JPH10102871A - ドアクローザ装置 - Google Patents

ドアクローザ装置

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JPH10102871A
JPH10102871A JP26101996A JP26101996A JPH10102871A JP H10102871 A JPH10102871 A JP H10102871A JP 26101996 A JP26101996 A JP 26101996A JP 26101996 A JP26101996 A JP 26101996A JP H10102871 A JPH10102871 A JP H10102871A
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Hiroshi Ishihara
原 博 石
Katsutoshi Fukunaga
永 勝 稔 福
Toshio Machida
田 利 雄 町
Hiroyuki Mizushima
島 宏 之 水
Toshitsugu Oda
田 敏 嗣 小
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバーを長くすることなくキャンセル不良を
防止すること。 【解決手段】 キャンセルレバー55を回動動作させる
移動レバー83と、移動レバー83を移動自在に支持す
る第1及び第2平行レバー81,82とを有した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアクローザ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドアクローザ装置として
は、実開平6−50044号公報に示されるものが知ら
れている。これは、回転動作によりボデー側のストライ
カと係脱してドア完全閉状態及びドア開状態をドア半閉
状態を挟んで作り出すドア側のラッチと、ラッチと一体
回転するラッチレバーと、ラッチレバーを一方向に押圧
してラッチをドア半閉状態からドア完全閉状態となるよ
うにラッチレバーと共に回転動作させるパッシブレバー
と、駆動機構に連係されパッシブレバーを作動させるア
クティブレバーと、パッシブレバーとアクティブレバー
の間に配設されアクティブレバーの作動をパッシブレバ
ーの作動としてパッシブレバーに伝達又はアクティブレ
バーの作動をパッシブレバーに対して空振りさせるキャ
ンセルレバーとを有するものである。
【0003】又、この従来装置では、回動自在に支持さ
れ且つキャンセルレバーと係合可能な回動レバーを備え
ており、この回動レバーの回動動作によるキャンセルレ
バーと回動レバーとの係合でキャンセルレバーを回動動
作させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
装置であると、キャンセルレバーは、アクティブレバー
からパッシブレバーへと動作を伝達又は伝達解除させる
ためにアクティブレバー及びパッシブレバーのいずれか
一方に回動自在に支持されるので、アクティブレバー及
びパッシブレバーの作動により回動レバーとの係合点が
変化することとなる。このため、回動レバーの回動スト
ロークに対するキャンセルレバーの回動ストロークも変
化してしまい、キャンセル不良を招く恐れがあった。
又、このキャンセル不良を防止するためには、回動レバ
ーを長くする必要があり、結果、キャンセルレバー及び
回動レバーの配置自由度が損なわれることになる。
【0005】故に、本発明は、レバーを長くすることな
くキャンセル不良を防止することを、その技術的課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、キャンセ
ルレバーを回動動作させる移動レバーと、該移動レバー
を移動自在に支持する第1及び第2平行レバーとを有し
た、ことである。
【0007】この技術的手段によれば、第1及び第2平
行レバーの作用による移動レバーの移動動作でキャンセ
ルレバーが移動レバーにより押圧されて移動レバーが回
動動作する。よって、アクティブレバー及びパッシブレ
バーの作動により移動レバーとキャンセルレバーとの係
