JPH10105458A - キャッシュメモリシステム - Google Patents

キャッシュメモリシステム

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JPH10105458A
JPH10105458A JP8281529A JP28152996A JPH10105458A JP H10105458 A JPH10105458 A JP H10105458A JP 8281529 A JP8281529 A JP 8281529A JP 28152996 A JP28152996 A JP 28152996A JP H10105458 A JPH10105458 A JP H10105458A
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JP
Japan
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tag
cache
address
real
data
Prior art date
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Application number
JP8281529A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kurihara
俊彦 栗原
Makoto Yamagata
良 山縣
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量化が可能で、連想度の低い仮想インデ
ックス/実タグのキャッシュであり、エイリアシングを
許容できるキャッシュを提供する。 【解決手段】 データTLB42と、データキャッシュ
(タグ)40は、夫々仮想アドレスのビット44〜51、49〜
56でアドレッシングされ、キャッシュ・TLBヒット判
定回路43は、その出力によりヒット判定をする。ビット
49〜51はアドレス変換の対象であり、ビット52〜56はペ
ージ内実アドレスである。エイリアス検出タグ50は、タ
グ40内の実ページ番号をハッシュ関数で変換した値を格
納しており、上記判定回路でヒットミスしてMMからデ
ータのブロック転送が行われるとき、ページ内実アドレ
ス(52〜56)でアドレッシングされ、その出力と、判定
回路43からの実ページ番号を変換した値とを比較器で比
較し、一致したとき、該一致した値のタグ50での位置に
対応するキャッシュのエントリを無効化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計算機システムにお
けるキャッシュメモリシステムに係り、さらに詳細に
は、仮想インデックス(セット)/実タグのキャッシュ
を使用し、かつ、エイリアシング(1つの実アドレスに
対応する仮想アドレスが2以上存在すること)をオペレ
ーティングシステムで禁止していない計算機システムに
おいて、同一実アドレスのブロックがキャッシュの2個
所以上に登録されるのを防止するシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】キャッシュのインデックスとして、実ア
ドレスを使う実インデックス/実タグ方式は、TLB
(Translation Look aside Buffer)をアクセスして仮
想アドレスを実アドレスに変換した後に、キャッシュを
アクセスしなければならないので、キャッシュのアクセ
スに要する時間が大きい。このため、キャッシュのイン
デックスに仮想アドレスを使い、TLBとキャッシュタ
グとキャッシュデータを仮想アドレスで同時にアクセス
する仮想インデックス/実タグのキャッシュが使われて
いる。この方式を採用したときに、エイリアシングをオ
ペレーティングシステムで禁止していないと、ハードウ
ェアで検出し、対処する必要がある。
【0003】エイリアシングが許されていると以下のよ
うな問題が生じる。 (1)キャッシュのインデックスには仮想アドレスが含
まれているため、エイリアシングが許されていると、既
登録のブロックが登録時でのインデックスとは異なった
インデックスでアクセスされる(すなわち、1つの実ア
ドレスに対応する仮想アドレスが2つ存在し、一方の仮
想アドレスをインデックスとして該実アドレスのタグの
