JPH10104412A - 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター - Google Patents

着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター

Info

Publication number
JPH10104412A
JPH10104412A JP25512996A JP25512996A JPH10104412A JP H10104412 A JPH10104412 A JP H10104412A JP 25512996 A JP25512996 A JP 25512996A JP 25512996 A JP25512996 A JP 25512996A JP H10104412 A JPH10104412 A JP H10104412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
triazine
trichloromethyl
resin composition
photosensitive resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25512996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Tateno
舘野  晶彦
Takahiro Hidaka
敬浩 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP25512996A priority Critical patent/JPH10104412A/ja
Publication of JPH10104412A publication Critical patent/JPH10104412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高い溶剤を使用し、且つ、顔料、ア
クリル系樹脂、多官能モノマー、光重合開始剤などの成
分を均一に溶解・分散させて、空気中でも、高感度にパ
ターン形成が行える着色感光性樹脂組成物、及び、これ
を用いて得られるカラーフィルターを提供する。 【解決手段】 アクリル系樹脂、顔料、多官能モノマ
ー、光重合開始剤及び乳酸エチルからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色感光性樹脂組
成物及びカラーフィルターに関するもので、更に詳しく
は、カラー液晶ディスプレー、カラービデオカメラ等に
使用されるカラーフィルターの作製に使用される着色感
光性樹脂組成物及びこれを用いて着色パターンを形成し
たカラーフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示には、透明な基板の上に
3色の画素を形成したカラーフィルターが用いられてい
る。3色としては、通常、赤、緑、青の3原色が使用さ
れ、不要な光漏れを防止して、コントラストを向上させ
る為に、各画素の間隙を遮光層(ブラックマトリック
ス)によって埋められている。
【0003】上述の様な、着色画素やブラックマトリッ
クスを形成する方法として、顔料を含有させた着色感光
性樹脂組成物を用いる方法が知られている。即ち、透明
基板の上に、第1の色相の顔料を分散させた感光性樹脂
組成物の塗膜を形成し、次いで、マスクパターンを介し
て露光し、現像することにより、第1のパターン状の透
明着色画素を形成させる。次いで、第2及び第3の画素
を、同様の工程を繰り返して形成させ、最終的に、黒色
の感光性樹脂組成物を用いて、ブラックマトリックスが
形成される。
【0004】通常、カラーフィルターの作製方法は、透
明基板の上に着色感光性樹脂組成物をスピンコート法な
どで塗布・乾燥して、この塗膜上に同様の方法で、ポリ
ビニルアルコールなどからなる酸素遮蔽膜を形成し、こ
の上から紫外線などの露光が行われる。しかしながら、
この酸素遮蔽膜の形成は、赤、緑、青、黒の各色につい
てそれぞれ行わなければならず、カラーフィルターの作
製工程が長く、非経済的である。
【0005】酸素遮蔽膜を必要とする理由は、カラーフ
ィルターを着色感光性樹脂組成物で作製するには、その
膜厚が1〜3μm程度で、極めて薄いために、空気中の
酸素によって、光重合が著しく阻害されるためである。
【0006】上記の問題を解決するために、種々の方法
が提案され、例えば、特公平6−95211号公報に
は、顔料、多官能(メタ)アクリレートモノマー、有機
重合体結合剤からなる組成物を光重合するに当たり、光
重合開始剤として、ハロメチルオキサジアゾール系化合
物及びハロメチル−s−トリアジン系化合物から選択さ
れた少なくとも1種を使用することが開示されている。
【0007】又、特開平6−201913号公報には、
アクリル系樹脂、顔料、分散剤、光重合性モノマー、溶
剤からなる組成物を光重合するに当たり、光重合開始剤
として、トリアジン系化合物又は/及びイミダゾール系
化合物を使用する組成物が開示されている。
【0008】しかしながら、酸素の重合阻害効果を低減
する為に、酸素により消費される開始剤のラジカルの量
を考慮して、予め増加させておく方法は、従来より知ら
れていることで有効であるが、光重合開始剤のトリアジ
ン系化合物は溶剤等の溶解性に乏しく、ある程度、増量
させて溶解させることができても、着色感光性樹脂組成
物の塗布後の乾燥時に、トリアジン系化合物が析出して
くる問題があった。
【0009】着色感光性樹脂組成物の溶媒として、エチ
ルセロソルブアセテート(ECA;エチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート)が、従来から多用され
ているが、近年、より安全性の高い溶剤が要望されてい
る。しかしながら、安全性の高い溶剤で、アクリル系樹
脂、多官能モノマー、光開始剤などを均一に溶解させ、
塗布乾燥後も、相分離を起こさずに、鮮明なパターンを
形成させることができる組成物はまだ得られていないの
が現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の如き問題を解消する為になされたものであって、溶剤
への溶解性が高く、組成物として塗布後乾燥時に析出す
ることのない新規なトリアジン系化合物を光重合開始剤
として用い、更には、安全性の高い溶剤を使用し、且
つ、顔料、アクリル系樹脂、多官能モノマー、光開始剤
などの成分を均一に溶解・分散させて、空気中でも、高
感度にパターン形成が行える着色感光性樹脂組成物、及
び、これを用いて得られるカラーフィルターを提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(以下、第1発明という)の着色感光性樹脂組成物
は、アクリル系樹脂、顔料、多官能モノマー、光重合開
始剤、乳酸エチルからなることを特徴とする。