合点が変化しても、第1及び第2平行レバーの作用によ
り移動レバーの移動ストロークに対するキャンセルレバ
ーの回動ストロークは常に一定となる。よって、レバー
を長くすることなくキャンセル不良を防止するし得る。
【0008】より好ましくは、前記移動レバーを、その
移動動作で前記キャンセルレバーを押圧する壁部を備え
た矩形穴を有して構成する、と良い。
【0009】より好ましくは、前記キャンセルレバー
を、前記矩形穴に挿通され且つ前記壁部と係合可能なピ
ンを備えて構成し、パッシブレバー、アクティブレバ
ー、前記キャンセルレバー及び前記移動レバーを積層配
置する、と良い。
【0010】より好ましくは、ラッチをドア半閉状態又
は完全閉状態を作り出すように保持する回転自在なポー
ルと、該ポールと同軸上に配され且つ前記ポール及びア
ウトサイドハンドルに連係され該アウトサイドハンドル
の操作により前記ポールを回転動作させるリフトレバー
とを有し、前記第1平行レバーを前記リフトレバーと前
記アウトサイドハンドルとの間に前記ポールと同軸上で
配し前記リフトレバー及び前記アウトサイドハンドルに
連結する、と良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示されるように、
ドアクローザ機構7は、車両のスライドドア1内に配置
されたものであって、車両のボデー2に固定されたスト
ライカ3と係脱してスライドドア1のドア完全閉状態A
(図1示一点鎖線)、ドア半閉状態B(図1示二点鎖
線)及びドア開状態C(図1示実線)を作り出すラッチ
41を備えたラッチ機構4及びラッチ41をスライドド
ア1がドア半閉状態からドア完全閉状態となるように動
作させるパッシブレバー51を備えたリンク機構5及び
パッシブレバー51を動作させるモータ61を備えた駆
動機構6から構成されている。ラッチ機構4はベースプ
レート8の上部表側(図1示ドア上方)に、リンク機構
5はベースプレート8の上部裏側(図1示ドア上方)
に、又、駆動機構6はベースプレート8の下側(図1示
ドア下方)に、夫々配置されてベースプレート8に支持
されており、ドアクローザ機構1は、このベースプレー
ト8によりユニット化されてスライドドア1内に保持さ
れている。
【0012】図3に示されるように、ラッチ機構4は、
ラッチ41、ポール42及びハウジング43を有して構
成されている。
【0013】ハウジング43は、ベースプレート8に固
定され、ポール42及びラッチ41を収容する。又、こ
のハウジング43には、スライドドア1の開閉動作に応
じてストライカ3が出入するための挿通溝43aが形成
されている。
【0014】ポール42及びラッチ41は、夫々、ピン
42a,41aによりハウジング43に回転自在に支持
されている。又、ラッチ41の外周面には、ハウジング
43の挿通溝43aに進入したストライカ3を受け入れ
るU字溝41b及びポール42と係脱可能な第1係合爪
41c及び第2係合爪41dが形成されている。ポール
42は、その回転動作によりラッチ3の第1係合爪41
c及び第2係合爪41dと係合するようになっている。
尚、ピン41a,42aは、ハウジング43及びベース
プレート8を貫通してリンク機構5が配置されるベース
プレート8の裏側まで延在している。
【0015】このように構成されたポール42及びラッ
チ41において、ストライカ3がラッチ41のU字溝4
1b内に受け入れられた状態で、ポール42とラッチ4
1の第1係合爪41cが係合してラッチ41の回転動作
がポール42によって規制されることでドア8をドア半
閉状態Bで保持し、ポール42とラッチ41の第2係合
爪41dが係合してラッチ41の回転動作がポール42
によって規制されることでスライドドア1をドア完全閉
状態Aで保持する。又、ポール42を回転動作してラッ
チ41の第1及び第2係合爪41c,41dとの係合を
解除しスライドドア1をスライドさせることでスライド
ドア1がドア開状態Cとなる。
【0016】図2、図4及び図5に示されるように、リ
ンク機構5は、パッシブレバー51、アクティブレバー
52、ラッチレバー53及びキャンセルレバー55を有
して構成されている。
【0017】パッシブレバー51及びアクティブレバー
52は、ベースプレート8の裏側とベースプレート8に
固定されたブラケット81との間にベースプレート8と
略平行に積層されて配置されており、ピン54a,54
bによりブラケット81に支持されている。このパッシ
ブレバー51及びアクティブレバー52には、夫々、ピ
ン54a,54bが挿通される長穴51a,51b、5
2a,52bが形成されており、パッシブレバー51及
びアクティブレバー52は,この長穴51a,51b、
52a,52bの延在方向に直線スライド自在となって
いる。
【0018】ラッチ機構4のラッチ41を支持するピン
41aは、ラッチ41と一体回転するようにブッシュ4
4を介してベースプレート8に回転自在に支持されてお
り、ラッチレバー53は、ラッチ41、パッシブレバー
51及びアクティブレバー52と平行に配置されてピン
41aに固着され、ラッチ41と一体に回転するように
なっている。これにより、パッシブレバー51及びアク
ティブレバー52の直線スライド動作は、ラッチ41及
びラッチレバー53の回転軌跡と平行な面上で行われる
ことになる。又、パッシブレバー51には、ラッチレバ
ー53の回転軌跡上の面を横切るように押圧部51cが
屈曲形成されている。この押圧部51cは、パッシブレ
バー51の一方向(図4示左方向)の直線スライド動作
によってラッチレバー53と係合してラッチレバー53
を一方向(スライドドア1をドア半閉状態Bからドア完
全閉状態Aとするラッチ41の図4示反時計方向となる
回転方向)に押圧する如くラッチレバー51に対して配
置されている。尚、パッシブレバー51及びアクティブ
レバー52は、夫々、ベースプレート8及びブラケット
81との間に配設されたスプリング51e及びスプリン
グ52fにより他方向(図4示右方向)に常時付勢され
ている。
【0019】キャンセルレバー55は、パッシブレバー
51との間にアクティブレバー52を挟んだ状態となる
ようにパッシブレバー51及びアクティブレバー52と
平行に配置され、パッシブレバー51にピン51dによ
り回動自在に支持されている。このキャンセルレバー5
5は、ピン51d回りに配設され一端がパッシブレバー
51に且つ他端がキャンセルレバー55に係止されたス
プリング55bの付勢力を受けて図4反時計方向に常時
回動付勢されている。又、このキャンセルレバー55の
先端には、アクティブレバー52を横切るように延在し
たピン55aが固着されている。又、アクティブレバー
52には、キャンセルレバー55のピン55aを受け入
れる切欠52cが形成されている。この切欠52cは、
アクティブレバー55の直線スライド動作の方向と直交
する対の壁部52d,52eを備えており、この壁部5
2d,52eは、アクティブレバー52の直線スライド
動作によってピン55aと係合するようにピン55aに
対して配置されている。又、壁部52dと壁部52e間
は、キャンセルレバー55のスプリング55bにこうし
た図4示時計方向の回動動作によりピン55aが切欠5
2cから抜け出るように開口しており、壁部52eは、
このピン55aが切欠52cから抜け出た状態ではピン
55aと係合しないように、その長さが設定されてい
る。尚、壁部52dの長さは、ピン55aの切欠52c
に対する位置関係に関係なく常に係合するように設定さ
れている。これにより、アクティブレバー52の一方向
及び他方向の直線スライド動作は、ピン55aと壁部5
2d,52eとの係合によりキャンセルレバー55を介
してパッシブレバー51に伝達され、アクティブレバー
52とパッシブレバー51とが同方向に一体に直線スラ
イド動作する。又、キャンセルレバー55の回動動作で
ピン55aが切欠52cから抜け出た状態とすることに
より、アクティブレバー52の一方向の直線スライド動
作は、ピン55aと壁部52eとの係合によりキャンセ
ルレバー55を介してパッシブレバー51に伝達され、
アクティブレバー52とパッシブレバー51とが同方向
に一体に直線スライド動作するが、アクティブレバー5
2の他方向の直線スライド動作は、ピン55aと壁部5
2eとが係合しないことからパッシブレバー51には伝
達されず、アクティブレバー52のみが直線スライド動
作する(アクティブレバー52がパッシブレバー51に
対して空振りする)。
【0020】図2に示されるように、駆動機構6は、モ
ータ61を備えたものであって、ブラケット82を介し
てベースプレート8に保持されている。この駆動機構6
のモータ61は、複数のギヤから構成される減速機構
(図示せず)を介して円盤状の出力カム62に連結され
ている。又、この出力カム62は、伝達リンク63を介
してリンク機構5のアクティブレバー52に連結されて
いる。これにより、モータ61の作動による出力カム6
2の回転で、伝達リンク63が押し引きされ、アクティ
ブレバー52が直線スライド動作する。
【0021】図2、図5及び図6に示されるように、ピ
ン42aには、ラッチ機構4のポール42に連結された
リフトレバー9が回動自在に支持されている。又、この
ピン42aには、第1平行レバー81がカラー84を介
して回動自在に支持されており、この第1平行レバー8
1と略平行に第2平行レバー82がピン82aによりベ
ースプレート8に回動自在に支持されている。更に、こ
の第1平行レバー81と第2平行レバー82には、移動
レバー83がピン83a,83bにより支持されてい
る。第1平行レバー81は、その回動動作によりリフト
レバー9を回動動作させる如くリフトレバー9に連結さ
れており、又、スライドドア1に設けられたアウトサイ
ドハンドル11(図1示)に連結されている。これによ
り、アウトサイドハンドル11を操作して第1平行レバ
ー81を図6示時計方向に回動動作させることにより第
2平行レバー82の作用により移動レバー83が図6に
示される如く実線の位置から点線の位置へその姿勢を変
えることなく移動動作すると共にリフトレバー9が回動
動作してポール42が回転動作する。第1平行レバー8
1及び第2平行レバー82は、ピン82a回りに配設さ
れたスプリング82bにより常時図6示反時計方向に回
動付勢されている。尚、ピン42a回りに配設されたス
プリング81aは、リフトレバー9を常時回動付勢す
る。移動レバー83は、キャンセルレバー55のピン5
5aが挿通される矩形穴83cを備えており、第1及び
第2平行レバー81,82の回動動作による移動レバー
83の移動動作でこの矩形穴83cの壁部83dとピン
55aとが係合するようになっている。これにより、ピ
ン55aが壁部83dで押圧され、結果、キャンセルレ
バー55がピン55aが切欠52cから抜け出るように
図4示時計方向に回動動作する。
【0022】図4に示されるように、パッシブレバー5
1の押圧部51cには、傾斜した当接壁51fが形成さ
れている。ラッチレバー53は、スライドドア1のドア
開状態Cにおいてパッシブレバー51が直線スライド動
作した際の当接壁51fの先端の移動軌跡上に位置する
ように配置されており、この状態において当接壁51f
は、ラッチレバー53と当接するようになっている。
【0023】次に作動について説明する。
【0024】図4は、ドア開状態Cにおけるリンク機構
5の状態を示し、この状態が各レバーの初期位置とな
る。
【0025】この状態において、スライドドア1を閉操
作すると、ストライカ7とラッチ機構4のラッチ41と
が係合してドア半閉状態Bとなる。この時、ラッチ41
は回転動作するので、これに伴いラッチレバー53も回
転動作している。
【0026】スライドドア1がドア半閉状態Bとなり、
その状態がラッチスイッチやポールスイッチ等のセンサ
(図示せず)で検出されると、モータ61が作動し、こ
のモータ61の作動による出力カム62の初期位置から
180°の回転でアクティブレバー52及びパッシブレ
バー51が前述した如きアクティブレバー52の壁部5
2eがキャンセルレバー55のピン55aを押すことで
キャンセルレバー55を介して一体に図4示左方向に直
線スライド動作する。これにより、図7に示されるよう
に、パッシブレバー51の押圧部51cがラッチレバー
53を押圧してラッチレバー53が回転する。結果、こ
のラッチレバー53の回転動作に伴いラッチ41も回転
して、スライドドア1が完全閉状態Cとなる。
【0027】スライドドア1が完全閉状態Cとなった後
は、出力カム62は、初期位置に復帰すべくさらに18
0°回転して初期位置に復帰し、アクティブレバー52
及びパッシブレバー51も図7示右方向に直線スライド
動作して初期位置に復帰する。この際、パッシブレバー
51及びアクティブレバー52は、主にスプリング51
e及びスプリング52fの付勢力により出力カム62の
復帰動作に追従して復帰動作するが、仮にスプリング5
1e及びスプリング52fが外れる等で機能しない状態
であったとしても、アクティブレバー52は、出力カム
62の復帰動作で伝達リンク63により押されることで
確実に復帰動作し、パッシブレバー51は、キャンセル
レバー55のピン55aがアクティブレバー52の切欠
52cの壁部52dにより押されることでアクティブレ
バー52の復帰動作に追従して確実に復帰動作する。
【0028】スライドドア1がドア半閉状態Bからドア
完全閉状態Cに至る過程において、アウトサイドハンド
ル11を操作すると、移動レバー83が移動動作してキ
ャンセルレバー55が図7示時計方向に回動動作する。
これにより、キャンセルレバー55のピン55aがアク
ティブレバー52の切欠52cから抜け出しピン55a
と壁部52eとの係合解除されて(アクティブレバー5
2とパッシブレバー51とのキャンセルレバー55を介
した連係が断たれ)、アクティブレバー52のみが図7
示左方向の直線スライド動作を続けてパッシブレバー5
1の図7示左方向の直線スライド動作が停止する。結
果、ラッチレバー53の回転動作がなくなり、スライド
ドア1をドア完全閉状態Cとする作動が停止する。この
時、パッシブレバー51は、アクティブレバー52との
連係が断たれるのでスプリング51eの付勢力により、
図8に示されるように、図7示右方向に直線スライド動
作して初期位置へ復帰動作する。このアウトサイドハン
ドル11の操作の際、リフトレバー9も回動動作してラ
ッチ機構4のポール42を回転動作させるので、スライ
ドア1は、ラッチ41の回転動作によりドア開状態Aと
なる。この時、パッシブレバー51の押圧部51cに
は、スライドドア1のドア開状態においてラッチレバー
53と当接可能な傾斜した当接壁51fが形成されてい
るので、図9に示されるように、スライドドア1がドア
開状態Aとなる際のラッチ41の回転動作に伴うラッチ
レバー53の回転動作でラッチレバー53が押圧部51
fを押圧する。これにより、パッシブレバー51は、ス
プリング51fによる復帰動作に関係なく確実に初期位
置に復帰する。
【0029】図4に示されるスライドドア1のドア開状
態Aにおけるリンク機構4の配置において、センサの誤
検知等でスライドドア1がドア開状態Aであるのにも係
わらずモータ61が作動してアクティブレバー52及び
パッシブレバー51が図4示左方向に直線スライド動作
しようとすると、図10に示されるように、パッシブレ
バーの当接壁51fがラッチレバー53と当接してその
直線スライド動作が規制される。これにより、パッシブ
レバー51の押圧部51cラッチレバー53に対するか
み込みが防止される。この時、当接壁51cからラッチ
レバー53に加わるパッシブレバー51の直線スライド
動作による押圧荷重は、当接壁51cのラッチレバー5
3に対する傾斜角度からラッチレバー53の回転中心と
なるピン41aに向かうことになる。よって、この際に
ラッチレバー53がこの押圧荷重によって回転してしま
うようなことはない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、第1及び第2平行レバ
ーに支持された移動自在な移動レバーを設け、この移動
レバーの移動動作によりキャンセルレバーを回動動作さ
せるようにしたので、アクティブレバー及びパッシブレ
バーの作動により移動レバーとキャンセルレバーとの係
合点が変化しても、第1及び第2平行レバーの作用によ
り移動レバーの移動ストロークに対するキャンセルレバ
ーの回動ストロークを常に一定なものとすることがで
き、レバーを長くすることなくキャンセル不良を防止す
ることができる。
【0031】又、本発明によれば、キャンセルレバーに
ピンを設ける共に移動レバーにピンが挿通する矩形穴を
設け、このピンと矩形穴の壁部との係合・押圧により移
動レバーの移動動作でキャンセルレバーが回動動作する
のようにしたので、各レバーの配置を最小スペースで実
現することができ、スペース効率がよく、装置自体が大
型化することもない。
【0032】又、本発明によれば、第1平行レバーをポ
ールの回転軸上に配置しリフトレバーとアウトサイドハ
ンドルに連結したので、第1平行レバーの作動によりポ
ールとキャンセルレバーとの同時作動が可能となり、キ
ャンセル動作の信頼性をより向上させることができる。
又、部位点数も最小限で抑えることができ、コスト的に
も有利なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドアクローザ装置を搭載した車両
のスライドドアの平面図である。
【図2】本発明に係るドアクローザ装置の分解斜視図で
ある。
【図3】本発明に係るドアクローザ装置のラッチ機構を
示す平面図である。
【図4】本発明に係るドアクローザ装置の平面図であ
る。
【図5】図4のD−D線断面図である。
【図6】本発明に係るドアクローザ装置のキャンセルの
構造を示す平面図である。
【図7】本発明に係るドアクローザ装置の作動を示す図
3に相当する平面図である。
【図8】本発明に係るドアクローザ装置の作動を示す図
3に相当する平面図である。
【図9】本発明に係るドアクローザ装置の作動を説明す
る図である。
【図10】本発明に係るドアクローザ装置の作動を説明
する図である。
【符号の説明】
3 ストライカ 6 駆動機構 9 リフトレバー 11 アウトサイドハンドル 41 ラッチ 42 ポール 53 ラッチレバー 51 パッシブレバー 52 アクティブレバー 55 キャンセルレバー 81 第1平行レバー 82 第2平行レバー 83 移動レバー 83c 矩形穴 83d 壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水 島 宏 之 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 小 田 敏 嗣 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転動作によりボデー側のストライカと
    係脱してドア完全閉状態及びドア開状態をドア半閉状態
    を挟んで作り出すドア側のラッチと、該ラッチと一体回
    転するラッチレバーと、該ラッチレバーを一方向に押圧
    して前記ラッチを前記ドア半閉状態からドア完全閉状態
    となるように前記ラッチレバーと共に回転動作させるパ
    ッシブレバーと、駆動機構に連係され前記パッシブレバ
    ーを作動させるアクティブレバーと、前記パッシブレバ
    ーと前記アクティブレバーの間に配設され回動動作によ
    り前記アクティブレバーの作動を前記パッシブレバーの
    作動として前記パッシブレバーに伝達又は前記アクティ
    ブレバーの作動を前記パッシブレバーに対して空振りさ
    せるキャンセルレバーとを有するドアクローザ装置にお
    いて、前記キャンセルレバーを回動動作させる移動レバ
    ーと、該移動レバーを移動自在に支持する第1及び第2
    平行レバーとを有するドアクローザ装置。
  2. 【請求項2】 前記移動レバーは、その移動動作で前記
    キャンセルレバーを押圧する壁部を備えた矩形穴を有す
    る、請求項1記載のドアクローザ装置。
  3. 【請求項3】 前記キャンセルレバーは、前記矩形穴に
    挿通され且つ前記壁部と係合可能なピンを備え、前記パ
    ッシブレバー、前記アクティブレバー、前記キャンセル
    レバー及び前記移動レバーが積層配置される、請求項2
    記載のクローザ装置。
  4. 【請求項4】 前記ラッチを前記ドア半閉状態又は前記
    完全閉状態を作り出すように保持する回転自在なポール
    と、該ポールと同軸上に配され且つ前記ポール及びアウ
    トサイドハンドルに連係され該アウトサイドハンドルの
    操作により前記ポールを回転動作させるリフトレバーと
    を有し、前記第1平行レバーを前記リフトレバーと前記
    アウトサイドハンドルとの間に前記ポールと同軸上で配
    し前記リフトレバー及び前記アウトサイドハンドルに連
    結した、請求項1記載のドアクローザ装置。
JP26101996A 1996-10-01 1996-10-01 ドアクローザ装置 Expired - Fee Related JP3582252B2 (ja)

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