JPH10103921A - 光切断法によるワークの断面計測方法 - Google Patents

光切断法によるワークの断面計測方法

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JPH10103921A
JPH10103921A JP8258590A JP25859096A JPH10103921A JP H10103921 A JPH10103921 A JP H10103921A JP 8258590 A JP8258590 A JP 8258590A JP 25859096 A JP25859096 A JP 25859096A JP H10103921 A JPH10103921 A JP H10103921A
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JP8258590A
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Koji Oda
幸治 小田
Naoji Yamaoka
直次 山岡
Tomohide Shimizu
智秀 清水
Isao Bundou
勲 分動
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光切断画像の所定の特徴部に連続する画像部
分に近似する画像線の方程式を短時間で正確に求められ
るようにする。 【解決手段】 マスタワークの光切断画像のデータから
特定の特徴部Saの形状を表わすテンプレートTPを作
成する。ワーク計測時の撮像画面に対しテンプレートT
Pを用いてパターンマッチングを行い、特徴部Saに対
応する点Pam1の位置を割出す。画像線を算出すべき
画像部分の端部に対応する点Pam0,Pam2の位置
を点Pam1の基準位置からのずれ量に応じてティーチ
ングデータを補正して算定する。点Pam1と点Pam
0との間及び点Pam1と点Pam2との間に夫々複数
の走査線Lを設定し、各走査線L上の輝度分布に基づい
てワークの光切断画像Sの各走査線Lに合致する画像点
PSの座標を検出する。これら画像点PSの座標から回
帰処理で画像線LS1,LS2の方程式を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークにスリット
光を照射するスリット光源と、スリット光の光面に対し
光軸が斜交するような位置関係で配置した撮像器とを備
える光学式測定装置を用いて行う、光切断法によるワー
クの断面計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の計測方法として、ワーク
に照射されたスリット光が描くワークの光切断像を撮像
し、撮像器の画面に現われるワークの光切断画像の所定
の特徴部に連続する画像部分に近似する画像線の方程式
を求め、この画像線に基づいてワークの断面計測を行う
方法は知られている。この場合、特徴部が屈曲部である
と、屈曲部は多少とも曲率を持っているため、屈曲部の
位置を一義的に特定することが困難になる。そこで、屈
曲部に連続する両側の画像部分に各近似する2つの画像
線の方程式を求め、両画像線の交点を屈曲部の位置を表
わす点としている。
【0003】そして、従来は特開平5−288513号
公報に見られるように、画面を一方の座標軸方向に走査
して輝度分布を計測し、この輝度分布の面積重心を光切
断画像の走査線に合致にする画像点とする処理を行い、
この処理を他方の座標軸方向に走査線の位置をずらして
画面全域に亘って行うことにより光切断画像を線として
表わす点列データを作成し、この点列データを2次微分
して2次微分値が零になる区間、即ち、光切断画像の屈
曲部の両側の直線区間の位置を割出し、これら直線区間
の近似直線を屈曲部の両側の光切断画像の部分を表わす
画像線としてその方程式を求め、両画像線の交点の座標
を算出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の方法で
は、画面を一方の座標軸方向に走査して輝度分布を計測
することを他方の座標軸方向に位置をずらして画面全域
に亘って行うために、計測に時間がかかる。そのため、
オンライン計測を行う場合、計測時間に合わせてライン
のタクトタイムを長くせざるを得なくなることがあり、
生産性の向上を図る上で問題になっている。本発明は、
以上の点に鑑み、計測時間を可及的に短縮し得るように
した計測方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、ワークにスリット光を照射するスリット光源
と、スリット光の光面に対し光軸が斜交するような位置
関係で配置した撮像器とを備える光学式測定装置を用い
て行う、光切断法によるワークの断面計測方法であっ
て、ワークに照射されたスリット光が描くワークの光切
断像を撮像して、撮像器の画面に現われるワークの光切
断画像の所定の特徴部に連続する画像部分に近似する画
像線の方程式を求め、この画像線に基づいてワークの断
面計測を行う方法において、マスタワークの光切断像を
撮像して、撮像器の画面に現われるマスタワークの光切
断画像のデータから前記所定の特徴部の形状を表わすテ
ンプレートを作成する工程と、ワークの光切断像を撮像
したときに、撮像器の画面に対し前記テンプレートを用
いてパターンマッチングを行い、ワークの光切断画像の
前記所定の特徴部の位置を割出す工程と、割出された特
徴部の位置を基準にしてワークの光切断画像の該特徴部
に連続する画像部分に交差するように複数の走査線を設
定する工程と、各走査線上の輝度分布からワークの光切
断画像の該各走査線に合致する画像点の座標を検出する
工程と、これら画像点の座標から前記画像線の方程式を
求める工程とを備える、ことを特徴とする。
【0006】テンプレートの作成工程では、画面全域に
亘って輝度分布を計測する必要があるが、この工程はオ
フラインで行うため、計測に時間がかかっても問題はな
い。そして、オンライン計測では、テンプレートを用い
たパターンマッチングによりワークの光切断画像の所定
の特徴部の位置を短時間で割出すことができる。この特
徴部の位置を基準にして設定される走査線は特徴部に連
続する光切断画像の部分に確実に交差し、かくて、限ら
れた数の走査線による光切断画像の位置計測により、特
徴部に連続する画像部分の画像線の方程式を正確に求め
ることができる。従って、ワークの断面計測を正確性を
損うことなく短時間で行い得られ、タクトタイムの短い
ラインでもオンライン計測が可能となる。
【0007】尚、前記マスタワークの光切断画像のデー
タに基づいて前記画像線の方程式を求めるべき画像部分
の端部の位置を決定して記憶させておき、ワークの光切
断画像の前記所定の特徴部の位置が前記パターンマッチ
ングにより割出されたときに、記憶された前記端部の位
置を前記割出された特徴部の位置の基準位置からの偏差
に応じて補正して、前記画像線を求めるべき画像部分の
端部の位置を算定し、前記割出された特徴部の位置と前
記算定された端部の位置との間に前記複数の走査線を設
定すれば、ワークの光切断画像の所定の特徴部に連続す
る画像部分に複数の走査線を所要の位置関係で正確に設
定でき、有利である。この場合、前記割出された特徴部
の位置と前記算定された端部の位置とを結ぶ結線を複数
等分する各等分点に交差するように各走査線を設定する
ことが考えられるが、結線の長さが短い部分で走査線を
このように設定すると、特徴部側の走査線が特徴部のア
ール部分にかかったり、端部側の走査線がパターンマッ
チングの位置決め誤差の影響で所要の画像部分から外れ
たところにかかることがある。そのため、前記結線の長
さが所定値以下のときは、該結線の前記特徴部及び前記
端部の近傍領域を除く中間部分を複数等分する各等分点
に交差するように各走査線を設定することが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、自動車車体等のワークA
の計測に用いる光学式測定装置の概要を示しており、該
装置は、ワークAにスリット光を照射するスリットレー
ザ等から成るスリット光源1と、CCDカメラから成る
撮像器2と、撮像器2からの画像信号を入力する画像処
理装置3とで構成されている。
【0009】スリット光源1と撮像器2はロボット等の
移動機構の動作端に取付けられる図外の測定ヘッドに搭
載され、測定ヘッドをワークAの複数の計測部位に各対
向する位置に順に移動して、各計測部位の計測を行う。
尚、スリット光源1と撮像器2とは、スリット光の光面
SPに撮像器2の光軸が所定角度θ(例えば45°)で
斜交するような位置関係で測定ヘッドに搭載される。
【0010】以下、ワークの断面計測について説明す
る。断面計測は、ワークAの屈曲部やエッジ部や段差部
といった特徴部の位置を計測するために行う。計測に際
しては、スリット光源1をワークAに正対させた状態で
スリット光を照射し、スリット光が描くワークAの光切
断像Sを撮像器2で撮像する。ここで、スリット光の光
面SPに直交する、撮像器2の光軸を含む平面に平行な
撮像画面の座標軸をX軸、X軸に直交する座標軸をY軸
とすると、図1に示すような断面S字状の計測部位で
は、撮像画面に、図2に示す如く、ワークAの断面形状
に対応するX軸方向に屈曲したS字状の光切断画像Sが
現われ、該画像Sの特徴部を例えば山折りの屈曲部Sa
としてその位置を計測する。尚、撮像画面には、谷折り
状に屈曲したワーク表面に写る光切断像sの反射像rに
よる外乱画像Rも現れる。
【0011】上記屈曲部Saはアールが付いているた
め、その位置を一義的に特定することは困難である。そ
こで、屈曲部Saに連続するY軸方向上側の画像部分に
近似する第1の画像線LS1の方程式と、屈曲部Saに
連続するY軸方向下側の画像部分に近似する第2の画像
線LS2の方程式とを求め、両画像線LS1,LS2の
交点Qの座標に基づいて屈曲部Saの位置を計測する。
【0012】ここで、各画像線LS1,LS2の方程式
は、画像処理装置3において、前記各画像部分にこれに
交差するように複数の走査線を設定し、光切断画像の各
走査線に合致する画像点の座標を検出し、これら画像点
から回帰処理によって求めるもので、画像線LS1,L
S2の方程式を正確に求めるには、各走査線の設定精度
と、各走査線における画像点の検出精度との向上が必要
になる。
【0013】そこで、本実施形態では、各走査線の設定
精度を向上させるため、光切断画像Sの特徴部たる屈曲
部Saの形状を表わすテンプレートを用いて撮像画面に
対するパターンマチッングを行うことにより屈曲部Sa
の位置を割出し、この位置に基づいて所要の画像部分に
正確に各走査線を設定し得るようにしている。
【0014】テンプレートは、マスタワークに対する計
測を行うティーチング時のデータに基づいて作成される
もので、以下ティーチング時の計測について詳述する。
【0015】ティーチング計測では、先ず、マスタワー
クにスリット光を照射して、マスタワークの光切断像s
を撮像する。次に、撮像画面に、図3(A)に示す如
く、X軸に平行な走査線LをY軸方向に所定ピッチで多
数設定し、各走査線上の輝度分布から光切断画像Sの各
走査線に合致する画像点PSのX座標を検出する。以
下、撮像画面のY軸方向に480個のピクセル(画素)
が並んでおり、Y軸方向に5ピクセルピッチで95本の
走査線Lを設定した場合を例にして説明する。
【0016】図3(A)のLnの走査線上の輝度分布は
図4(A)に示す通りであり、この輝度分布を平滑化す
ると図4(B)に示すような輝度分布グラフが得られ
る。この輝度分布グラフには、光切断画像Sに由来する
左側の山部と、外乱画像Rに由来する右側の山部とが現
われている。
【0017】次に、走査線上の各点の輝度変化のピーク
度Pを求め、走査線上のピーク度Pの分布を表わす図4
(C)に示すようなピーク度分布グラフを作成する。X
座標がnの走査線上の点のピーク度Pは、図5(A)に
示す如く、該点における輝度分布グラフ上の輝度点をa
n、該点を中心にして走査線上に設定する所定幅の計測
範囲Wの両端点における輝度分布グラフ上の輝度点を夫
々bn,cnとして、bnとcnとを結ぶ結線に対する
anの高さを表わす値として求められる。この場合、前
記結線の中点に対するanの高さ(={2an−(bn
+cn)}/2)をピーク度Pとしても良く、また、前
