JPH10266669A - 車両用ドアクローザ装置 - Google Patents

車両用ドアクローザ装置

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JPH10266669A
JPH10266669A JP7715197A JP7715197A JPH10266669A JP H10266669 A JPH10266669 A JP H10266669A JP 7715197 A JP7715197 A JP 7715197A JP 7715197 A JP7715197 A JP 7715197A JP H10266669 A JPH10266669 A JP H10266669A
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Hiroshi Ishihara
原 博 石
Yoshinobu Ogura
椋 義 信 小
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Aisin Kiko Co Ltd
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャンセルレバーのレバー比を大きくするこ
となくキャンセル不良を解消すること。 【解決手段】アクティブレバー33及びパッシブレバー
34の一方にキャンセルレバー35を回転自在に支持し
且つアクティブレバー33及びパッシブレバー34の他
方とキャンセルレバー35との間に係脱機構33b、3
5aを構成し、係脱機構33b、35aを、アクティブ
レバー33及びパッシブレバー34の他方とキャンセル
レバー35との一方に形成された第1開口331b及び
第2開口332bを備える異径形状の長穴開口33b
と、アクティブレバー33及びパッシブレバー34の他
方とキャンセルレバー35との他方に形成され長穴開口
33bに挿通される矩形形状のピン部35aとを有して
構成し、更に、操作源41に連結された出力ピン93a
が挿通され且つ長手方向において幅が可変するキャンセ
ルレバー35の回転中心を中心とした円弧形状の長穴3
5bをキャンセルレバー35に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローザ機構によ
りラッチ機構を作動させて半閉状態にある車両ドアを完
全閉状態とするドアクローザ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用ドアクローザ装置
としては、特開平5−59856号公報に示されるもの
が知られている。これは、車両ドア側に設けられ車両ボ
デー側に設けられたストライカと係合して車両ドアを半
閉状態及び完全閉状態で保持するラッチ機構と、該ラッ
チ機構に連係され前記ラッチ機構を作動させて半閉状態
にある車両ドアを完全閉状態とするクローザ機構とを有
するものであって、クローザ機構を、駆動原に連係され
たアクティブレバーと、アクティブレバーに連係され且
つラッチ機構と連係可能なパッシブレバーと、アクティ
ブレバーとパッシブレバーとの間に配設され且つ操作源
に連係されパッシブレバーとアクティブレバーとの連係
を係脱するキャンセルレバーとを有して構成していた。
【0003】又、この従来装置では、パッシブレバーに
第1開口及び第2開口を備える異径形状の長穴開口を形
成し且つキャンセルレバー及びアクティブレバーに長穴
開口に挿通される円形のピン部を支持し、キャンセルレ
バーの回転によりピン部をアクティブレバーに対してス
ライドさせてピン部をパッシブレバーの第1開口及び第
2開口間で移動させることによりアクティブレバーとパ
ッシブレバーとの連係の係脱を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
装置であると、アクティブレバーとパッシブレバーとが
連係している際の両者の動きを許容するために、キャン
セルレバーは、ピン部をガイドする長穴を備えている
が、アクティブレバーとパッシブレバーとの連係を断つ
ためにピン部を第2開口から第1開口へと移動させる
際、キャンセルレバーの回転操作タイミングによって
は、キャンセルレバーの回転中心からピン部までの距離
が短く、ピン部のスライド量が少なくなる。この結果、
ピン部が円形状を呈しているため、ピン部が第1開口と
第2開口とを連続させる凸状の側壁に引っ掛かり、キャ
ンセル不良となる恐れがある。これを回避するために
は、キャンセルレバーの回転中心からピン部までの距離