登録と(データの)ブロックの登録がされ、他方の仮想
アドレスをインデックスとしてアクセスされる)可能性
がある。その場合には、当然目的のブロックは見つから
ない。 (2)このアクセスがロード命令によるものだと、キャ
ッシュがミスが発生し、ブロック転送が行われ、新たに
実アドレスのタグの登録とブロックの登録がキャッシュ
にに対して行われ、2ヶ所以上に同一のブロックが存在
するようになってしまう。次にそのブロックに対して、
ストア命令が実行されると両方のブロックを更新しなけ
ればならなくなる。ストア命令の時に複数のブロックを
更新することは、キャッシュのスループットから考える
と、実現は困難である。 (3)このアクセスがストア命令によるものだと、スト
アアロケート方式の場合には、ロード命令の時と同じ問
題が生じてしまう。また、ストアアロケート方式でない
場合は、存在しているはずのブロックのデータの更新が
行われず、後続命令で、そのブロックを読んだときに誤
ったデータを読んでしまう。
【0004】従来採用されていた、この問題をさける一
つの方法は、キャッシュのインデックスに、ページ内オ
フセットのみを使うことである。この部分は仮想アドレ
スと実アドレスが同じなので、仮想アドレスにどのよう
な実アドレスを割り当てても、エイリアシングは生じな
い。“The PowerPC604 RISC Mi
croprocessor”(S.Peter Son
g他、IEEE Micro October 199
4,pp.8−pp.7)に示されているマイクロプロ
セッサ PowerPC 604ではこの方法を採用して
いる。このプロセッサでは、1ページが4Kバイトなの
で、4Kバイト×4ウェイという構成のキャッシュを採
用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法には、大容量のキャッシュを実現するには、キャッ
シュの連想度が大きくなってしまうという問題があっ
た。たとえば、ページサイズが4Kバイトのプロセッサ
で、128Kバイトのキャッシュを実現するには、32
ウェイ構成にする必要がある。このために、ヒットチェ
ック用の比較器、データアライナなどハードウェア量
や、RAMから同時に読み出すビット幅が増加し、実現
が困難である。本発明の目的は、大容量化が可能で、連
想度の低い仮想インデックス/実タグのキャッシュメモ
リシステムであり、またエイリアシングを許容できるキ
ャッシュメモリシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、仮想メモリ方式の計算機におけるキャッ
シュメモリシステムであり、キャッシュメモリは、仮想
アドレスのうちでアドレス変換の対象である部分と対象
でない部分の組み合わせでインデックスされる第1のタ
グと、前記アドレス変換の対象でない部分だけでインデ
ックスされる第2のタグとを有し、前記第1のタグでは
実アドレスを保持し、前記第2のタグでは実アドレスを
任意の関数によって変換した値を保持するようにしてい
る。さらに、前記キャッシュメモリが仮想アドレスによ
りアドレッシングされ、前記第1のタグでキャッシュミ
スを検出したときは、下位のメモリ階層から求めるブロ
ックを転送してキャッシュに登録すると共に、第2のタ
グから読み出した値と、前記キャッシュミスを検出した
実アドレスを前記関数によって変換した値とが一致した
場合には、該一致した値の前記第2のタグ内での位置に
対応する前記キャッシュメモリのエントリを無効化する
ようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
説明する。図1は、1ページが4Kバイトのプロセッサ
に本発明を適用したときの実施例の構成を命令の各実行
ステージ対応に示したブロック図である。本図ではロー
ド命令に関してのみ示してあり、算術演算やストア命令
の処理を行う部分は示していない。
【0008】本実施例に示すプロセッサは、仮想アドレ
スは0〜63の64ビットの、実アドレスは24〜63
の40ビットのアドレス空間をサポートしている。本実
施例のキャッシュメモリは、4ウェイセットアソシアテ
ィブである。データキャッシュ41の構成は、ブロック
サイズ128バイトとし、総容量128Kバイト(合計
1Kエントリ)とし、読み出し幅32バイトとしてお
