JPH10100736A - 車両横転防止装置 - Google Patents

車両横転防止装置

Info

Publication number
JPH10100736A
JPH10100736A JP8261058A JP26105896A JPH10100736A JP H10100736 A JPH10100736 A JP H10100736A JP 8261058 A JP8261058 A JP 8261058A JP 26105896 A JP26105896 A JP 26105896A JP H10100736 A JPH10100736 A JP H10100736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
change speed
predetermined
vehicle
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8261058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3473292B2 (ja
Inventor
Shozo Kawasawa
祥三 川沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP26105896A priority Critical patent/JP3473292B2/ja
Publication of JPH10100736A publication Critical patent/JPH10100736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3473292B2 publication Critical patent/JP3473292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/84Data processing systems or methods, management, administration

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の横転を防止する車両横転防止装置に関
し、制御を簡素化し、コスト低減を図ることができるよ
うにするとともに、早期に安全措置を施すことができる
ようにする。 【解決手段】 左右の車輪の荷重を検出する荷重検出手
段2と、左右の車輪の荷重変化速度を検出する荷重変化
速度検出手段4と、車両の横転を防止すべく安全措置を
施す安全装置3と、荷重変化速度検出手段4からの検出
情報に基づいて左右いずれか一方の車輪の荷重変化速度
が該荷重の減少する方向の所定変化速度に達したことが
検出されたときに、荷重検出手段2からの検出情報に基
づいて一方の車輪の荷重が所定荷重以下であることが検
出されると安全装置3を作動させる制御手段1とをそな
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の横転を防止
する車両横転防止装置に関し、トラック等のようにその
積載状態により重心高さが変化する車両に用いて好適
の、車両横転防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の横転を防止すべく安全措置
を講ずるものとして、種々の車両横転防止装置が提案さ
れている。これらの従来の車両横転防止装置では、荷重
センサ,車速センサ,ステアリングセンサ等からの検出
信号に基づいて、車両が横転しない限界の車速(限界車
速)をファジィ推論等により推定し、車両走行速度が推
定限界車速を越えると警報装置を作動させたり、又は自
動的にアクセルを緩めるようにして、車両の横転を防止
するようにしている。
【0003】このような車両横転防止装置としては、例
えば、特開平4−191181号公報に記載された技術
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に記載された技術では、車両走行速度が推定限界車
速を越えると警報手段を作動させるようにしているが、
荷重センサによって検出される荷重の絶対値により限界
速度を推定するようにしているため、車両の横転の直前
にならないと警報装置が作動せず、また、的確なタイミ
ングで警報を発するのが難しく、警報精度が良くないと
いう課題がある。
【0005】さらに、このような従来の技術では、限界
車速の推定をファジィ推論等により行なうため、制御が
複雑になるという課題もある。また、荷重センサ,車速
センサ,ステアリングセンサ等の複数のセンサを用いる
ため、コストが高くなるという課題がある。本発明は、
