JPH10103562A - バルブ開閉度表示装置およびバルブ開閉度復旧方法 - Google Patents

バルブ開閉度表示装置およびバルブ開閉度復旧方法

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JPH10103562A
JPH10103562A JP8272998A JP27299896A JPH10103562A JP H10103562 A JPH10103562 A JP H10103562A JP 8272998 A JP8272998 A JP 8272998A JP 27299896 A JP27299896 A JP 27299896A JP H10103562 A JPH10103562 A JP H10103562A
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valve
opening
closing
valve opening
display device
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JP8272998A
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Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
Minoru Takahashi
稔 高橋
Akihiro Munakata
晃宏 宗形
Hiroshi Ikeda
宏 池田
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設バルブに着脱可能とするバルブ開閉度表
示装置を提供する。 【解決手段】 シャフト部17Aには固定架台24が着
脱可能に取り付けられる。固定架台24には軸着された
駆動プーリ20の回転を回転伝達ベルト42を介して受
ける従動プーリ40が設けられ、当該従動プーリ40に
は、カウンタ表示装置38が取り付けられる。また固定
架台24には切欠穴28Aが設けられるとともに、回転
防止金具22には、突起22Aが設けられ、両者のはめ
合いがなされる。このようなバルブ開閉度表示装置18
を取り付けたゲートバルブ16では、ハンドル17を回
転させると従動プーリ40まで回転が伝達され、カウン
タ表示装置38のカウンタ値が従動プーリ40の回転方
向により増減する。またバルブの初期開閉度をカウンタ
のリセット値に対応させたことから、開閉度の変更後、
初期状態に容易に復旧させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの開閉度を
表示する表示装置および開閉度復旧方法に係り、特に既
設のバルブに着脱可能とするバルブ開閉度表示装置およ
びバルブ開閉度復旧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物における室内空調は、建造
物内部に配管を通し、建造物の屋上などに設けた空調機
によって、配管内部に空調用媒体を循環させることで空
調制御を行うという手法が多く用いられている。このよ
うな空調設備には、建造物内部の高低差等によって空調
用媒体の流量が異なり、温度分布の片寄りが生じてしま
うことから、配管途中には空調用媒体の流量を調整する
ためゲートバルブが数カ所に設けられている。そしてこ
のゲートバルブの開閉度を、空調設備の初期稼働の際、
配管を流れる空調用媒体の圧力や流量を計測しながら調
整し、流量のアンバランスを解消している。
【0003】ところで空調設備には、空調用媒体に含ま
れる異物を除去するためストレーナ(濾過装置)が数カ
所に設けられており、空調設備稼働後は、このストレー
ナを定期的に清掃する必要があった。既設ビルの場合な
どでは、清掃時には、配管内の空調用媒体を抜くことは
工期、コストの点からも現実的ではないので、ストレー
ナの前後に配備したゲートバルブを全閉にして止水を行
っていた。しかしこのような清掃方法では、清掃完了後
にゲートバルブの開閉度を初期値に再現させることが難
しく、流量のアンバランスが生じるという問題があっ
