JPH10102274A - バイポーラ型海水電解槽 - Google Patents

バイポーラ型海水電解槽

Info

Publication number
JPH10102274A
JPH10102274A JP8261885A JP26188596A JPH10102274A JP H10102274 A JPH10102274 A JP H10102274A JP 8261885 A JP8261885 A JP 8261885A JP 26188596 A JP26188596 A JP 26188596A JP H10102274 A JPH10102274 A JP H10102274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
electrode
bipolar
electrolytic cell
faces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8261885A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Iwai
卓司 岩井
Yuichi Okuzaki
友一 奥崎
Keiichiro Ishiguro
桂一郎 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8261885A priority Critical patent/JPH10102274A/ja
Publication of JPH10102274A publication Critical patent/JPH10102274A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右に対向する電極間にスケールが堆積した
場合に上下の電極間に流れる迷走電流の抑制を可能と
し、電極の端部の溶解損傷の発生と塩素発生電流効率の
低下の防止を可能とする。 【解決手段】 上部に陰極面8が設けられ下部に陽極面
9が設けられた複数の電極7がそれぞれの極面を他の電
極5,6,7の極性の異なる極面と対向させて縦横に配
設されて形成されたバイポーラ型海水電解槽において、
上下の電極5,6,7の間隙にそれぞれ配設され、それ
ぞれの上面に上方の電極5,7の下端部が挿入される第
1の溝2,2aが設けられ、下面に下方の電極6,7の
上端部が挿入される第2の溝3,3aが設けられた鞘型
スペーサ1,1aを備えたものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラ型(電
極多段積層型)海水電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】海水電解槽とは、平板状の陽極と陰極が
その面を対向させて配設され、その間に海水を流し、陽
極面により次亜塩素酸を生成するものである。
【0003】バイポーラ型海水電解槽とは、図2の正面
図に示されるように、複数枚の電極が縦横に千鳥状に配
設され、電源の+側と−側に接続された電極5,6以外
の電極7は、それぞれ上部に陰極面8、下部に陽極面9
が設けられたものであり、それぞれの電極5,6,7は
チタンにより形成され、陽極面9は白金メッキ及び白金
属コーティングが施されている。
【0004】上記電源の+側に接続された電極5の陽極
面9とそれぞれの斜め下方に隣接して配設された電極7
の陰極面8とは対向して第1段を形成し、以下順次、斜
め上方の電極7の陽極面9と斜め下方の電極7の陰極面
8とが対向して第2段,第3段,……を形成しており、
下方より電極間に海水が流入し、電気分解により次亜塩
素酸を生成する。
【0005】従来のバイポーラ型海水電解槽において
は、対向する電極の陽極面と陰極面の間隙は図3(a)
に示すように3mmであり、上下に位置する電極の端部間
の間隙は図3(b)に示すように25mmであって、後者
の間隙は図3(b)に示すようにスペーサ01により保
持されていた。
【0006】そのため、通常の電気分解時には、大部分
の電流は図3(a)に示すように対向する陽極面から陰
極面へ流れ(最大15A/dm2 ) 、上方の電極の下端部
から25mmの間隙を介して下方の電極の上端部へ流れる
迷走電流10は、この間隙寸法の違いによる溶液(海
水)の抵抗差により抑制されていた。
【0007】なお、上記電極へのスケール4の付着を防
止することは難しく、電解槽の運転に支障をきたす状態
となった場合には、運転を停止して付着したスケールを
酸洗により取り除く必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイポーラ型海
水電解槽においては、前記のように、通常の電気分解時
における迷走電流は抑制されていた。
【0009】しかしながら、陰極で発生するスケール
(水酸化マグネシウム等)により、図3(c)に示すよ
うに電極7dの陽極面と電極7f,7gの陰極面の間が
閉塞した場合、電極7aから電極7dに電流は流れず、
電極7aの下端部から電極7fの上端部へとバイパスし
(これを迷走電流と称する)、このときの電極7a,7
fの端部間を流れる電流の電流密度は、電極面積比によ
り増大する(図3(b)に示すように電極の縦は300
mm、横は400mm、厚さは1.5mmのため、300×4
00/1.5×400=200倍)。
【0010】そのため、電解電圧は、チタンの溶出電位
(約10V)以上に達して電極7aが端部から溶解損傷
される。本発明は、上記の課題を解決しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部に陰極面を有し下部に陽極面を有する複数の電
極が、それぞれ他の電極の極性の異なる極面と対向して
縦横に配設されて形成され、電極間に海水が供給されて
次亜塩素酸を生成するバイポーラ型海水電解槽におい
て、上方と下方の電極の間隙にそれぞれ配設され、それ
ぞれ上面に上方の電極の下端部が挿入される第1の溝が
設けられ、下面に下方の電極の上端部が挿入される第2
の溝が設けられた鞘型スペーサを備えたことを特徴とし
ている。
【0012】上記において、上下に配設された電極間は
鞘型スペーサにより保持され、上下の電極間を流れる迷
走電流の通電距離は大幅に増加するため、左右に対向す
る電極間の一部でスケールによる閉塞を生じた場合に上
下の電極間に流れる迷走電流は大幅に抑制される。
【0013】そのため、迷走電流が流れることによる電
極の端部の溶解損傷の発生の防止が可能になるととも
に、迷走電流による塩素発生電流効率の低下を抑制する
ことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るバイ
ポーラ型海水電解槽について、図1により説明する。
【0015】図1に示す本実施形態は、上部に電源の+
側に並列接続された電極5が複数枚配設され、下部に電
源の−側に並列接続された電極6が複数枚配設され、上
部の電極5と下部の電極6の間にそれぞれ上部に陰極面
8が形成され下部に陽極面9が形成された複数枚の電極
7が千鳥状に配設されたバイポーラ型海水電解槽におい
て、上方に位置する電極5又は7と下方に位置する電極
6又は7との間隙にそれぞれ配設され、図1(c),
(d)に示すように上方の電極5又は7の下端部が挿入
される溝2,2aが上面に設けられ、下方の電極6又は
7の上端部が挿入される溝3,3aが下面に設けられた
複数の鞘型スペーサ1,1aを備えている。
【0016】なお、図1(c)に示す鞘型スペーサ1a
は、両側部に配設される上下の電極間の間隙に配設され
るものであり、図1(d)に示す鞘型スペーサ1は、そ
れ以外の電極間の間隙に配設されるものである。
【0017】上記において、鞘型スペーサ1,1aは、
図1(c)に示すようにそれぞれの溝2,2a,3,3
aの深さが10mmで、幅が45mmのため、上下の電極間
の通電距離は従来の25mmから45mm以上となり、電気
抵抗が大幅に増加するため、図1(e)に示すように電
極7dと電極7f,7g間にスケール4が堆積した場合
にも、従来の装置の場合に見られた電極7aの下端部と
電極7fの上端部の間を流れる迷走電流を防止すること
ができた。
【0018】なお、この場合、従来の装置で電極7aの
下端部から電極7fの上端部へ流れていた迷走電流は、
電極7b,7cが負担することになるが、実際の電解槽
は、1段当り20枚程度の陽極面9を有するため、各陽
極面9の負担は20/19=1.05倍で済み、電極へ
の影響はない。また、従来の電解槽で発生していた迷走
電流(全電流の2〜4%)は大幅に抑制されるため、塩
素発生電流効率は2〜4%の上昇が認められた。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上部に陰極面が設けられ下部
に陽極面が設けられた複数の電極がそれぞれの極面を他
の電極の極性の異なる極面と対向させて縦横に配設され
て形成されたバイポーラ型海水電解槽において、上下の
電極の間隙にそれぞれ配設され、それぞれの上面に上方
の電極の下端部が挿入される第1の溝が設けられ、下面
に下方の電極の上端部が挿入される第2の溝が設けられ
た鞘型スペーサを備えたものとしたことによって、迷走
電流が流れることによる電極の端部の溶解損傷の防止が
可能になるとともに、迷走電流による塩素発生電流効率
の低下を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るバイポーラ型海水
電解槽の説明図で、(a)は正面断面図、(b)は
(a)のA−A矢視図、(c)は中央部の鞘型スペーサ
の斜視図、(d)は両側部の鞘型スペーサの斜視図、
(e)は電極間にスケールが堆積した状態の説明図であ
る。
【図2】バイポーラ型海水電解槽の概要を示す正面断面
図である。
【図3】従来の装置の説明図で、(a)は正面断面図、
(b)は(a)のB−B矢視図、(c)は電極間にスケ
ールが堆積した状態の説明図である。
【符号の説明】
1,1a 鞘型スペーサ 2,2a,3,3a 溝 4 スケール 5,6,7 電極 8 陰極面 9 陽極面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に陰極面を有し下部に陽極面を有す
    る複数の電極が、それぞれ他の電極の極性の異なる極面
    と対向して縦横に配設されて形成され、電極間に海水が
    供給されて次亜塩素酸を生成するバイポーラ型海水電解
    槽において、上方と下方の電極の間隙にそれぞれ配設さ
    れ、それぞれ上面に上方の電極の下端部が挿入される第
    1の溝が設けられ、下面に下方の電極の上端部が挿入さ
    れる第2の溝が設けられた鞘型スペーサを備えたことを
    特徴とするバイポーラ型海水電解槽。
JP8261885A 1996-10-02 1996-10-02 バイポーラ型海水電解槽 Withdrawn JPH10102274A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8261885A JPH10102274A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 バイポーラ型海水電解槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8261885A JPH10102274A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 バイポーラ型海水電解槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10102274A true JPH10102274A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17368124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8261885A Withdrawn JPH10102274A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 バイポーラ型海水電解槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10102274A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022044850A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解装置
WO2022154025A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022044850A1 (ja) * 2020-08-25 2022-03-03 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解装置
JP2022037503A (ja) * 2020-08-25 2022-03-09 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解装置
WO2022154025A1 (ja) * 2021-01-14 2022-07-21 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解システム
JP2022108804A (ja) * 2021-01-14 2022-07-27 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 電解システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4306952A (en) Electrolytic process and apparatus
JPS63137191A (ja) 金属電解析出用電解槽
AU753891B2 (en) Busbar construction for electrolytic cell
JPS5932548B2 (ja) 電解法と電解槽
KR960000208B1 (ko) 차아염소산염 생성을 위한 전해기 및 전해 생성물의 생산 방법
CA1265471A (en) Electrode with reversible polarity
JPS6059995B2 (ja) 不純な塩水の電解方法およびその装置
JP2617496B2 (ja) 高電流密度亜鉛めっきプロセスのための永久陽極
GB2123037A (en) Polarity reversal electrodes
JPH10102274A (ja) バイポーラ型海水電解槽
US4075077A (en) Electrolytic cell
CA2533450A1 (en) Metal electrowinning cell with electrolyte purifier
JP3091617B2 (ja) 複極式電解槽
KR100802364B1 (ko) 조립식 전극세트
KR930001243Y1 (ko) 해수 전해용 필터 프레스형 전해조
KR20070030866A (ko) 전해수 생성장치
IL34091A (en) An apparatus for the electrolysis of sea water or other saline solutions,especially for their sterilization
JP3221091B2 (ja) 非鉄金属電解方法
JPH0557284A (ja) 廃液処理方法
JP5511083B2 (ja) 溶融塩電解槽
JPH06192869A (ja) 電解槽
KR101986693B1 (ko) 하스텔로이 티타늄코팅막을 이용한 이온제거 전극판 구조
JP2007275728A (ja) 汚泥の電解処理装置
JPH04301092A (ja) 電着膜形成用陰極及びこれを用いた電解粉の製造方法
JP5051701B2 (ja) 流水式電気分解装置用のスケール抑制型電解ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202