JPH0998352A - 文字多重放送用テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が特別に操作しなくても、補完番組が
送られているときには自動的に補完番組をテレビ番組に
スーパーインポーズするようにし、補完番組の映出につ
いての操作性の改善を図る。 【解決手段】 文字多重信号デコード回路８は複合映像
信号より文字放送番組のデータを復号する。番組形態識
別子抜き取り部１７は復号した文字多重信号から常時的
に番組形態識別子を抜き取り、番組形態識別子判定部１
８は番組形態識別子が補完番組を示しているかどうかを
監視し、示しているときに補完番組検出信号Ｓ₅ を出力
する。切換制御部４は補完番組検出信号Ｓ₅ により切換
スイッチ９，１１をｂ，ｄ側に切り換えるとともにスイ
ッチ１３，１４をオン側にし、画像記憶部１０からのテ
レビ番組の映像情報Ａ′と画像記憶部１２からの補完番
組の映像情報Ｂ′とをスーパーインポーズして表示部１
６に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文字多重放送を受
信できるテレビジョン受像機に係り、特には、補完番組
の映出の技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】文字多重放送用テレビジョン受像機が受
信できる文字多重放送の番組は、その文字多重放送を随
伴して送出されてくるテレビ番組の映像信号の垂直帰線
消去期間内の１４Ｈ〜１６Ｈおよび２１Ｈの水平ライン
に重畳されている。この文字多重放送の番組には、補完
番組と独立番組と字幕番組の３種類がある。補完番組と
は、放送中のテレビ番組の内容を補完するための文字放
送番組で、補完対象番組が特定のテレビ番組と内容的に
直結し、より詳細な情報を送ることができるもので、例
えば、クイズ番組の答え、スポーツ中継番組の内容補
完、料理番組の材料表などがある。独立番組とは、放送
中のテレビ番組の内容とは関係なく、独自の番組を放送
することが可能であり、各種の番組を編成することがで
きるもので、例えば、各種ニュース、天気概況、株式情
報、ナイター途中経過などがある。字幕番組とは、放送
中のテレビ番組の進行と同期し、テレビ番組の内容に対
応して、放送中のテレビ番組に字幕の形式で放送される
ものである。なお、本発明は上記３種類のうち補完番組
に関するものである。

【０００３】補完番組を呼び出してテレビ画面に映出す
るとき、図６（ａ）に示すように、親画面１００にテレ
ビ番組１１０を映出するとともに、子画面２００に補完
番組２１０を映出する。あるいは、図６（ｂ）に示すよ
うに、２画面に分割して、一方の子画面３００にテレビ
番組３１０を映出するとともに、他方の子画面４００に
補完番組４１０を映出する。

【０００４】このように補完番組を映出させるに当たっ
て、従来の場合には、使用者がリモコン装置５００また
は本体の操作パネルで補完ボタン５１０を押すようにし
ていた。補完ボタンの押し操作に伴って補完番組サーチ
信号が出力され、この補完番組サーチ信号を入力したマ
イクロプロセッサは、現在選局しているテレビ番組に付
随して放送されている文字多重放送が補完番組であるか
どうかを判断し、補完番組であると判明したときは、そ
の補完番組をデコードして図６のように子画面に映出す
る。補完番組でないと判明したときは、図７（ａ）のよ
うに約２〜３秒間にわたって「補完番組はありません」
とメッセージ表示した後、図７（ｂ）のようにテレビ番
組のみの映出状態に戻すようになっている。

【０００５】テレビ番組に付随してその映像信号の垂直
帰線消去期間に重畳されている文字多重放送の番組デー
タには、文字データのほか、チャンネルデータや、文字
多重放送の番組形態が補完番組であるか独立番組である
か字幕番組であるかを示す番組形態識別子などが含まれ
ており、その番組形態識別子を調べることにより、補完
番組であるかどうかを判断している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の場合、上記した
ように、補完番組を映出させるに当たって、使用者がリ
モコン装置または本体の操作パネルにおいて補完ボタン
を押し操作しなければならなかった。あるテレビ番組が
補完番組を付随しているかどうかの判断は、時間経過に
伴ってテレビ番組が変わるたびに、あるいはチャンネル
を切り換えるたびに必要となる。しかし、その都度に、
補完ボタンを押し操作すること、および、補完番組がな
かったときに、無い旨のメッセージ表示を見せられるこ
とは、操作性の面で非常にわずらわしいものとなってい
た。

【０００７】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、補完番組の映出についての操作性の
改善を図ることを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項１の
文字多重放送用テレビジョン受像機は、複合映像信号か
ら文字放送番組のデータを復号する文字多重信号デコー
ド回路と、前記文字多重信号デコード回路が復号した文
字多重信号から常時的に番組形態識別子を抜き取りその
番組形態識別子が補完番組を示しているかどうかを常時
監視し補完番組を示していると判断したときに補完番組
検出信号を送出する手段と、前記補完番組検出信号を入
力したときにその補完番組の映像情報をスーパーインポ
ーズ手段に導いてテレビ番組の映像情報とスーパーイン
ポーズさせる手段とを備えたことを特徴としている。番
組形態識別子が補完番組を示しているかどうかを常時的
に監視し、補完番組を示しているときにはその補完番組
をテレビ番組にスーパーインポーズして表示部に自動的
に映出させることができ、補完番組の映出について操作
性の改善が図られている。

【０００９】本発明に係る請求項２の文字多重放送用テ
レビジョン受像機は、上記請求項１において、リモコン
装置からリモコン受信部を介してあるいは操作パネルか
ら直接に送出した切換信号の奇数回目の入力により補完
番組のスーパーインポーズ手段への送出を遮断し、偶数
回目の入力により補完番組のスーパーインポーズ手段へ
の送出を接続するように構成したことを特徴としてい
る。モード切換ボタンを操作して切換信号を送出するこ
とにより、補完番組の自動表示を解除することができ、
画面を見やすくした状態でテレビ番組を鑑賞することが
できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る文字多重放送
用テレビジョン受像機の実施の形態について、図面に基
づいて詳細に説明する。

【００１１】〔実施形態１〕図１は実施形態１に係る文
字多重放送用テレビジョン受像機の電気的構成を示すブ
ロック図である。図１において、２は赤外線リモコン装
置１からの赤外線信号・データを受信して各部を制御す
るリモコン受信部、３は受像機本体に設けられた操作パ
ネル、４はリモコン受信部２または操作パネル３からの
制御信号に基づいて切換スイッチ９，１１およびスイッ
チ１３，１４に切り換えまたはオン／オフの信号を送出
する切換制御部である。５はアンテナで受信した放送電
波から複合映像信号（コンポジット信号）を生成するテ
レビジョン受信回路、６は複合映像信号からビデオ・ク
ロマ信号を抜き出して処理するビデオ・クロマ信号処理
回路、７は複合映像信号から垂直および水平の同期信号
を分離する同期分離回路、８は複合映像信号から文字放
送番組のデータを復号する文字多重信号デコード回路、
９はテレビ番組について表示部１６の画面を親画面のみ
の表示状態（フル画面）とするか親画面と子画面の同時
表示状態にするかを切り換えるための切換スイッチ、１
０は子画面用の画像情報を作成するための画像記憶部、
１１は文字放送番組について表示部１６の画面を親画面
のみの表示状態（フル画面）とするか親画面と子画面の
同時表示状態にするかを切り換えるための切換スイッ
チ、１２は子画面用の画像情報を作成するための画像記
憶部である。各画像記憶部１０，１２は、描画データ記
憶用のメモリのほか、入力側にサンプルホールド回路、
Ａ／Ｄ変換回路を、出力側にＤ／Ａ変換回路を内蔵して
いる。切換スイッチ９は切換制御部４からの切り換え信
号Ｓ₁ に基づいて接点ａ側と接点ｂ側とに切り換えられ
る。ビデオ・クロマ信号処理回路６から出力されたテレ
ビ番組の映像情報Ａは画像記憶部１０を通ることによっ
て、垂直方向と水平方向とに圧縮された映像情報Ａ′に
変換される。同様に、切換スイッチ１１は切換制御部４
からの切り換え信号Ｓ₂ に基づいて接点ｃ側と接点ｄ側
とに切り換えられる。文字多重信号デコード回路８から
出力された文字放送番組の映像情報Ｂは画像記憶部１２
を通ることによって、垂直方向と水平方向とに圧縮され
た映像情報Ｂ′に変換される。１３は画像記憶部１０と
ミキシング部１５との接続ラインに挿入され、切換制御
部４からのオン／オフ信号Ｓ₃ によって制御されるスイ
ッチ、１４は画像記憶部１２とミキシング部１５との接
続ラインに挿入され、切換制御部４からのオン／オフ信
号Ｓ₄ によって制御されるスイッチである。１５はテレ
ビ番組の映像情報ＡまたはＡ′と文字放送番組の映像情
報ＢまたはＢ′とをスーパーインポーズするミキシング
部、１６はＣＲＴなどの表示部である。同期分離回路７
から出力された垂直・水平同期信号Ｃは文字多重信号デ
コード回路８、画像記憶部１０，１２、表示部１６に送
られ、それらの同期制御を行う。１７は文字多重信号デ
コード回路８が復号した文字多重信号から常時的に番組
形態識別子を抜き取る番組形態識別子抜き取り部、１８
は抜き取った番組形態識別子が補完番組を示しているか
どうかを常時監視し、補完番組を示していると判断した
ときは切換制御部４に補完番組検出信号Ｓ₅ を送出する
番組形態識別子判定部である。切換制御部４は補完番組
検出信号Ｓ₅ を入力したときは、切り換え信号Ｓ₁ とし
て切換スイッチ９を接点ｂ側に接続するものを出力し、
切り換え信号Ｓ₂ として切換スイッチ１１を接点ｄ側に
接続するものを出力し、オン／オフ信号Ｓ₃ ，Ｓ₄ とし
てそれぞれスイッチ１３，１４をオン側にするものを出
力するようになっている。本発明は、番組形態識別子が
補完番組を示しているかどうかを常時的に監視し、補完
番組を示しているときは、その補完番組をテレビ番組に
スーパーインポーズして表示部１６に自動的に映出する
ようにした点に特徴がある。

【００１２】次に、上記のように構成された文字多重放
送用テレビジョン受像機の動作を説明する。

【００１３】リモコン装置１においてテレビモードを指
示したとき、その指示が赤外線によってリモコン受信部
２に送られ、リモコン受信部２は対応した制御信号を切
換制御部４に与える。操作パネル３においてテレビモー
ドを指示したときも、操作パネル３から切換制御部４に
同様の制御信号が与えられる。この場合、切換制御部４
は、切り換え信号Ｓ₁ として切換スイッチ９を接点ａ側
に接続するものを出力し、オン／オフ信号Ｓ₃ としてス
イッチ１３をオン側にするものを出力し、オン／オフ信
号Ｓ₄ としてスイッチ１４をオフ側にするものを出力す
る。この結果として、ミキシング部１５には、文字放送
番組の映像情報は入力されず、ビデオ・クロマ信号処理
回路６から出力されたテレビ番組のフル画面の映像情報
Ａのみが入力され、図２（ａ）に示すように表示部１６
においてテレビ番組の映像情報Ａがフル画面の状態で映
出される。

【００１４】リモコン装置１または操作パネル３におい
て文字放送モードを指示したとき、切換制御部４は、切
り換え信号Ｓ₂ として切換スイッチ１１を接点ｃ側に接
続するものを出力し、オン／オフ信号Ｓ₄ としてスイッ
チ１４をオン側にするものを出力し、オン／オフ信号Ｓ
₃ としてスイッチ１３をオフ側にするものを出力する。
この結果として、ミキシング部１５には、テレビ番組の
映像情報は入力されず、文字多重信号デコード回路８か
ら出力された文字放送番組のフル画面の映像情報Ｂのみ
が入力され、図２（ｂ）に示すように表示部１６におい
て文字放送番組の映像情報Ｂがフル画面の状態で映出さ
れる。

【００１５】リモコン装置１または操作パネル３におい
て文字多重モードを指示したとき、切換制御部４は、切
り換え信号Ｓ₁ として切換スイッチ９を接点ｂ側に接続
するものを出力し、切り換え信号Ｓ₂ として切換スイッ
チ１１を接点ｄ側に接続するものを出力し、オン／オフ
信号Ｓ₃ ，Ｓ₄ としてスイッチ１３，１４をそれぞれオ
ン側にするものを出力する。この結果として、ミキシン
グ部１５には、画像記憶部１０からの圧縮されたテレビ
番組の映像情報Ａ′が入力されるとともに、画像記憶部
１２からの圧縮された文字放送番組の映像情報Ｂ′が入
力され、これらの映像情報Ａ′，Ｂ′がスーパーインポ
ーズされ、図２（ｃ）に示すように表示部１６において
親画面に圧縮されたテレビ番組の映像情報Ａ′が映出さ
れ、子画面に圧縮された文字放送番組の映像情報Ｂ′が
映出される。この場合、文字放送番組の映像情報Ｂ′と
しては、補完番組の場合もあるし、独立番組の場合もあ
るし、字幕番組の場合もある。なお、このモードをもた
ないタイプで実施してもよい。

【００１６】上記のように、文字放送番組を子画面とし
てスーパーインポーズすることは文字多重モードを指示
することでも行えるが、特に指示をしなくても、つまり
通常モードにおいて、文字多重放送が補完番組であると
きに、その補完番組を自動的にスーパーインポーズする
ことができる。すなわち、通常モードにおいては、番組
形態識別子抜き取り部１７が文字多重信号デコード回路
８のデコードした文字多重信号から常時的に番組形態識
別子を抜き取り、番組形態識別子判定部１８がその番組
形態識別子が補完番組を示しているかどうかを常時監視
し、補完番組を示していると判断したときは切換制御部
４に補完番組検出信号Ｓ₅ の“Ｈ”を送出する。切換制
御部４は、補完番組検出信号Ｓ₅ の“Ｈ”を入力して、
切り換え信号Ｓ₁ として切換スイッチ９を接点ｂ側に接
続するものを出力し、切り換え信号Ｓ₂ として切換スイ
ッチ１１を接点ｄ側に接続するものを出力し、オン／オ
フ信号Ｓ₃ ，Ｓ₄ としてそれぞれスイッチ１３，１４を
オン側にするものを出力する。この結果として、ミキシ
ング部１５には、画像記憶部１０からの圧縮されたテレ
ビ番組の映像情報Ａ′が入力されるとともに、画像記憶
部１２からの圧縮された文字放送の補完番組の映像情報
Ｂ′が入力され、これらの映像情報Ａ′，Ｂ′がスーパ
ーインポーズされ、図２（ｄ）に示すように、自動的
に、表示部１６において親画面に圧縮されたテレビ番組
の映像情報Ａ′が映出され、子画面に補完番組の映像情
報Ｂ′が映出される。補完番組検出信号Ｓ₅ の“Ｈ”の
入力がないときつまり補完番組検出信号Ｓ₅ が“Ｌ”と
なっているときは、切換制御部４は、切り換え信号Ｓ₁
として切換スイッチ９を接点ａ側に接続するものを出力
し、オン／オフ信号Ｓ₃ としてスイッチ１３をオン側に
するものを出力し、オン／オフ信号Ｓ₄ としてスイッチ
１４をオフ側にするものを出力する。この結果として、
補完番組の映像情報はスーパーインポーズされない。

【００１７】このように、通常モードにおいては、番組
形態識別子が補完番組を示しているかどうかを常時的に
監視し、補完番組を示しているときは、その補完番組を
テレビ番組にスーパーインポーズして表示部１６に自動
的に映出する点に特徴がある。補完番組検出信号Ｓ₅ が
外部での操作に起因しているのではなく、内部で自動的
に生成される点に特徴がある。したがって、時間経過に
伴ってテレビ番組が変わっても、あるいはチャンネルを
切り換えても、従来の場合のようにいちいち補完ボタン
を押し操作する必要がなく、操作性が向上している。補
完番組がないときは従来の場合のような「補完番組無
し」のメッセージ表示は行わない。補完番組が存在する
ときはその補完番組を自動的に映出するようにしたの
で、補完番組が映出されていないということは補完番組
がないということを意味しているからである。補完番組
無しのメッセージ表示を見せられることもなく、わずら
わしさがない。