を長くとれば良いが、この場合、キャンセルレバーを回
転させる操作力が重くなってしまう。
【0005】故に、本発明は、キャンセルレバーのレバ
ー比を大きくすることなくキャンセル不良を解消するこ
とを、その技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、アクティ
ブレバー及びパッシブレバーの一方にキャンセルレバー
を回転自在に支持し且つ前記アクティブレバー及び前記
パッシブレバーの他方と前記キャンセルレバーとの間に
係脱機構を構成し、該係脱機構を、前記アクティブレバ
ー及び前記パッシブレバーの他方と前記キャンセルレバ
ーとの一方に形成された第1開口及び第2開口を備える
異径形状の長穴開口と、前記アクティブレバー及び前記
パッシブレバーの他方と前記キャンセルレバーとの他方
に形成され前記長穴開口に挿通される矩形形状のピン部
とを有して構成し、更に、前記操作源に連結された出力
ピンが挿通され且つ長手方向において幅が可変する前記
キャンセルレバーの回転中心を中心とした円弧形状の長
穴を前記キャンセルレバーに形成した、ことである。
【0007】この技術的手段によれば、ピン部が矩形形
状を呈しているため、ピン部は、第2開口から第1開口
に移動する際に第1開口及び第2開口を連続する凸状の
側壁を回避しながら移動する。よって、キャンセルレバ
ーのレバー比を大きくすることなくキャンセル不良を解
消し得る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示されるように、ドアクロ
ーザ装置1は、ラッチ機構2とクローザ機構3を備えて
おり、スライド動作によって開閉するスライドドア4内
に配設され、車両ボデー5に設けられたストライカ51
とラッチ機構2の後述するラッチ21との係合によりス
ライドドア4を閉状態に保持する。
【0009】図2ないし図4に示されるように、ラッチ
機構2は、ラッチ21及びポール22を有して構成され
ている。
【0010】ラッチ21は、スライドドア4内に後述す
るベースプレート31を介して固定され且つ所定の間隔
をもって対向配置された対のベースプレート23、24
間に配置されており、ピン25によりベースプレート2
3、24に回転自在に支持されている。このラッチ21
は、その外周面21eに開口したU字溝21aを備えて
おり、このU字溝21a内には、スライドドア4の閉動
作に伴い、ストライカ51が進入可能となっている。
又、ラッチ21には、その外周面21eから外方に突出
し且つポール22と係脱可能な第1及び第2の係合爪2
1b、21cが形成されている。ピン25回りには、一
端がラッチ21に係止され且つ他端がベースプレート2
4に係止されたスプリング27が配設されており、ラッ
チ21は、このスプリング27の付勢力を受けて図2示
時計方向つまりU字溝21a内に進入したストライカ5
1をU字溝21a外に送り出す方向に常時回転付勢され
ている。
【0011】ポール22は、ラッチ21と同様に、ベー
スプレート23、24に配置されており、ピン26によ
りベースプレート23、24に回転自在に支持されてい
る。このポール22は、その回転動作によりラッチ21
の第1及び第2の係合爪21b、22cと係脱自在とさ
れている。ピン26回りには、一端はポール22に係止
され且つ他端がベースプレート24に係止されたスプリ
ング28が配設されており、ポール22は、このスプリ
ング28の付勢力を受けて図2示反時計方向つまりラッ
チ21の第1及び第2の係合爪21b、21cと係合す
る方向に常時回転付勢されている。
【0012】このような構成において、ストライカ51
とラッチ21との係合時における第1の係合爪21bと
ポール22との係合によりラッチ機構2のハーフラッチ
状態が設定され、スライドドア2を半閉状態で保持す
る。又、ストライカ51とラッチ21との係合時におけ
る第2の係合爪21cとポール22との係合によりラッ
チ機構2のフルラッチ状態が設定され、スライドドア2
を完全閉状態で保持する。
【0013】ラッチ21には、クローザ機構3と連係可
能なピン6が立設されている。
【0014】図5ないし図7に示されるように、クロー
ザ機構3は、モータ32、アクティブレバー33、パッ
シブレバー34及びキャンセルレバー35を有して構成
されている。
【0015】モータ32は、スライドドア4内に固定さ
れたベースプレート31に減速ギヤ構造32aを内蔵す
るハウジングを介して固定されている。このモータ32
には、ハウジング内蔵の減速ギヤ構造32aを介してベ
ースプレート31の表面側に配置された出力ピニオンギ
ヤ32bが連結されている。アクティブレバー33は、
ベースプレート31の表面側に配置されており、ピン3
6によりベースプレート31に回転自在に支持されてい
る。このアクティブレバー33には、円弧ラック形状を
呈したセクタギヤ部33aが形成されており、モータ3
2の出力ピニオンギヤ32bと噛合している。パッシブ
レバー34は、アクティブレバー33と同様に、ベース
プレート31の表面側に配置され、アクティブレバー3
3と同軸となるように、ピン36により回転自在に支持
されている。このパッシブレバー34には、連係腕部3
4aが形成されている。この連係腕部34aは、その回
転軌跡上にラッチ21のピン6が位置するように延在し
ており、パッシブレバー34の回転で連係腕部34aが
ピン6と当接するようになっている。この連係腕部34
aとピン6との当接により両者間の連係を成す。キャン
セルレバー35は、アクティブレバー33とパッシブレ
バー34との間に配置され、ピン37によりパッシブレ
バー34に後述する連係位置及びキャンセル位置を取る
ように回転自在に支持されている。アクティブレバー3
3の回転中心(ピン35)を挟んでセクタギヤ部33a
と対向する部分には、異形形状の長穴開口33bが形成
されている。キャンセルレバー35には、長穴開口33
bに挿通される矩形形状のピン部35aが一体に突出形
成されている。アクティブレバー33の長穴開口33b
は、アクティブレバー33の周方向所定範囲に渡る第1
開口331b及び第1開口331bから連続し且つアク
ティブレバー33の径方向に渡る第2開口332bを備
える。第2開口332bのアクティブレバー33の径方
向幅は、キャンセルレバー35のピン部35aと略同じ
幅となっている。キャンセルレバー35のピン部35a
は、キャンセルレバ−35のピン37を中心としたパッ
シブレバ34に対する回転により、第1開口331b内
に位置したり第2開口332b内に位置したりするよう
に、アクティブレバー33に対して移動し、ピン部35
aが第2開口332b内に位置(キャンセルレバー35
の連係位置)することにより、アクティブレバー33の
回転がキャンセルレバー35を介してパッシブレバー3
4に伝わり、アクティブレバー33及びパッシブレバー
34の両者がピン36を中心にして一体的に回転するよ
うになる。又、ピン部35aが第1開口331b内に位
置(キャンセルレバー35のキャンセル位置)すること
により、アクティブレバー33がキャンセルレバー35
に対して空振りし、アクティブレバ33ーとパッシブレ
バー34とは相対回転するようになる。
【0016】キャセンルレバー35には、ピン36を中
心とした円弧形状の長穴35bが形成されている。又、
ベースプレート31の裏面側には、スライドドア4のア
ウトサイドハンドル41(図1示)に連結された直線移
動する2枚の移動リンク91、92及びベースプレート
31に回転自在に支持された回転リンク93よりなるリ
ンク機構9が配設されている。このリンク機構9の回転
リンク93は、出力ピン93aを備えており、この出力
ピン93aは、キャンセルレバー35の長穴35bに挿
通されている。長穴35bには、幅の狭い部分351b
と幅の広い部分352bとをその長手方向において設定
されており、幅の狭い部分351bは、出力ピン93a
と略同じ幅で、幅の広い部分352bは、出力ピン93
aより広く、両者間にスキマを設定している。
【0017】パッシブレバー34とベースプレート31
に固定されたサブプレート31a(ピン6を支持すると
共にキャンセルレバー35とアクティブレバー33との
係合部位を被覆する)との間には、スプリング38が配
設されており、パッシブレバー34は、このスプリング
38の付勢力を受けて図5示時計方向つまり連係腕部3
4aがラッチ21のピン6から遠ざかる方向に常時付勢
されている。又、ベースプレート31に固定されたサブ
プレート32(出力ピニオンギヤ32bとアクティブレ
バー33のセクタギヤ部33aとの噛合部位を被覆す
る)は、アクティブレバー33のセクタギヤ部33aの
両端面と当接可能な対のストッパ体39、40が固定さ
れており、このストッパ体39、40によりアクティブ
レバー33の回転角を規定している。
【0018】尚、ベースプレート31は、ラッチ機構2
を支持しており、これにより、ラッチ機構2とクローザ
機構3とがベースプレート31によりユニット化され、
スライドドア4に対する組付性を向上させている。
【0019】図2に示されるように、ベースプレート2
4上には、ロータリ式のラッチスイッチ7及びリミット
式のポールスイッチ8が配設されている。ラッチスイッ
チ7は、ラッチ機構2のハーフラッチ状態が得られるラ
ッチ21のハーフラッチ位置及びフルラッチ状態が得ら
れるフルラッチ位置を検出するものであって、その入力
レバー71にラッチ21に立設された連結ピン29が長
穴71aを介して連結されている。尚、連結ピン29
は、ラッチ21からベースプレート24に形成された長
穴24aに挿通されて入力レバー71へと延在してい
る。ポールスイッチ8は、ポール22の回転によりオン
・オフしてラッチ機構2がハーフラッチ状態及びフルラ
ッチ状態となる時のポール22の回転を検出するもので
あって、その可動接点81がポール22に固定された検
出ブロック30と接触可能となっている。
【0020】図5に示されるように、ベースプレート3
1の表面側には、リミット式の元位置スイッチ10が配
設されている。又、裏面側には、リミット式のハンドル
スイッチ11が配設されている。元位置スイッチ10
は、アクティブレバー33のセクタギヤ部33aの一方
の端面がストッパ体39と当接したアクティブレバー3
3の初期位置を検出するものであって、その可動接点1
01がセクタギヤ部33aの一方の端面と当接可能とな
っている。ハンドルスイッチ11は、スライドドア4の
アウトサイドハンドル41が操作されたか否かを移動リ
ンク91の移動から検出するものであって、その可動接
点111が移動リンク91の検出部91aと接触可能と
なっている。
【0021】図8に示されるように、ラッチスイッチ7
及びポールスイッチ8の検出信号に基づいてクローザ機
構3のモーター32を作動制御するCPUの入力ポート
P1には、ラッチスイッチ7の基板状のハーフラッチ接
点72がポールスイッチ8を介して接続されている。入
力ポートP2には、ラッチスイッチ7の可動接点73が
接続されており、入力ポートP3には、基板状のフルラ
ッチ接点74が接続されている。又、入力ポートP4、
P5には、元位置スイッチ10及びハンドルスイッチ1
1が直列に接続されている。更に、出力ポートP6、P
7には、クローザ機構3のモーター32が接続されてい
る。
【0022】次に作動について説明する。
【0023】スライドドア4が開状態の時、ストライカ
51とラッチ21とは、非係合状態にあり、ラッチ21
の第1及び第2の係合爪21b、21cとポール22と
は、非係合状態にある。この状態において、ラッチスイ
ッチ7は、オフ状態にあり、ポールスイッチ8は、ポー
ル22の検出ブロック30と可動接点81との接触でオ
ン状態にある。又、図5及び図9に示されるように、ア
クティブレバー33は、セクタギヤ部33aの一方の端
面がストッパ体39と当接した初期位置にあり、キャン
セルレバー35は、ピン部35aが長穴開口33bの第
2開口332b内に位置するように、連係位置に位置し
ている。この状態において、元位置スイッチ10は、可
動接点101とセクタギヤ部33aの一方の端面との接
触でオフ状態にあり、ハンドルスイッチ11は、キャン
セルレバー35が連係位置に位置しているつまりアウト
サイドハンドル41が操作されていないことで、その可
動接点111と移動リンク91の検出部91aとの当接
でオン状態にある。
【0024】この状態において、スライドドア4を閉動
作すると、ストライカ51がラッチ21のU字溝21a
内に進入してラッチ21がスプリング27の付勢力に抗
して回転していく。これにより、ラッチ21がハーフラ
ッチ位置に位置して第1の係合爪21bとポール22と
が係合してラッチ機構2がハーフラッチ状態となる。こ
の時、ポール22は、ラッチ21の回転に合せてスプリ
ング28の付勢力に抗して一旦、回転させられた後、ス
プリング28の付勢力により再び回転させられて第1の
係合爪21bと係合する。このポール22とラッチ21
の第1の係合爪21bとの係合によりラッチ21のスプ
リング27の付勢力による回転が規制され、スライドド
ア4は、半閉状態で保持されることになる。
【0025】このようなラッチ機構2の作動を受けて、
図15に示されるように、ラッチスイッチ7は、ラッチ
21がハーフラッチ位置に位置することで、ハーフラッ
チ接点72を閉じ(ラッチスイッチハーフオン)、ポー
ルスイッチ8は、ポール22のスプリング28の付勢力
に抗した回転で(ポールスイッチ8の可動接点81とポ
ール22の検出ブロック30との接触が外れる)一旦、
オフとなった後、スプリング28の付勢力による回転で
再びオンとなる。そして、ハーフラッチ接点72が閉じ
られ且つポールスイッチ8がオン状態となることで、C
PUの入力ポートP1、P2にオン信号が入力される。
このように、ラッチ機構2のハーフラッチ状態をラッチ
スイッチ7とポールスイッチ8の両方で検出するので、
精度良く且つ確実なハーフラッチ状態の検知が可能とな
る。
【0026】CPUの入力ポートP1、P2にオン信号
が入力されると、CPUは、このオン信号に基づいて出
力ポートP6、P7に正転駆動信号を出力する。これに
より、クローザ機構3のモーター32が正転駆動して図
9ないし図11に示されるように、アクティブレバー3
3が出力ピニオンギヤ32bとセクタギヤ部33aとの
噛合により図9ないし図11示反時計方向にセクタギヤ
33aの他方の端面がストッパ体40と当接するまで回
転していく。この時、キャセンルレバー35が連係位置
にあり、ピン部35aが長穴開口33bの第2開口33
2b内に位置しているので、パッシブレバー34もアク
ティブレバー33と一体にスプリング38の付勢力に抗
して図9ないし図11示反時計方向に回転していく。
又、キャンセルレバー35も、リンク機構9の出力ピン
93aがキャンセルレバー35の長穴35bの幅の広い
部分352bから幅の狭い部分351bへと移動してい
くようなガイドにより、パッシブレバー34及びアクテ
ィブレバー33の一体回転と共に図9ないし図11に示
すように移動していく。結果、パッシブレバー34の連
係腕部34aがその回転軌跡上にあるラッチ21のピン
6を押し、ラッチ21がスプリング27の付勢力に抗し
て回転していく。これにより、ラッチ21がフルラッチ
位置に位置して第2の係合爪21cとポール22とが係
合してラッチ機構2がフルラッチ状態となる。この時、
ポール22は、ラッチ21の回転に合せてスプリング2
8の付勢力に抗して一旦、回転させられた後、スプリン
グ28の付勢力により再び回転させられて第2の係合爪
21cと係合する。このポール22とラッチ21の第2
の係合爪21cとの係合によりラッチ21のスプリング
27の付勢力による回転が規制され、スライドドア4
は、完全閉状態で保持されることになる。
【0027】このようなラッチ機構2の作動を受けて、
図15に示されるように、ラッチスイッチ7は、ラッチ
21がフルラッチ位置に位置することで、フルラッチ接
点74を閉じ(ラッチスイッチフルオン)、ポールスイ
ッチ8は、ポール22のスプリング28の付勢力に抗し
た回転で(ポールスイッチ8の可動接点81とポール2
2の検出ブロック30との接触が外れる)一旦、オフと
なった後、スプリング28の付勢力による回転で再びオ
ンとなる。この時、ハーフラッチ接点72は、閉じられ
たままとなっている。そして、ハーフラッチ接点72及
びフルラッチ接点74が閉じられ且つポールスイッチ8
がオン状態となることで、CPUの入力ポートP1、P
2、P3にオン信号が入力される。このように、ラッチ
機構2のフルラッチ状態をラッチスイッチ7とポールス
イッチ8の両方で検出するので、精度良く且つ確実なフ
ルラッチ状態の検知が可能となる。又、元位置スイッチ
10は、アクティブレバー33の回転によりその可動接
点101とセクタギヤ部の一方の端面との接触が解除さ
れることでオン状態となる。
【0028】CPUの入力ポートP1、P2、P3にオ
ン信号が入力されると、CPUは、このオン信号に基づ
いて出力ポートP6、P7に駆動停止信号を出力する。
これにより、クローザ機構3のモーター32の正転駆動
が停止する。その後、駆動停止から所定時間後にCPU
の出力ポートP6、P7から逆転駆動信号が出力され、
モーター32が前述とは逆に逆転駆動し、図12に示さ
れるように、アクティブレバー33及びパッシブレバー
34が図11ないし図12示時計方向に一体に回転して
セクタギヤ部33aの一方の端面とストッパ体39とが
当接する初期位置に復帰する。このアクティブレバー3
3の初期位置復帰により、図15に示されるように、セ
クタギヤ部33aの一方の端面と元位置スイッチ10の
可動接点101とが接触して元位置スイッチ10がオフ
状態となり、CPUの入力ポートP6、P7にオフ信号
が入力される。この結果、CPUは、このオフ信号に基
づいて出力ポートP6、P7に駆動停止信号を出力し、
モーター32の逆転駆動を停止する。
【0029】クローザー機構3のモーター31が正転駆
動してアクティブレバー33及びパッシブレバー34が
一体回転している際に、アウトサイドハンドル41を操
作すると、移動リンク91、92を介して回転リンク9
3が回転させられる。この回転リンク93の回転によ
り、図13及び図14に示されるように、回転リンク9
3の出力ピン93aがキャンセルレバー35の長穴35
bの側壁を押してキャンセルレバー35がピン37を中
心に図13示時計方向に回転し、キャンセルレバー35
のピン部35aがアクティブレバー33の長穴開口33
bの第2開口332bから第1開口331bへと移動す
る。この時、ピン部35aは、矩形形状を呈しているの
で、長穴開口33bの第1開口331bと第2開口33
2bとの連続部分の凸状の側壁333bに引っ掛かるよ
うなことがなく、又、仮に、引っ掛かったとしても、長
穴35bの幅の広い部分352bによる出力ピン93a
との間のスキマによりキャンセルレバー35は、引っ掛
かりによる反力でピン部35aに対してその向きを変
え、この引っ掛かりを解消するので、キャンセルレバー
35のスムーズな回転が確保される。これにより、アク
ティブレバー33とパッシブレバー34との一体回転が
断たれ、パッシブレバー34がスプリング38の付勢力
により今までとは逆に回転して初期位置に復帰する。結
果、ラッチ機構2のハーフラッチ状態からフルラッチ状
態への移行つまりスライドドア4の半閉状態から完全閉
状態への移行が機械的にキャンセルされる。
【0030】このアウトサイドハンドル41の操作を受
けて、図16に示されるように、ハンドルスイッチ11
は、移動リンク91と可動接点111との接触が外れて
オフ状態となり、CPUの入力ポートP4、P5にオフ
信号が入力される。
【0031】CPUの入力ポートP4、P5にオフ信号
が入力されると、CPUは、このオン信号に基づいて出
力ポートP6、P7に駆動停止信号を出力する。これに
より、クローザ機構3のモーター32の正転駆動が停止
する。その後、駆動停止から所定時間後にCPUの出力
ポートP6、P7から逆転駆動信号が出力され、モータ
ー32が前述とは逆に逆転駆動し、アクティブレバー3
3が初期位置に復帰する。このアクティブレバー33の
初期位置復帰により、図16に示されるように、セクタ
ギヤ部33aの一方の端面と元位置スイッチ10の可動
接点101とが接触して元位置スイッチ10がオフ状態
となり、CPUの入力ポートP6、P7にオフ信号が再
び入力される。この結果、CPUは、このオフ信号に基
づいて出力ポートP6、P7に駆動停止信号を出力し、
モーター32の逆転駆動を停止する。
【0032】尚、上記した実施の形態では、キャンセル
レバー35の存在により一体回転するアクティブレバー
33とパッシブレバー34とを構造上別体(2枚のレバ
ー)としているが、キャンセルレバー35の配置をアク
ティブレバー33とパッシブレバー34との間以外の部
位に設けるか或はキャンセルレバーを無くした場合に
は、アクティブレバー33とパッシブレバー34とを構
造上でも一体物(一枚のレバー)としてもよい。特許請
求の範囲に記載の請求項1は、この変形例も含むもので
ある。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、アクティブレバー及び
パッシブレバーの何れか一方とキャンセルレバーとのい
ずれか一方に形成された異形形状の長穴開口に挿通され
るいずれか他方に形成されたピン部を矩形形状としたの
で、ピン部を第2開口から第1開口に移動する際に第1
開口及び第2開口を連続する凸状の側壁を回避しながら
移動させることができる。これにより、キャンセル不良
を解消することができる。又、キャンセルレバーのレバ
ー比は、変更されないので、キャンセルレバーを回転さ
せる操作力が重くなることもない。
【0034】又、本発明によれば、操作源とキャンセル
レバーとをキャンセルレバーに形成された長手方向にお
いて幅が可変する長穴及び長穴に挿通される操作源に連
結された出力ピンで連係したので、出力ピンと長穴の側
壁との間のスキマ分だけキャンセルレバーのピン部に対
して向きを変えることができる。これにより、ピン部と
凸状の側壁との引っ掛かりを強制的に解消することがで
き、キャンセル不良をより確実に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ドアクローザ装置を搭載し
た車両の斜視図である。
【図2】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ
機構を示す正面図である。
【図3】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ
機構のラッチを示す断面図である。
【図4】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のラッチ
機構のポールを示す断面図である。
【図5】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロー
ザ機構の正面図である。
【図6】図5の裏面図である。
【図7】図5のA−A線断面図である。
【図8】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御回
路を示す回路図である。
【図9】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロー
ザ機構の作動を示す正面図である。
【図10】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロ
ーザ機構の作動を示す正面図である。
【図11】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロ
ーザ機構の作動を示す正面図である。
【図12】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロ
ーザ機構の作動を示す正面図である。
【図13】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロ
ーザ機構の作動を示す正面図である。
【図14】本発明に係る車両用ドアクローザ装置のクロ
ーザ機構の作動を示す正面図である。
【図15】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御
回路の通常作動を示すタイミングチャート図である。
【図16】本発明に係る車両用ドアクローザ装置の制御
回路のキャンセル作動を示すタイミングチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 車両用ドアクローザ装置 2 ラッチ機構 3 クローザ機構 4 スライドドア(車両ドア) 5 車両ボデー 32 モーター(駆動源) 33 アクティブレバー 34 パッシブレバー 35 キャンセルレバー 41 アウトサイドハンドル(操作源) 33b 長穴開口(係脱機構) 35a ピン部(係脱機構) 35b 長穴 93a 出力ピン 331b 第1開口 332b 第2開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドア側に設けられ車両ボデー側に設
    けられたストライカと係合して車両ドアを半閉状態及び
    完全閉状態で保持するラッチ機構と、該ラッチ機構に連
    係され前記ラッチ機構を作動させて半閉状態にある車両
    ドアを完全閉状態とするクローザ機構とを有する車両用
    ドアクローザ装置であって、前記クローザ機構を、駆動
    原に連係されたアクティブレバーと、該アクティブレバ
    ーに連係され且つ前記ラッチ機構と連係可能なパッシブ
    レバーと、前記アクティブレバーと前記パッシブレバー
    との間に配設され且つ操作源に連係され前記パッシブレ
    バーと前記アクティブレバーとの連係を係脱するキャン
    セルレバーとを有して構成した車両用ドアクローザ装置
    において、前記アクティブレバー及び前記パッシブレバ
    ーの一方に前記キャンセルレバーを回転自在に支持し且
    つ前記アクティブレバー及び前記パッシブレバーの他方
    と前記キャンセルレバーとの間に係脱機構を構成し、該
    係脱機構を、前記アクティブレバー及び前記パッシブレ
    バーの他方と前記キャンセルレバーとの一方に形成され
    た第1開口及び第2開口を備える異径形状の長穴開口
    と、前記アクティブレバー及び前記パッシブレバーの他
    方と前記キャンセルレバーとの他方に形成され前記長穴
    開口に挿通される矩形形状のピン部とを有して構成し、
    更に、前記操作源に連結された出力ピンが挿通され且つ
    長手方向において幅が可変する前記キャンセルレバーの
    回転中心を中心とした円弧形状の長穴を前記キャンセル
    レバーに形成した、車両用クローザ装置。
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US9121217B1 (en) 2001-07-13 2015-09-01 Steven M. Hoffberg Intelligent door restraint

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