JPH10101880A - 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品

Info

Publication number
JPH10101880A
JPH10101880A JP27717296A JP27717296A JPH10101880A JP H10101880 A JPH10101880 A JP H10101880A JP 27717296 A JP27717296 A JP 27717296A JP 27717296 A JP27717296 A JP 27717296A JP H10101880 A JPH10101880 A JP H10101880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
weight
tetrafluoroethylene
parts
fluororubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27717296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3238869B2 (ja
Inventor
Kazuo Nishimoto
西本一夫
Hitoshi Yamada
山田均
Atsushi Murakami
村上淳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichias Corp filed Critical Nichias Corp
Priority to JP27717296A priority Critical patent/JP3238869B2/ja
Publication of JPH10101880A publication Critical patent/JPH10101880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3238869B2 publication Critical patent/JP3238869B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素ゴムとFEPとから成り、引張特性が
良好で製造が容易な熱可塑性エラストマー組成物(TP
E)とその製造法並びにTPE成形品を提供する。 【解決手段】 (A)架橋または未架橋のフッ素ゴム、
(B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン
共重合体、及び(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロ
エチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン
三元共重合体からなり、成分(A)と成分(B)との重
量比が90〜10:10〜90であり、成分(C)が成分(A)
と成分(B)の合計100 重量部に対して0.05〜50.0重量
部の割合に配合されている熱可塑性エラストマー組成
物、動的架橋するその製造法、及びこれらの成形品であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素系の熱可塑
性エラストマー組成物とその製造法並びに当該熱可塑性
エラストマー組成物から成る成形品に関する。特に、そ
のフッ素系熱可塑性エラストマー組成物はテトラフロロ
エチレン/ヘキサフロロプロピレン共重合体(FEP)
を成分とし、その利点は引張特性が良好で製造が容易な
ことにある。
【0002】
【従来の技術】ゴム部分と熱可塑性樹脂部分とから成る
組成物は、溶融成形ができ、しかもゴム弾性、柔軟性を
有するので、熱可塑性エラストマー(TPE)と呼ばれ
ている。これらの内、架橋されたゴムと熱可塑性樹脂と
から成る組成物は、特に動的架橋型TPEと呼ばれ、C
oranらの米国特許第 4,348,502号、同第 4,130,535
号、同第 4,173,556号、同第 4,207,404号、同第 4,40
9,365号等の各明細書で知られている。ここで、ゴム成
分としてフッ素ゴム(特に、架橋されたフッ素ゴム)
を、また樹脂成分としてフッ素樹脂を材料とする組成物
は、耐熱性、耐薬品性等の優れたTPEになると期待さ
れ、いくつかの研究例が報告されている。
【0003】例えば特開昭61-57641号公報には、連続相
と分散相とを有する二相組成物であって、該連続相が最
小 38 重量%のフッ素を含有する溶融加工可能な結晶性
熱可塑性フルオロカーボン樹脂であり、該分散相が二相
組成物の約50〜90%を構成して無定型の架橋されたフル
オロエラストマーであるものが開示されている。結晶性
熱可塑性フルオロカーボン樹脂としては、テトラフロロ
エチレン/パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、クロ
ロトリフロロエチレン、テトラフロロエチレン/ヘキサ
フロロプロピレン共重合体(FEP)等が用いられてい
る。
【0004】また特開平 5-14041号公報には、溶融成形
可能な熱可塑性フルオロカーボン樹脂の連続相と、特定
の誘導体基から選ばれた加硫部位を有する含フッ素エラ
ストマーの加硫された分散相から成り、分散相が連続相
と分散相の合計に対して50〜90重量%である含フッ素T
PE組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5-14041号公報記載の発明においては、含フッ素エラス
トマーとしてグリシジルビニルエーテル等を共重合させ
た特殊品を使用する必要があり、また組成物の製造も 3
00℃程度で行われるので含フッ素エラストマーの劣化が
無視できないと考えられる。
【0006】特開昭61-57641号公報記載の発明において
も、結晶性熱可塑性フルオロカーボン樹脂としてPFA
を用いる場合、フルオロエラストマーとの混練温度を 3
00℃程度以上とする必要があり、フルオロエラストマー
の劣化が無視できないので、当該公報の実施例において
は、両成分の混練が窒素下で行われている。PVdFを
樹脂成分とする組成物は、ショアーA硬度が 90 前後と
硬く、また引張時の破断伸びが小さいという欠点があ
る。クロロトリフロロエチレンを樹脂成分とする組成物
は、分解温度が低く、耐熱性が得難いという欠点があ
る。
【0007】また結晶性熱可塑性フルオロカーボン樹脂
としてFEPを用いる場合には、上記の各問題点は幾分
軽減されるものの、フルオロエラストマーとして高価な
パーフルオロゴムを用いない限り、満足な引張強さのT
PEを得ることができない。当該公報の実施例を見て
も、フルオロエラストマーとしてフッ化ビニリデンをモ
ノマー単位の一つとするものを用いて調製したTPEの
引張強さは、最大で77kgf/cm2 である。FEPと
共にテトラフロロエチレン/パーフルオロブチルエチレ
ン/エチレン共重合体を結晶性熱可塑性フルオロカーボ
ン樹脂として配合したTPEが記載されているが、その
引張強さも最大で92kgf/cm2 と、いずれも 100k
gf/cm2 未満である。
【0008】また、後記する本願実施例でも示されるよ
うに、FEPを樹脂成分とする組成物では、引張強さの
最大(本願では、極限強さと言う)が低伸長時に現れ、
以後、伸長に伴い応力がかなり低下すると言うゴムらし
くない引張特性を示すことがある。さらに、FEPの種
類によっては、密閉型混練機中でゴムと混練しても溶融
せず、それゆえ動的架橋型TPEを製造できないことが
ある。
【0009】本発明の目的は、フッ素ゴムとFEPとか
ら成り、引張特性が良好で製造が容易な熱可塑性エラス
トマー組成物(TPE)とその製造法並びにTPEを成
形して成る成形品を提供することにある。
【0010】また別の本発明の目的は、引張の際の最大
応力が 100kgf/cm2 以上である熱可塑性エラスト
マー組成物(TPE)とその製造法並びにTPEを成形
して成る成形品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的につき鋭意研究をすすめた結果、フッ素ゴムとFEP
とから主として成るFEP系TPEに、比重 1.90 以上
のテトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン/フ
ッ化ビニリデン三元共重合体を配合すると、引張特性が
改善され、しかも動的架橋時におけるFEPの溶融が容
易となることを見いだして本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明の熱可塑性エラストマー
組成物は、(A)架橋または未架橋のフッ素ゴム、
(B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン
共重合体、及び(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロ
エチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン
三元共重合体からなり、成分(A)と成分(B)との重
量比が90〜10:10〜90であり、成分(C)が成分(A)
と成分(B)の合計100 重量部に対して0.05〜50.0重量
部の割合に配合されていることを特徴とする。
【0013】また、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物の製造法は、(A′)未架橋フッ素ゴム90〜10重量部
と、(B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピ
レン共重合体、成分(A′)との合計量が100 重量部と
なる量と、(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロエチ
レン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元
共重合体 0.05 〜50.0重量部とが配合され、[第1の製
造法]成分(A′)と(B)と(C)を、成分(B)の
溶融温度以上の温度で混練するとともに、当該温度で混
練しながらフッ素ゴム成分の少なくとも一部の架橋を行
う工程を含むことを特徴とするもの、[第2の製造法]
成分(B)と(C)を、予め両者の溶融温度以上の温度
で混練して混合物を得る工程と、当該混合物の溶融温度
以上の温度で当該混合物と成分(A′)とを混練すると
ともに、当該混合物にかかる温度で混練しながらフッ素
ゴム成分の少なくとも一部の架橋を行う工程とを含むこ
とを特徴とするもの、[第3の製造法]成分(A′)と
(C)を、予め成分(C)の溶融温度以上の温度で混練
するとともに、当該成分(C)にかかる温度で混練しな
がらフッ素ゴム成分の少なくとも一部を架橋して混合物
を得る工程と、当該混合物と成分(B)を、成分(B)
の溶融温度以上の温度で混練する工程を含むことを特徴
とするものである。
【0014】ここで、成分(C)の比重 1.90 以上の、
テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ
化ビニリデン三元共重合体を使用することが、本発明の
重要な要件である。このことによって、FEP系TPE
の引張特性が改善される。また、FEPの種類によら
ず、ゴムとの溶融混練がさしたる高温度に加熱せずとも
可能となり、目的とするTPE組成物の製造が容易とな
る。これらは全く予期されなかったことである。
【0015】本発明で成分(C)として使用する、比重
1.90 以上のテトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロ
ピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体は、−C2 4
−:−C3 6 −:−CF2 CH2 −のモル比が30〜7
0:15〜40:10〜50で、例えば住友3M(株)より、T
HVフルオロプラスチックの商標名で市販されている。
また、−C2 4 −:−C3 6 −:−CF2 CH2
のモル比が40〜70:15〜35:10〜40の範囲内にあるも
の、比重が 1.93 以上のもの、特に比重が 1.95 以上の
ものを使用することによって、TPE組成物の引張特性
改善が顕著になり、耐熱性及び耐薬品性のより高いTP
E組成物を得ることができる。特に、ケトン系、エステ
ル系溶剤に対する耐性が顕著となる。
【0016】本発明で使用される三元共重合体は、その
フッ化ビニリデン単位のモル比が、通常の三元系フッ素
ゴム(−C2 4 −:−C3 6 −:−CF2 CH2
のモル比が 0.1〜30:15〜60:40〜80、比重が 1.85 〜
1.88 である)におけるよりも低くなっているため、比
重が約 1.90 以上と高く、耐熱性、耐薬品性が良好とな
る。また、通常の三元系フッ素ゴムが常温で無定形で、
架橋されない限りさしたる強度を示さないのに対し、比
重 1.90 以上の本発明の三元共重合体は、常温で塑性変
形し難く、引張強さも 200kgf/cm2 程度であり、
熱可塑性樹脂である。特に比重約 1.95 以上の三元共重
合体は耐薬品性が高く、通常の三元系フッ素ゴムがケト
ン系、エステル系の溶剤に易溶であるのに対し、それら
溶剤に不溶である。さらに、本発明の三元共重合体は、
結晶化し難い点でPFA、ETFE等のフッ素樹脂と異
なり、結晶化度が30%前後と非晶質性である。
【0017】本発明で使用する(A′)未架橋フッ素ゴ
ムとしては、分子内にフッ素原子を有するゴムであれば
特に制限なく使用することができる。例として、ヘキサ
フロロプロピレン/フッ化ビニリデン二元共重合体(昭
和電工デュポン社製のバイトンA、住友3M社製のフロ
ーレル等)、テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロ
ピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体(昭和電工デュ
ポン社製のバイトンB、住友3M社製のフローレル
等)、テトラフロロエチレン/プロピレンから主として
成る共重合体(旭硝子社・日本合成ゴム社製のアフラス
等)、ペンタフロロプロピレン/フッ化ビニリデン二元
共重合体、クロロトリフロロエチレン/フッ化ビニリデ
ン二元共重合体、パーフロロアルコキシ基を有するポリ
マー(ダイキン社製のダイキンパーフロ等)、フロロシ
リコーンゴム(ダウコーニング社のシラスチックLS)
等を挙げることができ、これらを併用することも可能で
ある。成分(A′)未架橋フッ素ゴムとして好ましく
は、主鎖が炭素原子から成り、また塩素原子を含まない
もの、より好ましくは、フッ化ビニリデンを構成単位と
する二元系もしくは三元系フッ素ゴム、またはテトラフ
ロロエチレン/プロピレンから主として成る共重合体を
使用することができる。フッ化ビニリデンを構成単位と
する三元系フッ素ゴムを使用することによって、より引
張特性、耐薬品性の優れたTPE組成物とすることがで
きる。フッ化ビニリデンを構成単位とする二元系フッ素
ゴムを使用することによって、TPE組成物の圧縮永久
歪を低減させることができる。また、テトラフロロエチ
レン/プロピレンから主として成る共重合体を使用する
ことによって、TPE組成物はより柔軟なものとなる。
【0018】本発明で使用する(B)テトラフロロエチ
レン/ヘキサフロロプロピレン共重合体(FEP)とし
ても、分子量、溶融粘度、結晶化度、溶融温度、ガラス
転移温度、テトラフロロエチレン:ヘキサフロロプロピ
レンの重合比等が異なる、種々のFEPを特に制限なく
使用することができる。例として、ダイキン工業社製の
NP12x,NP20,NP21,NP30,NP4
0、三井デュポンフロロケミカル社製の100J,14
0J,160J等が挙げられる。なお、テトラフロロエ
チレン、ヘキサフロロプロピレンの他、少量の第三成分
を共重合させたポリマー(例えばダイキン工業社製のS
P100,SP120)を用いても良い。本発明のTP
E組成物においては、成分(A)架橋または未架橋のフ
ッ素ゴム:成分(B)FEPの組成比は、重量比で90:
10〜10:90である。成分(B)FEPの比率がこれより
小さいと、本発明が目的とする溶融成形が困難または不
可能となり、かつ得られるTPE組成物の引張強さが低
くなる。成分(A)フッ素ゴムの比率がこれより小さい
と、得られるTPE組成物は柔軟性及びゴム弾性の乏し
いものとなる。引張特性、ゴム弾性及び溶融成形容易性
等を総合して考えると、成分(A)フッ素ゴム:成分
(B)FEPの重量比は、80:20〜20:80の範囲、特に
75:25〜25:75の範囲とするのが好ましい。
【0019】成分(C)比重 1.90 以上の、テトラフロ
ロエチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデ
ン三元共重合体の組成比は、成分(A)及び(B)の合
計 100重量部に対し、 0.05 〜50.0重量部である。成分
(C)三元共重合体の量が 0.05 重量部より少ないと、
本発明が目的とする引張特性の改善が成され難く、50重
量部より多いと、硬度の上昇、溶融温度の低下、加熱に
よる成形品の収縮と言った問題を生じる。概して、使用
する成分(B)FEPの分子量が高いほど、成分(C)
三元共重合体の配合量がより少量でも本発明の目的を達
成し得る傾向が見られるが、硬度、溶融温度、成形性、
寸法安定性等の特性を併せ見ると、成分(C)の配合量
は成分(A)及び(B)の合計 100重量部に対し、 1〜
30重量部、特に 2〜20重量部;あるいは、成分(B)F
EP 100重量部当たり 1〜80重量部、さらには 2〜50重
量部、特に 3〜30重量部とするのが好ましい。
【0020】本発明のTPE組成物においては、成分
(A)少なくとも部分的に架橋されたフッ素ゴム及び成
分(C)三元共重合体の一部が分散相となり、成分
(C)三元共重合体の一部及び成分(B)FEPが連続
相となるものが好ましい。また、当該フッ素ゴム分散相
の平均粒径が30μm以下、特に10μm以下であることが
好ましい。フッ素ゴム分散相の平均粒径を10μm以下と
することによって、本発明のTPE組成物の成形性、耐
薬品性、引張特性等を、より優れたものとすることがで
きる。
【0021】本発明のTPE組成物の製造法としては、
成分(A′)、(B)および(C)を成分(B)FEP
の溶融温度以上の温度で溶融・混練することによって得
ることができる。また、成分(C)三元共重合体として
比重が 1.90 〜 1.95 程度の範囲内のものを用いる場合
には、成分(A′)未架橋フッ素ゴムと成分(C)三元
共重合体とを、ケトン(例えばアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルブチルケトン)、エステル(例えば酢酸
プロピル、酢酸ブチル)等の溶剤に溶解・混合して得ら
れる混合溶液と、成分(B)FEPのディスパージョン
(ダイキン工業社製ND1,ND2,ND4、三井デュ
ポンフロロケミカル社製120J等)とを混合し溶剤を
除去することによっても製造することができる。成分
(C)三元共重合体は溶液の替りにディスパージョン
(住友3M社製THV350C等)を用いても良い。
【0022】本発明のTPE組成物においては、成分
(A)のフッ素ゴム成分は架橋されていても未架橋であ
っても良いが、少なくとも部分的に架橋されていること
が好ましい。成分(A′)未架橋フッ素ゴムを架橋させ
る場合には、上記溶融混練物または混合溶液に架橋剤等
を添加して加熱すれば良い。
【0023】本発明の好ましい態様において、成分
(A′)のフッ素ゴム成分は、成分(B)FEPまたは
成分(C)三元共重合体との混練下で架橋を行う、いわ
ゆる動的架橋の手法によって架橋されたものであること
が好ましい。このことによって、成分(B)FEPを連
続相とし、(A)少なくとも部分的に架橋されたフッ素
ゴムを分散相とするTPE組成物を、容易に得ることが
できる。この技術によれば、混練速度・架橋速度等の条
件を調整し、当該フッ素ゴム分散相の平均粒径を上記範
囲内とすることができる。当業者であれば、フッ素ゴム
分散相の平均粒径が所望の値となるような条件を見いだ
すことは容易であろう。
【0024】本発明で使用するフッ素ゴム用架橋剤には
特に制限はないが、ポリアミン架橋剤、ポリオール架橋
剤、過酸化物等が挙げられる。ポリアミン架橋剤として
は、トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン・カルバメート、テトラエ
チレンペンタミン、1,3-ジアミノシクロヘキサン、1,3-
ジアミノシクロヘキサン・カルバメート、ビス(p−ア
ミノシクロヘキシル)、ヘキサメチレンジアミン・カル
バメート、エチレンジアミン・カルバメート、N,N′
−ジシナミリデン−1,6-ヘキサンジアミン、N,N′−
ビス(o−メトキシベンジリデン)−1,6-ヘキサンジア
ミン、N,N′−ビス(p−メトキシベンジリデン)−
1,6-ヘキシレンジアミン、N,N′−ビス(o−ヒドロ
キシベンジリデン)−1,6-ヘキシレンジアミン、N,
N′−ビス(N,N′−ジメチル−p−アミノベンジリ
デン)−1,6-ヘキシレンジアミン、 4,4′−ビス(アミ
ノシクロヘキシル)メタンカルバメート等が例示され
る。ポリオール架橋剤としては、例えばビスフェノール
AF、ビスフェノールA、p,p′−ビフェノール、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルメタン、ヒドロキノ
ン、ジヒドロキシベンゾフェノン及びそれらのアルカリ
金属塩等が挙げられる。フッ素ゴムの種類によって使用
される過酸化物は、例えばジt−ブチルペルオキシド、
ジクミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキサイ
ド、 1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)−3,3,5-トリメ
チルシクロヘキサン、2,5-ジメチル−2,5-ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル−2,5-ジ(t−
ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ジ(t−ブチルペ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5-ジメチル−2,5-
ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサン、t−ブチルペル
オキシイソプロピルカーボネート、n−ブチル-4,4−ジ
(t−ブチルペルオキシ)バレレート、α,α′−ビス
(t−ブチルペルオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、ベンゾイルペルオキシドを用いて架橋することもで
きる。これらの架橋剤は、予めフッ素ゴム、カーボンブ
ラック、炭酸カルシウム等に混合されたものを用いるこ
とができる。
【0025】フッ素ゴム成分がポリアミンによって部分
的に架橋されていると、TPE組成物の弾性、特に引張
に対する弾性が顕著となる。これらのポリアミンは、成
分(A′)フッ素ゴム 100重量部に対し、好ましくは
0.05 〜10重量部、より好ましくは 0.1〜8 重量部、特
に好ましくは 0.5〜7 重量部使用する。 0.05 重量部未
満では架橋による物性改善がさほど現れず、また、10重
量部以上用いると、得られるTPE組成物が硬くなるお
それがある。なお、ポリアミン架橋の際、第4アンモニ
ウム塩等の架橋促進剤を併用しても良い。フッ素ゴム成
分を過酸化物によって架橋すると、圧縮永久歪みが小さ
く、耐熱性、耐薬品性に優れたTPE組成物を得ること
ができる。過酸化物使用量は、成分(B′)フッ素ゴム
100重量部に対して 0.05 〜10重量部、特に 1〜8 重量
部とするのが好ましい。 0.05 重量部未満では架橋によ
る物性改善がさほど現れず、10重量部以上だとゴム組成
物が硬くなるおそれがある。過酸化物架橋の際、トリア
リルイソシアヌレート、トメチロールプロパントリメタ
クリレート等の架橋促進剤を併用しても良い。
【0026】本発明においてポリアミンまたは過酸化物
による架橋を行う場合には、成分(A′)、成分(B)
及び成分(C)の混練がある程度成されてから、ポリア
ミンまたは過酸化物架橋剤を添加し、動的架橋を行うの
が好ましい。架橋剤が混練開始時から存在すると、各成
分の分散が不均一となることがある。また、架橋促進助
剤として、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化カルシ
ウム(Ca(OH)2)、酸化カルシウム(CaO)、
酸化鉛(PbO)等の受酸剤を使用することが望まし
い。好ましくは、成分(B′)フッ素ゴム 100重量部に
対し、 1〜10重量部、特に 2〜8 重量部の酸化マグネシ
ウム、または 1〜10重量部、特に 2〜8 重量部の水酸化
カルシウムを使用する。これら受酸剤を複数併用するこ
ともできる。架橋促進剤、架橋促進助剤は、架橋剤と同
時に添加しても良いが、分散を良好なものとするために
は、混練開始時からまたはその前工程において添加して
おくのが好ましい。
【0027】フッ素ゴム成分がポリオールによって部分
的に架橋されている場合、TPE組成物の引張強さ、伸
びが大きくなり、また、圧縮永久歪みが小さくなる。本
発明では種々の公知のポリオールを使用することができ
るが、芳香族系のポリオール、特にビスフェノールAF
を使用するのが好ましい。ポリオール架橋においては、
ベンジルトリフェニルホスホニウム=クロリド等の有機
ホスホニウム塩、テトラブチルアンモニウム=クロリド
等の第4アンモニウム塩、DBU(1,8-ジアザビシクロ
[ 5,4,0]-7−ウンデセン)、ヘキサメチレンテトラミ
ン等の架橋促進剤、及び/または受酸剤等の架橋促進助
剤を併用するのが好ましい。また、受酸剤の使用が必須
となる。使用する受酸剤としては、酸化マグネシウム
(MgO)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2 )、酸
化カルシウム(CaO)、酸化鉛(PbO)等が挙げら
れるが、これらに限定されない。これら受酸剤を複数併
用することもできる。ポリオール及び架橋促進(助)剤
の量に特に制限はなく、当業者であれば意図する架橋の
度合い及び架橋促進(助)剤の種類等に応じて任意に決
定することができる。しかしながら、通常は、成分
(A′)フッ素ゴム100 重量部に対し、好ましくは約
0.1〜10重量部のポリオールと約 0.01 〜10重量部の架
橋促進剤、より好ましくは約 0.5〜7 重量部ポリオール
と約 0.05 〜7 重量部の架橋促進剤、特に好ましくは約
1〜5 重量部のポリオールと約 0.1〜5 重量部の架橋促
進剤を、約 1〜10重量部、特に約 2〜8 重量部の酸化マ
グネシウム、または約 1〜10重量部、特に約 2〜8 重量
部の水酸化カルシウムと共に使用する。ポリオール及び
架橋促進(助)剤の量が少ないと架橋による物性改善が
さほど現れず、多すぎると得られるTPE組成物の溶融
成形が困難となることがある。
【0028】本発明においてポリオール架橋を行う場
合、架橋剤、架橋促進剤及び架橋促進助剤の 3成分全て
を、各成分の混練開始後に添加しても良い。しかしなが
ら、ポリオール架橋においては、ポリオールが混練開始
前から存在していても、架橋促進剤及び/または架橋促
進助剤を混練開始後に添加することによって、各成分が
均一に分散したTPE組成物を得ることができる。但
し、分散を良好なものとするためには、架橋促進剤と架
橋促進助剤を、あるいは架橋促進助剤のみを、混練開始
時からまたはその前工程において添加しておき、その
後、各成分の混練がある程度成されてから、架橋剤のみ
または架橋剤及び架橋促進剤を添加する方法を採るのが
好ましい。
【0029】ポリオール架橋剤、ポリアミン架橋剤はま
た、上記した架橋促進剤及び架橋促進助剤の存在下、成
分(C)比重 1.90 以上のテトラフロロエチレン/ヘキ
サフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体を
も架橋させることができる。本発明のTPE組成物にお
いては、成分(C)比重 1.90 以上のテトラフロロエチ
レン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元
共重合体が、少なくとも部分的に架橋されていても良
い。このことによって、本発明のTPE組成物の引張強
さ、耐薬品性が、さらに良好なものとなる。
【0030】本発明のTPE組成物は、上述した製造法
によって得ることができるが、各成分の混練、及び成分
(A′)フッ素ゴム成分の架橋を、好ましくは成分
(B)または成分(C)の溶融温度よりも約 5〜100
℃、より好ましくは約10〜80℃、特に好ましくは約20〜
60℃高い温度で行う。混練温度が樹脂成分の溶融温度ぎ
りぎりだと、各成分との混練がうまく進行しないことが
ある。一方、混練温度が高すぎると、製造時に成分
(A)フッ素ゴムが劣化し、得られるTPE組成物の物
性低下を招くおそれがある。
【0031】本発明のTPE組成物は、種々の公知の混
練装置を用いて製造することができる。例として、バン
バリーミキサー、加圧ニーダー、二軸押出機等が挙げら
れる。当業者であれば、所望のTPE組成物を得るため
に混練条件を種々に調整することは容易であろう。例え
ば、成分(B)に溶融温度約270 ℃の射出成形グレード
のFEPを用い、バンバリーミキサーで製造する場合を
例にとると、約 270〜350 ℃、特に約 280〜300 ℃の温
度で、成分(A′)フッ素ゴム、成分(B)FEP、成
分(C)三元共重合体、受酸剤、並びに、任意的な量
の、架橋促進剤、老化防止剤、補強材等を混練する。約
10秒〜3 分間後、あるいは溶融物がほぼ均一となった
後、フッ素ゴム用の架橋剤を、混練下、例えば 3回に分
けて 1分間置きに添加する。架橋剤を全量添加後、上記
温度でさらに約 3〜20分間、特に約 5〜10分間混練・架
橋すれば、目的のTPE組成物を得ることができる。
【0032】成分(A′)未架橋フッ素ゴム、成分
(B)FEP、成分(C)三元共重合体の混練順序に特
に制限はない。しかしながら、成分(B)FEPとして
溶融粘度の高い品種を用いる場合には、成分(B)と成
分(C)三元共重合体とを先に溶融混練し、次いで、当
該混合物と成分(A′)未架橋フッ素ゴムとを混練する
のが好ましい。高溶融粘度のFEPは300 ℃を大きく超
える温度でないと溶融しないことがあり、成分(A)フ
ッ素ゴムの劣化の点で好ましくない。一方、これら高溶
融粘度のFEPを成分(C)三元共重合体と(例えば 3
30〜370 ℃程度の温度で)溶融混練した混合物を調製し
ておくと、当該混合物は 270℃程度で溶融し、その結
果、成分(A′)フッ素ゴムとの溶融混練をより低温で
行うことができる。本発明はまた、当該製造法における
中間生成物である、テトラフロロエチレン/ヘキサフロ
ロプロピレン共重合体 100重量部、並びに、比重 1.90
以上の、テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレ
ン/フッ化ビニリデン三元共重合体 1〜50重量部から主
として成る樹脂組成物をも包含する。
【0033】成分(A′)未架橋フッ素ゴムと成分
(C)三元共重合体とを先に混練し、次いで成分(B)
FEPとの混練を行っても良い。その場合、フッ素ゴム
の架橋は、成分(C)三元共重合体との混練時に行うの
が好ましい。成分(C)三元共重合体は通常、成分
(B)FEPよりも軟化温度が低く、それ故、フッ素ゴ
ムの劣化を殆ど伴わずに混練及び架橋を行うことができ
る。しかも、混練及びフッ素ゴムの架橋を行う温度・時
間等の条件を、より自由に設定することができる。成分
(A)と成分(C)とから成る混合物を、次いで成分
(B)FEPと、FEPの溶融温度以上の温度で短時
間、例えば 1〜5 分間混合すれば、本発明のTPE組成
物を得ることができる。
【0034】本発明は特定の理論により限定されるもの
