JPH10103599A - ガス漏れ検出装置 - Google Patents

ガス漏れ検出装置

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JPH10103599A
JPH10103599A JP25844396A JP25844396A JPH10103599A JP H10103599 A JPH10103599 A JP H10103599A JP 25844396 A JP25844396 A JP 25844396A JP 25844396 A JP25844396 A JP 25844396A JP H10103599 A JPH10103599 A JP H10103599A
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gas
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Masanori Tsuji
征紀 辻
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一個のガス検出素子を用いて、ガス漏れの
誤検出を防ぎ、信頼性を高めること。 【構成】 可燃性ガス検出素子の出力レベルをレベル弁
別するとともに、その出力レベルの時間変化率を、たと
えば一定時間毎にサンプリングしてその差を求めるなど
して時間変化率を求め、その時間変化率が、予め定める
上限値と予め定める下限値の間の範囲内にあるかどうか
を判断する。これによってガス検出素子の出力レベルの
時間変化率が前記範囲内にある場合においてのみ、その
レベルが予め定めるレベル以上であるとき、ガス漏れ警
報信号を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガスなどの可
燃性ガスおよびその他のガスの濃度を検出してそのガス
漏れを検出するための装置に関し、およびそのガス検出
手段を含む電気回路の異常状態を検出するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術では、可燃性ガスの濃
度を検出するガス検出素子の経年変化ならびに環境の温
度および湿度の変化などに起因して誤動作を生じること
を防ぐために、複数個のガス検出素子を用い、これらの
ガス検出素子の出力をそれぞれレベル弁別して、ガス検
出濃度が高くなったことを複数のレベル弁別結果の多数
決で決定し、ガス漏れを表す警報信号を出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、複数個のガス検出素子を必要とし、そのメンテナン
スに手間がかかるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、誤動作を防ぎ、信頼性が
高いガス漏れ検出装置を提供することである。
【0005】本発明他の目的は、ガス検出手段を含む電
気回路の異常状態を検出して、ガス漏れ検出の信頼性を
向上することができるようにした装置を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス濃度に対
応するレべルを有する検出信号を出力するガス検出手段
と、ガス検出手段の出力のレベルを予め定めるレベルで
レベル弁別する手段と、ガス検出手段の出力のレベルの
時間変化率を演算して求める演算手段と、演算手段の出
力に応答し、演算して求めた時間変化率が予め定める値
の範囲内にあるかどうかを比較する比較手段と、レベル
弁別手段と比較手段との出力に応答し、ガス検出手段の
出力のレベルが前記予め定めるレベル以上であって、か
つ演算して求めた時間変化率が前記範囲内にあるとき、
ガス漏れを表わす信号を発生するガス漏れ信号発生手段
とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置である。
【0007】また本発明は、時間変化率の前記範囲の上
限値は、検出されるべきガスの濃度をステップ状に上昇
したときにおけるガス検出手段の出力レベルの時間変化
率未満に選ぶことを特徴とする。
【0008】また本発明は、時間変化率の前記範囲の下
限値は、ガス検出手段の経年変化、環境温度変化および
環境湿度変化に依存する時間変化率を超える値に選ぶこ
とを特徴とする。
【0009】また本発明は、可燃性ガスの濃度に対応し
て、電気的出力信号が変化するガス検出素子を有し、ガ
ス濃度に対応するレベルを有する検出信号を出力するガ
ス検出手段と、ガス検出手段の出力のレベルを予め定め
るレベルでレベル弁別する手段と、ガス検出手段の出力
のレベルを予め定める一定時間毎にサンプリングして、
隣接するサンプリング値の差を演算して求める演算手段
と、演算手段の出力に応答し、前記差が予め定める上限
値未満かつ下限値を超える範囲にあるかどうかを比較
し、上限値は、検出されるべきガスの濃度をステップ状
に上昇させたときにおけるガス検出手段の出力レベルの
時間変化率であり、下限値は、ガス検出手段の経年変
化、環境温度変化および環境湿度変化に依存する時間変
化率である比較手段と、レベル弁別手段と比較手段との
出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが前記予め
定めるレベル以上であって、かつ前記差が前記範囲内に
あるとき、ガス漏れを表わす信号を発生するガス漏れ信
号発生手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置
である。
【0010】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力のレベルを予め定めるレベルでレベル弁別す
る手段と、ガス検出手段の出力のレベルの時間変化率の
変化を演算して求める演算手段と、レベル弁別手段と演
算手段との出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベル
が前記予め定めるレベル以上であって、かつ時間変化率
の変化が時間経過に伴って小さくなるとき、ガス漏れを
表す信号を発生するガス漏れ信号発生手段とを含むこと
を特徴とするガス漏れ検出装置である。
【0011】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R3であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスeが与えられるたびにガ
ス検出手段からの出力をストアし、第2段以降の各レジ
スタR2,R3は、サンプリングパルスが与えられるた
びに前段のレジスタR1,R2のストア内容をストアす
るレジスタR1〜R3と、ガス検出手段の出力と初段の
レジスタR1の出力との差B1および初段から終段まで
の隣接して接続されるレジスタR1〜R3の各出力の差
B2,B3をそれぞれ求める減算器SB1〜SB3と、
予め定めるサンプリング周期を有するサンプリングパル
スを、各レジスタR1〜R3にそれぞれ与えるサンプリ
ングパルス発生回路と、各減算器SB1〜SB3によっ
て求められる各差B1〜B3を、予め定める値X1,X
2,X3でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、第1
および第2レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検出手
段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態が予
め定める時間以上継続し、かつ減算器SB1〜SB3の
各差B1〜B3が、予め定める値X1,X2,X3を超
えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段とを
含むことを特徴とするガス漏れ検出装置である。
【0012】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R4であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスが与えられるたびにガス
検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタR
2〜R4は、サンプリングパルスが与えられるたびに前
段のストア内容をストアし、仮想上、第1および第2の
グループに分けられ、第1グループは初段を含む複数の
レジスタR1,R2,R3から成り、第2グループは終
段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R4と、ガス
検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差B1
および第1グループの隣接して接続されるレジスタR1
〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める第1減算
器SB1〜SB3と、第1グループのレジスタR1〜R
3のうちの終段のレジスタR3と第2グループのレジス
タR4との各出力の差B4を求める第2減算器SB4
と、第1グループよりも第2グループの方がサンプリン
グ周期が長く設定されるサンプリングパルスを、第1お
よび第2グループの各レジスタR1,R2,R3;R4
にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、第1
減算器SB1〜SB3によって求められる各差B1,B
2,B3を、予め定める第1の値X1,X2,X3でレ
ベル弁別する第2レベル弁別手段と、第2減算器SB4
によって求められる差B4を、予め定める第2の値X4
でレベル弁別する第3レベル弁別手段と、第1、第2お
よび第3レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検出手段
の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態が予め
定める時間以上継続し、かつ第1減算器SB1〜SB3
によって求められる各差B1,B2,B3が第1の値X
1,X2,X3以下であり、かつ第2減算器SB4によ
って求められる差B4が第2の値X4を超えていると
き、ガス漏れを表す信号を発生する手段とを含むことを
特徴とするガス漏れ検出装置である。
【0013】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R5であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスが与えられるたびにガス
検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタR
2〜R5は、サンプリングパルスが与えられるたびに前
段のストア内容をストアし、仮想上、第1、第2および
第3のグループに分けられ、第1グループは初段を含む
複数のレジスタR1,R2,R3から成り、第3グルー
プは終段のレジスタR5から成り、第2グループは第1
および第3グループの間のレジスタR4から成るレジス
タR1〜R5と、ガス検出手段の出力と初段のレジスタ
R1の出力との差B1および第1グループの隣接して接
続されるレジスタR1〜R3の出力の差B2,B3をそ
れぞれ求める第1減算器SB1〜SB3と、第1グルー
プのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジスタR3と
第2グループのレジスタR4との各出力の差B4を求め
る第2減算器SB4と、第2グループのレジスタR4と
第3グループのレジスタR5との各出力の差B8を求め
る第3減算器SB8と、第1、第2および第3グループ
の順にサンプリング周期が長く設定されるサンプリング