た。空調設備において、一度流量のアンバランスが生じ
ると、施工者もしくはメンテナンス業者が、空調用媒体
の圧力や流量を再度調整し直す必要があり、特にセント
ラル方式を用いた中高層ビルの場合では、かなり大がか
りな作業が必要であった。
【0004】なおこの問題を解決するために、図6に示
すようにストレーナ1の後に全閉・全開用バルブ2を装
着する方法や、特公平2−27553に示す開閉度表示
装置を設けた開閉バルブが知られている。この特公平2
−27553に示す開閉バルブとは、バルブの開閉を行
うハンドルのネジ部に、当該ハンドルの回転によって上
下する開閉度指示リングが螺合されており、その周囲外
方には透明材質からなる開閉度指示筒が取り付けられて
いる。そして当該開閉度指示筒には、指示目盛が上下方
向に表示されている構成となっている。ここでバルブの
開閉を行うハンドルを回転させると、開閉度表示リング
と指示目盛との相対位置が変動し、バルブの開閉度を視
覚で確認することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ストレーナ1
の後に全閉・全開用バルブ2を装着する方法では、スト
レーナ1の数量分だけ、全閉・全開用バルブ2を必要と
する。また特公平2−27553に示す開閉度表示装置
を設けた開閉バルブでは、表示装置が開閉バルブと一体
構造になっており、既設バルブへの適用は不可能であっ
た。このため開閉度表示装置の取り付けを行おうとする
と、バルブの交換作業を必要とする。これら要因の為、
既設空調設備に上記方法のいずれかを適用しようとして
も、大がかりな工事が必要となり、配管コストの高騰が
問題になる。
【0006】さらに特公平2−27553に示す開閉度
表示装置を設けた開閉バルブでは、弁の開閉でハンドル
が上下しない内ネジ式のバルブのみの対応であり、弁と
ともに開閉ハンドルが上下する外ネジ式のバルブには対
応することが不可能であった。また外ネジ式のバルブに
おいても、ハンドルの上下する位置で開閉度合の概略が
つかめるものの、正確な開閉度を表示させる手段が無
く、再度の開閉度設定は困難なものになっていた。
【0007】またバルブを閉じる際、初期の状態におけ
る開閉度を覚えておくために指示線と異なった部分にマ
ーキング(例えばペイント)を施す必要がある。このた
め初回以降の清掃時においては前回清掃時に行ったマー
キングが残っている場合があり混同の恐れがあった。さ
らに開閉度表示は開閉度表示リングと指示目盛との相対
位置で示されるアナログ表示であり、同一調整作業者に
よる読み取り誤差、あるいは調整作業者間によっても読
みとり誤差が生じ、開閉度を元の状態に再設定させるこ
とが難しかった。
【0008】本発明は上記従来の問題点に着目し、全閉
・全開用バルブの追加、あるいは既設バルブの交換を必
要とせず、さらに内、外両ネジ式の既設バルブへの取り
付けを可能にしたバルブ開閉度表示装置を提供すること
を目的とするとともに、変動後のバルブの開閉度を確実
に初期状態に復旧させることができるバルブ開閉度復旧
方法を提供することを目的をする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はバルブ開閉度を
表示するバルブ開閉度表示装置を、既設バルブに対して
着脱可能にすれば、全閉・全開用バルブの追加、あるい
は既設バルブの交換を不要にできるという知見に基づい
てなされたものである。すなわち上記の目的を達成する
ために本発明は、バルブの開閉度表示を行うバルブ開閉
度表示装置において、前記バルブの開閉軸に対して着脱
可能な固定架台を有し、この固定架台には前記バルブ開
閉軸に軸着される回転部材と、回転伝達機構を介して連
動される被回転部材とを設け、被回転部材には前記バル
ブの回転に対応するバルブ開閉度を表示する表示部を設
けた。
【0010】さらにバルブの開閉度表示を行うバルブ開
閉度表示装置において、前記バルブの開閉軸に対して着
脱可能な固定架台を有し、この固定架台には前記バルブ
開閉軸に軸着される回転部材と、当該回転部材の回転を
検出する非接触センサとを設けるとともに、当該非接触
センサからの信号により前記バルブの回転に対応するバ
ルブ開閉度を表示する表示部を設けた。ここで前記固定
架台は、バルブ開閉軸を出入りさせる固定部に設けられ
た回止部に係合されるとともに、当該回止部に対し前記
バルブ開閉軸に連動して軸方向移動ガイドに係合案内さ
れていることとした。
【0011】またバルブ開閉度復旧方法としては、バル
ブの開閉軸に対して固定架台を装着し、前記固定架台に
設けた回転部材を前記バルブ開閉軸に軸着させ、前記固
定架台に備えられ前記回転部材の回転を直接または間接
的に検出してその回転量を表示する表示部をリセットす
ることによりこのリセット値を初期のバルブ開閉度に対
応させ、前記バルブ開閉操作が終了した後は、前記表示
部のリセット値を指針として、前記バルブの開閉度を復
旧させるようにした。
【0012】
【作用】上記構成によれば、既設バルブに固定架台を取
り付けるとともに、回転部材を開閉軸に軸着する。この
状態にてバルブの流量を調整する開閉軸を回転させる
と、回転部材が連動し、回転伝達機構を介して、被回転
部材に回転を伝達する。そして固定架台に設けられた表
示部が、被回転部材の回転量を表示する。このため既設
バルブにおける開閉度の状態を視覚的に確認することが
できる。またこうしたバルブ開閉度表示装置は、既設バ
ルブに対して着脱可能としているので、複数の既設バル
ブに対して着脱を繰り返しながら作業を進めることがで
きる。
【0013】また既設バルブに固定架台を取り付けると
ともに、回転部材を開閉軸に軸着する。この状態にてバ
ルブの流量を調整する開閉軸を回転させると、回転部材
が連動し、その回転量を固定架台に設けられた非接触セ
ンサが検知する。当該非接触センサには出力を表示する
表示部が接続されているので、非接触センサの信号を基
に表示部が開閉軸の回転量を表示する。このため既設バ
ルブにおける開閉度の状態を視覚的に確認することがで
きる。また回転部材の検知に非接触センサを用いたこと
で、両者は接触による摩耗の発生が無くなり、摩耗によ
る誤差や故障による故障要因を排除することができる。
そしてこうしたバルブ開閉度表示装置は、既設バルブに
対して着脱可能としているので、複数の既設バルブに対
して着脱を繰り返しながら作業を進めることができる。
【0014】ここで固定架台は、回止部に対して係合さ
れていることから、開閉軸の回転に伴い、固定架台が自
転するのを防止することができる。そして開閉軸が弁と
ともに昇降する外ネジ式バルブでは、開閉軸とともに固
定架台が昇降し、係止部材との相対位置が移動するが、
固定架台は軸方向移動ガイドに係合案内されていること
から、この場合でも固定架台の回転を防止することがで
きる。よって内、外両ネジ式の既設バルブへの取り付け
を可能にすることができる。
【0015】またバルブ開閉度復旧方法では、表示部を
リセットさせ、バルブの初期開閉度と、表示部のリセッ
ト値とを対応づけたことから、個々のバルブ毎に初期開
閉度の値を控えておく必要が無くなる。そして表示部の
リセット値を指針として、作業終了後のバルブ開閉度を
容易に初期状態へと復旧させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るバルブ開閉
度表示装置の好適な具体的実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は、第1実施例における第1応用例の
バルブ開閉度表示装置をバルブに取り付けた際の斜視図
であり、図2は同装置の形状を示す斜視図である。そし
て図3は空調設備における同装置の配置場所を示す配管
図である。
【0017】これらの図に示すように、建造物の内部を
空調するための空調設備10は、建造物の内部に通した
配管12を建造物の屋上に設けた空調機14に接続し、
空調用媒体となる冷温水を循環させることで室内空調を
行っている。このような空調設備10には、冷温水の流
量を調整する既設バルブとなるゲートバルブ16が設け
られており、固定部となるバルブ本体16Aに取り付け
られた開閉軸となるハンドル17を回転させることで、
流量を調整可能にしている。そしてこのゲートバルブ1
6に開閉度を表示するバルブ開閉度表示装置18を後付
けする。このバルブ開閉度表示装置18とは、長方形状
