JPH1010066A - 水溶液の導電率測定用電極 - Google Patents

水溶液の導電率測定用電極

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JPH1010066A
JPH1010066A JP16165896A JP16165896A JPH1010066A JP H1010066 A JPH1010066 A JP H1010066A JP 16165896 A JP16165896 A JP 16165896A JP 16165896 A JP16165896 A JP 16165896A JP H1010066 A JPH1010066 A JP H1010066A
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JP
Japan
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aqueous solution
plate
solution absorbing
porous conductor
absorbing plate
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JP16165896A
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Makoto Saito
誠 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶液吸収板の外表面に多孔質導体板を積層
しただけの構造であると、多孔質導体板の目詰まりや損
傷により電極の感度や特性が変化しやすい。 【解決手段】 管15の開口端部を塞ぐ不導体性の第1
の水溶液吸収板11Aと、この水溶液吸収板11Aの内
表面に配設された一対の電極部12A,12Bと、水溶
液吸収板11Aの外表面に配設された多孔質導体板14
Aとを備えた水溶液の導電率測定用電極に関する。前記
水溶液吸収板11Aとの間で多孔質導体板14Aを挟む
ように不導体性の第2の水溶液吸収板11Bを配置する
ことにより、多孔質導体板14Aの表裏を多い、かつ、
多孔質導体板14Aの直接的な目詰まりを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶液及び固形物
が混在した状態の各種土壌や食品等において、前記水溶
液の導電率を測定するための導電率測定用電極に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、この種の導電率測定用電極の従
来技術(例えば実公平4−32606号公報)を模式的
に示したもので、水溶液及び固形物が混在した土壌中の
導電率測定に適用した例である。図4において、11は
管15の開口端部に取り付けられるセラミック等の不導
体からなる水溶液吸収板である。この水溶液吸収板11
の内表面には金ペーストからなる一対の電極部12A,
12Bが形成され、これらの電極部12A,12Bには
金線等のリード線13A,13Bが接続されている。な
お、リード線13A,13Bは、図示されていないイン
ピーダンス検出器に接続されている。
【0003】水溶液吸収板11の外表面には、網状の金
属板や多数の微細な通孔を有する金属板からなる多孔質
導体板14が固着されている。この導体板14は、水溶
液吸収板11の肉厚を薄くした場合において、電極部1
2A,12Bの間を水溶液吸収板11を介して流れる測
定電流が外部の土壌20中に漏れ出るのを防止するべ
く、測定電流経路(矢印にて示す)を形成するように作
用している。
【0004】上述した構成により、土壌20内の水溶液
は主として多孔質導体板14を介し水溶液吸収板11内
に浸透する。従って、電極部12A,12B間に流れる
電流を測定すれば、水溶液の導電率を測定することがで
きる。その際、水溶液吸収板11の肉厚を薄くしても測
定電流は外部に漏れ出ることなく多孔質導体板14の内
部を通過するため、水溶液吸収板11への水溶液の置換
速度を速めて応答性を向上させることが可能になってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、長期にわたる使用により多孔質導体板14が
外力を受けて損傷したり、土壌20中の微粒子が水溶液
と共に多孔質導体板14や水溶液吸収板11の内部に入
り込んで目詰まりを起こすことがある。これらの現象に
より水溶液が十分に浸透せず、測定電流経路の抵抗値も
変わるため、導電率測定用電極としての感度や特性が変
わってしまい、正確な測定が不可能になるという問題が
あった。従って、電極の頻繁なメンテナンスのため多く
の時間や人手を必要としていた。
【0006】そこで本発明は、多孔質導体板を保護する
と共に測定電流経路における目詰まりを極力防止して安
定した導電率測定を可能にした、水溶液の導電率測定用
電極を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、不導体性の第1の水溶液吸収板と、その
内表面に配設された一対の電極部と、前記水溶液吸収板
の外表面に配設された多孔質導体板とを備えた導電率測
定用電極において、第1の水溶液吸収板との間で多孔質
導体板を挟むように不導体性の第2の水溶液吸収板を配
置したものである。
【0008】これにより、水溶液が第2の水溶液吸収板
から多孔質導体板を経て第1の水溶液吸収板へと浸透し
ていく過程で、第2の水溶液吸収板がフィルタとして作
用し、水溶液と共に浸透してくる土壌中の微粒子をある
程度捕捉する。よって、多孔質導体板の直接的な目詰ま
りが防止され、多孔質導体板や第1の水溶液吸収板への
水溶液の浸透が長期にわたって安定した状態で保証され
ることとなり、測定感度の維持が可能になる。また、第
1、第2の水溶液吸収板により多孔質導体板の表裏が覆
われるため、多孔質導体板を外力から防ぎ、その損傷を
防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の第1実施形態の構造を模
式的に示すものであり、図4と同一の構成要素には同一
番号を付してある。
【0010】図1において、11Aはセラミック等の不
導体からなる第1の水溶液吸収板であり、その内表面に
は従来と同様に金ペーストからなる一対の電極部12
A,12Bが形成され、電極部12A,12Bには金線
等のリード線13A,13Bが接続されている。これら
のリード線13A,13Bは、図示されていないインピ
ーダンス検出器に接続されている。
【0011】水溶液吸収板11Aの外表面には、多孔質
導体板14Aを介して、水溶液吸収板11Aと同一材料
からなる第2の水溶液吸収板11Bが配置されている。
第1の水溶液吸収板11A、多孔質導体板14A、第2
の水溶液吸収板11Bからなる積層一体構造は、微粉末
の金粉を含む金ペーストを第1の水溶液吸収板11Aの
外表面に塗布して第2の水溶液吸収板11Bを貼り合わ
せ、しかる後に、金ペーストが完全溶融に至らない程度
の温度(例えば800℃程度)にて加熱焼結することに
より、金ペーストを多孔質導体板14Aとして固化、形
成するものである。なお、第1、第2の水溶液吸収板1
1A,11Bは異種の材料であっても良い。
【0012】上述のように構成された電極は平面から見
て長円形に形成され、図2に示すごとく筒15の開口端
部に斜めに固着されて、土壌20に差し込み易い形状に
形成される。図2における電極部12A(12B)は図
1の右側から見た状態に相当しており、図2のリード線
13A(13B)はコード16を介して外部のインピー
ダンス検出器に接続されている。
【0013】ここで、第1,第2の水溶液吸収板11
A,11B、多孔質導体板14A、電極部12A,12
Bの形状等は図示例に何ら限定されるものではない。ま
た、電極部12A,12Bからリード線13A,13B
を直接引き出さずに、適宜な基板を介してリード線13
A,13Bを引き出す構造としても良い。
【0014】次に、この実施形態の作用を説明する。上
記構成の電極を土壌20に差し込んで水溶液の導電率を
測定する場合、水溶液は、図1に破線で示すように、主
に第2の水溶液吸収板11Bから多孔質導体板14Aを
経て第1の水溶液吸収板11A内に徐々に浸透する。そ
の際、水溶液以外の土壌や不純物の微粒子は第2の水溶
液吸収板11Bのフィルタ作用によってその内部で大部
分が捕捉される。また、水溶液吸収板11Bを通過して
多孔質導体板14Aに到達する微粒子があるとしても、
その量及び到達時間は従来技術(図4)に比べて微量か
つ長時間となる。
【0015】従って、多孔質導体板14Aや第1の水溶
液吸収板11Aが直接的に目詰まりするおそれはなくな
り、水溶液が第2の水溶液吸収板11Bを通過できる間
は、多孔質導体板14A及び第1の水溶液吸収板11A
内の測定電流経路(図1に矢印にて示す)が安定した状
態で確保される。このため、短期間で測定感度が変化す
る等の不都合がない。
【0016】この場合、第2の水溶液吸収板11B内で
徐々に目詰まりが進んでいっても、水溶液吸収板11B
の内部は測定電流の経路ではないため、多孔質導体板1
4A方向への水溶液の通過が可能である限り、特に支障
はないものである。また、この実施形態では、多孔質導
体板14Aの表裏が第1,第2の水溶液吸収板11A,
11Bにより覆われているので、導体板14Aが外力に
よって損傷するおそれも少なく、長期にわたって安定し
た特性を得ることができる。
【0017】次に、図3は本発明の第2実施形態を示し
ている。先の第1実施形態では、第1,第2の水溶液吸
収板11A,11Bを同一形状とし、両者の間に多孔質
導体板14Aを挟み込んで全体を構成すればよいため、
比較的容易に製造することができる。しかるに、多孔質
導体板のうち測定電流経路として機能するのは、第1の
水溶液吸収板11Aを挟んで電極部12A,12Bの直
下を結ぶ部分だけであるから、比較的高価な金ペースト
の使用量を必要最小限度に抑えることが望ましい。以下
の第2実施形態はこのような観点からなされたものであ
る。
【0018】すなわち、図3において、第2の水溶液吸
収板11Cの内表面には、電極部12A,12Bの直下
を結ぶ必要最小限の距離Lを有する凹部11Dが形成さ
れている。そして、この凹部11D内に金ペーストを塗
布して第1の水溶液吸収板11Aを貼り合わせ、しかる
後に焼結、固化させることにより多孔質導体板14Bが
形成され、第1,第2の水溶液吸収板11A,11C及
び多孔質導体板14Bが一体化されている。
【0019】この実施形態においても、第2の水溶液吸
収板11Cのフィルタ作用により多孔質導体板14Bや
第1の水溶液吸収板11Aの直接的な目詰まりが防止さ
れる。更に、多孔質導体板14Bをその端面を含めて第
1,第2の水溶液吸収板11A,11Cにより全体的に
包囲することができるため、多孔質導体板14Bの一層
確実な保護が可能になる。また、金ペーストの使用量を
減らして製造コストの低減にも寄与することができる。
【0020】なお、各実施形態における第1,第2の水
溶液吸収板11A,11B,11C、多孔質導体板14
A,14Bは、例示した以外の材料を用いてそれぞれ形
成しても良いのは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、新たに追
加した第2の水溶液吸収板により、多孔質導体板や第1
の水溶液吸収板の直接的な目詰まりを防ぎ、これらの中
の測定電流経路を長期にわたって確保することができ
る。また、第2の水溶液吸収板は多孔質導体板を物理
的、化学的な損傷要因から確実に保護している。このた
め、測定感度の変化がなく、特性が安定した長寿命の導
電率測定用電極を提供することができると共に、電極の
メンテナンスも容易になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を模式的に示した要部断
面図である。
【図2】第1実施形態の使用状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を模式的に示した要部断
面図である。
【図4】従来技術を模式的に示した要部断面図である。
【符号の説明】
11A,11B,11C 水溶液吸収板 11D 凹部 12A,12B 電極部 13A,13B リード線 14A,14B 多孔質導体板 15 管 16 コード 20 土壌

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の開口端部を塞ぐ不導体性の第1の水
    溶液吸収板と、この水溶液吸収板の内表面に配設された
    一対の電極部と、前記水溶液吸収板の外表面に配設され
    た多孔質導体板とを備えた水溶液の導電率測定用電極に
    おいて、 第1の水溶液吸収板との間で前記多孔質導体板を挟むよ
    うに不導体性の第2の水溶液吸収板を配置したことを特
    徴とする水溶液の導電率測定用電極。
JP16165896A 1996-06-21 1996-06-21 水溶液の導電率測定用電極 Withdrawn JPH1010066A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016158987A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社ルートレック・ネットワークス 養液土耕システム、養液土耕制御サーバ、塩類集積判定方法及び土壌ecセンサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016158987A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社ルートレック・ネットワークス 養液土耕システム、養液土耕制御サーバ、塩類集積判定方法及び土壌ecセンサ
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