JPH10105640A - マーク読み取り装置 - Google Patents

マーク読み取り装置

Info

Publication number
JPH10105640A
JPH10105640A JP8256998A JP25699896A JPH10105640A JP H10105640 A JPH10105640 A JP H10105640A JP 8256998 A JP8256998 A JP 8256998A JP 25699896 A JP25699896 A JP 25699896A JP H10105640 A JPH10105640 A JP H10105640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
edge
edge information
unit
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8256998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Aoshima
芳成 青嶋
Masahito Suzuki
雅人 鈴木
Hirofumi Noguchi
裕文 野口
Masaaki Adachi
政明 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8256998A priority Critical patent/JPH10105640A/ja
Publication of JPH10105640A publication Critical patent/JPH10105640A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーク印刷下地の影響による発光出力の低下
やノイズの影響を容易に除去でき、マークの読み取り速
度及び読み取り精度が高いマークの読み取り装置を提供
する。 【解決手段】 投光部101、受光部102、増幅部1
03、エッジ検出部104、マーク認識部105、マー
クエッジ情報格納部106、エッジ検出条件指定部11
0からマーク読み取り装置100を構成する。マークエ
ッジ情報格納部は、異なるしきい値によって検出された
異なるエッジ情報を各しきい値毎に格納する複数個の領
域107,108,109を有し、各領域には夫々複数
個のエッジ情報107a〜107d,108a〜108
d,109a〜109dが格納される。マーク認識部
は、マークエッジ情報格納部に格納されたエッジ情報を
比較してノイズを除去し、残りのエッジ情報から郵便物
200に印刷されたマークを認識して、その結果を制御
装置300に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光体を含む透明イン
クにて印刷されたマークの読み取り装置に係り、より詳
しくは、マーク印刷下地の影響による発光出力の低下や
ノイズの影響を除去するための手段が備えられ、マーク
検出精度が高められたマーク読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、蛍光体を含む透明インクにて
印刷されたマークの印刷部に前記蛍光体を励起可能な特
定波長を含む光を照射し、マーク印刷部からの光信号を
光電変換素子等で電気信号に変換し、増幅後の電気信号
よりマークのエッジ検出を行ない、得られたエッジ情報
からマークの印刷位置と長さとを特定して印刷されたマ
ークに表された情報を読み取るマーク読み取り装置が知
られている。マークのエッジ検出は、増幅後の電気信号
をそのピーク値よりも低レベルのDC信号にてスライス
し、スライス後の電気信号の電圧上昇率がゼロになる点
及び電圧上昇率がゼロからマイナスに変化する点を検出
することによって行なわれる。
【0003】ところで、蛍光体を含む透明インクで印刷
されたマークは、一定波長域及び一定強度の光を照射し
た場合にも、下地の状態によって受光部に入射する発光
出力のレベルが大幅に変動する。例えば、この透明イン
クを用いて郵便物に郵便番号や宛先をバーコードの形で
印刷し、これを郵便物区分機に備えられたマーク読み取
り装置にて読み取って郵便物の区分け業務を自動化しよ
うとする場合、郵便物の可視印刷部や宛名書き上にマー
クが一部重複した形で印刷されると、マークの可視印刷
部や宛名書き上に重ね書きされない部分(以下、これを
「非重複部」という。)からの出力に比べて、重ね書き
された部分(以下、これを「重複部」という。)からの
出力が著しく低下する。このため、非重複部からの発光
出力に対応する電気信号よりも低レベルで、重複部から
の発光出力に対応する電気信号よりも高レベルのDC信
号を用いてマークのエッジ検出を行なうと、重複部のエ
ッジを検出することができず、マークを正確に読み取る
ことができない。
【0004】また、エッジ検出の基礎となる信号には、
マーク印刷時の透明インクの飛び散りによるノイズが重
畳する。即ち、マーク印刷時にマーク印刷部の周囲に透
明インクが散点状に飛び散ることがある。かかる透明イ
ンクの飛び散り部分にマーク検出用の光が照射される
と、透明インク中の蛍光体が励起され、その発光出力が
受光部に入射されるので、エッジ検出の基礎となる電気
信号に透明インクの飛び散り部分の出力が重畳する。し
たがって、当該透明インクの飛び散り部分からの出力に
対応する電気信号よりも高レベルのDC信号を用いてマ
ークのエッジ検出を行なうと、当該透明インクの飛び散
り部がマークエッジとして誤検出されることになり、や
はりマークを正確に読み取ることが困難になる。
【0005】その他、マーク印刷部の色彩や光沢によっ
てもマークからの出力が変動するため、これがエッジ検
出の基礎となる信号に重畳してノイズになる場合があ
る。また、電磁気等の影響による電気的なノイズがエッ
ジ検出の基礎となる電気信号に重畳することもある。
【0006】郵便物区分機に備えられたマーク読み取り
装置のように高精度のマーク認識が要求される装置にお
いては、これらノイズを除去するための手段を必要とす
る。図8(a)及び(b)に、ノイズ除去手段を備えた
従来のマーク読み取り装置の要部を示す。
【0007】これらの図において、102はマーク印刷
部からの光信号を受光する受光部、103は受光部10
2から出力された電気信号を増幅する増幅部、104は
電気信号を適当なしきい値のDC信号でスライスし、マ
ークエッジ検出を行なうエッジ検出部、105は検出さ
れたエッジ情報からマークの印刷位置と長さを特定する
マーク認識部を示している。
【0008】図8(a)の装置は、マーク認識部105
内に前記エッジ検出部104とは異なるしきい値でエッ
ジ検出を行なう第2のエッジ検出部105aが備えられ
ており、エッジ検出部104で検出されたエッジ情報に
基づいてマーク認識部105にてマークの特定作業を実
行した結果、エラーが発生した場合、第2のエッジ検出
部105aにて再度マークのエッジ検出を行ない、検出
された新たなエッジ情報に基づいて再度マークの特定作
業を実行するようになっている。
【0009】一方、図8(b)の装置は、エッジ検出部
104が異なるしきい値で複数回のエッジ検出を行なえ
るように構成されると共に、マーク認識部105からエ
ッジ検出部104の入力部に至るフィードバック回路が
備えられており、エッジ検出部104で検出された第1
のしきい値によるエッジ情報に基づいてマーク認識部1
05にてマークの特定作業を実行した結果、エラーが発
生した場合、エッジ検出の基礎となった電気信号をエッ
ジ検出部104にフィードバックすると共に、当該エッ
ジ検出部104のしきい値を第2のしきい値に切り換え
て再度エッジ検出を実行し、検出された新たなエッジ情
報に基づいて再度マークの特定作業をマーク認識部10
5で実行するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然るに、これらの方法
は、いずれもマーク認識部においてマーク位置及びマー
ク長さの認識を行ない、ノイズをマークエッジとして誤
検出した場合には、マーク認識部又はエッジ検出部にお
いてマークエッジを再検出するものであるため、マーク
位置及びマーク長さの特定に長時間を要し、例えば郵便
物の区分けなど短時間での処理が必要な場合においては
タイムアウトエラーが発生しやすいので、作業能率を上
げることが難しいという問題がある。特に、図8(a)
の装置のエッジ検出部104をハードウェアによって構
成し、マーク認識部105をソフトウェアによって実現
した場合においては、エッジ検出部104による検出時
間に比べてマーク認識部105内のエッジ検出手段10
5aで行なう処理時間がかなり大きくなるため、上記の
不都合が顕著になる。
【0011】本発明は、上記従来技術の欠点を除くため
になされたものであって、その課題とするところは、マ
ーク印刷下地の影響やノイズの影響の除去を容易にし、
マークの読み取り速度及び精度を向上させることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、蛍光体を含む透明インクにて印刷された
マークの印刷部に前記蛍光体を励起可能な特定波長を含
む光を照射して、マークに表された情報を読み取るマー
ク読み取り装置を、前記エッジ検出部は、前記増幅部の
出力信号からノイズのエッジ情報を含むエッジ情報列を
検出し、当該エッジ情報列の先頭側から前記出力信号の
立上りに対応する複数個のエッジ情報を抽出すると共
に、前記エッジ情報列の末端側から前記出力信号の立下
りに対応する複数個のエッジ情報を抽出し、前記マーク
認識部は、前記エッジ検出部により抽出された各エッジ
情報からマーク印刷下地の影響やノイズの影響を除去し