り、仮想アドレスのビット49〜58でアドレッシング
され、そのうち、ビット49〜51の3ビットがアドレ
ス変換の対象である。データキャッシュのタグ40は、
仮想アドレスのビット49〜56でアドレッシングさ
れ、やはり、ビット49〜51の3ビットがアドレス変
換の対象である。タグには、キャッシュに登録されてい
るブロックの実ページ番号(28ビット)が書き込まれ
ている。
【0009】データTLB(Translation Look aside B
uffer)42は、仮想アドレスのビット44〜51でア
ドレッシングされ、256エントリ×2ウェイ構成であ
る。TLB42からは、44ビットの仮想アドレスと2
8ビットの実アドレスが読み出され、タグ40からは2
8ビットの実アドレスが読み出される。TLBから読み
出された仮想アドレスと実アドレスと、タグから読み出
され28ビットの実アドレスは、キャッシュ・TLBヒ
ット判定回路43に入力されて、TLBとキャッシュの
ヒット・ミスが判定される。キャッシュ・TLBヒット
判定回路43についての詳細は後述する。
【0010】50はエイリアス検出用タグである。エイ
リアス検出用タグ50は仮想アドレスのビット52〜5
6(仮想アドレスのページ内アドレスであり、実アドレ
ス部分である)でアドレッシングされ、32ウェイ構成
である。エイリアス検出用タグ50に格納されているタ
グは、データキャッシュ(タグ)40に格納されている
タグ(28ビットの実ページ番号)とは異なり、該28
ビットの実ページ番号をハッシュ関数を使って9ビット
に圧縮したデータがタグとして入っている。エイリアス
検出用タグ50は、キャッシュ・TLBヒット判定回路
43から出力されるビット24〜56の実アドレスの内
のビット52〜56でアドレッシングされ、9ビットに
圧縮されたタグを出力する。この出力された9ビットの
タグは比較器の一方の入力とされ、キャッシュ・TLB
ヒット判定回路43から出力された実アドレスの内のビ
ット24〜51の実ページ番号(28ビット)をハッシ
ュ関数を使って9ビットに圧縮したタグが比較器の他方
の入力とされ、比較器でヒット・ミスの判定がされる。
ブロック転送バッファは、キャッシュ・TLBヒット判
定回路でヒット・ミスが判定され、メインメモリからブ
ロックのデータがデータキャッシュに転送される場合
に、該データの存在する実ページ番号が転送されるバッ
ファである。エイリアス検出用タグ50についての詳細
は後述する。
【0011】図2には、実ページ番号のハッシュを計算
する回路を示してある。この回路に入力された28ビッ
トの実ページ番号は、3ビットごとのイクスクルーシブ
ORをとられて、9ビットの値に変換される。
【0012】図3はキャッシュ・TLBヒット判定回路
の構成を示したものである。TLBから読み出した2つ
の仮想ページ番号をアドレス計算器の出力の仮想アドレ
スとを比較器で比較して、2つあるウェイのそれぞれに
ついて、ヒットしているかどうかを判定する。また、T
LBから読み出した2つの実ページ番号とアドレス計算
器の出力である仮想アドレスの3つは、それぞれ、タグ
から読み出した4つの実ページ番号と個々に比較器で比
較さる。タグのロウ0の実ページ番号に対する3つの比
較結果は対応するセレクタに出力され、同様にタグのロ
ウ1、タグのロウ2、タグのロウ3の実ページ番号に対
するそれぞれ3つの比較結果もそれぞれ対応するセレク
タに出力される。各セレクタにおいては、アドレス変換
オンモードでTLBが使用されている場合には、TLB
から読み出した2つの実ページ番号と、タグから読み出
した実ページ番号との比較結果の内、TLBから読み出
した2つの仮想ページ番号とアドレス計算器の出力の仮
想アドレスとの比較においてヒットした側のウェイに対
応する比較結果が選択され、アドレス変換オフモードで
TLBが使用されていない場合には、アドレス計算器の
出力の仮想アドレスとタグから読み出した実ページ番号
との比較結果が選択される。各セレクタから選択された
比較結果に一致したものがあれば、判定はヒットとな
り、一致したものがなければ、判定はミスとなる。各セ
レクタから選択された比較結果はロウヒット信号として
出力される。
【0013】また、TLBから読み出した2つの実ペー
ジ番号とアドレス計算器の出力である仮想アドレスの3
つがセレクタに出力され、アドレス変換オンモードでT