の板金を長手方向クランク状に折り曲げた固定架台24
と、当該固定架台24上に設けられた部材とで構成され
る。
【0018】固定架台24は、当該固定架台24をハン
ドル17に取り付けるためのバルブ取付面26を有して
おり、当該バルブ取付面26にはシャフト部17Aが挿
通可能な径を有する貫通穴26Aが設けられている。そ
して貫通穴26Aの下方には駆動プーリ20がバルブ取
付面26に対し回転可能になるように接続されている。
当該駆動プーリ20には、貫通穴26Aと軸心が一致す
るとともに、シャフト部17Aの径に対応するプーリ貫
通穴20Aが設けられている。さらに駆動プーリ20の
厚み方向片側には、取付ボス20Bが設けられ、当該取
付ボス20Bの側部には、後述する固定用ネジを取り付
けるためのタップ20Cが設けられている。このように
構成されたバルブ取付面26の一端からは、当該バルブ
取付面26から下方に折り曲げられる回止構成面28が
連続して設けられており、当該回止構成面28には、軸
方向移動ガイドとなる切欠穴28Aが、回止構成面28
の長手方向に沿って長穴に形成されている。
【0019】一方、バルブ取付面26における回止構成
面28の反対側には、回止構成面28と対面するように
中央部分に開口部30を持つ伝達機構通過面32が設け
られている。そして伝達機構通過面32からは、コ字状
に形成された保持部34が連続して形成され、当該保持
部34にて後述する被回転部材と、表示部との保持を行
っている。
【0020】保持部34の端面側となる表示部取付面3
6には、表示部となるカウンタ表示装置38が取り付け
られている。そして当該カウンタ表示装置38には、保
持部42の両端面を連結するように被回転部材となるカ
ウンタシャフト38Aが取り付けられており、当該カウ
ンタシャフト38Aには、従動プーリ40が固定されて
いる。ここで前述した駆動プーリ20と従動プーリ40
とには、回転伝達機構となる回転伝達ベルト42が掛け
られており、駆動プーリ20を、時計方向あるいは反時
計方向に回転させるとその回転に伴い、カウント表示部
38Bのカウント値が増減する。またカウンタ表示装置
38には、カウンタリセット機構が内蔵されており、カ
ウンタ表示部38Bの脇のリセットボタン38Cを押す
ことで、任意に指示値となるカウント表示部38Bの値
を零にすることができる。このため従動プーリ40の特
定の位置をカウント値で零とし、その位置からどれだけ
回転したかをカウント値で表現することができる。
【0021】また回止部となる回転防止金具22は、板
金をコ字状に折り曲げた形状であり、当該回転防止金具
22の片側端部には、切欠穴28Aに対応した突起22
Aを設けるとともに、回転防止金具22の他方片側端部
には、金具固定用ネジ39の螺合が可能なようにタップ
22Bが設けられている。
【0022】このように構成されたバルブ開閉度表示装
置18をゲートバルブ16に取り付ける手順を説明す
る。まずバルブ本体16Aに回転防止金具22の取り付
ける。これは回転防止金具22に設けたタップ22Bに
金具固定用ネジ39を螺合し、金具固定用ネジ39と回
転防止金具22とでバルブ本体16Aを挟み込むことで
達成される。回転防止金具22をバルブ本体16Aに固
定した後は、グリップ部17Bをシャフト部17Aから
取り外す。その後はプーリ貫通穴20Aと貫通穴26A
とを、シャフト部17Aに通し、シャフト部17Aに固
定架台24を組み込む。ここで駆動プーリ20はシャフ
ト部17Aへと固定されるが、その固定方法は取付ボス
20Bの側部に設けたタップ20Cに固定用ネジ21を
螺合し、シャフト部17Aを押圧することで行われる。
また固定架台24は駆動プーリ20の軸着により、シャ
フト部17Aに対して相対位置が決まる。また上記の組
み付け作業とともに、回転防止金具22に設けられた突
起22Aを、回止構成面28に設けられた切欠穴28A
にはめ込み、固定架台24を回止部44に係合する。
【0023】このようにバルブ開閉度表示装置18を取
り付けたゲートバルブ16を空調装置10に用いた例を
説明する。空調装置10の配管途中には、空調用媒体と
なる冷温水に含まれる異物を除去するためのストレーナ
48が設けられており、その後は、冷温水の循環を行う
ベーンポンプ50が設けられ、続いて冷温水の流量を調
整するゲートバルブ16が設けられている。
【0024】空調装置10においては、ストレーナ48
の清掃のため冷温水を止水し、循環を停止させる必要が
ある。ここで冷温水の止水は、ゲートバルブ16を全閉
することで行われるが、清掃作業者はゲートバルブ16
を閉じる前に、リセットボタン38Cを押し、カウンタ
表示部38Bの表示を零にして、初期のゲートバルブ1
6の開閉度を対応させておく。このように初期開閉度を
カウンタ表示で零としておくと、個々のゲートバルブ1
6において開閉度のカウント値を記録する作業が削除で
き、作業効率を高めることができる。そして初期のゲー
トバルブ16の開閉度と、カウンタ表示とを対応させた
後は、グリップ部17Bを回してゲートバルブ16を閉
じる。
【0025】ゲートバルブ16を閉じ、ストレーナ48
の清掃を行った後は、清掃作業者は再びグリップ部17
Bを回転させ、初期の状態に復帰させる。このとき清掃
作業者は、カウンタ表示部38Bの表示を見つつ、その
カウント値が零を表示したとき、グリップ部17Bの回
転を停止させればよい。このようにカウンタ表示部38
Bの値を基にゲートバルブ16の開閉度を設定すれば、
特別な機器を用いずとも初期の開閉度に復旧させること
が容易にできる。そして開閉度をカウンタ表示機38を
用い、デジタル表示させたことから、作業者の読み違
い、あるいは作業者間の読みとり誤差などを無くすこと
ができる。またこうしたバルブ開閉度表示装置18の取
り外しは、上述したゲートバルブ16への取付作業の逆
の手順で行われることから、複数のゲートバルブ16に
対して着脱を繰り返しながら作業を進めることができ
る。
【0026】そして固定架台24は、長穴状の切欠穴2
8Aとによって、ハンドル17の軸心方向へと移動可能
になっているので、バルブ開閉度表示装置18は、内ネ
ジ式のバルブだけでなく、ハンドル17の回転によって
バルブ本体16Aに対し昇降する外ネジ式のバルブにも
取り付けることが可能である。またプーリ径を変更する
ことにより、ハンドル17の回転に対するカウンタ表示
装置38のカウント値の進み具合を任意に設定すること
が可能になり、よりきめの細かい開閉度の調整を行うこ
とができる。さらにシャフト部17Aに固定される駆動
プーリ20、あるいはシャフト部17Aに接する固定架
台24は、冷温水からの熱影響を受けるので、結露防止
のため、焼き付け塗装を施してもよい。また塗装の代わ
りにゴムブッシュを介してもよい。
【0027】図4は、第1実施例の第2応用例、および
第2実施例の第1、第2応用例の構成を示す側面図であ
る。同図(1)は第1実施例における第1応用例であ
り、回転伝達機構構をギアによって構成したものであ
る。そしてその他の構成は、第1実施例を同一であるこ
とから、同一の番号を付して説明を行う。
【0028】第2応用例では、シャフト部17Aに駆動
ギア52が固定され、またカウンタ表示装置38のカウ
ンタシャフト38Aには、従動ギア54が固定されてい
る。そして両者は互いに噛み合っていることから、ハン
ドル17の回転量をカウンタ表示装置38で表示させる
ことができる。ここで駆動ギア52と、従動ギア54と
のギア比を変更することにより、ハンドル17の回転に
対するカウンタ表示装置38のカウント値の進み具合を
任意に設定することが可能になり、よりきめの細かい開
閉度の調整を行うことができる。また結露防止用として
両方のギアを樹脂製にしてもよい。
【0029】同図(2)は、第2実施例における第1応
用例を示す。これは第1実施例における回転伝達機構4
6と被回転部材とで構成された部分を、非接触センサと
なるマグネットセンサ58に置き換えたものである。そ
してその他の構成は、第1実施例を同一であることか
ら、同一の番号を付して説明を行う。
【0030】第1応用例では、シャフト部17Aに円盤
60が回転可能に固定され、当該円盤60の外縁の一箇
所にはマグネット56が取り付けられている。一方前記
マグネット56が通過すると、その通過方向により正負
の検知信号を出力するマグネットセンサ58は、カウン
タ表示装置38に接続されるとともに、前記マグネット