このような課題に鑑み創案されたもので、制御を簡素化
し、コスト低減を図ることができるようにするととも
に、早期に安全措置を施すことができるようにした、車
両横転防止装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両横転防止装置は、左右の車輪の荷重を検
出する荷重検出手段と、該左右の車輪の荷重変化速度を
検出する荷重変化速度検出手段と、車両の横転を防止す
べく安全措置を施す安全装置と、該荷重変化速度検出手
段からの検出情報に基づいて該左右いずれか一方の車輪
の荷重変化速度が該荷重の減少する方向の所定変化速度
に達したことが検出されたときに、該荷重検出手段から
の検出情報に基づいて該一方の車輪の荷重が所定荷重以
下であることが検出されると該安全装置を作動させる制
御手段とをそなえたことを特徴としている。
【0007】請求項2記載の本発明の車両横転防止装置
は、請求項1記載の装置において、該制御手段が、該所
定変化速度と該所定荷重とについて複数の組合せを有
し、該所定変化速度及び該所定荷重としてそれぞれ第1
変化速度及び第1荷重が設定されている場合において、
該左右いずれか一方の車輪の荷重変化速度が該荷重の減
少する方向に第1変化速度以上で且つ該一方の車輪の荷
重が該第1荷重よりも大きいことが検出されると、該所
定変化速度として該第1変化速度よりも速い第2変化速
度が設定されるととともに、該所定荷重として該第2変
化速度に対応した第2荷重が設定されることを特徴とし
ている。
【0008】請求項3記載の本発明の車両横転防止装置
は、請求項2記載の装置において、該制御手段は、該荷
重変化速度が初期化基準値以下に低下したことが検出さ
れると、該所定変化速度として予め設けられた複数の所
定変化速度のうち最も小さい初期所定変化速度が設定さ
れるとともに、該所定荷重として該初期所定変化速度に
対応した初期設定荷重が設定されるように構成されるこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明すると、図1〜図5は本発明の一実施
形態としての車両横転防止装置を説明するためのもので
ある。図1に示すように、本装置が適用される車両(図
示省略)には、荷重検出手段としてのサスペンション荷
重センサ(荷重センサ)2が設けられている。この荷重
センサ2は、車両の後輪側の左右輪の接地荷重をそれぞ
れ検出するためのセンサであり、この荷重センサ2から
の検出情報により、左右輪の実際の接地荷重がそれぞれ
検出されるようになっている。
【0010】また、本装置には、これらの左右輪におけ
る接地荷重の変化速度を検出するための荷重変化速度検
出手段4が設けられている。この荷重変化速度検出手段
4は、上述のように、左右輪の接地荷重の変化速度、す
なわち接地荷重の単位時間当たりの変化率を検出するも
のであり、これにより、各車輪に生じる荷重変化が急激
なものか、緩やかなものかを検出することができるよう
になっている。
【0011】なお、本実施形態においては、荷重変化速
度検出手段4は荷重センサ2と独立して設けられるもの
ではなく、荷重変化速度検出手段4は、荷重センサ2か
らの検出情報を時間微分することにより荷重変化速度を
算出するような荷重変化速度算出手段として構成されて
いる。また、荷重センサ2は、実際には各車輪に加わる
サスペンション荷重を検出するものであり、厳密には車
輪の重量までをも含んだ接地荷重を検出するものではな
いが、サスペンション荷重と接地荷重との差は実質的に
はほとんど無視しうるので、サスペンションに加わる荷
重と車輪の接地荷重とは同義として扱う。
【0012】また、1は制御手段であり、この制御手段
1には、荷重センサ2及び荷重変化速度検出手段4から
の検出情報に基づいて車両の横転の危険を予知すべく横
転危険度(ロールオーバ危険度)を判定するための判定
部5が設けられている。そして、この判定部5での判定
結果に基づいて安全装置3の作動が制御されるようにな
っている。
【0013】なお、図1は左右輪の荷重センサ2の一方
の側のみを図示しているが、実際には、他方側にも荷重
センサ2及び荷重変化検出手段4が設けられており、判
定部5では左右輪それぞれからの検出出力に対して同様
の制御処理を行なうものとなっている。この判定部5に
は、図3に示すようなマップがメモリされており、荷重
センサ2及び荷重変化速度検出手段4からの情報をこの
判定部5に取り込んで、その時の接地荷重Wと荷重変化
速度Uとの関係から、車両が横転する危険性があるか否
かを判定するようになっている。
【0014】すなわち、判定部5では、車両旋回時に内
輪側の接地荷重Wが減少して、その変化速度Uが予め段
階的に設定された、荷重が減少する方向への荷重変化速
度閾値(所定変化速度)UL (U1 〜U7 )に達したこ
とが検出されたときに当該車輪の接地荷重Wを読み込
み、このときの接地荷重Wの値が荷重変化速度閾値UL
に応じて予め設定された所定荷重WL (W1 〜W7 )以
下であると判定された場合に、車両に横転の危険がある
として安全装置3を作動させるようになっている。な
お、上述のように、本装置では接地荷重Wが減少する側
の車輪に対して、その荷重変化速度U及び接地荷重Wを
評価することで旋回内輪の接地状況を監視するものとし
ているが、より判定を確実化するために操舵角センサ等
を併用して旋回内輪を特定した上で、上記のような判定
を行なうものとしても良い。
【0015】また、安全装置3は、車両の横転を防止す
べく安全措置を施すものであり、例えば、警報を発する
警報装置や車両の駆動力を抑制する駆動力抑制装置やサ
スペンションのロール剛性を調整するロール剛性調整装
置等である。さて、ここで図3に示すマップについて説
明すると、このマップは、実験的に得られる荷重が減少
する方向への荷重変化速度(減少速度)Uと接地荷重W
との関係から、車両の横転危険度を判定する領域を設定
したものであり、図3における各プロット点は、所定の
速度で荷物の積載量や重心高やステアリングの操作等を
変更しながら荷重変化速度Uと接地荷重Wとの関係を実
測した値である。
【0016】ここで、図3中、縦軸は接地荷重W、横軸
は荷重変化速度Uをそれぞれ示しており、U1 〜U7
荷重変化速度閾値、W1 〜W7 はそれぞれ荷重変化速度
閾値U1 〜U7 に対応する所定荷重である。なお、図3
では、それぞれの荷重変化速度閾値UL に達したときの
接地荷重Wを、荷物の積載がない場合は○,●、荷物を
積載した場合は□,■によりそれぞれ示している。ま
た、内輪側車輪のリフト(接地荷重=0)が発生した場
合は●,■、発生しない場合は○,□によりそれぞれ示
している。
【0017】そして、この図3のマップに示すように、
荷重変化速度Uが小さい場合(即ち、接地荷重が減少す
る割合が小さい場合)、接地荷重Wが小さくなっても車
輪のリフトがあまり発生しないが、荷重変化速度Uが大
きい場合(即ち、接地荷重が減少する割合が大きい場
合)は、接地荷重Wが大きくても車輪のリフトが発生し
やすいことを示している。
【0018】ここで、図3中に車輪のリフトが発生した
場合と発生しない場合との境界線を引くと、線aで示す
ようになる。この線aで示される接地荷重Wは、各荷重
変化速度Uに対して車輪のリフトが発生しない限界の接
地荷重Wであって、この線aよりも下側の領域が、車両
横転の危険性がある領域ということができる。そして、
判定部5では、車両の横転の危険を判定するための荷重
変化速度を複数段階(U1 〜U7 )設定して、これらの
各段階に対応した接地荷重Wの閾値(所定荷重)W
L (W1 〜W7 )が設定されている。
【0019】このため、判定部5は、一定周期毎に検出
される荷重変化速度Uから、段階的に設定された荷重変
化速度閾値UL のうち、荷重変化速度Uよりも大きく
(荷重が減少する方向に速く)、且つ荷重変化速度Uに
一番近い閾値UL を設定し、荷重変化速度Uが閾値UL
に到達した時点における接地荷重Wが閾値UL に対応し
た所定荷重WL 以下であるか否かを判定するようになっ
ており、所定荷重WL 以下である場合に安全装置3を作
動させ、所定荷重WL 以下でない場合は安全装置3を作
動させないようになっている。なお、ここでは、後輪側
の内輪が最もリフトしやすいため、後輪側のサスペンシ
ョン荷重(即ち、接地荷重)Wが読み込まれるようにな
っている。
【0020】そして、このとき接地荷重Wが所定荷重W
L よりも大きく、横転の危険がないと判定された場合
は、荷重変化速度Uの閾値を、閾値UL よりも1段階大
きな値の閾値UL+1 に設定し、車両の荷重変化速度Uが
閾値UL+1 に達すると、接地荷重Wを上記閾値UL+1
応じて設定される所定荷重WL+1 と比較して横転の危険
があるか否かを判定するようになっている。
【0021】また、この場合においても、接地荷重Wが
所定荷重WL+1 よりも大きければ、さらに荷重変化速度
Uの閾値を1段階大きな値の閾値UL+2に設定して、上
述のような判定を行なうようになっているのである。す
なわち、判定部5は、荷重変化速度閾値UL 及び所定荷
重WL としてそれぞれ第1変化速度(例えば、荷重変化
速度閾値U1 )及び第1荷重(例えば、所定荷重W1
が設定されている場合において、荷重変化速度Uが減少
方向に第1変化速度U1 以上で且つ接地荷重が第1荷重
1 よりも大きいことが検出されると、荷重変化速度閾
値UL として第1変化速度U1 よりも速い第2変化速度
(例えば、荷重変化速度閾値U2 )が設定されるととと
