JPH0998263A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH0998263A
JPH0998263A JP7347123A JP34712395A JPH0998263A JP H0998263 A JPH0998263 A JP H0998263A JP 7347123 A JP7347123 A JP 7347123A JP 34712395 A JP34712395 A JP 34712395A JP H0998263 A JPH0998263 A JP H0998263A
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light
slit
incandescent
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optical system
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JP7347123A
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English (en)
Inventor
Yuji Ohashi
祐二 大橋
Masa Sugimoto
雅 杉本
Hideki Nakajo
秀樹 中條
Mitsuru Matsumura
満 松村
Taketeru Nishio
剛輝 西尾
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個の白熱電球しか使用しない安価な光源で
原稿のスリット状撮像エリアを良好な配光特性で照明で
きるようにした画像読み取り装置を提供すること 【解決手段】 原稿5をスリット状に照明する照明光学
系と、スリット状に照明された原稿からの反射光を受け
てスリット状の原稿画像をラインセンサ8に結像する撮
像光学系6,7とを備えたものにおいて、前記照明光学
系は、前記スリット方向の延長線上の両端部分にそれぞ
れ配設された2個の白熱電球と、この2個の白熱電球か
らの光を適宜に反射拡散させてスリット状窓部2cから
原稿に向けて出射させる導光器2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
やイメージスキャナのように原稿を光電的に走査して画
像を読み取る画像読み取り装置に関し、特に、原稿面を
スリット状に照明する照明光学系の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】よく知られているように、画像読み取り
装置は、原稿面をスリット状に照明する照明光学系と、
スリット状に照明された原稿からの反射光を受けてスリ
ット状の原稿画像をラインセンサに結像する撮像光学系
とを基本的な構成要素として備えている。照明光学系の
役割には、光源からの光を効率よくスリット状窓部か
ら原稿に向けて出射させ、光源から撮像光学系に迷い込
む迷光を発生させないこと、原稿面のスリット状部分
を所定の照度分布・配光特性で照明することがある。
【0003】ここで、上記の配光特性に関しては、所
定範囲のスリット状部分を均一な照度で照明することを
必ずしも意味しない。よく知られているように、撮像光
学系のレンズ収差などの影響で、ラインセンサの受光面
において、スリット状撮像エリアの両端部分の光量が中
央部の光量より少なくなる特性がある(コサイン4乗則
という)。この撮像光学系の周辺光量減衰特性を補正す
るために、照明光学系ではスリット状照明エリアの中央
部の照度を周辺部より小さくするように、その配光特性
を調整・設定している。これで総合的な撮像感度特性を
スリット状撮像エリアの全長にわたって均一にするよう
に工夫している。
【0004】照明光学系の光源にはさまざまなものがあ
り、それぞれに長所・短所がある。白熱電球を使用した
ものは安価であるが、白熱電球は大きな体積をもつ点光
源であるので、光源に近い場所と離れた場所での照度の
差が大きくなるため、所定の配光特性を得るのが難し
い。また、充分な発熱対策が必要である。
【0005】細長い蛍光管を使用したものは配光・調光
が容易であるが、駆動してから光量が安定するまでの時
間がかかるという欠点がある。多数のLEDを直線状に
配列・集積したLEDアレイを使用したものは基本的に
は配光性能がよいが、あまり原稿に近づけた配置では各
LEDの配列に対応した明暗が生じる。またLEDでは
白色光が得られないので、フルカラーの画像読み取り装
置には適用できない。希ガス冷陰極管を使用したものは
蛍光管に比べて照度の立ち上がり特性が良好だが、蛍光
管よりも低照度だし非常に高価である。
【0006】本発明の対象は白熱電球を使用した照明光
学系にある。例えば特開昭61−32831号公報に開
示されているように、従来から白熱電球を照明光源とす
る画像読み取り装置が知られている。この種の従来のも
のは、多数の白熱電球を所定間隔をおいて直線的に配列
し、これら電球アレイに反射板や遮光板あるいはスリッ
ト板を組み合わせて照明光学系を構成している。前記の
公開特許公報のものでは、電球アレイの各電球ごとにそ
の駆動電力を調整する回路を設け、これにより配光特性
を容易に可変調整できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のように多数の白
熱電球の直線状アレイを用いた従来の照明光学系では、
個々の白熱電球は安価でも、それを多数使用するので全
体として高価になる。また全体の発熱も非常に大きく、
したがって周囲に充分な放熱空間を形成しておく必要が
ある。そのため非常に大型の装置には適用できても、い
わゆるハンドスキャナと呼ばれるような超小型の画像読
み取り装置には適用できなかった。また発熱が大きいの
で、電球アレイ全体を包み込むような導光器を採用でき
ず、光源の利用効率や迷光の発生防止に難点があった。
【0008】また、小型化・薄型化を図ろうとした場合
には、白色光源と照射面との距離が短くなる。すると原
稿面上の2点間の距離が変わらないとしても白熱電球か
ら2点までの距離差(比)が大きくなる。したがって、
白熱電球の設置個数を少なくし、隣接する白熱電球の間
隔を大きく取ると、原稿面上での明暗の差が大きくな
り、所望の照度分布・配光特性が得られなくなってしま
う。
【0009】さらに、白熱電球の色温度は2000K台
と低く、発光波長の中のRGBの各色成分のバランスが
悪い。すなわち、Rが極端に大きく、Bが極端に小さ
い。したがって、白熱電球を光源に用いてカラー画像の
スキャナを構成しようとすると、色温度が白色光(約5
000K)に近付けるための色変換フィルタ等の部材を
付加する必要があり、部品点数の増加にともなう組み立
て工数並びにコストの上昇を招く。
【0010】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、2個の白熱電球しか使用しない安価な光源で原稿の
スリット状撮像エリアを良好な配光特性で照明できるよ
うにした小型で安価な画像読み取り装置を提供すること
にある。上記の目的を達成しつつさらに小型化・薄型化
を図ることができ、及びまたは色変換フィルタ単体の部
品を実装することなく色再現性を良くできる画像読み取
り装置を提供することを別の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る画像読み取り装置では、原稿面を
スリット状に照明する照明光学系と、スリット状に照明
された原稿からの反射光を受けてスリット状の原稿画像
をラインセンサに結像する撮像光学系とを備えたものに
おいて、前記照明光学系は、前記スリット方向の延長線
上の両端部分にそれぞれ配設された2個の白熱電球と、
この2個の白熱電球からの光を適宜に反射拡散させてス
リット状窓部から原稿に向けて出射させる導光器とから
構成した(請求項1)。
【0012】このように延長線上に白熱電球を配置する
ことから、白熱電球は、読取り幅(範囲)の外側に位置
する。そして、より具体的には、発光源となるフィラメ
ントの位置が、読取り幅よりも外側に位置することであ
る。
【0013】そして、前記導光器は内面が反射面の空洞
体からなり、両端部に前記2個の白熱電球がそれぞれ嵌
合配置された半円筒状部分と、その半円筒状部分につな
がる楕円曲面部分とを備え、その楕円曲面部分の先方に
前記スリット状窓部がある構成を採るのが好ましい(請
求項2)。
【0014】係る構成にすると、白熱電球から出射され
た光は、導光器の内面で少なくとも1回反射し、拡散さ
れた状態でスリット上窓部から出射され原稿に照射され
る。したがって、原稿照射面での光の強度(照度)は滑
らかに変化し、しかも、白熱電球から離れるほど照度は
減少するものの反射を繰り返して比較的遠くまで光が到
達することから、減少の程度は少なくなる。よって、原
稿面での照度分布は、読取り幅の両端側が最も大きく、
中央部分が最も小さくなる。そして、端から中央に向け
ての照度の変化は、滑らかに減少する。すなわち、照度
むらがない。
【0015】なお、滑らかに減少しても、通常は最終的
にセンサに集光させる際のレンズ系の特性から中央部分
の透過率が最も良いので、そのレンズ系における透過特
性と上記照度分布の特性を適宜合わせることにより、レ
ンズ系から出射された光の強度は幅方向で均一になり、
問題がないばかりか、かえって好ましい。
【0016】なおまた、白熱電球からの距離が離れるほ
ど照度も低下するため、白熱電球間の距離があまり長い
と、中央部分で充分な照度が得られない。したがって、
両白熱電球間の距離は所定の値以下にする必要がある。
よって本発明は、例えばハンディタイプのスキャナー等
に適する。
【0017】また、前記空洞体は一定以上の熱伝導性を
もつ材料(例えばアルミニウム,鉄,銅などの金属類)
からなり、前記白熱電球からの熱を速やかに発散させる
放熱手段を兼ねた構成を採るのがさらに好ましい(請求
項3)。係る構成にすると、発熱量の大きな白熱電球か
ら発せられる熱が当該空洞体により放熱され、装置が加
熱するのを抑制する。よって、別途放熱機構を設置しな
くても良くなるが、仮に設けたとしても縮小化される。
【0018】さらに、前記白熱電球から出射された光
が、原稿に照射されることなく検出手段に受光させるこ
とを抑制する遮光板を設けると良い(請求項4)。する
と、白熱電球から出射された光が、直接(反射光を含
む)検出手段側に入力するのが抑制され、原稿からの光
を確実に精度良く画像読取りが行われる。なお、後述す
る実施の形態のように、この遮光板と上記光導器とを一
体に形成しても良いが、それらを別々に構成してももち
ろん良い。
【0019】また、別の解決手段としては、原稿面をス
リット状に照明する照明光学系と、スリット状に照明さ
れた原稿からの反射光を受けてスリット状の原稿画像を
ラインセンサに結像する撮像光学系とを備えた画像読み
取り装置において、前記照明光学系は、前記スリット方
向の延長線上の両端部分にそれぞれ配設された2個の白
熱電球と、スリット状窓部に沿って配置された光学的に
透明または半透明な帯状の調光部とを備え、前記調光部
は、前記スリット方向で厚みが異なるように形成される
とともに、前記2個の白熱電球からの光が、前記調光部
を透過後原稿に向けて出射させるようにしてもよい(請
求項5)。
【0020】ここで調光部は、スリット方向で厚みが異
なるようにしているので、その調光部を透過する際に吸
収される光エネルギーがスリット方向の各部で異なる。
従って、調光部の透過率を周囲(通常は空気)よりも低
いとすると、白熱電球に近い両端の厚みを厚くし、白熱
電球から離れた中央部分の厚みを薄くするとよい。
【0021】これにより、白熱電球からの物理的な距離
が長いスリット状の照射部位の中央部分に到達する光
は、調光部の透過距離が両端を通るものよりも短く、光
学的距離を等しくすることが可能となる。よって、スリ
ット状の照射部位は均一に光を照射させることができ
る。また、このように均一にする必要はなく、その後の
光学系等の要請により中央部分の照度をやや低くした方
がよい場合には、厚みの調整をすることにより、所望の
照度分布にすることができる。
【0022】そして好ましくは、前記スリット上に照射
する出射部位に透明カバーを設けるとともに、その透明
カバーと前記調光部とを一体的に形成することである
(請求項6)。
【0023】通常は、スリット状の出射部位には、内部
にほこりなどが侵入するのを防止するためなどの理由に
より透明カバーが設けられている。そこで、係る透明カ
バーと調光部とを同一部材で構成すると、部品点数並び
に組み立て工程数の削減が図れる。
【0024】さらに、前記調光部が、波長の低い側の透
過率が高く、波長の高い側の透過率が低い色変換フィル
タ特性を有するように構成するとより好ましい(請求項
7)。すなわち、白熱電球は、波長の低い側のエネルギ
ーが小さく、波長が高くなるに従ってエネルギーが上昇
する特性を有している。従って、上記のような色変換フ
ィルタ特性を設けると、調光部を透過して出射される光
は波長に対してほぼフラットか或いは偏差が小さくな
る。従って、各色成分(RGB等)の情報をバランスよ
く取得でき、カラースキャナーとして利用することが可
能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を適用したハンドスキャナ
式の画像読み取り装置の第1の実施の形態の構成を図1
〜図3に示している。ケース1には空洞体の導光器(リ
フレクタ)2が取り付けられ、その導光器2の両端に2
個の白熱電球3がそれぞれセットされている。そして、
図3に示すように、白熱電球3のフィラメント3a部分
が、読取り幅の外側に位置するようにセットする。
【0026】導光器2は金属板(例えばアルミニウム
板,鉄板,銅板など)からなり、内面は適度な表面粗さ
の反射面になっている。導光器2の上部は半円筒状部分
2aとなっており、その半円筒状部分2aの両端部にそ
れぞれ2個の白熱電球3が嵌合してセットされている。
導光器2の半円筒部分2aには楕円曲面部分2bがつな
がっており、その下端側部にスリット状の出射部位たる
スリット状窓部2cが開口している。楕円曲面部分2b
と対向する側は内側に向けて出っ張った凸部2dとなっ
ており、両白熱電球3からの直接光がスリット状窓部2
cから出射させない迷路構造になっている。
【0027】スリット状窓部2cのすぐ外側には透明カ
バー4が配設されている。この透明カバー4は、光学的
に透明或いは半透明な材質から構成され、要は白熱電球
3から出射された光の少なくとも一部を外部に出射でき
るようようになっていればよい。
【0028】両白熱電球3から発する光は、図中の矢印
Aで示すように、導光器2の内面で少なくとも一度は反
射して適宜に拡散しつつスリット状窓部2cから出射
し、透明カバー4を透過して原稿5の表面を斜めに照明
する。原稿5からの矢印Bのように上方に向かう反射光
が透明カバー4を透過して再びケース1内に入り、ミラ
ー6で反射してほぼ水平な光路Cとなり、縮小レンズ系
7により原稿5のスリット状に照明されたエリアの画像
がラインセンサ8に結像される。
【0029】通常のハンドスキャナと同様に、ケース1
の下面には原稿5の上を手動走行させて副走査するため
にローラ9と補助ローラ10があり、ローラ9にはその
回転を検出するロータリーエンコーダ11が付設されて
いる。また、ケース1の後端に接続された複数のリード
線12を介して、外部装置とのデータ通信や、上記白熱
電球3への電力供給等を行うようになっている。
【0030】本発明の特徴部分である照明光学系につい
てさらに詳しく説明する。導光器2における白熱電球3
の近傍部分の形状は電球を覆うように半円筒状部分2a
となっている。この部分2aは八方に照射される光を光
源中央部に一旦集光する目的でこのような形状にしてい
る。また、導光器2は白熱電球からの熱を速やかに発散
させる放熱手段たるヒートシンクを兼ねるために、アル
ミニウムや鉄などの熱伝導性の高い材料で構成してい
る。なお、係る放熱効果が必要としない(別途形成す
る)場合には、導光器2は、例えばガラスの表面に金属
を蒸着して構成してもよい。
【0031】導光器2の楕円曲面部分2bは、半円筒状
部分2aの中心軸と原稿5の照明ラインとが2つの焦点
とするように、楕円曲面を設計している。これにより、
両白熱電球3の光が効率よく原稿5に向けて集中する。
さらに、半円筒状部分2aの直下の凸部2dによる迷路
構造のために、白熱電球3の直接光は原稿5に達しな
い。導光器2の内面の反射面で適宜に反射・拡散した光
が原稿5に達する。反射面の表面粗さをR=100S程
度にしておくと、光の拡散効果がちょうどよい。しか
も、この凸部2dが遮光板の役割をなし、白熱電球3か
ら出射された光(導光器2で反射された光も含む)が、
原稿5に照射されることなく直接縮小レンズ系7(ライ
ンセンサ8)に受光してしまうのを抑制している。
【0032】なお、この例では、導光器2に遮光板とし
ての機能も付加したが、本発明ではこれに限ることな
く、遮光板を別途形成しても良い。そして、その場合に
は、遮光板の材質としては必ずしも熱伝導率の良好な部
材でなくても良く、光学的に不透明であれば良い。
【0033】次に、白熱電球3から出射される光の状態
について説明すると、図4(A)中実線で示すように、
原稿面での照度は白熱電球3に近い部分(読取り幅の
端)が最も大きく、中央が小さいが、その値の差は比較
的小さいとともに照度も滑らかに変化する。一方、導光
器2を設けない場合は、図中破線で示すように、照度の
大小の差が大きく、中央部分では充分な照度が得られな
いばかりか、白熱電球3の近くでは、照度むらが大きく
起こり、原稿面にて当該光が反射されたとしても、正し
い画像情報とはならない。
【0034】一方、縮小レンズ系7全体の通過光量特性
は、同図(B)に示すように、中央部分が最も高い。し
たがって、最終的にラインセンサ8に入射される光の光
量は、同図(A),(B)を実質的に加算処理すること
になるので、同図(C)に示すように、ほぼまっすぐな
特性が得られる。
【0035】ところで、通常の縮小レンズ系7では、前
述したようにスリット状撮像エリアの両端部分の光量が
中央部の光量より少なくなる特性がある(コサイン4乗
則という)。この撮像光学系の周辺光量減衰特性を補正
するために、照明光学系ではスリット状照明エリアの中
央部の照度を周辺部より小さくするように、その配光特
性を調整・設定している。本発明の照明光学系では、ス
リット状照明エリアの両端位置に2個の白熱電球3を配
設しているので、同図(A)のような照度分布となり、
前記のような配光特性にするのは非常に簡単である。
【0036】図5〜図7は本発明の第2の実施の形態を
示している。同図に示すように基本的な構成は上記した
第1の実施の形態と同様で、ケース1には空洞体の導光
器(リフレクタ)2′が取り付けられ、その導光器2の
両端に2個の白熱電球3がそれぞれセットされている。
そして、図7に示すように、白熱電球3のフィラメント
3a部分が、読取り幅の外側に位置するようにセットす
る。また、原稿5からの反射光をラインセンサ8に受光
させる光学系や、ケース1のスムーズな移動を補助する
ローラ9,10なども第1の実施の形態と同様であるの
で、同一符号を付しその詳細な説明を省略する。
【0037】ここで第2の実施の形態では、白熱電球3
(導光器2′)をケース1の底面側に配置し、透明カバ
ー4、すなわち原稿5への照射面に近接するようにして
いる。これにより、図1と図5を比較する(便宜上両図
に記載したケース1の形状は同じにしている)とわかる
ように、本実施の形態では、白熱電球3の上方に空間が
形成される。従って、その空間分だけケース1を薄型化
することができる。
【0038】ところで、上記したように白熱電球3を原
稿5の照射面に近づけると、第1の実施の形態のように
導光器2を設けただけでは、白熱電球3に近い読取り幅
の両端部と、離れた中央部分の照度が大きく違ってしま
う。
【0039】そこで、本実施の形態では、図7に示すよ
うに、白熱電球3の出射側所定位置に調光部15を設け
た。すなわち、導光器2′の斜め下方には、光が出射す
るスリット状窓部2′cが形成されるが、そのスリット
状窓部2′cに対向する位置に帯状の調光部15が配置
される。そしてその調光部15は、その肉厚が徐々に変
化するようにし、具体的にはスリット方向(長手方向)
の中央部分15aの厚さが、その両端部部線15bの厚
さよりも薄くなるように形成する。
【0040】さらに、調光部15は、空気よりも透過率
の低い光学的に透明な材質から構成され、一例をあげる
と、プラスチック,アクリル,ポリカーボネート等の各
種の樹脂により形成できる。そして、本形態では、図6
に示すように、調光部15を透明カバー4と一体的に形
成し、部品点数の削減を図っている。
【0041】係る構成にすると、白熱電球3から出射さ
れた光は、図8に示すような光路を通って調光部15を
介して外部に位置する原稿5に照射される。この時各光
の光路長は、物理的な距離は調光部15の中央部分15
aを透過するものの方が長い。しかし、透過率の小さい
調光部15の透過距離が中央部分15aの方が短いの
で、光学的距離を考えると、白熱電球3の近傍の読取り
幅の両端と、そこから離れた読取幅の中央部分での差が
ほとんどなくなり、原稿5の照射面上の照度をほぼ等し
くすることができる。
【0042】なお、上記のように調光部15のスリット
(長手)方向の各部の厚みを調整することにより、照射
面上での照度を均一することが可能となるが、本発明は
このように均一するものに限らず、例えば上記した第1
の実施の形態と同様に、その後のレンズ系での吸収特性
を考慮して、図4(A)のように中央部分の照度を、所
定量だけ低くしてももちろんよい。
【0043】また、上記した例では、透明カバー4と調
光部15を同一部材で一体的に形成した例を示したが、
本発明はこれに限ることはなく、例えば図9に示すよう
に、透明カバー4′と調光部15とを別部材で形成して
ももちろんよい。
【0044】さらに、上記したプラスチックなどを用い
て形成した調光部15は、波長に対する透過率はほぼ均
一の材料を用いたため、原稿5の照射面に照射された光
の成分は、白熱電球3のそれとほぼ同一のものとなる。
一例を示すと、図10のように、B成分のエネルギーが
最も小さく、R成分のエネルギーが最も高いものとな
る。
【0045】そこで、図11に示すように、上記と逆特
性のB成分側の波長の透過率が高く、R成分側の波長の
透過率が低い所定の色変換フィルタ特性を有する部材を
用いて調光部15を形成することができる。そして、係
る特性を有する調光部を得るには、所定の透過特性が得
られるように樹脂に対して着色を行うことにより対応で
きる。
【0046】係る構成にすると、最終的に調光部15を
透過して原稿5の照射面に照射された光の各色成分(波
長)に対するエネルギー特性は、図12に示すように比
較的平坦となり、図10の特性に比べてバランスがよく
なる。従って、カラースキャナー用の読み取り装置とし
ても使用が可能となる。
【0047】なおまた、上記した第2の実施の形態並び
にそれに基づく各種の変形例では、いずれも導光器2′
を設けたが、これは白熱電球3から出射した光を効率よ
く使用するためであり、必ずしも設けなくてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明においては、照明光源として安価
な白熱電球を2個しか使っていないので、従来の多数の
白熱電球からなる電球アレイを使ったものよりもはるか
に安価になる。また使用する電球の個数が少ないので全
体の発熱も少なく、放熱対策は容易で、大きな放熱空間
を設定できない超小型の装置に適用しても熱的な問題は
生じない。また発熱が少ないことから、2個の電球を覆
うような導光器を採用でき、したがって良好な配光特性
が簡単に得られるとともに、光の利用効率もよくなる。
【0049】また、請求項5のように構成すると、調光
部の厚さを各部で異ならせることにより、原稿の照射面
上の照度を均一にしたり所望の照度分布にすることがで
きる。従って、例えば白熱電球を出射側近傍に配置し、
読取り幅の両端(発熱電球側)と中央部分の物理的距離
の差が大きく異なり、上記した導光器の機能では所望の
照度分布が得られないような場合でも、所定形状の調光
部を用いることにより所望の照度分布を得ることができ
る。よって、更なる薄型化が可能となる。また、請求項
6のようにすると、部品点数が削減される。また請求項
7のように構成すると、カラースキャナーとしても使用
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読み取り装置(ハンドスキャ
ナ)の第1の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す装置の要部の拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す装置の要部の横断面図である。
【図4】作用を説明する図である。
【図5】本発明に係る画像読み取り装置(ハンドスキャ
ナ)の第2の実施の形態の一例を示す縦断面図である。
【図6】図5に示す装置の要部の拡大縦断面図である。
【図7】図5に示す装置の要部の横断面図である。
【図8】図5に示す装置の動作原理を説明する図であ
る。
【図9】第2の実施の形態の変形例を示す要部の縦断面
図である。
【図10】白熱光源の波長に対するエネルギー特性を示
す図である。
【図11】調光部の色変換フィルタ特性を示す図であ
る。
【図12】調光部を透過後の波長に対するエネルギー特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 導光器 2a 半円筒状部分 2b 楕円曲面部分 2c スリット状窓部 2d 凸部 3 白熱電球 4 透明カバー 5 原稿 6 ミラー 7 縮小レンズ系 8 ラインセンサ 9 ローラ 10 補助ローラ 15 調光部 15a 中央部分 15b 両端部分 A 照明光 B,C 反射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 満 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 西尾 剛輝 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿面をスリット状に照明する照明光学
    系と、スリット状に照明された原稿からの反射光を受け
    てスリット状の原稿画像をラインセンサに結像する撮像
    光学系とを備えた画像読み取り装置において、 前記照明光学系は、前記スリット方向の延長線上の両端
    部分にそれぞれ配設された2個の白熱電球と、 この2個の白熱電球からの光を適宜に反射拡散させてス
    リット状窓部から原稿に向けて出射させる導光器とを備
    えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記導光器は内面が反射面の空洞体から
    なり、両端部に前記2個の白熱電球がそれぞれ嵌合配置
    された半円筒状部分と、その半円筒状部分につながる楕
    円曲面部分とを備え、その楕円曲面部分の先方に前記ス
    リット状窓部があることを特徴とする請求項1に記載の
    画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記空洞体は一定以上の熱伝導性をもつ
    材料からなり、前記白熱電球からの熱を速やかに発散さ
    せる放熱手段を兼ねていることを特徴とする請求項2に
    記載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記白熱電球から出射された光が、原稿
    に照射されることなく検出手段に受光させることを抑制
    する遮光板をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 原稿面をスリット状に照明する照明光学
    系と、スリット状に照明された原稿からの反射光を受け
    てスリット状の原稿画像をラインセンサに結像する撮像
    光学系とを備えた画像読み取り装置において、 前記照明光学系は、前記スリット方向の延長線上の両端
    部分にそれぞれ配設された2個の白熱電球と、 スリット状窓部に沿って配置された光学的に透明または
    半透明な帯状の調光部とを備え、 前記調光部は、前記スリット方向で厚みが異なるように
    形成されるとともに、前記2個の白熱電球からの光が、
    前記調光部を透過後原稿に向けて出射させるようにした
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 スリット状の出射部位に透明カバーを設
    けるとともに、その透明カバーと前記調光部とを一体的
    に形成したことを特徴とする請求項5に記載の画像読み
    取り装置。
  7. 【請求項7】 前記調光部が、波長の低い側の透過率が
    高く、波長の高い側の透過率が低い色変換フィルタ特性
    を有するものである請求項5または6に記載の画像読み
    取り装置。
JP7347123A 1995-07-24 1995-12-15 画像読み取り装置 Withdrawn JPH0998263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152136A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Rohm Co Ltd 導光部材、これを備えた導光ユニット、および画像読み取り装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1152136A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Rohm Co Ltd 導光部材、これを備えた導光ユニット、および画像読み取り装置

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