56の近傍に配置される。このためシャフト部17Aが
回転すると、マグネット56も伴って回転する。このと
きマグネットセンサ58がマグネット56の通過を検知
し、カウンダ表示装置38に検知信号を出力するので、
ハンドル17の回転量をカウンタ表示装置38で表示さ
せることができる。ここで円盤60上にマグネット56
を複数配置するとサンプリング数が増加し、よりきめの
細かい開閉度の調整を行うことができる。
【0031】同図(3)に示す第2応用例は、第1応用
例のマグネット56とマグネットセンサ58とを、セン
サから発光された光を反射する反射板62と、当該反射
板62からの反射光を受光検知する反射光センサ64と
に置き換えたものである。
【0032】図5は第2実施例における第3応用例のバ
ルブ開閉度表示装置の構成を示す構成図である。第3応
用例は、第1応用例のマグネット56を円盤66の切欠
部68に、そしてマグネットセンサ58を透過型センサ
70に置き換えたものである。ここでは円盤66の回転
中に透過光の通過・不通過が行われることが目的である
ため、切欠部68が同図(2)に示すように切欠穴68
Aであったり、スリット68Bであったり、あるいは突
起68Cであったりしてもよい。ここで円盤66上に切
欠部68を複数設けるとサンプリング数が増加し、より
きめの細かい開閉度の調整を行うことができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ルブの開閉度表示を行うバルブ開閉度表示装置におい
て、前記バルブの開閉軸に対して着脱可能な固定架台を
有し、この固定架台には前記バルブ開閉軸に軸着される
回転部材と、回転伝達機構を介して連動される被回転部
材とを設け、被回転部材には前記バルブの回転に対応す
るバルブ開閉度を表示する表示部を設けたこととしたの
で、バルブにおける開閉度の状態を視覚的に確認するこ
とができる。またこうしたバルブ開閉度表示装置は、既
設バルブに対して着脱可能としているので、複数の既設
バルブに対して着脱を繰り返しながら作業を進めること
ができる。このことから、開閉度表示装置の追加による
配管コストの高騰を防ぐことができる。
【0034】またバルブの開閉度表示を行うバルブ開閉
度表示装置において、前記バルブの開閉軸に対して着脱
可能な固定架台を有し、この固定架台には前記バルブ開
閉軸に軸着される回転部材と、当該回転部材の回転を検
出する非接触センサとを設けるとともに、当該非接触セ
ンサからの信号により前記バルブの回転に対応するバル
ブ開閉度を表示する表示部を設けたこととしたので、バ
ルブにおける開閉度の状態を視覚的に確認することがで
きる。また回転部材を検知するセンサが非接触センサで
あることで、両者は接触による摩耗の発生が無くなり、
摩耗による誤差や故障による故障要因を排除することが
できる。またこうしたバルブ開閉度表示装置は、既設バ
ルブに対して着脱可能としているので、複数の既設バル
ブに対して着脱を繰り返しながら作業を進めることがで
きる。このことから開閉度表示装置の追加による配管コ
ストの高騰を防ぐことができる。
【0035】ここで前記固定架台は、バルブ開閉軸を出
入りさせる固定部に設けられた回止部に係合されるとと
もに、当該回止部に対し前記バルブ開閉軸に連動して軸
方向移動ガイドに係合案内されていることから、開閉軸
の回転に伴い、固定架台が回転するのを防止することが
できる。そして開閉軸が弁とともに昇降する外ネジ式バ
ルブでは、開閉軸とともに固定架台が昇降し、係止部材
との相対位置が移動するが、この場合でも回止部は形成
され、固定架台の回転を防止することができる。よって
内、外両ネジ式の既設バルブへの取り付けを可能にする
ことができる。
【0036】またバルブ開閉度復旧方法では、前記バル
ブの開閉軸に対して固定架台を装着し、この固定架台に
設けた回転部材を前記バルブ開閉軸に軸着させ、前記固
定架台に備えられ前記回転部材の回転を直接または間接
的に検出してその回転量を表示する表示部をリセットす
ることによりこのリセット値を初期のバルブ開閉度に対
応させ、前記バルブ開閉操作が終了した後は、前記表示
部のリセット値を指針として、バルブの開閉度を復旧さ