【0012】本願の請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)の着色感光性樹脂組成物は、第1発明の多
官能モノマーが、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパント
リアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアク
リレートから選ばれる少なくとも1種からなることを特
徴とする。
【0013】本願の請求項3に記載の発明(以下、第3
発明という)の着色感光性樹脂組成物は、第1発明又は
第2発明の光重合開始剤が、2,4−ビス(トリクロロ
メチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリア
ジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−
ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジンから選
ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする。
【0014】本願の請求項4に記載の発明(以下、第4
発明という)の着色感光性樹脂組成物は、第1発明又は
第2発明の光重合開始剤が、2,4−ビス(トリクロロ
メチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリア
ジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−
ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジンから選
ばれる少なくとも1種のトリアジン系化合物と、2,
2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、
2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,
5,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)−1,2’−ビイミダゾールから選ばれる少なく
とも1種のイミダゾール系化合物との混合物からなるこ
とを特徴とする。
【0015】本願の請求項5に記載の発明(以下、第5
発明という)の着色感光性樹脂組成物は、第1発明又は
第2発明の光重合開始剤が、2,4−ビス(トリクロロ
メチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリア
ジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−
ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン、2−
(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(3,4,5−トリメトキシスチリ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,
4’−ジエチルアミノベンゾフェノンから選ばれる少な
くとも1種のトリアジン系化合物及び/又はベンゾフェ
ノン系化合物と、2,2’−ビス(2−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’
−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラキス(3,4,5−
トリメトキシフェニル)−1,2’−ビイミダゾールか
ら選ばれる少なくとも1種のイミダゾール系化合物と、
2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベ
ンゾチアゾールから選ばれる少なくとも1種のメルカプ
タン系化合物との混合物からなることを特徴とする。
【0016】本願の請求項6に記載の発明(以下、第6
発明という)の着色感光性樹脂組成物は、アクリル系樹
脂、顔料、多官能モノマー、光重合開始剤及び溶剤から
なる着色感光性樹脂組成物であって、該光重合開始剤
が、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−エ
トキシスチリル)−s−トリアジン、2,4−ビス(ト
リクロロメチル)−6−(2−ヒドロキシエトキシスチ
リル)−s−トリアジンから選ばれる少なくとも1種か
らなることを特徴とする。
【0017】本願の請求項7に記載の発明(以下、第7
発明という)のカラーフィルターは、透明基板上に、第
1〜6発明のいずれか1項に記載の着色感光性樹脂組成
物の光硬化物からなる着色層がパターン状に形成されて
いることを特徴とする。
【0018】以下、本願の請求項を説明するに当たり、
個々の請求項の説明に就いては、第1〜7発明と指定
し、全体に共通する事項については、本発明と表現す
る。本発明の着色感光性樹脂組成物に於いては、溶剤と
して、乳酸エチルが使用される。乳酸エチルは、安全性
の高い溶剤であり、食品添加剤としても認可され、体内
で加水分解して、乳酸とアルコールになり、最終的に水
と炭酸ガスになるとされている。本発明は、安全な乳酸
エチルを使用して、多官能モノマー、アクリル系樹脂、
光重合開始剤等を良好に溶解又は分散させ、酸素の光重
合阻害効果の少ない、高感度の着色感光性樹脂組成物が
得られるようにしたものである。
【0019】本発明に於いて用いられるアクリル系樹脂
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリルア
ミド、メタクリルアミドなどのモノマーの内、少なくと
も1種が重合して得られるものである。上記アクリル系
樹脂は、(メタ)アクリレートを50重量%以上を含有
していることが好ましく、更に、アルカリ現像を可能と
させる為に、アクリル酸又はメタクリル酸を10〜30
重量%、共重合させてあることが好ましい。
【0020】上記のアクリル系樹脂は、アゾビスイソブ
チロニトリルなどの重合開始剤を用いて合成され、分子
量(GPC)は、20,000〜100,000が好ま
しい。分子量が20,000未満の場合は、露光感度が
低下することがあり、100,000を超えると、アル
カリ現像がしにくいことがある。
【0021】本発明に於いて用いられる多官能モノマー
としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレン
オキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ート、ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジアリ
ルフマレート、ジアリルサクシネート、トリアリルイソ
シアヌレート、ジビニルベンゼンなどが挙げられ、これ
らの少なくとも1種が使用される。
【0022】上記の多官能モノマーの中で、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、エチレンオキサイド変性