【００１８】〔実施形態２〕図３は実施形態２に係る文
字多重放送用テレビジョン受像機の電気的構成を示すブ
ロック図である。図３において、符号１から１８までに
ついては図１の構成と共通である。符号の１９は補完番
組検出信号Ｓ₅ として“Ｌ”を入力したときに「補完番
組無し」の旨の映像メッセージを生成しミキシング部１
５に送出するキャラクタジェネレータ、２０は補完番組
検出信号Ｓ₅ が“Ｌ”のときにアクティブにされる読出
制御部、２１は「補完番組無し」の旨の音声メッセージ
のためのデータを格納しているメモリ、２２はＤ／Ａ変
換器、２３はテレビジョン受信回路５から分岐接続され
ている音声信号処理回路、２４はスピーカである。

【００１９】番組形態識別子判定部１８において番組形
態識別子が補完番組の存在を意味していないと判定して
補完番組検出信号Ｓ₅ として“Ｌ”を出力すると、キャ
ラクタジェネレータ１９がアクティブにされ、「補完番
組無し」の旨の映像メッセージを生成し、これをミキシ
ング部１５に送出する。テレビ番組の映像情報にその映
像メッセージがスーパーインポーズされ、表示部１６に
おいて表示される。一方、読出制御部２０もアクティブ
にされ、メモリ２１から「補完番組無し」の旨のデータ
を読み出す。そのデータはＤ／Ａ変換器２２においてア
ナログの音声信号に変換され、音声信号処理回路２３を
介してスピーカ２４から「補完番組無し」の旨の音声メ
ッセージを出力する。

【００２０】なお、上記の「補完番組無し」の映像メッ
セージまたは音声メッセージのいずれかを省略するよう
に構成してもよい。もっとも、実施形態１のように両方
とも省略してもよい。

【００２１】〔実施形態３〕実施形態１では補完番組が
ある場合に自動的にその補完番組をスーパーインポーズ
するようになっている。この補完番組の自動表示を解除
できるようにしたのがこの実施形態３である。

【００２２】図４は実施形態３に係る文字多重放送用テ
レビジョン受像機のモード切り換えについての判定制御
部を示すブロック図である。符号の２５はＤタイプのフ
リップフロップ、２６は遅延回路、２７はインバータで
ある。フリップフロップ２５のＣ（クロック入力）端子
はリモコン受信部２に接続されている。フリップフロッ
プ２５のＱ出力端子は遅延回路２６およびインバータ２
７を介してＤ（データ入力）端子に接続されている。フ
リップフロップ２５のＱ出力端子は切換制御部４に接続
されている。

【００２３】リモコン装置１におけるモード切換ボタン
を押すたびに矩形波信号が出力され、図５に示すよう
に、リモコン受信部２からも同様に矩形波の切換信号Ｓ
₆ がフリップフロップ２５のＣ端子に入力される。この
ときＤ端子は“Ｈ”となっているので、Ｑ出力端子は
“Ｈ”に切り換わる。その“Ｈ”の制御信号Ｓ₇ は遅延
回路２６により微小時間遅延され、インバータ２７に出
力される。インバータ２７は信号を反転し“Ｌ”をＤ端
子に入力する。次に、再び切換パルスがフリップフロッ
プ２５のＣ端子に入力されると、このときはＤ端子は
“Ｌ”となっているので、Ｑ出力端子からの制御信号Ｓ
₇ は“Ｌ”に反転される。その“Ｌ”の制御信号Ｓ₇ は
遅延回路２６により微小時間遅延され、インバータ２７
に出力される。

【００２４】インバータ２７は信号を反転し“Ｈ”をＤ
端子に入力する。次に、再び切換信号Ｓ₆ がフリップフ
ロップ２５のＣ端子に入力されると、このときはＤ端子
は“Ｈ”となっているので、Ｑ出力端子からの制御信号
Ｓ₇ は“Ｈ”に反転される。すなわち、切換信号Ｓ₆ が
入力されるたびにＱ出力端子からの制御信号Ｓ₇ は
“Ｈ”，“Ｌ”を繰り返す。

【００２５】フリップフロップ２５のＱ出力端子から切
換制御部４に制御信号Ｓ₇ として“Ｈ”が送出される
と、切換制御部４はオン／オフ信号Ｓ₄ としてスイッチ
１４をオフ側にするものを出力する。その結果、補完番
組の映像情報のミキシング部１５に対する出力が遮断さ
れ、表示部１６における補完番組の映出が禁じられる。

【００２６】つまり、使用者が補完番組を見たくないと
思ったときにモード切換ボタンを押し操作することによ
り、補完番組の表示が消える。再度、補完番組を見たい
ときはモード切換ボタンをもう一度押し操作すればよ
い。すると、リモコン受信部２からＣ端子に再び切換信
号Ｓ₆ が出力され、Ｑ出力端子から切換制御部４に制御
信号Ｓ₇ として“Ｌ”が送出され、スイッチ１４がオン
となり、補完番組の映像情報がミキシング部１５におい
てスーパーインポーズされるから、表示部１６で再び補
完番組が映出される。このように、補完番組が自動表示
されるモードにおいて、モード切換ボタンを操作するこ
とにより補完番組の自動表示を解除することができ、画
面を見やすくした状態でテレビ番組を鑑賞することがで
きる。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係る請求項１の文字多重放送用
テレビジョン受像機によれば、文字多重信号デコード回
路からの文字多重信号より抜き取った番組形態識別子が
補完番組を示しているかどうかを常時的に監視し、補完
番組を示していると判断したときに自動的にその補完番
組の映像情報をテレビ番組の映像情報とスーパーインポ
ーズさせるので、使用者が特に操作をしなくても、補完
番組があるときはその補完番組を自動的に映出すること
となり、補完番組の映出についての操作性を改善するこ
とができる。

【００２８】本発明に係る請求項２の文字多重放送用テ
レビジョン受像機によれば、補完番組を自動表示する通
常モードにおいて、モード切換ボタンを操作して切換信
号を送出することにより、補完番組の自動表示を解除す
ることができ、画面を見やすくした状態でテレビ番組を
鑑賞することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態１に係る文字多重放送用テレ
ビジョン受像機の電気的構成を示すブロック図である。

【図２】実施形態１における画面表示状態図である。

【図３】本発明の実施形態２に係る文字多重放送用テレ
ビジョン受像機の電気的構成を示すブロック図である。

【図４】本発明の実施形態３に係る文字多重放送用テレ
ビジョン受像機のモード切り換えについての判定制御部
を示すブロック図である。

【図５】判定制御部の動作説明に供するタイミングチャ
ートである。

【図６】補完番組の映出の様子を示す画面表示状態図で
ある。

【図７】補完番組なしの場合の画面表示状態図である。

【符号の説明】

１……赤外線リモコン装置 ２……リモコン受信部 ４……切換制御部 ５……テレビジョン受信回路 ６……ビデオ・クロマ信号処理回路 ８……文字多重信号デコード回路 ９……切換スイッチ １０……画像記憶部 １１……切換スイッチ １２……画像記憶部 １３……スイッチ １４……スイッチ １５……ミキシング部 １６……表示部 １７……番組形態識別子抜き取り部 １８……番組形態識別子判定部 ２５……フリップフロップ ２６……遅延回路 ２７……インバータ

フロントページの続き (72)発明者 竹中 繁範 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複合映像信号から文字放送番組のデータ
   を復号する文字多重信号デコード回路と、前記文字多重
   信号デコード回路が復号した文字多重信号から常時的に
   番組形態識別子を抜き取りその番組形態識別子が補完番
   組を示しているかどうかを常時監視し補完番組を示して
   いると判断したときに補完番組検出信号を送出する手段
   と、前記補完番組検出信号を入力したときにその補完番
   組の映像情報をスーパーインポーズ手段に導いてテレビ
   番組の映像情報とスーパーインポーズさせる手段とを備
   えたことを特徴とする文字多重放送用テレビジョン受像
   機。
2. 【請求項２】 リモコン装置からリモコン受信部を介し
   てあるいは操作パネルから直接に送出した切換信号の奇
   数回目の入力により補完番組のスーパーインポーズ手段
   への送出を遮断し、偶数回目の入力により補完番組のス
   ーパーインポーズ手段への送出を接続するように構成し
   たことを特徴とする請求項１に記載の文字多重放送用テ
   レビジョン受像機。