て前記出力信号の立上りに対応するエッジ情報と前記出
力信号の立下りに対応するエッジ情報の組を生成し、当
該エッジ情報の組からマークの長さと位置を特定すると
いう構成にした。
【0013】図2から明らかなように、非重複部からの
出力信号は高レベルになり、重複部及び透明インクの飛
び散り部分からの発光出力(ノイズ)は低レベルにな
る。また、同図に示すように、マーク印刷部が郵便物の
可視印刷部や宛名書きと完全に重複することは極めて稀
であり、通常はこれらが一部において重複する。
【0014】したがって、図3に示すように、ノイズの
ピーク値よりも高く、非重複部からの発光出力のピーク
値よりも低レベルのしきい値S1 でエッジ情報を検出す
れば、マーク印刷部の概略の範囲204を特定すること
ができる。また、増幅部の出力信号をマーク印刷下地の
影響による発光出力の低下部やノイズのピーク値よりも
低レベルのしきい値S2 でスライスし、そのエッジ情報
を検出すると、マークのエッジ情報のみならず、マーク
印刷下地の影響による発光出力の低下部やノイズのエッ
ジ情報も併せて検出される。そこで、高レベルのしきい
値S1 で特定されたマーク印刷部の範囲204と低レベ
ルのしきい値で検出されたそのエッジ情報とを比較する
ことによって、マーク印刷部外のエッジ情報をノイズと
判定し、除去することができる。
【0015】一方、高レベルのしきい値S1 によって特
定された範囲204内における出力変動は、マークと可
視印刷部や宛名書きとの重複部については低レベルのし
きい値S2 を用いてエッジ情報を検出できるので、イン
クの飛び散りによるものだけが問題になる。しかし、イ
ンクの飛び散りより検出されるエッジ位置は、図5に示
すように、非重複部及び重複部のエッジ位置と大きなず
れがあるのが普通であるので、各エッジ情報間の距離を
検出し、エッジ情報間の距離が大きいものをノイズと判
断することによって除去できる。
【0016】かように、エッジ検出部において、マーク
のエッジとノイズのエッジとを共に検出し、マーク認識
部において、検出されたエッジ情報がマークによりもの
か印刷した時の影響やノイズの影響によるものであるか
を判定してノイズによるエッジ情報を除去し、ノイズが
除去されたエッジ情報からマークの位置と長さとを特定
するようにすると、まずマーク認識部において、検出さ
れたエッジ情報からマーク位置とマーク長さの認識を行
ない、マークエッジの誤検出が発生した場合に、マーク
認識部又はエッジ検出部においてマークエッジを再検出
してマーク認識を繰り返す構成のマーク読み取り装置に
比べて格段に処理時間を短縮することができ、マークの
読み取り精度を高めることができる。
【0017】なお、マーク位置及びマーク長さの特定
は、マークの立上りエッジと立下りエッジを検出するこ
とによって行なわれるので、検出されたエッジ情報がマ
ークのエッジかノイズのエッジかの判定は、エッジ検出
部によって検出された全てのエッジ情報について行なう
必要はなく、エッジ情報列の先頭側からいくつかの立上
りエッジについて判定すると共に、末端側からいくつか
の立下りエッジについて判定すれば足りる。したがっ
て、前記構成のマーク読み取り装置のように、エッジ検
出部において、検出されたエッジ情報列の先頭側から出
力信号の立上りに対応する複数個のエッジ情報を抽出す
ると共に、エッジ情報列の末端側から出力信号の立下り
に対応する複数個のエッジ情報を抽出するようにする
と、エッジ検出部で検出された全てのエッジ情報につい
てマークのエッジかノイズのエッジかを判定する場合に
比べてマーク認識部の負担を軽減できるので、マーク位
置及びマーク長さの特定を高速に行なうことができる。
【0018】勿論、本構成のマーク読み取り装置におい
ては、前記エッジ検出部にエッジ検出条件の変更手段を
設け、しきい値やエッジ情報の抽出数を変更できるよう
にして装置の汎用性を高めることもできる。
【0019】また、本構成のマーク読み取り装置は、蛍
光体を含む透明インクにて印刷されたマークを読み取る
全てのマーク読み取り装置に応用することができるが、
郵便物の区分け等に導入が検討されている4ステートバ
ーコードを読み取るためのマーク読み取り装置として特
に有用である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマーク読み取
り装置の一実施形態例を、蛍光体を含む透明インクにて
4ステートバーコードが印刷された郵便物より当該バー
コードを読み取る装置を例にとって説明する。
【0021】図1に示すように、本例のマーク読み取り
装置100は、投光部101と、受光部102と、増幅
部103と、エッジ検出部104と、マーク認識部10
5と、マークエッジ情報格納部106と、エッジ検出条
件指定部110とを含んで構成されている。前記マーク
エッジ情報格納部106は、異なるしきい値によって検
