JPH0998393A - 文字多重放送用テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイド画面においてテレビ映像信号の画面１
０２ａをアスペクト比４：３の状態で縦方向一杯に映出
し、残りの領域に文字多重信号の画面１０２ｂを映出す
る。 【解決手段】 複合映像信号を復調するビデオ・クロマ
信号処理回路２３、複合映像信号に重畳された文字多重
信号を取り出す文字多重信号受信回路２４を備え、水平
圧縮回路２６によりビデオ・クロマ信号処理回路２３か
らのテレビ映像信号を水平方向でのみ圧縮してアスペク
ト比４：３（＝１２：９）のテレビ映像信号となし、水
平圧縮回路２７により文字多重信号受信回路２４からの
文字多重信号を水平方向でのみ圧縮してアスペクト比
４：９の文字多重信号となし、両水平圧縮回路２６，２
７からの信号をスイッチ２９で切り換えることによりワ
イド画面１０１を左右に分割表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ワイドテレビと称
されているアスペクト比１６：９の画面にテレビ映像信
号と文字多重信号とを同時に表示する文字多重放送用テ
レビジョン受像機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６に従来技術に係る文字多重放送用テ
レビジョン受像機の構成を示す。この図において、１は
アンテナ、２はテレビ放送電波を受信しベースバンドの
複合映像信号を取り出すための受信回路である。この受
信回路２からの複合映像信号は同時に、ビデオ・クロマ
信号処理回路３、文字多重信号受信回路４および同期分
離回路５に供給されている。ビデオ・クロマ信号処理回
路３は複合映像信号を復調し、Ｒ，Ｇ，Ｂの３つの原色
信号を取り出す回路であり、文字多重信号受信回路４は
複合映像信号に重畳されている文字多重信号を取り出
し、Ｒ，Ｇ，Ｂの原色信号に変換するための回路であ
る。６はビデオ・クロマ信号処理回路３からのＲ，Ｇ，
Ｂ信号を水平方向で１／２に画像圧縮する倍速変換回
路、７は文字多重信号受信回路４からのＲ，Ｇ，Ｂ信号
を水平方向で１／２に画像圧縮する倍速変換回路であ
る。これらの倍速変換回路６，７はいずれも、Ｒ，Ｇ，
Ｂ信号をそれぞれデジタルデータに変換する３つのＡ／
Ｄコンバータと、変換されたデータを格納するもので書
き込み速度の２倍の速度で読み出しを行う３つのライン
メモリと、読み出したデータをアナログのＲ，Ｇ，Ｂ信
号に変換する３つのＤ／Ａコンバータとから構成されて
いる。この点については、図７を用いて後述する。１０
はスイッチ８とスイッチ９をもつ切換回路である。スイ
ッチ８はテレビ映像信号と文字多重信号とを同時映出す
るために倍速変換回路６からの信号と倍速変換回路７か
らの信号とを高速に切り換えるものであり、スイッチ９
はビデオ・クロマ信号処理回路３からの信号と文字多重
信号受信回路４からの信号とスイッチ８からの信号を選
択的に切り換えるものである。１１は受像管ドライブ回
路、１２は受像管である。切換回路１０におけるスイッ
チ８，９はコントローラ１３からの制御信号によって切
り換えられるようになっている。同期分離回路５で分離
された水平同期信号および垂直同期信号はそれぞれ水平
偏向回路１４および垂直偏向回路１５に供給されるよう
になっている。

【０００３】倍速変換回路６，７によって生成される信
号は水平方向に１／２に圧縮されたものになる。受像管
１２のワイド画面においてテレビ映像信号と文字多重信
号とを同時に映出するとき、両信号ともにアスペクト比
４：３とするのが普通である（図８参照）。そのために
は両信号とも垂直方向においても画面圧縮する必要があ
り、垂直振幅切換回路１６と垂直画面位置制御回路１７
とを設け、その出力を垂直偏向回路１５に供給してい
る。垂直振幅切換回路１６と垂直画面位置制御回路１７
とはコントローラ１３によって制御されるようになって
いる。垂直振幅切換回路１６は垂直偏向回路１５に供給
するノコギリ波の振幅を小さくする。ここではテレビ映
像信号も文字多重信号も垂直方向で１／２に画面圧縮す
る。垂直画面位置制御回路１７は振幅が小さくされたノ
コギリ波に直流電圧を加算するもので、ノコギリ波のタ
イミングを垂直方向で調整する。

【０００４】図７は倍速変換回路６，７の内部構成を示
すブロック図である。この図において、２１，２２，２
３はそれぞれＲ，Ｇ，Ｂ信号用のＡ／Ｄコンバータ、２
４，２５，２６はそれぞれＲ，Ｇ，Ｂ信号用のラインメ
モリ、２７，２８，２９はそれぞれＲ，Ｇ，Ｂ信号用の
Ｄ／Ａコンバータ、３０はタイミングジェネレータ＆ク
ロックジェネレータ、３１は水平ＡＦＣ回路である。Ａ
／Ｄコンバータ２１，２２，２３はＲ，Ｇ，Ｂの各信号
をデジタル信号に変換してラインメモリ２４，２５，２
６に供給する。ラインメモリ２４，２５，２６は書き込
み速度の２倍の速度で読み出しを行い、Ｒ，Ｇ，Ｂの各
デジタル信号を倍速変換する。タイミングジェネレータ
＆クロックジェネレータ３０からの書き込み／読み出し
信号（図示せず）で書き込みと読み出しを切り換え、書
き込みクロック信号ＷＣＫに対して読み出しクロック信
号ＲＣＫを２倍の周波数として水平方向に画像圧縮す
る。

【０００５】そして、画像圧縮されたＲ，Ｇ，Ｂの各デ
ジタル信号をＤ／Ａコンバータ２７，２８，２９によっ
てアナログ信号に戻し、倍速変換されたＲ，Ｇ，Ｂ信号
を得る。タイミングジェネレータ＆クロックジェネレー
タ３０からＤ／Ａコンバータ２７，２８，２９に供給さ
れるクロック信号の周波数はＡ／Ｄコンバータ２１，２
２，２３に対して供給されるクロック信号の２倍の周波
数となっている。なお、タイミングジェネレータ＆クロ
ックジェネレータ３０に対しては水平ＡＦＣ回路３１か
ら自動周波数制御された水平同期信号が供給されるよう
になっている。

【０００６】以上により、テレビ映像信号も文字多重信
号も水平方向および垂直方向でそれぞれ１／２、１／２
に圧縮されたので、図８に示すように、受像管１２のア
スペクト比１６：９のワイド画面においていずれもアス
ペクト比４：３のテレビ映像信号の画面１２ａと文字多
重信号の画面１２ｂとが映出される。このときは、スイ
ッチ８で両倍速変換回路６，７を高速に切り換える。１
２ｃは映出のない無画部である。両画面１２ａ，１２ｂ
の垂直位置が固定であるとその部分の蛍光体の劣化が進
み、フル画面にしたときに画面輝度のむらが生じる。そ
こで、垂直画面位置制御回路１７を動作させて、図８
（ａ）〜（ｃ）のように両画面１２ａ，１２ｂの垂直位
置を適宜に変えるようにしている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】アスペクト比１６：９
のワイド画面においてテレビ映像信号と文字多重信号と
をともにアスペクト比４：３の画面で２画面表示しよう
とすると、水平方向でも垂直方向でも１／２に圧縮され
（面積としては１／４に圧縮され）、テレビ映像信号の
画面１２ａも文字多重信号の画面１２ｂはフル画面に比
べてかなり小さくなってしまい、無画部１２ｃの面積が
大きく、フル画面（ワイド画面）を有効に利用していな
い。これは、２画面表示においてアスペクト比４：３を
維持しようとすることに原因がある。

