JPH0998244A - 記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置

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JPH0998244A
JPH0998244A JP7255281A JP25528195A JPH0998244A JP H0998244 A JPH0998244 A JP H0998244A JP 7255281 A JP7255281 A JP 7255281A JP 25528195 A JP25528195 A JP 25528195A JP H0998244 A JPH0998244 A JP H0998244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知領域内においてインクカートリッジ内のイ
ンクの有無を正確に検知できるファクシミリ装置を提供
する。 【解決手段】記録動作が開始されると、キャリッジ15
がホームポジションS4から左へ移動し、インクの種類
及びカートリッジの形状により予め補正されたインク吐
出開始位置S6に到達した時点で、記録ヘッド5がイン
クの吐出を開始する。更に、キャリッジ15が一定速度
で左に移動しながら、所定の周期でインクを吐出し続
け、インクの残量検知領域S2に入ったところでフォト
センサによりインクの吐出状態を検知することにより、
インクカートリッジ内の有無を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその記
録装置を用いたファクシミリ装置に関し、特にインクを
吐出して記録を行なうインクジェット方式の記録装置を
有し、記録ヘッドから吐出されたインクがセンサ光を遮
断することによりそのセンサ光量の変化を検知するフォ
ト・インタラプタ方式のセンサを利用して、記録ヘッド
に搭載されたインクカートリッジ内のインクの有無を検
知する記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォト・インタラプタ方式のイン
ク残量検知においては、インクカートリッジを移動しな
がらインク残量検知領域の直前から、あらかじめ設定さ
れたパターンでインクの吐出を開始し、インク残量検知
領域外に達したところでインクの吐出を終了して、イン
ク残量検知領域内でのインクの有無を判断して、「イン
ク無し」の場合、「カートリッジ交換」等のメッセージ
表示や警告ランプの点灯あるいはアラームの鳴動等を行
いユーザに報知していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フォト・インタラプタ方式のインク残量検知では、イン
ク残量検知領域の直前からインクの吐出を開始するた
め、略インク切れの状態でもカートリッジの内壁に僅か
に付着したインクを吐出することにより、本来インク切
れの場合でも「インク有り」と誤った判断をして、受信
画像を格納したメモリエリアを解放し、大切な受信画像
を破棄してしまうという問題があった。また、略インク
切れの状態で「インク有り」と判断されると、白紙に近
い、かすれた画像を記録した記録紙を何枚も排紙するこ
とになり、記録紙を無駄使いするという問題があった。
また、従来のインク残量検知は1ページ毎の記録終了後
に行っていたため、1ページの記録開始時点からインク
が無い場合でも、1ページの記録動作が終了し、次頁の
記録開始時点まで待たなければインク無しを検知できな
いという問題があった。
【0004】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、検知領域内にお
いてカートリッジ内のインクの有無を正確に検知できる
記録装置及びその記録装置を用いたファクシミリ装置を
提供することである。また、正確なインク残量検知結果
に基づいて、インク有りの場合、記録データを格納した
メモリエリアを解放し、インク無しの場合、インク無し
をユーザに報知するとともに、インク無しの状態が解消
されるまで記録データを格納したメモリエリアを保持
し、インク無しが解消された時点で受信した記録データ
を記録することにより、インク無しの間の受信を代行受
信できる記録装置及びその記録装置を用いたファクシミ
リ装置を提供することである。
【0005】また、1ページの記録開始前にインクの残
量検知をすることによって、無駄な記録動作をなくし、
消費電力等のランニングコストを低減できる記録装置及
びその記録装置を用いたファクシミリ装置を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の記録装置は以下の構成を
備える。即ち、記録ヘッドを移動させながらインクを吐
出して記録媒体に記録する記録装置であって、前記記録
媒体への記録動作の開始前に前記記録ヘッドを所定領域
に移動する移動手段と、前記所定領域内において前記記
録ヘッドからインクを吐出させるインク吐出手段と、前
記インク吐出手段により吐出されたインク液滴を検出す
る検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいてイン
クの残存を判別する判別手段と、前記所定領域外の所定
の位置からインクを吐出するように前記インク吐出手段
を制御する吐出制御手段と、前記判別手段によりインク
の残存が確認された場合のみ、前記記録媒体へ記録デー
タを記録するよう制御する記録制御手段とを備える。
【0007】また、本発明のファクシミリ装置は以下の
構成を備える。即ち、上記記録装置を用いたファクシミ
リ装置であって、通信回線を介して画像データの送受信
を行なう通信手段と、前記画像データを一時的に格納す
る格納手段と、前記画像データに基づいて前記記録制御
手段を制御する制御手段を具備する。
【0008】以上のように、本発明の記録装置及びその
記録装置を用いたファクシミリ装置においては、記録ヘ
ッドを移動させながらインクを吐出して記録媒体に記録
する際に、記録媒体への記録動作の開始前に記録ヘッド
を所定領域に移動させ、この所定領域内において記録ヘ
ッドからインクを吐出させ、吐出されたインク液滴を検
出し、その検出結果に基づいてインクの残存を判別する
と共に、所定領域外の所定の位置からインクを吐出する
ように制御して、インクの残存が確認された場合のみ、
記録媒体へ記録データを記録する。
【0009】また、インクの成分、インクタンクの形
状、検出手段の位置の誤差に基づいて所定の位置が補正
される。また、インクの成分、インクタンクの形状に基
づいてインクの吐出量が補正される。更に、インクの残
存の判別結果に基づいて格納された画像データを保存或
いは消去するように動作する。
【0010】また、記録媒体に割り当てられた画像デー
タの記録を終了する毎にインクの残存を判別するように
動作する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付の図面を参照して詳細に説明する。 <装置構成の説明>図1は本発明の代表的な実施形態で
あるインクジェット方式に従った記録ヘッドによって記
録を行なう記録部を備えたファクシミリ装置の構成を示
す側断面図である。
【0012】図1を参照して、ファクシミリ装置の概略
構成について説明する。図1において、Aは原稿を光学
的に読み取る読取部、Bはインクジェット方式に従って
記録を行なう記録部、Cは給紙カセットに積載された記
録紙P等の記録媒体を1枚づつ分離して記録部Bに供給
する給紙部である。まず、記録紙Pの流れについて説明
する。記録紙Pの搬送経路は矢印Gで示す通りである。
即ち、給紙部Cの給紙カセット1に積載された記録紙P
は、給紙ローラ2およびリタードローラ3によりピック
アップされ、給紙ローラ2によって記録部Bに送り込ま
れる。記録部Bでは記録ヘッド5により記録紙Pにイン
クを吐出して記録を行いつつ、その記録に合わせて記録
紙Pを搬送する。そして、記録が終了すると、排紙ロー
ラ6によって記録紙Pを排紙スタッカ7に排出積載す
る。
【0013】次に、給紙部Cの具体的な構成について説
明する。図1において、記録紙Pを複数枚積載収納する
給紙カセット1には記録紙Pを積載する中板4を備えて
いる。中板4は給送ローラ2と対向配置されている中板
バネ10により裏面より上方に付勢されている。また、
中板4は給紙待機時においてはカムなどにより下方へ押
圧され記録紙Pが少なくなったり無くなった時には容易
に継ぎ足し可能な構造になっている。
【0014】一方、記録信号を検知し、給紙動作を開始
する時は、カム等による中板4の下方押圧が解除され、
記録紙Pは給紙ローラ2によってピックアップされる。
リタードローラ3は給紙ローラ2と対向する位置にあり
中板4と連動して記録紙Pの位置を変える。給紙動作を
行う時は、中板4によって付勢され、給紙ローラ2でピ
ックアップされた記録紙PをJ部で給紙ローラ2との協
働作用によって最上側の1枚のみを分離給送する。分離
給送された記録紙Pは給送ローラ2に十分巻き付くよう
に挟持しながら記録部Bに搬送される。
【0015】さらに、記録部Bで記録された記録紙Pを
排出するための排出機構を説明する。排紙ローラ6で排
出された記録紙Pは、排紙スタッカ7に排紙積載され
る。排紙スタッカ7は、ヒンジK部を回転中心とする排
紙補助トレイ9が設けられており、使用する記録紙Pが
長尺である場合に回転させて、排紙スタッカを記録紙排
紙方向へ長くさせることが出来る。さらに、排紙スタッ
カ7は、給紙カセット1のカバーを兼ねる構造になって
いる。なお、排紙スタッカ7と排紙補助トレイ9には複
数のリブ(不図示)が設けられており記録がなされた記
録紙Pはそれらの複数のリブ上を摺動し、順次積載され
る。
【0016】さらに、画像原稿Sの流れについて説明す
る。原稿搬送路は図1に矢印Fで示す通りである。図1
において、画像原稿Sはその画像面を下側にして原稿積
載トレイ41に積載される。原稿積載トレイ41に積載
された画像原稿Sはその幅方向に移動可能なスライダ4
2によって位置決めが行われる。画像原稿Sが原稿積載
トレイ41に積載されると、その原稿は予備搬送押圧片
43によって上方から予備搬送バネ44により押圧さ
れ、分離ローラ46との協働作用により捌いて予備搬送
される。
【0017】次に、予備搬送された画像原稿Sは、分離
片45と上方からADFバネ47によって押圧された分
離ローラ46との協働作用により、下側から1枚ずつ分
離搬送する。さらに、分離ローラ46は分離された画像
原稿Sを読み取り位置に搬送させる役割を兼ねている。
このようにして分離ローラ46で読み取り位置まで分離
搬送された画像原稿Sに描かれた画像は、光電変換セン
サ48に読み取られる。さて、CSローラ49はその上
方よりCS押圧バネ50により、光電変換センサ48の
読み取りラインにそって付勢されており、分離搬送され
た画像原稿Sを読み取りラインに密着させている。さら
に、CSローラ49は画像原稿Sの副走査方向(画像原
稿の搬送方向)の読み取り速度を決めるとともに、読み
取りを終了した画像原稿Sを排出する役割を兼ねてい
る。最後に、排出された画像原稿Sは原稿排紙トレイ5
1に排紙積載される。なお、原稿排紙トレイ51は装置
本体に着脱可能な構造になっている。
【0018】図2は記録部Bの詳細な構成を示す立体斜
視図である。図2に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
ある。ここで、記録ヘッドからのインク吐出原理につい
て説明する。その記録ヘッド部は、一般に微細な液体吐
出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設け
られるエネルギー作用部と、その作用部にある液体に作
用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生
部とを備えている。
【0019】このエネルギー発生部としてはピエゾ素子
等の電気機械変換体を用いたもの、レーザ等の電磁波を
照射して、そこにある液体に吸収させて発熱さて、その
発熱による作用で液滴を吐出、飛翔させるようにしたも
の、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるようにしたもの等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる方式を用いた記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する
ための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列するこ
とができるために高解像度で記録を行なうことが可能で
ある。
【0020】また、電気熱変換体をエネルギー発生部と
して用いた記録ヘッドは、全体的な小型化も容易で、か
つ、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化及び面状化(2次元化)が容易であ
ること等から、マルチノズル化、高密度実装化が容易
で、しかも大量生産が可能で、製造コストも安価にする
ことが可能である。
【0021】このようにエネルギー発生部に電気熱変換
体を用い、半導体製造プロセスを経て製造された記録ヘ
ッドは、一般には各インク吐出口に対応した液路を設
け、その液路ごとに液路を満たす液体に熱エネルギーを
作用させて、対応するインク吐出口から液体を吐出して
飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設け
られ、各液路には、各液路に連通さている共通液室から
液体が供給される構造となっている。
【0022】さらに続いて図2を参照して、記録部Bの
構成を説明する。図2において、キャリッジ15は記録
ヘッド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向
(副走査方向、矢印G方向)とは直交する方向(主走査
方向、矢印H方向)に往復移動させる。また、キャリッ
ジ15は、ガイド棒16と突き当て部15aにより摺動
自在に保持されている。キャリッジ15の往復移動は、
キャリッジモータ30(不図示)によって駆動されるプ
ーリ17およびタイミングベルト18によって行われ、
この時に記録ヘッド5に与えられる記録信号や電力は、
フレキシブルケーブル19によって装置本体の電気回路
より供給されている。記録ヘッド5とフレキシブルケー
ブル19とは互いの接点を圧接して接続している。 ま
た、記録部Bのキャリッジ15のホームポジションには
キャップ20が設けられインク受け手段として機能す
る。キャップ20は必要に応じて上下し、上昇時は記録
ヘッド5に密着しそのノズル部を覆いインクの蒸発やゴ
ミの付着を防止する。
【0023】さて、この装置では、記録ヘッド5とキャ
ップ20とが相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、装置本体に設けられたキャリッジホーム
センサ21とキャリッジ15に設けられた遮光板15b
が用いられている。キャリッジホームセンサ21は透過
型のフォトインタラプタが用いられ、キャリッジ15が
移動して待機位置まで移動した時に、キャリッジホーム
センサ21の一部から照射された光が遮光板15bによ
ってその透過が遮られることを利用して、記録ヘッド5
とキャップ20とが相対的に対向した位置にあることを
検知する。
【0024】記録紙Pは図中下側より上方へ給紙され、
給送ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
送ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドし搬送するようになっている。
【0025】フォトセンサ8は、図3に示すように、キ
ャップ20と記録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5のノ
ズル列5cに対向した位置に配置され、記録ヘッド5の
ノズルより吐出されるインク滴を直接光学的に検知する
透過型フォトインタラプタであり、記録ヘッド5のイン
ク無しの状態をその出力から判断できる。ここで用いて
いるフォトセンサ8は発光素子に赤外線LEDを用い、
LED発光面にはレンズを一体成形し、受光素子に向け
ておおよそ平行に光を投射できる。受光素子にはフォト
トランジスタが用いられ、受光素子の受光面にはモール
ド部材により0.7mm×0.7mmの穴が光軸上に形
成され、受光素子と発光素子との間全域において検出範
囲を高さ方向には0.7mm、幅方向は0.7mmに絞
り込んでいる。また、発光素子と受光素子とを結ぶ光軸
は記録ヘッド5のノズル列5cと平行に配置され、受光
素子と受光素子に間隔は記録ヘッド5のノズル列5cよ
りも広く、光軸と記録ヘッド5のノズル列5cの位置が
一致すると、記録ヘッド5の各ノズルから吐出されるイ
ンク滴は全て発光素子と受光素子の間の検出範囲を通過
可能な構成となっている。その検出範囲をインク滴が通
過することにより、インク滴が発光側からの光を遮り、
受光側への光量を減少させ、受光素子であるフォトトラ
ンジスタの出力の変化が得られる。
【0026】記録ヘッド5のノズル列とフォトセンサ8
とを相対的に対向した位置となるように位置決めするた
めに、キャップ20との位置決め同様に、装置本体に設
けられたキャリッジホームセンサ21を用いる。この実
施形態では、図3に示すようにホームポジション(H
P)にある記録ヘッド5のノズル列5cの位置からフォ
トセンサ8の光軸へ移動する距離(L)を、キャリッジ
15を駆動するモータのステップ数に換算し、予め記録
動作を実行させる制御プログラムに定数として設定され
ている。このようにして、ホームポジションを検出した
後一定量キャリッジを移動することにより、記録ヘッド
5のインク列の位置とフォトセンサ8の光軸とが相対的
に対向した位置に正確に位置決めできる。
【0027】図4は図1に示すファクシミリ装置の制御
構成を示すブロック図である。図4において、24は装
置全体を制御するための制御部であり、制御部24はC
PU25と、CPU25が実行する制御プログラムや各
種データを記憶しているROM26と、CPU25が種
々の処理を実行するにあたり作業領域として使用した
り、各種データを一時的に保存するためのRAM27等
を有している。
【0028】図4に示すように、記録ヘッド5はフレキ
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力はA/D変換回路28により
数値化し、CPU25にて解析可能な構成となってい
る。キャリッジモータ30はモータ駆動回路32による
パルスステップ数によって回転可能なモータである。さ
らに、制御部24は、モータ駆動回路33を介しキャリ
ッジモータ30を、モータ駆動回路32を介し搬送モー
タ31を、モータ駆動回路53を介し読取モータ52を
制御し、キャリッジホームセンサ21からの出力を入力
している。
【0029】さらにまた、制御部24は、読取センサ4
8、外部コンピュータ56からの記録命令や記録データ
を受信するプリンタインタフェース54、公衆電話回線
57からの受信データを受け付ける回線制御回路55な
どの画像データの入力装置を接続しており、ファクシミ
リ送受信およびコピー、外部コンピュータのプリンタと
して動作可能となっている。さらにまた、制御部24は
装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パネル58
を接続している。操作パネル58にはメッセージ表示を
行なうためのLCD59が設けられている。
【0030】図4に示すブロック図を図5を参照して更
に詳細に説明すると、CPU25は、中央制御部であっ
て、ROM26に格納されたプログラムの内容に従って
装置全体を制御する。また、必要に応じて、RAM27
aがワークエリアとして使用される。原稿は読取センサ
48によって読み取られ、読取制御ゲートアレイ110
を通して圧縮符号化され、画像メモリであるDRAM1
13に格納されるとともに、RAM27bに受け付け番
号、宛先情報、ページ数、格納画像メモリブロック情
報、操作命令などの管理情報を格納する。格納された画
像は記録制御ゲートアレイ111によって伸長復元さ
れ、記録ヘッド5によって記録紙に印字出力される。ま
たは、変復調器MODEM114によってPM−AM変
調された後、NCU115を通して、回線に送出され
る。
【0031】また、受信画像データはNCU115を通
して、MODEM114に入力、復調され、伸長復号し
て画像誤りを検査し、正しければ圧縮符号化されてDR
AM113に格納されるとともに、RAM27bに画像
管理情報を格納する。また、操作者は操作パネル58を
押下することにより、各種の指示/設定を行うことがで
き、その内容はRAM27cに記憶格納保持され、LC
D59で確認できる。CPU25はパネル制御ゲートア
レイ106を通して入力データを検出し、LCD59に
必要なデータを表示させる。
【0032】また、CPU25はRAM27a〜27c
に格納された情報を元に、音声IC116に出力信号を
送出し、スピーカ117から音声を出力させる。 [インク残量の検知方法]次に、図6を参照して、本発
明に係る実施の形態のファクシミリ装置におけるインク
の有無の検知方法について説明する。図6は、本実施の
形態のファクシミリ装置におけるインクの有無の検知方
法を説明する図である。尚、以下では、説明の便宜上、
キャリッジのホームポジションを図2、図3に示すホー
ムポジションとは異なる位置に設定した場合について説
明するが、ホームポジションをいずれの位置に設定して
も基本的な原理は変わらないものであり、ホームポジシ
ョンの位置に係わらず同様の効果を奏するものである。
以下にその理由についても説明する。
【0033】図6において、プーリ21とキャリッジモ
ータ30にタイミングベルト18がかけられており、キ
ャリッジモータ30が図面に対して時計回りに回ると、
キャリッジ15は右方向へ移動し、キャリッジにセット
されたインクカードリッジ一体型の記録ヘッド5は同様
に右方向へ移動する。キャリッジモータ30が反時計回
りに回ると、キャリッジは左方向へ移動し、キャリッジ
15にセットされたインクカードリッジ一体型の記録ヘ
ッド5は同様に左方向へ移動する。
【0034】プーリ21にキャリッジ15が接触する寸
前の位置S1がキャリッジ15の移動可能な最左端とな
り、キャリッジモータ30にキャリッジ15が接触する
寸前の位置S5がキャリッジ15の移動可能な最右端と
なる。また、キャリッジ15が正確な位置合わせを行う
ためにホームポジションS4が設けられている。また、
キャリッジ15の左端近くにインクの残量検知領域S2
があり、この領域S2内において前述のフォトセンサ8
を用いてインクの吐出状態を検知する。更に、この残量
検知領域S2外の右側にインク吐出開始位置S6を設
け、この位置S6はインクの種類、カートリッジの形状
により一意的に決定される。また、インク吐出開始位置
S6の両側に吐出開始位置S6の補正可能領域S3を設
け、この領域S3において1/360インチ毎の補正が
可能となっている。
【0035】本実施形態のファクシミリ装置では、この
ような領域S2、S3、S6を設けてインク残量を検知
する。先ず、記録動作が開始されると、キャリッジ15
がホームポジションS4から左へ移動し、インクの種
類、カートリッジの形状により予め補正されたインク吐
出開始位置S6に到達した時点で、記録ヘッド5がイン
クの吐出を開始する。更に、キャリッジ15が一定速度
で左に移動しながら、所定の周期でインクを吐出し続
け、インクの残量検知領域S2に入ったところでフォト
センサによりインクの吐出状態を検知することにより、
インクカートリッジ内の有無を検知する。
【0036】即ち、記録動作が開始された後、記録ヘッ
ド5はインクの残量検知領域S2に入ったところで初め
てインクの吐出を開始するのではなく、インクの残量検
知領域S2に入る前に予めインク吐出開始位置S6でイ
ンクの吐出を開始させることにより、カートリッジが略
インク切れの状態であったとしても、カートリッジの内
壁に僅かに付着したインクは、インク吐出開始位置S6
からインクの残量検知領域S2に移動する間に使い切っ
てしまい、インク残量検知領域S2ではインクの有無を
正確に検知することができることになる。
【0037】また、記録動作開始後において、記録ヘッ
ド5がホームポジションS4からインク吐出開始位置S
6を通過してインクの残量検知領域S2に移動するよう
に各領域S2〜S4、S6を設定することにより、上述
のようにホームポジションをいずれの位置に設定して
も、インクの残量検知領域S2内ではインクの有無を正
確に検知することができるのである。
【0038】[インクの有無の検知手順]次に、図7、
図8を参照して具体的なインクの有無の検知手順につい
て説明する。図7は、記録ヘッドにより受信データを記
録する手順を示すフローチャートである。 <通常の記録処理手順>図7において、処理が開始され
ると、ステップS1で受信データを記録するために必要
な記録紙サイズ、記録マージン、及び記録濃度等のパラ
メータ初期設定を行う。
【0039】次に、ステップS2において、インクの残
量検知領域S2内でインクの残量検知を実行する。ステ
ップS2でインク無しと判断された場合(ステップS2
でNO)、ステップS3に進み、記録データが格納され
ているメモリエリアを保持して、データを保持している
ことを記憶しておく。そしてステップS4に進み、イン
クが無い旨をLCD表示し、LEDを点滅し、警告音を
鳴動した後、本記録処理プログラムを終了する。
【0040】一方、ステップS2において、インク有り
と判断された場合(ステップS2でYES)、ステップ
S5に進み、記録紙Pを記録開始位置まで移動する。次
に、ステップS6に進み、記録紙がフィードされなかっ
たり、記録紙ジャムが起こっていないか確認する。ステ
ップS6でエラーが発生していれば(ステップS6でY
ES)、前述のステップS3に進み、記録データが格納
されているメモリエリアを保持して、データを保持して
いることを記憶しておく。そしてステップS4に進み、
インクが無い旨をLCD表示し、LEDを点滅し、警告
音を鳴動した後、本記録処理プログラムを終了する。
【0041】また、ステップS6において、エラーが発
生していなければ(ステップS6でNO)、ステップS
7に進む。ステップS7では、1ページ分のデータを記
録する。その後、ステップS8では、1ページ分のデー
タの記録が終了するまで待つ。ステップS8で1ページ
分の記録が終了したら、ステップS9に進む。
【0042】ステップS9では、記録紙の排紙を開始
し、ステップS10に進む。ステップS10では、イン
クの残量検知領域S2内でインクの残量検知を実行す
る。ステップS10でインク無しと判断された場合(ス
テップS10でNO)、前述のステップS3に進み、記
録データが格納されているメモリエリアを保持して、デ
ータを保持していることを記憶しておく。そしてステッ
プS4に進み、インクが無い旨をLCD表示し、LED
を点滅し、警告音を鳴動した後、本記録処理プログラム
を終了する。
【0043】また、ステップS10でインク有りと判断
された場合(ステップS10でYES)、ステップS1
1に進む。ステップS11では、次ページのデータがあ
るか否か判断し、次ページのデータがあると判断される
と(ステップS11でYES)、ステップS5にリター
ンし、ステップS5以降の動作を再度実行する。一方、
次ページのデータがないと判断されると(ステップS1
1でNO)、ステップS12に進み、記録紙が完全に排
紙されるまで待ってからインクカートリッジのクリーニ
ング等の記録終了処理を実行して本記録処理プログラム
を終了する。
【0044】以上説明した記録処理は、主に受信画像、
コピー画像およびレポート画像の記録を意味する。ま
た、プリンタ機能付きのファクシミリ装置の場合、ファ
クシミリ装置に接続されたコンピュータからのデータの
記録を意味する。インク残量検知は、初期の記録動作開
始後及び1ページ記録終了後に実行されるが、電源スイ
ッチオン時、インクカートリッジ交換時、インク残量検
知のメニューを選択した時あるいは着信時に実行するよ
うにしても構わない。また、プリンタ機能付きのファク
シミリ装置の場合、ファクシミリ装置に接続されたコン
ピュータからのインク残量検知指示コマンドを受け付け
た場合に実行するようにしても構わない。また、インク
を消費したくない場合、初期の記録動作開始後及びペー
ジ間のインク残量検知を間引くように省略することも可
能である。
【0045】また、プリンタとして用いる場合、接続さ
れたコンピュータからのデータが正常に記録できなくと
もメモリに保持ししているので、記録できなかったデー
タを再度受け取る手間もない。 <インク残量の検知手順>次に、図8を参照して、具体
的なインク残量検知手順ついて説明する。図8は、本実
施形態のファクシミリ装置によるインク残量の検知手順
を示すフローチャートである。
【0046】図8において、処理が開始されると、ステ
ップS21で記録処理が終了するまで待つ。ステップS
21で記録処理が終了すると(ステップS21でN
O)、ステップS22に進み、キャリッジの位置合わせ
を行うため、キャリッジを一旦ホームポジションに移動
させる。ステップS23では、インク残量検知センサに
電源を供給する。
【0047】次に、ステップS24では、インクの成
分、インクカートリッジの形状、あるいはインクの残量
検知センサの取り付け位置の誤差を修正する補正値等
を、所定のインク吐出開始位置に加え、インク吐出開始
位置を補正するこの補正値は、インクの成分、インクカ
ートリッジの形状等に応じたカートリッジ固有の補正値
と、インクの残量検知センサの取り付け位置の誤差補正
値の和からなる。
【0048】ステップS25に進むと、インクの成分、
インクカートリッジの形状等によって決定されたインク
吐出補正量を、所定のインク吐出量に加え、インクの吐
出量を補正する。次に、ステップS26に進み、キャリ
ッジをインク吐出開始位置S6へ移動させる。その後、
ステップS27において、キャリッジがインク吐出開始
位置S6に到達するまで待つ。ステップS27でインク
吐出開始位置S6に到達した場合(ステップS27でY
ES)、ステップS28に進む。
【0049】ステップS28では、予め決定された吐出
パターンおよび吐出周期でインクの吐出を開始する。ス
テップS29において、キャリッジがインク吐出終了位
置(インクの残量検知領域S2の外側)に到達したか否
か判断する。ステップS29で到達していなければ(ス
テップS29でNO)、ステップS27にリターンし、
インクの吐出を継続する。一方、ステップS29でキャ
リッジがインク吐出終了位置に到達していれば(ステッ
プS29でYES)、ステップS30に進む。
【0050】ステップS30では、キャリッジが停止す
るまで待ち、キャリッジが停止していれば9ステップS
30でYES)、ステップS31に進み、インク残量検
知センサへの電源供給を停止する。その後、ステップS
32に進んで、キャリッジをホームポジションに移動さ
せる。ステップS33では、インクの残量検知領域S2
にてインクの吐出が検知できたか否かを判断する。ステ
ップS33でインクの吐出が検知できた場合(ステップ
S33でYES)、本インク残量検知処理プログラムを
終了する。一方、ステップS33でインクの吐出を検知
できなかった場合(ステップS33でNO)、ステップ
S34に進み、インクが無い旨をLCD表示し、LED
を点滅し、警告音を鳴動した後、本記録処理プログラム
を終了する。
【0051】<本実施形態による効果>以上のように、
本実施形態のファクシミリ装置によれば、インクカート
リッジ内のインクの残量を検知する際に、インク残量検
知領域外の所定の位置までカートリッジを移動させ、そ
の位置からカートリッジを移動しながら、指定されたパ
ターン・データでインクの吐出を開始して、インク残量
検知領域が終了するまでインクを吐出し、略インク切れ
したカートリッジの内壁に僅かに付着したインクの吐出
が終了する位置をインク残量検知領域の開始位置とする
ことによって、インク切れしたカートリッジの内壁に付
着した僅かのインクの吐出を検知することなく、検知領
域内においてインクの有無を正確に検知することができ
る。
【0052】また、インクの成分、インクカートリッジ
の形状およびインク残量検知センサの取り付け位置の誤
差に応じてインク残量検知位置を補正することによっ
て、インクの成分、インクカートリッジの形状およびイ
ンク残量検知センサの取り付け位置の誤差にかかわら
ず、正確にインクの吐出の有無を検知することができ
る。また、インクの成分およびインクカートリッジの形
状に応じてインク吐出量を補正することによって、イン
クの成分およびインクカートリッジの形状にかかわら
ず、正確にインクの吐出の有無を検知することができ
る。
【0053】さらに、正確なインク残量検知の結果を利
用して、インクが有る場合、記録データを格納したメモ
リエリアを解放し、インクが無い場合、インク無しをユ
ーザに報知するとともに、インク無しが解消されるまで
記録データを格納したメモリエリアを保持して、インク
無しが解消された時点で受信した記録データを記録する
ことにより、インク無しの間の受信を代行受信でき、メ
モリを有効利用することができる。
【0054】また、1ページの記録開始前にインクの残
量検知をすることによって、無駄な記録動作をなくし、
消費電力等のランニングコストを低減できる。以上の実
施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、イン
ク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱
エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレー
ザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態
変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度
化、高精細化が達成できる。
【0055】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0056】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0057】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、上記の実施形態で説
明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。また、以上説
明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手
段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安
定にできるので好ましい。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行
う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うた
めに有効である。
【0058】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した実施の形態においては、インクが液
体であることを前提として説明しているが、室温やそれ
以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0059】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0060】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。また、本発明は、複数の機器から構成されるシステ
ムに適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって実施される場合にも適用で
きることは言うまでもない。この場合、本発明に係るプ
ログラムを格納した記憶媒体が本発明を構成することに
なる。そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステ
ム或は装置に読み出すことによって、そのシステム或は
装置が、予め定められた仕方で動作する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録ヘッドを移動させながらインクを吐出して記録媒体
に記録する際に、記録媒体への記録動作の開始前に記録
ヘッドを所定領域に移動させ、この所定領域内において
記録ヘッドからインクを吐出させ、吐出されたインク液
滴を検出し、その検出結果に基づいてインクの残存を判
別すると共に、所定領域外の所定の位置からインクを吐
出するように制御して、インクの残存が確認された場合
のみ、記録媒体へ記録データを記録するので、例えば、
略インク切れしたカートリッジの内壁に僅かに付着した
インクの吐出を検出して、インク有りと判定することな
く、所定領域内においてインクの残存を正確に検出する
ことができる。
【0062】また、インクの成分、インクタンクの形
状、検出手段の位置の誤差に基づいて所定の位置を補正
するので、インクの成分、インクタンクの形状、検出手
段の位置の誤差にかかわらず、正確にインクの残存を検
出することができる。また、インクの成分、インクタン
クの形状に基づいてインクの吐出量を補正するので、イ
ンクの成分やインクタンクの形状にかかわらず、正確に
インクの残存を検出することができる。
【0063】更に、インクの残存の判別結果に基づいて
格納された画像データを保存或いは消去するので、例え
ば、インク有りと判別された場合、格納した画像データ
を消去し、インク無しと判別された場合、インク無しが
解消されるまで画像データを保存して、インク無しが解
消された時点で受信した画像データを記録すると共に、
インク無しの間に画像データを代行して受信させること
ができ、メモリを有効利用することができる。
【0064】また、記録媒体に割り当てられた画像デー
タの記録を終了する毎にインクの残存を判別することに
より、無駄な記録動作をなくし、消費電力等のランニン
グコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従った記録ヘッドによって記録を行なう記録部
を備えたファクシミリ装置の構成を示す側断面図であ
る。
【図2】図1に示す装置の記録部Bの詳細な構成を示す
立体斜視図である。
【図3】記録部Bのフォトセンサ8の周辺の詳細な構成
を示す図である。
【図4】図1に示すファクシミリ装置の制御構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4に示す制御構成を更に詳細に示すブロック
図である。
【図6】本実施の形態のファクシミリ装置におけるイン
クの有無の検知方法を説明する図である。
【図7】記録ヘッドにより受信データを記録する手順を
示すフローチャートである。
【図8】本実施形態のファクシミリ装置によるインク残
量の検知手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 読取部 B 記録部 C 給紙部 1 給紙カセット 5 記録ヘッド 8 フォトセンサ 15 キャリッジ 20 キャップ 21 キャリッジホームセンサ 24 制御部 25 CPU 26 ROM 27 RAM 58 操作パネル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 B41J 3/04 104K (72)発明者 河野 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野畠 之雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを移動させながらインクを吐
    出して記録媒体に記録する記録装置であって、 前記記録媒体への記録動作の開始前に前記記録ヘッドを
    所定領域に移動する移動手段と、 前記所定領域内において前記記録ヘッドからインクを吐
    出させるインク吐出手段と、 前記インク吐出手段により吐出されたインク液滴を検出
    する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいてインクの残存を判別
    する判別手段と、 前記所定領域外の所定の位置からインクを吐出するよう
    に前記インク吐出手段を制御する吐出制御手段と、 前記判別手段によりインクの残存が確認された場合の
    み、前記記録媒体へ記録データを記録するよう制御する
    記録制御手段とを具備することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、インクを貯溜する交
    換可能なインクタンクを備えることを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段によりインクの残存が確認
    されない場合、前記インク切れを報知するための報知手
    段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の位置から所定領域までの距離
    は、僅かに残存したインクを吐出可能な距離に設定され
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクの成分、前記インクタンクの
    形状、前記検出手段の位置の誤差に基づいて前記所定の
    位置を補正する位置補正手段を更に具備することを特徴
    とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インクの成分に基づいて、前記イン
    ク吐出手段によるインクの吐出量を補正する吐出量補正
    手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクを貯溜するインクタンクの形
    状に基づいて、前記インク吐出手段によるインクの吐出
    量を補正する吐出量補正手段を更に具備することを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、 前記記録ヘッドのインク吐出口から吐出されたインクが
    通過する位置に対して光を発光する発光手段と、 前記光を受光する受光手段と、 前記発光手段と受光手段との間で前記光が前記インクの
    通過により遮断されたことを検知する検知手段を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記発光手段は、赤外線LEDを含むこ
    とを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記受光手段は、前記受光した光に基
    づいて電気信号を発生するフォトトランジスタを含むこ
    とを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の記録装置を用いたフ
    ァクシミリ装置であって、 通信回線を介して画像データの送受信を行なう通信手段
    と、 前記画像データを一時的に格納する格納手段と、 前記画像データに基づいて前記記録制御手段を制御する
    制御手段を具備することを特徴とするファクシミリ装
    置。
  14. 【請求項14】 前記格納手段は、前記記録媒体に割り
    当てられた画像データの記録を終了する毎に前記判別手
    段によりインクの残存を判別し、その判別結果に基づい
    て該格納手段に格納された画像データを保存或いは消去
    するよう制御する手段を更に具備することを特徴とする
    請求項13に記載のファクシミリ装置。
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