LBが使用されている場合には、TLBから読み出した
2つの仮想ページ番号とアドレス計算器の出力の仮想ア
ドレスとの比較においてヒットした側のウェイに対応す
るTLBから読み出した実ページ番号が選択され、アド
レス変換オフモードでTLBが使用されていない場合に
は、アドレス計算器の出力である仮想アドレス(ビット
24〜51)が選択される。さらに、図3には示されて
いないが、選択された実ページ番号または仮想アドレス
(ビット24〜51)と、ページ内オフセットを連結
し、連結したものが実アドレスとして出力される。
【0014】図4は、エイリアス検出用タグ50と、デ
ータキャッシュのタグ40との関係を説明するための図
である。データキャッシュのタグ40は、仮想アドレス
のビット49〜56でアドレッシングされ、ビット49
〜51の3ビットがアドレス変換の対象であり、ビット
52〜56は仮想アドレスのページ内アドレスであり、
実アドレス部分である。この実アドレス部分が、例えば
「xxxxx」の値を取るとき、データキャッシュのタ
グ40をアドレッシングする仮想アドレス(ビット49
〜56)は、000xxxxx〜111xxxxxの8
個あり、データキャッシュのタグ40は4ウェイセット
アソシアティブであるから、000xxxxx〜111
xxxxxの8個の仮想アドレスにより読み出され得る
ブロックは各ロウにつき8個あり、都合32個あること
になる。しかし、キャッシュのヒット判定をするときに
は、このうちのアドレス計算機31からの仮想アドレス
によりアドレッシングされるデータキャッシュのタグは
1セットのみであり、他の7セットは調べられていな
い。
【0015】従って、エイリアシングが認められている
場合、実アドレス部分「xxxxx」を含む8個の仮想
アドレスにより読み出され得るデータキャッシュのタグ
40内の32個のブロックの内の調べていない箇所に同
一実アドレスが登録されている可能性がある。例えば、
アドレス計算器31からの仮想アドレスが000xxx
xxであった場合には、仮想アドレスが000xxxx
xによりアドレッシングされるセット(A0,A1,A
2,A3を含む)については調べられるが、他の仮想ア
ドレス、すなわち、001xxxxx〜111xxxx
xによりアドレッシングされる7つのセットについては
調べられていない。
【0016】そこで、上記実アドレス部分が「xxxx
x」の場合、該xxxxxに関係するA0〜H3のブロ
ックを、ロウ0に対応するA0〜H0、ロウ1に対応す
るA1〜H1、ロウ2に対応するA2〜H2、ロウ3に
対応するA3〜H3の順に並べて、エイリアス検出用タ
グ50の1セットとし、他の各実アドレス部分に関係す
る32個のブロックをそれぞれ同様にエイリアス検出用
タグのセットとし、仮想アドレスのビット52〜56
(実アドレス部分)によりアドレッシングするように
し、エイリアス検出用タグ50を32ウェイ構成とす
る。また、ブロックの内容は前述したように28ビット
の実ページ番号をハッシュ関数を使って9ビットに圧縮
したものとする。
【0017】エイリアス検出用タグ50を上記のように
構成しているため、データキャッシュのタグ40でヒッ
ト・ミスしたとき、ヒット・ミスとなった実ページ番号
が、他の仮想アドレスによりアドレッシングされるブロ
ックに格納されているか否かをエイリアス検出用タグ5
0をチェックすることにより調べることができる。
【0018】エイリアス検出用タグ50に関連する動作
については後述する。
【0019】次に、このプロセッサにおけるロード命令
の実行について以下説明する。 (1)データキャッシュヒットのケース 最初に、IFステージで命令キャッシュ10から命令が
取り出され、命令バッファに送られる。Dステージでは
命令バッファ20から命令を取り出し、同時にアドレス
計算に必要なオペランドデータをレジスタファイルから
読み出して、バッファに送る。このバッファはリザベー
ションステージと呼ばれ、先行命令の演算結果を使わな
ければならないなど、Dステージですべてのオペランド
データがそろわなかった場合には、データがそろうまで
命令の実行を待つ。E1ステージでは、オペランドデー
タが揃った命令がリザベーションステージ30から取り
出され、アドレス計算器31によって64ビットの仮想
アドレスが生成される。
【0020】E2ステージでは、データキャッシュ4
1、データキャッシュのタグ40、データTLB42の
3つが同時にアクセスされる。データキャッシュ41か
ら読み出された4ウェイ分、128バイトのデータは、
ロードしたいデータの幅とアドレスに応じて、各ウェイ
ごとにアラインされた後、E3ステージに送られる。ま
た、タグからは、データキャッシュに登録されているブ
ロックの実ページ番号が4ウェイ分読み出される。TL
Bからは、仮想アドレス、実ページ番号が読み出され、
タグから読み出した実ページ番号と共にヒット判定器に
入力され、TLBとキャッシュのヒット・ミスが判定さ
れ、前述したように、各ウェイにつき3つある比較結果
のうち1つが選ばれて、各ウェイ毎にロウヒット信号が
E3ステージに送られる。また、前述した実アドレスが
E3ステージに送られる。
【0021】E3ステージでは、E2ステージで得られ
た各ウェイごとのロウヒット信号に従って、4ウェイの
内のいづれかのデータが選ばれて、汎用レジスタ(レジ
スタファイル)に送られる。なお、E3ステージでは、
キャッシュ・TLB判定回路から出力された実アドレス
(ビット24〜56)の内の実ページ番号をハッシュ計
算回路によりハッシュ計算した9ビットデータを比較器
に入力し、また、実アドレス(ビット24〜56)の内
の実アドレス部分(ビット52〜56)でエイリアス検
出タグ50をアドレッシングし、得られた32ウェイの
9ビットデータを比較器の他の入力とし、目的のブロッ
クがキャッシュの他の場所に登録されていないか調べる
が、ヒットしたウェイがあっても、その後の処理は行わ
ない。
【0022】(2)データキャッシュミスのケース データキャッシュミスの時もIF〜E1ステージまでの
動作は、キャッシュヒットのケースと同じである。E2
ステージでは、4ウェイすべてがミスである、すなわ
ち、キャッシュミスであることが判明する。その結果、
E3ステージでは、キャッシュから読み出したデータの
いづれもレジスタファイルに送られない。そのかわり
に、メモリコントローラにブロック転送要求が送られ、
メインメモリからキャッシュへの1ブロックのデータ転
送が起動される。メインメモリはキャッシュに比べると
低速なので、この処理には20サイクル程度必要であ
る。メインメモリからの該ブロックのデータは、汎用レ
ジスタ(レジスタファイル)に送られるとともに、デー
タキャッシュのウェイのうち、LRUアルゴリズムによ
って決定されたウェイの、仮想アドレスのビット49〜
58で指定される場所に書き込まれる(図示省略)。ま
た、キャッシュのデータと同ウェイで、キャッシュのタ
グの仮想アドレスのビット49〜56で指定される場所
に、実ページ番号が書き込まれる。さらに、該実ページ
番号が書き込まれたキャッシュのタグのウェイに対応す
るエイリアス検出用のタグの場所に実ページ番号をハッ
シュ関数を使って変換した値を書き込むため、該実ペー
ジ番号をブロック転送バッファに書き込む。
【0023】E3ステージでは、また、キャッシュ・T
LB判定回路から出力された実アドレス(ビット24〜
56)の内の実ページ番号をハッシュ計算回路によりハ
ッシュ計算した9ビットデータを比較器に入力し、ま
た、実アドレス(ビット24〜56)の内の実アドレス
部分(ビット52〜56)でエイリアス検出タグ50を
アドレッシングし、得られた32ウェイの9ビットデー
タを比較器の他の入力とし、目的のブロックがキャッシ
ュの他の場所に登録されていないか調べ、ヒットしたウ
ェイがあれば、該ウェイに対応するデータキャッシュ4
1のウェイ及びデータキャッシュのタグ41のウェイの
それぞれに格納されているデータ及び実ページ番号を無
効化し、また、エイリアス検出タグ50の前記ヒットし
たウェイを無効化する。そして、エイリアス検出タグ5
0からのブロックの読み出しが終わった後、前記ブロッ
ク転送バッファに書き込まれた実ページ番号をハッシュ
計算回路によりハッシュ計算して9ビットデータを得、
エイリアス検出タグ50からのブロックの読み出しが終
わった後、この9ビットデータを、前記データキャッシ
ュのタグ40の実ページ番号の書き替えられたウェイに
対応するウェイに書き込む。
【0024】以上のように、データキャッシュでヒット
・ミスが生じ、メインメモリから求めるデータを読み出
し、該データ及び該データの存在する実ページ番号をデ