【０００８】また、ハード的には各倍速変換回路６，７
のいずれにおいても３つのＡ／Ｄコンバータと３つのラ
インメモリとを必要とし、さらに垂直振幅切換回路１６
と垂直画面位置制御回路１７を必要とし、全体として回
路規模が大きなものとなっている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項１の
文字多重放送用テレビジョン受像機は、受信した複合映
像信号を復調するビデオ・クロマ信号処理回路と、複合
映像信号に重畳されている文字多重信号を取り出す文字
多重信号受信回路と、前記ビデオ・クロマ信号処理回路
からのテレビ映像信号を水平方向でのみ圧縮してアスペ
クト比４：３のテレビ映像信号とする水平圧縮回路と、
前記文字多重信号受信回路からの文字多重信号を水平方
向でのみ圧縮する水平圧縮回路と、これら両水平圧縮回
路からの圧縮されたテレビ映像信号と文字多重信号とを
受像管のワイド画面に左右に分割して同時に表示させる
ためのスイッチとを備えたことを特徴としている。水平
圧縮により通常のアスペクト比４：３となったテレビ映
像信号をワイド画面において縦方向一杯に映出するとと
もに、ワイド画面の残りの領域に水平圧縮した文字多重
信号を映出する。したがって、テレビ映像信号を視聴し
やすい状態に大きく映出できるとともに、無画部を生じ
させないのでワイド画面をフルに利用することができ
る。各水平圧縮回路の回路規模は従来技術の倍速変換回
路より小さくてすみ、また、従来技術で必要とした垂直
振幅切換回路や垂直画面位置制御回路は不要である。

【００１０】なお、受像管は通常、アスペクト比１６：
９に構成される。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る文字多重放送
用テレビジョン受像機の実施の形態について、図面に基
づいて詳細に説明する。

【００１２】回路構成を説明する前に、結論として２画
面表示状態が図５に示すようになることを述べておく。
アスペクト比１６：９のワイド画面１０１に対して、テ
レビ映像信号の画面１０２ａがアスペクト比４：３（＝
１２：９）で映出されるとともに、文字多重信号の画面
１０２ｂがアスペクト比４：９（＝１６−１２：９）で
映出されている。無画部はなく、ワイド画面１０１の全
面を利用している。

【００１３】図１は実施形態に係る文字多重放送用テレ
ビジョン受像機の構成を示すブロック図である。図１に
おいて、２１はアンテナ、２２はテレビ放送電波を受信
しベースバンドの複合映像信号を取り出すための受信回
路である。この受信回路２２からの複合映像信号は同時
に、ビデオ・クロマ信号処理回路２３、文字多重信号受
信回路２４および同期分離回路２５に供給されている。
ビデオ・クロマ信号処理回路２３は複合映像信号を復調
してテレビ映像信号つまり輝度信号と色信号を取り出す
回路であり、文字多重信号受信回路２４は複合映像信号
に重畳されている文字多重信号を取り出し、ビットマッ
プデータに変換するための回路である。

【００１４】２６はビデオ・クロマ信号処理回路２３か
らの信号を水平方向で３／４に圧縮する水平圧縮回路、
２７は文字多重信号受信回路２４からの信号を水平方向
で１／４に圧縮する水平圧縮回路、２８は両水平圧縮回
路２６，２７に対するコントローラ、２９はアスペクト
比４：３のテレビ映像信号とアスペクト比４：９の文字
多重信号とを受像管３１のワイド画面に左右に分割して
同時に表示するために水平圧縮回路２６からの信号と水
平圧縮回路２７からの信号とを高速に切り換えるスイッ
チ、３０は受像管ドライブ回路、３１は受像管である。
スイッチ２９はコントローラ２８からの制御信号によっ
て切り換えられるようになっている。同期分離回路２５
で分離された水平同期信号および垂直同期信号はそれぞ
れ水平偏向回路３２および垂直偏向回路３３に供給され
るようになっている。

