JPH10102266A - 電気・電子回路部品 - Google Patents

電気・電子回路部品

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JPH10102266A
JPH10102266A JP27874196A JP27874196A JPH10102266A JP H10102266 A JPH10102266 A JP H10102266A JP 27874196 A JP27874196 A JP 27874196A JP 27874196 A JP27874196 A JP 27874196A JP H10102266 A JPH10102266 A JP H10102266A
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JP
Japan
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tin
silver
plating film
plating
bath
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JP27874196A
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English (en)
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Takao Takeuchi
孝夫 武内
Keigo Obata
惠吾 小幡
Seiji Masaki
征史 正木
Kazuhiro Aoki
和博 青木
Hidemi Nawafune
秀美 縄舟
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Daiwa Kasei Kenkyusho KK
Ishihara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Kasei Kenkyusho KK
Ishihara Chemical Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3421Leaded components
    • H05K3/3426Leaded components characterised by the leads
    • HELECTRICITY
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    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof
    • H05K3/3463Solder compositions in relation to features of the printed circuit board or the mounting process

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  • Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 錫−銀系二層めっき皮膜を被覆した電気・電
子回路部品を提供する。 【解決手段】 錫めっき皮膜上に光沢又は半光沢の外観
を有する0.005〜10μm厚さの電気又は無電解銀
めっき皮膜を予め被覆しておくことを特徴とする電気・
電子回路部品である。はんだ接合性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、はんだ接合技術
に関し、特に、錫−銀系のはんだで電気・電子回路を接
合するに適した錫めっき皮膜上に銀めっきを施してなる
二層錫−銀めっき皮膜を被覆した電気・電子部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気・電子工業においては、はんだ接合
によって回路を形成する方法は不可欠の技術であり、従
来、素材の熱損傷を避けるために極低温で接合しなけれ
ばならない等の特殊な場合を除き、殆どの場合の接合材
としては錫−鉛合金が、また、はんだ付け皮膜としても
錫−鉛合金めっきが利用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
鉛の健康・環境への影響が懸念され、有害な鉛を含む錫
−鉛はんだ接合材を規制しようとする考えが急速にひろ
まりつつあり、地球環境保護に立脚したグロ−バルな問
題として、鉛フリ−の代替接合材を開発する必要に迫ら
れている。
【0004】錫−鉛はんだ接合材の代替となりうるよう
な錫との合金における第二成分となる金属元素の条件は
毒性が低くかつ錫合金とした際に融点が低くなければな
らず、候補になりうる可能性のある元素は、銀、ビスマ
ス、銅、インジウム、アンチモン、亜鉛等に限定されざ
るを得ず、今のところ錫−鉛はんだ接合材に代替できる
ような鉛フリ−のはんだで工業的に採用し得る性能を満
足するものはなく、日米欧を中心として研究開発が行わ
れているところである。
【0005】また、錫−鉛系はんだ接合材によってはん
だ接合をを行う場合、接合を迅速かつ確実に行うため
に、部品をはんだ接合工程に供する以前にはんだ接合さ
れ易いめっき皮膜を施しておくことが行われている。予
め施されるめっき皮膜としては、以前には錫めっきが施
されていたが、錫めっき皮膜を使用した場合には錫のウ
ィスカ−発生による電気回路短絡事故を招くおそれがあ
り、高信頼性が要求される電気・電子機器への使用は不
適当であり、現在では殆どの場合、錫−鉛合金が利用さ
れており、はんだ接合材に含有される鉛が規制されれ
ば、同時に前処理としての錫−鉛合金めっき皮膜もまた
その使用を制限されざるを得ない。
【0006】そこで、前述した鉛代替はんだの第二金属
元素に列挙した銀は、毒性が低く有力な候補金属元素の
一つとして研究対象に挙げられる。錫−銀合金の共晶組
成は、錫96.5Wt%、銀3.5Wt%であり銀含有率僅
か3.5%において221℃の共晶組成を示す。はんだ
付け温度は錫−鉛共晶はんだに比べて高くなるが、熱疲
労特性及び接合強度が優れている等の特性を有してい
る。
【0007】電気・電子部品接合皮膜に錫−銀合金皮膜
を得る手法に錫−銀合金電気めっき法があるが、銀の標
準電極電位が錫に比べて極めて貴であることから、めっ
き浴には銀イオンに対する強力な錯化剤が多量に必要で
あり、銀の優先析出による皮膜の錫−銀合金組成の管理
が困難なことに加えて、陽極及びめっき皮膜への銀の置
換析出防止対策等が必要で生産効率が非常に悪く、浴安
定性等の点に問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】はんだ接合の前処理のめ
っき皮膜で鉛を含まないものとして、金、銀、パラジウ
ム、錫等を利用する方法も考えられるが、錫単独の皮膜
は前述のウィスカ−発生という観点から、また、金、
銀、パラジウムなどはコストの観点から、これらを工業
的に全面的に採用する事は出来ない。これに対して発明
者らは、鋭意研究の結果、錫めっき皮膜上に薄い銀めっ
き皮膜を前処理皮膜として被覆しておくことにより、低
コストで優れたはんだ接合性が得られることを見出し、
錫−銀系はんだ接合材の電気・電子回路部品への適用を
可能とし、はんだ接合工程における鉛規制問題を解決す
るに至った。
【0009】錫めっき皮膜上に銀めっき皮膜を得る方法
については、錫−銀合金めっき浴よりも浴管理が容易な
公知の電気銀めっき浴並びに無電解銀めっき浴を使用す
ることが可能であり、皮膜の結晶粒子を外観が光沢ない
し半光沢を示す程度にまで微細化させたものを使用する
ことによって良好なはんだ接合性が得られることを見い
出した。
【0010】錫めっき皮膜上に施した銀めっき皮膜は、
錫めっき皮膜よりも耐酸化性に優れており、接合に至る
までの表面酸化の度合が錫めっき皮膜よりも小さく、良
好なはんだ付け性を長期間保持する利点があった。
【0011】発明の概要 即ち、本発明は、錫−銀系はんだ接合材で接合される電
気・電子回路部品表面を、電気錫めっき皮膜又は無電解
錫めっき皮膜で被覆した上に、光沢、又は半光沢の外観
を有する電気銀めっき皮膜又は無電解銀めっき皮膜で被
覆しておくことを特徴とする電気・電子回路部品であ
る。
【0012】さらに、本発明は、錫めっき皮膜上の銀め
っき皮膜を施すに先立って、ニッケル又はニッケル合金
又は銅を電気めっき又は無電解めっきによって、下層め
っきとして施す事も出来ることを特徴とする上記の電気
・電子回路部品である。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明に従う電気・電子回
路部品を製造するための、錫めっき皮膜上の銀めっきに
ついて説明を加える。
【0014】該銀めっき皮膜には、シアン化銀塩を用い
た従来公知のシアン化銀電気めっき浴により得られ、さ
らに、非シアン銀めっき浴としては、硝酸銀浴、スルフ
ァミン酸銀浴、塩化銀浴、チオシアン酸銀浴、特公平2
−290993及び特開平7−166391に記載され
た有機スルホン酸銀浴等により得れる光沢又は半光沢皮
膜外観を有する析出結晶粒子が微細ではんだ接合性が良
い電気めっき皮膜の使用が可能である。
【0015】また、酒石酸、ぶどう糖、ホルムアルデヒ
ドを還元剤に用いた無電解銀めっき皮膜、シアン化銀塩
を用いた置換銀めっき皮膜を使用することが出来る。
【0016】一方、下層の錫めっき皮膜においても、公
知の錫めっき浴から得られるめっき皮膜の使用が可能で
あり、硫酸錫浴、ホウフッ化錫浴、アルカンスルホン酸
錫浴、アルカノ−ルスルホン酸錫浴、フェノールスルホ
ン酸錫浴、錫酸塩浴等から得られる電気めっき皮膜が適
用出来る。
【0017】また、チタン(III)イオンを還元剤に用い
た無電解錫めっき浴及び銅の標準電極電位と錫(II)の
標準電極電位差を利用した銅上の置換錫めっき皮膜も使
用することが出来る。
【0018】これら、電気・電子回路部品に施される錫
めっき皮膜上の銀めっき皮膜からなる二層めっき皮膜の
膜厚は、下層の錫めっき皮膜が0.1〜100μm 、好
ましくは、3〜20μm 、上層の銀めっき皮膜が0.0
05〜10μm 、好ましくは、0.1〜1.0μm 厚で
ある。
【0019】銀めっき皮膜厚をこれ以上に厚くした場合
にも使用することは可能であるが、コストの低減と接合
に至るまでの耐酸化性防止を考慮すると0.1μm 程度
の皮膜が望ましい。
【0020】即ち、本発明の皮膜は、錫めっき皮膜を銀
めっき皮膜で被覆することによって、耐熱酸化性及び長
期間保存による錫の表面酸化によるはんだ接合性の劣化
を防止するだけなく、錫と銀めっき皮膜の界面では銀が
錫に溶けやすいところから金属拡散を生じやすく、低融
点錫−銀共晶組成に近似、類似した皮膜組成を形成して
はんだ接合性を良化すると共に、錫めっき皮膜に銀元素
が混入することによるウィスカ−抑制効果が生じる。
【0021】かかる条件に限定された錫めっき皮膜上に
銀めっき皮膜を施した二層めっき皮膜を電気・電子回路
部品に施すことは、低温度、短時間処理で接合不良率の
低減を要求するはんだ接合に必須であり、鉛を含有しな
い電気・電子回路部品の作製が可能となった。
【0022】さらに、本発明では、電気・電子回路部品
に該錫−銀二層めっき皮膜を施した後、上述の電気錫め
っき浴又は無電解錫めっき浴によて錫めっきを施し、さ
らに、上述の電気銀めっき浴又は無電解銀めっき浴によ
って銀めっきを施す作業を繰返して行い、錫と銀の多重
複層めっき皮膜を被覆して用いることもできる。この多
重層皮膜には、皮膜中の錫と銀の金属拡散を容易にする
と同時に皮膜の融点低下を促進してはんだ接合性を良化
する作用がある。
【0023】さらに、本発明では、電気・電子回路部品
に錫めっき上の銀めっき二層皮膜を施すに先立って、該
錫−銀二層めっき皮膜のさらに下地めっきとして、電気
めっき及び/又は無電解めっきによって銅又はニッケル
及びそれらの合金めっきを施すことが出来る。
【0024】本発明に従う錫−銀二層めっき皮膜を適用
できる、はんだ接合箇所を有した電気・電子回路部品に
は、例えば、IC半導体等の電子デバイス等、抵抗器、
コンデンサ等の受動部品等、コネクタ、スイッチ、プリ
ント配線板等の接合部品等、などが挙げれる。
【0025】該電気・電子回路部品は、錫−銀系ろう材
を使用する際に特に良好なはんだ付け性を示すものであ
るが、その他の系のろう材に対しても使用可能なもので
ある。
【0026】
【実施例】次に実施例によって、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく、前述した目的に沿って請求した請求項に記載
した範囲内で下地錫めっき皮膜上に被覆する銀めっき皮
膜の膜厚、外観、銀めっき皮膜を形成するめっき浴の構
成、下地めっき、銀めっき皮膜を得るための前処理条件
は、適宜、任意に変更し、該電気・電子回路部品を製作
する事が出来る。
【0027】バフ研磨した銅板を素地として用い、0.
3×25×25mmに切断後、定法に従って予備処理と
して、ベンジン脱脂、電解脱脂、水洗を施した後、下地
錫めっき皮膜は電気硫酸錫めっき浴又は電気メタンスル
ホン酸錫めっき浴を用い、2A/dm2 の条件下で電気
めっきを施して皮膜厚2.0〜80μmの光沢から半光
沢の外観を示す錫めっき皮膜を得た。
【0028】また、錫めっき皮膜の下層にニッケルめっ
きを施す場合には、通常の無光沢浴を、無電解ニッケル
めっきには、通常の次亜リン酸を還元剤とするニッケル
−リン合金めっきを施した。
【0029】次いで、この錫めっき皮膜を水洗した後、
下記の実施例に記載しためっき浴組成及びめっき条件に
て錫めっき皮膜上に銀めっき皮膜を施した。
【0030】はんだ接合試験には、メニスコグラフ法を
用い、錫−銀(96.5%−3.5%)のはんだ浴をは
んだ接合材、ロジンフラックスを用い、浴温250℃、
浸漬時間5秒で測定した。比較例及び実施例に用いた錫
及び銀めっき浴組成の一例は、それぞれの例の中に記載
した。なお、はんだ接合試験の結果を、ゼロクロスタイ
ムと外観状態からして評価し、はんだ付け性総合評価を
A〜Eに分類した。
【0031】比較例1 銅板試料を上述に従って予備処理し、乾燥させた直後に
はんだ付け性試験を実施した結果、はんだ付け性は非常
に悪い状態であった。
【0032】比較例2 銅板試料に上述に従った予備処理を施し、下記の(A)
浴から10μmの半光沢錫めっきを施し、大気中で18
0℃−72Hrの耐加熱処理を施した後に、はんだ付け
性試験を実施した。 (A)浴 硫酸第一錫(Sn2+として) 30 g/l 硫酸 50 g/l ポリエチレンラウリルアミン 10 g/l 2−メルカプトベンズイミダゾ−ル 0.05 g/l 陰極電流密度 2 A/dm2 比較例1よりは良いはんだ付け性を示したが、不十分な
接合性であった。
【0033】比較例3 比較例2と同一の予備処理を施した試料を、下記(B)
浴から2μmの光沢錫めっきを施し、大気中で150℃
−16Hrの耐加熱処理を実施した後に、はんだ付け性
試験を実施した。 (B)浴 メタンスルホン酸錫(Sn2+として) 20 g/l メタンスルホン酸 100 g/l ポリエチレングリコ−ルノニル フェノ−ルエ−テル 10 g/l 37%−ホルムアルデヒド 10 ml/l ベンズアルデヒド 0.08 g/l 陰極電流密度 2 A/dm2 光沢錫めっき皮膜では比較例2の半光沢めっき皮膜より
もはんだ付け性が劣っていた。
【0034】実施例1 比較例2と同一の錫めっき試料を作製した後、錫めっき
皮膜上に1.0μmの電気銀めっき皮膜を下記(C)浴
を用いて施した。次いで、180℃−72Hrの耐加熱
処理を施した後に、はんだ付け性試験を実施した。 (C)浴 シアン化銀(銀濃度として) 20 g/l シアン化カリウム 60 g/l 炭酸カリウム 40 g/l 陰極電流密度 1 A/dm2 本錫めっき皮膜上の銀めっき皮膜は、耐加熱酸化抑制効
果があり、比較例2よりも優れたはんだ付け性を示し
た。
【0035】実施例2 比較例3と同一の錫めっき皮膜を施した後、その上に下
記(D)浴に示す非シアン電気銀めっき浴から0.3μ
m厚の光沢銀めっき皮膜を施した。次いで、150℃−
16Hrの耐加熱処理を施した後に、はんだ付け性試験
を実施した。 (D)浴 メタンスルホン酸銀(銀濃度として) 30 g/l コハク酸イミド 170 g/l 水酸化カリウム 120 g/l ホウ酸ナトリウム 10 g/l ドバノックス25I 3 g/l 浴のpH 8.0 陰極電流密度 2.0 A/dm2 本めっき皮膜のはんだ付け性は、比較例3の光沢錫めっ
き皮膜よりも優れていた。
【0036】比較例4 銅素地試料に上述に従った予備処理を施して、下記
(E)浴から0.1μm厚の置換錫めっき皮膜を施し
た。次いで、2週間経時後に、はんだ付け性試験を実施
した。 (E)浴 塩化第一錫(Sn2+として) 5 g/l チオ尿素 50 g/l 酒石酸 40 g/l
【0037】実施例3 比較例4と同一条件で置換錫めっきを施した後、下記
(F)浴を用いて、0.005μmの半光沢置換銀めっ
き皮膜を施した。次いで、2週間経時後に、はんだ付け
性試験を実施した。 (F)浴 シアン化銀(銀濃度として) 6.5 g/l シアン化カリウム 9.5 g/l 浴温度 28 ℃ 得られた錫−銀二層めっき皮膜のはんだ付け性は、置換
錫及び置換銀めっきの際にも効果を示し、比較例4より
も優れたはんだ付け性を示した。
【0038】比較例5 鉄−ニッケル42アロイ素地上に3μm厚の電気銅めっ
きを施した後、下記(G)から0.3μmの無電解錫め
っき皮膜を得た。次いで、3週間経過後に、はんだ付け
性試験を実施した。 (G)浴 クエン酸ナトリウム 3.4 mol/l エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 0.08 mol/l ニトリルトリ酢酸 0.20 mol/l メタンスルホン酸錫 0.08 mol/l 三塩化チタン 0.04 mol/l 浴のpH 9.0 浴温度 80 ℃
【0039】実施例4 比較例5と同一条件の無電解錫めっき皮膜を施した上
に、実施例3に記載した(F)浴から0.2μm半光沢
銀めっき皮膜を施した。次いで3週間経時後にはんだ付
け性試験を実施した。無電解錫めっきを使用した錫−銀
二層めっき皮膜は、比較例5及び銀めっき厚の薄い実施
例3よりも優れていた。
【0040】実施例5 本発明の錫−銀二層めっきの下地めっきとして、銅素地
材に次亜りん酸ナトリウムを還元剤に用いた無電解ニッ
ケル−リン合金めっき浴から5μm厚のニッケル−リン
合金めっきを施し、その上に実施例1に示した同一条件
で錫及び銀の二層めっき皮膜を施し、2週間経過後に、
はんだ付け性試験を実施した。はんだ付け性は、実施例
1よりも優れていた。
【0041】実施例6 銅素地上に10μm厚の光沢電気ニッケルめっきを施し
た後、比較例2に記載の(A)浴を用いて80μm厚の
錫めっきを施し、次いで実施例1記載の(C)浴から1
0μmの半光沢銀めっき皮膜を施した。2週間経過後に
はんだ付け性試験を実施したが、実施例5と同様の優れ
たはんだ付け性を示した。
【0042】実施例7 比較例2に記載した(A)浴を用いて、銅素地試料に1
μm厚の電気錫めっきを施した後、実施例3に記載した
(F)浴を用いて、0.3μm厚の置換銀めっきを施し
た。さらに、上記の錫めっきと銀めっきを交互に15回
行い、錫と銀の多重複層めっき皮膜を被覆した。次い
で、2週間経時後にはんだ付け性試験を実施した。得ら
れた皮膜のはんだ付け性は実施例1及び実施例3よりも
優れたはんだ付け性を示した。
【0043】上記比較例及び実施例の各めっき浴から得
られためっき皮膜のはんだ付け性を測定した結果を表1
に示した。
【0044】実施例1〜7で得られた錫−銀二層めっき
皮膜試料の耐加熱処理後又は経時後の錫−銀はんだに対
するはんだ付け性を比較例1の銅板、比較例2の半光沢
錫めっき、比較例3の光沢錫めっきと比較した結果を表
1に示した。はんだ付け性の指標として、ゼロクロスタ
イムで示した。半光沢錫めっきを施した試料は、光沢錫
めっき試料よりも優れていたが、錫−銀二層めっき皮膜
を施した試料は、半光沢錫めっきを施した試料よりも優
れた耐酸化性を示し、さらに優れたはんだ付け性を示し
た。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】この発明に係る電気・電子回路部品は、
これまで報告例の無い錫めっき皮膜上に銀めっき皮膜を
被覆した極めてはんだ付け性の良好な二層めっき皮膜を
施したものであり、これによって、環境・衛生・毒性の
観点から削減が求められている錫−鉛系はんだ接合に代
わって、錫−銀系はんだを用いるはんだ接合の利用を可
能ならしめるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C25D 3/46 C25D 3/46 (72)発明者 正木 征史 兵庫県明石市二見町南二見21−8株式会社 大和化成研究所内 (72)発明者 青木 和博 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5番26号石原 薬品株式会社内 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5丁目38−34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錫−銀系はんだではんだ接合することを
    目的として、錫めっき皮膜上に光沢又は半光沢の外観を
    有する0.005〜10μm厚さの電気又は無電解銀め
    っき皮膜を予め被覆しておくことを特徴とする電気・電
    子回路部品。
  2. 【請求項2】 錫めっきを施すに先立って、ニッケル又
    はニッケル合金又は銅を電気めっき又は無電解めっきに
    よって、下層めっきとして施す事を特徴とする請求項1
    記載の電気・電子回路部品。
JP27874196A 1996-09-30 1996-09-30 電気・電子回路部品 Pending JPH10102266A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040191A1 (ja) 2005-10-03 2007-04-12 C. Uyemura & Co., Ltd. ウィスカ抑制表面処理方法

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WO2007040191A1 (ja) 2005-10-03 2007-04-12 C. Uyemura & Co., Ltd. ウィスカ抑制表面処理方法
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