出された異なるエッジ情報を各しきい値毎に格納する複
数個(図1の例では3個)の領域107,108,10
9を有しており、各領域は夫々複数個(図1の例では4
個)のエッジ情報107a〜107d,108a〜10
8d,109a〜109dが格納できるように構成され
ている。
【0022】投光部101は、図示しない搬送路上を移
動する郵便物200のマーク印刷部に対して、当該郵便
物200の移動方向と直交する方向よりマーク読出し光
を繰返し走査する。マーク読出し光の走査ピッチは、各
バー及び各バー間の各スペースについて複数回ずつ光の
走査が行なわれるように調整される。勿論、当該マーク
読出し光としては、郵便物200に印刷されたマーク
(バーコード)を印刷する透明インク中に含まれる蛍光
体を励起可能な特定波長を含む光が用いられる。受光部
102は、前記蛍光体からの発光及び前記郵便物200
の表面からの反射光を受光して電気信号に変換し、増幅
部103は、受光部102の出力信号を増幅して出力す
る。
【0023】エッジ検出部104は、増幅部103の出
力信号(増幅信号)からエッジ情報を検出する。具体的
なエッジ検出方法については、後に詳述する。また、エ
ッジ検出部104は、検出されたエッジ情報列より、バ
ーコードを構成する各バーについて、光の走査方向に関
してその先頭側より前記増幅信号の立上りに対応する1
乃至複数個のエッジ情報を抽出すると共に、光走査方向
の末端側より前記増幅信号の立下りに対応する1乃至複
数個のエッジ情報を抽出する。抽出するエッジ情報の数
は、エッジ検出条件指定部110によって予め指定する
ことができる。抽出されたエッジ情報は、当該エッジ情
報を検出する際のしきい値に応じてマークエッジ情報格
納部106中のいずれかの領域107,108,109
に格納される。
【0024】マーク認識部105は、マークエッジ情報
格納部106に格納されたエッジ情報よりノイズを除去
し、残りのエッジ情報から郵便物200に印刷されたマ
ークを認識して、その結果を制御装置300に転送す
る。具体的なマーク認識方法については、後に詳述す
る。
【0025】以下、エッジ検出部104によるエッジ検
出の手順について説明する。本例においては、図2に示
すように、郵便物200の宛名書き面に4ステートバー
コード201が印刷され、当該バーコード201の一部
が郵便物200に印刷又は手書きされた宛名書き(「東
京都」の文字)202と重なりあっている場合を考え
る。
【0026】バーコード201の発光出力及びこれに対
応する増幅部103の出力信号レベルは、バーコード印
刷部の下地の状態によって変化する。即ち、図2のA−
A´部のように宛名書き202と重なりあわないバー上
に投光部101からの光が走査された場合には、バーの
全範囲から一定強度の発光出力があり、増幅信号はその
右側に示すような波形になる。また、図2のB−B´部
のようにバーの一部が宛名書き202と重なりあってい
る部分に投光部103からの光が走査された場合には、
バーと宛名書き202との重複部分からの発光出力が低
下し、増幅信号はその右側に示すような波形になる。さ
らに、図2のC−C´部のように、バーの一部が宛名書
き202と重なりあい、かつバーの印刷領域外に当該バ
ーコードを印刷するインクの飛び散り203がある部分
に投光部101からの光が走査された場合には、バーと
宛名書き202との重複部分からの発光出力が低下する
と共に、透明インクの飛び散り部分203からも発光出
力が検出されるため、増幅信号はその右側に示すような
波形になる。
【0027】これらの図から明らかなように、宛名書き
202と重なりあわないバーからの発光出力は高く、バ
ーと宛名書き202との重複部分からの発光出力及び透
明インクの飛び散り部分203からの発光出力は、これ
に比べて著しく低くなる。一般に、宛名書き202と重
なりあわないバーからの発光出力に比べて、バーと宛名
書き202との重複部分からの発光出力及び透明インク
の飛び散り部分203からの発光出力は1割程度にな
る。なお、増幅信号には宛名書き202の影響や透明イ
ンクの飛び散り203に起因するノイズのほかに電気的
なノイズも重畳するが、電気的なノイズは他のノイズに
比べて著しく低レベルであり、エッジ検出にほとんど影
響を及ぼさないので、図2においては図示が省略されて
いる。
【0028】したがって、図3に示すように、ノイズの
ピーク値よりも高く、宛名書き202と重なりあわない
バーからの発光出力のピーク値よりも低レベルの第1の
しきい値S1 で増幅信号400をスライスすることによ
って、宛名書き202と重なりあわないバーからのエッ
ジ情報を検出することができる。また、増幅信号400
をノイズのピーク値よりも低レベルの第2のしきい値S
2 でスライスすれば、マークのエッジ情報とノイズのエ
ッジ情報とを併せて検出することができる。さらに、増
幅信号400を前記第1及び第2のしきい値の中間レベ
ルの第3のしきい値S3 でスライスすれば、当該しきい
値のレベルに応じたエッジ情報を検出できる。
【0029】エッジ検出部104は、このようにして得
られた各エッジ情報列から、エッジ検出条件指定部11
0によって指定された数及び位置のエッジ情報を抽出
し、マークエッジ情報格納部106の各領域107,1
08,109にしきい値毎に格納する。
【0030】例えば、エッジ検出条件指定部110にて
指定された条件が、「エッジ情報列の先頭側から増幅信
号の立上りに対応する2つのエッジ情報を抽出し、エッ
ジ情報列の末端側から増幅信号の立下りに対応する2つ
のエッジ情報を抽出する」というものである場合、増幅
信号400を第1のしきい値S1 でスライスすることに
よって得られるエッジ情報列(1),(2)については、増
幅信号400の立上りに対応するエッジ情報がエッジ情
報(1)しかないので、これを領域107のエッジ情報格
納部107aに格納する。また、増幅信号400の立下
りに対応するエッジ情報もエッジ情報(2)しかないの
で、これを領域107のエッジ情報格納部107dに格
納する。
【0031】一方、増幅信号400を第2のしきい値S
2 でスライスすることによって得られるエッジ情報列
(3)〜(12)については、エッジ情報(3)及び(5)とエ
ッジ情報(10)及び(12)を抽出し、これらを領域10
8のエッジ情報格納部108a〜108dに夫々格納す
る。
【0032】同様に、増幅信号400を第3のしきい値
3 でスライスすることによって得られるエッジ情報列
については、増幅信号400の立上りに対応するエッジ
情報はエッジ情報(13)と(15)であるので、これを
領域109のエッジ情報格納部109aに格納する。ま
た、増幅信号400の立下りに対応するエッジ情報もエ
ッジ情報(14)と(16)であるので、これを領域10
9のエッジ情報格納部109dに格納する。
【0033】次に、マーク認識部107が行うマーク認
識処理の一例を、図4のフローチャートに基づいて説明
する。
【0034】まず、各走査線毎に、第1のしきい値S1
により検出されたエッジ情報をマークエッジ情報格納部
106の領域107から取り出す(手順S1)。エッジ
が予め定められた走査線以上連続して検出された場合に
は(手順S2)、これをマークとして認識し、登録する
(手順S3)。これらの処理をすべての走査線について
繰り返す(手順S4)。以上の処理によって、マークが
存在する概略の位置を検出することができる。即ち、第
1のしきい値S1 により検出されたエッジ情報は、図5
(a)に模式的に示すように、バーコード201のうち
の宛名書き202と重なりあわない部分の画像を表すも
のになるが、バーコード201が宛名書き202と完全
に重なりあうことは極めて稀であり、通常はこれらが一
部においてのみ重複する。したがって、第1のしきい値
1 により検出されたエッジ情報から図5(a)に示す
ように、バーコード201が存在する概略の位置204
を特定することができる。
【0035】次いで、各走査線毎に、第2のしきい値S
2 により検出されたエッジ情報をマークエッジ情報格納
部106の領域108から取り出すと共に、第3のしき
い値S3 により検出されたエッジ情報をマークエッジ情
報格納部106の領域109から取り出し(手順S
5)、先に領域107から取り出されたエッジ情報と比
較することによってノイズの影響によるエッジ情報を除
去し(手順S6)、ノイズが除去されたエッジ情報より
バーコード201の長さと位置とを特定する(手順S
7)。
【0036】手順S6におけるノイズの影響によるエッ
ジ情報の除去処理については、図6のフローチャートに
したがって説明する。
【0037】まず、マークエッジ情報格納部106の領
域108から第2のしきい値S2 により検出されたエッ
ジ情報を取り出す(手順S61)。第2のしきい値S2
により検出されたエッジ情報は、図5(b)に模式的に
示すように、宛名書き202と重なりあった部分を含む
バーコード201の画像とノイズの画像を表すものにな
る。
【0038】第1のしきい値S1 により検出されたエッ
ジ情報と第2のしきい値S2 により検出されたエッジ情
報を比較し、手順S4によって特定されたバーコード2
01が存在する概略の位置204から外れるものを、ノ
イズと判断し(手順S62)、削除する(手順S7
0)。
【0039】また、前記バーコード201が存在する概
略の位置204内から検出されたエッジ情報であって
も、それがバーとバーの間に位置し、かつ発光信号の立
上りに対応するエッジ情報と立下がりに対応するエッジ
情報の間隔が小さいものは、透明インクの飛び散りの影
響と判断し(手順S63)、削除する(手順S70)。
【0040】前記バーコード201が存在する概略の位
置204内のエッジ情報であり、かつ発光信号の立上り
に対応するエッジ情報と立下がりに対応するエッジ情報
の間隔が大きいものについては、第1のしきい値S1
より検出されたエッジ情報と第2のしきい値S2 により
検出されたエッジ情報の位置の差を比較し(手順S6
4)、位置の差が小さい場合には、図7(a)に示すよ
うに第2のしきい値S2により検出されたエッジ情報が
バーコード201からの発光出力に対応するものと判断
し、そのエッジ情報を採用する(手順S71)。
【0041】第1のしきい値S1 により検出されたエッ
ジ情報と第2のしきい値S2 により検出されたエッジ情
報の位置の差が大きい場合には、第3のしきい値S3
より検出されたエッジ情報をマークエッジ情報格納部1
06の領域109から取り出す(手順S65)。そし
て、第1のしきい値S1 により検出されたエッジ情報と
第3のしきい値S3 により検出されたエッジ情報の位置
の差を比較し(手順S66)、位置の差が小さい場合に
は、図7(b)に示すように第1のしきい値S1により
検出されたエッジ情報がバーコード201からの発光出
力に対応するものと判断し、そのエッジ情報を採用する
(手順S69)。
【0042】第1のしきい値S1 により検出されたエッ
ジ情報と第2のしきい値S2 により検出されたエッジ情
報の位置の差が大きく、かつ第1のしきい値S1 により
検出されたエッジ情報と第3のしきい値S3 により検出
されたエッジ情報の位置の差が大きい場合には、第2の
しきい値S2 により検出されたエッジ情報と第3のしき
い値S3 により検出されたエッジ情報の位置の差を比較
する(手順S67)。第2のしきい値S2 により検出さ
れたエッジ情報と第3のしきい値S3 により検出された
エッジ情報の位置の差が大きい場合には、図7(c)に
示すように発光信号の波形の裾がゆるやかに傾斜してい
ると判断して、第2のしきい値S2 により検出されたエ
ッジ情報を採用する(手順S71)。
【0043】手順S67において、第2のしきい値S2
により検出されたエッジ情報と第3のしきい値S3 によ
り検出されたエッジ情報の位置の差が小さいと判定され
た場合には、図7(d)に示すようにノイズの影響を受
けていると判断し、第1のしきい値S1 により検出され
たエッジ情報を採用する(手順S69)。しかる後に、
全てのバーコードについて処理が終了したか否かを判断
し(手順S72)、終了していない場合には手順S61
に戻る。
【0044】全てのバーコードについてノイズの除去処
理が終了したら、図4のフローに戻ってノイズが除去さ
れたエッジ情報列からバーコードの長さ及び位置を特定
する(手順S7)。この処理をすべてのバーコードを認
識するまで繰り返し(手順S8)、バーコード認識後
(手順S9)、処理を終了する。
【0045】なお、エッジ情報の検出条件、例えばしき
い値の大きさやマークエッジ情報格納部106に格納す
るエッジ情報の数については、エッジ検出条件指定部1
10を操作することによって適宜変更できる。
【0046】その他、前記実施例においては、4ステー
トバーコードを読み取る装置を例にとって説明したが、
他種のバーコード、例えば太いバーと細いバーの組合せ
から成るバーコードを読み取る装置にも応用できること
は勿論である。さらに、バーコード以外の、例えば文字
等のマークを読み取る装置に応用できることも勿論であ
る。
【0047】また、前記実施例においては、3種類のし
きい値を用いてマーク印刷部の下地の影響による発光出
力の低下の補正とノイズの除去とを行ったが、透明イン
クの飛び散り等によるノイズが問題にならない場合に
は、2種類のしきい値を用いてマーク印刷部の下地の影
響による発光出力の低下の補正のみを行うようにするこ
ともできる。さらに、マークが下地の影響を受けない部
分に確実に印刷される場合には、1種類のしきい値を用
いてマークエッジ検出を行うこともできる。
【0048】また、前記実施例においては、発光出力の
立上りに対応するエッジ情報と発光出力の立下りに対応
するエッジ情報とを夫々2つずつマークエッジ情報格納
部106に格納したが、当該マークエッジ情報格納部1
06に格納するエッジ情報の数はこれに限定されるもの
ではなく、2個以上任意の数とすることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
エッジ検出部においてマークのエッジとノイズのエッジ
とを共に検出し、マーク認識部において検出されたエッ
ジ情報がマークによるものか印刷した時の影響やノイズ
の影響によるものであるかを判定してノイズによるエッ
ジ情報を除去し、ノイズが除去されたエッジ情報からマ
ークの位置と長さとを特定するようにしたので、マーク
認識部においてマーク位置とマーク長さの認識を行な
い、マークエッジの誤検出が発生した場合に、マーク認
識部又はエッジ検出部においてマークエッジを再検出し
てマーク認識を繰り返す構成のマーク読み取り装置に比
べて格段に処理時間を短縮することができ、マークの読
み取り精度を高めることができる。
【0050】また、本発明によると、エッジ検出部にお
いて、検出されたエッジ情報列の先頭側から発光出力の
立上りに対応する複数個のエッジ情報を抽出すると共
に、エッジ情報列の末端側から発光出力の立下りに対応
する複数個のエッジ情報を抽出し、この抽出されたエッ
ジ情報についてのみマーク認識部でマークのエッジかノ
イズのエッジかを判定するようにしたので、エッジ検出
部で検出された全てのエッジ情報についてマークのエッ
ジかノイズのエッジかを判定する場合に比べてマーク認
識部の負担を軽減することができ、マーク位置及びマー
ク長さの特定を高速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマーク読み取り装置の一実施例を
示す構成図である。
【図2】郵便物に印刷されるバーコードの一例と当該バ
ーコードから検出される発光出力波形とを示す図であ
る。
【図3】エッジ検出方法を示す波形図である。
【図4】マーク認識処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】第1及び第2のしきい値で検出されるエッジ情
報を模式的に示す図である。
【図6】図4の手順6におけるノイズ除去処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】ノイズ除去の原理を示す図である。
【図8】従来のマーク読み取り装置の構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
100 マーク読取装置 101 投光部 102 受光部 103 増幅部 104 エッジ検出部 105 マーク認識部 106 マークエッジ情報格納部 107〜109 領域 110 エッジ検出指定部 200 郵便物 201 バーコード 202 宛名書き 203 透明インクの飛び散り 204 バーコード印刷部の概略の範囲 300 制御装置 400 増幅信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 裕文 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 安達 政明 愛知県名古屋市中区栄三丁目10番22号 日 立中部ソフトウェア株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体を含む透明インクにて印刷された
    マークの印刷部に前記蛍光体を励起可能な特定波長を含
    む光を照射する投光部と、前記蛍光体からの励起光及び
    前記印刷部からの反射光を入射して電気信号に変換する
    受光部と、当該受光部から出力される電気信号の増幅部
    と、当該増幅部の出力信号から前記マークの光走査方向
    に関するエッジ情報を検出するエッジ検出部と、当該エ
    ッジ検出部で検出されたエッジ情報をもとに前記マーク
    を識別するマーク認識部とを備えたマーク読み取り装置
    において、 前記エッジ検出部は、前記増幅部の出力信号からノイズ
    のエッジ情報を含むエッジ情報列を検出し、当該エッジ
    情報列の先頭側から前記出力信号の立上りに対応する複
    数個のエッジ情報を抽出すると共に、前記エッジ情報列
    の末端側から前記出力信号の立下りに対応する複数個の
    エッジ情報を抽出し、 前記マーク認識部は、前記エッジ検出部により抽出され
    た各エッジ情報からマーク印刷下地の影響やノイズの影
    響を除去して前記出力信号の立上りに対応するエッジ情
    報と前記出力信号の立下りに対応するエッジ情報の組を
    生成し、当該エッジ情報の組からマークの長さと位置を
    特定することを特徴とするマーク読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマーク読み取り装置に
    おいて、異なるしきい値を用いて前記出力信号からのエ
    ッジ検出を2回以上行ない、検出されたエッジ情報を比
    較することによってマーク印刷下地の影響やノイズの影
    響を除去することを特徴とするマーク読み取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマーク読み取り装置に
    おいて、前記エッジ検出部にエッジ検出条件の変更手段
    を設けたことを特徴とするマーク読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマーク読み取り装置に
    おいて、前記投光部、受光部、増幅部、エッジ検出部及
    びマーク認識部が、4ステートバーコードを読み取れる
