JPH10103874A - 真空熱処理炉 - Google Patents

真空熱処理炉

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JPH10103874A
JPH10103874A JP8274266A JP27426696A JPH10103874A JP H10103874 A JPH10103874 A JP H10103874A JP 8274266 A JP8274266 A JP 8274266A JP 27426696 A JP27426696 A JP 27426696A JP H10103874 A JPH10103874 A JP H10103874A
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heater
gas
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cylinder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温速度が大であり、かつ熱処理区画内にガ
スを均一に吹き込むことができ、熱処理区画の有効容積
を大きくは減少させない真空熱処理炉を提供すること。 【解決手段】 支持台4上に多段に載置され、真空室1
1の熱処理区画16内へ装填される被処理物Tの外周側
となるヒーター17のほかに、被処理物Tの中心部を挿
通するように、内筒22と外筒23が直列に接続された
二重筒のヒーター21を設ける。また、ヒーター21は
ガス吹込管に兼用される。内筒22と外筒23のそれぞ
れの上端部と下端部に栓を設けると共に、内筒22と外
筒23との間に連通孔45、外筒23にはガス吹出孔4
6が多段に、かつ各段において90度の等角度間隔に開
口されており、内筒22の上端部から吹き込まれるガス
は連通孔45を経て外筒23のガス吹出孔46から放射
状に吹き出されて被処理物Tに接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空熱処理炉に関す
るものであり、更に詳しくは加熱時間の短縮化、および
熱処理雰囲気の均一化を図った真空熱処理炉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来使用されている縦型2室式の
真空熱処理炉100の縦断面図である。真空熱処理炉1
00は被処理物Tを搬入し搬出するための前室101と
真空下に熱処理するための真空室111とからなり、そ
れらの境には両室の間を気密に開閉する仕切弁102が
設けられている。
【0003】前室101は側面に被処理物Tを搬入搬出
用の開閉扉103、底部には真空室111との間で被処
理物Tを昇降させるための支持台104をシャフト10
6の頂部に備え、その下方には上昇時に後述の熱処理区
画116を閉塞するための断熱板105をシャフト10
6に取り付けた昇降用シリンダ107が設けられてい
る。
【0004】また、扉103と対向する側にはモーター
ファン108が取り付けられ、その風道の周囲にはフィ
ン付きの筒状熱交換器109が取り付けられており、前
室101内の空気または不活性ガスを循環させて熱処理
後の被処理物Tを冷却するようになっている。
【0005】真空室111は鋼板の二重壁構造として冷
却水が通水可能な側壁112、および同様な構造の上蓋
113で外殻が構成されている。真空室111内には、
金属性リフレクタが張設された断熱材115で囲われて
熱処理区画116が形成されている。また、熱処理区画
116内には断熱材115の内面に近接してグラファイ
ト製のヒーター117が配置されており、側壁112に
設けた給電端子118に接続されている。更には必要な
場合に、熱処理区画116内に反応性のガスを吹き込む
ためのガス吹出管121が設けられている。
【0006】上記の真空熱処理炉100によって、被処
理物Tは次ぎのように熱処理される。定常状態において
は、真空室111内は常時真空排気系によって排気され
ている。昇降用シリンダ107のシャフト106が下降
され、仕切弁102が閉じられた状態において、開閉扉
103を開けて被処理物Tが搬入され、昇降用シリンダ
107の支持台104に載置されて開閉扉103が閉じ
られる。
【0007】次いで仕切弁102が開けられ、昇降用シ
リンダ107のシャフト106が上昇されて、被処理物
Tは熱処理区画116内へ装填され、シャフト106に
取り付けられている断熱板105によって熱処理区画1
16は閉塞される。そして、ヒーター117に通電さ
れ、熱処理区画116内を所定の温度に保持して被処理
物Tの熱処理が行なわれる。必要な場合には不活性ガス