ータキャッシュ及びデータキャッシュのタグに格納した
とき、データキャッシュ及びデータキャッシュのタグの
他の場所に前記データ及び該前記データの存在する実ペ
ージ番号と同じものが存在したとき、該他の場所に存在
する同じデータ及び該データの存在する実ページ番号を
無効化することができ、同一実アドレスのブロックがキ
ャッシュの2個所以上に登録されるを防止することがで
きる。
【0025】なお、ハッシュ関数はその性質上、異なっ
た実ページ番号から偶然同じハッシュ値を生成すること
があるので、エイリアシング検出用タグから読み出した
値と実アドレスから生成した値が一致しても必ずしもそ
こに目的のブロックが登録されていることにはならな
い。しかし、偶然一致する確率は、1/512と低いの
で、キャッシュのミス率の増加は無視できる。
【0026】
【発明の効果】以上に述べたように本発明を用いれば、
エイリアシングを許容したキャッシュであり、かつ大容
量のキャッシュでも連想度の低い仮想インデックス/実
タグのキャッシュを得ることができ、また、これにより
ロード命令を高速に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロセッサのブロック図であ
り、ロード命令の実行に関係する部分を示してある。
【図2】実ページ番号からエイリアス検出用タグに書き
込むハッシュ値を生成し、また、エイリアス検出用から
読み出したハッシュ値と比較するべきハッシュ値を実ペ
ージ番号から生成する回路の論理図である。
【図3】キャッシュ・TLBヒット判定回路の構成を示
すブロック図である。
【図4】キャッシュのヒット判定に用いるタグとエイリ
アス検出に用いるタグの対応関係を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 命令キャッシュ 20 命令バッファ 30 リザベーションステージ 31 アドレス計算器 40 データキャッシュのタグ 41 データキャッシュ 42 データTLB 43 キャッシュ・TLBヒット判定回路 50 エイリアシング検出用タグ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想メモリ方式の計算機におけるキャッ
    シュメモリシステムであって、 キャッシュメモリは、仮想アドレスのうちでアドレス変
    換の対象である部分と対象でない部分の組み合わせでイ
    ンデックスされる第1のタグと、前記アドレス変換の対
    象でない部分だけでインデックスされる第2のタグとを
    有し、 前記第1のタグでは実アドレスを保持し、前記第2のタ
    グでは実アドレスを任意の関数によって変換した値を保
    持することを特徴とするキャッシュメモリシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のキャッシュシメモリステ
    ムにおいて、 前記キャッシュメモリが仮想アドレスによりアドレッシ
    ングされ、前記第1のタグでキャッシュミスを検出した
    ときは、下位のメモリ階層から求めるブロックを転送し
    てキャッシュに登録すると共に、第2のタグから読み出
    した値と、前記キャッシュミスを検出した実アドレスを
    前記関数によって変換した値とが一致した場合には、該
    一致した値の前記第2のタグ内での位置に対応する前記
    キャッシュメモリのエントリを無効化することを特徴と
    するキャッシュメモリシステム。
JP8281529A 1996-10-02 1996-10-02 キャッシュメモリシステム Pending JPH10105458A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2224343A1 (en) 2009-02-26 2010-09-01 Fujitsu Limited Data processing system
EP3382558A1 (en) * 2017-03-31 2018-10-03 Intel Corporation Apparatus, method and system for just-in-time cache associativity

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