JPH10101949A - フルオラン化合物、及び発色性記録材料 - Google Patents

フルオラン化合物、及び発色性記録材料

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JPH10101949A
JPH10101949A JP8280378A JP28037896A JPH10101949A JP H10101949 A JPH10101949 A JP H10101949A JP 8280378 A JP8280378 A JP 8280378A JP 28037896 A JP28037896 A JP 28037896A JP H10101949 A JPH10101949 A JP H10101949A
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JP
Japan
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color
fluoran
hydroxy
acid
developing
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Application number
JP8280378A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yanagida
光広 柳田
Toru Kawabe
徹 川邉
Yasuko Sakamoto
泰子 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10101949A publication Critical patent/JPH10101949A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B11/00Diaryl- or thriarylmethane dyes
    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/24Phthaleins containing amino groups ; Phthalanes; Fluoranes; Phthalides; Rhodamine dyes; Phthaleins having heterocyclic aryl rings; Lactone or lactame forms of triarylmethane dyes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地肌部及び発色画像の耐光性に優れる感熱記
録紙等を得ることができるフルオラン化合物及びそれを
含有する発色性記録材料を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で表されるフルオラン化合
物とそれを含有する発色性記録材料である。 【化1】 (R1 及びR2 は炭素原子数1〜20のアルキル基、R
3 は炭素原子数1〜8のアルキル基、R4は炭素原子数
1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を表す。nは、
0、1、2または3のいずれかを表す。Aは炭素原子数
1〜4のアルキル基、ハロゲン原子、または一般式(I
I)で表される置換基のいずれかを示す。R5 は、炭素
原子数1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルオラン化合物
及びそれを含有する発色性記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】発色性材料と顕色剤を組み合わせた発色
性記録材料は感熱記録紙、感圧複写紙などの用途に広く
使用され、発色性材料としてはフルオラン化合物が使用
されている。フルオラン化合物は、それ自体は無色ある
いは殆ど無色であるが、酸などの顕色剤の存在下で、
熱、光、圧力などの外部からエネルギーが加えられると
発色する。従って、白地の紙などの表面に何らかの方法
により無色の発色性記録材料を付着させておき、例えば
ある文字の形で熱を加えるとその部分が発色することと
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、感熱記録紙等は
用途の拡大とともに、過酷な状況下において使用される
ことが多くなっている。しかし、従来のフルオラン化合
物を使用した感熱記録紙等は耐光性の点で十分ではな
く、具体的には、未発色部(地肌部)が、光にさらされ
るとフルオラン化合物が変質し結果として感熱記録紙等
の白色度が低下したり、発色後の画像に光があたるとフ
ルオラン化合物が褐色化するなどの変化を起こして光学
濃度が低下するといったことが問題として挙げられてい
る。本発明の目的は、地肌部及び発色画像の耐光性に優
れる感熱記録紙等を得ることができるフルオラン化合物
及びそれを含有する発色性記録材料を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1に記載の発明は、一般式(I)で表される
フルオラン化合物である。
【化3】 (式中、R1 及びR2 は炭素原子数1〜20のアルキル
基、R3 は炭素原子数1〜8のアルキル基、R4 は炭素
原子数1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を表す。
nは、0、1、2または3のいずれかを表す。Aは炭素
原子数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子、または一般
式(II)で表される置換基のいずれかを示す。)
【化4】 (R5 は、炭素原子数1〜4のアルキル基またはハロゲ
ン原子を表す。) 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の一般式
(I)で表されるフルオラン化合物を含有する発色性記
録材料である。請求項2に記載の発色性記録材料を用い
た感熱記録紙等は、光による地肌部の白色度の低下や発
