JPH0998736A - ボール状果肉の製造方法 - Google Patents

ボール状果肉の製造方法

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JPH0998736A
JPH0998736A JP25906395A JP25906395A JPH0998736A JP H0998736 A JPH0998736 A JP H0998736A JP 25906395 A JP25906395 A JP 25906395A JP 25906395 A JP25906395 A JP 25906395A JP H0998736 A JPH0998736 A JP H0998736A
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Makoto Kenmochi
誠 剣持
Masanori Wataki
雅教 綿木
Kenji Murayama
憲二 村山
Hideo Kamekawada
秀夫 亀川田
Kazuo Nezu
和雄 根津
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NIPPON KAJITSU KAKO KK
TOKYO MIDORI SHOJI KK
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TOKYO MIDORI SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボール状果肉の形状を見栄えよく球状にす
る。また、果肉のくり抜きを容易にする。 【解決手段】 果実の皮を剥離して果肉を露出させた
後、果肉を、急速冷凍工程において−20℃以下になる
ように冷凍し、次に、半解凍工程において、果肉を−1
℃ないし−12℃になるように半解凍し、次に、くり抜
き工程において、果肉を、略球面状の湾曲部を有するく
り抜き具でくり抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デザートとしてや
冷菓・乳製品・菓子等の食品加工用として使用されるボ
ール状果肉の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デザートとして、また、冷菓・乳製品・
菓子等の食品加工用として、メロン等の果肉をボール状
にくり抜いたものが使用されている。その際用いられる
果実としては、メロン、マンゴー、パパイヤ、スイカ、
リンゴ等がある。
【0003】ボール状にくり抜くには、一般に、上記の
果実の、完熟でない状態のものを生で用意し、皮を剥離
して果肉を露出させる。そして、スプーン状のくり抜き
具を用いて果肉をくり抜く。これによって、ボール状の
果肉が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、白桃、
黄桃や、また、上記のメロンないしリンゴ等の果実の完
熟品の果肉を用いる場合に、上記と同じように果肉を生
のままでくり抜くと、ボールが球状にならず、ラグビー
ボール状になってしまう。また、くり抜きの最後の部分
で、果肉の繊維が切れず、繊維が糸を引いたようにな
る。このように、見栄えが悪くなるという問題点があ
る。
【0005】一方、同じくこれらの果肉を冷凍状態でく
り抜こうとすると、果肉が固くてくり抜けないという問
題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載のボール状果肉の製造方法は、果実の
皮を剥離して果肉を露出させた後、果肉をくり抜き具で
くり抜くボール状果肉の製造方法において、上記の皮を
剥離された果肉を、急速冷凍工程において冷凍し、次
に、半解凍工程において、果肉を−1℃ないし−12℃
になるように半解凍し、次に、くり抜き工程において、
果肉を、略球面状の湾曲部を有するくり抜き具でくり抜
くことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について説
明すれば以下の通りである。果実の皮を剥離して果肉を
露出させた後、種が付いた、果肉そのままの状態で、急
速冷凍工程において、果肉を−20℃以下になるように
冷凍する。
【0008】果実としては、例えば、白桃、黄桃や、ま
た、メロン、マンゴー、パパイヤ、スイカ、リンゴ等の
果実の完熟品の果肉を用いることができる。しかしなが
ら、これに限定されず、デザートとしてや冷菓・乳製品
・菓子等の食品加工用として使用される果実を広く採用
することができる。
【0009】次に、半解凍工程において、果肉を−1℃
ないし−12℃になるように半解凍する。
【0010】上記半解凍工程において、温度によって、
果肉中の氷の結晶度が異なる。このため、この半解凍工
程で設定する温度によって、カットすなわちくり抜きを
行うときの果肉の状態が決定される。
【0011】冷凍時の果肉の固さは、そのときの氷の結
晶の量すなわち結氷率で決まる。温度が低いと結氷率が
高く果肉は固いが、結氷率が低いと果肉は柔らかくな
る。結氷率の測定は現状では不可能であるため、果肉の
固さは温度または機械的な量で表現することになる。し
かしながら、本ボール状果肉の製造条件に合う、果肉の
固さを機械的に測定する技術・方法は一般的ではないの
で、ここでは温度によって果肉の固さを表現している。
果肉を上記の温度範囲に設定することにより、果肉の状
態を、ある所定の結氷率に保持している。
【0012】−12℃より低温では、固くてくり抜くこ
とができない。また、−1℃を越えると、柔らかくなり
すぎて繊維が引っ張られ、果肉が崩れてしまう。したが
って、果肉を−1℃ないし−12℃になるように半解凍
する。また、上記の−1℃ないし−12℃のうち、−8
℃ないし−3℃では、桃等の果肉が最も適度な固さを保
ち、果肉の繊維が次のくり抜き工程で伸びることなく最
もきれいに切れるため、特に好ましい。
【0013】次に、くり抜き工程において、果肉を、略
球面状の湾曲部を有するくり抜き具でくり抜く。上記の
くり抜き具は、例えばスプーンのような形状を有するも
のである。果肉を球状のボール形状にくり抜くために
は、くり抜き具の湾曲部がほぼ球状であることが必要で
ある。
【0014】このようにして製造することによって、生
のままでくり抜いた場合と違ってラグビーボール状にな
らず、球状になる。また、くり抜きの最後の部分で、果
肉の繊維がのびることなくきれいに切れる。それによっ
て、見栄えよくボール状果肉を製造することができる。
【0015】また、−20℃以下の冷凍状態でくり抜く
場合と異なり、果肉が固すぎることがなく、くり抜きに
適した柔軟性を有している。それによって、果肉を容易
にくり抜くことができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施例では
果実として白桃を用いる。まず、生の白桃の果実を選別
工程にかけ、そこでは、異物や、外傷等のダメージを受
けたものや、S玉すなわち果肉の厚みの薄いもの等、ボ
ール状果肉の製造に不適合なものを取り除く。
【0017】次に、ブランチング工程にかける。そこで
は、90℃のNaOH(水酸化ナトリウム)の3ないし
5重量%水溶液の中に上記果実を1〜3分浸す。これに
よって、次の皮剥き工程において皮を剥きやすくし、ま
た、褐色に変色することが防止される。
【0018】次に、皮剥き工程において、回転ドラム式
によって皮を剥いて果肉全体を露出させる。なお、これ
に限定されず、手で剥いてもよい。その後、中和のため
に2重量%クエン酸に常温で1〜2分漬ける。
【0019】次に、褐変防止工程にかける。ここでは、
0.2重量%のビタミンCすなわちアスコルビン酸水溶
液に上記果肉を浸す。これによって褐色に変色すること
が防止される。なお、本実施例で製造するようなボール
状果肉ではなく、通常の製品を製造する場合において
は、桃の加工製品は、この工程が済めば、種を取り、ハ
ーフ、スライス、ダイス等に加工され、シロップ漬け、
水煮、冷凍されて製品化される。
【0020】上記褐変防止工程が完了すれば、次に、皮
が剥け、種が付いた、果肉そのままの状態で、急速冷凍
工程にかけ、果肉を−20℃以下に急速に冷凍する。本
実施例においては、この急速冷凍工程は以下のように行
う。すなわち、−35℃前後の冷凍トンネル内に、上記
果肉を15分静置する。このとき、果実の芯は−10℃
前後にする。次に、−20℃の冷凍庫に保管する。
【0021】次に、半解凍工程において、果肉を−1℃
ないし−12℃になるように半解凍する。本実施例にお
いては、この半解凍工程は−10℃の解凍庫で半日保管
することによって行うが、常温にて5分〜15分放置し
て温度を調整してもよい。
【0022】次に、くり抜き工程において、果肉を、図
1(a)および(b)に示すくり抜き具1でくり抜く。
同図に示すように、このくり抜き具1は、手で持つ柄3
に、半球形状の湾曲部2が接合されたものである。図2
に示すように、手で柄3を持って、湾曲部2で果肉4か
らその一部分であるボール状果肉5をくり抜く。
【0023】次に、もう一度褐変防止工程にかける。そ
こでは、前記同様、0.2重量%のビタミンCすなわち
アスコルビン酸水溶液に上記果肉を浸した後、85℃で
6分間ボイルする。これによって褐色に変色することが
防止される。
【0024】次に、もう一度−20℃以下に急速に冷凍
する。そして−20℃以下で製品として冷凍庫で保管す
る。
【0025】
【発明の効果】本発明のボール状果肉の製造方法は、以
上のように、果実の皮を剥離して果肉を露出させた後、
果肉をくり抜き具でくり抜くボール状果肉の製造方法に
おいて、上記の皮を剥離された果肉を、急速冷凍工程に
おいて冷凍し、次に、半解凍工程において、果肉を−1
℃ないし−12℃になるように半解凍し、次に、くり抜
き工程において、果肉を、略球面状の湾曲部を有するく
り抜き具でくり抜く方法である。
【0026】それゆえ、見栄えよくボール状果肉を製造
することができるという効果を奏する。
【0027】また、それによって、果肉を容易にくり抜
くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボール状果肉の製造方法において
用いられるくり抜き具の概略の構成例を示す図であり、
図1(a)は平面図、図1(b)は正面図である。
【図2】図1に示すくり抜き具で果肉をくり抜く様子を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 くり抜き具 2 湾曲部 3 柄 4 果肉 5 ボール状果肉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 剣持 誠 山梨県中巨摩郡白根町百々1771−27 (72)発明者 綿木 雅教 山梨県中巨摩郡櫛形町小笠原872−12 (72)発明者 村山 憲二 東京都田無市芝久保町2−6−19 (72)発明者 亀川田 秀夫 千葉県市川市市川1−10−2−202 (72)発明者 根津 和雄 埼玉県大宮市日進町2−1406−39

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】果実の皮を剥離して果肉を露出させた後、
    果肉をくり抜き具でくり抜くボール状果肉の製造方法に
    おいて、 上記の皮を剥離された果肉を、急速冷凍工程において冷
    凍し、 次に、半解凍工程において、果肉を−1℃ないし−12
    ℃になるように半解凍し、 次に、くり抜き工程において、果肉を、略球面状の湾曲
    部を有するくり抜き具でくり抜くことを特徴とするボー
    ル状果肉の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004105083A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Sonton Food Industry Co Ltd 加工用冷凍りんご及びその製造方法
JP2005111271A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Giken Ri 回しボール取りバイト
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