パルスを、第1、第2および第3グループの各レジスタ
R1,R2,R3;R4;R5にそれぞれ与えるサンプ
リングパルス発生回路と、第1減算器SB1〜SB3に
よって求められる各差B1,B2,B3を、予め定める
第1の値X1,X2,X3でレベル弁別する第2レベル
弁別手段と、第2減算器SB4によって求められる差B
4を、予め定める第2の値X4でレベル弁別する第3レ
ベル弁別手段と、第3減算器SB8によって求められる
差B8を、予め定める第3の値X5でレベル弁別する第
4レベル弁別手段と、第1〜第4レベル弁別手段の出力
に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレ
ベルを超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第
1減算器SB1〜SB3によって求められる各差B1,
B2,B3が第1の値X1,X2,X3以下であり、か
つ第2減算器SB4によって求められる差B4が第2の
値X4以下であり、かつ第3減算器SB8によって求め
られる差B8が第3の値X5を超えているとき、電気回
路の異常を表す信号を発生する手段とを含むことを特徴
とするガス漏れ検出装置の異常検出装置である。
【0014】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R4であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスが与えられるたびにガス
検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタR
2〜R4は、サンプリングパルスが与えられるたびに前
段のストア内容をストアし、仮想上、第1および第2の
グループに分けられ、第1グループは初段を含む複数の
レジスタR1,R2,R3から成り、第2グループは終
段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R4と、ガス
検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差B1
および第1グループの隣接して接続されるレジスタR1
〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める複数の第
1減算器SB1〜SB3と、第1グループのレジスタR
1〜R3のうちの終段のレジスタR3と第2グループの
レジスタR4との各出力の差B4を求める第2減算器S
B4と、第1グループよりも第2グループの方がサンプ
リング周期が長く設定されるサンプリングパルスを、第
1および第2グループの各レジスタR1,R2,R3;
R4にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、
隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
2,B3の差B5,B6を求める第3減算器SB5,S
B6と、第1グループのレジスタR1〜R2のうち終段
のレジスタR3の出力が与えられる第1減算器SB3
と、第2減算器SB4との出力の差B7を求める第4減
算器SB7と、第3減算器SB5,SB6によって求め
られる差B5,B6を、負の予め定める第1の値X7,
X8でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、第4減算
器SB7によって求められる差B7を、負の予め定める
第2の値X9でレベル弁別する第3レベル弁別手段と、
第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減算器S
B5,SB6によって求められる差B5,B6が第1の
値X7,X8を超え、かつ第4減算器SB7によって求
められる差B7が零または負であってその絶対値が第2
の値X9以下であるとき、ガス漏れを表す信号を発生す
る手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置であ
る。
【0015】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R4であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスが与えられるたびにガス
検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタR
2〜R4は、サンプリングパルスが与えられるたびに前
段のストア内容をストアし、仮想上、第1および第2の
グループに分けられ、第1グループは初段を含む複数の
レジスタR1,R2,R3から成り、第2グループは終
段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R4と、ガス
検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差B1
および第1グループの隣接して接続されるレジスタR1
〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める複数の第
1減算器SB1〜SB3と、第1グループのレジスタR
1〜R3のうちの終段のレジスタR3と第2グループの
レジスタR4との各出力の差B4を求める第2減算器S
B4と、第1グループよりも第2グループの方がサンプ
リング周期が長く設定されるサンプリングパルスを、第
1および第2グループの各レジスタR1,R2,R3;
R4にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、
隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
2,B3の差B5,B6を求める第3減算器SB5,S
B6と、第1グループのレジスタR1〜R2のうち終段
のレジスタR3の出力が与えられる第1減算器SB3
と、第2減算器SB4との出力の差B7を求める第4減
算器SB7と、第3減算器SB5,SB6によって求め
られる差B5,B6を、負の予め定める第1の値X7,
X8でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、第4減算
器SB7によって求められる差B7を、負の予め定める
第2の値X9でレベル弁別する第3レベル弁別手段と、
第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
(a)ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベル
を超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減
算器SB5,SB6によって求められる差B5,B6の
負の絶対値が第1の値X7,X8を超えているとき、ま
たは(b)ガス検出手段の出力のレベルの予め定めるレ
ベルを超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第
4減算器SB7によって求められる差B7の負の絶対値
が第2の値X9を超えているとき、電気回路の異常を表
す信号を発生する手段とを含むことを特徴とするガス漏
れ検出装置の異常検出装置である。
【0016】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R4であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスeが与えられるたびにガ
ス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタ
R2〜R4は、サンプリングパルスe,fが与えられる
たびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第1およ
び第2のグループに分けられ、第1グループは初段を含
む複数のレジスタR1,R2,R3から成り、第2グル
ープは終段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R4
と、ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力と
の差B1および第1グループの隣接して接続されるレジ
スタR1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める
複数の第1減算器SB1〜SB3と、第1グループのレ
ジスタR1〜R3のうちの終段のレジスタR3と第2グ
ループのレジスタR4との各出力の差B4を求める第2
減算器SB4と、第1グループよりも第2グループの方
がサンプリング周期が長く設定されるサンプリングパル
スe,fを、第1および第2グループの各レジスタR
1,R2,R3;R4にそれぞれ与えるサンプリングパ
ルス発生回路と、第1の各減算器SB1〜SB3によっ
て求められる各差B1〜B3を、予め定める第1の値X
1,X2,X3でレベル弁別する第2レベル弁別手段
と、第1および第2レベル弁別手段の出力に応答し、ガ
ス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える
状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器SB
1〜SB3の各差B1〜B3が、予め定める第1の値X
1,X2,X3を超えているとき、ガス漏れを表す信号
を発生する手段と、第2減算器SB4によって求められ
る差B4を、予め定める第2の値X4でレベル弁別する
第3レベル弁別手段と、第1、第2および第3レベル弁
別手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが
予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継
続し、かつ第1減算器SB1〜SB3によって求められ
る各差B1,B2,B3が第1の値X1,X2,X3以
下であり、かつ第2減算器SB4によって求められる差
B4が第2の値X4を超えているとき、ガス漏れを表す
信号を発生する手段と、隣接して接続される第1減算器
SB1〜SB3の出力B2,B3の差B5,B6を求め
る第3減算器SB5,SB6と、第1グループのレジス
タR1〜R2のうち終段のレジスタR3の出力が与えら
れる第1減算器SB3と、第2減算器SB4との出力の
差B7を求める第4減算器SB7と、第3減算器SB
5,SB6によって求められる差B5,B6を、負の予
め定める第3の値X7,X8でレベル弁別する第4レベ
ル弁別手段と、第4減算器SB7によって求められる差
B7を、負の予め定める第4の値X9でレベル弁別する
第5レベル弁別手段と、第1、第4および第5レベル弁
別手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが
予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継
続し、かつ第3減算器SB5,SB6によって求められ
る差B5,B6が第3の値X7,X8を超え、かつ第4
減算器SB7によって求められる差B7が零または負で
あってその絶対値が第4の値X9以下であるとき、ガス
漏れを表す信号を発生する手段とを含むことを特徴とす
るガス漏れ検出装置である。
【0017】また本発明は、ガス濃度に対応するレベル
を有する検出信号を出力するガス検出手段と、ガス検出
手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベルが予