色画像の変色が少ない耐光性の高いものとなる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係るフルオラン化合物
は、一般式(I)で表される化合物である。
【化5】 上記式中、R1 及びR2 は炭素原子数1〜20のアルキ
ル基、R3 は炭素原子数1〜8のアルキル基、R4 は炭
素原子数1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を表
す。nは、0、1、2または3のいずれかを表す。Aは
炭素原子数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子、または
一般式(II)で表される置換基のいずれかを示す。
【化6】 5 は、炭素原子数1〜4のアルキル基またはハロゲン
原子を表す。
【0006】一般式(I)で表されるフルオラン化合物
は次の反応式aまたは反応式bに従い製造できる。
【化7】 上記の反応式a及びbにおいて、R1 、R2 、R3 、R
4 、nは前記と同じであり、R6 及びR7 は、メチル基
またはエチル基を示す。また、反応式a中のA基は一般
式(II)で表される置換基を表し、反応式b中のA基は
炭素原子数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子を表す。
【0007】反応式a中の一般式(III)で表されるベ
ンゾイル安息香酸誘導体と、一般式(IV)で表されるア
ミノフェノール誘導体とを硫酸、リン酸、無水酢酸等の
脱水縮合剤の存在下、反応温度0〜100℃、好ましく
は20〜40℃で、数時間〜数十時間縮合し、次いで、
有機溶媒中、アルカリ性物質の存在下で分子内閉環反応
すると一般式(I)で表される本発明のフルオラン化合
物が生成する。
【0008】ここで、一般式(III)で表されるベンゾ
イル安息香酸誘導体は、以下の方法により製造すること
ができる。
【化8】 反応式c中、R1 、R2 、R3 は前記と同じである。3
−ヒドロキシジフェニルアミン誘導体(VII)と無水フ
タル酸(VIII)とをトルエン、クロロベンゼン、プソイ
ドクメン等の非水系有機溶媒中で、反応温度50〜20
0℃、好ましくは80〜120℃で数時間〜数十時間反
応後、目的のベンゾイル安息香酸誘導体(III)が生成
する。
【0009】また、反応式bにおいては、一般式(V)
で表される3−アミノフェノール誘導体と一般式(VI)
で表されるベンゾイル安息香酸誘導体とを硫酸、リン
酸、無水酢酸等の脱水縮合剤の存在下、反応温度0〜1
00℃で、数時間〜数十時間反応させる。次いで、有機
溶媒中、アルカリ性物質の存在下で分子内閉環反応する
と(I)が生成する。
【0010】上記の方法で製造した本発明に係るフルオ
ラン化合物の代表例を表1に挙げる。
【表1】
【0011】これらのフルオラン化合物は、発色性染料
として好適に用いることができるものである。
【0012】本発明のフルオラン化合物を発色性染料と
して発色性記録材料用に使用する場合、単独で用いるこ
とができることは勿論であるが、それらの2種以上を混
合したり、あるいは他の発色性化合物や染料と混合して
発色性染料として用いることもできる。本発明のフルオ
ラン化合物と混合して使用し得る他の発色性化合物や染
料としては、フルオラン系、トリフェニルメタン−フタ
リド系、フェノチアジン系、スピロピラン系、ローダミ
ンラクタム系等が挙げられる。
【0013】例えば、フルオラン系化合物としては、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソペンチルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラ
ン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)
フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−7−(m−
トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジペンチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−
7−(o−フロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノベンゾ〔a〕フルオラン、3−ジメチルアミノ−
6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−(N,N’−ジベンジルアミノ)フル
オラン、3,6−ジメトキシフルオラン等が挙げられ
る。
【0014】また、近赤外吸収染料としては、3−4−
(4−(4−アニリノ)−アニリノ)アニリノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3,3−ビス(2−(4
−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェ
ニル)ビニル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリ
ド、3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ
〔フルオレン−9,3’−フタリド〕等が挙げられる。
【0015】本発明に係る発色性記録材料は、本発明の
フルオラン化合物を含有している。本発明の発色性記録
材料の形態は、発色性記録材料に熱や圧力などが加えら
れたとき、フルオラン化合物を含有する発色性染料が顕
色剤の作用により発色するような状態になっていればよ
く、例えば、発色性材料と顕色剤、必要に応じて他の成
分が、紙等に均一に塗布された状態や、発色性染料と顕
色剤がそれぞれ別の紙等に塗布され双方を組み合わせた
状態が挙げられる。
【0016】本発明の発色性記録材料は、光記録材料、
キレート型記録材料、感圧記録材料、感熱記録材料など
の用途に用いることができるが、それらの中でも、特に
感熱記録紙、感圧複写紙に好適に用いることができる。
【0017】本発明の発色性記録材料を用いた感熱記録
紙は、発色性染料の微粒子と顕色剤の微粒子とを水溶性
結合剤の水溶液中に分散させた懸濁液を紙等の支持体に
塗布して乾燥することにより製造することができる。こ
の場合の発色性染料と顕色剤の混合比率は、個々の化合
物によって発色能や顕色剤としての作用の程度が異なる
ことから限定することはできないが、通常、発色性染料
1重量部に対して、顕色剤1〜10重量部、好ましくは
2〜5重量部である。
【0018】感熱記録紙に用いられる顕色剤としては、
例えば、ビスフェノールA、4,4’−sec−ブチリ
デンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビ
スフェノール、2,2−ジメチル−3,3−ビス(4−
ヒドロキジフェニル)ブタン、2,2’−ジヒドロキシ
ジフェニル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベ
ンゾエート)、2,2−ジメチル−3,3−ジ(4−ヒ
ドロキジフェニル)ペンタン、2,2−ジ(4−ヒドロ
キシフェニル)へキサン等のビスフェノール化合物、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルチオエ−テル、l,
7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオ
キサヘプタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ルチオ)ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルチオエーテル等の含硫黄
ビスフェノール化合物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安
息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安
息香酸イソブチル、4−ヒトロキシ安息巻酸クロロベン
ジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒ
ドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ
安息香酸エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香
酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−(2−(4−メトキシ
フェニルオキシ)エチルオキシ)サリチル酸などのサリ
チル酸類、サリチル酸亜鉛等のサリチル酸金属塩、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−ブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’−ジアリルジフェニルスルホン、3,
4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’,−テト
ラブロモジフェニルスルホン等のヒドロキシスルホン
類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ
フタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジ
フェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、2
−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキ
シナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシアセトフェノ
ン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル
酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、ハイドロキノ
ン−モノベンジルエーテル、更にトリブロモメチルフェ
ニルスルホン等のトリハロメチルスルホン類、4,4’
−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)ジフェニルメタン等のスルホニルウレア類、テトラ
シアノキノジメタン等の電荷移動錯体等を挙げることが
できる。
【0019】さらに、感熱記録紙の製造に用いる懸濁液
は、必要に応じて、増感剤、填料、分散剤、発色画像安
定化剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、光安定剤、
消泡剤、蛍光増白剤などを含有させることができる。
【0020】増感剤としては例えば、ステアリン酸アミ
ドなどの高級脂肪酸アミド、ベンズアミド、ステアリン
酸アニリド、アセト酢酸アニリド、チオアセトアニリ
ド、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベン
ジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)、フタル酸
ジメチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベン
ジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチ
ルフェノール)類、4、4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンのジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)
エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2
−ナフトールベンジルエーテル、ジフェニルアミン、カ
ルバゾール、2,3−ジ−m−トリルブタン、4−ベン
ジルビフェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m−
ターフェニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、
1−ヒドロキシ−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベ
ンジルエーテル、4−メチルフェニル−ビフェニルエー
テル、2,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタ
ン、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフ
ェニルメタン等を挙げることができる。好ましくは、
l,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナ
フチルベンジルエーテルなどのエーテル類、m−ターフ
ェニル、4−ベンジルビフェニルなどの芳香族炭化水素
類を挙げることができる。
【0021】填料としては、クレー、タルク、カオリ
ン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪
酸アルミニウム等を例示することができる。分散剤とし
ては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホ
コハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、脂肪酸塩等を例示することができる。発色画像安定
化剤としては4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチル
グリシジルオキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−
ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、などのエポキ
シ基含有ジフェニルスルホン類、1,4−ジグリシジル
オキシベンゼン、4−(α−(ヒドロキシメチル)ベン
ジルオキシ)−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、
2−プロパノール誘導体、サリチル酸誘導体、オキシナ
フトエ酸誘導体の金属塩(特に亜鉛塩)、その他水不溶
性の亜鉛化合物等を挙げることができる。酸化防止剤と
しては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビ
ス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチ
ルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等を挙げること
ができる。減感剤としては脂肪族高級アルコール、ポリ
エチレングリコール、グアニジン誘導体等を、また粘着
防止剤としてはステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィン
ワックス、エステルワックス等を例示することができ
る。
【0022】光安定剤としては、フェニルサリシレー
ト、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−
オクチルフェニルサリシレートなどのサリチル酸系紫外
線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−3’−(3”,
4”,5”,6”−テトラヒドロフタルイミドメチル)
−5’−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデ
シル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−3’−ウンデシル−5’−メチ
ルフェニル)ペンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−トリデシル−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−テト
ラデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ペンタデシル−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−へキサデシル−5’−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロ
キシ−4’−(2”−エチルヘキシル)オキシフェニ
ル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−
4’−(2”−エチルヘプチル)オキシフェニル〕ベン
ゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−
(2”−エチルオクチル)オキシフェニル〕ベンゾトリ
アゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プ
ロピルオクチル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾー
ル、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピル
ヘプチル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−4’−(2”−プロピルヘキシ
ル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2’
−ヒドロキシ−4’−(1”−エチルヘキシル)オキシ
フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキ
シ−4’−(1”−エチルヘプチル)オキシフェニル〕
ベンゾトリアゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−
(1’−エチルオクチル)オキシフェニル〕ベンゾトリ
アゾール、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−(1”−プ
ロピルオクチル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾー
ル、2−〔2’−ヒドロキシ−4’−(1”−プロピル
ヘブチル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−
〔2’−ヒドロキシ−4’−(1”−プロピルヘキシ
ル)オキシフェニル〕ベンゾトリアゾール、ポリエチレ
ングリコールとメチル−3−〔3−tert−ブチル−
5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒ
ドロキシフェニル〕プロピオネートとの縮合物などのベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2’−エチルヘキシ
ル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エ
チル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートな
どのシアノアクリレート系紫外線吸収剤、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、コハク酸−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)エステル、2−(3,5−ジ−ter
t−ブチル)マロン酸−ビス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジル)エステルなどのヒンダー
ドアミン系紫外線吸収剤などを挙げることができる。
【0023】本発明の発色性記録材料を感圧複写紙とし
て用いる場合、既知の製造方法により製造することがで
きる。例えば、公知の方法により本発明のフルオラン化
合物を含有する発色性染料をマイクロカプセル化したも
のを適当な分散剤によって分散し、紙に塗布して発色剤
シートを作製する。また、顕色剤の分散液を紙に塗布し
て顕色剤シートを作製する。このようにして、発色性染
料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを下面に
把持している上用紙と、顕色剤(酸性物質)を上面に担
持している下用紙とからなる感圧複写紙が作製される。
また、発色性染料のマイクロカプセルと顕色剤とが同一
の紙面に塗布されているいわゆるセルフコンテントペー
パーとして製造することもできる。
【0024】感圧複写紙に使用する顕色剤としては従来
既知のものが用いられ、例えば酸性白土、活性白土、ア
パタルジャイト、ベントナイト、ヨロイダルシリカ、珪
酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸亜鉛、珪酸
錫、焼成カオリン、タルク等の無機酸性物質、蓚酸、マ
レイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸
等の脂肪酸カルボン酸、安息香酸、p−tert−ブチ
ル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イ
ソプロピルサリチル酸、3−フェニルサリチル酸、3−
シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−tert−ブ
チルサリチル酸、3−メチル−5−ベンジルサリチル
酸、3−フェニル−5−(2,2−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3,5−ジ−(2−メチルベンジル)サリ
チル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ
酸等の芳香族カルボン酸、これら芳香族カルボン酸の亜
鉛、マグネシウム、アルミニウム、チタン等の金属塩、
p−フェニルフェノールホルマリン樹脂、p−ブチルフ
ェノール−アセチレン樹脂等のフェノール樹脂、これら
フェノール樹脂と上記芳香族カルボン酸の金属塩との混
合物等を挙げることができる。
【0025】上記の本発明の発色性記録材料を用いた感
熱記録紙や感圧複写紙は耐光性に優れており、具体的に
は、発色前に、暗所ではなく、日常の光(例えば日光や
蛍光灯の光)の存在下で長時間放置しても、変色しにく
く白色度があまり低下しない。また、発色後において
も、日常の光の存在下、放置しておいても、褐色等に変
色しにくい。
【0026】以上説明したように、本発明のフルオラン
化合物を含有する発色性記録材料を感熱記録紙や感圧複
写紙などに利用した場合、発色前に地肌部が光にさらさ
れても白色度が低下しにくく、また発色後の画像も光に
よって褐色等に変色することがほとんどない、耐光性の
高いものとなる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって詳細に説明す
るが、これらによって本発明が限定されるものではな
い。
【0028】1.フルオラン化合物の合成 (実施例1)化合物1の合成 (1) 3−[N−エチル−N−[4’−(N,N−ジメ
チルアミノ)フェニル]−アミノ]−メトキシベンゼン
(DMDAM−Et)の合成 N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)150mlに
3−[N−[4’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル]−アミノ]−メトキシベンゼン(DMDAM)3
6.6gを溶解させた。この溶液に水素化ナトリウム
7.3gを少しずつ加えた。徐々に温度を上げていき、
最終的に90℃で4時間反応させた。水素が発生しなく
なるのを確認した後、温度を室温まで下げた。反応溶液
が入ったフラスコの周りを氷水で冷却しながらヨウ化エ
チル25.9gを少しずつ加え、て加えた後、さらに
1時間攪拌した。反応溶液を水300ml、トルエン2
00mlの混合液に分散させ、水層を分液した後トルエ
ン層を水洗浄し、濃縮した。得られた油状物をカラムク
ロマトグラフィーにより精製後、エタノールで再結晶し
白色の結晶10.48gを得た。この白色結晶は、NM
RによりDMDAM−Etであることを確認した。 (2) 2−[4’−[N−エチル−N−[4”−(N,
N−ジメチルアミノ)フェニル]]−アミノ−2’−メ
トキシ]−ベンゾイル安息香酸(DMDAMEK)の合
成 1,1,2,2−テトラクロロエタン100mlに上記
で得たDMDAM−Et10.0gと無水フタル酸6.
0gを加えた。溶液の入っているフラスコを氷水で冷却
しながら、塩化アルミニウム9.9gを少しずつ加えた
後、室温で1時間攪拌し、さらに40〜50℃で2時間
攪拌した。反応液を水500mlに分散させて水層を分
液した後、1,1,2,2−テトラクロロエタン層を水
洗浄し、その後アルカリ水溶液で抽出した。アルカリ層
を硫酸で中和し結晶を析出させ、濾過、乾燥後黄色結晶
5.5gを得た。この黄色結晶は、NMRにより、DM
DAMEKであることを確認した。 (3) 化合物1の合成 濃硫酸27gにDMDAMEK5.5gと2−メチル−
4−ヒドロキシジフェニルアミン4.5gとを加え、室
温で24時間反応させた。反応終了後、反応溶液を20
%の水酸化ナトリウム水溶液120mlとトルエン10
0mlの混合液に分散させ、その分散液を1時間加熱環
流した。次に水層を分液し、トルエン層を水洗浄した後
濃縮し油状物を得た。これをカラムクロマトグラフィー
で精製後トルエンで再結晶し白色結晶2.1gを得た。
この白色結晶は、NMRにより化合物1であることを確
認し、また融点を測定したところ220〜222℃であ
った。
【0029】(実施例2)化合物2の合成 (1) 3−[N−メチル−N−[4’−(N,N−ジメ
チルアミノ)フェニル]−アミノ]−メトキシベンゼン
(DMDAM−Me)の合成 DMF150mlにDMDAM40.0gを溶解させ
た。この溶液に水素化ナトリウム7.9gを少しずつ加
えた。徐々に温度を上げていき、最終的に90℃で4時
間反応させた。水素が発生しなくなるのを確認した後、
温度を室温まで下げた。反応溶液が入ったフラスコの周
りを氷水で冷却しながらヨウ化メチル27.9gを少し
ずつ加え、て加えた後、さらに1時間攪拌した。反応
溶液を水300ml、トルエン200mlの混合液に分
散させ、水層を分液した後トルエン層を水洗浄し、濃縮
した。得られた油状物をカラムクロマトグラフィーによ
り精製後、エタノールで再結晶し白色の結晶20.9g
を得た。この白色結晶は、NMRによりDMDAM−M
eであることを確認した。 (2) 2−[4’−[N−メチル−N−[4”−(N,
N−ジメチルアミノ)フェニル]]−アミノ−2’−メ
トキシ]−ベンゾイル安息香酸(DMDAMMK)の合
成 ニトロベンゼン100mlに上記で得たDMDAM−M
e12.2gと無水フタル酸8.5gを加えた。溶液の
入っているフラスコを氷水で冷却しながら、塩化アルミ
ニウム12.7gを少しずつ加えた後、室温で一晩静置
した後、さらに40〜50℃で1時間攪拌した。反応液
を水500mlに分散させて水層を分液した後、ニトロ
ベンゼン層を水洗浄し、その後アルカリ水溶液で抽出し
た。アルカリ層を硫酸で中和し結晶を析出させ、濾過、
乾燥後黄色結晶5.4gを得た。この黄色結晶は、NM
Rにより、DMDAMMKであることを確認した。 (3) 化合物2の合成 濃硫酸24gにDMDAMMKを4.8gと2−メチル
−4−ヒドロキシジフェニルアミン2.7gとを加え、
室温で24時間反応させた。反応終了後反応溶液を20
%の水酸化ナトリウム水溶液120mlとトルエン10
0mlの混合液に分散させ、その分散液を1時間加熱環
流した。次に水層を分液し、トルエン層を水洗浄した後
濃縮し油状物を得た。これをカラムクロマトグラフィー
で精製し白色結晶1.0gを得た。この白色結晶は、N
MRにより化合物2であることを確認し、また融点を測
定したところ230〜232℃であった。
【0030】(実施例3)化合物3の合成 (1) 3−[N−エチル−N−[4’−(N,N−ジブ
チルアミノ)フェニル]−アミノ]−フェノール(DB
DA−Et)の合成 エタノール100mlに3−[N−[4’−(N,N−
ジブチルアミノ)フェニル]−アミノ]−フェノール
(DBDA)25.9gを溶解させ次にヨウ化エチル
7.7gを加え、2時間加熱環流させた。室温まで戻
し、再度ヨウ化エチル7.7gと炭酸ナトリウム2.6
gを加え、三時間加熱環流した。冷却後濃縮し、カラム
クロマトグラフィーにより精製し油状物8.9gを得
た。これは、NMRによりDBDA−Etであることを
確認した。 (2) 2−[4’−[N−エチル−N−(4”−ジブチ
ルアミノ)フェニル]−アミノ−2’−ヒドロキシ]−
ベンゾイル安息香酸(DBDAEK)の合成 トルエン80mlにDBDA−Et8.4gと無水フタ
ル酸7.3gを加え8時間加熱環流した。反応溶液を温
水で洗浄後濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより
精製しDBDAEK9.3gを得た。NMRにより目的
物であることを確認した。 (3) 化合物3の合成 濃硫酸46.7gにDBDAEKを9.3gと2−メチ
ル−4−ヒドロキシジフェニルアミン4.1gとを加
え、室温で24時間反応させた。反応終了後反応溶液を
20%の水酸化ナトリウム水溶液180mlとトルエン
150mlの混合液に分散させ、その分散液を1時間加
熱環流した。次に水層を分液し、トルエン層を水洗浄し
た後濃縮し油状物を得た。これをカラムクロマトグラフ
ィーで精製し白色結晶3.6gを得た。この白色結晶
は、NMRにより化合物3であることを確認し、また融
点を測定したところ143〜144℃であった。
【0031】2.感熱記録紙の作製 (実施例4)染料分散液(A液)、顕色剤分散液(B
液)及び填料分散液(C液)を表2に示した成分を混合
して調製した。この場合、粉末状の成分は混合前にサン
ドグラインダーによって十分に摩砕して用いた。
【0032】
【表2】 A液1重量部、B液2重量部及びC液1重量部を混合し
て塗布液を調製した。この塗布液をワイヤーロッド(N
o.12)を使用して白色紙に塗布、乾燥後、カレンダ
ー掛け処理をして感熱記録紙を作製した。このときの塗
布量は乾燥後の重量で約5.5g/m2 であった。
【0033】(比較例1)表2において、化合物1の代
わりに2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノ
フルオラン(感熱記録用に一般に使われているフルオラ
ン化合物)を使用した以外は実施例4と全く同様にして
感熱記録紙を作製した。
【0034】3.評価−感熱記録紙の耐光試験− 実施例4及び比較例1で作製した感熱記録紙を、感熱紙
発色試験装置(大倉電機製、TH−PMD)を使用して
発色させた。発色条件は、印字電圧22V、パルス幅
1.8mm秒であった。この発色画像について耐光試験
機(スガ試験機(株)製、紫外線ロングライフフェード
メーター FAL−5型)を使用して24時間耐光試験
を行った。耐光試験前後の光学濃度をフィルターBW
(ラッテン#106)を装着したマクベス反射濃度計
(RD−514)で測定した。また、発色させていない
地肌部についても上記と同様に耐光試験を行った。この
ときの照射時間は6時間であった。耐光試験前後の白色
度を色差計(JUKI(株)製、JP7100F型)で
測定した。これらの結果を表3に示した。
【0035】
【表3】 表3から分かるように、本発明のフルオラン化合物を使
用した感熱記録紙は、従来のフルオラン化合物を使用し
た感熱記録紙と比較して、発色前の地肌部及び発色後の
画像も光による変質が小さく耐光性が高い。
【0036】
【発明の効果】本発明のフルオラン化合物を含有する発
色性記録材料を感熱記録紙や感圧複写紙などに利用した
場合、発色前に地肌部が光にさらされても白色度が低下
しにくく、また発色後の画像も光によって褐色等に変色
することがほとんどない、耐光性の高いものとなる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるフルオラン化合
    物。 【化1】 (式中、R1 及びR2 は炭素原子数1〜20のアルキル
    基、R3 は炭素原子数1〜8のアルキル基、R4 は炭素
    原子数1〜4のアルキル基またはハロゲン原子を表す。
    nは、0、1、2または3のいずれかを表す。Aは炭素
    原子数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子、または一般
    式(II)で表される置換基のいずれかを示す。) 【化2】 (R5 は、炭素原子数1〜4のアルキル基またはハロゲ
    ン原子を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(I)で表され
    るフルオラン化合物を含有する発色性記録材料。
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