ではないが、本発明が効果を奏する理由として、成分
(C)として使用する比重 1.90 以上のテトラフロロエ
チレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三
元共重合体が、成分(A)フッ素ゴムと成分(B)FE
Pとの、相溶化剤として作用していることが考えられ
る。当該三元共重合体は、モノマー単位としてテトラフ
ロロエチレン及びヘキサフロロプロピレンを含有する点
でFEPと共通している。同時に、分子中にフッ化ビニ
リデン単位が存在することにより、極性がフッ素ゴムに
近くなっているので、当該三元共重合体はフッ素ゴムと
FEPの両者に対して相溶性の高いものとなっているの
であろう。また、当該三元共重合体は本質的に非晶質で
あるので、結晶相の析出やそれに伴う巨視的な相分離が
生じず、しかも通常のフッ素樹脂のように非粘着ではな
いので、フッ素ゴム相またはFEP相から剥離し難く、
それ故当該三元共重合体を含有する本発明のTPE組成
物が良好な引張特性を示すのであろう。
【0035】上記のように、本発明に従い成分(C)三
元共重合体を含有するTPE組成物は、FEPを樹脂成
分としながらも、良好な引張特性を示す。後記する実施
例に示すように、25℃、500 mm/minの条件で引張
試験を行った際の最大強さが100kgf/cm2 以上と
なることもある。本発明はまた、フッ化ビニリデンまた
はプロピレンをモノマー単位の一つとする架橋または未
架橋のフッ素ゴム50〜90重量部、及びテトラフロロエチ
レン/ヘキサフロロプロピレン共重合体50〜10重量部か
ら主として成る熱可塑性エラストマー組成物であり、こ
の組成物の引張の際の最大応力は 100kgf/cm2
上となる。
【0036】本発明の組成物にはさらに、カーボンブラ
ック、シリカ等の補強剤、着色剤、軟化剤、強化繊維、
その他目的に応じた種々の添加剤を加えることもでき
る。また、ETFE、PVdF等の他の樹脂を配合する
ことも可能である。当業者であれば、目的とする組成物
の特性に応じ、種々の添加剤の種類、量、並びに添加方
法を決定することができるであろう。
【0037】本発明の組成物は、種々の公知の成形方
法、例えば射出成形、押出成形、キャスト成形、ブロー
成形等、様々な方法によって、Oリング、チューブ、ホ
ース、フィルム、その他の任意の形状に成形することが
できる。本発明はまた、これら本発明の組成物から成る
成形品をも包含する。
【0038】本発明に従う上記成形品を、成形後、溶融
温度未満の温度で、例えば 150〜250 ℃前後の温度で 1
〜50時間加熱処理し、二次加硫することもできる。二次
加硫によって、本発明TPE組成物及びそれから成る成
形品の特徴である良好な力学的特性を、さらに改善する
ことが可能である。
【0039】上記のように、本発明のTPE組成物は、
良好な引張特性に代表される優れた機械的特性、柔軟
性、良好な耐薬品性を備え、しかも溶融成形が容易であ
るという利点を有する。それ故、本発明に従うTPE組
成物からなる成形品は、通常のフッ素ゴム加硫物が適用
し難い用途、例えばケトン、エステル耐用の部品、例え
ばOリング、チューブ、ホース等として有用である。本
発明のTPE組成物はまた、フッ素ゴム加硫物の代替品
として使用することもできるが、溶融成形が可能という
長所を持つため、複雑でモールド成形し難い形状の物
品、熱の通り難い厚物等の材料として特に有用である。
【0040】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0041】
【実施例】
実施例E1〜E37、比較例C1〜C22 テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ
化ビニリデン三元共重合体の配合によるTPEの物性の
変化を実験した各サンプルの配合・調製、物性試験結果
を表1〜11に示す。これらの表において、Eは実施例
を、Cは比較例をそれぞれ示す。 (サンプルの調製)表1〜11に示した配合材料の内、
加硫剤または加硫促進剤以外の成分を、東洋精機(株)
のラボプラストミル(混合量 60 ml)を用い、 260〜
290 ℃前後の温度に加熱しながら80rpmで混練した
(各成分は、合計体積が 50 ml程度となるような量に
て使用した)。約 2〜 3分後、混合物が均一な溶融物と
なったのを見て、加硫剤または加硫促進剤を 3回に分け
て約 1分間隔で投入し、さらに特定の温度で 5〜6 分間
(全10分間)混練して、サンプルを得た。
【0042】次に、得られた混合物を、射出成形機を用
い、 280〜350 ℃のシリンダー温度でJIS6号ダンベ
ルの形状に射出成形した。成形の際の溶融サンプルの流
れ方向は、ダンベルの縦方向に一致させた。 (物性試験)上記のようにして成形したサンプルを用
い、硬さの測定、引張試験、MEK抽出率及び熱分析
を、以下の方法により行った。 硬さの測定:ショアーA硬度を、JIS K6253
(加硫ゴムの硬さ試験方法)に従い測定した。 引張試験:JIS K6251(加硫ゴムの引張強さ
試験方法)に従い、約25℃、 500mm/minにて行っ
た。極限強さとは引張応力が最高に達した点での強さ
を、破断強さとはサンプルが破断した際の強さを示す。 MEK抽出率:成形後のサンプルをメチルエチルケト
ン(MEK)中で煮沸した後、濾過し、濾液を留去して
抽出物の重量を測定して、元のサンプル中のゴム重量に
対する比率を計算した。 熱分析:セイコー電子工業社製の“TG/DTA30
0”を用い、昇温速度を5℃/minとして、TG−D
TAの測定を空気中にて行った。10%損失温度とはサン
プルの重量が10%減少した際の温度を表す。 (配合材料の説明)略号、商標で示したフッ素ゴム、F
EP、架橋剤の性状は、以下の通りである。 フッ素ゴ
ム−1:二元系フッ素ゴム、過酸化物架橋グレード(ポ
リアミン、ポリオール架橋も可) フッ素ゴム−2:三元系フッ素ゴム、比重 1.81 、ポリ
アミン、ポリオール架橋グレード フッ素ゴム−3:テトラフロロエチレン/プロピレン/
フッ化ビニリデン共重合体、比重 1.60 、過酸化物架橋
グレード(ポリアミン、ポリオール架橋も可) フッ素ゴム−4:二元系液状フッ素ゴム FEP−1:溶融粘度:5 〜10万ポイズ、MFR(372
℃、5000g/10min): 4.5〜 8.5 FEP−2:MFR(372 ℃、5000g/10min):20
〜30 FEP−3:MFR(372 ℃、5000g/10min): 4
〜10 FEP−4:溶融粘度:2 〜3 万ポイズ、MFR(372
℃、5000g/10min):16〜19 FEP−5:MFR(372 ℃、5000g/10min): 5
〜 7.5 FEP−6:溶融粘度:12〜22万ポイズ、MFR(372
℃、5000g/10min): 2〜 3.5 キュラティブ20:ポリオール架橋用架橋促進剤(純分
33%) キュラティブ30:ポリオール系架橋剤(純分50%) ペロキシモンF40:過酸化物架橋剤(純分40%) TAIK−M60:過酸化物架橋用架橋助剤(純分60
%) 三元共重合体−1:テトラフロロエチレン/ヘキサフロ
ロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体、比重
1.99 (カタログ値: 1.98 ) 三元共重合体−2:テトラフロロエチレン/ヘキサフロ
ロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体、比重
1.96 (カタログ値と同じ) 三元共重合体−3:テトラフロロエチレン/ヘキサフロ
ロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体、比重
1.93 (カタログ値: 1.95 ) 三元共重合体−4:テトラフロロエチレン/ヘキサフロ
ロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体、比重
1.92 (カタログ値: 1.91 ) (☆量、★量の説明)☆量は各配合における(三元共重
合体)/(フッ素ゴム+FEP)の比を重量%で、★量
