JPH10104756A - 感光材料裏印字装置 - Google Patents

感光材料裏印字装置

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JPH10104756A
JPH10104756A JP8254536A JP25453696A JPH10104756A JP H10104756 A JPH10104756 A JP H10104756A JP 8254536 A JP8254536 A JP 8254536A JP 25453696 A JP25453696 A JP 25453696A JP H10104756 A JPH10104756 A JP H10104756A
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JP
Japan
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ink
photosensitive material
print
printing
solid
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Withdrawn
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JP8254536A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Morita
田 直 之 森
Tomoya Norinobu
信 知 哉 則
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D15/00Apparatus for treating processed material
    • G03D15/001Counting; Classifying; Marking
    • G03D15/003Marking, e.g. for re-printing

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  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】写真のバックプリント等を非接触で記録するこ
とができ、かつ、湿式の現像処理を施されてもバックプ
リントが溶解せず、しかも取り扱いも簡易で、ガスの発
生等もない感光材料裏印字装置を提供する。 【解決手段】湿式の現像処理を施される感光材料の裏面
に印字する感光材料裏印字装置であって、非水溶性で常
温では固体の熱溶融性のインクを装填する装填部と、前
記インクを溶融する溶融部と、前記溶融部で溶融された
インクを噴射して印字するプリントヘッドとを有するこ
とにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に写真の焼付装
置に用いられる、感光材料の裏面にバックプリントを記
録する感光材料裏印字装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルムやリバーサルフィルム等の
写真フィルムに撮影された画像を感光材料(印画紙)に
露光して焼き付ける写真焼付装置においては、写真1枚
(仕上りプリント1枚)毎に、プリントに関する各種の
情報、例えば、コマ番号、フィルム番号、写真フィルム
の撮影日やフィルム画像の感光材料への焼付日などの日
付、現像所(ラボ)の符号やその他のデータ等の、各種
の情報をプリントの裏面側(非露光面)に記録する、い
わゆるバックプリントが記録されている。また、最近発
表された写真の新規格である新写真システム(Advanced
Photo System)では、バックプリントは1行当たり40
字以上で2行以上に規格化されると共に、フィルムに記
録された磁気情報に応じて、撮影日等の情報以外にも
「旅行」「卒業式」「誕生日」等のタイトルがバックプ
リントとして記録できるように設定されている。
【0003】従来の写真焼付装置においては、このよう
なバックプリントは、インクリボンカセットとシリアル
ドットヘッドを用いたドットインパクトプリンタや、イ
ンクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタで
行われるのが主流である。しかしながら、両者には、以
下に示すような問題点がある。
【0004】まず、ドットインパクトプリンタは、イン