せることとしたので、個々のバルブ毎に初期開閉度の値
を控えておく必要が無くなるとともに、作業終了後に容
易に開閉度を初期状態へと復旧させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における第1応用例のバルブ開閉度
表示装置をバルブに取り付けた際の斜視図である。
【図2】同装置の形状を示す斜視図である。
【図3】空調設備における同装置の配置場所を示す配管
図である。
【図4】第1実施例の第2応用例、および第2実施例の
第1、第2応用例の構成を示す側面図である。
【図5】第2実施例における第3応用例のバルブ開閉度
表示装置の構成を示す構成図である。
【図6】従来の空調設備における配管例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ストレーナ 2 全閉・全開用バルブ 10 空調設備 12 配管 14 空調機 16 ゲートバルブ 16A バルブ本体 17 ハンドル 17A シャフト部 17B グリップ部 18 バルブ開閉度表示装置 20 駆動プーリ 20A 取付穴 20B 取付ボス 20C タップ 21 固定用ネジ 22 回転防止金具 22A 突起 22B タップ 24 固定架台 26 バルブ取付面 26A 貫通穴 28 回止構成面 28A 切欠穴 30 開口部 32 伝達機構通過面 34 保持部 36 表示部取付面 38 カウンタ表示装置 38A カウンタシャフト 38B カウント表示部 38C リセットボタン 39 金具固定用ネジ 40 従動プーリ 42 回転伝達ベルト 44 回止部 46 回転伝達機構 48 ストレーナ 50 ベーンポンプ 52 駆動ギア 54 従動ギア 56 マグネット 58 マグネットセンサ 60 円盤 62 反射板 64 反射光センサ 66 円盤 68 切欠部 68A 切欠穴 68B スリット 68C 突起 70 透過型センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 宏 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブの開閉度表示を行うバルブ開閉度
    表示装置において、前記バルブの開閉軸に対して着脱可
    能な固定架台を有し、この固定架台には前記バルブ開閉
    軸に軸着される回転部材と、回転伝達機構を介して連動
    される被回転部材とを設け、被回転部材には前記バルブ
    の回転に対応するバルブ開閉度を表示する表示部を設け
    たことを特徴とするバルブ開閉度表示装置。
  2. 【請求項2】 バルブの開閉度表示を行うバルブ開閉度
    表示装置において、前記バルブの開閉軸に対して着脱可
    能な固定架台を有し、この固定架台には前記バルブ開閉
    軸に軸着される回転部材と、当該回転部材の回転を検出
    する非接触センサとを設けるとともに、当該非接触セン
    サからの信号により前記バルブの回転に対応するバルブ
    開閉度を表示する表示部を設けたことを特徴とするバル
    ブ開閉度表示装置。
  3. 【請求項3】 前記固定架台は、バルブ開閉軸を出入り
    させる固定部に設けられた回止部に係合されるととも
    に、当該回止部に対し前記バルブ開閉軸に連動して軸方
    向移動ガイドに係合案内されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のバルブ開閉度表示装置。
  4. 【請求項4】 バルブの開閉軸に対して固定架台を装着
    し、前記固定架台に設けた回転部材を前記バルブ開閉軸
    に軸着させ、前記固定架台に備えられ前記回転部材の回
    転を直接または間接的に検出してその回転量を表示する
    表示部をリセットすることによりこのリセット値を初期
    のバルブ開閉度に対応させ、前記バルブ開閉操作が終了
    した後は、前記表示部のリセット値を指針として、前記
    バルブの開閉度を復旧させることを特徴とするバルブ開
    閉度復旧方法。
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