、前記検
    出手段で検出したアタッチメントレンズの脱着の情報も
    やり取りするものであることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に表示手段を備え、通信手段
    から得たアタッチメントレンズの脱着の情報にもとづい
    て補正された動作状態を前記表示手段により表示するこ
    とを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 通信手段から得たアタッチメントレンズ
    の脱着の情報にもとづいて、カメラ本体とレンズユニッ
    トの各制御動作を変更することを特徴とする請求項2記
    載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 通信手段は、カメラ本体,レンズユニッ
    ト固有の情報をやり取りする第1の通信モードと、前記
    カメラ本体,前記レンズユニットを夫々制御するための
    変化する情報をやり取りする第2の通信モードを有して
    おり、アタッチメントレンズの脱着の変更があったと
    き、前記第2の通信モードを前記第1の通信モードに切
    り替えて、前記アタッチメントレンズの脱着の情報をや
    り取りするものであることを特徴とする請求項2記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】 アタッチメントレンズの脱着を検出する
    検出手段と、この検出手段の出力により補正された態様
    でカメラの制御を行う制御手段とを備えたことを特徴と
    する撮像装置。
JP8159813A 1996-06-20 1996-06-20 撮像装置 Withdrawn JPH1010630A (ja)

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