または反応性のガスがガス吹出管121から導入され
る。
【0008】所定の熱処理時間の経過後、ヒーター11
7の加熱が停止され、ガスが導入されている場合にはそ
れを停止し、昇降用シリンダ107のシャフト106が
下降されて、被処理物Tは前室101内へ降ろされ仕切
弁102が閉じられる。次いで、図示しない配管から大
気または不活性ガスが前室101内へ導入されると共
に、モーターファン108が起動され、前室101内の
空気または不活性ガスが筒状熱交換器109で冷却され
循環されることにより被処理物Tは冷却され、冷却の完
了後、開閉扉103から外部へ取り出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例の真空熱処理炉
100によって熱処理を行なう場合、加熱に長時間を要
するほか、吹き込まれるガスの熱処理区画116内にお
ける分布も均一でないという不都合な点がある。
【0010】図4に示すように、ヒーター117は熱処
理区画116内において断熱材115に近接して、すな
わち、被処理物Tの外周側にのみ設けられているので、
加熱時間は真空熱処理炉100が大型になり熱処理区画
116の容積が大になるに従って長時間化する。図5、
図6は外寸法の異なる熱処理領域T1 、T2 内で複数の
被処理物Tを熱処理する場合に生じる昇温速度の差を概
念的に示す図である。図5のAは外周上の点a、中心点
bを持つ半径rの円柱状の熱処理領域T1 、図5のBは
外周上の点A、中心点Bを持つ半径Rの円柱状の熱処理
領域T2 であり、その外周上の点a、またはAは何れも
ヒーター117から同一の距離にある。これらの熱処理
領域T1 、T2 の上記各点における加熱時間と温度は図
6に示すようになる。すなわち、外周面のa点、A点の
温度は熱処理領域T1 、T2 の外寸法に関係なく同一曲
線に従って時間と共に上昇するのに対し、外寸法の大き
い熱処理領域T2 の中心点Bの温度上昇は熱処理領域T
1 の中心点bよりも遅れる。
【0011】図7は昇温速度に差が発生する理由を説明
する図である。熱処理領域には対流する気体が存在しな
いので、ヒーター117の熱は輻射のみによって伝えら
れるが、図7に示すように、複数の被処理物TA B
C が並べて多段に載置されており(多段に載置する
ための部材は図7において省略されている)、輻射熱が
直接に中心部まで届かない場合には、ヒーター117か
ら被処理物TA への輻射熱で被処理物TA が昇温され、
被処理物TA から被処理物TB への輻射熱で被処理物T
B が昇温され、被処理物TB から被処理物TC への輻射
熱で被処理物TC が昇温されるようなプロセスを辿るの
で、中心部の被処理物TC の昇温は遅れ、熱処理領域内
での保持時間をかなり長くしなければ外周側の被処理物
A と同程度の温度にすることはできない。この時間遅
れはヒーター117から熱処理領域の中心部までの距
離、すなわちヒーター117からヒーター間の中立点ま
での距離Lに大約比例する。
【0012】また、図4に示すように、ガス吹出管12
1は被処理物Tの上方に設置されており、その部分の拡
大図である図8において、ガスは矢印で示すようにダウ
ンブローに流され、被処理物TA B C が多段に
載置されている場合に、外周部への流れが大で中央部の
被処理物TC はガスとの接触が不十分となり、反応性の
ガスを使用する場合には全体を均一に処理することは困
難で、その改善が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の真空熱処理炉は
熱処理区画を囲う断熱材の内面に近接してヒーターを設
けると共に、熱処理区画内の被処理物の中心部となる箇
所にもヒーターを設けて、被処理物を外周側と中心部と
の両側から加熱するようにしている。
【0014】また、本発明の真空熱処理炉は熱処理区画
内の被処理物の中心部となる箇所にガス吹込管を設置
し、複数のガス吹出孔を開口して、被処理物に対しガス
が均一に接触するようにしている。
【0015】そして、一層好ましい手段として、熱処理
区画内の中心部におけるヒーターとガス吹込管とを一体
化させたものを配置するようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
真空熱処理装置について、図面を参照して説明する。
【0017】図1は実施の形態の真空熱処理装置に置け
る真空室11の断面図である。真空室11の下方に設け
られる仕切弁や冷却ファン、昇降用シリンダを備えた前
室は従来例の真空熱処理装置100と全く同様に設けら
れているので、それらの説明は省略する。
【0018】真空室11は鋼板の二重構造として冷却水
が通水可能な側壁12、および同様な構造の上蓋13で
外郭が構成され、その内部に金属製リフレクタが張設さ
れた断熱材15で囲われた熱処理区画16が形成されて
いることは従来例の真空熱処理装置100と同様であ
る。更には、熱処理区画16内において、断熱材15の
内面に近接してヒーター17が設けられており、側壁1
2に設けた筒状部14内に固定されている銅製の水冷電
極端子19と一体的なモリブデン製の導電軸18に接続
されている。
【0019】そして、本発明の構成する筒状のヒーター
21が熱処理区画16の中央部に天井面から挿入され、
下方から被処理物Tを載置して挿入される支持台4にほ
ぼ達する長さに垂下されている。ヒーター21は二重筒
とされ、内筒22と外筒23とが直列に接続されて電気
回路が形成されており、それぞれは上蓋13に設けられ
た水冷電極端子32、36に接続されている。すなわ
ち、外筒23の下端部において、内筒22と外筒23と
は導電性の環状栓24によって電気的に接続され、内筒
22の下端部には絶縁性の円柱栓26が嵌入されてい
る。他方、外筒23の上端部においては、内筒22と外
筒23とは絶縁性の環状栓25によって絶縁されてい
る。
【0020】また、内筒22はその外周端部に固定した
電極バー34を介し、上蓋13に設けた筒状部31内に
固定されている銅製の水冷電極端子32と一体的なモリ
ブデン製の導電軸33に接続されている。同じく外筒2
3もその外周端部に固定した電極バー38を介して、上
蓋13に設けた筒状部35内に固定されている水冷電極
36と一体的な導電軸37に接続されている。
【0021】更にはこのヒーター21はガスの吹込管と
して兼用されるようになっている。すなわち、上蓋13
に設けたガス導入端子42に外部のガス供給源41が接
続され、ガス導入端子42に付属するノズル43が内筒
22の上端にかぶせた絶縁性のキャップ44に挿通され
ている。そして、内筒22には、外筒23内の上方に位
置して、内筒22と外筒23との連通孔45が開口され
ており、外筒23の熱処理区画16内に挿入されている
部分には、多段に載置される被処理物Tの各段間にガス
が放射状に流れ込むように、ガス吹出孔46が多段に、
かつ各段において円周を4等分する位置に開口されてい
る。なお、図1において、ヒーター21は明確に示すた
めに太く画かれており、実際にはヒーター17と同程度
の径である。また、支持台4上に被処理物Tを多段に載
置するための部材は省略されている。そのほか、熱処理
区画16は支持台4が挿入されると同時に底面が断熱板
5によって閉塞される。なおガスとしては不活性ガスま
たは反応性ガスが導入される。すなわち不活性ガスは炉
内圧力の調整、被処理物Tからの放出ガスの除去、昇温
の加速に、また反応性ガスは被処理物Tの変性と昇温の
加速を目的として導入される。
【0022】本実施の形態による真空熱処理炉の真空室
11は以上のように構成されているが、次ぎにその作用
を説明する。真空室11を含む真空熱処理炉としての基
本的な作用は従来例の真空熱処理炉100と同様である
ので説明の重複は避け、従来例の真空熱処理炉100の
真空室111と異なる作用を主体に説明する。
【0023】真空室11の熱処理区画16内へ下方から
支持台4に多段に載置された被処理物Tが装填されると
共に、熱処理区画16の底面が断熱板5で閉塞される。
次いで、被処理物Tの外周側のヒーター17と中央部の
ヒーター21とが通電され、熱処理区画16内が所定の
温度に保持されて、被処理物Tの熱処理が行なわれる。
同時にガス供給源41から反応性のガスが導入されるも
のとする。反応性のガスはノズル43から内筒22内を
下降し連通孔45を経由して外筒23内へ流れ込み、外
筒23に多段に、かつ各段において90度の等角度間隔
に開口されているガス吹出孔46から被処理物Tの段間
へ放射状に均等に吹き出される。
【0024】所定の熱処理時間が経過すると、反応性の
ガスの導入が停止され、ヒーター17、21への通電が
停止されると共に、支持台4が下降され、被処理物Tは
冷却されて外部へ取り出される。
【0025】以上に説明したように、本実施の形態の真
空熱処理炉における真空室11の熱処理区画16は被処
理物Tを外周側から加熱するヒーター17と中央部から
加熱するヒーター21とを有しているので、加熱の所要
時間が大幅に短縮される。従来例の真空熱処理炉100
における熱伝達を説明した図7に対応するものとして、
本実施の形態の真空熱処理炉の熱処理区画16内におけ
る熱伝達を図2で説明する。図2は熱処理区画16内に
複数の被処理物TA 、TB が多段に並べて載置されてい
る場合を示すが、被処理物TA 、TB の外周側となるヒ
ーター17と共に中心部にヒーター21が設けられてい
る。図2において、被処理物TA は主としてヒーター1
7の輻射熱によって、被処理物TB は主としてヒーター
21の輻射熱によってそれぞれ直接に加熱され、被処理
物TA の昇温を待って被処理物TA の輻射熱により被処
理物TB が昇温されるというようなプロセスではない。
【0026】従来例においては、ヒーター117から加
熱区画116の中心部までの距離、すなわち、ヒーター
117からヒーター間中立点までの距離がLであったに
対して、本実施の形態の加熱区画16ではこの距離が
(L/2)となるので、被処理物TA 、TB を所定の温
度まで昇温させるに要する時間が短縮され、昇温速度が
非常に早い真空熱処理炉となる。中心部にヒーター21
を設けることにより、加熱区画16の有効容積は当然減
少するが、熱処理区画16の有効直径が600mm以上
である場合、その減少率は5%以下となるので、生産性
の向上に対しては、中心部にヒーター21を設けること
による熱処理速度増大の効果の方が大きい。
【0027】また、図3はガス吹込管に兼用されるヒー
ター21の部分を示し、図3のAはその縦断面図、図3
のBは図3のAにおける[B]−[B]線方向の断面図
である。被処理物Tは外筒23の周囲に多段に載置さ
れ、ガス吹出孔46が外筒23に、かつ各段において9
0度の等角度間隔に開口されているので、ガスは載置さ
れた被処理物Tの各段の段間を中心部から外周側へ放射
状に広がって流れる。反応性のガスを流して被処理物T
と反応させるような熱処理を行なう場合には、反応が均
一に進むので最適である。また、ヒーター21と兼用さ
れ、専用の設置スペースを必要としないので、真空熱処
理炉の有効容積を低下させず、生産性の点で好ましい。
【0028】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明
の技術的精神に基づいて種々の変形が可能である。
【0029】例えば本実施の形態においては、真空熱処
理炉にはガス吹込管を兼用するヒーターを設けたが、ガ
ス吹込管を兼用させずに中央部にヒーターのみを設ける
ようにしてもよく、また場合によっては、ヒーターを兼
用させずに中央部にガス吹込管のみを設けるようにして
もよい。
【0030】また本実施の形態においては、上下2室型
の真空熱処理炉について説明したが、被処理物Tの外周
側と同時に被処理物の中心部に設けるヒーターおよびガ
ス吹込管は1室型の真空熱処理炉にも適用され得る。
【0031】また本実施の形態においては、熱処理区画
16の中心部に設けるガス吹込管兼用のヒーター21を
二重筒として、ガス吹き込み用のノズル43を内筒22
へ挿入したが、直接に外筒23へ挿入するようにしても
よい。
【0032】また本実施の形態においては、ガス吹込管
兼用のヒーター21を二重筒としたが、一重筒を縦割り
にし絶縁材を挟み込んで両半割り部を直列に接続すると
共に上下の両端を塞いで形成される一重筒にガス吹出孔
を開口して、ヒーターとガス吹込管とを兼用させるよう
にしてもよく、本発明のガス吹込管を兼ねるヒーターは
被処理物Tの中心部に位置するように設置される限りに
おいて、その形状は問わない。
【0033】また本実施の形態においては、熱処理区画
16は円筒状としたが、角筒状としてもよいことはいう
までもない。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次に記載するような効果を奏する。
【0035】支持台に多段に載置されて下方から加熱室
の熱処理区画へ装填される被処理物の外周側となる第1
ヒーターのほかに、被処理物の中心部を挿通するように
第2ヒーターを設けているので、ヒーター間距離が短く
なるだけ昇温時間が短縮される。熱処理区画の有効直径
が600mm以上である場合には、中心部に第2ヒータ
ーを設けることによる有効容積の減少率は5%以下であ
り、生産性の向上に対しては熱処理速度増大の効果の方
が大きい。
【0036】また、被処理物の中心部を挿通するように
ガス吹込管を設置し、その表面にガス吹出孔を多段に、
かつ各段において等角度間隔に開口させており、吹き込
まれるガスはガス吹出孔から放射状に吹き出し被処理物
に接触するようにしているので、反応性のガスを使用す
る場合、反応が均一に進行する。
【0037】更には、、第2ヒーターをガス吹込管と兼
用させるべく、内筒と外筒とが直列に接続された二重筒
とし、内筒へ吹き込まれるガスが連通孔を経て外筒のガ
ス吹出孔から吹き出すようにしているので、設置スペー
スが節減され、結果的に熱処理区画の有効容積が増大さ
れ真空熱処理装置の生産性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による真空熱処理炉の加熱室の縦断
面図である。
【図2】同加熱室の熱処理区画内における熱伝達を示す
図である。
【図3】同加熱室の熱処理区画内に挿入垂下されるヒー
ター兼用ガス吹込管の一部をガスの流れと共に示し、A
は縦断面図であり、BはAにおける[B]−[B]線方
向の断面図である。
【図4】従来例の2室型の真空熱処理炉の縦断面図であ
る。
【図5】図6と共に外寸法の異なる熱処理炉内で複数の
被処理物を同時に熱処理する場合の昇温速度の差異を概
念的に示す図であり、Aは外寸法の小さい熱処理領域の
温度の測定点とヒーター位置を示し、Bは外寸法の大き
い熱処理領域の同様な温度側定点を示す。
【図6】図5の外寸法の異なる熱処理領域の各温度測定
点における熱処理時間と温度の関係を示す図である。
【図7】図6に示す外寸法の異なる熱処理領域において
昇温速度の差異の発生を説明する図である。
【図8】従来例におけるガス吹出管によるガスの流れを
示す図である。
【符号の説明】
11 真空室 12 側壁 13 上蓋 15 断熱材 16 熱処理区画 17 ヒーター 18 導電軸 19 水冷電極端子 21 ヒーター 22 内筒 23 外筒 24 導電性環状栓 25 絶縁性円柱栓 26 絶縁性環状栓 32 水冷電極端子 33 導電軸 34 電極バー 36 水冷電極端子 37 導電軸 38 電極バー 41 ガス供給源 42 ガス導入端子 43 ノズル 44 絶縁性キャップ 45 連通孔 46 ガス吹出孔 100 従来例の真空熱処理炉 101 前室 102 仕切弁 103 開閉扉 104 支持台 105 断熱板 106 シャフト 107 昇降用シリンダー 108 モーターファン 109 熱交換器 111 真空室 121 ガス吹出管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室内に熱処理区画を備えた真空熱処
    理炉において、前記熱処理区画内へ支持台上に配置され
    て装填される被処理物の外周側となる前記熱処理区画の
    内面に近接して第1ヒーターが設けられ、かつ前記被処
    理物が装填されるに伴って該被処理物の中心部をほぼ挿
    通するように前記熱処理区画内に第2ヒーターが設けら
    れており、前記被処理物が前記第1ヒーターと前記第2
    ヒーターとによって外周側と中心部とから加熱され得る
    ことを特徴とする真空熱処理炉。
  2. 【請求項2】 真空室内に熱処理区画を備えた真空熱処
    理炉において、前記熱処理区画内へ支持台上に配置され
    て装填される被処理物が装填されるに伴って該被処理物
    の中心部をほぼ挿通するようにガス吹込管が設けられて
    おり、該ガス吹込管に開口された複数のガス吹出孔から
    前記被処理物に対してほぼ均等に接触するように不活性
    ガスまたは反応性ガスが放射状に吹き出されることを特
    徴とする真空熱処理炉。
  3. 【請求項3】 真空室内に熱処理区画を備えた真空熱処
    理炉において、前記熱処理区画内へ支持台上に配置され
    て装填される被処理物の外周側に第1ヒーターが設けら
    れ、かつ前記被処理物の装填に伴って該被処理物の中心
    部をほぼ挿通するように同一部材を兼用して第2ヒータ
    ーとガス吹込管とが設けられており、前記被処理物が前
    記第1ヒーターと前記第2ヒーターとによって外周側と
    中心部とから加熱され、前記ガス吹込管に開口された複
    数のガス吹出孔から前記被処理物に対してほぼ均等に接
    触するように不活性ガスまたは反応性ガスが放射状に吹
    き出されることを特徴とする真空熱処理炉。
  4. 【請求項4】 前記第2ヒーターと前記ガス吹込管との
    形成されている前記同一部材がそれぞれ端部の閉塞され
    た内筒と外筒とからなる二重筒とされており、前記第2
    ヒーターはそれぞれに外部からの給電端子に接続されて
    いる前記内筒と前記外筒とが直列に接続された電気回路
    として形成され、前記ガス吹込管は外部からのガスが導
    入される前記内筒に前記外筒への連通孔が設けられ、前
    記外筒にはその挿通方向に多段に、かつ各段の周囲に等
    角度間隔に前記ガス吹出孔が開口されてガス流路が形成
    されている請求項3に記載の真空熱処理炉。
JP27426696A 1996-09-25 1996-09-25 真空熱処理炉 Expired - Lifetime JP3875322B2 (ja)

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