トリメチロールプロパントリアクリレート、及び、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートから選ばれる少
なくとも1種からなる多官能モノマーは、乳酸エチルへ
の溶解性が高く、更に、アクリル系樹脂の乳酸エチル溶
液に混合しても、アクリル系樹脂が析出せず、これを塗
布・乾燥しても、アクリル系樹脂が微小な分離を起こす
こともなく好ましい。
【0023】元来、充分な露光感度を獲得する為には、
多官能モノマーは、架橋度の点から3官能以上あること
が好ましいが、第2発明に記載されている以外の多官能
モノマーの組合わせでは、充分な露光感度を有する着色
感光性樹脂組成物が得られない場合がある。
【0024】本発明に於いて用いられる光重合開始剤と
しては、公知の光重合開始剤、増感剤が使用でき、例え
ば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−エ
トキシスチリル)−s−トリアジン、2,4−ビス(ト
リクロロメチル)−6−(2−ヒドロキシエトキシスチ
リル)−s−トリアジン、2−(2−メトキシスチリ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(2,4−ジメトキシスチリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(3,4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジンなどのトリアジ
ン系化合物、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイ
ミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラキス(3,4,5−トリメ
トキシフェニル)−1,2’−ビイミダゾールなどのイ
ミダゾール系化合物、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル、2−メルカプトベンゾチアゾールなどのメルカプタ
ン系化合物、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノ
ン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノンなどのベ
ンゾフェノン系化合物などが挙げられる。
【0025】これらの光重合開始剤に於いて、トリアジ
ン系化合物は、着色感光性樹脂組成物にされる場合、溶
解性が高ければ、増量することにより、単独でも酸素雰
囲気下の露光で、光重合開始剤として使用することがで
きるが、一般に、溶解性に限度があるため、酸素雰囲気
の露光では、長い露光時間が必要となる。
【0026】しかしながら、トリアジン系化合物の中
で、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−エ
トキシスチリル)−s−トリアジン及び2,4−ビス
(トリクロロメチル)−6−(2−ヒドロキシエトキシ
スチリル)−s−トリアジンは、溶解性に優れ、酸素雰
囲気下の露光でも、単独で光重合を起こし、パターン形
成ができる。この2種のトリアジン系化合物のいずれに
対しても、イミダゾール系化合物を添加すると、トリア
ジン系化合物単独よりも更に感度が向上し、これにメル
カプタン系化合物が加えられると、飛躍的に感度が向上
する。
【0027】又、トリアジン系化合物の中で、2−(2
−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシスチ
リル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン、2−(3,4,5−トリメトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
は、単独でも光重合開始剤として使用できるが、酸素雰
囲気下での露光では、高感度が得られず、長い露光時間
を必要とする。しかし、上記トリアジン系化合物にイミ
ダゾール系化合物を添加すると、トリアジン系化合物単
独よりも感度が向上する。更に、メルカプタン系化合物
が加えられると、飛躍的に感度が向上し、酸素雰囲気下
の露光でも、充分な感度が得られ、優れたパターン形成
ができる。
【0028】イミダゾール系化合物、メルカプタン系化
合物の単独では、いずれも、パターン形成はできず、ト
リアジン系化合物として、上記2,4−ビス(トリクロ
ロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリ
アジン及び2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
(2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン
以外のものを用いる場合は、トリアジン系化合物に加え
て、イミダゾール系化合物、メルカプタン系化合物の3
種類の化合物を併用することが好ましい。
【0029】又、ベンゾフェノン系化合物は、光重合開
始剤として、単独では機能しないが、イミダゾール系化
合物と併用すると、使用可能となるものの、酸素雰囲気
下での露光では、充分な感度が得られず、長時間の露光
が必要となる。しかしながら、メルカプタン系化合物が
加えられると、飛躍的に感度が向上し、酸素雰囲気下の
露光でも、充分な感度が得られ、優れたパターン形成が
できる。ベンゾフェノン系化合物の中では、4,4’−
ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ジエチルア
ミノベンゾフェノンが、本発明の組成物に好ましく、特
にパターン形成能に優れている。
【0030】従って、本発明の組成物に於いて、高感度
が得られる光重合開始剤は、これらが均一に溶解・分散
することが好ましく、第3発明の着色感光性樹脂組成物
に於いては、光重合開始剤が、2,4−ビス(トリクロ
ロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリ
アジン及び2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
(2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン
から選ばれる少なくとも1種が使用される。
【0031】第4発明の組成物に於いては、光重合開始
剤として、第3発明のトリアジン系化合物の少なくとも
1種と、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)−1,2’−ビイミダゾールから選択され
るイミダゾール系化合物の少なくとも1種との混合物が
使用される。
【0032】又、第5発明の組成物に於いては、2−
(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジメトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−(3,4,5−トリメトキシスチリ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジンのトリアジン系化合物、又は、4,4’−ジメチル
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベン
ゾフェノンのベンゾフェノン系化合物が選択され、これ
らの少なくとも1種と、2,2’−ビス(2−クロロフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,
2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフ
ェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(3,4,
5−トリメトキシフェニル)−1,2’−ビイミダゾー
ルから選択されるイミダゾール系化合物の少なくとも1
種と、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メルカ
プトベンゾチアゾールから選択されるメルカプタン系化
合物の少なくとも1種との混合物が使用される。
【0033】更に、第6発明の組成物に於いては、光重
合開始剤として、2,4−ビス(トリクロロメチル)−
6−(2−エトキシスチリル)−s−トリアジン、2,
4−ビス(トリクロロメチル)−6−(2−ヒドロキシ
エトキシスチリル)−s−トリアジンから選ばれる少な
くとも1種が使用されるが、溶剤は特に限定されない。
【0034】第3発明、第4発明、第5発明及び第6発
明の組成物に於いて、トリアジン系化合物を主体とする
光重合開始剤の添加量は、アクリル系樹脂100重量部
に対し、トリアジン系化合物では、1〜30重量部、イ
ミダゾール系化合物では、1〜12重量部、メルカプタ
ン系化合物では、1〜12重量部の範囲が好ましく、こ
の範囲を逸脱すると、光重合が良好に進行しないことが
ある。
【0035】同様に、第5発明の組成物に於いて、ベン
ゾフェノン系化合物を主体とする光重合開始剤の添加量
は、アクリル系樹脂100重量部に対し、ベンゾフェノ
ン系化合物では、1〜20重量部、イミダゾール系化合
物では、1〜20重量部、メルカプタン系化合物では、
1〜12重量部の範囲が好ましく、この範囲を逸脱する
と、光重合が良好に進行しないことがある。
【0036】本発明に於いて、着色感光性樹脂組成物に
於ける各成分の混合重量比は、トリアジン系化合物、ベ
ンゾフェノン系化合物とも同じで、アクリル系樹脂:多
官能モノマー:光重合開始剤=100:30:30〜1
00:100:50の範囲が好ましい。多官能モノマー
の量が少なくなると、パターンが流れてしまう。又、多
官能モノマーの量が多くなると、塗膜にタックが現れ、
マスクに付着し、傷が入り易くなる。又、上記の範囲よ
りも光重合開始剤が少なくなると、所望の感度が得られ
にくくなり、多くなると、乾燥途中に光重合開始剤が析
出したり、着色の密着力が低下することがある。
【0037】本発明に於いて用いられる顔料としては、
例えば、アゾレーキ系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、フ
タロシアニン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、イ
ソインドリノン系、アントラキノン系、ペリノン系、チ
オインジコ系、ペリレン系などの有機顔料が、単独又は
混合物として用いられる。更に、カーボン、チタンカー
ボン、酸化鉄などの顔料が用いられても良い。
【0038】本発明の着色感光性樹脂組成物は、アクリ
ル系樹脂の有機溶液に顔料を分散させて作られ、顔料の
分散は、直接混合又は間接混合の形態が取られる。上記
間接混合の場合は、予め、高分子分散剤などに顔料を分
散させて、着色ペーストが作製され、これがアクリル系
樹脂に直接混合させて作製される。上記高分子分散剤と
は、アクリル系、ポリエステル系、マレイン酸系、エチ
ルセルロース系などの高分子からなり、その中に−CO
OH、−SO3 H、−P(O)(OH)2 、−OHなど
のプロトン供与性グループ、或いは、それらの塩類、−
NH2 、−NHR、−NR1 2 のなどのプロトン受容
グループ、更に、イオン対結合を有する4級アンモニウ
ム基などを1個以上含有しているもので、それらが併用
されても良い。
【0039】顔料の分散は、特に限定されるものではな
いが、通常、2本ロール、3本ロール、ボールミル、サ
ンドミルなどの顔料分散機で混練され、遠心分離、フィ
ルターなどで濾過されて、着色感光性樹脂組成物が作ら
れる。
【0040】本発明のカラーフィルターを作製する際に
は、透明基板の上に着色感光性樹脂組成物をスピナーや
ロールコーターで均一に塗布し、しかる後に、オーブン
やホットプレートを用いて乾燥し、通常のカラーフィル
ターのパターンで、ストライプパターン、モザイクパタ
ーン、トライアングルパターン等のマスクを介して紫外
線露光を行い、アルカリ水溶液などで、未露光部分を溶
解する。赤、青、緑、黒の4色に対して、これを繰り返
すことにより、フィルターパターンが形成される。
【0041】
【作用】本発明の着色感光性樹脂組成物に於いて、光重
合開始剤として特定のトリアジン系化合物が用いられる
か、又は、溶剤として乳酸エチルが使用されているた
め、露光感度が向上し、環境衛生上安全であり、顔料、
多官能モノマー、アクリル系樹脂、光重合開始剤、乳酸
エチルからなる組成物が均一に溶解・分散されているた
め、透明な均一塗膜が形成される。又、上記の着色感光
性樹脂組成物の中の光重合開始剤は、酸素雰囲気に於い
ても、高感度で光重合できるので、酸素遮蔽被膜の形成
なしに、カラーフィルターが能率的に生産できるように
なる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明を更に詳しく説明するため
に、実施例、比較例を挙げて説明する。 (実施例1) (1)着色感光性樹脂組成物の調製 (a)バインダー樹脂溶液 メタクリル酸20重量部、2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート15重量部及びブチルメタクリレート55重
量部をエタノール500mlに溶解し、アルゴン雰囲気
下で、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)
0.5重量部及び3−メルカプトプロピオン酸0.6重
量部を加えて、70℃で5時間、溶液重合させた。重合
したアクリル系樹脂溶液をヘキサンの中に注いで沈殿さ
せ、これを乾燥して、アクリル系樹脂の固形分を得た。
得られた樹脂を乳酸エチルに樹脂濃度10重量%になる
ように溶解して、バインダー樹脂溶液を作製した。バイ
ンダー樹脂の分子量をGPCで測定すると、42,00
