JPH0999305A - 平鋼のコーナー成形装置 - Google Patents
平鋼のコーナー成形装置Info
- Publication number
- JPH0999305A JPH0999305A JP25487295A JP25487295A JPH0999305A JP H0999305 A JPH0999305 A JP H0999305A JP 25487295 A JP25487295 A JP 25487295A JP 25487295 A JP25487295 A JP 25487295A JP H0999305 A JPH0999305 A JP H0999305A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corner forming
- work
- rolls
- roll
- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 平鋼のコーナーを成形により角落しし、しか
もワークのサイズ変更に際して圧延ロールの変更を伴わ
ない平鋼のコーナー成形装置の提供。 【解決手段】 圧延機３０の出側または入側に付設され
る誘導ガイド装置１１と、この誘導ガイド装置に組み込
まれた一対のコーナー成形ロール８、９と、からなる平
鋼のコーナー成形装置。
もワークのサイズ変更に際して圧延ロールの変更を伴わ
ない平鋼のコーナー成形装置の提供。 【解決手段】 圧延機３０の出側または入側に付設され
る誘導ガイド装置１１と、この誘導ガイド装置に組み込
まれた一対のコーナー成形ロール８、９と、からなる平
鋼のコーナー成形装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は平鋼の横断面の４つ
の角部をＲ状またはチャンファ状に成形する平鋼のコー
ナー成形装置に関する。
の角部をＲ状またはチャンファ状に成形する平鋼のコー
ナー成形装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】熱間圧延で成形される平鋼は、矩形横断
面の４つの角部は角落しされていない。したがって、塗
装を施した時の塗料ののりが悪く、塗料が剥れて錆が出
ることがある。それを防止するためには、塗装前に平鋼
を角落ししておくことが必要になる。従来、平鋼の角落
しは、圧延ロールの孔型で成形する方法か、または圧延
後、専用工具またはグラインダーにて面取りする方法
か、の何れかの方法によっていた。
面の４つの角部は角落しされていない。したがって、塗
装を施した時の塗料ののりが悪く、塗料が剥れて錆が出
ることがある。それを防止するためには、塗装前に平鋼
を角落ししておくことが必要になる。従来、平鋼の角落
しは、圧延ロールの孔型で成形する方法か、または圧延
後、専用工具またはグラインダーにて面取りする方法
か、の何れかの方法によっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術には
以下の問題があった。 １．圧延ロールの孔型で成形する方法の場合 製品サイズ毎に専用の圧延ロールを必要とする。 コーナー成形に多工程（３工程）を必要とする。 孔型内のワークが変動し、コーナー形状が不安定と
なる。 ワークの品種替えは圧延ロールを変えることを必要
とし、段取り時間が増え、圧延機の稼働効率が悪くな
る。 ２．圧延後、専用工具またはグラインダーで面取りする
方法の場合 ワークが長尺のため、広い作業スペースが必要とな
る。 グラインダー作業のため、鉄粉が周囲に飛散し、作
業環境がよくない。 仕上げ加工時間が長い。 コーナー仕上げ形状がよくない（手作業のため）。 本発明の目的は、角落しを成形でき、しかも品種替え時
に圧延ロールの交換を必要としない平鋼のコーナー成形
装置を提供することにある。
以下の問題があった。 １．圧延ロールの孔型で成形する方法の場合 製品サイズ毎に専用の圧延ロールを必要とする。 コーナー成形に多工程（３工程）を必要とする。 孔型内のワークが変動し、コーナー形状が不安定と
なる。 ワークの品種替えは圧延ロールを変えることを必要
とし、段取り時間が増え、圧延機の稼働効率が悪くな
る。 ２．圧延後、専用工具またはグラインダーで面取りする
方法の場合 ワークが長尺のため、広い作業スペースが必要とな
る。 グラインダー作業のため、鉄粉が周囲に飛散し、作
業環境がよくない。 仕上げ加工時間が長い。 コーナー仕上げ形状がよくない（手作業のため）。 本発明の目的は、角落しを成形でき、しかも品種替え時
に圧延ロールの交換を必要としない平鋼のコーナー成形
装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。圧延機の出側または入側に付
設される誘導ガイド装置と、該誘導ガイド装置に組み込
まれた一対のコーナー成形ロールと、からなる平鋼のコ
ーナー成形装置。
明は、つぎの通りである。圧延機の出側または入側に付
設される誘導ガイド装置と、該誘導ガイド装置に組み込
まれた一対のコーナー成形ロールと、からなる平鋼のコ
ーナー成形装置。
【０００５】上記本発明では、平鋼コーナーはコーナー
成形ロールによる成形によりＲ状またはチャンファ状に
成形される。圧延ロールの孔型による成形ではないた
め、ワーク品種が変化しても圧延ロールの交換を必要と
しない。
成形ロールによる成形によりＲ状またはチャンファ状に
成形される。圧延ロールの孔型による成形ではないた
め、ワーク品種が変化しても圧延ロールの交換を必要と
しない。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１〜図４は本発明実施例に係る
平鋼のコーナー成形装置を示している。本発明実施例の
平鋼のコーナー成形装置は、圧延機３０のワーク流れ方
向出側または入側（図示例では出側の場合を示してあ
る）に付設される誘導ガイド装置１１と、誘導ガイド装
置１１に組み込まれた一対のコーナー成形ロール８、９
と、からなる。高温（８００〜９００℃）のワーク３５
の流れをコントロールするために、誘導ガイド装置１１
の中に、上ガイド１５、下ガイド１７、サイドガイド１
６が配設されている。上ガイド１５は一端が支点３３に
回動可能に連結され、他端がばね１４によって圧延機の
上圧延ロール３１に接触するように付勢されている。下
ガイド１７は一端が支点３４に回動可能に連結され、他
端がばね１８によって圧延機の下圧延ロール３２に接触
するように付勢されている。上ガイド１５、下ガイド１
７は上下方向に対をなして配置され、ワーク３５が圧延
ロール３１、３２に付着するのを防止する。サイドガイ
ド１６はワーク流れ経路の左右両側に配置され、ワーク
流れ方向と直交する方向にワーク流れ経路に進退可能な
移動ブロック７、１０に取り付けられている。
平鋼のコーナー成形装置を示している。本発明実施例の
平鋼のコーナー成形装置は、圧延機３０のワーク流れ方
向出側または入側（図示例では出側の場合を示してあ
る）に付設される誘導ガイド装置１１と、誘導ガイド装
置１１に組み込まれた一対のコーナー成形ロール８、９
と、からなる。高温（８００〜９００℃）のワーク３５
の流れをコントロールするために、誘導ガイド装置１１
の中に、上ガイド１５、下ガイド１７、サイドガイド１
６が配設されている。上ガイド１５は一端が支点３３に
回動可能に連結され、他端がばね１４によって圧延機の
上圧延ロール３１に接触するように付勢されている。下
ガイド１７は一端が支点３４に回動可能に連結され、他
端がばね１８によって圧延機の下圧延ロール３２に接触
するように付勢されている。上ガイド１５、下ガイド１
７は上下方向に対をなして配置され、ワーク３５が圧延
ロール３１、３２に付着するのを防止する。サイドガイ
ド１６はワーク流れ経路の左右両側に配置され、ワーク
流れ方向と直交する方向にワーク流れ経路に進退可能な
移動ブロック７、１０に取り付けられている。
【０００７】上ガイド１５、下ガイド１７のワーク流れ
方向下流側に、上ガイドロール２０と下ガイドロール１
９が、上下に対をなして、配設されている。上ガイドロ
ール２０と下ガイドロール１９は、上ガイド１５、下ガ
イド１７を通過したワーク３５を上下から押え、ワーク
３５のはね上り防止をはかっている。上ガイドロール２
０と下ガイドロール１９のワーク流れ方向下流側に、上
下一対および左右一対のコーナー成形ロール前ガイド２
２（計４ケ）が配設されており、コーナー成形ロール前
ガイド２２の下流にコーナー成形ロール８、９がワーク
経路の左右に配設されている。コーナー成形ロール前ガ
イド２２は、ワーク３５を次段のコーナー成形ロール
８、９に確実に誘導する。
方向下流側に、上ガイドロール２０と下ガイドロール１
９が、上下に対をなして、配設されている。上ガイドロ
ール２０と下ガイドロール１９は、上ガイド１５、下ガ
イド１７を通過したワーク３５を上下から押え、ワーク
３５のはね上り防止をはかっている。上ガイドロール２
０と下ガイドロール１９のワーク流れ方向下流側に、上
下一対および左右一対のコーナー成形ロール前ガイド２
２（計４ケ）が配設されており、コーナー成形ロール前
ガイド２２の下流にコーナー成形ロール８、９がワーク
経路の左右に配設されている。コーナー成形ロール前ガ
イド２２は、ワーク３５を次段のコーナー成形ロール
８、９に確実に誘導する。
【０００８】ワーク３５のサイズ変更に対応する構造は
つぎの通りである。まず、ワーク３５の幅変更に対応す
る構造については、コーナー成形ロール８、９は、ワー
ク流れ経路に進退可能な移動ブロック７、１０に、ロー
ル軸芯まわりに回転自在に支持されている。一対のコー
ナー成形ロール間距離は、移動ブロック間距離を調整す
ることにより、調整可能であり、ワーク３５のサイズ変
更の際の幅変更に対応できるようになっている。移動ブ
ロック７、１０間距離の調整構造については、移動ブロ
ック７、１０の上方に移動用ナット３、１がそれぞれ配
置されており、移動用ナット３、１は移動用ねじ５（ナ
ット３と噛み合うねじ部に右ねじがきられているとする
とナット１と噛み合うねじ部には左ねじがきられてい
る）と噛み合っている。移動用ねじ５は、ギアボックス
２の歯車に接続されている。そのギアボックス２の歯車
は、油圧または電動の駆動モーター４により駆動され
る。したがって、駆動モーター４を駆動すると、移動ブ
ロック７、１０が移動し、それとともにコーナー成形ロ
ール８、９も移動して、コーナー成形ロール８、９間距
離が調整される。駆動モーター４の他端軸にはロータリ
ーエンコーダー３６が設けられており、それから発せら
れるパルス数をカウントすることにより、遠隔操作によ
って任意の設定値通りにコーナー成形ロール８、９間距
離を設定（幅決め）することができる。任意の設定値に
幅が設定された後、移動ブロック７、１０は、ブロック
クランパー２１を図３で下げることによりロックされ
る。ブロッククランパー２１のクランプ力の駆動源は油
圧（ブロッククランパー２１自体に仕組まれた油圧シリ
ンダ）とされている。
つぎの通りである。まず、ワーク３５の幅変更に対応す
る構造については、コーナー成形ロール８、９は、ワー
ク流れ経路に進退可能な移動ブロック７、１０に、ロー
ル軸芯まわりに回転自在に支持されている。一対のコー
ナー成形ロール間距離は、移動ブロック間距離を調整す
ることにより、調整可能であり、ワーク３５のサイズ変
更の際の幅変更に対応できるようになっている。移動ブ
ロック７、１０間距離の調整構造については、移動ブロ
ック７、１０の上方に移動用ナット３、１がそれぞれ配
置されており、移動用ナット３、１は移動用ねじ５（ナ
ット３と噛み合うねじ部に右ねじがきられているとする
とナット１と噛み合うねじ部には左ねじがきられてい
る）と噛み合っている。移動用ねじ５は、ギアボックス
２の歯車に接続されている。そのギアボックス２の歯車
は、油圧または電動の駆動モーター４により駆動され
る。したがって、駆動モーター４を駆動すると、移動ブ
ロック７、１０が移動し、それとともにコーナー成形ロ
ール８、９も移動して、コーナー成形ロール８、９間距
離が調整される。駆動モーター４の他端軸にはロータリ
ーエンコーダー３６が設けられており、それから発せら
れるパルス数をカウントすることにより、遠隔操作によ
って任意の設定値通りにコーナー成形ロール８、９間距
離を設定（幅決め）することができる。任意の設定値に
幅が設定された後、移動ブロック７、１０は、ブロック
クランパー２１を図３で下げることによりロックされ
る。ブロッククランパー２１のクランプ力の駆動源は油
圧（ブロッククランパー２１自体に仕組まれた油圧シリ
ンダ）とされている。
【０００９】コーナー成形ロール８、９は偏心ピン６を
介して移動ブロック７、１０に連結されている。したが
って、現場にてコーナー成形ロール８、９の位置、した
がってコーナー成形ロール８、９間距離を微調整する必
要がある場合には、偏心ピン６を所定角度まわすことに
よりその目的が達成される。また、左右一対のコーナー
成形ロール前ガイド２２は、移動ブロック７、１０に取
り付けられており、移動ブロック７、１０が移動すれ
ば、おのずとガイド幅も調整される。
介して移動ブロック７、１０に連結されている。したが
って、現場にてコーナー成形ロール８、９の位置、した
がってコーナー成形ロール８、９間距離を微調整する必
要がある場合には、偏心ピン６を所定角度まわすことに
よりその目的が達成される。また、左右一対のコーナー
成形ロール前ガイド２２は、移動ブロック７、１０に取
り付けられており、移動ブロック７、１０が移動すれ
ば、おのずとガイド幅も調整される。
【００１０】ワーク３５の厚み変更に対応する構造につ
いては、上ガイドロール２０が上下方向位置調整可能と
なっている。上ガイドロール２０は上チョック２４に取
り付けられており、上チョック２４が連結バー２３を介
してウォームジャッキ１３に連結されている。このウォ
ームジャッキ１３は駆動モーター１２（油圧または電動
モーター）により運転される。ウォームジャッキ１３の
軸端にはロータリーエンコーダー３７が付設されてお
り、そこから発せられるパルス数をカウントすることに
より遠隔操作によって任意の付設値通りに厚みを決める
ことができる。また、コーナー成形ロール８、９のワー
ク厚み変化への対応は、コーナー成形ロール８、９を別
サイズのロールと交換することにより行うが、偏心ピン
６を抜きコーナー成形ロール８、９を図１の実線の位置
から２点鎖線の位置にもってきて外し、新ロールと交換
して元の位置に戻し偏心ピン６を差し込むことにより行
う。偏心ピン６の抜き差しは、図示例の場合は手動にて
行うが、自動で行うようにしてもよく、またコーナー成
形ロールの交換も自動で行うようにしてもよい。
いては、上ガイドロール２０が上下方向位置調整可能と
なっている。上ガイドロール２０は上チョック２４に取
り付けられており、上チョック２４が連結バー２３を介
してウォームジャッキ１３に連結されている。このウォ
ームジャッキ１３は駆動モーター１２（油圧または電動
モーター）により運転される。ウォームジャッキ１３の
軸端にはロータリーエンコーダー３７が付設されてお
り、そこから発せられるパルス数をカウントすることに
より遠隔操作によって任意の付設値通りに厚みを決める
ことができる。また、コーナー成形ロール８、９のワー
ク厚み変化への対応は、コーナー成形ロール８、９を別
サイズのロールと交換することにより行うが、偏心ピン
６を抜きコーナー成形ロール８、９を図１の実線の位置
から２点鎖線の位置にもってきて外し、新ロールと交換
して元の位置に戻し偏心ピン６を差し込むことにより行
う。偏心ピン６の抜き差しは、図示例の場合は手動にて
行うが、自動で行うようにしてもよく、またコーナー成
形ロールの交換も自動で行うようにしてもよい。
【００１１】各コーナー成形ロール８、９は、図４に示
すように、ロール軸方向両端部に形成されたロール半径
方向外方に膨出しロール軸方向内側面がテーパ面とされ
たフランジ３８、３９と、フランジ３８、３９間に位置
する円筒面４０と、フランジ３８、３９のテーパ面と円
筒面４０とをなめらかに接続するＲ面４１、４２（ワー
クコーナーをチャンファ角落しする場合はＲ面がチャン
ファ面になる）と、を有する。また、Ｒ面４１、４２の
丸みの半径は塗料ののりをよくできる大きさの丸みをワ
ークコーナー部に成形するために１ｍｍ以上とされてお
り、フランジ３８、３９の半径方向膨出高さ（フランジ
半径方向外端と円筒面４０との間の半径方向距離）はガ
イドの機能をもたせるために１０ｍｍ以上とされてお
り、フランジテーパ面のロール軸芯と直交する面からの
角度はロールとワークとの摺動接触をよくするために３
°以上とされている。また、各コーナー成形ロール８、
９はその軸方向に分離可能とされてもよく、そうするこ
とによって、製品の厚いものに対してフランジ３８、３
９間距離を変えて容易に対応することができる。
すように、ロール軸方向両端部に形成されたロール半径
方向外方に膨出しロール軸方向内側面がテーパ面とされ
たフランジ３８、３９と、フランジ３８、３９間に位置
する円筒面４０と、フランジ３８、３９のテーパ面と円
筒面４０とをなめらかに接続するＲ面４１、４２（ワー
クコーナーをチャンファ角落しする場合はＲ面がチャン
ファ面になる）と、を有する。また、Ｒ面４１、４２の
丸みの半径は塗料ののりをよくできる大きさの丸みをワ
ークコーナー部に成形するために１ｍｍ以上とされてお
り、フランジ３８、３９の半径方向膨出高さ（フランジ
半径方向外端と円筒面４０との間の半径方向距離）はガ
イドの機能をもたせるために１０ｍｍ以上とされてお
り、フランジテーパ面のロール軸芯と直交する面からの
角度はロールとワークとの摺動接触をよくするために３
°以上とされている。また、各コーナー成形ロール８、
９はその軸方向に分離可能とされてもよく、そうするこ
とによって、製品の厚いものに対してフランジ３８、３
９間距離を変えて容易に対応することができる。
【００１２】つぎに、作用を説明する。圧延ロール３
１、３２により圧延されかつ駆動されるワーク３５は、
高温（８００〜９００℃）のまま誘導ガイド装置１１に
送られ（ワークの駆動力は圧延ロール３１、３２）、ガ
イドされつつコーナー成形ロール８、９の位置に搬送さ
れ、コーナー成形ロール８、９によって左右から成形さ
れ、角落しされる。ワーク３５が高温の状態にあるため
比較的小さな成形力でコーナー成形ロール８、９により
角落しできる。したがって、角落しは成形で行われ、従
来のグラインダーによる場合の様な多大な時間と作業が
必要でなくなる。また、圧延ロールの孔型による成形で
はなく、圧延ロールとは別のコーナー成形ロール８、９
による成形であるから、ワークのサイズが変わっても圧
延ロール３１、３２を交換する必要はない。もっともワ
ーク厚み変更に伴ってコーナー成形ロール８、９の交換
が必要となる場合もあるが、コーナー成形ロール８、９
の交換は、重量小のため、圧延ロール３１、３２の交換
のように大変なことではなく、またワークの圧延品質に
まで影響を及ぼすものではない。
１、３２により圧延されかつ駆動されるワーク３５は、
高温（８００〜９００℃）のまま誘導ガイド装置１１に
送られ（ワークの駆動力は圧延ロール３１、３２）、ガ
イドされつつコーナー成形ロール８、９の位置に搬送さ
れ、コーナー成形ロール８、９によって左右から成形さ
れ、角落しされる。ワーク３５が高温の状態にあるため
比較的小さな成形力でコーナー成形ロール８、９により
角落しできる。したがって、角落しは成形で行われ、従
来のグラインダーによる場合の様な多大な時間と作業が
必要でなくなる。また、圧延ロールの孔型による成形で
はなく、圧延ロールとは別のコーナー成形ロール８、９
による成形であるから、ワークのサイズが変わっても圧
延ロール３１、３２を交換する必要はない。もっともワ
ーク厚み変更に伴ってコーナー成形ロール８、９の交換
が必要となる場合もあるが、コーナー成形ロール８、９
の交換は、重量小のため、圧延ロール３１、３２の交換
のように大変なことではなく、またワークの圧延品質に
まで影響を及ぼすものではない。
【００１３】ワークの幅寸法変更のためにコーナー成形
ロール８、９間距離を変更する場合は、モーター４を駆
動して移動用ねじ５を回転させ、移動ブロック７、１０
の位置を調整することにより行う。また、コーナー成形
ロール８、９の微調整は、偏心ピン６を回転させること
により行うことができる。
ロール８、９間距離を変更する場合は、モーター４を駆
動して移動用ねじ５を回転させ、移動ブロック７、１０
の位置を調整することにより行う。また、コーナー成形
ロール８、９の微調整は、偏心ピン６を回転させること
により行うことができる。
【００１４】また、コーナー成形ロール８、９がＲ面４
１、４２をもつため、ワーク角部はＲ状に角落しされ
る。また、コーナー成形ロール８、９がフランジ３８、
３９をもつため、ワーク３５の上下の振れが抑えられ、
コーナー成形ロール８、９はガイドロールとしての機能
も持つようになる。また、フランジ３８、３９は内側面
がテーパ面とされているため、ワーク３５を円滑に巻き
入れ、送り出すことができる。
１、４２をもつため、ワーク角部はＲ状に角落しされ
る。また、コーナー成形ロール８、９がフランジ３８、
３９をもつため、ワーク３５の上下の振れが抑えられ、
コーナー成形ロール８、９はガイドロールとしての機能
も持つようになる。また、フランジ３８、３９は内側面
がテーパ面とされているため、ワーク３５を円滑に巻き
入れ、送り出すことができる。
【００１５】上記の如く、圧延機３０の付属機器として
のいわゆる誘導ガイド装置１１にコーナー成形ロール
８、９を組み込んだため、コーナー成形装置が極めてコ
ンパクトで、設置スペース小となっており、圧延起動力
を利用しているためコーナー成形用の動力源が不要であ
り、ランニングコストが極めて小さく、装置が低コスト
である。また、ワークサイズ変更に容易に対応できる。
さらに、圧延時に成形を行うため、加工時間を必要とし
ない。
のいわゆる誘導ガイド装置１１にコーナー成形ロール
８、９を組み込んだため、コーナー成形装置が極めてコ
ンパクトで、設置スペース小となっており、圧延起動力
を利用しているためコーナー成形用の動力源が不要であ
り、ランニングコストが極めて小さく、装置が低コスト
である。また、ワークサイズ変更に容易に対応できる。
さらに、圧延時に成形を行うため、加工時間を必要とし
ない。
【００１６】
【発明の効果】請求項１の平鋼のコーナー成形装置によ
れば、ワークのコーナーを一対のコーナー成形ロールに
よる成形で角落しでき、かつ圧延ロールの孔型成形によ
らないのでワークサイズが変化しても圧延ロールの交換
が不要となる。請求項２の平鋼のコーナー成形装置によ
れば、コーナー成形ロールを移動ブロックに支持したの
で、移動ブロックの移動調整でコーナー成形ロール間距
離を調整でき、ワークの幅寸法変化に対応できる。請求
項３の平鋼のコーナー成形装置によれば、コーナー成形
ロールを偏心ピンを介して移動ブロックに支持したの
で、偏心ピンを回転させることによりコーナー成形ロー
ル間距離を微調整できる。請求項４の平鋼のコーナー成
形装置によれば、コーナー成形ロールをフランジとＲ面
をもたせたので、ワークのコーナーをＲ状に角落しで
き、かつガイドロールとしても機能させ得る。請求項５
の平鋼のコーナー成形装置によれば、コーナー成形ロー
ルの寸法を請求項５のように決めることにより、スムー
スな角落し成形を行うことができる。請求項６の平鋼の
コーナー成形装置によれば、コーナー成形ロールの直前
位置にコーナー成形ロール前ガイドを配設したので、ワ
ークをコーナー成形ロールに確実に誘導できる。
れば、ワークのコーナーを一対のコーナー成形ロールに
よる成形で角落しでき、かつ圧延ロールの孔型成形によ
らないのでワークサイズが変化しても圧延ロールの交換
が不要となる。請求項２の平鋼のコーナー成形装置によ
れば、コーナー成形ロールを移動ブロックに支持したの
で、移動ブロックの移動調整でコーナー成形ロール間距
離を調整でき、ワークの幅寸法変化に対応できる。請求
項３の平鋼のコーナー成形装置によれば、コーナー成形
ロールを偏心ピンを介して移動ブロックに支持したの
で、偏心ピンを回転させることによりコーナー成形ロー
ル間距離を微調整できる。請求項４の平鋼のコーナー成
形装置によれば、コーナー成形ロールをフランジとＲ面
をもたせたので、ワークのコーナーをＲ状に角落しで
き、かつガイドロールとしても機能させ得る。請求項５
の平鋼のコーナー成形装置によれば、コーナー成形ロー
ルの寸法を請求項５のように決めることにより、スムー
スな角落し成形を行うことができる。請求項６の平鋼の
コーナー成形装置によれば、コーナー成形ロールの直前
位置にコーナー成形ロール前ガイドを配設したので、ワ
ークをコーナー成形ロールに確実に誘導できる。
【図１】本発明の一実施例に係る平鋼のコーナー成形装
置の平面図である。
置の平面図である。
【図２】図１の装置の正面図である。
【図３】図１の装置の側面図である。
【図４】コーナー成形ロールの正面図である。
６ 偏心ピン ７、１０ 移動ブロック ８、９ コーナー成形ロール １１ 誘導ガイド装置 ２２ コーナー成形ロール前ガイド ３０ 圧延機 ３５ ワーク ３８、３９ フランジ ４１、４２ Ｒ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八柳 太美雄 東京都千代田区四番町５番地９ トピー工 業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 圧延機の出側または入側に付設される誘
導ガイド装置と、 該誘導ガイド装置に組み込まれた一対のコーナー成形ロ
ールと、からなる平鋼のコーナー成形装置。 - 【請求項２】 前記誘導ガイド装置はワーク移動経路の
両側にワーク移動経路に進退可能な移動ブロックを有し
ており、前記一対のコーナー成形ロールはそれぞれ前記
移動ブロックに回転自在に支持されており、前記一対の
コーナー成形ロール間距離が前記移動ブロック間距離の
調整によって調整可能である請求項１記載の平鋼のコー
ナー成形装置。 - 【請求項３】 各コーナー成形ロールが各移動ブロック
に偏心ピンを介して支持されており、前記一対のコーナ
ー成形ロール間距離が前記偏心ピンを回転させることに
より微調整可能である請求項１記載の平鋼のコーナー成
形装置。 - 【請求項４】 各コーナー成形ロールは、ロール軸方向
両端部に形成されたロール半径方向外方に膨出しロール
軸方向内側がテーパ面とされたフランジと、両端のフラ
ンジ間に位置する円筒面と、前記フランジのテーパ面と
前記円筒面とをなめらかに接続するＲ面と、を有してい
る請求項１記載の平鋼のコーナー成形装置。 - 【請求項５】 前記Ｒ面の丸みの半径が１ｍｍ以上であ
り、前記フランジの半径方向膨出高さが１０ｍｍ以上で
あり、前記テーパ面のロール軸芯と直交する面からの角
度が３°以上とされている請求項４記載の平鋼のコーナ
ー成形装置。 - 【請求項６】 前記一対のコーナー成形ロールのワーク
流れ方向直前に上下一対および左右一対のコーナー成形
ロール前ガイドが配設されている請求項１記載の平鋼の
コーナー成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25487295A JPH0999305A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 平鋼のコーナー成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25487295A JPH0999305A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 平鋼のコーナー成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0999305A true