    ように構成されていることを特徴とするマーク読み取り
    装置。
JP8256998A 1996-09-27 1996-09-27 マーク読み取り装置 Withdrawn JPH10105640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8256998A JPH10105640A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マーク読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8256998A JPH10105640A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マーク読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10105640A true JPH10105640A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17300308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8256998A Withdrawn JPH10105640A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マーク読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10105640A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009157532A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Fuji Xerox Co Ltd バーコード認識装置及びプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009157532A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Fuji Xerox Co Ltd バーコード認識装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3038344B2 (ja) 郵便物読取処理装置
EP0536374B1 (en) Method and apparatus for bar code evaluation
US6119071A (en) Edge effect compensating bar code reader
EP0408126B1 (en) Method of detecting a bar code
KR19990072627A (ko) 수신처정보인식방법및메일처리장치
KR20090128317A (ko) 인식 장치 및 인식 방법
JPH0512487A (ja) バーコード文字の光学的認識システム及び認識方法
JPS6115284A (ja) 光学的文字読取装置
JPH10105640A (ja) マーク読み取り装置
US5637853A (en) Reading indicia by analysis of different light reflecting portions based on signal-to-noise ratios
US5686716A (en) Bar code void and spot discrimination
JP3531076B2 (ja) マーク検出方法および装置
JPH10177619A (ja) マーク読み取り装置
JP3526370B2 (ja) バーコード読取方法およびバーコード読取装置
JP3128056B2 (ja) マーク読取り装置
JP4630509B2 (ja) 宛先認識装置、区分機、宛先認識方法及び区分方法
JPH09237312A (ja) 光学的文字読取装置
JPH0973505A (ja) マーク読取り装置
JP3685662B2 (ja) Icカード識別装置
JP2001229339A (ja) バーコード読み取り装置
US5345089A (en) System and method for optical scanner sensitivity adjustment
JP2519791B2 (ja) 紙葉類のパタ―ン識別装置
US5331173A (en) System and method for indicating the location of a benchmark
JPH0822506A (ja) マーク検出方法および装置
CN115803140A (zh) 激光加工系统

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202