め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上継続
することを検出する第1レベル弁別手段と、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R5であって、初段のレジス
タR1は、サンプリングパルスeが与えられるたびにガ
ス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各レジスタ
R2〜R5は、サンプリングパルスe,f,gが与えら
れるたびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第
1、第2および第3のグループに分けられ、第1グルー
プは初段を含む複数のレジスタR1,R2,R3から成
り、第3グループは終段のレジスタR5から成り、第2
グループは第1および第3グループの間のレジスタR4
から成るレジスタR1〜R5と、ガス検出手段の出力と
初段のレジスタR1の出力との差B1および第1グルー
プの隣接して接続されるレジスタR1〜R3の出力の差
B2,B3をそれぞれ求める第1減算器SB1〜SB3
と、第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段の
レジスタR3と第2グループのレジスタR4との各出力
の差B4を求める第2減算器SB4と、第2グループの
レジスタR4と第3グループのレジスタR5との各出力
の差B8を求める第3減算器SB8と、第1、第2およ
び第3グループの順にサンプリング周期が長く設定され
るサンプリングパルスe,f,gを、第1、第2および
第3グループの各レジスタR1,R2,R3;R4;R
5にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、第
1の各減算器SB1〜SB3によって求められる各差B
1〜B3を、予め定める第1の値X1,X2,X3でレ
ベル弁別する第2レベル弁別手段と、第1および第2レ
ベル弁別手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
以上継続し、かつ第1減算器SB1〜SB3の各差B1
〜B3が、予め定める第1の値X1,X2,X3を超え
ているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段と、第
2減算器SB4によって求められる差B4を、予め定め
る第2の値X4でレベル弁別する第3レベル弁別手段
と、第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答
し、ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを
超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算
器SB1〜SB3によって求められる各差B1,B2,
B3が第1の値X1,X2,X3以下であり、かつ第2
減算器SB4によって求められる差B4が第2の値X4
を超えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段
と、隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出
力B2,B3の差B5,B6を求める第4減算器SB
5,SB6と、第1グループのレジスタR1〜R3のう
ち終段のレジスタR3の出力が与えられる第1減算器S
B3と、第2減算器SB4との出力の差B7を求める第
5減算器SB7と、第4減算器SB5,SB6によって
求められる差B5,B6を、負の予め定める第3の値X
7,X8でレベル弁別する第4レベル弁別手段と、第4
減算器SB7によって求められる差B7を、負の予め定
める第4の値X9でレベル弁別する第5レベル弁別手段
と、第1、第4および第5レベル弁別手段の出力に応答
し、ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを
超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減算
器SB5,SB6によって求められる差B5,B6が第
3の値X7,X8を超え、かつ第4減算器SB7によっ
て求められる差B7が零または負であってその絶対値が
第4の値X9以下であるとき、ガス漏れを表す信号を発
生する手段と、第3減算器SB8によって求められる差
B8を、予め定める第3の値X5でレベル弁別する第6
レベル弁別手段と、第1、第2、第3および第6レベル
弁別手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレベル
が予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間以上
継続し、かつ第1減算器SB1〜SB3によって求めら
れる各差B1,B2,B3が第1の値X1,X2,X3
以下であり、かつ第2減算器SB4によって求められる
差B4が第2の値X4以下であり、かつ第3減算器SB
8によって求められる差B8が第3の値X5を超えてい
るとき、電気回路の異常を表す信号を発生する手段と、
第1、第4および第5レベル弁別手段の出力に応答し、
(a)ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベル
を超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第4減
算器SB5,SB6によって求められる差B5,B6の
負の絶対値が第3の値X7,X8を超えているとき、ま
たは(b)ガス検出手段の出力のレベルの予め定めるレ
ベルを超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第
5減算器SB7によって求められる差B7の負の絶対値
が第4の値X9を超えているとき、電気回路の異常を表
す信号を発生する手段とを含むことを特徴とする異常検
出機能を備えるガス漏れ検出装置である。
【0018】請求項1および4の本発明に従えば、ガス
検出手段によって検出すべきガス、たとえば可燃性ガス
などの濃度に対応するレベル、たとえば電圧、電流また
は周波数などの値が変化するガス検出信号を出力し、こ
の検出信号を予め定めるレベルでレベル弁別する。さら
にそれだけでなく演算手段によって、そのガス検出手段
の出力を予め定める一定の時間毎にサンプリングしてそ
の差を求めるなどの手法で、検出信号のレベルの時間変
化率を演算し、その演算して求めた時間変化率が、請求
項2の検出されるべきガスの濃度をステップ状に上昇し
たときにおける時間変化率未満の上限値と、請求項3の
ガス検出手段の経年変化ならびに環境の温度および湿度
の変化に依存した時間変化率を超える下限値との範囲内
にあるかどうかを比較手段によって比較する。こうして
ガス検出手段の出力のレベルが前記予め定めるレベル以
上であって、かつ時間変化率が前記範囲内にあるときに
のみ、ガス漏れが発生したものと判断する。
【0019】これによってガス検出手段から過度に大き
な時間変化率を有する出力が得られたときには、ガス漏
れとは判断せず、信号系の異常と判定し、ガス漏れの誤
動作を防ぐことができる。
【0020】またガス検出素子などの経年変化、環境温
度変化および環境湿度変化に依存してガス検出手段の出
力レベルが極めて僅かな時間変化で変化するときには、
そのガス検出手段の出力が、たとえ前記予め定めるレベ
ル以上であっても、ガス漏れとは判断しない。こうして
ゼロドリフトを無視し、また環境の変化による変動を無
視することができる。したがってガス漏れの誤検出を防
止し、高い信頼性を有するガス漏れ検出装置を実現する
ことができる。
【0021】前記予め定める値の範囲というのは、上限
値および下限値のいずれか一方によって規定される範囲
であってもよい。
【0022】請求項5の本発明に従えば、ガス検出手段
によって検出されるガス濃度の変化、換言すると、いわ
ば加速度が、時間変化に伴って小さくなるとき、ガス漏
れが発生したものと判断する。たとえば一般の住居など
の台所における都市ガスを用いるガスコンロなどのガス
消費機器からガスが漏れたとき、その台所は、若干換気
されているが、屋外の大気開放した空間ではないので、
漏れたガスは、台所の室内に充満することになる。した
がって時間経過に伴うガス濃度は、ガス漏れの初期にお
いては大きな時間変化率で、したがって大きな加速度で
上昇し、ガスが充満することによって、或るガス濃度の
値でほぼ一定値となり、その時間変化率および時間変化
率の変化は小さくなり、あるいは時間変化率の変化が負
となる。したがってこのような特性が得られたとき、ガ
ス漏れであるものと判断する。
【0023】請求項6の本発明に従えば、後述の図7の
ANDゲートG1に関連する構成に対応し、縦続接続さ
れた複数のレジスタR1〜R3は、サンプリング周期W
1、たとえば0.1secでサンプリング動作し、減算
器SB1〜SB3によって差B1,B2,B3がそれぞ
れ求められる。これらの差は、ガス濃度の時間変化率に
対応している。ガス濃度の時間変化率に対応する差B1
〜B3が、予め定める値X1〜X3でレベル弁別され
て、大きな値であるとき、ガス濃度は時間経過に伴なっ
て上昇しているものと判断することができる。したがっ
てこのとき、ガス漏れを表す信号が発生される。減算器
SB1〜SB3のうち、ガス検出手段の出力と初段のレ
ジスタR1との出力の差B1を求める減算器SB1は、
省略されてもよい。第2レベル弁別手段の弁別レベルで
ある予め定める値X1〜X3は、同一の値であってもよ
く、または相互に異なっていてもよく、ガス検出手段の
経年変化、環境温度変化および環境湿度変化に依存する
時間変化率を超える値に選ばれる。
【0024】請求項7の本発明に従えば、後述の図7の
ANDゲートG2に関連する構成に対応し、複数のレジ
スタR1〜R4は、第1および第2グループに分けられ
る。第1グループは初段を含む複数のレジスタR1〜R
3から成り、第2グループは終段のレジスタR4から成
る。第1グループのレジスタR1〜R3は、サンプリン
グ周期W1、たとえば前述のように0.1secのサン
プリング周期でサンプリングし、第2グループのレジス
タR4は、前記サンプリング周期W1を超える長いサン
プリング周期W2、たとえば10secのサンプリング
周期でサンプリングする。第1グループのレジスタR1
〜R3に関連する第1減算器SB1〜SB3によって求
められるガス濃度の時間変化率である差B1〜B3が第
1の値X1〜X3以下であって比較的小さい値であって
も、その第1グループのレジスタR1〜R3のうち、終
段のレジスタR3と第2グループのレジスタR4との差
B4、すなわち比較的長い時間W2にわたるガス濃度の
変化量が大きいときには、ガス漏れが発生しているもの
と判断する。この請求項7の構成は、図7のANDゲー
トG3に関しても同様である。
【0025】請求項8の本発明は、図7のANDゲート
G10,G11に関連する構成に対応し、ガス検出手段
を含む電気回路の異常状態を検出するものである。複数
のレジスタR1〜R3から成る第1グループは、サンプ
リング周期W1、たとえば前述のように0.1secで
サンプリングし、第2グループのレジスタR4は、サン
プリング周期W2、たとえば前述のように10secで
サンプリングし、第3グループのレジスタR5は、サン
プリング周期W3、たとえば10分でサンプリングす
る。第1および第2減算器SB1〜SB3,SB4によ
って求められる差B1〜B3,B4であるガス濃度の時
間変化率が第1および第2の値X1〜X3,X4以下で
あっても、そのガス濃度の増加の変化量が、長い時間で
あれば大きな値になるとき、すなわち第3減算器SB8
によって求められる差B8が第3の値X5を超えている