もに、所定荷重WL として第2変化速度U2 に対応した
第2荷重(例えば、所定荷重W2 )が設定されるように
なっている。
【0022】これは、荷重変化速度Uが減少方向に第1
変化速度U1 以上で且つ接地荷重が第1荷重W1 よりも
大きいことが検出された場合、判定部5は横転危険度は
少ないとして安全装置3を作動させないが、その後、荷
重変化速度Uが更に増大した場合に、その時点の接地荷
重Wを参照して、確実に車両横転の危険を判定するため
である。すなわち、荷重変化速度Uが第1変化速度U1
よりも大きいにもかかわらず、車両の横転の判定を第1
変化速度U1 に対応した第1荷重W1 のままで行なう
と、実際には横転危険度が高い場合であっても横転危険
度が少ないと判定する場合があり、判定精度が悪化する
ことになるからである。
【0023】また、このように荷重変化速度閾値UL
所定荷重WL を逐次更新することには、以下のような意
義もある。すなわち、図3の特性を単純なマップとした
場合は荷重変化速度Uの増減傾向にかかわらず判定が行
なわれることになり、例えば荷重変化速度Uが収斂方向
に減少中であっても、図3中の線aよりも下方の領域で
あれば、横転の危険があると判定されるが、荷重変化速
度Uが収斂方向に減少中であれば、安定状態に移行する
過程にあり横転の危険度は少ないので、結果的に誤判定
となる。このため、本実施形態では、荷重変化速度Uに
対する閾値を段階的に増加させるようにしており、これ
により荷重変化速度Uが収斂方向に減少すれば、更新さ
れた閾値を上回ることがなく、上述のような誤判定を確
実に防止できるので高い精度が得られる。
【0024】ところで、荷重変化速度閾値UL の小さい
側への更新は荷重変化速度Uが初期化基準値以下になっ
た時のみ行なわれる。すなわち、判定部5は、荷重変化
速度Uが初期化基準値以下に低下したこと(U≒0)が
検出されると、荷重変化速度閾値UL として予め設けら
れた複数の荷重変化速度閾値UL のうち最も小さい初期
所定変化速度U1 が設定されるとともに、所定荷重WL
として初期所定変化速度U1 に対応した初期設定荷重W
1 が設定されるようになっており、安定した横転危険度
の予知を可能とし、荷重変化速度が収斂した後の予知感
度を高くできるようになっている。
【0025】ここで、車両の横転危険度の判定につい
て、その具体例を説明する。まず、荷重検出手段2によ
って検出された接地荷重W及び荷重変化速度検出手段4
によって検出された荷重変化速度Uが、図3のA点で示
すような値になっている場合の横転危険度の判定につい
て、図4を参照しながら説明する。なお、図4中、曲線
Aは車両旋回時に後輪側内輪の接地荷重Wが減少して、
結果的にリフトが発生した場合の接地荷重の時間的変化
を示す一例であり、縦軸は後輪側内輪の接地荷重W、横
軸は時間をそれぞれ示している。したがって、曲線Aの
傾きが荷重変化速度Uを示していることになる。
【0026】図4中、a点は荷重変化速度Uが荷重変化
速度閾値U1 に達したときであり、そのときの接地荷重
Wは、図3中、破線で示す所定荷重W1 よりも大きいた
め、横転の危険はないとして安全装置3は作動させな
い。これに対し、図4中、b点は荷重変化速度Uが荷重
変化速度閾値U2 に達したときであり、そのときの接地
荷重Wは、図3中、破線で示す所定荷重W2 よりも小さ
いため、横転の危険があるとして安全装置3を作動させ
るのである。
【0027】次に、荷重検出手段2によって検出された
接地荷重W及び荷重変化速度検出手段4によって検出さ
れた荷重変化速度Uが、図3のB点で示すような値にな
っている場合の横転危険度の判定について、図5を参照
しながら説明する。なお、図5中、曲線Aは車両旋回時
に後輪側内輪の接地荷重Wが減少し、その後一定にな
り、結果的にはリフトが発生しない場合の接地荷重の時
間的変化を示す一例であり、縦軸は後輪側内輪の接地荷
重、横軸は時間をそれぞれ示している。したがって、曲
線Aの傾きが荷重変化速度Uを示していることになる。
また、接地荷重Wが一定になるのは定常旋回しているこ
とを示している。
【0028】図5中、a点は荷重変化速度Uが荷重変化
速度閾値U1 に達したときであり、そのときの接地荷重
Wは、図3中、破線で示す所定荷重W1 よりも大きいた
め、横転の危険はないとして安全装置3は作動させな
い。また、b点は荷重変化速度Uが荷重変化速度閾値U
2 に達したときであり、そのときの接地荷重Wは、図3
中、破線で示す所定荷重W2 よりも大きいため、横転の
危険はないとして安全装置3は作動させない。
【0029】また、c点は荷重変化速度Uが荷重変化速
度閾値U3 に達したときであり、そのときの接地荷重W
は、図3中、破線で示す所定荷重W3 よりも大きいた
め、横転の危険はないとして安全装置3は作動させな
い。この場合、上述のようにいずれの場合も所定荷重W
3 よりも大きいため、安全装置3は作動させない。ま
た、荷重変化速度Uは荷重変化速度閾値U4 には達して
いないため、その他の横転危険度の判定は行なわず、横
転の危険はないとして安全装置3は作動させない。
【0030】本発明の一実施形態としての車両横転防止
装置は、上述のように構成され、この装置による制御
は、図2のフローチャートに示すように行なわれる。ま
ず、ステップS10では、現在の荷重変化速度Uと現在
認定されている所定変化速度UL の大小を比較して、こ
の結果、荷重変化速度Uが所定変化速度ULよりも大き
い(接地荷重の減少方向への変化速度が大きい)場合
は、ステップS20に進む。そして、ステップS20で
は、現在の接地荷重Wが所定荷重WL よりも小さいか否
かを判定する。
【0031】この判定の結果、接地荷重Wが所定荷重W
L よりも小さい場合は、車両の横転危険度が高いため、
ステップS40に進み、判定部5によって安全装置4、
例えば警報装置を作動させて、リターンする。一方、ス
テップS20で、接地荷重Wが所定荷重WL よりも大き
いと判定された場合は、ステップS30に進み、所定荷
重WL 及び所定変化速度UL をそれぞれ一段階大きな所
定荷重WL (WL =WL+1 )及び所定変化速度UL (U
L =U L+1 )に設定して、ステップS10に戻る。
【0032】ところで、一旦、ステップS30からステ
ップS10に戻ってきた場合に、ステップS10で荷重
変化速度Uが所定変化速度UL に達していないと判定さ
れた場合は、次にステップS50に進み、現在の荷重変
化速度Uを読み込み、その荷重変化速度Uが略0に等し
くなっているか否かを判定する(U≒0)。この判定の
結果、荷重変化速度Uが略0に等しくなっている場合
は、車両の走行状態が定常状態(即ち、直進状態又は定
常旋回状態)になっていると考えられるため、その後の
荷重変化速度の変化に対応すべく、所定荷重WL 及び所
定変化速度UL を初期所定荷重W1 及び初期所定変化速
度U1 にリセットし、Bに戻る。
【0033】したがって、本車両横転防止装置によれ
ば、制御手段1はサスペンション荷重センサ2のみから
の検出信号に基づいて安全装置3を作動させるようにし
ているため、必要となるセンサの種類が少なく、コスト
の低減を図ることができるという利点がある。また、所
定変化速度UL 及び所定荷重WL を閾値として車両の横
転危険度が高くなっているか否かを判断するため、車両
のステア特性や重心高さが異なる場合にも、車両の横転
を早いタイミングで予知することができ、これによって
的確なタイミングで安全装置3を作動させることができ
るとともに、必ずしもファジィ推論等を用いる必要がな
く、制御の簡素化を図ることができるという利点もあ
る。
【0034】また、荷重変化速度Uが減少方向に所定変
化速度UL 以上であるが横転の危険は少ないと判断した
後は、横転予知のための基準値となる荷重変化速度閾値
Lを一段階大きな所定変化速度UL+1 に更新すると共
に所定荷重も更新した所定変化速度UL+1 に対応した所
定荷重WL+1 に設定するので、さらに荷重変化速度Uが
増加した場合にも適確に横転の危険を判定することがで
きるとともに、荷重変化速度Uが前回の所定変化速度U
L+1 以上の領域で収斂方向に減少するような状況下(荷
重変化速度Uは減少しているので横転の危険は少ない)
で誤って横転の危険を予知するようなことがなく判定精
度が高い利点もある。
【0035】また、横転の危険を予知するための基準値
となる荷重変化速度閾値UL を一段階増加させた後は、
荷重変化速度Uが初期化基準値以下になるまで(ここで
は、荷重変化速度Uが略0になるまで)、荷重変化速度
閾値UL を初期化しないため、安定した予知を実現で
き、荷重変化速度Uが収斂した後の予知感度を高く設定
できるという利点がある。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両横転防止装置によれば、車輪の荷重と荷重変
化速度とに基づいて横転の危険を予知するため、重心高
さによらず、的確な予知を早期に行なうことができると
いう利点がある。請求項2記載の本発明の車両横転防止
装置によれば、荷重変化速度が減少方向に第1所定変化
速度以上であるが横転の危険は少ないと判断した後は、
横転予知のための基準値となる所定変化速度を第2所定
変化速度に設定するので、さらに荷重変化速度が増加し
た場合にも精度良く横転の危険を判定することができる
という利点がある。
【0037】請求項3記載の本発明の車両横転防止装置