0であった。
【0043】(b)着色組成物の作製 (a)で得られたバインダー樹脂溶液100重量部に対
し、それぞれ、下記の顔料8重量部、分散剤1重量部を
添加し、3本ロールを用いて、充分混練して、着色組成
物を得た。尚、使用した顔料は、下記の通りであった。 赤色着色組成物 クロモフタールレッド:ジスアゾイエロー=85:15 緑色着色組成物 フタロシアニングリーン:ジスアゾイエロー=85:1
5 青色着色組成物 フタロシアニンブルー:ジオキサジンヴァイオレッド=
80:20 黒色着色組成物 カーボンブラック
【0044】(c)着色感光性樹脂組成物の作製 (b)で得られたそれぞれの着色組成物100重量部に
対し、多官能モノマーとして、ペンタエリスリトールト
リアクリレート(共栄化学社製、PE−3A)3重量
部、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄
化学社製、DPE−6A)3重量部を添加した。更に、
光重合開始剤として、2,4−ビス(トリクロロメチ
ル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリアジン
を2重量部を添加して、着色感光性樹脂組成物とした。
【0045】(2)カラーフィルターの作製 透明なガラス基板の上に、青色の着色感光性樹脂組成物
をスピンコートし、ホットプレートを用いて、80℃で
20分間乾燥した。次に、マスクと塗膜を密着させずに
(プロキシミティ露光又は接近露光し)、超高圧紫外線
ランプ(2kw)を用いて、紫外線を照射し、しかる後
に、100℃、5分間のPEB(Post Exposure Bake)
処理を行い、0.25重量%の炭酸ナトリウムと0.2
5重量%の炭酸水素ナトリウムからなる現像液(pH=
10)を用いて現像した。次いで、純水で充分水洗し、
230℃で1時間のポストベークを行った。その結果、
365nm換算で、80mJ/cm2 でパターン形成を
行うことができた。着色層の肉厚は1.5μmであっ
た。
【0046】同様の方法で、緑色、赤色の着色感光性樹
脂組成物をそれぞれ使用し、着色層のパターン形成を繰
り返した。この場合、緑色感光性樹脂組成物に対する露
光量は、160mJ/cm2 、赤色の着色感光性樹脂組
成物に対する露光量は、120mJ/cm2 とした。更
に、ブラックマトリックス用として、黒色の着色感光性
樹脂組成物を用いて、同様の方法で、露光量300mJ
/cm2 で、パターンを形成した。ブラックマトリック
スの層の肉厚は1.3μmであった。
【0047】上記の方法により、開口部100×300
μm、ブラックマトリックス線幅30μmのストライプ
パターンのカラーフィルターを作製した。得られたカラ
ーフィルターを、5重量%の水酸化ナトリウム、5重量
%の硫酸、N−メチルピロリドン、γ−ブチルラクト
ン、イソプロピルアルコールに、それぞれ、25℃、3
0分間浸漬して、外観を観察した。結果は、変化は見ら
れず、耐薬品性は良好であった。
【0048】比較例1 実施例1に使用した光重合開始剤2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
リアジンの代わりに、2−(p−メトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
(みどり化学社製、TAZ−110)を用いたが、乳酸
エチルに不溶性で、沈殿し、使用不能であった。
【0049】比較例2 実施例1に使用した光重合開始剤2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
リアジンの代わりに、2−(3,4−ジメトキシスチリ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン(みどり化学社製、TAZ−113)を用いたが、
乳酸エチルに不溶性で、沈殿し、使用不能であった。
【0050】比較例3 実施例1に使用した光重合開始剤2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
リアジンの代わりに、イルガキュアー369(チバガイ
ギー)を用いたが、1000mJ/cm2 の紫外線照射
を行ったが、全ての色のパターンが流れた。
【0051】実施例2 実施例1に於いて、光重合開始剤2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
リアジンの代わりに、2,4−ビス(トリクロロメチ
ル)−6−(2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−
トリアジンを用いて、同様の操作を行ったところ、同様
にパターンが形成できた。
【0052】実施例3 実施例1に於いて、光重合開始剤として、更に、2,
2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾールを
1.0重量部添加して、同様の操作を行ったところ、同
様にパターンが形成できた。露光量(mJ/cm2 )と
しては、青:60、緑:100、赤:80、黒:200
であった。
【0053】実施例4 実施例1に於いて、光重合開始剤として、更に、2,
2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール1.
0重量部及び2−メルカプトベンゾオキサゾール0.5
重量部を添加して、同様の操作を行ったところ、同様に
パターンが形成できた。露光量(mJ/cm 2 )として
は、青:40、緑:80、赤:60、黒:150であっ
た。
【0054】実施例5 実施例1に使用した重合開始剤2,4−ビス(トリクロ
ロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−トリ
アジンの代わりに、2−(2−メトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン
(みどり化学社製、TAZ118)0.8重量部、2,
2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,
5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール(東
京化成工業社製)1.2重量部及び2−メルカプトベン
ゾオキサゾール(東京化成工業社製)0.5重量部を使
用して、同様の操作を行い、パターン形成を行うことが
できた。露光量(mJ/cm2 )は、青:150、緑:
250、赤:200、黒:400で、耐薬品性も良好で
あった。
【0055】比較例4 実施例5に使用したペンタエリスリトールトリアクリレ
ートの代わりに、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート(共栄化学社製、TMP−A)を用い、実施例1と
同様に塗膜形成を行ったが、白濁しており、透明な塗膜
は得られなかった。
【0056】比較例5 実施例5に使用したペンタエリスリトールトリアクリレ
ートの代わりに、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート(共栄化学社製、PE−4A)を用いたが、添加し
た時点で、アクリル系樹脂が析出し、使用不能であっ
た。
【0057】比較例6 実施例5に使用した2−(2−メトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンの
代わりに、2−(p−メトキシスチリル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン(みどり化学
社製、TAZ−110)を用いたが、乳酸エチルに不溶
で、沈殿し、使用不能であった。
【0058】比較例7 実施例5に使用した2−(2−メトキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジンの
代わりに、2−(2,4−ジメトキシスチリル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン(みど
り化学社製、TAZ−113)を用いたが、乳酸エチル
に不溶性で、沈殿し、使用不能であった。
【0059】実施例6 実施例5に於いて、光重合開始剤を2−(2−メトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジンの代わりに、2−(2,4−ジメトキシスチ
リル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリ
アジン(みどり化学社製、TAZ−114)を用いて、
同様な操作を行ったところ、同様に、パターン形成がで
きた。
【0060】実施例7 実施例5に於いて、光重合開始剤を2−(2−メトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジンの代わりに、2−(3,4,5−トリメトキ
シスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン(みどり化学社製、TAZ−111)を用
いて、同様な操作を行ったところ、同様に、パターン形
成ができた。
【0061】比較例8 実施例5に於いて、光重合開始剤を2−(2−メトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン単独で、同様の操作を行ったところ、実施例
1の露光量の4倍の露光量が必要であった。
【0062】比較例9 実施例5に於いて、光重合開始剤を2−(2−メトキシ
スチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジンと2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイ
ミダゾールのみで、同様の操作を行ったところ、実施例
1の露光量の2倍の露光量が必要であった。
【0063】実施例8 実施例1に於いて、光重合開始剤を、4,4’−ジエチ
ルアミノベンゾフェノン(東京化成工業社製)0.8重
量部、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダ
ゾール(東京化成工業社製)1.2重量部及び2−メル
カプトベンゾオキサゾール(東京化成工業社製)0.5
重量部に変更して、同様の操作を行ったところ、同様
に、パターン形成ができた。露光量(mJ/cm2
は、青:200、緑:300、赤:250、黒:600
で、ブラックマトリックスの肉厚は1μmであった。同
様な耐薬品性試験で、変化が見られず、良好な結果であ
った。
【0064】比較例10 実施例8に使用したペンタエリスリトールトリアクリレ
ートの代わりに、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート(共栄化学社製、TMP−A)を用いたが、しかし
ながら、実施例1と同様に塗膜形成を行ったが、白濁し
ており、透明な塗膜は得られなかった。
【0065】比較例11 実施例8に使用したペンタエリスリトールトリアクリレ
ートの代わりに、ペンタエリスリトールテトラアクリレ
ート(共栄化学社製、PE−4A)を用いたが、添加し
た時点で、アクリル系樹脂が析出し、使用不能であっ
た。
【0066】実施例9 実施例8に於いて、光重合開始剤を4,4’−ジエチル
アミノベンゾフェノンに代わって、4,4’−ジエチル
アミノベンゾフェノン(東京化成工業社製)を用いて、
同様な操作を行ったところ、同様にパターンを行うこと
ができた。但し、露光量(mJ/cm2 )は、青:22
0、緑:320、赤:270、黒:630であった。
【0067】実施例10 実施例8に於いて、光重合開始剤を2,2’−ビス(2
−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェ
ニル−1,2’−ビイミダゾールに代わって、2,2’
−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−
テトラキス(3,4,5−トリメトキシフェニル)−
1,2’−ビイミダゾールを用いて、同様な操作を行っ
たところ、同様にパターンを行うことができた。但し、
露光量(mJ/cm2 )は、青:200、緑:300、
赤:250、黒:600であった。
【0068】実施例11 実施例8に於いて、光重合開始剤を2−メルカプトベン
ゾオキサゾールに代わって、2−メルカプトベンゾチア
ゾールを用いて、同様な操作を行ったところ、同様にパ
ターンを行うことができた。但し、露光量(mJ/cm
2 )は、青:250、緑:350、赤:300、黒:6
70であった。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、作業環境上安全であり、酸素雰囲気下でも、優れ
た感度を有する着色感光性樹脂組成物が得られるので、
酸素遮断被膜を形成する必要がなく、生産性が著しく向
上する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/028 G03F 7/028 7/033 7/033

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系樹脂、顔料、多官能モノマ
    ー、光重合開始剤及び乳酸エチルからなることを特徴と
    する着色感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 多官能モノマーが、ペンタエリスリトー
    ルトリアクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチ
    ロールプロパントリアクリレート及びジペンタエリスリ
    トールヘキサアクリレートから選ばれる少なくとも1種
    からなることを特徴とする請求項1記載の着色感光性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 光重合開始剤が、2,4−ビス(トリク
    ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
    リアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
    (2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン
    から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の着色感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 光重合開始剤が、2,4−ビス(トリク
    ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
    リアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
    (2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン
    から選ばれる少なくとも1種のトリアジン系化合物と、
    2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,
    5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾー
    ル、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,
    4’,5,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキ
    シフェニル)−1,2’−ビイミダゾールから選ばれる
    少なくとも1種のイミダゾール系化合物との混合物から
    なることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の着色
    感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 光重合開始剤が、2,4−ビス(トリク
    ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
    リアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
    (2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジ
    ン、2−(2−メトキシスチリル)−4,6−ビス(ト
    リクロロメチル)−s−トリアジン、2−(2,4−ジ
    メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
    ル)−s−トリアジン、2−(3,4,5−トリメトキ
    シスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
    −トリアジン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノ
    ン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノンから選ば
    れる少なくとも1種のトリアジン系化合物及び/又はベ
    ンゾフェノン系化合物と、2,2’−ビス(2−クロロ
    フェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−
    1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロ
    ロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラキス(3,
    4,5−トリメトキシフェニル)−1,2’−ビイミダ
    ゾールから選ばれる少なくとも1種のイミダゾール系化
    合物と、2−メルカプトベンゾオキサゾール、2−メル
    カプトベンゾチアゾールから選ばれる少なくとも1種の
    メルカプタン系化合物との混合物からなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の着色感光性樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 アクリル系樹脂、顔料、多官能モノマ
    ー、光重合開始剤及び溶剤からなる着色感光性樹脂組成
    物であって、該光重合開始剤が、2,4−ビス(トリク
    ロロメチル)−6−(2−エトキシスチリル)−s−ト
    リアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−
    (2−ヒドロキシエトキシスチリル)−s−トリアジン
    から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする
    着色感光性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 透明基板上に、請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5又は請求項6のいずれか1
    項に記載の着色感光性樹脂組成物の光硬化物からなる着
    色層がパターン状に形成されていることを特徴とするカ
    ラーフィルター。
JP25512996A 1996-09-26 1996-09-26 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター Pending JPH10104412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25512996A JPH10104412A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25512996A JPH10104412A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104412A true JPH10104412A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17274498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25512996A Pending JPH10104412A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104412A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050070619A (ko) * 2003-12-30 2005-07-07 제일모직주식회사 컬러필터용 감광성 수지 조성물
KR100671118B1 (ko) 2005-07-18 2007-01-17 제일모직주식회사 현상마진이 우수한 컬러필터용 감광성 수지 조성물
WO2007105649A1 (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Mitsubishi Chemical Corporation 硬化性組成物、カラーフィルター、及び液晶表示装置
JP2007270147A (ja) * 2006-03-10 2007-10-18 Mitsubishi Chemicals Corp 硬化性組成物、カラーフィルター、及び液晶表示装置
KR100796517B1 (ko) 2006-07-18 2008-01-21 제일모직주식회사 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 이미지센서컬러필터
JP2010222503A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Jsr Corp 保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物、保護膜及び保護膜の形成方法
KR101047703B1 (ko) 2007-02-20 2011-07-08 동우 화인켐 주식회사 착색 감광성 수지 조성물 및 컬러필터

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050070619A (ko) * 2003-12-30 2005-07-07 제일모직주식회사 컬러필터용 감광성 수지 조성물
KR100671118B1 (ko) 2005-07-18 2007-01-17 제일모직주식회사 현상마진이 우수한 컬러필터용 감광성 수지 조성물
WO2007105649A1 (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Mitsubishi Chemical Corporation 硬化性組成物、カラーフィルター、及び液晶表示装置
JP2007270147A (ja) * 2006-03-10 2007-10-18 Mitsubishi Chemicals Corp 硬化性組成物、カラーフィルター、及び液晶表示装置
KR101167868B1 (ko) 2006-03-10 2012-07-23 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 경화성 조성물, 컬러 필터, 및 액정 표시 장치
KR100796517B1 (ko) 2006-07-18 2008-01-21 제일모직주식회사 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 이미지센서컬러필터
KR101047703B1 (ko) 2007-02-20 2011-07-08 동우 화인켐 주식회사 착색 감광성 수지 조성물 및 컬러필터
JP2010222503A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Jsr Corp 保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物、保護膜及び保護膜の形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2891418B2 (ja) カラーフィルターおよびその製造方法
TWI413858B (zh) 彩色濾光片之製法
CN102279526B (zh) 滤色器用着色组合物和滤色器
TWI389986B (zh) 染料分散液,彩色濾光片用感光性樹脂組成物,彩色濾光片,液晶顯示裝置及有機發光顯示裝置
WO1992021067A1 (en) Photopolymerizable composition for color filter and color filter obtained therefrom
JP4553128B2 (ja) 着色組成物、それを用いたカラーフィルタおよびその製造方法
JPH0812292B2 (ja) 耐熱性カラーフィルターおよびその製造方法
JPH05333207A (ja) カラーフィルター
JP4592239B2 (ja) カラーフィルター用組成物及びカラーフィルター
JP3860340B2 (ja) 光重合性樹脂組成物
JP6634753B2 (ja) カラーフィルタ用感光性着色組成物、感光性着色組成物の製造方法、およびカラーフィルタ
JP2011022237A (ja) 青色感光性着色組成物及びそれを用いたカラーフィルタ並びにカラー表示装置
JP3756594B2 (ja) カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ
TWI261689B (en) Pigment dispersion, preparation process of pigment dispersion, colored resin composition, color filter and a liquid crystal display device
JP5834448B2 (ja) カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ
JP4597693B2 (ja) カラーフィルタ用青色着色組成物およびカラーフィルタ
JPH01200353A (ja) 感放射線性着色樹脂組成物
JP2006215453A (ja) カラーフィルタ用緑色着色組成物およびカラーフィルタ
JPH10104412A (ja) 着色感光性樹脂組成物及びカラーフィルター
TW200916535A (en) High optical contrast pigment and colorful photosensitive composition employing the same and fabrication method thereof
TWI432797B (zh) 著色組成物及使用它之彩色濾光片
TW200305617A (en) Curable resin composition for die coating, color filter, process for producing color filter, and liquid crystal display device
JP2007206654A (ja) 感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP3495557B2 (ja) カラーフィルタ用感光性組成物、感光性フィルム及びカラーフィルタの製造方法
JP2019211497A (ja) カラーフィルタ用赤色着色組成物、及びカラーフィルタ