JPH10103348A - 低摩擦トルクスラスト玉軸受 - Google Patents

低摩擦トルクスラスト玉軸受

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JPH10103348A
JPH10103348A JP27400196A JP27400196A JPH10103348A JP H10103348 A JPH10103348 A JP H10103348A JP 27400196 A JP27400196 A JP 27400196A JP 27400196 A JP27400196 A JP 27400196A JP H10103348 A JPH10103348 A JP H10103348A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きなアキシャル荷重を受ける玉軸受におい
て、軸受寿命の低下を防ぎながら軸受摩擦トルクの大幅
な低減を実現すること。 【解決手段】それぞれ軸方向に互いに向かい合う円弧状
断面を含む軌道面を有する2つの軌動輪と、それら軌道
面に接触して該軌道輪間に介装された複数個の玉と、内
周側に円弧状断面を含む軌道面を有し、該内周側軌道面
がこれらの玉に外周側から接触して該玉を軸受中心軸線
に向かって変位させて、玉と軌道面との接触点における
転動を純転がりに近づけるようにして軌道輪間に保持す
るための補助軌道輪とからなり、これら2つの軌道輪の
軌道面における接触角が相違するスラスト玉軸受におい
て、該玉軸受にかかるスラスト荷重に対し該補助軌道輪
を介して接触角の大きい方の軌道輪を軸方向に押す分力
が発生するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低摩擦トルクスラス
ト玉軸受に関する。特に、本発明はトラクション・ドラ
イブ無段変速機の伝動ローラや入力部材の支持軸受、工
作機械など、大きなアキシャル荷重を受けて高速回転
し、低摩擦を要求される用途に適した低摩擦トルクスラ
スト玉軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】スラスト玉軸受は、玉と軌道輪の軌道面
との接触点におけるスピンが大きい。そのため、特に大
きなアキシャル荷重を受けるときの軸受の摩擦トルクが
大きく、この種の軸受を伝動ローラや入出力部材の支持
軸受として用いるトロイダル型無段変速機の場合、軸受
の摩擦トルクが変速機の動力伝達効率を低下させる大き
な要因になる。
【0003】このようにスラスト玉軸受の摩擦トルクが
大きいという欠点を改めるために、次の2つの方法が提
案されている。
【0004】その第1のタイプのものはスラスト玉軸受
の玉を軸受中心軸に向かって偏倚させ、玉と2つの軌道
輪の軌道面との接触点における転動を純転がりに近づけ
るように、玉の外周側に補助軌道輪(Collar)を
設けたスラスト玉軸受である。
【0005】この第1のタイプのスラスト玉軸受におい
ては軌道面での玉のスピンによる摩擦損失を除くため、
玉の外周に補助軌道輪を嵌めて玉をピッチ円の内側に寄
せ、2つの軌道輪の軌道面と玉との接点を通り軌道面に
引いた接線の交点(コーンセンタ)が玉の中心を含む平
面上にあり、かつ軸受中心軸線上に来るようにして、玉
と軌道面との接触点における転動を純転がりにしたもの
である。
【0006】この結果、この第1のタイプのスラスト玉
軸受において、補助軌道輪の軌道面と玉とは、軸受中心
軸線に直角で玉の中心を含む平面上で接触することにな
り、玉の自転軸も玉の中心を含む平面上にあるため、補
助軌道輪の軌道面と玉との接点と玉の自転中心とが一致
する。従って、軌道面における玉のスピンによる摩擦損
失はなくなり、かつ、補助軌道輪の軌道面と玉との接点
における運動は滑り速度の遅いスピン運動だけで、摩擦
損失が小さくなり、通常のスラスト軸受に比べて摩擦ト
ルクが大幅に低減される。
【0007】また、従来のスラスト玉軸受の第2のタイ
プのものは、上記第1のタイプのものにアンギュラ玉軸
受の要素を加味して、2つの軌道輪の軌道面における接
触角に差を与え、該第1のタイプのスラスト玉軸受にお
けるコーンセンタを、玉の中心を含む平面から軸受の軸
方向に偏倚することによって、玉の中心を含む平面上に
ある補助軌道輪と玉との接触点の中心を玉の自転軸と別
の位置にすることにより、補助軌道輪と玉との接触点に
おける相対運動を、スピン運動に転がり運動を加えたも
のにしている(米国特許1,423,666号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における上記
第1のタイプのスラスト玉軸受では、補助軌道輪の軌道
面と玉との接触点では純スピン運動を行うので、接触面
の中に潤滑剤が補給されず、軸受の荷重が極く小さいと
きを除き、接触点にかじりや磨耗を生ずる(図10参
照)。このことは上記従来技術の第2のタイプのものに
ついての米国特許1,423,666号の第1頁61〜
72行に述べられている。
【0009】上記従来技術の第2のタイプのものは第1
のタイプのものの上記の欠点を解決するためのもので、
補助軌道輪と玉との接触点における相対運動を、スピン
運動に転がり運動を加わったものにすることによって、
接触面への潤滑剤の補給を図ったものである。この方法
により、荷重が大きいときにも接触点のかじりや磨耗を
防ぐ効果が得られる。
【0010】この軸受について試験した結果、この方法
による軸受の摩擦トルク低減の効果が明らかになった
(図11参照)が、この軸受でも、玉の自転軸が軸受中
心軸線に直角方向に近い(上記第1のタイプのものに近
い)場合、玉の自転軸中心が補助軌道輪の軌道面と玉と
の接触楕円の中にあると、補助軌道輪の軌道面にかじり
や摩耗が生じ、また、玉の自転軸中心が接触楕円を多少
外れていても、一旦僅かでもかじりを生ずると力のバラ
ンスが崩れ、軸方向の支持のない補助軌道輪は軸方向に
振動を生じ、かじりが急速に広がって(図12参照)軸
受の運転を継続することが困難になることが明らかにな
った。従って、玉の自転軸中心は補助軌道輪の軌道面と
玉との接触楕円から外れていなければならない。
【0011】更に、通常の使用条件においては純アキシ
ャル荷重ばかりでなく、ラジアル荷重や偏心荷重が加わ
るほか、取付誤差によっても回転軸と固定軸との軸心の
不一致を生じ、玉の自転軸が変動するので、玉の自転軸
は常に軸受の設計時に定めた方向にあるとは限らない。
従って、純アキシャル荷重のときの玉の自転軸中心が、
補助軌道輪の軌道面と玉との接触楕円からある程度の余
裕を持って離れていることが必要である。
【0012】しかし、玉の自転軸中心が補助軌道輪の軌
道面と玉との接触楕円からある程度の余裕を持って離れ
ていると言うことは、スラスト玉軸受(接触角90°)
からアンギュラ玉軸受に近づけることであり、上記従来
技術の第1のタイプのスラスト玉軸受の場合よりも接触
角が小さくなる。その結果、アキシャル荷重による玉の
垂直力が大きくなり、かつ軌道面の転がり方向曲率半径
がスラスト玉軸受の場合の∞より小さく(凸面に)なる
ため、軌道面の接触面圧が増大して、軸受の寿命を無視
し得ない程低下させる。また、アンギュラ玉軸受の摩擦
トルクはスラスト玉軸受の場合よりも補助軌道輪による
軸受の摩擦トルク低減効果が小さい(図13参照)。
【0013】従って、大きなアキシャル荷重を受ける玉
軸受において、軸受寿命の低下を防ぎながら軸受摩擦ト
ルクの大幅な低減を実現することは難しいと言う欠点が
あった。
【0014】この発明は、従来技術におけるこれらの欠
点を解決することを目的とする。
【0015】
【課題を解決する手段】本発明によれば、それぞれ軸方
向に互いに向かい合う円弧状断面を含む軌道面を有する
2つの軌道輪と、それら軌道面に接触して該軌道輪間に
介装された複数個の玉と、内周側に円弧状断面を含む軌
道面を有し、該内周側軌道面がこれらの玉に外周側から
接触して該玉を軸受中心軸線に向かって変位させて、玉
と軌道面との接触点における転動を純転がりに近づける
ようにして軌道輪間に保持するための補助軌道輪とから
なり、これら2つの軌道輪の軌道面における接触角が相
違するスラスト玉軸受において、該玉軸受にかかるスラ
スト荷重に対し該補助軌道輪を介して接触角の大きい方
の軌道輪を軸方向に押す分力が発生するように構成され
ていることを特徴とする低摩擦トルクスラスト玉軸受を
提供する。
【0016】
【実施の形態】以下図を参照して本発明の実施の形態に
ついて説明する。
【0017】図1に示す第1の実施の形態において、軌
道輪1と軌道輪2とは互いに軸方向に対向しており、軌
道輪1は円弧状断面の軌道面11を有し、また軌道輪2
は円弧状断面の軌道面21を有しており、軌道面11と
21とは軸方向に向かい合ってその間に介装された複数
個の玉4にそれぞれ接触している。
【0018】軌道輪1と2との間で玉の外周側には補助
軌道輪3が嵌めてあり、補助軌道輪3は円弧状断面の軌
道面31を有しており、該軌道面31が玉4に軸受外周
側から接触して玉4を軌道輪1と2との間に保持してい
る。
【0019】軌道輪2は径方向外向きに延びる肩部を有
し、該肩部の補助軌道輪3に面する側に径方向に延びる
案内面23を有しており、そして補助軌道輪3にはこの
案内面23と軸方向に向かい合って案内面33が設けて
あり、案内面23と33とは互いに接触している。
【0020】補助軌道輪3の軌道面31の断面の曲率半
径中心34は、軸受中心軸線X−Xに直角で玉4の中心
41を通る平面Y−Yよりも軌道輪1に近い側にある。
【0021】玉4は、軌道輪1の軌道面11とは接点1
2で、軌道輪2の軌道面21とは接点22で、補助軌道
輪3の軌道面31とは接点32で接触している。
【0022】接点12および接点22を通り軌道面に引
いた接線13および24の交点C(コーンセンタ)はほ
ぼ軸受中心軸線X−X上で、かつ上記平面Y−Yよりも
軌道輪2の側にあり、交点Cと各玉の中心41とを結ぶ
直線すなわち玉の自転軸は、玉のピッチ円の外側では平
面Y−Yよりも軌道輪1に近い自転軸中心点42を通
る。従って、軌道輪2の接触角の方が軌道輪1の接触角
より大きい。
【0023】この軸受に第2図のようにアキシャル荷重
Laが加わると、軌道輪1と玉4との接点12および軌
道輪2と玉4との接点22にはそれぞれアキシャル方向
の力Fa1およびFa2が作用し、それぞれラジアル方
向の分力Fr1およびFr2が発生する。
【0024】ラジアル方向分力Fr1とFr2との反力
の和Fr3は、補助軌道輪3を押し拡げるように軌道面
31と玉4との接点32に作用する。軌道面31の曲率
半径中心34が平面Y−Yよりも軌道輪1に近い側にあ
るため、接点32は平面Y−Yよりも案内面を有する軌
道輪2に近い側にある。従って軌道面31にはFr3に
よって補助軌道輪3を軌道輪2の方向に向かわせるよう
に軸方向分力Fa3が発生し、案内面33と案内面23
とは軸方向分力Fa3で押付けられる。そのため、何等
かの原因で補助軌道輪3を軸方向に移動しようとする力
が作用しても案内面23と案内面33とが離れず、補助
軌道輪3が軸方向に安定に支持されることになり、軸方
向の振動が抑えられて安定して回転することができる。
【0025】また、玉4と補助軌道輪3の軌道面31と
の接点32は、玉4の中心を含む平面Y−Yよりも軌道
輪2に近い側にあり、平面Y−Yよりも軌道輪1に近い
位置にある玉の自転軸中心点42から遠くなる。従って
図3に示すように、補助軌道輪3の軌道面31と玉4と
の接触楕円aの端から玉の自転軸中心点42までの間の
余裕sが大きくなり、補助軌道輪3の軌道面31のかじ
りや焼き付きを防止できる。
【0026】しかし、図1に示す第1の実施の形態にお
いて、補助軌道輪3は玉4による軸方向分力Fa3を受
けながら案内面が摺動するので、案内面33には軌道輪
1の案内面23との間に摩擦力が働き、この摩擦力が軸
受の摩擦トルクを増加させ、また、案内面の潤滑が悪い
場合には、案内面のかじりや焼き付きを生ずる危険もあ
る。そこで、以下に示す実施の形態においては、案内面
間の摩擦を少なくし軸受摩擦トルクを低減する構造とさ
れている。
【0027】図4に示す第2の実施の形態は、補助軌道
輪3の案内面に油溝35を設けたもので、この結果、案
内面の潤滑を良好に保つことができ、案内面の摩擦によ
る軸受の摩擦トルクの増加と案内面のかじりや焼き付き
を防ぐ効果が得られる。油溝は軌道輪2の肩部案内面に
設けてもよい。
【0028】図5に示す第3の実施の形態は、補助軌道
輪の案内面にV字形状の油溝36を設けたもので、案内
面において動圧流体軸受を形成するので、図4の第2の
実施の形態より一層案内面の摩擦を低減し、軸受の摩擦
トルクの増加と案内面のかじりや焼き付きを防ぐ効果を
期待できる。この油溝も軌道輪2の案内面に設けてもよ
い。
【0029】図6に示す第4の実施の形態は、軌道輪2
に油路37、絞り38、油室39を設け、案内面に圧油
を供給することによって、案内面において静圧軸受を形
成するようにしたもので、図5の第3の実施の形態より
更に一層軸受摩擦トルクを低減する効果がある。
【0030】一般に軌道輪と補助軌道輪とは同じ材質で
構成されているので、このような場合には特に案内面に
かじりや焼き付きを生じ易い。
【0031】図7に示す第5の実施の形態は、軌道輪肩
部と補助軌道輪との案内面の少なくとも一方に潤滑を良
好にする表面被膜処理や、軌道輪と異なる金属その他の
溶射や焼き付けなどを施した被膜層5を設けたもので、
案内面にかじりや焼き付きを生じにくくする効果が得ら
れる。
【0032】図8に示す第6の実施の形態は、軌道輪の
肩部と補助軌道輪の平面部との間に軌道輪と異なる材質
の滑り部材6を挿入したもので、図7の第5の実施の形
態と同様に、案内面のかじりや焼き付きを防ぐ効果が得
られる。
【0033】図9に示す第7の実施の形態は、軌道輪の
肩部と補助軌道輪の平面部とに玉軸受の溝をそれぞれ形
成し、転がり部材7を挿入して案内面を転がり接触とし
たもので、摩擦の低減とかじりや焼き付きの防止に一層
の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、補助軌道輪が軸方向に
安定に支持されるため、補助軌道輪の軸方向の振動の発
生を防いで軸受が安定に回転する。また、本発明によれ
ば、補助軌道輪の軌道面と玉との接触楕円から玉の自転
軸中心点までの間の余裕が大きくなるため、ラジアル荷
重や取付け誤差などによって2つの軌道輪の間に軸心の
不一致が生じても、補助軌道輪の軌道面のかじりや焼き
付きを防止し、案内面の潤滑を良好に保ち摩擦を低減す
る手段により、補助軌道輪の案内面の摩擦による軸受ト
ルクの増加と案内面のかじりや焼き付きを防いで、低摩
擦トルクで長寿命のスラスト玉軸受を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の軸方向断面図であ
る。
【図2】第1の実施の形態における力の関係を示す図で
ある。
【図3】第1の実施の形態における補助軌道輪の軌道面
と玉との接触楕円と玉の自転軸との関係を示す図であ
る。
【図4】この発明の第2の実施の形態の案内面の例を示
す図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態の案内面の例を示
す図である。
【図6】この発明の第4の実施の形態の軸方向部分断面
図である。
【図7】この発明の第5の実施の形態の軸方向部分断面
図である。
【図8】この発明の第6の実施の形態の軸方向部分断面
図である。
【図9】この発明の第7の実施の形態の軸方向部分断面
図である。
【図10】従来技術の第1のタイプのスラスト玉軸受に
おけるかじりの例を示す図である。
【図11】従来技術の第2のタイプのスラスト玉軸受に
おけるトルク低減効果の例を示す図である。
【図12】従来技術の第2のタイプのスラスト玉軸受に
おけるかじりの例を示す図である。
【図13】従来技術の第2のタイプのスラスト玉軸受を
アンギュラ玉軸受に適用した場合のトルク低減効果の例
を示す図である。
【符号の説明】
1、2 軌道輪 3 補助軌道輪 11、21、31 軌道面 12、22、32 軌道面と玉との接点 23、33 案内面 34 補助軌道輪軌道面の円弧中心 4 玉 41 玉の中心 42 玉の自転軸中心点 X−X 軸受中心軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ軸方向に互いに向かい合う円弧
    状断面を含む軌道面を有する2つの軌道輪と、 それら軌道面に接触して該軌道輪間に介装された複数個
    の玉と、 内周側に円弧状断面を含む軌道面を有し、該内周側軌道
    面がこれらの玉に外周側から接触して該玉を軸受中心軸
    線に向かって偏倚させて、玉と軌道面との接触点におけ
    る転動を純転がりに近づけるようにして軌道輪間に保持
    するための補助軌道輪とからなり、 これら2つの軌道輪の軌道面における接触角が相違する
    スラスト玉軸受において、 該玉軸受にかかるスラスト荷重にたいし該補助軌道輪を
    介して接触角の大きい方の軌道輪を軸方向に押す分力が
    発生するよう構成されてなることを特徴とする低摩擦ト
    ルクスラスト玉軸受。
  2. 【請求項2】 前記接触角の大きい方の軌道輪の軌道外
    側の肩部と、該肩部に対向する補助軌道輪の平面部とに
    互いに接触する案内面を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の低摩擦トルクスラスト玉軸受。
  3. 【請求項3】 前記補助軌道輪の軌道面の円弧状断面の
    曲率半径中心は玉の中心を含む平面よりも接触角の小さ
    い方の軌道輪に近い側にあることを特徴とする請求項1
    または2に記載の低摩擦トルクスラスト玉軸受。
  4. 【請求項4】 前記2つの軌道輪の軌道面と玉との接点
    を通りこれら軌道面にそれぞれ引いた接線の交点は、ほ
    ぼ軸受中心軸線上でかつ前記平面よりも前記接触角の大
    きい方にあり、 前記交点と各玉の中心を結ぶ直線は玉のピッチ円外側で
    は前記平面よりも前記接触角の小さい軌道輪の近くにあ
    るように構成されたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の低摩擦トルクスラスト玉軸受。
  5. 【請求項5】 前記案内面は案内面間の摩擦を少なくし
    軸受摩擦トルクを低減する構造とされていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の低摩擦トル
    クスラスト玉軸受。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101776121A (zh) * 2010-03-16 2010-07-14 河南三维重工有限公司 一种三点接触推力球轴承及设计方法
CN109520737A (zh) * 2018-11-27 2019-03-26 河南科技大学 一种深沟球轴承摩擦力矩的测算方法
CN116067651A (zh) * 2023-03-07 2023-05-05 四川大学 一种滚珠摩擦与运动的原位等效测试系统及测试方法

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