【００１５】図２はビデオ・クロマ信号処理回路２３の
内部構成を示すブロック図である。

【００１６】図２において、４１はＦＩＦＯ（First In
First Out：先入れ先出し法）で輝度信号の読み書きを
行うバッファメモリ、４２は同じくＦＩＦＯで色信号の
読み書きを行うバッファメモリである。読み出しクロッ
クＲＣＫの周波数は書き込みクロックＷＣＫの４／３
（＝１６／１２）となっており、それぞれ水平圧縮され
た輝度信号と色信号が出力される。４３は入力した輝度
信号と色信号とからＲ，Ｇ，Ｂの原色信号を取り出すマ
トリクス回路である。上記の読み出しクロックと書き込
みクロックの比から、図４（ａ）に示すテレビ映像信号
は図４（ｂ）に示すように水平方向に３／４（＝１２／
１６）に圧縮される。なお、垂直方向には圧縮を受けな
い。この結果として、図５に示すようにテレビ映像信号
の画面１０２ａはワイド画面１０１において縦方向一杯
の状態でアスペクト比４：３（＝１２：９）の画面とな
る。

【００１７】図３は文字多重信号受信回路２４と水平圧
縮回路２７の内部構成を示すブロック図である。図３に
おいて、５１は入力した複合映像信号からそれの垂直帰
線消去期間に重畳されている文字多重信号を抜き取って
復号する文字多重信号デコーダ、５２は復号された文字
多重データを格納するメモリ、５３はメモリ５２の内部
に構築されて表示すべきデータをビットマップ形式で書
き込むＶＲＡＭ（ビデオＲＡＭ）、５４はメモリ５２お
よびＶＲＡＭ５３に対する書き込みと読み出しの制御を
行うメモリコントロール回路である。

【００１８】また、６１はＶＲＡＭ５３から読み出され
た水平１ライン分のビットマップデータ（文字多重デー
タ）を一時的に格納するラインメモリ、６２は同期分離
回路２５からの水平同期信号を入力して位相が同期した
クロックを生成するＰＬＬ回路、６３はＰＬＬ回路６２
から入力したクロックに基づいてラインメモリ６１に対
する書き込みクロックＷＣＫと読み出しクロックＲＣＫ
を生成するタイミングジェネレータ＆クロックジェネレ
ータである。読み出しクロックＲＣＫの周波数は書き込
みクロックＷＣＫの４倍となっている。ＶＲＡＭ５３か
ら読み出されたビットマップデータはラインメモリ６１
に水平１ライン分が書き込まれるが、その書き込みの４
倍の速度で読み出される。この結果として、図５に示す
ように文字多重信号の画面１０２ｂはワイド画面１０１
において縦方向一杯の状態でアスペクト比４：９の画面
となる。

【００１９】６４はラインメモリ６１から読み出された
文字多重データを色データに展開するルックアップテー
ブル（ＬＵＴ）、６５，６６，６７は展開された色デー
タをアナログのＲ，Ｇ，Ｂの原色信号に変換するＤ／Ａ
コンバータである。

【００２０】次に、動作を説明する。受信回路２２で復
調された複合映像信号はビデオ・クロマ信号処理回路２
３に入力されて輝度信号と色信号が取り出される。この
輝度信号と色信号はビデオ・クロマ信号用の水平圧縮回
路２６に入力される。水平圧縮回路２６においては、輝
度信号および色信号はそれぞれＦＩＦＯのバッファメモ
リ４１，４２に対して書き込みクロックＷＣＫに基づい
て書き込まれ、書き込みクロックＷＣＫの４／３の周波
数の読み出しクロックＲＣＫによって読み出されること
により、それぞれ水平方向に３／４に圧縮された輝度信
号と色信号となってマトリクス回路４３に入力され、マ
トリクス回路４３からＲ，Ｇ，Ｂの原色信号として出力
される。このように、図４（ａ）に示すテレビ映像信号
が水平圧縮回路２６に入力され、３／４に水平圧縮され
た図４（ｂ）に示すテレビ映像信号がスイッチ２９に出
力される。

【００２１】一方、受信回路２２で復調された復号映像
信号は文字多重信号受信回路２４の文字多重信号デコー
ダ５１に入力され、文字多重信号が抜き取られて復号さ
れ、復号された文字多重データはメモリ５２に蓄積さ
れ、その蓄積された文字多重データのうちの表示すべき
データがメモリコントロール回路５４からの書き込み制
御信号に従ってＶＲＡＭ５３にビットマップ形式で書き
込まれる。メモリコントロール回路５４によって読み出
された水平１ライン分のビットマップデータ（文字多重
データ）は文字多重信号用の水平圧縮回路２７に入力さ
れ、そのラインメモリ６１に水平１ライン分のビットマ
ップデータがタイミングジェネレータ＆クロックジェネ
レータ６３からの書き込みクロックＷＣＫに基づいて書
き込まれる。書き込みクロックＷＣＫの４倍の周波数の
読み出しクロックＲＣＫによって読み出されることによ
り水平方向に１／４に圧縮されたデジタルデータとな
り、ルックアップテーブル６４に供給される。ラインメ
モリ６１から読み出された文字多重データはルックアッ
プテーブル６４において色データに展開される。そし
て、Ｄ／Ａコンバータ６５，６６，６７はその色データ
をＲ，Ｇ，Ｂの原色信号に変換する。このように、図５
（ｃ）に示すビットマップデータが水平圧縮回路２７に
入力され、１／４に水平圧縮された図５（ｄ）に示す文
字多重信号がスイッチ２９に出力される。

【００２２】スイッチ２９はコントローラ２８からの図
５（ｅ）に示す切り換え信号により１水平期間の最初の
３／４はテレビ映像信号用の水平圧縮回路２６からの３
／４に水平圧縮されたテレビ映像信号を選択し、１水平
期間の残りの１／４は文字多重信号用の水平圧縮回路２
７からの１／４に水平圧縮された文字多重信号を選択す
る。この結果として、図５（ｆ）に示すように水平１ラ
インの期間において前側の３／４の期間に３／４に圧縮
されたテレビ映像信号が、引き続いて後側の１／４の期
間に１／４に圧縮された文字多重信号が得られる。この
ような圧縮されたテレビ映像信号と文字多重信号との組
み合わせが水平周期ごとに繰り返され、図５に示すよう
に、ワイド画面１０１の左側に縦方向一杯の状態でアス
ペクト比４：３（＝１２：９）のテレビ映像信号の画面
１０２ａが映出され、その右側の領域に同様に縦方向一
杯の状態でアスペクト比４：９の文字多重信号の画面１
０２ｂが映出される。したがって、図８に示す比較的大
きな面積の無画部１２ｃがあってしかもアスペクト比
４：３の面積の小さなテレビ映像信号の画面１２ａとな
る従来技術に比べて、テレビ映像信号を視聴しやすい状
態に大きく映出することができ、アスペクト比１６：９
のワイド画面１０１の全面を有効に利用できる。文字多
重信号の画面１０２ｂに映出される文字は縦長になる
が、もともと文字であってある程度想像により読み取れ
るので読み取りにほとんど支障はない。また、テレビ映
像信号用の水平圧縮回路２６も文字多重信号用の水平圧
縮回路２７も従来技術の倍速変換回路６，７に比べて回
路規模が小さくなっている。さらに、従来技術で必要と
した垂直振幅切換回路１６や垂直画面位置制御回路１７
は不要である。

【００２３】なお、上記実施形態ではアスペクト比４：
３のテレビ映像信号の画面１０２ａをワイド画面１０１
の左側に映出し、その右側に文字多重信号の画面１０２
ｂを映出したが、これとは逆に、アスペクト比４：３の
テレビ映像信号の画面１０２ａをワイド画面１０１の右
側に映出し、その左側に文字多重信号の画面１０２ｂを
映出してもよい。これは、ＦＩＦＯのバッファメモリ４
１，４２、ラインメモリ６１に対する読み書きのタイミ
ングとスイッチ２９の切り換えタイミングを調整するこ
とで可能となる。なお、テレビ映像信号用の水平圧縮回
路２６はＲ，Ｇ，Ｂのデジタルデータを圧縮処理するも
のでもよいし、アナログ信号を圧縮処理するものでもよ
い。

【００２４】

【発明の効果】本発明に係る文字多重放送用テレビジョ
ン受像機によれば、水平圧縮により通常のアスペクト比
４：３となったテレビ映像信号をワイド画面において縦
方向一杯に映出するとともに、ワイド画面の残りの領域
に水平圧縮した文字多重信号を映出するもので、テレビ
映像信号を視聴しやすい状態に大きく映出できるととも
に、無画部を生じさせないのでワイド画面をフルに利用
することができる。そして、２つの水平圧縮回路の回路
規模は従来技術の倍速変換回路より小さくてすみ、さら
に従来技術で必要とした垂直振幅切換回路や垂直画面位
置制御回路は不要となるので、全体として回路規模を大
幅に縮小することができる。受像管がアスペクト比１
６：９の場合に特に有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る文字多重放送用テレビ
ジョン受像機の構成を示すブロック図である。

【図２】実施形態の場合のテレビ映像信号用の水平圧縮
回路の内部構成を示すブロック図である。

【図３】実施形態の場合の文字多重信号受信回路と文字
多重信号用の水平圧縮回路の内部構成を示すブロック図
である。

【図４】実施形態の動作説明に供するタイミングチャー
トである。

【図５】実施形態の場合のテレビ映像信号の画面と文字
多重信号の画面の２画面表示状態を示す図である。

【図６】従来技術に係る文字多重放送用テレビジョン受
像機の構成を示すブロック図である。

【図７】従来技術の場合の倍速変換回路の内部構成を示
すブロック図である。

【図８】従来技術の場合の２画面分割表示の状態を示す
図である。

【符号の説明】

２１……アンテナ ２２……受信回路 ２３……ビデオ・クロマ信号処理回路 ２４……文字多重信号受信回路 ２５……同期分離回路 ２６……テレビ映像信号用の水平圧縮回路 ２７……文字多重信号用の水平圧縮回路 ２８……コントローラ ２９……スイッチ ３０……受像管ドライブ回路 ３１……受像管 ３２……水平偏向回路 ３３……垂直偏向回路 ４１，４２……バッファメモリ ４３……マトリクス回路 ５１……文字多重信号デコーダ ５２……メモリ ５３……ＶＲＡＭ ５４……メモリコントロール回路 ６１……ラインメモリ ６２……ＰＬＬ回路 ６３……タイミングジェネレータ＆クロックジェネレー
タ ６４……ルックアップテーブル ６５，６６，６７……Ｄ／Ａコンバータ １０１……ワイド画面 １０２ａ……テレビ映像信号の画面 １０２ｂ……文字多重信号の画面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信した複合映像信号を復調するビデオ
   ・クロマ信号処理回路と、複合映像信号に重畳されてい
   る文字多重信号を取り出す文字多重信号受信回路と、前
   記ビデオ・クロマ信号処理回路からのテレビ映像信号を
   水平方向でのみ圧縮してアスペクト比４：３のテレビ映
   像信号とする水平圧縮回路と、前記文字多重信号受信回
   路からの文字多重信号を水平方向でのみ圧縮する水平圧
   縮回路と、これら両水平圧縮回路からの圧縮されたテレ
   ビ映像信号と文字多重信号とを受像管のワイド画面に左
   右に分割して同時に表示させるためのスイッチとを備え
   たことを特徴とする文字多重放送用テレビジョン受像
   機。
2. 【請求項２】 受像管がアスペクト比１６：９に構成さ
   れている請求項１に記載の文字多重放送用テレビジョン
   受像機。