JPH10100261A - 合成樹脂フィルム溶着部の検査装置 - Google Patents

合成樹脂フィルム溶着部の検査装置

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JPH10100261A
JPH10100261A JP25862496A JP25862496A JPH10100261A JP H10100261 A JPH10100261 A JP H10100261A JP 25862496 A JP25862496 A JP 25862496A JP 25862496 A JP25862496 A JP 25862496A JP H10100261 A JPH10100261 A JP H10100261A
Authority
JP
Japan
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light
synthetic resin
resin film
inspection
polarized light
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Pending
Application number
JP25862496A
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English (en)
Inventor
Kozo Nakao
幸三 中尾
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KUINRAITO DENSHI SEIKO KK
QUEEN LIGHT DENSHI SEIKO KK
Original Assignee
KUINRAITO DENSHI SEIKO KK
QUEEN LIGHT DENSHI SEIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光を利用して合成樹脂フィルム溶着部に存
在する溶着むらを色の違いによって識別する。 【解決手段】 2枚の偏光フィルター1,2の相互間に
合成樹脂フィルム溶着部51の検査対象個所イの配置空
間Sを設ける。検査対象個所イに対して投光する光源3
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成樹脂フィルム溶
着部の検査装置、特に合成樹脂フィルム溶着部に存在す
る溶着むらや傷、塵芥などの閉込み、などを検出するの
に適する合成樹脂フィルム溶着部の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】農園芸用フィルムや各種の包装用フィル
ム、その他の多様な用途に用いられる透明な合成樹脂フ
ィルムの溶着部は、合成樹脂フィルム同士の重なり部を
ローラで挟み、かつそれらのローラによる挾圧個所を溶
着温度に加熱しながら所定の速度で送ることによって連
続形成されることが多い。ところが、合成樹脂フィルム
の送り速度や加熱温度を高精度で制御したとしても常に
溶着状態が一様になるとは限らず、そのときの気温など
の外的条件や、ローラと合成樹脂フィルムとの接触状態
の不均一、ローラによる押圧力の不均一などといった溶
着機側での不調などが重なり合って一様な溶着状態が得
られず、溶着不十分な個所や未溶着個所が生じたり、塵
芥が溶着部に閉じ込められたりするといったことが起こ
り得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの溶着不良の有
無を検査する方法として、最も手軽に行い得る手段は、
溶着工程後に溶着部を直接目で見るという目視検査であ
るが、溶着部が透明であることなどにより、この目視検
査は、熟練者であっても正確さに欠けるものであった。
他の方法として、溶着工程後にその溶着部を低温に冷却
し、その後に目視検査を行うという冷却後目視検査を行
うことがあるが、この冷却後目視検査は、上記した目視
検査に比べて溶着不良個所を発見しやすい方法であると
いえるものの、溶着部が透明であることなどにより、熟
練者であってもやはり正確さに欠けるものであった。
【0004】本発明は以上の状況のもとでなされたもの
であり、偏光を利用して合成樹脂フィルム溶着部に存在
する溶着むらを色の違いや明暗によって一目瞭然に識別
することのできる合成樹脂フィルム溶着部の検査装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成樹脂フ
ィルム溶着部の検査装置は、相対向して配備された2枚
の偏光フィルターの相互間に合成樹脂フィルム溶着部の
検査対象個所の配置空間が形成されている、というもの
である。この検査装置においては、上記偏光フィルター
に対して投光する光源を備えていることが望ましい。ま
た、偏光フィルターを通過した光が平面偏光になるよう
にしたものであっても、偏光フィルターを通過した光が
円偏光になるようにしたものであってもよい。
【0006】偏光の種類には、平面偏光や円偏光などが
ある。光の電気ベクトルで考えた場合、平面偏光は、光
のベクトルが常に同一平面上で振動している偏光(図6
右)であり、これは同位相の互いに垂直な2つの平面偏
光(図6左)に分解できる。円偏光は、光の進行方向に
垂直な平面上に光のベクトルを投影すると、その先端が
円を描く偏光(図7右)である。これは90°位相のず
れた、すなわち1/4波長だけずれた大きさの等しい互
いに垂直な2つの平面偏光(図7左)に分解することが
できる。
【0007】光弾性の実験装置において、上記平面偏光
は、偏光子と検光子との間に試験片を配置し、偏光子の
側から投射した光が、その偏光子と検光子とを通過する
ことにより得られる。また、上記円偏光は、上記した偏
光子と検光子のほかに、偏光子を通過した平面偏光の位
相を1/4波長だけ遅らせる機能を備えた1/4波長板
を用いることによって得られる。通常、1/4波長板
は、偏光フィルターに積層一体化されたものとして提供
されている。本発明に係る合成樹脂フィルム溶着部の検
査装置は、このような光弾性の原理を応用したものであ
る。
【0008】本発明に係る上記検査装置において、2枚
の偏光フィルターの相互間に形成された配置空間に合成
樹脂フィルム溶着部の検査対象個所を配置した上で、そ
の検査対象箇所に投光(自然光であっても単色光であっ
てもよい)し、偏光フィルターを通して上記検査対象個
所を目視すると、未溶着個所などの溶着不良個所と良好
な溶着個所とが色の違いや明暗によって明瞭に認識され
る。このような状況は、偏光フィルターを通過した光が
平面偏光になるようにした検査装置においても、偏光フ
ィルターを通過した光が円偏光になるようにした検査装
置においても同様に得られるけれども、後者、すなわち
偏光フィルターを通過した光が円偏光になるようにした
検査装置では、色の違いや明暗が顕著に現れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る合成樹脂フィ
ルム溶着部の検査装置の原理図である。この検査装置
は、相対向して配備された2枚の偏光フィルターを有
し、それらの偏光フィルター1,2の相互間に合成樹脂
フィルム溶着部の検査対象個所の配置空間Sが形成され
てなる。そして、上記検査対象箇所に対して投光する光
源3を備えている。
【0010】このような検査装置においては、偏光フィ
ルター2を通過した光が上述した平面偏光になるように
したものであっても、偏光フィルター2を通過した光が
円偏光になるようにしたものであってもよい。
【0011】上述したように、平面偏光は、同位相の互
いに垂直な2つの平面偏光(図6左)に分解できる光で
あり、円偏光は、1/4波長だけずれた大きさの等しい
互いに垂直な2つの平面偏光(図7左)に分解すること
ができる光である。
【0012】図1の検査装置において、上記配置空間S
に合成樹脂フィルム5の溶着部51の検査対象個所(図
例では溶着部51の全体が相当している)イを配置して
光源3から投光し、偏光フィルター2を通して上記検査
対象個所イを目視すると、未溶着個所などの溶着不良個
所と良好な溶着個所とが色の違いや明暗によって明瞭に
認識される。
【0013】
【実施例】図2は上記合成樹脂フィルム5の溶着部51
と、その溶着部に隣接して形成した袋部52と、単層部
53とを示したものであり、溶着部51に生じている未
溶着個所を符号aで示してある。また、図2および図3
にそれぞれ、上記未溶着個所aを含む部分を断面で表し
てある。
【0014】図2〜図3のように未溶着部aの存在して
いる溶着部51の検査対象個所イ(図2に一点鎖線枠で
示してある)を、図1で説明した検査装置で検査した結
果を図5に示してある。この検査により、未溶着個所a
が透明に見え、その未溶着個所aを挟む両側および未溶
着個所aの横に薄青色ないし濃青色に着色して見える青
系着色部分bが存在し、それら以外の個所では溶着部5
1が薄茶褐色ないし茶味がかった白色に見えた。また、
青系着色部分bは複数箇所に存在し、そのそれぞれでは
明暗の差を識別することができた。そして、未溶着個所
aと青系着色部分bとそれ以外の個所とは、色の違いに
より一目瞭然に識別することができた。なお、袋部52
は薄く茶味がかった透明に見え、単層部53は鮮かな青
色に着色して見えた。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、合成樹脂フィルム溶着
部の検査対象個所の溶着不良個所と良好な溶着個所とを
色の違いや明暗によって一目瞭然に識別することができ
るので、熟練を必要とせずに高精度の検査が可能にな
る。
【0016】また、本発明の検査装置によって得られる
検査結果は、溶着機の制御、たとえば加熱温度や合成樹
脂フィルムの送り速度などの様々な制御に役立てること
が可能であると共に、ローラの不調などを検出すること
にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂フィルム溶着部の検査装
置の原理図である。
【図2】溶着部を有する合成樹脂フィルムの部分平面図
である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】検査結果の説明図である。
【図6】平面偏光の説明図である。
【図7】円偏光の説明図である。
【符号の説明】
1,2 偏光フィルター 3 光源 5 合成樹脂フィルム 51 溶着部 S 配置空間 イ 検査対象個所

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向して配備された2枚の偏光フィル
    ターの相互間に合成樹脂フィルム溶着部の検査対象個所
    の配置空間が形成されている合成樹脂フィルム溶着部の
    検査装置。
  2. 【請求項2】 上記偏光フィルターに対して投光する光
    源を備える請求項1に記載の合成樹脂フィルム溶着部の
    検査装置。
  3. 【請求項3】 偏光フィルターを通過した光が平面偏光
    になるようにした請求項1または請求項2に記載の合成
    樹脂フィルム溶着部の検査装置。
  4. 【請求項4】 偏光フィルターを通過した光が円偏光に
    なるようにした請求項1または請求項2に記載の合成樹
    脂フィルム溶着部の検査装置。
JP25862496A 1996-09-30 1996-09-30 合成樹脂フィルム溶着部の検査装置 Pending JPH10100261A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25862496A JPH10100261A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 合成樹脂フィルム溶着部の検査装置

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JP25862496A JPH10100261A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 合成樹脂フィルム溶着部の検査装置

Publications (1)

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JPH10100261A true JPH10100261A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17322868

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25862496A Pending JPH10100261A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 合成樹脂フィルム溶着部の検査装置

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JP (1) JPH10100261A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245546A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Yokogawa Electric Corp インフレーション装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245546A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Yokogawa Electric Corp インフレーション装置

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