とき、このような現象は、ガス漏れ発生時には生じない
現象であって、ガス漏れ検出手段を含む電気回路の異常
であるものと判断することができる。
【0026】請求項9の本発明に従えば、後述の図8の
ゲートG5〜G8に関連する構成に対応し、レジスタR
1〜R4は、前述の請求項7の本発明と同様に第1およ
び第2のグループに分けられ、さらに、第1および第2
減算器SB1〜SB3,SB4に関連して第3および第
4減算器SB5,SB6;SB7が設けられる。第1グ
ループのレジスタR1〜R3に関連する第1減算器SB
1〜SB3の出力B2,B3の差B5,B6であるガス
濃度の時間変化率の変化、すなわちいわばガス濃度の加
速度は、第2レベル弁別手段によって、その予め定める
第1の値X7,X8を超えているかを判別する。すなわ
ちその差B5,B6が、正であるか、零であるか、また
は負であるときにはその絶対値が第1の値X7,X8以
下であるかのいずれかのとき、換言すると差B5,B6
が第1の値X7,X8を超えているのかを、判断する。
【0027】さらに第1グループの終段のレジスタR3
の出力が与えられる第1減算器SB3と、その終段のレ
ジスタR3と第2グループのレジスタR4との出力が与
えられる第2減算器SB4との出力の差B7が、零であ
るか、または負であるときにはその絶対値が第2の値X
9以下であることを判断する。
【0028】このように差B5,B6が第1の値X7,
X8を超え、かつ差B7が零または負であってその絶対
値が第2の値X7以下であれば、ガス濃度は時間経過に
伴って上昇している状態から或る一定値に近付きつつあ
っていわば飽和状態になりつつあるものと判断すること
ができる。このようなガス濃度の変化の現象は、前述の
ように台所などのわずかに換気が期待される空間内にお
いて生じるものであり、これによってガス漏れが生じた
ものと判断することができる。
【0029】請求項10の本発明は、後述の図8のOR
ゲートG12に関連する構成に対応し、請求項9におけ
る第1〜第4減算器SB1〜SB7と同様な構成を備
え、第3減算器SB5,SB6によって求められる差B
5,B6であるガス濃度の時間変化率の変化が負であっ
て、その絶対値が第1の値X7,X8を超えていれば、
そのような現象は、電気回路の異常が生じたものと判断
する。また同様に、第4減算器SB7によって求められ
る差B7であるガス濃度の時間変化率の変化が、負であ
ってその絶対値が第2の値X9を超えていれば、電気回
路の異常が生じたものと判断する。
【0030】請求項11の本発明に従えば、ガス漏れの
検出をガス濃度の時間変化率およびその時間変化率の変
化であるいわば加速度によって可能となる。
【0031】請求項12の本発明に従えば、ガス漏れの
検出だけでなく、それと同様な構成をほとんどそのまま
用いてさらに電気回路の異常状態を判断することが可能
になる。
【0032】請求項6〜12の本発明に従えば、ガス検
出手段の出力レベルが、第1レベル弁別手段における予
め定めるレベルを超えており、しかもその超えている状
態が、予め定める時間、たとえば0.1sec以上継続
したときに、このガス漏れのおそれのある第1レベル弁
別手段からの出力の信頼性をさらに確実にするために、
レジスタR1〜R4および第1〜第4減算器SB1〜S
B7などの構成が備えられる。
【0033】本発明は、あらゆる種類の構成を有するガ
ス検出手段に関連して実施することができ、たとえばそ
のガス検出素子は、触媒を用いた接触燃焼式の構成を有
し、白金線の電気抵抗の変化を検出する構成であっても
よく、またn形またはp形の金属酸化物半導体を用いて
ガス濃度に依存した電気抵抗値が変化する構成であって
もよく、さらにまたガス濃度に依存する出力周波数が変
化する構成を有するガス検出素子であってもよく、その
他の構成を有するガス検出素子であってもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態の
全体の構成を示すブロック図である。都市ガスなどの可
燃性ガスのガス漏れを検出するために、ガス検出手段1
が設けられる。このガス検出手段1は、ガス検出素子2
を備える。ガス検出素子2は、たとえばコイル状の白金
線に多孔質アルミナを焼結してビート状とし、その上に
白金系触媒Pt,Pdなど)を塗布して焼成した構成を
有していてもよく、あるいはまた金属酸化物半導体から
成ってもよく、その他の構成であってもよく、可燃性ガ
スに接触して電気抵抗などの電気的出力信号が変化す
る。ガス濃度によって抵抗が変化するガス検出素子2
は、直流電源3に接続されたブリッジ回路4の一辺を構
成し、その平衡出力電圧は、増幅回路などを含む送信回
路5に与えられ、ライン6からの検出信号は、ガス濃度
に対応するレベル、たとえば電圧、電流または周波数な
どを有する。送信回路5は、ガス濃度に対応して、たと
えば0〜5Vの範囲で変化する電圧を有する検出信号を
ライン6に導出する。
【0035】ガス検出手段1からライン6を介する検出
信号は、アナログ/デジタル変換器7に与えられてデジ
タル値に変換される。複数(この実施の一形態では、た
とえば5)のレジスタR1〜R5は、縦続接続されてお
り、その初段のレジスタR1には、ライン30を介して
アナログ/デジタル変換器7の出力が与えられる。レジ
スタR1〜R5は、仮想上、第1、第2および第3のグ
ループ31,32,33に分けられる。第1グループ3
1は、初段のレジスタR1を含む複数のレジスタR1,
R2,R3から成る。第3グループ33は、終段のレジ
スタR5から成る。第2グループ32は、第1グループ
31および第3グループ33の間のレジスタR4から成
る。
【0036】サンプリングパルス発生回路12のサンプ
リングパルスeは、図2(1)に示されており、そのサ
ンプリング周期W1は、たとえば0.1secであり、
第1グループ31の各レジスタR1〜R3に共通に与え
られる。第2グループ32のレジスタR4には、サンプ
リングパルス発生回路12からサンプリングパルスf
が、図2(2)に示されるように与えられ、そのサンプ
リング周期W2は、たとえば10secである。第3グ
ループ33のレジスタR5には、サンプリングパルス発
生回路12からサンプリングパルスgが、図2(3)に
示されるようにサンプリング周期W3、たとえば10分
を有して与えられる。初段のレジスタR1は、サンプリ
ングパルスeが与えられるたびにライン30の出力をス
トアする。第2段以降の各レジスタR2〜R5は、サン
プリングパルスe,f,gが与えられるたびに、前段の
レジスタR1〜R4のストア内容を転送してストアす
る。
【0037】第1グループ31に対応して減算器SB1
〜SB3が設けられる。減算器SB1は、ライン30の
出力S30と、初段のレジスタR1の出力SR1との差
B1(=S30−SR1)を導出してライン26に与え
る。減算器SB2は、レジスタR1の出力SR1と次の
レジスタR2の出力SR2との差B2(=SR1−SR
2)をライン27に与える。減算器SB3は、レジスタ
R2の出力SR2とレジスタR3の出力SR3との差B
3(=SR2−SR3)を表す信号をライン28に与え
る。
【0038】さらに減算器SB4は、第1グループ31
のレジスタR1〜R3のうちの終段のレジスタR3の出
力SR3と第2グループ32のレジスタR4の出力SR
4との差B4(=SR3−SR4)を表す出力を、ライ
ン29に与える。減算器SB8は、第2グループ32の
レジスタR4の出力SR4と第3グループ33のレジス
タR5の出力SR5との差B8(=SR4−SR5)を
表す出力をライン25に与える。減算器SB1〜SB3
には、サンプリングパルス発生回路12からサンプリン
グパルスaが図2(4)に示されるようにして与えら
れ、また同様に減算器SB4,SB8には、サンプリン
グパルス発生回路12からサンプリングパルスb,c
が、図2(5)および図2(6)にそれぞれ示されるよ
うに与えられる。これらのサンプリングパルスa,b,
cは、前述のサンプリングパルスe,f,gから遅れて
おり、これによってレジスタR1〜R5の転送後の最新
のデータを用いて減算処理する。こうして減算器SB1
−SB4によって、検出されたガス濃度の時間変化率を
求めることができる。
【0039】減算器SB5は、図1の上下に隣接する減
算器SB1の出力B1と減算器SB2の出力B2との差
B5(=B1−B2)を演算して求め、ライン18に与
える。減算器SB6は、隣接して接続される減算器SB
2の出力B2と減算器SB3の出力B3との差B6(=
B2−B3)を演算して求め、ライン19に与える。さ
らに減算器SB7は、第1グループ31のレジスタR1
〜R3のうち終段のレジスタR3の出力SR3が与えら
れる減算器SB3の出力B3と、減算器SB4の出力B
4との差B7(=B3−B4)を演算して求めてライン
20に与える。これらの減算器SB5〜SB7によっ
て、ガス濃度の時間変化率の変化であるいわば加速度を
求めることができる。こうして減算器SB1〜SB7の
出力B1〜B7を用いて、ガス漏れの検出演算処理を、
判定回路13において行う。
【0040】さらに図1に示される全体の電気回路の異
常状態を検出するために、第3グループ33のレジスタ
R5とともに、減算器SB8が設けられる。この減算器
SB8は、第2グループ32のレジスタR4と第3グル
ープ33のレジスタR5との各出力SR4,SR5の差
B8(=SR4−SR5)を求め、ライン25を介して
判定回路13に与える。判定回路13は、たとえばマイ
クロコンピュータなどによって実現される。
【0041】減算器SB5〜SB7には、サンプリング
パルス発生回路12からのサンプリングパルスbが、図
2(7)に示されるようにして与えられる。このサンプ
リングパルスbは、減算器SB1〜SB4に与えられる
サンプリングパルスa,bから遅れてずれており、これ
らの減算器SB1〜SB4の最新の出力を演算して求め
ることができるようになる。減算器SB8には、サンプ
リングパルス発生回路12からサンプリングパルスcが
図2(6)に示されるようにして与えられる。このサン
プリングパルスcは、サンプリングパルスf,gから遅
れてずれており、したがってレジスタR4,R5に転送
されてきた最新のデータを用いて減算処理をすることが
できるようになる。
【0042】参照符B1〜B8は、差と呼ぶこともある
し、出力と呼ぶこともある。
【0043】アナログ/デジタル変換器7からライン3
0に導出されるガス濃度を表す信号Sは、比較回路8に
与えられ、ここで設定回路9で設定された予め定めるレ
ベルSLと比較される。S>SLであれば比較手段8は
ライン34にHレベルの信号を導出し、ANDゲート3
5の一方の入力に与えられるとともに遅延回路36を介
してANDゲート35の他方の入力に与えられる。遅延
回路36は、たとえば0.1secの遅延動作を行う。
ANDゲート35の出力は、ライン30を経てANDゲ
ート15の一方の入力に与えられる。ANDゲート15
の他方の入力には、前述の判定回路13からのガス漏れ
が検出されたときにハイレベルの信号が与えられる。
【0044】図3を参照して、比較回路8にライン30
を介してガス濃度を表す信号Sが与えられ、レベルSL
でレベル弁別されることによって、比較回路34は図3
(2)に示される出力ライン34に導出する。遅延回路
36は前述のように0.1secである遅延時間W4後
にハイレベルとなるパルスを発生する。したがってAN
Dゲート35からライン30には、ガス濃度を表す信号
Sが、弁別レベルSLを、少なくとも時間W4だけ計測
したときにハイレベルの信号が導出されることになる。
したがってライン30にひげ状のノイズが混入したとき
に誤ってライン30がハイレベルとなることが防がれ、
ガス漏れ検出の信頼性を向上することができる。
【0045】判定回路13には、タイミングパルス発生
回路12からライン37を介してパルスが与えられ、タ
イミングパルスa〜gとの同期動作が行われる。さらに
判定回路13は、図1に示される全体の電気回路の異常
を検出したとき、ライン38にハイレベルの信号を導出
し、ANDゲート44からのハイレベルの信号によって
駆動回路42は警報手段39を駆動する。こうして前記
演算して求めた各時間変化率が、予め定める範囲内にあ
るときにのみ、判定回路13は、ライン14にハイレベ
ルの信号を導出する。
【0046】ANDゲート15は、レベル弁別手段8か
らライン10を介する出力と比較手段13からのライン
14を介する出力とが与えられ、その論理演算したAN
D出力がハイレベルであるとき、ガス漏れを表すハイレ
ベルの信号を導出する。ANDゲート15の出力は、駆
動回路16に与えられ、そのANDゲート15の出力が
ハイレベルであるとき、駆動回路16は警報手段17を
動作させる。この警報手段17は、ブザーなどの音響を
発生する構成であってもよく、またランプなどを点灯さ
せる構成であってもよく、またその他の構成であっても
よい。
【0047】図4は、ガス検出手段1のライン6に導出
される出力の時間経過を示す図である。ガス検出素子2
に検出されるべき可燃性ガスを接触させ、そのガスの濃
度をステップ状に、すなわち時間変化率が極めて大きく
なるように、上昇させたときに、そのガス検出手段1が
正常時では、図4のラインL1で示される急峻な出力波
形が得られる。またガス検出素子2を含むガス検出手段
の経年変化によるゼロドリフトの変化によって、あるい
は環境温度の変化によって、さらに環境湿度の変化によ
って、さらにその他の環境の変化によって、ライン6に
導出される信号のレベルは、小さな時間変化率で、正常
時においてラインL2で示されるように変化する。
【0048】ガス検出手段1の正常時において、ガス漏
れが生じたときには、図4のラインL2で示される出力
のレベル変化が、得られる。ライン6に導出されるガス
検出手段1の出力は、図4において電圧V1以上であ
り、レベル弁別手段8でレベル弁別されるべき予め定め
る弁別レベルは、参照符V2で示されている。レベル弁
別手段8は、ライン6の出力レベルが、弁別レベルV2
以上であるとき、前述のようにライン10にハイレベル
の信号を導出する。
【0049】図5は、比較手段13の働きを説明するた
めの図である。この比較手段13は、ガス検出手段1の
出力のレベルの時間変化率Aが、上限値A2以下、下限
値A1以上(A1≦A≦A2)である範囲B内にあると
き、前述のようにライン14にハイレベルの信号を導出
する。この上限値A2は、図4のラインL1で示される
急峻な時間変化率を有する出力レベルの時間変化率未満
の値であって、図4では参照符A2で示される。下限値
A1は、図4のラインL2で示される出力レベルの時間
変化率を超える予め定める値であって、図4において参
照符A1で示される。判定回路13は、図4において参
照符Bで示される範囲でガス検出手段1のライン6に導
出される出力のレベルが時間経過に伴って変化したこと
を検出する。
【0050】図6は、判定回路13の構成の一部を示す
ブロック図である。ガス漏れ発生時には、ガス漏れのガ
ス濃度の時間変化率を用いたときにおけるハイレベルの
信号が参照符で示されるようにしてORゲート41に
与えられ、またはガス濃度の時間変化率の変化を用いた
ときにおけるハイレベルの信号が参照符で示されるよ
うにORゲート41に与えられる。ORゲート41の出
力はANDゲート15の一方の入力に与えられる。ライ
ン30からの出力はANDゲート15の他方の入力に与
えられる。図1の電気回路の異常発生が、ガス濃度の時
間変化率によって検出されたとき、参照符で示される
ようにハイレベルの信号がORゲート43に与えられ、
またガス濃度の時間変化率の変化によって電気回路の異
常が検出されたときハイレベルの信号が参照符で示さ
れるようにしてORゲート43に与えられ、そのORゲ
ート43の出力は、ANDゲート44の一方の入力に与
えられる。ANDゲート44の他方の入力には、ライン
30からの出力が与えられる。
【0051】図7は、ガス検出手段によって検出される
ガス濃度の時間変化率を用いてガス漏れの検出および電
気回路の異常状態の検出を行い、図6の参照符,に
信号を与える判定回路13の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。また図8は、ガス検出手段1によっ
て検出されるガス濃度の時間変化率の変化すなわちいわ
ば加速度を用いて、ガス漏れの検出および電気回路の異
常状態の検出を行い、前述の図6における参照符,
に信号を与えるための判定回路13の動作を説明するた
めのフローチャートである。これらのフローチャートを
参照して、ガス漏れおよび電気回路の異常状態の各検出
のための構成および動作を説明する。図7のステップj
1では、ライン26に与えられる減算器SB1の出力B
1が正であるかが判断され、そうであれば次のステップ
j2に移り、予め定める値X1を超えるかどうか、すな
わち式1が成立するかどうかが判断され、そうであれ
ば、ハイレベルの出力をANDゲートG1に与える。
【0052】 0<X1<B1 …(1) またライン27における減算器SB2からの出力B2
は、ステップk1で正であるかが判断され、そうであれ
ば次のステップk2で式2が成立するかが判断され、式
2が成立すればハイレベルの出力をANDゲートG1に
与える。
【0053】 0<X2<B2 …(2) ライン28における減算器SB3の出力B3は、ステッ
プm1において正であるかが判断され、そうであれば次
のステップm2において予め定める値X3を超えるかど
うかが判断され、そうであればANDゲートG1にハイ
レベルの出力を与える。こうしてANDゲートG1は、
各出力B1〜B3を、各値X1〜X3でレベル弁別し、
これらが全て成立すれば、ANDゲートG1からはハイ
レベルの出力が導出され、ORゲートG4を経て、前述
の図6におけるORゲート41からANDゲート44に
ハイレベルの信号が与えられることになり、このときラ
イン30にハイレベルの信号が与えられているとき、A
NDゲート44からライン14にハイレベルの信号が与
えられ、ガス漏れを表す信号が、導出される。
【0054】減算器SB1の出力B1に関して、ステッ
プj2において式1が成立せず、すなわち出力B1が値
X1以下であれば、そのことを表すハイレベルの信号が
ANDゲートG2に与えられる。また同様にして、出力
B2に関してステップk2において式2が成立せず、そ
の出力B2が値X2以下であれば、そのことを表す出力
がANDゲートG2,G3に与えられる。減算器SB4
の出力B4は、ライン29から、図7のステップn1に
おいて正であるかが判断され、そうであれば次のステッ
プn2において式4が成立するかが判断され、式4が成
立すれば、そのことを表すハイレベルの信号がANDゲ
ートG2,G3にそれぞれ与えられる。また前述のステ
ップm2において、減算器SB3の出力B3に関して、
式3が成立せず、その出力B3が値X3以下であれば、
そのことを表すハイレベルの信号がANDゲートG3に
与えられる。
【0055】 0<X3<B3 …(3) 0<X4<B4 …(4) こうして出力B1〜B3が値X1〜X3以下であり、し
かも出力B4が、値X4を超えていれば、ガス漏れが発
生しているものとして、ANDゲートG2,G3からハ
イレベルの信号が導出され、ORゲートG4を経て参照
符のようにORゲート41に与えられる。
【0056】ステップm2において、出力B3が値X3
以下であり、出力B4がステップn2において値X4以
下であることをそれぞれ表すハイレベルの信号がAND
ゲートG10に与えられ、そのANDゲートG10の出
力はANDゲートG11に与えられる。ライン25にお
ける減算器SB8からの出力B8は、ステップp1にお
いて正であることが判断され、正であるときには、次の
ステップp2に移り、予め定める値X5を超えて、した
がって式5が成立するかが判断され、そうであればハイ
レベル信号をANDゲートG11に与える。
【0057】 0<X5<B5 …(5) ANDゲートG11のハイレベルの出力は、参照符に
示されるように、前述の図6のORゲート43を経てA
NDゲート44に与えられる。こうしてライン30から
の出力がハイレベルであるとき、電気回路の異常状態を
表すハイレベルの信号が、駆動回路42(前述の図1参
照)に与えられる。
【0058】図8を参照して、減算器SB5の出力B5
は、ライン18から与えられ、ステップq1において正
であることが判断されると、次のステップq2では式6
が成立するかどうかが判断される。
【0059】 0<X6<B6 …(6) 式6が成立せず、すなわち出力B5が値X6以下であれ
ば、そのことを表すハイレベルの信号がANDゲートG
5に与えられる。減算器SB6の出力B6は、ライン1
9を経て与えられ、ステップr1において零または負で
あることが判断されると、次のステップr2において式
7が成立するかが判断される。
【0060】 X8<B6≦0 …(7) 式7が成立せず、すなわち出力B6が零または負であっ
てステップr2においてその予め定める値X8を超え、
すなわち出力B6の絶対値が値X8の絶対値未満である
ときには、ハイレベルの信号がANDゲートG5に与え
られる。さらに減算器SB7の出力B7がライン20か
ら与えられて、ステップs1においてその出力B7が零
または負であり、さらにステップs2において式8が成
立するとき、すなわち負の予め定める値X9を超えると
き、さらに換言すると、出力B7の絶対値が値X9の絶
対値未満であるとき、ハイレベルの信号がANDゲート
G5に与えられる。こうしてANDゲートG5からは、
ガス漏れを表すハイレベルの信号が導出され、参照符
から、前述の図6におけるORゲート41に与えられ
る。
【0061】 X9<B7≦0 …(8) 出力B5に関して、ステップq2において前述の式6が
成立すれば、ANDゲートG6にはハイレベルの信号が
与えられる。またステップr2,s2では、ANDゲー
トG5に与えられる信号と同様な信号が与えられ、この
ことは次に述べるANDゲートG7においても同様であ
る。出力B5は、ステップq1において零または負であ
ることが判断され、次にステップq3においてその出力
B5が負の予め定める値X7を超えて式9が成立すると
き、すなわちその出力B5の絶対値が値X7の絶対値未
満であるとき、ANDゲートG7,G8にハイレベルの
信号を与える。
【0062】 X7<B5≦0 …(9) ANDゲートG8には、出力B7に関してステップs2
から、前述のANDゲートG5〜G7と同様な信号が与
えられる。これらのANDゲートG6〜G8の出力もま
た、ORゲートG9を経て、参照符で示されるように
図6のORゲート41に与えられる。こうしてガス漏れ
の検出が行われる。
【0063】電気回路の異常状態を検出するにあたり、
出力B5,B6は、ステップq3,r2において値X
7,X8と比較され、これらの出力B5,B6の絶対値
が、その予め定める値X7,X8の絶対値を超えて大き
いとき、ステップq3,r2からは、ハイレベルの信号
がそれぞれ与えられてORゲートG12に与えられる。
さらに出力B7は、ステップs1において正であること
が判断されると、ハイレベルの信号がORゲートG12
に与えられる。また出力B7がステップs2において値
X9と比較され、その出力B7の絶対値が値X9の絶対
値を超えるものと判断されると、そのことを表すハイレ
ベルの信号がORゲートG12に与えられる。このOR
ゲートG12の出力は、参照符に示されるように、前
述の図6のORゲート43に与えられ、ANDゲート4
4に与えられる。ANDゲート44には、前述のように
ライン30の出力が与えられ、こうしてANDゲート4
4の出力は、駆動回路42に与えられて警報手段34が
駆動される。
【0064】本発明は、可燃性ガスだけでなくその他の
種類のガスに関連してもまた実施することができる。
【0065】本発明は、図1に示される演算手段11が
いわゆるディスクリート部品によって、すなわちレジス
タR1〜R4、タイミングパルス発生回路12および減
算回路SB1〜SB3などの個別的な構成要素によって
実現されてもよいけれども、比較手段13などとともに
マイクロコンピュータなどによって実現されてもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1および4の本発明によれば、ガ
ス検出手段からのガス濃度に対応するレベルをレベル弁
別手段でレベル弁別するだけでなく、そのレベルの時間
変化率が予め定める上限値と下限値との間の範囲内また
は上限値もしくは下限値のいずれか一方によって定まる
範囲内にあるときにおいてのみ、ガス漏れ検出が正常で
あるものと判断するようにしたので、ガス検出素子など
を含むガス検出手段を単一個だけ用いて、誤検出を生じ
ることなく、高い信頼性でガス漏れを検出することがで
きるようになる。したがって前述の複数個のガス検出素
子を備える先行技術に比べて、メンテナンスが容易にな
り、また構成の簡略化を図ることができる。
【0067】請求項2の本発明によれば、前記範囲の上
限値は、検出されるべきガスの濃度をステップ状に上昇
させるときにおけるガス検出手段の出力レベルの時間変
化率未満に選ばれ、これを超える大きな時間変化率の出
力が得られたときには、ガス漏れとは判断せず、また請
求項3の下限値は、ガス検出手段の経年変化、環境温度
変化および環境湿度変化に依存する時間変化率を超える
値に選び、したがってゼロドリフトを無視することがで
き、また極端な環境の変化時の誤検出を防ぐことができ
る等、従来の典型的な誤動作要因が排除できる。
【0068】さらに請求項3の本発明によれば、ガス検
出手段からの出力の時間変化率を演算するにあたり、そ
の出力のレベルを予め定める一定の時間毎にサンプリン
グして、隣接するサンプリング値の差を演算して求める
ことによって実現される。これによっていわゆるディス
クリート部品によって本発明を実現することができるだ
けでなく、マイクロコンピュータなどを用いて本発明を
実現することもまた可能である。
【0069】請求項5の本発明によれば、ガス検出手段
によって検出されるガス濃度の時間変化率の変化、すな
わちいわばガス濃度の加速度を演算して求めて、レベル
弁別し、これによってもまた、ガス漏れ検出の信頼性を
向上することができる。
【0070】請求項6の本発明によれば、縦続接続され
た複数のレジスタR1〜R3に、ガス検出手段の出力を
順次的にストアし、そのガス濃度の時間変化率を第2レ
ベル弁別手段によってレベル弁別するようにし、ガス漏
れ検出の信頼性を向上することができる。この第2レベ
ル弁別手段における予め定める値X1〜X3は、検出さ
れるべきガスの濃度はステップ状に上昇したときにおけ
るガス検出手段の出力レベルの時間変化率未満に選ばれ
るとともに、ガス検出手段の経年変化、環境温度変化お
よび環境湿度変化に依存する時間変化率を超える値に選
ばれる。この請求項6の本発明では、時間変化率が連続
して大きな値になっており、したがってガス濃度が上昇
しているとき、ガス漏れが検出される。
【0071】請求項7の本発明によれば、比較的短時間
W1、たとえば0.1secでのガス濃度の時間変化率
はわずかであっても、長時間W2、たとえば10sec
にわたってガス濃度の変化量が大きいときには、ガス漏
れであるものと判断し、このことによってもまた、ガス
漏れの信頼性を向上することができる。
【0072】請求項8の本発明によれば、ガス漏れがわ
ずかであって、しかも長時間にわたって連続しているこ
とが検出され、このようなときには、ガス漏れではな
く、ガス検出手段を含む電気回路の断線、短絡、または
電流の漏洩などである電気回路の異常状態が発生したも
のと判断することができる。このような電気回路の異常
状態の検出を可能とすることによって、ガス漏れの検出
の信頼性を向上することができる。
【0073】請求項9の本発明によれば、ガス検出手段
によって検出されるガス濃度の時間変化率の変化である
いわば加速度が、時間経過に伴って小さくなってゆき、
負になり、換言すると検出されるガス濃度が上昇してお
り、その時間変化率が徐々に小さくなって或る一定値に
近付くような現象を呈したときには、たとえば台所など
の小量換気の空間において漏れたガスが充満していく現
象を表し、このような現象が生じたとき、ガス漏れが生
じたものと判断し、これによってガス漏れの検出の信頼
性を向上することができる。
【0074】請求項10の本発明によれば、ガス検出手
段によって検出されるガス濃度の時間変化率の変化が負
であって、その絶対値が大きいとき、このような現象
は、台所などの気密的な空間におけるガス漏れ時には発
生せず、したがって電気回路の異常であるものと判断す
ることができ、このような電気回路の異常を検出するこ
とができるようになるので、ガス漏れ検出の信頼性を向
上することができる。
【0075】請求項11の本発明によれば、ガス漏れの
検出が確実になり、また請求項12の本発明によれば、
ガス漏れの検出だけでなく、電気回路の異常をも、多く
の回路構成要素を共通にして、検出することができるよ
うになる。
【0076】請求項6〜12の本発明によれば、ガス検
出手段の出力のレベルが、予め定めるレベルを超えてお
り、しかもその超えている状態が、予め定める時間、た
とえば0.1sec以上継続したとき初めて、ガス漏れ
が生じている可能性が高いものと判断するようにしたの
で、ノイズなどの混入による誤判断を防ぎ、このことに
よってもまたガス漏れの検出の信頼性を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】タイミングパルス発生回路12から発生される
タイミングパルスの波形を示す図である。
【図3】ガス漏れ発生時におけるライン30に導出され
る信号を説明するための波形図である。
【図4】ガス検出手段1からライン6に導出される検出
信号の時間経過を示す図である。
【図5】判定回路13の動作の原理を説明するための図
である。
【図6】判定回路13の動作の一部の概略を示すフロー
チャートである。
【図7】判定回路13によるガス濃度の時間変化率を用
いる動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】判定回路13によるガス濃度の時間変化率の変
化を用いる動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】図7におけるゲートG1の動作を説明するため
のガス濃度検出手段1の出力を示す波形図である。
【図10】図7のANDゲートG2の動作を説明するた
めのガス検出手段1のガス濃度の波形を示す図である。
【図11】図7のANDゲートG3の動作を説明するた
めのガス検出手段1のガス濃度を表す波形図である。
【図12】図7のANDゲートG10,G11の動作を
説明するガス検出手段1のガス濃度を表す信号の波形図
である。
【図13】図8のANDゲートG5の動作を説明するガ
ス検出手段1のガス濃度を表す出力の波形図である。
【図14】図8のANDゲートG6の動作を説明するガ
ス検出手段1のガス濃度を表す出力の波形図である。
【図15】図8のANDゲートG7の動作を説明するガ
ス検出手段1のガス濃度を表す出力の波形図である。
【符号の説明】
1 ガス検出手段 2 ガス検出素子 3 直流電源 4 ブリッジ回路 5 電気回路 7 アナログ/デジタル変換器 8 レベル弁別手段 9 弁別レベル設定回路 11 演算手段 12 クロック信号発生回路 15 ANDゲート 16 駆動回路 17 警報手段 R1〜R4 レジスタ SB1〜SB8 減算回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス濃度に対応するレべルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力のレベルを予め定めるレベルでレベ
    ル弁別する手段と、 ガス検出手段の出力のレベルの時間変化率を演算して求
    める演算手段と、 演算手段の出力に応答し、演算して求めた時間変化率が
    予め定める値の範囲内にあるかどうかを比較する比較手
    段と、 レベル弁別手段と比較手段との出力に応答し、ガス検出
    手段の出力のレベルが前記予め定めるレベル以上であっ
    て、かつ演算して求めた時間変化率が前記範囲内にある
    とき、ガス漏れを表わす信号を発生するガス漏れ信号発
    生手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  2. 【請求項2】 時間変化率の前記範囲の上限値は、検出
    されるべきガスの濃度をステップ状に上昇したときにお
    けるガス検出手段の出力レベルの時間変化率未満に選ぶ
    ことを特徴とする請求項1記載のガス漏れ検出装置。
  3. 【請求項3】 時間変化率の前記範囲の下限値は、ガス
    検出手段の経年変化、環境温度変化および環境湿度変化
    に依存する時間変化率を超える値に選ぶことを特徴とす
    る請求項1または2記載のガス漏れ検出装置。
  4. 【請求項4】 可燃性ガスの濃度に対応して、電気的出
    力信号が変化するガス検出素子を有し、ガス濃度に対応
    するレベルを有する検出信号を出力するガス検出手段
    と、 ガス検出手段の出力のレベルを予め定めるレベルでレベ
    ル弁別する手段と、 ガス検出手段の出力のレベルを予め定める一定時間毎に
    サンプリングして、隣接するサンプリング値の差を演算
    して求める演算手段と、 演算手段の出力に応答し、前記差が予め定める上限値未
    満かつ下限値を超える範囲にあるかどうかを比較し、上
    限値は、検出されるべきガスの濃度をステップ状に上昇
    させたときにおけるガス検出手段の出力レベルの時間変
    化率であり、下限値は、ガス検出手段の経年変化、環境
    温度変化および環境湿度変化に依存する時間変化率であ
    る比較手段と、 レベル弁別手段と比較手段との出力に応答し、ガス検出
    手段の出力のレベルが前記予め定めるレベル以上であっ
    て、かつ前記差が前記範囲内にあるとき、ガス漏れを表
    わす信号を発生するガス漏れ信号発生手段とを含むこと
    を特徴とするガス漏れ検出装置。
  5. 【請求項5】 ガス濃度に対応するレベルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力のレベルを予め定めるレベルでレベ
    ル弁別する手段と、 ガス検出手段の出力のレベルの時間変化率の変化を演算
    して求める演算手段と、 レベル弁別手段と演算手段との出力に応答し、ガス検出
    手段の出力のレベルが前記予め定めるレベル以上であっ
    て、かつ時間変化率の変化が時間経過に伴って小さくな
    るとき、ガス漏れを表す信号を発生するガス漏れ信号発
    生手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  6. 【請求項6】 ガス濃度に対応するレベルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R3であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスeが与えられ
    るたびにガス検出手段からの出力をストアし、第2段以
    降の各レジスタR2,R3は、サンプリングパルスが与
    えられるたびに前段のレジスタR1,R2のストア内容
    をストアするレジスタR1〜R3と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および初段から終段までの隣接して接続されるレジ
    スタR1〜R3の各出力の差B2,B3をそれぞれ求め
    る減算器SB1〜SB3と、 予め定めるサンプリング周期を有するサンプリングパル
    スを、各レジスタR1〜R3にそれぞれ与えるサンプリ
    ングパルス発生回路と、 各減算器SB1〜SB3によって求められる各差B1〜
    B3を、予め定める値X1,X2,X3でレベル弁別す
    る第2レベル弁別手段と、 第1および第2レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検
    出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態
    が予め定める時間以上継続し、かつ減算器SB1〜SB
    3の各差B1〜B3が、予め定める値X1,X2,X3
    を超えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段
    とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  7. 【請求項7】 ガス濃度に対応するレベルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R4であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスが与えられる
    たびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各
    レジスタR2〜R4は、サンプリングパルスが与えられ
    るたびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第1お
    よび第2のグループに分けられ、第1グループは初段を
    含む複数のレジスタR1,R2,R3から成り、第2グ
    ループは終段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R
    4と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める第1
    減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第1グループよりも第2グループの方がサンプリング周
    期が長く設定されるサンプリングパルスを、第1および
    第2グループの各レジスタR1,R2,R3;R4にそ
    れぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、 第1減算器SB1〜SB3によって求められる各差B
    1,B2,B3を、予め定める第1の値X1,X2,X
    3でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、 第2減算器SB4によって求められる差B4を、予め定
    める第2の値X4でレベル弁別する第3レベル弁別手段
    と、 第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器S
    B1〜SB3によって求められる各差B1,B2,B3
    が第1の値X1,X2,X3以下であり、かつ第2減算
    器SB4によって求められる差B4が第2の値X4を超
    えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段とを
    含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  8. 【請求項8】 ガス濃度に対応するレベルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R5であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスが与えられる
    たびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各
    レジスタR2〜R5は、サンプリングパルスが与えられ
    るたびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第1、
    第2および第3のグループに分けられ、第1グループは
    初段を含む複数のレジスタR1,R2,R3から成り、
    第3グループは終段のレジスタR5から成り、第2グル
    ープは第1および第3グループの間のレジスタR4から
    成るレジスタR1〜R5と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める第1
    減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第2グループのレジスタR4と第3グループのレジスタ
    R5との各出力の差B8を求める第3減算器SB8と、 第1、第2および第3グループの順にサンプリング周期
    が長く設定されるサンプリングパルスを、第1、第2お
    よび第3グループの各レジスタR1,R2,R3;R
    4;R5にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路
    と、 第1減算器SB1〜SB3によって求められる各差B
    1,B2,B3を、予め定める第1の値X1,X2,X
    3でレベル弁別する第2レベル弁別手段と、 第2減算器SB4によって求められる差B4を、予め定
    める第2の値X4でレベル弁別する第3レベル弁別手段
    と、 第3減算器SB8によって求められる差B8を、予め定
    める第3の値X5でレベル弁別する第4レベル弁別手段
    と、 第1〜第4レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検出手
    段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態が予
    め定める時間以上継続し、かつ第1減算器SB1〜SB
    3によって求められる各差B1,B2,B3が第1の値
    X1,X2,X3以下であり、かつ第2減算器SB4に
    よって求められる差B4が第2の値X4以下であり、か
    つ第3減算器SB8によって求められる差B8が第3の
    値X5を超えているとき、電気回路の異常を表す信号を
    発生する手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装
    置の異常検出装置。
  9. 【請求項9】 ガス濃度に対応するレベルを有する検出
    信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R4であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスが与えられる
    たびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各
    レジスタR2〜R4は、サンプリングパルスが与えられ
    るたびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第1お
    よび第2のグループに分けられ、第1グループは初段を
    含む複数のレジスタR1,R2,R3から成り、第2グ
    ループは終段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R
    4と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める複数
    の第1減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第1グループよりも第2グループの方がサンプリング周
    期が長く設定されるサンプリングパルスを、第1および
    第2グループの各レジスタR1,R2,R3;R4にそ
    れぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、 隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
    2,B3の差B5,B6を求める第3減算器SB5,S
    B6と、 第1グループのレジスタR1〜R2のうち終段のレジス
    タR3の出力が与えられる第1減算器SB3と、第2減
    算器SB4との出力の差B7を求める第4減算器SB7
    と、 第3減算器SB5,SB6によって求められる差B5,
    B6を、負の予め定める第1の値X7,X8でレベル弁
    別する第2レベル弁別手段と、 第4減算器SB7によって求められる差B7を、負の予
    め定める第2の値X9でレベル弁別する第3レベル弁別
    手段と、 第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減算器S
    B5,SB6によって求められる差B5,B6が第1の
    値X7,X8を超え、かつ第4減算器SB7によって求
    められる差B7が零または負であってその絶対値が第2
    の値X9以下であるとき、ガス漏れを表す信号を発生す
    る手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  10. 【請求項10】 ガス濃度に対応するレベルを有する検
    出信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R4であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスが与えられる
    たびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の各
    レジスタR2〜R4は、サンプリングパルスが与えられ
    るたびに前段のストア内容をストアし、仮想上、第1お
    よび第2のグループに分けられ、第1グループは初段を
    含む複数のレジスタR1,R2,R3から成り、第2グ
    ループは終段のレジスタR4から成るレジスタR1〜R
    4と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める複数
    の第1減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第1グループよりも第2グループの方がサンプリング周
    期が長く設定されるサンプリングパルスを、第1および
    第2グループの各レジスタR1,R2,R3;R4にそ
    れぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、 隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
    2,B3の差B5,B6を求める第3減算器SB5,S
    B6と、 第1グループのレジスタR1〜R2のうち終段のレジス
    タR3の出力が与えられる第1減算器SB3と、第2減
    算器SB4との出力の差B7を求める第4減算器SB7
    と、 第3減算器SB5,SB6によって求められる差B5,
    B6を、負の予め定める第1の値X7,X8でレベル弁
    別する第2レベル弁別手段と、 第4減算器SB7によって求められる差B7を、負の予
    め定める第2の値X9でレベル弁別する第3レベル弁別
    手段と、 第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
    (a)ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベル
    を超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減
    算器SB5,SB6によって求められる差B5,B6の
    負の絶対値が第1の値X7,X8を超えているとき、ま
    たは(b)ガス検出手段の出力のレベルの予め定めるレ
    ベルを超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第
    4減算器SB7によって求められる差B7の負の絶対値
    が第2の値X9を超えているとき、電気回路の異常を表
    す信号を発生する手段とを含むことを特徴とするガス漏
    れ検出装置の異常検出装置。
  11. 【請求項11】 ガス濃度に対応するレベルを有する検
    出信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R4であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスeが与えられ
    るたびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の
    各レジスタR2〜R4は、サンプリングパルスe,fが
    与えられるたびに前段のストア内容をストアし、仮想
    上、第1および第2のグループに分けられ、第1グルー
    プは初段を含む複数のレジスタR1,R2,R3から成
    り、第2グループは終段のレジスタR4から成るレジス
    タR1〜R4と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める複数
    の第1減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第1グループよりも第2グループの方がサンプリング周
    期が長く設定されるサンプリングパルスe,fを、第1
    および第2グループの各レジスタR1,R2,R3;R
    4にそれぞれ与えるサンプリングパルス発生回路と、 第1の各減算器SB1〜SB3によって求められる各差
    B1〜B3を、予め定める第1の値X1,X2,X3で
    レベル弁別する第2レベル弁別手段と、 第1および第2レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検
    出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態
    が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器SB1〜
    SB3の各差B1〜B3が、予め定める第1の値X1,
    X2,X3を超えているとき、ガス漏れを表す信号を発
    生する手段と、 第2減算器SB4によって求められる差B4を、予め定
    める第2の値X4でレベル弁別する第3レベル弁別手段
    と、 第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器S
    B1〜SB3によって求められる各差B1,B2,B3
    が第1の値X1,X2,X3以下であり、かつ第2減算
    器SB4によって求められる差B4が第2の値X4を超
    えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段と、 隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
    2,B3の差B5,B6を求める第3減算器SB5,S
    B6と、 第1グループのレジスタR1〜R2のうち終段のレジス
    タR3の出力が与えられる第1減算器SB3と、第2減
    算器SB4との出力の差B7を求める第4減算器SB7
    と、 第3減算器SB5,SB6によって求められる差B5,
    B6を、負の予め定める第3の値X7,X8でレベル弁
    別する第4レベル弁別手段と、 第4減算器SB7によって求められる差B7を、負の予
    め定める第4の値X9でレベル弁別する第5レベル弁別
    手段と、 第1、第4および第5レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減算器S
    B5,SB6によって求められる差B5,B6が第3の
    値X7,X8を超え、かつ第4減算器SB7によって求
    められる差B7が零または負であってその絶対値が第4
    の値X9以下であるとき、ガス漏れを表す信号を発生す
    る手段とを含むことを特徴とするガス漏れ検出装置。
  12. 【請求項12】 ガス濃度に対応するレベルを有する検
    出信号を出力するガス検出手段と、 ガス検出手段の出力に応答し、ガス検出手段の出力のレ
    ベルが予め定めるレベルを超える状態が予め定める時間
    以上継続することを検出する第1レベル弁別手段と、 縦続接続された複数のレジスタR1〜R5であって、初
    段のレジスタR1は、サンプリングパルスeが与えられ
    るたびにガス検出手段の出力をストアし、第2段以降の
    各レジスタR2〜R5は、サンプリングパルスe,f,
    gが与えられるたびに前段のストア内容をストアし、仮
    想上、第1、第2および第3のグループに分けられ、第
    1グループは初段を含む複数のレジスタR1,R2,R
    3から成り、第3グループは終段のレジスタR5から成
    り、第2グループは第1および第3グループの間のレジ
    スタR4から成るレジスタR1〜R5と、 ガス検出手段の出力と初段のレジスタR1の出力との差
    B1および第1グループの隣接して接続されるレジスタ
    R1〜R3の出力の差B2,B3をそれぞれ求める第1
    減算器SB1〜SB3と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうちの終段のレジ
    スタR3と第2グループのレジスタR4との各出力の差
    B4を求める第2減算器SB4と、 第2グループのレジスタR4と第3グループのレジスタ
    R5との各出力の差B8を求める第3減算器SB8と、 第1、第2および第3グループの順にサンプリング周期
    が長く設定されるサンプリングパルスe,f,gを、第
    1、第2および第3グループの各レジスタR1,R2,
    R3;R4;R5にそれぞれ与えるサンプリングパルス
    発生回路と、 第1の各減算器SB1〜SB3によって求められる各差
    B1〜B3を、予め定める第1の値X1,X2,X3で
    レベル弁別する第2レベル弁別手段と、 第1および第2レベル弁別手段の出力に応答し、ガス検
    出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超える状態
    が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器SB1〜
    SB3の各差B1〜B3が、予め定める第1の値X1,
    X2,X3を超えているとき、ガス漏れを表す信号を発
    生する手段と、 第2減算器SB4によって求められる差B4を、予め定
    める第2の値X4でレベル弁別する第3レベル弁別手段
    と、 第1、第2および第3レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減算器S
    B1〜SB3によって求められる各差B1,B2,B3
    が第1の値X1,X2,X3以下であり、かつ第2減算
    器SB4によって求められる差B4が第2の値X4を超
    えているとき、ガス漏れを表す信号を発生する手段と、 隣接して接続される第1減算器SB1〜SB3の出力B
    2,B3の差B5,B6を求める第4減算器SB5,S
    B6と、 第1グループのレジスタR1〜R3のうち終段のレジス
    タR3の出力が与えられる第1減算器SB3と、第2減
    算器SB4との出力の差B7を求める第5減算器SB7
    と、 第4減算器SB5,SB6によって求められる差B5,
    B6を、負の予め定める第3の値X7,X8でレベル弁
    別する第4レベル弁別手段と、 第4減算器SB7によって求められる差B7を、負の予
    め定める第4の値X9でレベル弁別する第5レベル弁別
    手段と、 第1、第4および第5レベル弁別手段の出力に応答し、
    ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベルを超え
    る状態が予め定める時間以上継続し、かつ第3減算器S
    B5,SB6によって求められる差B5,B6が第3の
    値X7,X8を超え、かつ第4減算器SB7によって求
    められる差B7が零または負であってその絶対値が第4
    の値X9以下であるとき、ガス漏れを表す信号を発生す
    る手段と、 第3減算器SB8によって求められる差B8を、予め定
    める第3の値X5でレベル弁別する第6レベル弁別手段
    と、 第1、第2、第3および第6レベル弁別手段の出力に応
    答し、ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベル
    を超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第1減
    算器SB1〜SB3によって求められる各差B1,B
    2,B3が第1の値X1,X2,X3以下であり、かつ
    第2減算器SB4によって求められる差B4が第2の値
    X4以下であり、かつ第3減算器SB8によって求めら
    れる差B8が第3の値X5を超えているとき、電気回路
    の異常を表す信号を発生する手段と、 第1、第4および第5レベル弁別手段の出力に応答し、
    (a)ガス検出手段の出力のレベルが予め定めるレベル
    を超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第4減
    算器SB5,SB6によって求められる差B5,B6の
    負の絶対値が第3の値X7,X8を超えているとき、ま
    たは(b)ガス検出手段の出力のレベルの予め定めるレ
    ベルを超える状態が予め定める時間以上継続し、かつ第
    5減算器SB7によって求められる差B7の負の絶対値
    が第4の値X9を超えているとき、電気回路の異常を表
    す信号を発生する手段とを含むことを特徴とする異常検
    出機能を備えるガス漏れ検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013024462A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
CN107064406A (zh) * 2017-04-14 2017-08-18 中国石油化工股份有限公司 在线总烃浓度监测报警方法

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