JPH0999305A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17271013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25487295A Pending JPH0999305A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 平鋼のコーナー成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0999305A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008307590A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Daido Steel Co Ltd | 圧延機のガイド装置 |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP25487295A patent/JPH0999305A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008307590A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Daido Steel Co Ltd | 圧延機のガイド装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN105458873A (zh) | 双面砂带对磨设备 | |
| EP0353788B1 (en) | Press apparatus for reducing widths of hot slabs and slab widths reducing method using the apparatus | |
| KR102467503B1 (ko) | 파이프용 용접비드 연마 장치 | |
| CN210435711U (zh) | 桥梁用u肋构件数控生产线 | |
| AU1883495A (en) | Roll forming machine | |
| CN117505660A (zh) | 一种铝单板冲压成型加工设备 | |
| JPH0999305A (ja) | 平鋼のコーナー成形装置 | |
| CN101164711A (zh) | 卷圆成型机构 | |
| US4548064A (en) | Strip-rolling stand with built-in roll-cutters | |
| JPS63268512A (ja) | フインパスロ−ルへの素材誘導方法とそのガイドロ−ルスタンド | |
| CN111070036B (zh) | 一种油磨机工作辊缺损在线精修装置 | |
| CN211488710U (zh) | 一种用于生产圆锥滚子的冷镦机进料结构 | |
| CN114147295A (zh) | 一种全自动在线铝合金轮毂毛边去除设备 | |
| JPS5921417A (ja) | 圧延機のロ−ル研削装置 | |
| US4479374A (en) | Strip-rolling method and apparatus | |
| CN2613358Y (zh) | 一种木料旋切机 | |
| US3040608A (en) | Reciprocating surface-finishing mechanism and method | |
| JPH04210824A (ja) | 金属板材のエッジロール加工方法およびその装置 | |
| KR20060066848A (ko) | 맨드릴 표면부에 부착된 산화마그네슘 파우더 제거장치 | |
| CN216541871U (zh) | 铝板带纵剪机用整平机构 | |
| CN220739132U (zh) | 一种角钢卷圆机 | |
| CN110919539B (zh) | 一种磨床浮动爪卡盘 | |
| CN210098843U (zh) | 一种可调式搓丝装置 | |
| JPH02160106A (ja) | 異形材圧延機 | |
| KR200270916Y1 (ko) | 선택형 사이드 트리머 홀더 다운 롤 장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040526 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050419 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |