JPH10103758A - 空気調和機の室内ユニット据付構造 - Google Patents

空気調和機の室内ユニット据付構造

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JPH10103758A
JPH10103758A JP8252789A JP25278996A JPH10103758A JP H10103758 A JPH10103758 A JP H10103758A JP 8252789 A JP8252789 A JP 8252789A JP 25278996 A JP25278996 A JP 25278996A JP H10103758 A JPH10103758 A JP H10103758A
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indoor unit
air conditioner
convex portion
indoor
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Kenji Koreeda
健治 是枝
Shinji Nagaoka
伸二 長岡
Kenichi Oda
健一 小田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据付板の取り付け作業が簡単で、室内ユニッ
トの据え付け作業中または据え付け後に室内ユニットの
落下を防止できる空気調和機の室内ユニット据付構造を
提供する。 【解決手段】 室内壁面50に沿って据付板11が取り
付けられている。据付板11は、平板状の主部12と、
この主部12の上縁に沿って前方へ突出した第1凸部3
1とを有する。室内ユニット21が、据付板11に係止
された状態で室内壁面50に沿って据え付けられてい
る。室内ユニット21の背面上部に、据付板11の第1
凸部31に嵌合して上下方向に係合する凹部60が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機の室内
ユニット据付構造に関する。より詳しくは、室内壁面に
沿って据付板が取り付けられ、空気調和機の室内ユニッ
トが、この据付板に係止された状態で上記室内壁面に沿
って据え付けられた空気調和機の室内ユニット据付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の室内ユニットを据え
付ける場合、まず室内壁面に沿って据付板が取り付けら
れる。この据付板は、ビス穴が複数形成された平板状の
主部と、この主部の上縁の左右2カ所に形成された支持
部とを有している。作業者は、一方の手でこの据付板を
保持して室内壁面に押しつけながら、他方の手でドライ
バ(ねじ回し)を回して、この据付板の主部をビスで室
内壁面に固定する。この後、室内ユニットの背面上部に
下方に向かって形成された突起部が、上記据付板の支持
部に上方から挿入される。この結果、室内ユニットが、
据付板に係止された状態で上記室内壁面に沿って据え付
けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式では次のような問題がある。
【0004】 室内ユニットの上方への動きが規制さ
れていないため、室内ユニットの据え付け作業中や据え
付け後に、室内ユニットに何らかの上向きの力が加わっ
た場合(例えば作業者の肩が下方から当たったような場
合)、室内ユニットの突起部が据付板の支持部から外れ
て、室内ユニットが落下するおそれがある。
【0005】 据付板の中央近傍に作業者が手で掴む
べき部分がないため、作業者が据付板を一方の手だけで
は保持しにくく、据付板の取り付け作業が難しい。
【0006】 据付板の支持部が左右2箇所に形成さ
れたものであるため、室内ユニットの据え付け後に、室
内ユニットに対する応力(支持力)が左右2箇所に集中
して、室内ユニットの天面が波打つように変形したりす
る。
【0007】 据付板の上縁のうち支持部(左右2カ
所)以外の大部分が平板状になっているため、室内ユニ
ットの据え付け後に、室内ユニットの荷重によって据付
板の支持部近傍が撓んで、室内ユニットと室内壁面との
間の隙間が大きくなる。
【0008】そこで、この発明の目的は、据付板の取り
付け作業が簡単で、室内ユニットの据え付け作業中また
は据え付け後に室内ユニットの落下を防止できる空気調
和機の室内ユニット据付構造を提供することにある。ま
た、室内ユニットと室内壁面との間の隙間の拡大や、室
内ユニットの天面の波打つような変形を防止できる空気
調和機の室内ユニット据付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット据付構
造は、室内壁面に沿って据付板が取り付けられ、室内ユ
ニットが、上記据付板に係止された状態で上記室内壁面
に沿って据え付けられる空気調和機の室内ユニット据付
構造であって、上記据付板は、平板状の主部と、この主
部の上縁に沿って前方へ突出した第1凸部とを有し、上
記室内ユニットの背面上部に、上記据付板の第1凸部に
嵌合して上下方向に係合する凹部が形成されていること
を特徴とする。
【0010】なお、この明細書を通して、構成要素の前
後左右の向きは、観察者が室内壁面に据え付けられた室
内ユニットを正面から見たときの向きで定義する。据付
板に関して言えば、室内ユニットに対向する面を前面、
室内壁面に接する面を後面とする。
【0011】この請求項1の空気調和機の室内ユニット
据付構造では、室内壁面に沿って据付板が取り付けら
れ、この据付板の前方へ突出した第1凸部に、室内ユニ
ットの背面上部に形成された凹部が嵌合して上下方向に
係合されている。したがって、室内ユニットの据え付け
作業中や据え付け後に、室内ユニットに何らかの上向き
の力が加わった場合(例えば作業者の肩が下方から当た
ったような場合)であっても、据付板の第1凸部によっ
て室内ユニットの上方への動きが規制される。したがっ
て、室内ユニットの落下が防止される。また、作業者
は、上記第1凸部を掴むことによって据付板を容易に保
持することができる。したがって、この据付板を室内壁
面に取り付ける作業、すなわち一方の手でこの据付板を
保持して室内壁面に押しつけながら、他方の手で例えば
ドライバ(ねじ回し)を回して、この据付板をビスで室
内壁面に固定するような作業が容易に行われる。
【0012】請求項2に記載の空気調和機の室内ユニッ
ト据付構造は、請求項1に記載の空気調和機の室内ユニ
ット据付構造において、上記据付板の第1凸部は、上記
主部の上縁の中央部に位置し、上記主部の板面から前方
へ延びる底壁と、この底壁の前縁から上方へ延びる側壁
を持つことを特徴とする。
【0013】この請求項2の空気調和機の室内ユニット
据付構造では、上記据付板の第1凸部は、上記主部の板
面から前方へ延びる底壁と、この底壁の前縁から上方へ
延びる側壁を持つので、作業者は、一方の手の親指を第
1凸部の底壁の下からあてがい、その手の残りの指を第
1凸部の側壁の前面側から裏面側へまわすことによっ
て、第1凸部を確実に掴むことができる。しかも、上記
据付板の第1凸部は、上記主部の上縁の中央部に位置す
ることから、作業者が第1凸部を掴んで持ち上げたと
き、主部と平行な鉛直面内で第1凸部の周りに重力によ
る回転モーメントが生じることはない。したがって、作
業者はこの据付板を片手で容易かつ確実に保持すること
ができる。したがって、この据付板を室内壁面に取り付
ける作業が容易かつ確実に行われる。
【0014】請求項3に記載の空気調和機の室内ユニッ
ト据付構造は、請求項1または2に記載の空気調和機の
室内ユニット据付構造において、上記据付板は、左右方
向に関して上記第1凸部の両側に離間した位置に、それ
ぞれ上方に延びるフック部を有し、上記室内ユニットの
背面上部に、上記各フック部に嵌合して前後方向に係合
する受け部が設けられていることを特徴とする。
【0015】この請求項3の空気調和機の室内ユニット
据付構造では、室内壁面に沿って据付板が取り付けら
れ、この据付板の上方に延びる各フック部に、それぞれ
室内ユニットの背面上部に設けられた受け部が嵌合して
前後方向に係合されている。したがって、室内ユニット
の据え付け作業中や据え付け後に、据付板のフック部に
よって室内ユニットの前方への動きが規制される。した
がって、室内ユニットの落下がさらに確実に防止され
る。
【0016】請求項4に記載の空気調和機の室内ユニッ
ト据付構造は、請求項3に記載の空気調和機の室内ユニ
ット据付構造において、上記据付板は、上記第1凸部の
左右両側に、それぞれ前後方向に延びる段差部を介して
連なる、上記第1凸部よりも前方への突出量が小さい第
2凸部を有し、上記フック部は上記各第2凸部の上縁の
うちの特定部分から上方に延びており、上記室内ユニッ
トの上記凹部の左右両側に、それぞれ上記据付板の第2
凸部の上縁のうち上記フック部が位置する部分以外の部
分によって下方から支持されるフレーム面が設けられて
いることを特徴とする。
【0017】この請求項4の空気調和機の室内ユニット
据付構造では、室内ユニットの上記凹部の左右両側に設
けられたフレーム面が、それぞれ上記据付板の第2凸部
の上縁のうち上記フック部が位置する部分以外の部分に
よって下方から支持されている。結果として、室内ユニ
ットは、第1凸部の側壁の上縁と、第2凸部の上縁のう
ち上記フック部が位置する部分以外の部分と、第1凸部
と第2凸部とをつなぐ前後方向の段差部の上縁とによっ
て、従来に比して広い接触範囲で支持される。したがっ
て、室内ユニットに対する応力(支持力)が分散され
て、室内ユニットの天面の波打つような変形が防止され
る。
【0018】また、据付板の上縁には、第1凸部と、そ
の左右両側にそれぞれ前後方向の段差部を介して連なる
第2凸部とが設けられており、従来に比して平板状の部
分が少なく、上縁に沿って広い範囲で前方へ屈曲した形
状となっている。さらに、第1凸部と第2凸部とをつな
ぐ前後方向の段差部が、室内ユニットの荷重に対する補
強の役割を果たす。したがって、従来に比して据付板の
撓みが減少して、室内ユニットと室内壁面との間の隙間
の拡大が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0020】図1は、一実施形態の空気調和機の室内ユ
ニット据付構造を構成するのに適した据付板11と室内
ユニット21とを、斜め後方(背面側)から見たところ
を示している。なお、構成要素の前後左右の向きを、観
察者が室内壁面に据え付けられた室内ユニット21を正
面から見たときの向きで定義しているため、図1に関す
る説明では前後左右の向きの記述が図とは逆になる。
【0021】据付板11は、ビス穴17が複数形成され
た平板状の主部12と、この主部12の上縁に沿って前
方へ突出した第1凸部31を有している。この第1凸部
31は、主部12の上縁の中央部に位置し、主部12の
板面から前方へ延びる底壁33と、この底壁33の前縁
から上方へ延びる側壁32を有している。第1凸部31
の左右両側には、それぞれ前後方向に延びる第1段差部
34,35(第1凸部31の底壁33および側壁32と
垂直に連なる)を介して、第1凸部31よりも前方への
突出量が小さい第2凸部36,37が連なっている。各
第2凸部36,37は、主部12の板面から前方斜め上
へ延び、次第に湾曲して上方へ延びる形状となってい
る。右側の第2凸部36の右側縁と左側の第2凸部37
の左側縁は、それぞれ前後方向に延びる第2段差部3
8,39を介して主部12の板面と連結されている。各
第2凸部36,37の上縁のうちの略中央部分には、そ
れぞれ上方に延びる短冊状のフック部41,42が設け
られている。第1凸部31の側壁32の上縁32a、第
1段差部34,35の上縁34a,35a、第2凸部3
6,37の上縁のうちフック部41,42が位置する部
分以外の部分36a,36b,37a,37b、および
第2段差部38,39の上縁38a,39aは、同一平
面内に位置している。
【0022】室内ユニット21は、右側面21a、底面
21b、左側面21c、天面21d、前面21fおよび
背面21eを有している。図4(a)に示すように、この
室内ユニット21内に室内空気を吸い込むために、天面
21dには天面グリル28、前面21fには前面グリル
26がそれぞれ形成されている。室内ユニット21の内
部にはエアフィルタ3、熱交換器1、クロスフローファ
ン2が収容されている。27は吹出口である。
【0023】図1に示すように、室内ユニット21の背
面上部には、左右方向に関して据付板11の各フック部
41,42に対応する位置に、各フック部41,42に
上方から嵌合することができる角筒状の受け部65,6
6が設けられている。受け部65,66の上端面66
a,66bは斜面とされ、室内ユニット21の取り付け
時(図3(b)参照)に受け部65,66の下端挿入口6
5c,66cをなるべく据付板11側へ接近できるよう
になっている。また、この受け部65,66の直下に
は、据付板11の第1凸部31および第2凸部36,3
7を収容できるように、左右方向に延びる凹部60が設
けられている。この凹部60の左右方向の寸法は、据付
板11の左右の第2段差部38,39の間の寸法よりも
大きく設定されている。この凹部60は、図4(b)にそ
の鉛直断面を示すように、略水平なフレーム面61と、
後方斜め上に向いた緩斜面63と、フレーム面61の前
端と緩斜面63の前端とをつなぐ鉛直面62とで構成さ
れている。各受け部65,66(図4(b)には66のみ
示す)の後面65b,66bから鉛直面62までの前後
方向の距離は、据付板11の第1凸部31の底壁33の
前後方向の寸法と略等しく設定されている。また、鉛直
面62の上下方向の寸法は、据付板11の第1凸部31
の側壁32の寸法と略等しく設定されている。一方、緩
斜面63の前後方向の寸法は、室内ユニット21の取り
付け時(図3(b)参照)に据付板11の第1凸部31と
のクリアランス(隙間)を確保するために、据付板11
の第1凸部31の底壁33の前後方向の寸法よりも小さ
く、その約半分程度に設定されている。
【0024】また、図1に示すように、凹部60のうち
左右方向に関して各受け部65,66の側面の直下の位
置に、鉛直方向に延びる補強用のリブ64a,64b,
64c,64dが設けられている。各リブ64a,64
b,64c,64dは、凹部60を構成するフレーム面
61、緩斜面63および鉛直面62を連結している。
【0025】室内ユニット21を据え付けるにあたっ
て、図2に示すように、まず室内壁面50に沿って据付
板11を取り付ける。具体的には、作業者は例えば左手
でこの据付板11を保持して室内壁面50に押しつけな
がら、右手でドライバ(ねじ回し)70を回して、この
据付板11を複数のビス(1つのみ図示する)18で室
内壁面50に固定する。このとき、作業者は、左手の親
指を第1凸部31の底壁33の下からあてがい、その手
の残りの指を第1凸部31の側壁32の前面側から裏面
側へまわすことによって、第1凸部31を確実に掴むこ
とができる。しかも、据付板11の第1凸部31は、主
部12の上縁の中央部に位置することから、作業者が第
1凸部31を掴んで持ち上げたとき、主部12と平行な
鉛直面内で第1凸部31の周りに重力による回転モーメ
ントが生じることはない。したがって、作業者はこの据
付板11を片手で容易かつ確実に保持することができ、
据付板11の取り付け作業を容易かつ確実に行うことが
できる。
【0026】次に、図3(a)に示すように、室内ユニッ
ト21の上部を後方へ倒して傾斜させた状態)で、室内
ユニット21を室内壁面50に沿って上方から下方へ平
行移動して、室内ユニット21の受け部65,66を据
付板11のフック部41,42(図1参照)に嵌合させ
る。このとき、図3(b)(同図(b)は同図(a)のB部を拡
大して示す)に示すように、緩斜面63の前後方向の寸
法が据付板11の第1凸部31の底壁33の前後方向の
寸法の約半分程度に設定されていることから、緩斜面6
3と据付板11の第1凸部31との間にクリアランス
(隙間)を確保できる。したがって、室内ユニット21
のフレーム面61が据付板11の第1段差部34,35
(図3(b)には35のみ示す)の上縁34a,35aま
たは第1凸部31の側壁32の上縁32aに当接するま
で、室内ユニット21を円滑に降ろすことができる。
【0027】続いて、図4(a)に示すように、室内ユニ
ット21の前後方向の傾斜を戻して、据付板11を覆う
ように室内壁面50に沿って室内ユニット21を据え付
ける。この据付構造では、図4(b)(同図(b)は同図(a)
のB部を拡大して示す)に示すように、室内ユニット2
1のフレーム面61は、第1凸部31の側壁32の上縁
32aと、第1段差部34,35の上縁34a,35a
と、第2凸部36,37の上縁のうちフック部41,4
2が位置する部分以外の部分36a,36b,37a,
37b(図1参照)とによって、従来に比して広い接触
範囲で下方から支持される。したがって、室内ユニット
21に対する応力(支持力)を分散して、室内ユニット
21の天面21dの波打つような変形を防止することが
できる。
【0028】また、この据付構造では、据付板11のフ
ック部41,42に室内ユニット21の受け部65,6
6が嵌合して前後方向に係合し、室内ユニット21の前
方への動きが規制されている。しかも、据付板11の第
1凸部31に室内ユニット21の凹部60が嵌合して、
第1凸部31の底壁33の前縁33aの直下に凹部60
の緩斜面63が位置する状態となる。したがって、室内
ユニット21の据え付け作業中や据え付け後に、室内ユ
ニット21に何らかの上向きの力が加わった場合(例え
ば作業者の肩が下方から当たったような場合)であって
も、凹部60の緩斜面63が据付板11の第1凸部31
の底壁33の前縁33aに当接して、室内ユニット21
の上方への動きが規制される。したがって、室内ユニッ
ト21の落下を確実に防止することができる。
【0029】また、図1に示すように、据付板11の上
縁には、第1凸部31と、その左右両側にそれぞれ第1
段差部34,35を介して連なる第2凸部36,37
と、その左右両側に連なる第2段差部38,39が設け
られている。つまり、据付板11は従来に比して平板状
の部分が少なく、上縁に沿って広い範囲で前方へ屈曲し
た形状となっている。さらに、第1段差部34,35と
第2段差部38,39が、室内ユニット21の荷重に対
する補強の役割を果たす。したがって、従来に比して据
付板11の撓みを減少でき、室内ユニット21と室内壁
面50との間の隙間の拡大を防止することができる。
【0030】なお、図3(b)によって良く分かるよう
に、据付板11の第1凸部31の側壁32をその上縁3
2aで折り返して2重の構造とし、強度を高めるように
しても良い。当然ながら、第1段差部34,35、第2
凸部36,37および第2段差部38,39を2重の構
造として、同様に強度を高めるようにしても良い。
【0031】また、据付板11のフック部41,42の
上端コーナーにアール(丸み)を設けることにより、室
内ユニット21の受け部65,66をそのフック部4
1,42に上方から嵌合するときに、フック部41,4
2の上端がガイド(案内)として働くようにしても良
い。
【0032】室内ユニット21を移設する場合は、図4
(a)の状態から室内ユニット21の下部を前方へ引っ張
って図3(a)の状態とし、室内ユニット21を室内壁面
50に沿って下方から上方へ平行移動させる。室内ユニ
ット21の傾斜により緩斜面63と据付板11の第1凸
部31との間にクリアランスを確保できるので、室内ユ
ニット21を据付板11から容易に取り外すことができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の空
気調和機の室内ユニット据付構造では、室内壁面に沿っ
て据付板が取り付けられ、この据付板の前方へ突出した
第1凸部に、室内ユニットの背面上部に形成された凹部
が嵌合して上下方向に係合されているので、室内ユニッ
トの据え付け作業中や据え付け後に、室内ユニットに何
らかの上向きの力が加わった場合であっても、据付板の
第1凸部によって室内ユニットの上方への動きが規制さ
れる。したがって、室内ユニットの落下を防止すること
ができる。また、作業者は、上記第1凸部を掴むことに
よって据付板を容易に保持することができる。したがっ
て、この据付板を室内壁面に取り付ける作業を容易に行
うことができる。
【0034】請求項2の空気調和機の室内ユニット据付
構造では、上記据付板の第1凸部は、上記主部の板面か
ら前方へ延びる底壁と、この底壁の前縁から上方へ延び
る側壁を持つので、作業者は、一方の手の親指を第1凸
部の底壁の下からあてがい、その手の残りの指を第1凸
部の側壁の前面側から裏面側へまわすことによって、第
1凸部を確実に掴むことができる。しかも、上記据付板
の第1凸部は、上記主部の上縁の中央部に位置すること
から、作業者が第1凸部を掴んで持ち上げたとき、主部
と平行な鉛直面内で第1凸部の周りに重力による回転モ
ーメントが生じることはない。したがって、作業者はこ
の据付板を片手で容易かつ確実に保持することができ、
この据付板の取り付け作業を容易かつ確実に行うことが
できる。
【0035】請求項3の空気調和機の室内ユニット据付
構造では、室内壁面に沿って据付板が取り付けられ、こ
の据付板の上方に延びる各フック部に、それぞれ室内ユ
ニットの背面上部に設けられた受け部が嵌合して前後方
向に係合されているので、室内ユニットの据え付け作業
中や据え付け後に、据付板のフック部によって室内ユニ
ットの前方への動きが規制される。したがって、室内ユ
ニットの落下をさらに確実に防止することができる。
【0036】請求項4の空気調和機の室内ユニット据付
構造では、室内ユニットは、第1凸部の側壁の上縁と、
第2凸部の上縁のうち上記フック部が位置する部分以外
の部分と、第1凸部と第2凸部とをつなぐ前後方向の段
差部の上縁とによって、従来に比して広い接触範囲で支
持されるので、室内ユニットに対する応力(支持力)を
分散して、室内ユニットの天面の波打つような変形を防
止することができる。
【0037】また、据付板の上縁には、第1凸部と、そ
の左右両側にそれぞれ前後方向の段差部を介して連なる
第2凸部とが設けられており、従来に比して平板状の部
分が少なく、上縁に沿って広い範囲で前方へ屈曲した形
状となっている。さらに、第1凸部と第2凸部とをつな
ぐ前後方向の段差部が、室内ユニットの荷重に対する補
強の役割を果たす。したがって、従来に比して据付板の
撓みを減少でき、室内ユニットと室内壁面との間の隙間
の拡大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の空気調和機の室内ユ
ニット据付構造を構成するのに適した据付板と室内ユニ
ットとを、斜め後方(背面側)から見たところを示す図
である。
【図2】 上記据付板を室内壁面に取り付ける作業を説
明する図である。
【図3】 室内壁面に取り付けられた据付板に室内ユニ
ットを係合する作業を説明する図である。
【図4】 一実施形態の空気調和機の室内ユニット据付
構造を示す図である。
【符号の説明】
11 据付板 31 第1凸部 34,35 第1段差部 36,37 第2凸部 38,39 第2段差部 14,42 フック部 60 凹部 61 フレーム面 63 緩斜面 65,66 受け部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内壁面(50)に沿って据付板(1
    1)が取り付けられ、室内ユニット(21)が、上記据
    付板(11)に係止された状態で上記室内壁面(50)
    に沿って据え付けられる空気調和機の室内ユニット据付
    構造であって、上記据付板(11)は、平板状の主部
    (12)と、この主部(12)の上縁に沿って前方へ突
    出した第1凸部(31)とを有し、 上記室内ユニット(21)の背面上部に、上記据付板
    (11)の第1凸部(31)に嵌合して上下方向に係合
    する凹部が形成されていることを特徴とする空気調和機
    の室内ユニット据付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機の室内ユニ
    ット据付構造において、 上記据付板(11)の第1凸部(31)は、上記主部
    (12)の上縁の中央部に位置し、上記主部(12)の
    板面から前方へ延びる底壁(33)と、この底壁(3
    3)の前縁から上方へ延びる側壁(32)を持つことを
    特徴とする空気調和機の室内ユニット据付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気調和機の
    室内ユニット据付構造において、 上記据付板(11)は、左右方向に関して上記第1凸部
    (31)の両側に離間した位置に、それぞれ上方に延び
    るフック部(41,42)を有し、 上記室内ユニット(21)の背面上部に、上記各フック
    部(41,42)に嵌合して前後方向に係合する受け部
    (65,66)が設けられていることを特徴とする空気
    調和機の室内ユニット据付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和機の室内ユニ
    ット据付構造において、 上記据付板(11)は、上記第1凸部(31)の左右両
    側に、それぞれ前後方向に延びる段差部(34,35)
    を介して連なる、上記第1凸部(31)よりも前方への
    突出量が小さい第2凸部(36,37)を有し、 上記フック部(41,42)は上記各第2凸部(36,
    37)の上縁のうちの特定部分から上方に延びており、 上記室内ユニット(21)の上記凹部の左右両側に、そ
    れぞれ上記据付板(11)の第2凸部(36,37)の
    上縁のうち上記フック部(41,42)が位置する部分
    以外の部分によって下方から支持されるフレーム面(6
    1)が設けられていることを特徴とする空気調和機の室
    内ユニット据付構造。
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WO2024111046A1 (ja) * 2022-11-22 2024-05-30 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機

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