JPH10100405A - インクジェットプリンタヘッドとその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタヘッドとその製造方法

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JPH10100405A
JPH10100405A JP25648396A JP25648396A JPH10100405A JP H10100405 A JPH10100405 A JP H10100405A JP 25648396 A JP25648396 A JP 25648396A JP 25648396 A JP25648396 A JP 25648396A JP H10100405 A JPH10100405 A JP H10100405A
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JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
diaphragm
ink
printer head
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP25648396A
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English (en)
Inventor
Hidetake Hashimoto
英豪 橋本
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置ズレ、接着剤のはみ出し等の問題を有す
る接着法によらず液室、ノズル板およびダイヤフラムを
一体したIJPヘッドを形成すること。 【解決手段】 シリコン基板101上にテーパーレジス
ト104を介してノズル板105を電鋳法で形成する。
反対面にレジストをパターニング塗布し、シリコンをエ
ッチングして液室隔壁107および液室108を形成す
る。液室をインクに対して耐腐食性および親水性を付与
するためにノズル板内面および液室隔壁にクロムまたは
チタン110、112を真空蒸着により形成する。液室
に充填レジスト111を充填し平坦化してその上面にイ
ンクに対して耐腐食性および親水性のあるクロムまたは
チタン膜112およびダイヤフラムを電鋳で形成するた
めのニッケル膜113を真空蒸着により形成する。ニッ
ケル膜113上に電鋳によりダイヤフラム115および
ダイヤフラムランドを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタ(IJP)ヘッドおよびその製造方法に関する。よ
り詳しくはヘッドのノズル板、インク室およびダイヤフ
ラムを一体化したヘッド構造およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】IJPヘッドには種々のタイプがあるが
一例として、エッチングされたSi(シリコン)液室に
ダイヤフラムおよびノズル板が接着なされているものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの構造
ではダイヤフラムおよびノズル板が接着によって張り合
わされている。即ち、図15に示されるようにダイヤフ
ラム201に液室壁202が接着剤204により接着さ
れ、さらに液室壁202とノズル板206が接着剤20
4のより接着される。この時ノズル板のノズル穴206
は液室207に一つ一つ対応するように位置合わせされ
る。しかしながらこの位置合わせが不適当な場合図16
に示されるようにノズル穴306と液室307のように
大きく位置ズレをした状態で接着され、IJPヘッドと
して適正な性能を発揮できない場合がある。またIJP
ヘッドのドット密度(dpi)が高くなるとノズル穴お
よび液室のピッチが狭くなりさらに接着による位置合わ
せが困難になってくる。また図17に示されるように接
着剤404および405がはみ出し、ダイヤフラム40
1の動きを規制したり、ノズル穴406をふさいでしま
う場合もある。さらに接着剤は液室の親水性を阻害した
り、高温高湿等の環境への信頼性が劣る場合がある。本
発明は接着と云う手段を使わないで液室、ダイヤフラ
ム、ノズル板を一体化しこれらの課題を解決することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はフォトリソグラ
フィー、真空蒸着、電鋳等の技術を使い、Siを液室壁
とした液室とダイヤフィルムおよびノズル板を接合し、
一体化したことを特徴とする。
【0005】フォトリソグラフィー技術による位置合わ
せ、および真空蒸着、電鋳等の金属接合を採用すること
により位置合わせの正確な強度および信頼性にすぐれた
接合を有するIJPヘッドが得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を以下の実施例によ
り説明する。図1は本発明の一実施例を示す。図1にお
いて表面が(110)面の基板101上にCr(クロ
ム)またはTi(チタン)膜102およびNi(ニッケ
ル)膜103を形成する。ここでCrまたはTiは膜厚
0.1ミクロンでSi基板との密着を保つ中間層として
Niは膜厚0.3ミクロンで次に形成されるNi電鋳ノ
ズル板のメッキ下地層として機能する。なお図1に示す
図はIJPヘッドの液室、ノズル板、ダイヤフラム等の
一単位を示すもので実際にはこれらの単位が連続してる
ものと理解されたい。次に図2に示すようにNi膜上に
テーパレジスト104をノボラック系ポジ型レジストに
より形成する。さらに図3に示すようにNi膜103を
下地にしてストライクNiメッキ浴により厚さ100ミ
クロンのNiノズル板105を形成する。次に図4に示
すようにSi基板の裏面にレジスト106を形成する。
さらにレジスト106をマスクにしてSi基板をヒドラ
ジンでエッチングすることにより図5のように液室隔壁
107および液室108を形成する。次に図6に示すよ
うに液室部のCrまたはTi膜102を各々のエッチャ
ントによりエッチング除去する。また図7に示すように
テーパレジスト104を現像液により除去し、ノズル穴
109を形成する。次に図8に示すように液室内壁に厚
さ0.1ミクロンのCrまたはTi膜110をイオンプ
レーティングまたはスパッタリング法で形成する。これ
らCrまたはTiはNi液室のインクに対する耐腐食コ
ーティングなると同時にインクに対する親水性膜として
も機能する。さらに図9に示すように液室108にレジ
スト111を充填しその入口部を平坦化する。次に図1
0に示すように充填レジスト111の平坦化面および液
室隔壁107上に膜厚0.1ミクロンのCrまたはTi
膜112および膜厚0.3ミクロンのNi膜113を真
空蒸着法で形成する。ここでCrまたはTiは液室隔壁
であるSiとNiの密着を保つ中間層として、Ni液室
のインクに対する耐腐食コーティングとして、さらにイ
ンクに対する親水性膜として機能する。次に図11に示
すようにノズル板105上に電鋳メッキを防止する保護
膜114をレジストで形成する。さらにNi膜113を
下地にして膜厚5ミクロンのNiダイヤフラム115を
電鋳法で形成する。次に図12に示すように膜厚30ミ
クロンの厚膜レジスト116を形成する。この場合次に
形成するダイヤフラムのランド部形成できるように一部
を露光・現像により除去する。さらに図13に示すよう