クリボンを感光材料の裏面に接触して、ヘッドによって
インクリボンを加圧(打って)して感光材料に記録する
方式であるため、印字部の周辺部分では、記録感度に増
感あるいは減感が生じ、均一濃度の記録を行うことがで
きない場合がある。しかも、加圧記録であるため、ヘッ
ドの調節が適切でない場合には、記録圧力が強すぎて、
感光材料(プリント)の表面に凸部が発生してしまう。
また、ドットインパクトプリンタでは、記録された文字
等ににじみが生じ易く、画質的にも問題が生じる場合が
ある。
【0005】一方、インクジェットプリンタは、非接触
で記録を行うため、ドットインパクトプリンタ等が有す
る接触や加圧記録に伴う問題は無いが、インクジェット
プリンタに使用されるインクは一般的に水溶性であるた
め、露光済の感光材料に湿式の現像処理を施した際にバ
ックプリントが溶解してしまうという問題がある。一方
で、湿式の現像処理に対応した非水溶性のインクもある
が、このインクを用いるとヘッドのノズルがつまり易
く、取り扱い性に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
材料の裏面(非露光面)に文字やマーク等の記号を記録
する、写真焼付装置のバックプリントの記録等に用いら
れる感光材料裏印字装置であって、非接触で記録するこ
とができ、ドットインパクトプリンタ等の接触記録が有
するバックプリントの濃度ムラやプリント表面の凸部発
生等の問題が無く、かつ、湿式の現像処理を施されても
バックプリントが溶解せず、しかも取り扱いも簡易な、
新規な感光材料裏印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、湿式の現像処理を施される感光材料の非
露光面に印字する感光材料裏印字装置であって、非水溶
性で常温では固体の熱溶融性のインクを装填する装填部
と、前記インクを溶融する溶融部と、前記溶融部で溶融
されたインクを噴射して印字するプリントヘッドとを有
する感光材料裏印字装置を提供する。
【0008】また、前記インクがグレーであるのが好ま
しい。
【0009】さらに、前記インクの溶融温度が、前記感
光材料の現像処理温度の最高温度よりも高いのが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感光材料裏印字装
置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳
細に説明する。
【0011】図1に、本発明の感光材料裏印字装置(以
下、裏印字装置とする)をバックプリントの記録に利用
する、写真焼付現像機(フォトプリンタ)の概略図が示
される。図1に示される写真焼付現像機10は、フィル
ムに記録された画像を光電的に読み取ってデジタル信号
とした後、画像処理を施して露光条件を決定して記録用
の画像情報とし、この画像情報に応じて変調した記録光
によって感光材料を走査露光して画像を記録する、いわ
ゆるデジタルフォトプリンタに用いられるものであっ
て、スキャナー(画像読取装置)で読み取られ、画像処
理装置で決定された露光条件(焼付条件)に応じて、光
ビーム走査露光によって感光材料Aを露光してフィルム
画像を焼き付ける。
【0012】この写真焼付現像機10は、感光材料Aの
露光(焼付)、現像処理(湿式処理および乾燥)、切断
を行って1枚の(仕上り)プリントとし、さらに、仕分
けを1台の装置で行う、いわゆるミニラボに対応する装
置であって、基本的に、焼付搬送装置20、光ビーム走
査装置22、および制御基板や電源部等が収納される電
装部24を有する焼付装置12と、現像装置14と、乾
燥装置16と、排出装置18とが組み合わされて1台の
装置として構成される。
【0013】図2に焼付装置12の部分拡大概略図が示
される。この部分拡大図は、主に焼付搬送装置20を示
すものである。焼付搬送装置20は、ロール状に巻回さ
れた感光材料Aを引き出して所定の経路を搬送しつつ、
画像位置情報の記録、画像露光(焼き付け)、バックプ
リント等を行う装置で、感光材料供給部26、コマ情報
形成部28、露光部30、本発明の裏印字装置82を利
用するバックプリント部32、リザーバ34、感光材料
排出部36、および感光材料Aをこれらの部位を経た所
定経路で搬送する搬送手段とを有するものである。
【0014】感光材料供給部26は、ロール状に巻回さ
れた感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなる(感光材
