JPH10103435A - エンジン用樹脂製チェーンガイド - Google Patents
エンジン用樹脂製チェーンガイドInfo
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- JPH10103435A JPH10103435A JP25721496A JP25721496A JPH10103435A JP H10103435 A JPH10103435 A JP H10103435A JP 25721496 A JP25721496 A JP 25721496A JP 25721496 A JP25721496 A JP 25721496A JP H10103435 A JPH10103435 A JP H10103435A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain guide
- chain
- polyamide resin
- resin
- engine
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0872—Sliding members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/18—Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains
- F16H2007/185—Means for guiding or supporting belts, ropes, or chains the guiding surface in contact with the belt, rope or chain having particular shapes, structures or materials
Landscapes
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで耐劣化性に優れ、また軽量のチェ
ーンガイドを提供すること。 【解決手段】 ポリアミド樹脂にガラス繊維もしくはカ
ーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポリアミド樹脂
組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた構造支持部材
と、チェーンガイド面のスライドライニング部材および
チェーンガイド表面部分が非強化ポリアミド樹脂とから
なるエンジン用チェーンガイドにおいて、ガラス繊維も
しくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物と非強化
ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階的成形方法に
より製作し、チェーンと接触する部分から裏側のリブ部
に複数の貫通路を通して、非強化ポリアミド樹脂が固定
されているエンジン用樹脂製チェーンガイドとする。
ーンガイドを提供すること。 【解決手段】 ポリアミド樹脂にガラス繊維もしくはカ
ーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポリアミド樹脂
組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた構造支持部材
と、チェーンガイド面のスライドライニング部材および
チェーンガイド表面部分が非強化ポリアミド樹脂とから
なるエンジン用チェーンガイドにおいて、ガラス繊維も
しくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物と非強化
ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階的成形方法に
より製作し、チェーンと接触する部分から裏側のリブ部
に複数の貫通路を通して、非強化ポリアミド樹脂が固定
されているエンジン用樹脂製チェーンガイドとする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の動弁カ
ム駆動装置用チェーンの張り側を、所定の経路に沿って
駆動するように案内するチェーンガイドに関し、更に詳
しくは、繊維強化樹脂からなる構造支持部材と、非強化
樹脂組成物からなるチェーンガイド面のスライドライニ
ング部材より構成されたチェーンガイドに関する。
ム駆動装置用チェーンの張り側を、所定の経路に沿って
駆動するように案内するチェーンガイドに関し、更に詳
しくは、繊維強化樹脂からなる構造支持部材と、非強化
樹脂組成物からなるチェーンガイド面のスライドライニ
ング部材より構成されたチェーンガイドに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より用いられている内燃機関用チェ
ーンガイドとしては、例えば特開昭５９−１９７５３号
公報に開示されているように、チェーンガイド全体を軽
量に安価に形成して接合部を有せず、かつ高強度とする
ためにチェーンガイド本体をポリアミド樹脂材の一体成
形により構成して成るチェーンガイドがある。また、実
開平３−２９５２号公報には、チェーン接触部材の取り
付けの容易さと、位置ずれおよび剥離防止のためにチェ
ーンガイド面のスライドライニング部材として合成樹脂
製のシューを備え、構造支持部材に金属材を用いたチェ
ーンガイドが開示されている。
ーンガイドとしては、例えば特開昭５９−１９７５３号
公報に開示されているように、チェーンガイド全体を軽
量に安価に形成して接合部を有せず、かつ高強度とする
ためにチェーンガイド本体をポリアミド樹脂材の一体成
形により構成して成るチェーンガイドがある。また、実
開平３−２９５２号公報には、チェーン接触部材の取り
付けの容易さと、位置ずれおよび剥離防止のためにチェ
ーンガイド面のスライドライニング部材として合成樹脂
製のシューを備え、構造支持部材に金属材を用いたチェ
ーンガイドが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たこれら従来のチェーンガイドにおいては、次のような
問題点があった。すなわち、前者のチェーンガイドにつ
いては、全体が合成樹脂製のみで形成されているため、
エンジン内の熱や油等の環境により樹脂部品が劣化して
強度低下を生じることがある。そのためにチェーンから
の入力を環境劣化後の部品の強度以下に抑える必要があ
り、チェーン張力やレイアウト、また構造上、設計上に
大幅な制約があった。さらに、後者のチェーンガイドに
ついては、構造支持部材に金属材を用いているため全体
として重量増となったり、また材質が樹脂と金属の両方
を用いているためにコスト高になっていた。さらに樹脂
材と金属との結合部は両者で熱膨張率が異なっているた
め、使用中に剥離が生じてしまうという問題があり、こ
れらの問題点を解決することが課題となっていた。
たこれら従来のチェーンガイドにおいては、次のような
問題点があった。すなわち、前者のチェーンガイドにつ
いては、全体が合成樹脂製のみで形成されているため、
エンジン内の熱や油等の環境により樹脂部品が劣化して
強度低下を生じることがある。そのためにチェーンから
の入力を環境劣化後の部品の強度以下に抑える必要があ
り、チェーン張力やレイアウト、また構造上、設計上に
大幅な制約があった。さらに、後者のチェーンガイドに
ついては、構造支持部材に金属材を用いているため全体
として重量増となったり、また材質が樹脂と金属の両方
を用いているためにコスト高になっていた。さらに樹脂
材と金属との結合部は両者で熱膨張率が異なっているた
め、使用中に剥離が生じてしまうという問題があり、こ
れらの問題点を解決することが課題となっていた。
【０００４】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、低コストで耐劣化性に優れ、また
軽量のチェーンガイドを提供することを目的とする。
してなされたもので、低コストで耐劣化性に優れ、また
軽量のチェーンガイドを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、その構成を、ポリアミド樹脂にガラス繊
維もしくはカーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポ
リアミド樹脂組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた
構造支持部材と、チェーンガイド面のスライドライニン
グ部材およびチェーンガイド表面部分が非強化ポリアミ
ド樹脂とからなるエンジン用チェーンガイドにおいて、
ガラス繊維もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組
成物と非強化ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階
的成形方法により製作し、チェーンと接触する部分から
裏側のリブ部に複数の貫通路を形成し、この貫通路に非
強化ポリアミド樹脂を充填固化させて、両者を一体的に
固定することを特徴とするエンジン用樹脂製チェーンガ
イドとする。
決するために、その構成を、ポリアミド樹脂にガラス繊
維もしくはカーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポ
リアミド樹脂組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた
構造支持部材と、チェーンガイド面のスライドライニン
グ部材およびチェーンガイド表面部分が非強化ポリアミ
ド樹脂とからなるエンジン用チェーンガイドにおいて、
ガラス繊維もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組
成物と非強化ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階
的成形方法により製作し、チェーンと接触する部分から
裏側のリブ部に複数の貫通路を形成し、この貫通路に非
強化ポリアミド樹脂を充填固化させて、両者を一体的に
固定することを特徴とするエンジン用樹脂製チェーンガ
イドとする。
【０００６】本発明のチェーンガイドは、従来の全体を
ポリアミド樹脂単一材の一体成形品に比べて、構造支持
部材にガラス繊維もしくはカーボン繊維を１０〜６０重
量部含有したポリアミド樹脂組成物を製品体積の５０〜
９８％の範囲で用いているため、エンジン内の熱や油等
の環境劣化に対して寿命は１０倍以上向上する。
ポリアミド樹脂単一材の一体成形品に比べて、構造支持
部材にガラス繊維もしくはカーボン繊維を１０〜６０重
量部含有したポリアミド樹脂組成物を製品体積の５０〜
９８％の範囲で用いているため、エンジン内の熱や油等
の環境劣化に対して寿命は１０倍以上向上する。
【０００７】ところで、製作コストは構造支持部材が金
属製、チェーンガイド面のスライドライニング部材が樹
脂製で構成されていたチェーンガイドに比べて、材料コ
ストを大幅に低減することが可能となる。また、ガラス
繊維もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物
と、非強化ポリアミド樹脂を同時成形もしくは段階的成
形方法により製作することにより、構造支持部材とチェ
ーンガイド面のスライドライニング部材との結合部の接
合強度を十分に確保することができる。
属製、チェーンガイド面のスライドライニング部材が樹
脂製で構成されていたチェーンガイドに比べて、材料コ
ストを大幅に低減することが可能となる。また、ガラス
繊維もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物
と、非強化ポリアミド樹脂を同時成形もしくは段階的成
形方法により製作することにより、構造支持部材とチェ
ーンガイド面のスライドライニング部材との結合部の接
合強度を十分に確保することができる。
【０００８】さらに、チェーンガイド面のスライドライ
ニング部材から裏側のリブに複数の貫通路を通じて、非
強化ポリアミド樹脂が同時成形もしくは段階的成形方法
により製作されるため、スライドライニング部材と構造
支持部材が強固に固定され、エンジン内の熱や油等の環
境に対して十分な接合強度および耐久性を有している。
本発明においてはスライドライニング部材から裏側のリ
ブに設ける貫通路は、２個以上あればその効果は十分発
揮できる。また形状は円形、楕円形等、応力集中の生じ
るおそれのない形状であれば、好ましく用いることがで
きる。
ニング部材から裏側のリブに複数の貫通路を通じて、非
強化ポリアミド樹脂が同時成形もしくは段階的成形方法
により製作されるため、スライドライニング部材と構造
支持部材が強固に固定され、エンジン内の熱や油等の環
境に対して十分な接合強度および耐久性を有している。
本発明においてはスライドライニング部材から裏側のリ
ブに設ける貫通路は、２個以上あればその効果は十分発
揮できる。また形状は円形、楕円形等、応力集中の生じ
るおそれのない形状であれば、好ましく用いることがで
きる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面により本発明の
チェーンガイドをより詳細に説明する。図１は、本発明
の実施の形態を示す図である。まず、構成を説明する
と、図１（ａ）は本発明のチェーンガイド１の本体側面
図、図１（ｂ）は平面図を示し、さらに図１（ｃ）は図
１（ｂ）のＡ−Ａ断面図、図１（ｄ）はＢ−Ｂ断面であ
る。
チェーンガイドをより詳細に説明する。図１は、本発明
の実施の形態を示す図である。まず、構成を説明する
と、図１（ａ）は本発明のチェーンガイド１の本体側面
図、図１（ｂ）は平面図を示し、さらに図１（ｃ）は図
１（ｂ）のＡ−Ａ断面図、図１（ｄ）はＢ−Ｂ断面であ
る。
【００１０】本実施の形態においては、構造支持部材２
はガラス繊維を３３重量％含有した強化ポリアミド樹脂
組成物から成り、その上部にあるチェーン接触部すなわ
ちスライドライニング部材３にポリアミド６６樹脂を用
いたものである。スライドライニング部材３から構造支
持部材２の裏側のリブ部に、例えば直径３ｍｍの貫通穴
（貫通路）５を５点設けてポリアミド樹脂を流し込み強
固に固定された構造となっている。本実施の形態におい
ては２色成形工法を用いて成形を行った。まず、ガラス
繊維３３重量％強化ポリアミド６６樹脂組成物を射出成
形して構造支持部材を成形し、次いで、直後にポリアミ
ド６６樹脂を射出成形しスライドライニング部材を成形
する。この時に貫通穴にも樹脂が流れ込み、構造支持部
材とスライドライニング部材とが一体となった第１の実
施の形態のチェーンガイド１を得ることができる。本実
施の形態においてはスライドライニング部材は製品体積
の約６０％であった。図示において参照番号４は軸承ピ
ン孔であり、参照番号６は肩部である。なお、本実施の
形態においては、貫通孔５を５箇所に形成しておいた
が、本発明はこれに限定されるものでないことはいうま
でもない。また、これらの貫通穴５の配置も図示したも
ののように交互に配置するものに限定されるものでない
ことはいうまでもない。さらに、貫通穴５の形状も必ず
しも円形に限定されるものではない。
はガラス繊維を３３重量％含有した強化ポリアミド樹脂
組成物から成り、その上部にあるチェーン接触部すなわ
ちスライドライニング部材３にポリアミド６６樹脂を用
いたものである。スライドライニング部材３から構造支
持部材２の裏側のリブ部に、例えば直径３ｍｍの貫通穴
（貫通路）５を５点設けてポリアミド樹脂を流し込み強
固に固定された構造となっている。本実施の形態におい
ては２色成形工法を用いて成形を行った。まず、ガラス
繊維３３重量％強化ポリアミド６６樹脂組成物を射出成
形して構造支持部材を成形し、次いで、直後にポリアミ
ド６６樹脂を射出成形しスライドライニング部材を成形
する。この時に貫通穴にも樹脂が流れ込み、構造支持部
材とスライドライニング部材とが一体となった第１の実
施の形態のチェーンガイド１を得ることができる。本実
施の形態においてはスライドライニング部材は製品体積
の約６０％であった。図示において参照番号４は軸承ピ
ン孔であり、参照番号６は肩部である。なお、本実施の
形態においては、貫通孔５を５箇所に形成しておいた
が、本発明はこれに限定されるものでないことはいうま
でもない。また、これらの貫通穴５の配置も図示したも
ののように交互に配置するものに限定されるものでない
ことはいうまでもない。さらに、貫通穴５の形状も必ず
しも円形に限定されるものではない。
【００１１】（比較例１）前記本発明の実施の形態と同
様の構造のチェーンガイドにおいて、ポリアミド６６樹
脂組成物の単一材を用いて、一体成形品を射出成形して
比較例１のチェーンガイドを得た。 〈試験評価〉本発明の実施の形態で得られたガラス繊維
強化ポリアミド６６樹脂製チェーンガイドおよび比較例
１で得られた非強化ポリアミド６６樹脂製チェーンガイ
ドよりテストピースを作成し、エンジン内環境劣化に相
当する条件として、１３０℃の雰囲気温度中にエンジン
内ガスを７５０ｍｌ／分、流し込みながら２４時間、９
０時間放置後、テストピースを取り出して曲げ強度（Ａ
ＳＴＭ Ｄ７９０に準拠）、引張強度（ＡＳＴＭ Ｄ６
３８に準拠）およびアイゾット衝撃強度（ＡＳＴＭ Ｄ
２５６に準拠）を測定、劣化状況を評価した。なお、比
較のため、エンジン内環境劣化相当の試験を行わなかっ
たテストピースについても同時に測定した。上記により
得られた結果を表１に示す。表１の結果から、本発明の
チェーンガイドはエンジン内環境劣化相当の試験後にお
いても殆ど強度低下が認められない。これに対し比較例
１のチェーンガイドはエンジン内環境劣化相当の試験後
において、かなりの強度低下が認められた。特に比較例
１のチェーンガイドは、引張り強度とアイゾット衝撃強
度において、強度低下が大きいことが認められた。
様の構造のチェーンガイドにおいて、ポリアミド６６樹
脂組成物の単一材を用いて、一体成形品を射出成形して
比較例１のチェーンガイドを得た。 〈試験評価〉本発明の実施の形態で得られたガラス繊維
強化ポリアミド６６樹脂製チェーンガイドおよび比較例
１で得られた非強化ポリアミド６６樹脂製チェーンガイ
ドよりテストピースを作成し、エンジン内環境劣化に相
当する条件として、１３０℃の雰囲気温度中にエンジン
内ガスを７５０ｍｌ／分、流し込みながら２４時間、９
０時間放置後、テストピースを取り出して曲げ強度（Ａ
ＳＴＭ Ｄ７９０に準拠）、引張強度（ＡＳＴＭ Ｄ６
３８に準拠）およびアイゾット衝撃強度（ＡＳＴＭ Ｄ
２５６に準拠）を測定、劣化状況を評価した。なお、比
較のため、エンジン内環境劣化相当の試験を行わなかっ
たテストピースについても同時に測定した。上記により
得られた結果を表１に示す。表１の結果から、本発明の
チェーンガイドはエンジン内環境劣化相当の試験後にお
いても殆ど強度低下が認められない。これに対し比較例
１のチェーンガイドはエンジン内環境劣化相当の試験後
において、かなりの強度低下が認められた。特に比較例
１のチェーンガイドは、引張り強度とアイゾット衝撃強
度において、強度低下が大きいことが認められた。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その構成を、ポリアミド樹脂にガラス繊維もしくは
カーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポリアミド樹
脂組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた構造支持部
材と、チェーンガイド面のスライドライニング部材およ
びチェーンガイド表面部分が非強化ポリアミド樹脂とか
らなるエンジン用チェーンガイドにおいて、ガラス繊維
もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物と非強
化ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階的成形方法
により製作し、チェーンと接触する部分から裏側のリブ
部に複数の貫通路を通して、非強化ポリアミド樹脂が固
定されたエンジン用樹脂製チェーンガイドとしたため、
低コストで耐劣化性に極めて優れ、また軽量のチェーン
ガイドを得ることができるという優れた効果がある。
ば、その構成を、ポリアミド樹脂にガラス繊維もしくは
カーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポリアミド樹
脂組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた構造支持部
材と、チェーンガイド面のスライドライニング部材およ
びチェーンガイド表面部分が非強化ポリアミド樹脂とか
らなるエンジン用チェーンガイドにおいて、ガラス繊維
もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組成物と非強
化ポリアミド樹脂とを同時成形もしくは段階的成形方法
により製作し、チェーンと接触する部分から裏側のリブ
部に複数の貫通路を通して、非強化ポリアミド樹脂が固
定されたエンジン用樹脂製チェーンガイドとしたため、
低コストで耐劣化性に極めて優れ、また軽量のチェーン
ガイドを得ることができるという優れた効果がある。
【図１】本発明の実施の形態におけるエンジン用樹脂製
チェーンガイドを示す説明図であって、（ａ）は側面
図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は（ｂ）におけるＡ―Ａ断
面図、（ｄ）は（ｂ）におけるＢ―Ｂ断面図である。
チェーンガイドを示す説明図であって、（ａ）は側面
図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は（ｂ）におけるＡ―Ａ断
面図、（ｄ）は（ｂ）におけるＢ―Ｂ断面図である。
【符号の説明】 １ チェーンガイド ２ 構造支持部材 ３ スライドライニング部材 ４ 軸承ピン孔 ５ 貫通穴 ６ 肩部
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリアミド樹脂にガラス繊維もしくはカ
ーボン繊維を１０〜６０重量部含有したポリアミド樹脂
組成物を、製品体積の５０〜９８％用いた構造支持部材
と、チェーンガイド面のスライドライニング部材および
チェーンガイド表面部分が非強化ポリアミド樹脂とから
なるエンジン用チェーンガイドにおいて、 ガラス繊維もしくはカーボン繊維含有ポリアミド樹脂組
成物と非強化ポリアミド樹脂とが同時成形もしくは段階
的成形方法により製作されており、 チェーンと接触する部分から裏側のリブ部に貫通する貫
通路が形成されており、この貫通路に非強化ポリアミド
樹脂が充填固化されて両者が一体的に固定されているこ
とを特徴とするエンジン用樹脂製チェーンガイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25721496A JPH10103435A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | エンジン用樹脂製チェーンガイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25721496A JPH10103435A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | エンジン用樹脂製チェーンガイド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10103435A true JPH10103435A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17303257
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25721496A Pending JPH10103435A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | エンジン用樹脂製チェーンガイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10103435A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2002372111A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | I & P Kk | 伝動装置用サンドイッチ成形ガイド |
| JP2003083403A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-19 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動装置用合成樹脂ガイド |
| JP2004116567A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | I & P Kk | 伝動装置用サンドイッチ成形ガイド |
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| JP2004116613A (ja) * | 2002-09-25 | 2004-04-15 | Tsubakimoto Chain Co | サンドイッチ成形による伝動装置用可動ガイド |
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| JP2013057345A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Tsubakimoto Chain Co | 伝動装置用ガイド |
| CN109209634A (zh) * | 2017-06-29 | 2019-01-15 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 用于内燃机的链条引导组件 |
| WO2022009316A1 (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-13 | 本田技研工業株式会社 | 駆動力伝達構造 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP25721496A patent/JPH10103435A/ja active Pending
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