に膜厚30ミクロンのランド117を電鋳法により形成
する。最後に図14に示すように保護膜114および厚
膜レジスト116を各々の剥離液により除去する。さら
にインク注入口(図示せず)より剥離液を流入させ充填
レジスト111を除去する。以上の工程によりSiを液
室とし電鋳Niをノズル板およびダイヤフラムとした一
体型のIJPヘッドを作製することができる。このよう
に作製したIJPヘッドの液室にインク充填し、ダイヤ
フラムを圧電素子等のアクチュエーターにより駆動する
ことによりノズル穴よりインクが吐出されプリンターヘ
ッドとして機能する。
【0007】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によればS
i液室にNiノズル板およびNiダイヤフラムをフォト
リソグラフィー電鋳法により形成し、従来の接着法で発
生した接着剤のはみ出しおよび位置ズレ等の問題をなく
し、かつ信頼性の高い接合強度を有する高密度集積型I
JPを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図2】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図3】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図4】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図5】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図6】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図7】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図8】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図9】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断面
工程図である。
【図10】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断
面工程図である。
【図11】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断
面工程図である。
【図12】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断
面工程図である。
【図13】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断
面工程図である。
【図14】本発明のIJPヘッド作製の実施例を示す断
面工程図である。
【図15】従来技術の接着法により作製されたIJPヘ
ッドの断面構造を示す。
【図16】従来技術の接着法により作製されたIJPヘ
ッドのノズル穴と液室の位置ズレを示す。
【図17】従来技術の接着法により作製されたIJPヘ
ッドの接着剤のはみ出しを示す。
【符号の説明】
101 シリコン基板 104 テーパーレジスト 105 ノズル板 107 液室隔壁 108 液室 109 ノズル穴 110 クロムまたはチタン膜(対インク耐腐食および
親水コーティング) 112 クロムまたはチタン膜(対インク耐腐食および
親水コーティング) 115 ダイヤフラム 117 ダイヤフラムランド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが吐出するための吐出孔である複
    数のノズルと、インク流路とインクを吐出するための加
    圧室の役目をする複数の液室と、該液室の体積変化を行
    うための振動板の役目をするダイヤフラムを有するイン
    クジェットプリンターヘッドであって、 前記液室をシリコンのフォトリソグラフィーエッチング
    法で形成し、前記ノズル板およびダイヤフラムをニッケ
    ルのフォトリソグラフィー電鋳法で形成し、液室側がク
    ロムまたはチタン膜で、ノズル板およびダイヤフラム側
    がニッケル膜で被覆され、該クロムまたはチタン膜と該
    ニッケル膜で接合され一体形成されたことを特徴とする
    インクジェットプリンターヘッド。
  2. 【請求項2】 インクが吐出するための吐出孔である複
    数のノズルと、インク流路とインクを吐出するための加
    圧室の役目をする複数の液室と、該液室の体積変化を行
    うための振動板の役目をするダイヤフラムを有するイン
    クジェットプリンターヘッドの製造方法であって、 前記ノズル板をシリコンウェーファーの一面にクロムま
    たはチタン膜およびニッケル膜を介してニッケルのフォ
    トリソグラフィー電鋳法により形成する工程と、前記液
    室をシリコンウェーファーの反対面をフォトリソグラフ
    ィーエッチングするこにより形成する工程と、前記ダイ
    ヤフラムを液室にレジストを充填し、平坦化し、その上
    にクロムまたはチタン膜およびニッケル膜を介してニッ
    ケルのフォトリソグラフィー電鋳法により形成すること
    を特徴とするインクジェッヨプリンターヘッドの製造方
    法。
JP25648396A 1996-09-27 1996-09-27 インクジェットプリンタヘッドとその製造方法 Pending JPH10100405A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6256849B1 (en) 1998-02-19 2001-07-10 Samsung Electro-Mechanics., Ltd. Method for fabricating microactuator for inkjet head
US6877843B2 (en) 2000-03-27 2005-04-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multi-nozzle ink jet head and manufacturing method thereof

Cited By (6)

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US7517061B2 (en) 2000-03-27 2009-04-14 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multi-nozzle ink jet head and manufacturing method thereof
US7607764B2 (en) 2000-03-27 2009-10-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Multi-nozzle ink jet head and manufacturing method thereof
US7743477B2 (en) 2000-03-27 2010-06-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of manufacturing a multi-nozzle ink jet head

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