料)マガジン38を装填し、マガジン38から感光材料
Aを引き出して供給する部分であって、マガジン38の
装填部40と、感光材料Aの搬送方向の下流(以下、下
流とする)方向に向かって引出しローラ対42と、セン
サ44と、ガイド46等とを有して構成される。感光材
料Aは、引出しローラ対42によって、マガジン38か
ら引き出され、下流の第1ループ形成部48に搬送され
る。また、センサ44は、マガジン交換時等における感
光材料Aの巻き戻しや感光材料Aのローディング(初期
通紙)の際に、感光材料Aの先端やその有無を検出する
ものである。
【0015】感光材料供給部26の下流には、第1ルー
プ形成部48が配置される。第1ループ形成部48は、
感光材料Aのループ(弛み)を形成することによって、
下流のコマ情報形成部28のパンチ56の作動時におけ
る感光材料Aの搬送の停止を吸収する部分で、駆動ロー
ラ50、および案内ローラ52ならびに54等を有す
る。前記引出しローラ対42は、この第1ループ形成部
48内の感光材料Aの量(長さ)に応じて、マガジン3
8の感光材料Aを引き出し搬送する。
【0016】第1ループ形成部48の下流には、コマ情
報形成部28が配置される。図示例の写真焼付現像機1
0も含め、通常の写真の焼付現像においては、処理の途
中で感光材料Aが切断されることはなく、帯状のままで
連続的に露光や現像処理が行われ、最後に排出装置18
で切断されて1枚の仕上りプリントPとされる。そのた
め、感光材料A上における画像記録位置、感光材料Aの
切断位置、バックプリント位置等を決定あるいは検出す
るため、プリント一枚(1コマ)毎の境目を示す位置情
報いわゆるコマ情報を形成する必要がある。また、排出
装置18における仕分けのため、例えばフィルム一本分
等の単位枚数毎の位置を示す、いわゆるソート情報を形
成する必要がある。コマ情報形成部28は、このコマ情
報および/またはソート情報を形成する部位であって、
1コマおよびソートの搬送方向先端に対応する位置を穿
孔して、コマ情報等を形成する。
【0017】なお、本発明の裏印字装置82は、図示例
の写真焼付現像機10のように感光材料Aを最後に切断
して1枚のプリントとする装置以外にも、長尺な感光材
料を所定長に切断して、いわゆるカットシートとした後
に露光を行う装置や、最初から所定長に切断してなるカ
ットシートが装填され、一枚ずつ取り出して露光する装
置にも、好適に利用可能である。また、カットシートに
露光を行う装置では、コマ情報形成部28は特に有さな
くてもよい。
【0018】図示例では、コマ情報形成部28は、コマ
情報等を穿孔するパンチ56と、パンチ56の上下流の
ガイド58aおよび58bと、感光材料Aの先端を検出
するセンサ60と、搬送ローラ対62とを有する。搬送
ローラ対62は、後述する第2ループ形成部64内の感
光材料Aの量等に応じて、1コマに対応する分の感光材
料Aの搬送を断続的に繰り返し、搬送停止後、パンチ5
6が作動してコマ情報等が形成される。
【0019】なお、図示例の写真焼付現像機10におい
ては、パンチ56を用いて感光材料Aを穿孔することに
よってコマ情報等を形成しているが、これ以外にもイン
クリボンを用いた熱転写やインクジェット等の各種の記
録手段を用い、ラインやドット等によるマークを記録す
ることによってコマ情報等を形成してもよい。また、こ
の場合には、このコマ情報形成部28の位置に、後述す
る本発明の裏印字装置82を利用するバックプリント部
32を配置し、これにコマ情報やソート情報の形成機能
を持たせてもよい。
【0020】コマ情報形成部28の下流には、第2ルー
プ形成部64と、副走査搬送系66と、第3ループ形成
部68とを有する露光部30が配置される。図示例の装
置においては、この露光部30と、図中露光部30の左
側に配置される光ビーム走査装置22とによって露光手
段が構成され、光ビーム走査装置22によって光ビーム
Lを記録画像(記録画像の画像データ)に応じて変調し
て、かつ主走査方向(図中紙面と垂直方向)に偏向走査
すると共に、副走査搬送系66によって感光材料Aを所
定の露光位置に保持しつつ、主走査方向と直交する副走
査方向(図中矢印b方向)に副走査搬送することによ
り、光ビームLによって感光材料Aを二次元的に走査露
光して、潜像を記録する。
【0021】光ビーム走査装置22は、感光材料Aの赤
(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光のそれぞ
れの露光に対応する光ビームを射出する光源、AOM
(音響光学変調器)等の変調手段、ポリゴンミラー等の
光偏向器、fθレンズ等を有して構成される、公知の光
ビーム走査装置である。一方、露光部30の副走査搬送
系66は、感光材料Aを所定の露光位置に保持しつつ前
記副走査方向に搬送する露光ドラム70と、副走査方向
に露光位置(走査線)を挟んで露光ドラム70に押圧さ
れる2本のニップローラ72および74と、コマ情報を
検出して画像記録位置を検出するセンサ76と、ガイド
77とを有するものであり、感光材料Aは、露光ドラム
70とニップローラ72および74とによって、副走査
搬送される。
【0022】感光材料Aが搬送されてコマ情報がセンサ
76によって検出されると、光ビーム走査装置22が動
作を開始して、さらに、感光材料A上における記録開始
位置が露光位置まで搬送されると、光ビームLによる感
光材料Aの走査露光が開始される。ここで、光ビームL
は主走査方向に偏向され、感光材料Aは主走査方向と直
交する副走査方向に搬送されているので、結果的に感光
材料Aは光ビームLによって2次元的に走査され、全面
的に露光される。
【0023】露光の際の副走査搬送の誤差は、そのまま
画像のスジムラ等の画質低下につながる。そのため、高
画質な画像が記録されたプリントを得るためには、副走
査搬送系66による感光材料Aの搬送を高精度に行う必
要がある。また、コマ情報の形成、光ビーム走査装置2
2による画像記録、後述するバックプリントの記録は、
それぞれタイミングも感光材料Aの搬送速度も異なり、
しかも、パンチ56によるコマ情報の形成時には感光材
料Aの搬送を停止する必要がある。そのため、図示例に
おいては、副走査搬送系66の上流側に第2ループ形成
部64を、下流側に第3ループ形成部68を、それぞれ
有し、副走査搬送系66の上下流の搬送手段(搬送ロー
ラ対62および78)と副走査搬送系66との間に、感
光材料Aのループを形成する。両ループ形成部を有する
ことにより、副走査搬送系66による副走査搬送に、上
下流に配置される搬送手段が与える悪影響、いわゆるバ
ックテンションや引っ張り等を無くして、高精度な感光
材料Aの副走査搬送が可能となる。
【0024】なお、本発明の裏印字装置82は、図示例
の写真焼付現像機10のようにデジタルの光ビーム走査
露光を行う装置以外にも、従来の写真焼付機のように、
投影光学系を有し、キャリア等によって所定位置に搬送
されたフィルムの1コマに光を照射して、フィルム(こ
のコマ)に撮影された画像を担持する投影光を得、この
投影光を感光材料Aに結像して露光を行う、いわゆる直
接(アナログ)露光の装置にも好適に利用可能である。
【0025】露光部30の下流には、バックプリント部
32が配置される。前述のように、プリントの裏面(非
露光面)には、プリントに関する各種の情報、例えば、
コマ番号、フィルム番号、写真フィルムの撮影日やフィ
ルム画像の感光材料への焼付日などの日付、現像所(ラ
ボ)の符号やその他のデータ等の、各種の情報、いわゆ
るバックプリントが記録される。バックプリント部32
は、このバックプリントを記録(印字)する部位であ
る。バックプリント部32は、センサ80、本発明の裏
印字装置82、および裏印字装置82を上下流方向で挟
んで配置される搬送ローラ対84ならびに86を有して
構成される。本発明の裏印字装置82は、非水溶性で常
温では固形の熱溶融性インクを用いて、インクジェット
によってバックプリント(文字のみならず、マーク等の
画像も含む)を行う、ソリッドインクジェットプリンタ
である。
【0026】前述のように、従来の写真焼付機(現像
機)のバックプリントは、ドットインパクトプリンタや
インクジェットプリンタで行われているが、ドットイン
パクトプリンタでは接触式であるが故に、ヘッドの圧力
調整が適正でないとプリントの表面に凸部が形成されて
しまう等の問題点があり、一方、インクジェットプリン
タでは、現像処理によってバックプリントが溶解して薄
くなりあるいは消えてしまう等の問題がある。これに対
し、本発明の裏印字装置82においては、ソリッドイン
クジェット方式を用いることにより、非接触で、現像処
理によって溶解しない非水溶性のバックプリントを記録
することができる。
【0027】図3に、裏印字装置82(バックプリント
部32)の概略図を示す。図3に示されるように、裏印
字装置82は、基本的に、インクカセット88と、イン
クリーダ90と、インクローダ92と、プリントヘッド
94とを有して構成される。
【0028】インクカセット88は、インクが装填され
る部位であり、図示例の装置においては、インクは、例
えば円柱状の固体の状態でインクパック96に収納され
ており、所定の個数がインクカセット88に装填され
る。本発明の裏印字装置82において、使用されるイン
クは、常温では固体の非水溶性の熱溶融性インクで、通
常、ソリッドインク、フェーズチェンジインク、ホット
メルトインク等と呼ばれるものであり、ワックス、脂肪
酸誘導体、添加剤等が混合されて調製される。このイン
クは、非水溶性であるので、記録画像は後の現像装置1
4における現像処理において、現像液等の処理液に溶解
することはなく、また、基本的に固体であるので、感光
材料Aの裏面の組成や性状によらず、フィルム感光材料
の裏面等にもバックプリントを記録することができる。
このようなインクとしては、日立工機社製の「JOL
T」や Tektronix社製の「Phaser 300i」などのカ
ラープリンタ等に用いられるものが例示される。
【0029】インクの溶融温度には特に限定はないが、
後に施される現像処理すなわち湿式処理および乾燥にお
いて溶融しない温度、すなわち、現像処理の最高温度以
上であるのが好ましく、好適には、現像処理の最高温度
よりも10℃以上高温であるのが好ましい。また、用い
る感光材料種や記録密度等に応じて、好適な記録が行え
るような表面張力、濡れ性、体積収縮率等を実現するよ
うにインクを設計・調製するのが好ましい。
【0030】写真のバックプリントに用いられるインク
の色は通常は黒であり、本発明の裏印字装置82におい
ても黒インクは好適に利用される。しかしながら、黒イ
ンクを用いて高濃度のバックプリントを行うと、スキャ
ナ等の画像読取装置でプリント画像を読み取った際にバ
ックプリントまで画像データとして読み取られてしまっ
たり、甚だしい場合には、プリントを観察した際に裏面
のバックプリントが透けて見えてしまったりする、いわ
ゆる裏写りが起こる場合がある。逆に、あまりにバック
プリントが低濃度であると、バックプリントが不鮮明に
なってしまう。
【0031】そのため、本発明の裏印字装置82におい
ては、好ましくは、グレーのインクを用いる。これによ
り、裏写りを好適に防止して、かつ鮮明なバックプリン
トを行うことができる。また、必要に応じて、インクを
調製することにより、彩色のバックプリントを記録して
もよい。
【0032】図示例の裏印字装置82において、このよ
うなインクは、例えば、円柱状の固形インクとして複数
個がインクパック96に収納されており、このインクパ
ック96から所定の個数がインクカセット88に装填さ
れる。インクリーダ90は、後述するインクローダ92
内のインク量に応じて、インクカセット88から固形イ
ンクを取り出し、インクローダ92に搬送・供給するも
のである。インクローダ92は、インクリーダ90によ
って供給された固形インクを加熱溶融して液化し、プリ
ントヘッド94(その加圧室)に供給する。液化された
インクの粘度には特に限定はなく、プリントヘッド94
の構成等に応じて適宜設定すればよいが、通常、約10
mPa ・ s 程度である。
【0033】プリントヘッド94は、液体インクを用い
る通常のインクジェットプリンタのヘッドと基本的に同
様のものであり、例えば、PZTなどのピエゾ素子等を
用いて、記録画像に応じて加圧室内のインクを振動して
ノズルから噴射してインクジェットを形成し、帯電電極
で帯電した後に偏向電極で偏向して、感光材料Aの裏面
にバックプリントを行う、公知のインクジェットのプリ
ントヘッドである。ただし、本発明の裏印字装置82に
おいては、プリントヘッド94には、溶融して液化した
インクの温度(粘度)を制御するための温度制御手段が
配置されるのが好ましい。また、本発明の裏印字装置8
2では、常温で固体のインクを用いるために、ノズルか
ら噴射したインクの粘度が高く、かつ、インクジェット
の径と感光材料Aの裏面に形成されるインクのドット径
との差が小さいので、画素密度に応じて、通常のインク
ジェットのノズルよりも大径のノズルを用いるのが好ま
しい。
【0034】本発明の裏印字装置82において、ノズル
の数は特に限定はなく、バックプリントの画素密度や記
録する文字のサイズ等に応じて適宜決定すればよいが、
好ましくは、10〜100本程度である。また、本発明
の裏印字装置82で記録するバックプリントの行数には
特に限定はなく1行でもよいが、前述の新写真システム
のバックプリントや、より多くの情報をバックプリント
で記録するためには、2行あるいはそれ以上の複数行の
バックプリントを同時に行えるのが好ましく、プリント
ヘッド94を複数行の同時記録が可能なように構成し、
あるいは、裏印字装置82そのものを複数行記録が可能
なように構成するのが好ましい。さらに、必要に応じて
ヘッドキャリッジを配置して、搬送方向と直交する方向
(図示例では主走査方向と同方向)に裏印字装置82
(あるいはプリントヘッド94のみ)を移動して記録を
行うように構成してもよい。
【0035】このような本発明の裏印字装置82によれ
ば、非接触でバックプリントを記録するため、印字部周
辺の増感・減感の発生がなく、また、感光材料Aを裏面
から加圧することによる、表面への凸部の形成も無い。
さらに、非接触での記録であるので、感光材料Aの搬送
に影響を与えることがなく、例えば、カットシートを用
いた走査搬送露光では、写真焼付機であっても前述の第
2ループ形成部64や第3ループ形成部68を有さない
構成が十分にあり得るが、その場合でも、副走査搬送に
悪影響を与えず、高精度な画像露光を行うことができ
る。また、非水溶性の固体インクを用いるため、にじみ
の無い鮮鋭な印字が可能であり、かつ感光材料Aの種類
を選ばずフィルム感光材料等にもバックプリントが可能
であり、しかも、湿式の現像処理で溶解することもな
い。
【0036】すなわち、本発明の裏印字装置82によれ
ば、感光材料Aに悪影響を与えることなく、高画質なバ
ックプリントを行うことができ、しかも、取り扱い性も
良好である。従って、このような本発明の裏印字装置8
2を用いる写真焼付現像機10(あるいは写真焼付機)
は、高画質なバックプリントが記録され、かつバックプ
リントによる損傷等が無い、高品位な仕上りプリントを
安定して出力することができる。
【0037】前述の第3ループ形成部68から感光材料
Aを排出する搬送ローラ対78は、第3ループ形成部6
8内の感光材料Aの量が所定量以上になると、例えば、
次ぎのコマ情報がセンサ80に検出されるまで、すなわ
ちプリント1枚分ずつ断続的に感光材料を搬送する。ま
た、搬送ローラ対84ならびに86は、搬送ローラ対7
8による搬送に同期して感光材料Aを搬送する。感光材
料Aの搬送は、センサ80によってコマ情報が検出され
た時点で一旦停止するので、裏印字装置82は、これに
より感光材料Aの搬送方向(図示例では副走査方向bと
同方向)におけるバックプリント記録位置を検知して、
搬送ローラ対84ならびに86による感光材料Aの搬送
に同期して、所定位置に所定のバックプリントを記録す
る。すなわち、搬送ローラ対84ならびに86は、裏印
字装置82による記録時に感光材料Aを所定位置に保持
するプラテンの役目も成している。
【0038】バックプリント部32の下流には、屈曲搬
送部98が配置され、その下流には、センサ100およ
び第1カッタ102が配置される。第1カッタ102は
通常の作動状態では使用されず、例えば、露光操作を終
了した後に、後述するリザーバに収納される露光済の感
光材料Aをすべて排出するため等に使用するものであ
る。
【0039】第1カッタ102の下流には、リザーバ3
4が配置される。露光された感光材料Aは、このリザー
バ34に一旦収容され、現像処理の進行に応じて、ある
いは、露光後の時間経過に応じて、リザーバ34から排
出されて、次ぎの工程に搬送される。このリザーバ34
を有することにより、現像処理と露光の時間差(通常、
現像処理のほうが時間がかかる)を吸収した効率のよい
動作を可能とし、また、露光後に時間を措かず現像処理
を行うことによって発生する潜像退行の発生を防止する
ことができる。リザーバ34の下流には屈曲搬送部10
4が配置され、感光材料Aは、この屈曲搬送部104に
よってリザーバ34から感光材料排出部36に搬送され
る。
【0040】感光材料排出部36は、第2カッタ106
と、その下流の第4ループ形成部108とから構成され
る。第2カッタ106は、トラブル等の際に感光材料A
を緊急切断するためのカッタで、例えば、現像装置14
等でトラブルが発生した際に、この第2カッタ106で
感光材料Aを切断することにより、リザーバ34に収納
される露光済の感光材料Aに悪影響が及ぶのを防止す
る。第4ループ形成部108は、現像装置14によって
感光材料Aが不要に引っ張られ、損傷するのを防止する
ためのループを形成する部分で、下流に向かって、案内
ローラ110、搬送手段112、センサ114を有し、
搬送手段112による搬送速度すなわち現像装置14に
おける処理速度と屈曲搬送部104による搬送に応じて
ループが形成される。
【0041】図示例の写真焼付現像機10においては、
露光済の感光材料Aは感光材料排出部36から現像装置
14に搬入される。現像装置14は、使用する感光材料
Aの種類に応じた湿式の現像処理装置であって、例えば
感光材料Aが銀塩写真感光材料であれば、図1に示され
るように、発色現像槽116、漂白定着槽118、水洗
槽120a、120b、120cおよび120dを有す
るものであり、露光済の感光材料Aは、各処理槽に順次
浸漬され、所定の処理を施されて現像され、潜像が顕像
化される。現像が終了した感光材料Aは、次いで乾燥装
置16において、公知の方法で乾燥され、排出装置18
に搬送される。
【0042】排出装置18は、切断部122とソータ1
24とからなる。切断部122は、コマ情報を検出し
て、それに応じて感光材料Aを切断し、1枚の仕上りプ
リントとし、一方、ソータ124は、多数の棚を有する
通常のソータであって、切断部122によるソート情報
の検出結果に応じて回転あるいスライドして、仕上りプ
リントを収納する棚を切り換えることにより、ソート情
報に応じた所定枚数の仕上りプリントを仕分して収納す
る。
【0043】以上、本発明の感光材料裏印字装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良および変更を行ってもよいのはもちろんである。例え
ば、図示例の感光材料裏印字装置は、焼付装置と現像装
置とが一体化された、いわゆるミニラボ装置に配置され
るものであるが、これ以外にも、現像装置を有さない、
露光済の感光材料を未現像で巻き取り収容する焼付装置
等にも好適に利用可能である。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
感光材料裏印字装置によれば、非接触でバックプリント
を記録するので、感光材料Aに悪影響を与えることな
く、また、鮮明で高画質なバックプリントを行うことが
でき、しかも、取り扱い性も良好である。従って、この
ような本発明の裏印字装置を用いることにより、高画質
なバックプリントが行われ、かつバックプリントによる
損傷等が無い、高品位な仕上りプリントを安定して出力
できる写真焼付装置等を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料裏印字装置が利用される写真
焼付現像機の概念図である。
【図2】図1に示される写真焼付現像機の焼付搬送装置
の概念図である。
【図3】本発明の感光材料裏印字装置の概略図である。
【符号の説明】
10 写真焼付現像機 12 焼付装置 14 現像装置 16 乾燥装置 18 排出装置 20 焼付搬送装置 22 光ビーム走査装置 24 電装部 26 感光材料供給部 28 コマ情報形成部 30 露光部 32 バックプリント部 34 リザーバ 36 感光材料排出部 38 (感光材料)マガジン 40 装填部 42 引出しローラ対 44,60,76,80,100,114 センサ 46,58,77 ガイド 48 第1ループ形成部 50 駆動ローラ 52,54,110 案内ローラ 56 パンチ 62,78,84,86 搬送ローラ対 64 第2ループ形成部 66 副走査搬送系 68 第3ループ形成部 70 露光ドラム 72,74 ニップローラ 82 (感光材料)裏印字装置 88 インクカセット 90 インクリーダ 92 インクローダ 94 プリントヘッド 96 インクパック 98,104 屈曲搬送部 102 第1カッタ 106 第2カッタ 108 第4ループ形成部 112 搬送手段 116 発色現像槽 118 漂白定着槽 120a,120b,120c,120d 水洗槽 122 切断部 124 ソータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿式の現像処理を施される感光材料の非露
    光面に印字する感光材料裏印字装置であって、 非水溶性で常温では固体の熱溶融性のインクを装填する
    装填部と、前記インクを溶融する溶融部と、前記溶融部
    で溶融されたインクを噴射して印字するプリントヘッド
    とを有する感光材料裏印字装置。
  2. 【請求項2】前記インクがグレーである請求項1に記載
    の感光材料裏印字装置。
  3. 【請求項3】前記インクの溶融温度が、前記感光材料の
    現像処理温度の最高温度よりも高い請求項1または2に
    記載の感光材料裏印字装置。
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