によれば、横転の危険を予知するための基準値となる所
定変化速度を増加させた後は、荷重変化速度が初期化基
準値以下になるまで所定変化速度を初期化しないため、
安定した予知を実現でき、荷重変化速度が収斂した後の
予知感度を高く設定できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両横転防止装置
の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両横転防止装置
の制御を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態としての車両横転防止装置
の所定変化速度及び所定荷重を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態としての車両横転防止装置
の制御手段によって安全装置を作動させるタイミングを
説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態としての車両横転防止装置
の制御手段によって安全装置を作動させるタイミングを
説明するための図である。
【符号の説明】
1 制御手段 2 サスペンション荷重センサ(荷重検出手段) 3 安全装置 4 荷重変化速度検出手段 5 判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪の荷重を検出する荷重検出手
    段と、 該左右の車輪の荷重変化速度を検出する荷重変化速度検
    出手段と、 車両の横転を防止すべく安全措置を施す安全装置と、 該荷重変化速度検出手段からの検出情報に基づいて該左
    右いずれか一方の車輪の荷重変化速度が該荷重の減少す
    る方向の所定変化速度に達したことが検出されたとき
    に、該荷重検出手段からの検出情報に基づいて該一方の
    車輪の荷重が所定荷重以下であることが検出されると該
    安全装置を作動させる制御手段とをそなえたことを特徴
    とする、車両横転防止装置。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、該所定変化速度と該所定
    荷重とについて複数の組合せを有し、 該所定変化速度及び該所定荷重としてそれぞれ第1変化
    速度及び第1荷重が設定されている場合において、該左
    右いずれか一方の車輪の荷重変化速度が該荷重の減少す
    る方向に第1変化速度以上で且つ該一方の車輪の荷重が
    該第1荷重よりも大きいことが検出されると、該所定変
    化速度として該第1変化速度よりも速い第2変化速度が
    設定されるととともに、該所定荷重として該第2変化速
    度に対応した第2荷重が設定されることを特徴とする、
    請求項1記載の車両横転防止装置。
  3. 【請求項3】 該制御手段は、該荷重変化速度が初期化
    基準値以下に低下したことが検出されると、該所定変化
    速度として予め設けられた複数の所定変化速度のうち最
    も小さい初期所定変化速度を設定するとともに、該所定
    荷重として該初期所定変化速度に対応した初期設定荷重
    を設定するように構成されることを特徴とする、請求項
    2記載の車両横転防止装置。
JP26105896A 1996-10-01 1996-10-01 車両横転防止装置 Expired - Fee Related JP3473292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26105896A JP3473292B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 車両横転防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26105896A JP3473292B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 車両横転防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100736A true JPH10100736A (ja) 1998-04-21
JP3473292B2 JP3473292B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=17356495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26105896A Expired - Fee Related JP3473292B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 車両横転防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3473292B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532371A (ja) * 2004-03-23 2007-11-15 ケルシ・ヘイズ、カムパニ 車両転覆軽減の方法および装置
JP2011194973A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Advics Co Ltd 車両運動制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532371A (ja) * 2004-03-23 2007-11-15 ケルシ・ヘイズ、カムパニ 車両転覆軽減の方法および装置
US7894955B2 (en) 2004-03-23 2011-02-22 Kelsey-Hayes Company Method and apparatus for vehicle rollover mitigation
JP2011194973A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Advics Co Ltd 車両運動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3473292B2 (ja) 2003-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6954140B2 (en) Method and apparatus for vehicle rollover prediction and prevention
KR101118429B1 (ko) 임계 주행 상황에서의 차량 틸팅 안정화를 위한 방법 및 주행 다이내믹 조절 시스템
US6282471B1 (en) Vehicle roll control
US7165008B2 (en) Vehicle anti-rollover monitor using kinetic energy and lateral acceleration
US7894955B2 (en) Method and apparatus for vehicle rollover mitigation
US20070247964A1 (en) Arrangement for improving the operational performance of cement mixing truck
EP1577148A2 (en) Deceleration control apparatus and method for automotive vehicle
GB2367043A (en) Vehicle wheel lift detection system
JPH0613244B2 (ja) 車高調整装置
US7369927B2 (en) Active rollover protection utilizing steering angle rate map
US6766875B2 (en) Passenger restraint system
KR20020081367A (ko) 차량의 견인력을 감시하기 위한 시스템 및 방법
JP3473292B2 (ja) 車両横転防止装置
JP4101455B2 (ja) 車両のロールオーバ防止装置
GB2368649A (en) Rough road detector
JP3344216B2 (ja) 車両横転防止装置
JPH09323521A (ja) 車両横転防止装置
JP3428620B2 (ja) 路面摩擦係数判定装置
KR100534297B1 (ko) 차량의 롤오버 방지방법
KR20170098438A (ko) 비대칭 노면에서의 현가시스템 제어 장치 및 방법
KR20050082733A (ko) 차량의 선회시 범프 판단장치 및 그 방법
KR100214995B1 (ko) 롤각 측정용 장치 및 그 운영방법
JP4805452B2 (ja) 走行車両の横方向加速度を制限する方法及び装置
KR100381773B1 (ko) 차량의 앤티-롤 제어 방법
KR100245684B1 (ko) 전자제어 현가장치용 조향각 중립 판정방법

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030819

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees