JPH0997423A - 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法 - Google Patents

磁気ディスク用基板のテクスチャー方法

Info

Publication number
JPH0997423A
JPH0997423A JP25335795A JP25335795A JPH0997423A JP H0997423 A JPH0997423 A JP H0997423A JP 25335795 A JP25335795 A JP 25335795A JP 25335795 A JP25335795 A JP 25335795A JP H0997423 A JPH0997423 A JP H0997423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
resin
texture
glassy carbon
magnetic disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25335795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Yamamoto
裕三 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP25335795A priority Critical patent/JPH0997423A/ja
Publication of JPH0997423A publication Critical patent/JPH0997423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボン基板に均一なテクスチャー処理を施
すことができ、また大気中で簡易に行なうことができる
テクスチャー方法を提供する。 【解決手段】 表面研磨された密度1.4〜1.6g/
cm3 の磁気ディスク用のガラス状カーボン基板の一部
をマスキングし、酸化性雰囲気中で200〜1000℃
の温度で加熱処理して、前記基板のマスキングされてい
ない部分の表面を粗面化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク用基
板のテクスチャー方法に関する。更に詳しくは、本発明
は磁気ディスク用カーボン基板に大気中で均質なゾーン
テクスチャー処理を施すことができるテクスチャー方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク等の磁気記録媒体
では、支持体(基板)の上に磁性層がスパッタ等により
形成され、その上にカーボンや金属酸化物などの保護層
を設け、更にパーフルオロポリエーテル系の液体潤滑剤
をディップコート法やスピンコート法によって塗布して
潤滑層を形成することが行なわれている。
【0003】磁気ディスクの主要な形態の一つに、浮揚
型磁気ヘッドを配置したいわゆるハードディスク装置が
ある。このハードディスク装置は、停止時には磁気ヘッ
ドと磁気ディスクが接触状態にあり、起動時には磁気ヘ
ッド(回転している)と磁気ディスクは非接触の状態と
なる、いわゆるコンタクト・スタート・ストップ(CS
S)方式が主流となっている。この方式ではディスク停
止時に磁気ヘッド浮揚面と磁気ディスク表面に吸着が生
じる場合があり、これを解決する目的で予めディスク基
板の表面を研磨テープで研磨(テープ研磨)してディス
ク表面を適度に粗面化するテクスチャー処理が一般に行
なわれている。
【0004】磁気ヘッドの浮揚高さは、高密度記録のた
めにはできるだけ小さい方が好ましく、且つ突起の高さ
が適度に均一であることが望ましい。ところが、テープ
研磨法では粗面化の度合いを精度良く制御することが困
難である。また、カーボン基板やガラス基板のような脆
性材料においては、研磨テープによる方法ではその脆さ
のため、マイクロクラックが入りやすく、これがひいて
はエラーの原因となるため、粗面化の精度、質には限界
が存在していた。このような背景から、特にカーボン基
板のテクスチャーを改良する目的で、特開平3−283
018号公報に記載されているようにカーボン基板を加
熱処理したり、特開平4−214225号公報、特開平
4−214227号公報、特開平5−94618号公報
に記載されているように、アモルファスカーボン基板に
研磨工程と酸化性ガスの存在下での加熱工程を施してテ
クスチャー処理する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなテクスチャー処理のみでは、1.3マイクロインチ
以下の超低浮上量が求められるハードディスク装置にお
いては、ディスクとヘッドの張りつきの問題を完全に解
決することは困難であった。また、特開平3−2830
18号公報の方法では、カーボン基板の加熱を大気中で
行なうと、粗面化が局所的に進行し、基板表面に深いピ
ットを作り、テクスチャー処理を均一に施すことが困難
となる。これは、この方法で用いるカーボン基板の材料
が不均質なため大気中でのコンタミネーションの影響を
受けやすいためと考えられる。特に、大気中のNiやF
e等の遷移金属がカーボンの酸化触媒として作用してい
るものと考えられる。このように特開平3−28301
8号公報の方法では真空中で基板を加熱する必要がある
が、真空中の酸化テクスチャーは処理速度が遅く、また
真空環境を整えるためには系内の洗浄に細心の注意を払
わなければならず、しかも高価な真空装置を用意する必
要があり、工業的にはより有利な方法が要求される。
【0006】また、ディスク基板の全面にテクスチャー
処理を行なうと、磁気ヘッドの浮上高さ(グライドハイ
ト、GHT)が大きくなり、書込時および読出時の磁気
ヘッドと磁気ディスクとの距離が大きくなることから、
吸着現象防止のためのテクスチャー処理が高記録密度化
の支障になっていた。そこで、ディスク基板の表面のう
ち、ハードディスク装置の起動および停止時に磁気ヘッ
ドとの接触が生じる領域を含む一部の領域にのみテクス
チャー処理を施す、いわゆるゾーンテクスチャーが行な
われている。ゾーンテクスチャーは、テープテクスチャ
ー、レーザービームテクスチャー、スパッタテクスチャ
ー等の物理的、機械的な手法により行なわれている(例
えば特開平6−290452号、特開平7−29164
号等)が、これらの方法ではカーボン基板のような脆性
材料を所望の品質に調節することが難しくまた、材料除
去に伴うコンタミネーションが発生したりすという問題
が生じる。また、特開平7−141649号では炭素基
板の表面に固体酸化触媒の分散領域を形成して酸化雰囲
気中で触媒含有表面を加熱して炭素基板の表面を粗面化
する方法が開示されているが、この方法では基板表面に
スパッタリング、イオン注入、化学蒸着、プラズマ溶
射、溶液浸漬、溶液共沈等の方法で触媒を分散させる工
程が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の点
に鑑み鋭意研究した結果、密度が1.4〜1.6g/c
3 のガラス状カーボン基板を用い、そのCSS領域を
含む一部の領域に熱酸化テクスチャー処理を施すことに
より、良質なテクスチャー処理を大気中で簡易に施すこ
とが可能となり、大幅に生産効率が向上することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、表面研磨された密度
1.4〜1.6cm3 のガラス状カーボン基板の一部を
マスキングした後、該基板を酸化性雰囲気中で200〜
1000℃の温度で加熱処理することにより、前記基板
のマスキングされていない表面を粗面化することを特徴
とする磁気ディスク用基板のテクスチャー方法を提供す
るものである。
【0009】まず、本発明に用いられるガラス状カーボ
ン基板について説明する。本発明のテクスチャー方法に
おいて用いられるガラス状カーボン基板は、表面研磨さ
れた密度が1.4〜1.6g/cm3 のものである。密
度が1.4g/cm3 未満であるとエラー特性に劣り、
また密度が1.6g/cm3 を超えると大気中でテクス
チャー処理をした場合にCSS特性が著しく低下する。
【0010】ここで、ガラス状カーボン基板とはガラス
状カーボン単体及びガラス状カーボンを母材とする複合
材料を含むものとする。これらは、注型、圧縮、押出等
の広く知られた各種成形法により成形された成形体、ま
たは基体表面にスパッタリング法や蒸着法等で直接ガラ
ス状カーボン材料を析出させた析出体の形態をなすもの
であり、具体的には、特開昭60−35333号に記載
された材料を使用するのが好ましい。
【0011】このガラス状カーボン材料は熱硬化性樹脂
を炭素化して得られるガラス状カーボン材料、共重合や
共縮合などにより熱硬化するよう変性された樹脂を炭素
化して得られるガラス状カーボン材料、硬化あるいは炭
素化の過程で化学処理によって結晶化を著しく妨げるこ
とにより得られるガラス状カーボン材料等がある。ここ
で用いられる熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エステル樹
脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、キシレン樹脂等を挙げることができる。これら
の樹脂はそのまま、あるいはブレンド、または変性する
ことにより用いられる。好ましくは、硬化前の初期縮合
物の状態で20重量%以上の水を含有することができる
熱硬化性樹脂である。「初期縮合物」とは、硬化前の樹
脂を意味し、原料モノマーを相当量含む場合もあるが、
ある程度付加および/または縮合反応が起こり、粘度が
高くなった樹脂組成物をいう。本発明でいう熱硬化性樹
脂の初期縮合物は、原料樹脂の種類、ブレンド比率、重
合度制御、変性等により適宜設計できる。例えば、変性
フェノール樹脂をベースにした樹脂で、特開昭60−1
7208号公報、特開昭60−171209号公報、特
開昭60−171210号公報で開示された熱硬化性樹
脂が挙げられる。熱硬化性樹脂に変性し得るものとして
は、上述のフェノール樹脂、フラン樹脂等の熱硬化性樹
脂、あるいはアスファルト、ピッチ類等の天然に産出す
る高い炭素化収率を有する材料、リグニン、セルロー
ス、タラガカンガム、アラビアガム、フミン類、各種糖
類などの比較的高い炭素収率を有する親水性物質が挙げ
られる。
【0012】また、本発明でいうガラス状カーボン材料
を含む複合材料集合体とは、前述のガラス状カーボン材
料と合成樹脂および/または炭素質フィラーとを含有す
る複合材料の集合体を意味する。合成樹脂としては、塩
化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂
等の熱可塑性樹脂、またはフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、メラ
ミン樹脂、アルキッド樹脂、キシレン樹脂などの熱硬化
性樹脂が挙げられる。炭素フィラーは、一般的な炭素材
料を意味するものであり、例えば残炭素率の高いリグニ
ンやピッチ等が挙げられる。
【0013】次に、本発明におけるテクスチャー方法に
ついて説明する。本発明のテクスチャー工程は、前記し
たような特定の密度を有するガラス状カーボン基板を、
酸化性雰囲気下で、200〜1000℃、好ましくは4
00〜700℃に加熱することにより行なわれる。酸化
性雰囲気は酸化性ガスの存在により得られ、酸化性ガス
としては酸素が好適である。必要に応じて、その他のガ
ス、例えば水蒸気、二酸化炭素等を用いてもよい。テク
スチャー工程における加熱温度、加熱時間等の条件は、
支持体のRa(中心線平均粗さ)が10〜100Å、且
つRp(中心線最大高さ)が50〜500Åとなるよう
に調節することが望ましい。上記の範囲内であるとヘッ
ドの浮上量低下とヘッドの張りつきを防止できる。本発
明のガラス状カーボン基板はCSS領域とデータ領域と
を有する磁気ディスクの製造に用いられる。このため、
本発明の加熱による酸化テクスチャー処理は、ガラス状
カーボン基板の一部の領域、通常CSS領域を含む領域
に施される。このためガラス状カーボン基板の一部に適
当なマスキング手段を施してガラス状カーボン基板のC
SS領域以外の部分(データ領域となる部分)を遮蔽す
る必要がある。
【0014】なお、本発明においてCSS領域とは、主
として磁気記録媒体の停止時に磁気ヘッドとの接触が生
じる領域であり、データ領域とは磁気記録媒体の停止時
・起動時に磁気ヘッドとの接触が生じず、主として磁気
記録を行なう領域であるが、CSS領域は必要に応じて
磁気記録を行なう領域として使用することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のテクスチャー方法に用い
られるガラス状カーボン基板は例えば次のような方法で
得られる。まず、前記したような熱硬化性樹脂と必要に
応じて配合される任意成分と混合し、所望の型に注入
し、加熱下で硬化させる。次いでこれをドーナツ状に加
工した後、更に昇温しつつ加熱し、真空中で加熱焼成し
た後、冷却することにより得られる。また、原料をガラ
ス板の間に注入して板状の樹脂とした後、ドーナツ状に
型抜きして同様に加熱焼成してもよい。テクスチャー処
理を施す前のガラス状カーボン基板の密度は前記したよ
うに1.4〜1.6g/cm3 の密度を有する必要があ
り、密度がこの範囲となるように基板の材料や加熱条件
等を適宜調節する。テクスチャー処理の前にガラス状カ
ーボン基板を予め表面研磨する。表面研磨の方法は粒径
0.1〜50μmの砥粒で行なうのが一般的である。テ
クスチャー処理をより均一に施すためには、ガラス状カ
ーボン基板がX線回折による(002)面の回折ピーク
の半値幅が3度以上であることが好ましく、また、前記
ガラス状カーボン基板の表面における3μm以上の表面
欠陥が1個/cm2 以下であることが好ましく、両者を
兼備することがより好ましい。
【0016】次いでガラス状カーボン基板のCSS領域
となる領域を含む一部の領域は露出させ、残りの部分に
マスキングを施した後、酸化性ガス、例えば酸素雰囲気
下で、200〜1000℃に加熱することによりテクス
チャー処理を行なう。マスキング手段としては、耐熱性
に優れたものが好ましく、水溶性コロイド系ホトレジス
ト、ポリ桂皮酸系ホトレジスト、環状ゴム系(芳香族ビ
スアジト系)ホトレジスト、ノボラック系(キノン、ジ
アジト系)ホトレジストなど、或いはホトレジ型のソル
ダーレジスト(エポキシ、アクリル系)など、市販、公
知のものが使用できる。
【0017】本発明において酸化テクスチャー処理は有
機物焼成炉を用いて大気下で行なうことができる。テク
スチャー工程における加熱温度、加熱時間等の条件は、
支持体のRa(中心線平均粗さ)が10〜100Å、且
つRp(中心線最大高さ)が50〜500Åとなるよう
に調節する。テクスチャー処理を終えたガラス状カーボ
ン基板は、常法に従って洗浄され、磁気ディスクの製造
に供される。
【0018】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1〜5及び比較例1〜5 ガラス状カーボン基板の作製 フルフリルアルコール500重量部、92%パラホルム
アルデヒド400重量部および水30重量部を85℃で
攪拌して溶解する。次いで、攪拌下でフェノール520
重量部、水酸化カルシウム9.5重量部および水45重
量部の混合液を滴下し、75℃で3時間反応させた。そ
の後フェノール80重量部、上記フェノール/水酸化カ
ルシウム/水混合液をさらに滴下し、85℃で2時間反
応させた。30℃に冷却後、30%パラトルエンスルホ
ン酸水溶液で中和した。この中和物を減圧下で脱水し、
170重量部の水を除去し、フルフリルアルコール50
0重量部を添加混合し、樹脂中の不溶分をメンブランフ
ィルターで濾過した。この樹脂が含むことのできる量を
測定したところ、35重量%であった。
【0020】この熱硬化性樹脂100重量部に対し、パ
ラトルエンスルホン酸70重量%、水20重量%、セル
ソルブ10重量%に混合液3.5重量部を添加し、十分
攪拌後、厚さ2mmの円盤状の型に注入し、減圧脱泡し
た。次いで、500℃で3時間、80℃で2日間加熱硬
化した。この熱硬化物を所定のドーナツ形状に加工し、
このあと有機物焼成炉で窒素雰囲気下で2〜5℃/時の
昇温速度で700℃まで加熱し、さらに0.5mTor
r程度の真空中にて5〜20℃/時の昇温速度で120
0℃まで加熱焼成し、この温度で2時間保持した後、冷
却し、ガラス状カーボン基板を得た。
【0021】このガラス状カーボン基板を粒径50〜
0.1μmの砥粒で鏡面研磨し、中心線粗さ(Ra)を
7〜15Åとした。ここで、Raは、触針式粗さ計(T
ENCOR P2)により、下記の条件で測定した。 触針径:0.6μm(針曲率半径) 触針押し付け圧力:7mg 測定長:250μm×8ヶ所 トレース速度:2.5μm/秒 カットオフ:1.25μm(ローパスフィルタ)。
【0022】また、このガラス状カーボン基板の密度は
1.5g/cm3 であり、またX線回折により2θ=2
0〜30°付近に表れる(002)面の回折ピークの半
値幅は3.9°であり、偏光顕微鏡および微分顕微鏡で
表面欠陥を観察したところ、3μm以上の欠陥(ボイド
やクラック)は0個/cm2 であった。同様の方法で、
形成条件を変えて、表1に示すような各種密度、半値
幅、表面欠陥密度を有するガラス状カーボン基板を作製
した。
【0023】テクスチャー処理 上記により得られたガラス状カーボン基板を表1に示す
条件で加熱してテクスチャー処理を行なった。なお、各
基板にはCSS領域となる部分を含む一部の領域以外の
部分にマスキング手段を施した。ここで、マスキング手
段は、ソルダーレジスト(S−222、TS−17、太
陽インキ製造 (株) 製)を基板表面に約10μmの厚さ
にスピンコートし、マスクパターンを介して紫外線(低
圧水銀灯:185nm、245nm)を照射し、データ
領域表面上のレジストを硬化させた。CSS領域のレジ
ストはアルカリ水溶液で除去した。また、比較例1は日
本ミクロコーティング社製#6000の研磨テープを用
い、加工圧1.5kg/cm2 、テープ振動300往復
/分、ワーク回転数50rpm、加工時間20秒間でテ
ープテクスチャーを行なった。各テクスチャー処理後の
Ra、Rp及びRv(中心線平均低さ)を測定した結果
を表1に示す。なお、Ra、Rp及びRvは前記と同様
の方法により触針式粗さ計にて測定した。
【0024】磁気ディスクの作製 テクスチャー処理後のガラス状カーボン基板上に、Ar
ガス圧3mTorr、基板温度200℃の条件下でDC
マグネトロンスパッタ装置を用いて、下地Cr膜を40
nm、Co−Cr−Pt−B磁性膜を50nm順に成膜
した。そしてCo−Cr−Ta磁性膜上に炭素保護膜を
15nm成膜し、更に該炭素保護膜上にパーフルオロポ
リエーテル系潤滑剤〔Z−03(モンテカチーニ社
製)〕を17Å塗布し、乾燥した。
【0025】特性評価 上記で得た各種磁気ディスクについて、CSS特性、グ
ライドハイト(GHT)特性及びエラー特性について以
下の方法により評価した。その結果を表1に示す。 *CSS特性;ヤマハ社製の薄膜ヘッドを用い、ヘッド
荷重3.5g、ヘッド浮上量2.8μインチ、4500
rpmで5秒間稼働、5秒間停止のサイクルを繰り返し
て行い、その際の静摩擦係数(μs)が0.6になるま
での回数を調べた。 *GHT特性;PROQUIP社製MG150Tを用
い、50%スライダヘッドを用いて行った。1.0μイ
ンチの浮上高さの通過率により、以下ように評価した。 S:通過率が90%以上 A:通過率が50%以上〜90%未満 B:通過率が30%以上〜50%未満 C:通過率が30%未満 *エラー特性;エラー特性はPROQUIP社製MG1
50T装置を用い、70%スライダヘッドを使用し、記
録密度51KFCZの条件で評価した。スライスレベル
は70%とし、16ビット未満のミッシングエラーの個
数をカウントし、以下のように評価した。 S:評価ディスクの50%以上がエラー個数が0〜5個
である。 A:評価ディスクの50%以上がエラー個数が6〜15
個である。 B:評価ディスクの50%以上がエラー個数が16〜4
5個である。 C:評価ディスクの50%以上がエラー個数が46個以
上である。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、磁気ディスク用カーボ
ン基板のゾーンテクスチャー処理を均質に施すことがで
き、CSS特性、GHT特性、エラー特性に優れた磁気
ディスクを得ることができる。また、本発明のゾーンテ
クスチャー方法は、大気中で行うことができるため、生
産効率が向上する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面研磨された密度1.4〜1.6cm
    3 のガラス状カーボン基板の一部をマスキングした後、
    該基板を酸化性雰囲気中で200〜1000℃の温度で
    加熱処理することにより、前記基板のマスキングされて
    いない表面を粗面化することを特徴とする磁気ディスク
    用基板のテクスチャー方法。
  2. 【請求項2】 前記基板のX線回折による(002)面
    の回折ピークの半値幅が3度以上である請求項1記載の
    磁気ディスク用基板のテクスチャー方法。
  3. 【請求項3】 前記基板における3μm以上の表面欠陥
    が1個/cm2 以下である請求項1又は2記載の磁気デ
    ィスク用基板のテクスチャー方法。
JP25335795A 1995-09-29 1995-09-29 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法 Pending JPH0997423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25335795A JPH0997423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25335795A JPH0997423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0997423A true JPH0997423A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17250220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25335795A Pending JPH0997423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0997423A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076677A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Wd Media Singapore Pte Ltd 磁気記録媒体の製造方法
JP2011076676A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Wd Media Singapore Pte Ltd パターンドメディアの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011076677A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Wd Media Singapore Pte Ltd 磁気記録媒体の製造方法
JP2011076676A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Wd Media Singapore Pte Ltd パターンドメディアの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0133684B1 (en) Substrate for a magnetic disc and method manufacturing same
JPH0997423A (ja) 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法
JPH0997422A (ja) 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法
JPH09208316A (ja) ガラス状炭素材料およびその製造方法
JPH0997424A (ja) 磁気ディスク用基板のテクスチャー方法
JPS6233759A (ja) 炭素被膜の製造方法
EP0121781A2 (en) Process for manufacturing glasslike carbon material
JPH0410124B2 (ja)
JPS59169915A (ja) ガラス状カーボン材料の製造方法
JPH01230471A (ja) 炭素材及びそ製造方法
JP3335262B2 (ja) 磁気記録媒体用基板及びその製造方法
JPH0647495B2 (ja) 炭素材及びその製造方法
JPS60171206A (ja) ガラス状カ−ボン材料からなる成形品
JPH0927119A (ja) 磁気記録媒体
KR100368937B1 (ko) 탄소박막을성막하기위한탄소표적물질및그제조방법
JPH0624844A (ja) 薄膜形成材料及びその製造方法並びに薄膜
JPH06236544A (ja) 磁気記録媒体の基板及びその製造方法並びに磁気記録媒体
JPH06215366A (ja) ディスク基板及びその製造方法
JPH03122007A (ja) 炭素材の製造方法
US5932349A (en) Substrate for magnetic recording medium
JPH0927120A (ja) 磁気記録媒体
JPH0620251A (ja) 磁気記録媒体の基板及び磁気記録媒体並びにその製造方法
JPH06349049A (ja) カーボン基板及び記録媒体
JPS60171210A (ja) ガラス状カ−ボン材料の製造方法
JPH05282661A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法