は(三元共重合体)/(FEP)の比を重量%でそれぞ
れ表す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】
【表11】
【0054】本発明に従う三元系共重合体を含有するT
PE組成物の引張強さが、当該三元共重合体を含有しな
いTPE組成物よりも大きいこと;三元共重合体の配合
によって、破断時の強度が極限強さにより近い値となる
ことが明らかである。また、これらの効果は、フッ素ゴ
ム、フッ素樹脂、架橋剤としてどのような種類のものを
用いても発現することが示された。実施例E24及びE
25と比較例C17とを比べると、三元共重合体の添加
によって極限強さは幾分か小さくなっているものの、破
断強さは大きくなっている。成分(B)FEPに対して
比較的多量の三元共重合体を用いた実施例E23と比較
例C17とを比べても、同じ傾向が見られる。実施例E
34と比較例C21とを比べると、極めて少量の成分
(C)三元共重合体の添加によって、極限強さ及び引張
強さが大きく改善されている。ここで比較した実施例及
び比較例においては、全成分に占める成分(B)FEP
と成分(C)三元共重合体との合計量が殆ど変らないこ
とから考えて、破断強さ等引張特性が改善される理由
は、成分(C)三元共重合体の添加による単なる樹脂成
分の比率の増加にあるのではないことが明らかである。
【0055】実施例E15及び比較例C15〜C16よ
り、当該三元共重合体の代わりに、比重が 1.90 未満の
三元共重合体(フッ素ゴム−2、比重 1.81 )を用いる
と、引張強さは事実上改善されないことが分かる。
【0056】実施例E22及び比較例C19より、FE
P以外の樹脂成分を含有する組成物においても、本発明
の効果は発揮されることが分かる。
【0057】参考実施例1 本参考実施例は、本発明の組成物において、成分(C)
三元共重合体の一部が架橋されている場合のあることを
示すものである。
【0058】100.0重量部のTHV200G、 5.00 重
量部のCa(OH)2 及び 4.00 重量部のキュラティブ
20を、ラボプラストミル中、 170〜190 ℃で混練し
た。混練開始から3 分後、4 分後、5 分後に、ビスフェ
ノールAF全 2.00 重量部を約1/3 づつ添加し、さら
に5 分間(全10分間)混練した。得られた混練物につい
て、実施例E1〜E37と同様にしてMEK抽出試験を
行ったところ、抽出率は48%であった。尚、未処理のT
HV200Gは、MEKに完全に溶解する。本実施例で
得られたサンプルは、全分子鎖の約半分が架橋されてい
ると推定される。 参考実施例2 100.0重量部のTHV500G、 5.00 重量部のMgO
及び 4.00 重量部のキュラティブ20を、ラボプラスト
ミル中、 180〜210 ℃で混練した。混練開始から3 分
後、4 分後、5 分後に、ビスフェノールAF全 2.00 重
量部を約 1/3 づつ添加し、さらに 5分間(全10分間)
混練した。得られた混合物をJIS6号ダンベルの形状
に射出成形し、引張試験及び熱分析を行った。その結果
を、未処理のTHV500Gについての試験結果と共
に、表12に示す。
【0059】
【表12】
【0060】本参考実施例2により得られた樹脂は、未
処理品よりも減量開始温度、10%損失温度が高く、耐熱
性に優れるものとなっている。DTAのピークも、未処
理品では 1本であったものが 2本(強度はほぼ 1:1 で
あった)となっており、部分的に架橋されたことが明ら
かである。
【0061】比較例C23、C24 実施例E1〜E37と同じ操作で、表13に示した各成
分の溶融混練を試みたが、FEPが溶融せず、その間、
フッ素ゴムが著しく変色・発煙した。混合物を300℃以
上に加熱してもその状況は変わらず、TPE組成物を得
ることはできなかった。
【0062】尚、FEP−7、FEP−8は、それぞれ
以下のものである。 FEP−7:溶融粘度:約20万ポイズ FEP−8:溶融粘度:25〜60万ポイズ 実施例E38〜実施例E45 FEP−7またはFEP−8と、三元共重合体とを、表
13〜14に示した比率で(各成分は、合計体積が 50
ml程度となるような量にて使用した)、東洋精機
(株)のラボプラストミル(混合量 60 ml)中、 320
〜360 ℃前後の温度に加熱しながら 80 rpmで10分間
混練した。次に、成分(B)FEP及び成分(C)三元
共重合体として上記により得られた混合物を用いた以外
は、実施例E1〜E37と同じ操作に従い、サンプルを
調製した。
【0063】各サンプルの配合、物性試験を表13〜1
4に示す。
【0064】
【表13】
【0065】
【表14】
【0066】本発明に従い、予め三元共重合体を混合さ
せておくと、溶融粘度の高いFEPでも270 ℃前後の温
度で溶融し、フッ素ゴムとの混練が容易となること;そ
れによって引張強さまたは破断伸びの大きなサンプルが
得られることが明らかである。
【0067】実施例E46 実施例E30(表9)と同じ配合で、異なる製造方法を
用いてサンプルを調製した。表9中の実施例30の欄に
示した配合材料の内、FEP及び加硫剤以外の成分を、
東洋精機(株)のラボプラストミル(混合量 60 ml)
を用い、 170〜220 ℃前後の温度に加熱しながら 80 r
pmで混練した(各成分は、実施例E30と同じ比率
で、合計体積が 50 ml程度となるような量にて使用し
た)。約3分後、混合物が均一な溶融物となったのを見
て、加硫剤を 3回に分けて約 3分間隔で投入し、さらに
200〜220 ℃前後の温度で約11分間(全20分間)混練し
て、混合物を得た。
【0068】次に、上記混合物61.04 gと28.00 gのF
EP−1とを、ラボプラストミル中270〜290 ℃に加熱
しながら 3分間混練し、得られたサンプルを実施例E1
〜E37におけるのと同様に射出成形し、物性試験を行
った。物性試験結果は以下の通りである。
【0069】極限強さ:85.7kgf/cm2 、 破断強さ:71.6kgf/cm2 、 破断伸び: 256%、 MEK抽出率:30%。
【0070】尚、実施例31で得られたサンプルのME
K抽出率は42%であった。本実施例におけるように、予
めフッ素ゴムの架橋及び成分(C)三元共重合体との溶
融混練を行い、その後に成分(B)FEPとの溶融混練
を行う方法によれば、より伸びが大きく、かつフッ素ゴ
ム成分の架橋の度合いも大きなTPE組成物の得られる
ことが示された。
【0071】
【発明の効果】上記のように、本発明によって、引張強
さが改善され、引張特性もゴムらしく、かつ製造が容易
なFEP系フッ素系熱可塑性エラストマー組成物、当該
フッ素系熱可塑性エラストマー組成物の製造法、並びに
当該フッ素系熱可塑性エラストマー組成物から成る成形
品が提供された。FEPを成分とする従来の熱可塑性エ
ラストマー組成物では、満足な引張特性が得られなかっ
たこと;三元系共重合体を用いない従来の方法では、F
EPの種類によって目的とする熱可塑性エラストマー組
成物の製造が不可能であったことに鑑み、本発明の効果
は顕著である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)架橋または未架橋のフッ素ゴム、
    (B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン
    共重合体、及び(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロ
    エチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン
    三元共重合体からなり、成分(A)と成分(B)との重
    量比が90〜10:10〜90であり、成分(C)が成分(A)
    と成分(B)の合計100 重量部に対して0.05〜50.0重量
    部の割合に配合されていることを特徴とする熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
  2. 【請求項2】 成分(C)のテトラフロロエチレン/ヘ
    キサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体
    が、部分的に架橋されている、請求項1記載の熱可塑性
    エラストマー組成物。
  3. 【請求項3】 成分(C)のテトラフロロエチレン/ヘ
    キサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体
    が、比重 1.93 以上のものである、請求項1または2記
    載の熱可塑性エラストマー組成物。
  4. 【請求項4】 成分(C)のテトラフロロエチレン/ヘ
    キサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体
    が、比重 1.95 以上のものである、請求項1または2記
    載の熱可塑性エラストマー組成物。
  5. 【請求項5】 成分(C)のテトラフロロエチレン/ヘ
    キサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合体
    の配合量が、成分(B)テトラフロロエチレン/ヘキサ
    フロロプロピレン共重合体 100重量部当たり 1〜80重量
    部でもある、請求項1〜4いずれか記載の熱可塑性エラ
    ストマー組成物。
  6. 【請求項6】 (A′)未架橋フッ素ゴム90〜10重量部
    と、(B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピ
    レン共重合体、成分(A′)との合計量が100 重量部と
    なる量と、(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロエチ
    レン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元
    共重合体 0.05 〜50.0重量部とを、成分(B)の溶融温
    度以上の温度で混練するとともに、当該温度で混練しな
    がらフッ素ゴム成分の少なくとも一部の架橋を行う工程
    を含むことを特徴とする、請求項1〜5いずれか記載の
    熱可塑性エラストマー組成物の製造法。
  7. 【請求項7】 (B)テトラフロロエチレン/ヘキサフ
    ロロプロピレン共重合体、成分(A′)との合計量が10
    0 重量部となる量と、(C)比重 1.90 以上の、テトラ
    フロロエチレン/ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニ
    リデン三元共重合体 0.05 〜50.0重量部とを、予め両者
    の溶融温度以上の温度で混練して混合物を得る工程と、
    当該混合物の溶融温度以上の温度で当該混合物と
    (A′)未架橋フッ素ゴム90〜10重量部とを混練すると
    ともに、当該混合物の溶融温度以上の温度で混練しなが
    らフッ素ゴム成分の少なくとも一部の架橋を行う工程と
    を含むことを特徴とする、請求項1〜5いずれか記載の
    熱可塑性エラストマー組成物の製造法。
  8. 【請求項8】 (A′)未架橋フッ素ゴム90〜10重量部
    と、(C)比重 1.90 以上の、テトラフロロエチレン/
    ヘキサフロロプロピレン/フッ化ビニリデン三元共重合
    体 0.05 〜50.0重量部とを、予め成分(C)の溶融温度
    以上の温度で混練するとともに、当該成分(C)の溶融
    温度以上の温度で混練しながらフッ素ゴム成分の少なく
    とも一部を架橋して混合物を得る工程と、当該混合物
    と、(B)テトラフロロエチレン/ヘキサフロロプロピ
    レン共重合体、成分(A′)との合計量が100 重量部と
    なる量とを、成分(B)の溶融温度以上の温度で混練す
    る工程を含むことを特徴とする、請求項1〜5いずれか
    記載の熱可塑性エラストマー組成物の製造法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5いずれか記載の熱可塑性エ
    ラストマー組成物を成形して成ることを特徴とする成形
    品。
JP27717296A 1996-09-27 1996-09-27 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品 Expired - Fee Related JP3238869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27717296A JP3238869B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27717296A JP3238869B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10101880A true JPH10101880A (ja) 1998-04-21
JP3238869B2 JP3238869B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=17579820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27717296A Expired - Fee Related JP3238869B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3238869B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10219062A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Nichias Corp 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品
WO2006057332A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Daikin Industries, Ltd. 熱可塑性重合体組成物
WO2006057331A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Daikin Industries, Ltd. 熱可塑性重合体組成物
WO2007135938A1 (ja) * 2006-05-24 2007-11-29 Daikin Industries, Ltd. 燃料バリア性材料およびそれから形成される成形品
JP2007314639A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Daikin Ind Ltd 難燃性材料、それから形成される電線ジャケットおよびlan用ケーブル
JP2012017432A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Olympus Corp ゴム組成物、並びに、熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
WO2018066399A1 (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 ダイキン工業株式会社 組成物及び成形品
JP2019199507A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 日立金属株式会社 熱可塑性フッ素樹脂組成物、電線およびケーブル
WO2020013314A1 (ja) * 2018-07-13 2020-01-16 ダイキン工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JP2020015908A (ja) * 2018-07-13 2020-01-30 ダイキン工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
CN114106496A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 中昊晨光化工研究院有限公司 一种橡胶材料及其制备方法和应用

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10219062A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Nichias Corp 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品
KR100846941B1 (ko) 2004-11-26 2008-07-17 다이킨 고교 가부시키가이샤 열가소성 중합체 조성물
WO2006057332A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Daikin Industries, Ltd. 熱可塑性重合体組成物
WO2006057331A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Daikin Industries, Ltd. 熱可塑性重合体組成物
WO2006057333A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Daikin Industries, Ltd. 熱可塑性重合体組成物および熱可塑性重合体組成物の製造方法
KR100898213B1 (ko) * 2004-11-26 2009-05-18 다이킨 고교 가부시키가이샤 열가소성 중합체 조성물
JPWO2006057332A1 (ja) * 2004-11-26 2008-06-05 ダイキン工業株式会社 熱可塑性重合体組成物
JPWO2006057331A1 (ja) * 2004-11-26 2008-06-05 ダイキン工業株式会社 熱可塑性重合体組成物
WO2007135938A1 (ja) * 2006-05-24 2007-11-29 Daikin Industries, Ltd. 燃料バリア性材料およびそれから形成される成形品
JP2007314639A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Daikin Ind Ltd 難燃性材料、それから形成される電線ジャケットおよびlan用ケーブル
JP2012017432A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Olympus Corp ゴム組成物、並びに、熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
US8383742B2 (en) 2010-07-09 2013-02-26 Olympus Corporation Rubber composition and thermoplastic resin composition and production method thereof
WO2018066399A1 (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 ダイキン工業株式会社 組成物及び成形品
JP2019199507A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 日立金属株式会社 熱可塑性フッ素樹脂組成物、電線およびケーブル
WO2020013314A1 (ja) * 2018-07-13 2020-01-16 ダイキン工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JP2020015908A (ja) * 2018-07-13 2020-01-30 ダイキン工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
US11787927B2 (en) 2018-07-13 2023-10-17 Daikin Industries, Ltd. Thermoplastic resin composition and method for producing same
CN114106496A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 中昊晨光化工研究院有限公司 一种橡胶材料及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3238869B2 (ja) 2001-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5354811A (en) Fluorine-containing thermoplastic elastomer composition and process for its production
US7718736B2 (en) Base resistant FKM-TPV elastomers
US20050222337A1 (en) Elastomeric compositions containing fluoropolymer blends
JP6278282B2 (ja) 含フッ素エラストマー組成物、その製造方法、成形体、架橋物、及び被覆電線
JP3069288B2 (ja) フッ素系樹脂組成物、その製造法および成形品
JP6304258B2 (ja) 含フッ素エラストマー組成物、成形体、架橋物、及び被覆電線
JP3238869B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品
EP3027684B1 (en) Fluorine-containing thermoplastic elastomer composition
JPWO2013146704A1 (ja) 含フッ素エラストマー組成物及びその製造方法、成形体、架橋物、並びに被覆電線
JP3340932B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品
JPH03172352A (ja) ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物及びその製法
JPWO2005111140A1 (ja) 熱可塑性重合体組成物
JP7237850B2 (ja) 硫黄含有芳香族ポリマーと熱可塑性加硫物とを含むポリマーアロイ
JPH05148400A (ja) フツ素ゴム組成物およびその製造方法
JP3254155B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物、その製造法および成形品
KR102442817B1 (ko) 불소 함유 수지 조성물 및 그 제조 방법
CN109689774A (zh) 含氟热塑性弹性体组合物
JP3500747B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP3354687A1 (en) Fluorine-containing thermoplastic elastomer composition
WO1996034901A1 (fr) Elastomere fluore
JPH0797457A (ja) フッ素ゴム組成物及びその成形方法
US11292904B2 (en) Composition containing fluorinated thermoplastic elastomers and vulcanizates
KR20210105369A (ko) 경화 가능한 조성물
JPH07188506A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081005

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees