JPH0998736A - ボール状果肉の製造方法 - Google Patents
ボール状果肉の製造方法Info
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- JPH0998736A JPH0998736A JP25906395A JP25906395A JPH0998736A JP H0998736 A JPH0998736 A JP H0998736A JP 25906395 A JP25906395 A JP 25906395A JP 25906395 A JP25906395 A JP 25906395A JP H0998736 A JPH0998736 A JP H0998736A
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Abstract
る。また、果肉のくり抜きを容易にする。 【解決手段】 果実の皮を剥離して果肉を露出させた
後、果肉を、急速冷凍工程において−20℃以下になる
ように冷凍し、次に、半解凍工程において、果肉を−1
℃ないし−12℃になるように半解凍し、次に、くり抜
き工程において、果肉を、略球面状の湾曲部を有するく
り抜き具でくり抜く。
Description
冷菓・乳製品・菓子等の食品加工用として使用されるボ
ール状果肉の製造方法に関するものである。
菓子等の食品加工用として、メロン等の果肉をボール状
にくり抜いたものが使用されている。その際用いられる
果実としては、メロン、マンゴー、パパイヤ、スイカ、
リンゴ等がある。
果実の、完熟でない状態のものを生で用意し、皮を剥離
して果肉を露出させる。そして、スプーン状のくり抜き
具を用いて果肉をくり抜く。これによって、ボール状の
果肉が得られる。
黄桃や、また、上記のメロンないしリンゴ等の果実の完
熟品の果肉を用いる場合に、上記と同じように果肉を生
のままでくり抜くと、ボールが球状にならず、ラグビー
ボール状になってしまう。また、くり抜きの最後の部分
で、果肉の繊維が切れず、繊維が糸を引いたようにな
る。このように、見栄えが悪くなるという問題点があ
る。
り抜こうとすると、果肉が固くてくり抜けないという問
題点がある。
め、請求項1記載のボール状果肉の製造方法は、果実の
皮を剥離して果肉を露出させた後、果肉をくり抜き具で
くり抜くボール状果肉の製造方法において、上記の皮を
剥離された果肉を、急速冷凍工程において冷凍し、次
に、半解凍工程において、果肉を−1℃ないし−12℃
になるように半解凍し、次に、くり抜き工程において、
果肉を、略球面状の湾曲部を有するくり抜き具でくり抜
くことを特徴としている。
明すれば以下の通りである。果実の皮を剥離して果肉を
露出させた後、種が付いた、果肉そのままの状態で、急
速冷凍工程において、果肉を−20℃以下になるように
冷凍する。
た、メロン、マンゴー、パパイヤ、スイカ、リンゴ等の
果実の完熟品の果肉を用いることができる。しかしなが
ら、これに限定されず、デザートとしてや冷菓・乳製品
・菓子等の食品加工用として使用される果実を広く採用
することができる。
ないし−12℃になるように半解凍する。
果肉中の氷の結晶度が異なる。このため、この半解凍工
程で設定する温度によって、カットすなわちくり抜きを
行うときの果肉の状態が決定される。
晶の量すなわち結氷率で決まる。温度が低いと結氷率が
高く果肉は固いが、結氷率が低いと果肉は柔らかくな
る。結氷率の測定は現状では不可能であるため、果肉の
固さは温度または機械的な量で表現することになる。し
かしながら、本ボール状果肉の製造条件に合う、果肉の
固さを機械的に測定する技術・方法は一般的ではないの
で、ここでは温度によって果肉の固さを表現している。
果肉を上記の温度範囲に設定することにより、果肉の状
態を、ある所定の結氷率に保持している。
とができない。また、−1℃を越えると、柔らかくなり
すぎて繊維が引っ張られ、果肉が崩れてしまう。したが
って、果肉を−1℃ないし−12℃になるように半解凍
する。また、上記の−1℃ないし−12℃のうち、−8
℃ないし−3℃では、桃等の果肉が最も適度な固さを保
ち、果肉の繊維が次のくり抜き工程で伸びることなく最
もきれいに切れるため、特に好ましい。
球面状の湾曲部を有するくり抜き具でくり抜く。上記の
くり抜き具は、例えばスプーンのような形状を有するも
のである。果肉を球状のボール形状にくり抜くために
は、くり抜き具の湾曲部がほぼ球状であることが必要で
ある。
のままでくり抜いた場合と違ってラグビーボール状にな
らず、球状になる。また、くり抜きの最後の部分で、果
肉の繊維がのびることなくきれいに切れる。それによっ
て、見栄えよくボール状果肉を製造することができる。
場合と異なり、果肉が固すぎることがなく、くり抜きに
適した柔軟性を有している。それによって、果肉を容易
にくり抜くことができる。
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例では
果実として白桃を用いる。まず、生の白桃の果実を選別
工程にかけ、そこでは、異物や、外傷等のダメージを受
けたものや、S玉すなわち果肉の厚みの薄いもの等、ボ
ール状果肉の製造に不適合なものを取り除く。
は、90℃のNaOH(水酸化ナトリウム)の3ないし
5重量%水溶液の中に上記果実を1〜3分浸す。これに
よって、次の皮剥き工程において皮を剥きやすくし、ま
た、褐色に変色することが防止される。
によって皮を剥いて果肉全体を露出させる。なお、これ
に限定されず、手で剥いてもよい。その後、中和のため
に2重量%クエン酸に常温で1〜2分漬ける。
0.2重量%のビタミンCすなわちアスコルビン酸水溶
液に上記果肉を浸す。これによって褐色に変色すること
が防止される。なお、本実施例で製造するようなボール
状果肉ではなく、通常の製品を製造する場合において
は、桃の加工製品は、この工程が済めば、種を取り、ハ
ーフ、スライス、ダイス等に加工され、シロップ漬け、
水煮、冷凍されて製品化される。
が剥け、種が付いた、果肉そのままの状態で、急速冷凍
工程にかけ、果肉を−20℃以下に急速に冷凍する。本
実施例においては、この急速冷凍工程は以下のように行
う。すなわち、−35℃前後の冷凍トンネル内に、上記
果肉を15分静置する。このとき、果実の芯は−10℃
前後にする。次に、−20℃の冷凍庫に保管する。
ないし−12℃になるように半解凍する。本実施例にお
いては、この半解凍工程は−10℃の解凍庫で半日保管
することによって行うが、常温にて5分〜15分放置し
て温度を調整してもよい。
1(a)および(b)に示すくり抜き具1でくり抜く。
同図に示すように、このくり抜き具1は、手で持つ柄3
に、半球形状の湾曲部2が接合されたものである。図2
に示すように、手で柄3を持って、湾曲部2で果肉4か
らその一部分であるボール状果肉5をくり抜く。
こでは、前記同様、0.2重量%のビタミンCすなわち
アスコルビン酸水溶液に上記果肉を浸した後、85℃で
6分間ボイルする。これによって褐色に変色することが
防止される。
する。そして−20℃以下で製品として冷凍庫で保管す
る。
上のように、果実の皮を剥離して果肉を露出させた後、
果肉をくり抜き具でくり抜くボール状果肉の製造方法に
おいて、上記の皮を剥離された果肉を、急速冷凍工程に
おいて冷凍し、次に、半解凍工程において、果肉を−1
℃ないし−12℃になるように半解凍し、次に、くり抜
き工程において、果肉を、略球面状の湾曲部を有するく
り抜き具でくり抜く方法である。
することができるという効果を奏する。
くことができるという効果を奏する。
用いられるくり抜き具の概略の構成例を示す図であり、
図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。
示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】果実の皮を剥離して果肉を露出させた後、
果肉をくり抜き具でくり抜くボール状果肉の製造方法に
おいて、 上記の皮を剥離された果肉を、急速冷凍工程において冷
凍し、 次に、半解凍工程において、果肉を−1℃ないし−12
℃になるように半解凍し、 次に、くり抜き工程において、果肉を、略球面状の湾曲
部を有するくり抜き具でくり抜くことを特徴とするボー
ル状果肉の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25906395A JP3499342B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ボール状果肉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25906395A JP3499342B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ボール状果肉の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0998736A true JPH0998736A (ja) | 1997-04-15 |
JP3499342B2 JP3499342B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=17328815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25906395A Expired - Fee Related JP3499342B2 (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | ボール状果肉の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499342B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004105083A (ja) * | 2002-09-18 | 2004-04-08 | Sonton Food Industry Co Ltd | 加工用冷凍りんご及びその製造方法 |
JP2005111271A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Giken Ri | 回しボール取りバイト |
JP2019195306A (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | 長谷川香料株式会社 | バラ科果実の冷凍品の製造方法 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP25906395A patent/JP3499342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004105083A (ja) * | 2002-09-18 | 2004-04-08 | Sonton Food Industry Co Ltd | 加工用冷凍りんご及びその製造方法 |
JP2005111271A (ja) * | 2003-10-09 | 2005-04-28 | Giken Ri | 回しボール取りバイト |
JP4585829B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2010-11-24 | 技献 李 | 回しボール取りバイト |
JP2019195306A (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | 長谷川香料株式会社 | バラ科果実の冷凍品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3499342B2 (ja) | 2004-02-23 |
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