記結線にanから降した垂線の長さをピーク度Pとして
も良い。ここで、図5(A)の輝度分布では、X=n1
の点のピーク度Pは正の値になり、X=n2の点のピー
ク度Pは負の値になる。
【0018】輝度分布グラフに現われる外乱画像Rに由
来する山部は比較的幅が広いため、ピーク度Pは小さく
なり、一方、光切断画像Sに由来する山部は比較的幅が
狭いためピーク度Pは大きくなる。そして、前記計測範
囲Wの幅を適切な値(例えば10ピクセル)に設定すれ
ば、ピーク度分布グラフの山部のうち所定値以上の高さ
を持つ山部は光切断画像Sに由来するものと判断でき
る。但し、外乱画像Rの幅が狭いと、ピーク度Pが所定
値以上になる可能性がある。ここで、スリット光の再反
射による外乱画像Rは、撮像方向の関係で、撮像画面の
光切断画像Sよりも撮像方向側、即ち、右側にずれた位
置に現われる。そのため、ピーク度分布グラフにおける
最大値の1/2を前記所定値として、それ以下の高さの
山部は処理対象から除き、残った山部のうち一番左側に
位置する山部を光切断画像Sに由来するものとして選定
することが望ましい。また、ノイズによってピーク度P
が大きくなるため、ピーク度Pは図4(B)のような平
滑化した輝度分布グラフから求めることが望ましい。
【0019】上記の如くして選定したピーク度分布グラ
フの山部の頂点の位置を光切断画像Sの走査線に合致す
る画像点の位置とすることも可能であるが、頂点の位置
は計測の度に多少ともばらつくため、ピーク度分布グラ
フの選定された山部に対応する輝度分布グラフの山部の
面積重心の位置を画像点の位置とすることが考えられ
る。この場合、背景照明の影響を受ける山部の両裾部分
を除外して面積重心を求めることが望ましいが、面積重
心の計測範囲をどのようにして規定するかが問題にな
る。
【0020】ここで、ピーク度分布曲線は、輝度分布グ
ラフの山部の両裾の立上り部で一旦負の値になり、或る
程度立上ったところで正の値になる。そして、ピーク度
分布曲線の山部の両側にピーク度が零になる零点P0が
現われ、零点P0間の区間は背景照明の影響を受けない
部分になる。そのため、図5(B)に示す如く、輝度分
布グラフの零点P0間の区間における面積重心G´を求
めて、その位置を画像点の位置とすれば、背景照明の影
響を排除して画像点の位置を正確に検出できる。
【0021】然し、輝度分布グラフの山部の撮像方向側
(右側)の傾斜は反対側の傾斜よりも緩やかになり勝ち
であり、そのため、山部の面積重心G´が山部の頂点の
位置から撮像方向側にずれてしまう。一方、ピーク度分
布グラフの山部は、輝度分布グラフの山部の傾斜が両側
で異なっても、両側の傾斜がほぼ等しくなる。従って、
ピーク度分布グラフの零点P0間の区間における山部の
面積重心Gはその山部の頂点の位置から左程ずれない。
従って、画像点の検出精度を向上させるには、ピーク度
分布グラフの零点P0間の区間の面積重心Gを求めて、
該重心Gの位置を画像点PSのX座標とすることが望ま
しい。
【0022】以上の如くして光切断画像の各走査線に合
致する画像点PSの位置を検出すると、これら画像点P
Sの位置を表わす点列データを作成する。点列データを
グラフ化して表わすと図3(B)に示すようになる。次
に、各走査線の画像点PSのX軸方向の位置変化のピー
ク度を求める。Y軸座標がmの走査線のピーク度は、該
走査線の画像点をam、該走査線を中心にして設定する
所定幅の計測範囲の両端の走査線の画像点を夫々bm,
cmとして、bmとcmを結ぶ結線に対するamの離間
距離を表わす値として算出される。この場合、前記結線
の中点とamとの間の距離をピーク度としても良く、ま
た、前記結線にamから降した垂線の長さをピーク度と
しても良い。
【0023】次に、ピーク度が最大となる画像点、図3
(B)ではY軸座標がm1の走査線の画像点am1と、
ピーク度が最小(負の値)となる画像点、図3(B)で
はY軸座標がm2の走査線の画像点am2とを特徴点と
して抽出する。尚、最大ピーク度や最小ピーク度の画像
点が連続して複数個並んでいるときは、それらの中間の
画像点を特徴点として抽出する。また、光切断画像の端
部の画像点、図3(B)ではL1の走査線の画像点am
0及びL95の走査線の画像点am3も特徴点として抽
出する。尚、隣接する2つの走査線の画像点がX軸方向
に所定値(例えば10ピクセル)以上離れている場合は
光切断画像がそこで不連続になっていると判断できるか
ら、該両走査線の画像点を光切断画像の端部の画像点で
あるとして特徴点に抽出する。
【0024】次に、特徴点として抽出された画像点のう
ちから外部操作によって所望の画像点を選択する。本実
施形態のように、光切断画像Sの山折れの屈曲部Saを
特徴部としてその位置を計測する場合は、画像点am1
を選択する。このようにして画像点を選択すると、選択
された画像点を中心にしてY軸方向所定範囲の画像点の
位置を表わす点列データがこれら画像点同士の関連性を
示すデータと共にテンプレート作成用のデータとして記
憶される。また、上記画像線LS1,LS2の方程式を
求める画像部分の端部を規定する点として、選択された
画像点に最も近い上下2個の特徴点の画像点も記憶され
る。例えば、画像点am1を選択したときは、画像線を
算出すべき画像部分の端部の位置として画像点am0と
画像点am2の位置データが記憶される。
【0025】図3(C)はテンプレート作成用データと
して記憶される点列データ及び関連性データを示してい
る。この例ではNo10が選択された画像点am1のデ
ータであり、その上下夫々10個、計21個の画像点の
データが記憶されている。関連性データは、「1」が上
端点、「2」が連続点、「3」が下端点であることを示
す。
【0026】ワークの断面計測に際しては、ワークの計
測部位に対応するテンプレート作成用データを読み出し
て、計測すべき特徴部、上記の例では山折れ屈曲部Sa
の形状を表わすテンプレート用の画像データをグラフィ
ック処理により作成する。グラフィック処理に際して
は、先ず、図6(A)に示す如く、点列データ及び関連
性データに基づいて上端点と下端点との連続点同士を線
で結ぶ線状化処理を行い、次に、各ピクセルの周囲8個
のピクセルの輝度を該各ピクセルの輝度と等しくする膨
張化処理を行って、図6(B)に示す如く線を太らせ、
最後に、各ピクセルの輝度を該各ピクセルとその周囲8
個ピクセルの輝度の平均値とする平滑化処理を行い、図
6(C)に示すような輝度分布のテンプレート用画像デ
ータを作成する。光切断画像Sの輝度分布は図6(D)
に示す通りであり、図6(C)の輝度分布はこれに極め
て近似したものになる。図7(A)は、ワークAの光切
断像Sを撮像した撮像画面に対するテンプレートTPに
よるパターンマッチングの実施状況を視界的に表示した
図であり、光切断画像Sの山折れの屈曲部Saの位置、
即ち、上記画像点am1に対応する位置が正規化相関法
等によるパターンマッチングで割り出される。尚、本実
施形態ではパターンマッチングの処理時間を短縮するた
めに、撮像画面とテンプレートTPとを同じ比率(例え
ば1/4)で縮小してパターンマッチングを行ってい
る。
【0027】また、ワークの段差部では光切断画像Sが
図8(A)に示す如く分断され、分割箇所の上下の走査
線の画像点am(n)、am(n+1)がX軸方向に所
定値以上離れて、画像の端部を表わす特徴点として画像
点am(n)、am(n+1)が抽出される。これら画
像点am(n),am(n+1)がテンプレート作成用
データに取り込まれた場合、画像点am(n)の関連性
データは「3」(下端点)となり、画像点am(n+
1)の関連性データは「1」(上端点)となる。この場
合、テンプレートの画像データを、図8(B)に示す如
く画像点am(n)が下端点、画像点am(n+1)が
上端点になるように作成すると、実際の光切断画像Sに
対する近似度が低下する。そのため、この場合には、テ
ンプレートの画像を、図8(C)に示す如く、画像点a
m(n)の下方と画像点am(n+1)の上方とに夫々
走査ピッチの1/2延長して作成する。
【0028】パターンマッチングによりワークの光切断
画像Sの計測すべき特徴部の位置、即ち、山折れの屈曲
部Saに合致する上記画像点am1に対応する点Pam
1の位置を割り出すと、次に、画像線を算出すべき画像
部分の端部の位置として記憶されている上記2つの画像
点am0,am2の位置を点Pam1の基準位置(ティ
ーチング計測で検出された画像点am1の位置)からの
ずれに応じて補正して、これら画像点am0,am2に
対応する点Pam0,Pam2の位置を算定する。
【0029】尚、点Pam1が基準位置からX軸方向左
側にずれるのは、ワークAが測定ヘッドに近付く方向に
変位しているときであり、点Pam1が基準位置からX
軸方向右側にずれるのは、ワークAが測定ヘッドから離
れる方向に変位しているときであり、撮像器2からの遠
近差により、X軸方向左側にずれたときは多少ではある
が光切断画像Sが拡大され、X軸方向右側にずれたとき
は光切断画像Sが縮小される。そのため、画像点am
0,am2を点Pam1の基準位置からのX,Y両軸方
向のずれに応じてX,Y両軸方向に平行移動させるだけ
でなく、X軸方向のずれによる光切断画像Sの拡大、縮
小も考慮して点Pam0,Pam2の位置を算出するこ
とが望ましい。また、点Pam0、点Pam2の位置が
画面の外側に出るような位置に算定されたときは、その
点をこれと点Pam1とを結ぶ直線と画面の外縁との交
点に置き換える。
【0030】上記の如く点Pam1,Pam0,Pam
2の位置を求めると、次に、図7(B)に示す如く、点
Pam1と点Pam0との結線及び点Pam1と点Pa
m2との結線を夫々複数等分、例えば、6等分する各等
分点の位置を求め、これら各等分点を中点とするX軸に
平行な所定長さの走査線Lを点Pam1と点Pam0と
の間及び点Pam1と点Pam2との間に夫々5本設定
する。
【0031】次に、各走査線L上の輝度分布から光切断
画像Sの各走査線Lに合致する画像点PSの座標を検出
する。ここで、画像点PSの検出は、ティーチング計測
時の画像点PSの検出と同様に行う。即ち、図5(A)
(B)に示す如く、輝度分布グラフからピーク度分布グ
ラフを作成し、ピーク度分布グラフの山部のうち所定値
以上の高さの山部であって最も左側に位置する山部の零
点P0間の区間における面積重心Gを求め、該重心Gの
位置を画像点PSの位置とする。
【0032】次に、図7(C)に示す如く、光切断画像
Sの山折れ屈曲部Saに連続する上側の画像部分に近似
する第1画像線LS1の方程式を、点Pam1と点Pa
m0との間の5個の画像点PSの座標から回帰処理によ
って求め、また、光切断画像Sの山折れ屈曲部Saに連
続する下側の画像部分に近似する第2画像線LS2の方
程式を、点Pam1と点Pam2との間の5個の画像点
PSの座標から回帰処理によって求め、第1と第2の両
画像点LS1,LS2の交点Qの座標を算出する。
【0033】尚、計測すべき特徴部と画像線を算出すべ
き画像部分の端部とを結ぶ結線、例えば点Pam1と点
Pam2との結線の長さが所定値(例えば100ピクセ
ル)以下になると、この結線を6等分した場合、図9
(A)に示す如く、最上位と最下位の等分点に設定した
走査線が光切断画像Sの山折れの屈曲部や谷折れの屈曲
部のアール部分に交差し、画像線を正しく算定できなく
なる。従って、結線の長さが所定値以下のときは、特徴
部及び端部の近傍部分を除く中間部分を複数等分する各
等分点に走査線を設定する。例えば、図9(B)に示す
如く、結線を8等分して、最上位と最下位の等分点を除
く中間の5個の等分点に走査線Lを設定する。
【0034】また、前記画像線LS1,LS2の方程式
を求める回帰処理を短時間で行い得られるように、画像
線を直線として算出するか、円として算出するか、円の
場合は半径がいくつなのかを、予めティーチング時に決
定しておく。その決定方法は図10に示す通りであり、
先ず、STP1でティーチングか否かを判別し、ティー
チング時はSTP2に進み、計測すべき特徴部と画像線
を算出すべき画像部分の端部とを結ぶ結線の長さが所定
値以上か否かを判別する。結線の長さが短いと、画像線
を円として算出した場合、計測の度にばらつきが出る。
ばらつきは結線の長さが100ピクセルのときを境にし
てそれより短いと急激に大きくなる。従って、上記所定
値を100ピクセルとして、結線の長さが所定値未満の
ときは、STP3で画像線を回帰直線(各画像点の直線
からのずれ量の総和が最小になる直線)として算出し、
STP4で算出が成功したか否かを判別して、不成功の
ときはSTP5でエラー処理を行う。
【0035】結線の長さが所定値以上のときは、STP
6で画像線を回帰円(各画像点の円からのずれ量が最小
になる円)として算出し、STP7で算出が成功したか
否かを判別して、不成功のときはSTP8でエラー処理
を行い、成功のときはSTP9に進み、算出した回帰円
の半径が所定値(例えば5000ピクセル)以上か否か
を判別し、大きいときはSTP3に進んで画像線を回帰
直線として算出する。そして、半径が所定値未満のとき
はSTP10でその半径をティーチングデータとして格
納する。
【0036】ワークの断面計測に際しては、STP1か
らSTP11に進み、回帰円をティーチングされた半径
にして算出することが可能か否かを判別する。光切断画
像が基準位置からX軸方向に大きくずれているときは、
光切断画像の拡大、縮小の割合も大きくなって、ティー
チングされた半径で回帰円を算出することはできず、こ
の場合にはSTP2に進み、ティーチング時と同様の処
理を行う。それ以外の場合はSTP12に進み、ティー
チングデータが画像線を直線として算出するように指定
しているか否かを判別し、指定していればSTP3で画
像線を回帰直線として求める。直線指定でないときはS
TP13に進み、画像線をティーチングされた半径の回
帰円として算出し、STP14で算出が成功したか否か
を判別して、不成功のときはSTP15でエラー処理を
行う。
【0037】本実施形態によれば、画像線を算出すべき
画像部分に所要の位置関係で正確に走査線Lを設定で
き、且つ、光切断画像Sの走査線Lに合致する画像点P
Sの座標もピーク度分布を用いることで正確に検出で
き、画像線の算出精度、従って、ワークの断面計測の精
度が向上する。更に、撮像画像の限られた部分を走査す
るだけであるため、計測時間を短縮でき、タクトタイム
の短いラインでのオンライン計測にも充分に対処でき
る。
【0038】また、ティーチング時に特徴点として抽出
される画像点のうちから計測すべき特徴部に対応する画
像点を選択するだけで、その画像点を中心とする所定範
囲の点列データがテンプレート作成用データとして格納
されるため、特徴部の形状を表わすテンプレートを簡
単、且つ正確に作成でき、パターンマッチングの精度も
向上する。
【0039】更に、テンプレートの画像データを上記の
如く格納される点列データからグラフィック処理により
作成しているため、画像データ自体を記憶させておく場
合に比し記憶させるべきデータ数が遥かに少なくて済
む。従って、自動車車体のような多数の計測部位を有す
るワークであっても、記憶装置は小型のもので足りる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光学式測定装置の概要を示す斜視図
【図2】 図1に示す状態で撮像した撮像画面を示す図
【図3】 (A)ティーチング計測時の撮像画面に対す
る走査線の設定を示す図、(B)マスタワークの光切断
画像の点列データ及び特徴点の抽出を示す図、(C)テ
ンプレート作成用のデータを示す図
【図4】 (A)撮像画面の走査線上の輝度分布を示す
グラフ、(B)平滑処理した輝度分布を示すグラフ、
(C)ピーク度分布を示すグラフ
【図5】 (A)ピーク度の求め方を示す図、(B)画
像点の求め方を示す図
【図6】 (A)(B)(C)テンプレートの作成方法
を示す図、(D)光切断画像の輝度分布を示す図
【図7】 (A)パターンマッチングの状況を示す図、
(B)画像線を求めるための走査線の設定を示す図、
(C)画像線を示す図
【図8】 (A)(B)(C)画像分断部におけるテン
プレートの作成方法を示す図
【図9】 (A)(B)短い区間での走査線の設定方法
を示す図
【図10】 ティーチング時及びワーク計測時の画像線
の算出処理を示すフロー図
【符号の説明】
1 スリット光源 2 撮像器 3 画像処理装置 S 光切断画
像 TP テンプレート Pam1 特徴
部に対応する点 Pam0,Pam2 端部に対応する点 L 走査
線 PS 画像点 LS1,LS2 画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 分動 勲 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークにスリット光を照射するスリット
    光源と、スリット光の光面に対し光軸が斜交するような
    位置関係で配置した撮像器とを備える光学式測定装置を
    用いて行う、光切断法によるワークの断面計測方法であ
    って、ワークに照射されたスリット光が描くワークの光
    切断像を撮像して、撮像器の画面に現われるワークの光
    切断画像の所定の特徴部に連続する画像部分に近似する
    画像線の方程式を求め、この画像線に基づいてワークの
    断面計測を行う方法において、 マスタワークの光切断像を撮像して、撮像器の画面に現
    われるマスタワークの光切断画像のデータから前記所定
    の特徴部の形状を表わすテンプレートを作成する工程
    と、 ワークの光切断像を撮像したときに、撮像器の画面に対
    し前記テンプレートを用いてパターンマッチングを行
    い、ワークの光切断画像の前記所定の特徴部の位置を割
    出す工程と、 割出された特徴部の位置を基準にしてワークの光切断画
    像の該特徴部に連続する画像部分に交差するように複数
    の走査線を設定する工程と、 各走査線上の輝度分布からワークの光切断画像の該各走
    査線に合致する画像点の座標を検出する工程と、 これら画像点の座標から前記画像線の方程式を求める工
    程とを備える、 ことを特徴とする光切断法によるワークの断面計測方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マスタワークの光切断画像のデータ
    に基づいて前記画像線の方程式を求めるべき画像部分の
    端部の位置を決定して記憶させておき、ワークの光切断
    画像の前記所定の特徴部の位置が前記パターンマッチン
    グにより割出されたときに、記憶された前記端部の位置
    を前記割出された特徴部の位置の基準位置からの偏差に
    応じて補正して、前記画像線を求めるべき画像部分の端
    部の位置を算定し、前記割出された特徴部の位置と前記
    算定された端部の位置との間に前記複数の走査線を設定
    することを特徴とする請求項1に記載の光切断法による
    ワークの断面計測方法。
  3. 【請求項3】 前記割出された特徴部の位置と前記算出
    された端部の位置とを結ぶ結線の長さが所定値より長い
    ときは、該結線を複数等分する各等分点に交差するよう
    に各走査線を設定し、該結線の長さが所定値以下のとき
    は、該結線の前記特徴部及び前記端部の近傍領域を除く
    中間部分を複数等分する各等分点に交差するように各走
    査線を設定することを特徴とする請求項2に記載の光切
    断法によるワークの断面計測方法。
JP8258590A 1996-09-30 1996-09-30 光切断法によるワークの断面計測方法 Pending JPH10103921A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289614A (ja) * 2000-01-31 2001-10-19 Omron Corp 変位センサ
JP2008096121A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Keyence Corp 光学式変位計、光学式変位測定方法、光学式変位測定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
CN105180811A (zh) * 2015-09-21 2015-12-23 武汉海达数云技术有限公司 基于同名特征地物的移动测量系统激光扫描仪标定方法

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