JPH0997223A - Tcpウィンドウスケールオプション実装方式 - Google Patents

Tcpウィンドウスケールオプション実装方式

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JPH0997223A
JPH0997223A JP7274683A JP27468395A JPH0997223A JP H0997223 A JPH0997223 A JP H0997223A JP 7274683 A JP7274683 A JP 7274683A JP 27468395 A JP27468395 A JP 27468395A JP H0997223 A JPH0997223 A JP H0997223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TCPウィンドウスケールオプションを使用
した通信を行うか否かを通信相手に応じて決定して無駄
なオプションの受け渡しや誤動作を防止する。 【解決手段】 コンピュータシステム100 から通信相手
へのコネクション確立要求時、送信ウィンドウ計算手段
400 は、通信相手がTCPウィンドウスケールオプショ
ンを使用した通信を行う通信相手であるか否かをテーブ
ル300 の情報に基づいて決定し、通信端点200 の受信デ
ータ格納バッファ210 の空きサイズから計算したウィン
ドウサイズだけを送信するか、それに加えてウィンドウ
スケールを送信するかを切りわける。同様に、通信相手
からのコネクション確立要求時、相手ウィンドウ情報格
納手段600 は、通信相手がTCPウィンドウスケールオ
プションを使用した通信を行う通信相手であるか否かを
テーブル300 の情報に基づいて決定し、通信端点200 の
格納領域230,240 への設定方法を切りわける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はTCPウィンドウス
ケールオプションをサポートしているコンピュータシス
テムに関し、特にTCPウィンドウスケールオプション
の実装方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TCPウィンドウスケールオプション
は、TCPのオプション(TCPの付加情報伝達手段)
の1つであり、64Kbyte以上の受信バッファサイ
ズの情報伝達に使用される。即ち、TCP/IPでは、
相手の受信バッファサイズを推測するにあたり、TCP
のウィンドウサイズを通信相手から受信することでその
サイズを相手の受信バッファサイズと推測してデータを
送信するが、ウィンドウサイズは64Kbyteまでし
か表現できないため、さらにTCPウィンドウスケール
という情報でもって受信バッファサイズがウィンドウサ
イズの何倍かを教えてもらい、64Kbyte以上の受
信バッファサイズに対応しようというものである。
【0003】TCPウィンドウスケールオプションに関
しては、Internet Architecture Board が発行, 管理し
ているInternet Protocol Familyに属するプロトコル等
の仕様および関連情報を規定する一連の文書群であるR
FC1323(1992年5月発行)に詳細な説明があ
り、特にTCPウィンドウスケールオプションの送信に
関して下記の2点が記載されている。
【0004】1つは、TCPウィンドウスケールオプシ
ョンをサポートしているシステム(コンピュータシステ
ム等)は、コネクション確立時に無条件に通信相手にT
CPウィンドウスケールを送信する点である。
【0005】残りの1つは、TCPウィンドウスケール
オプションをサポートしているシステムからTCPウィ
ンドウスケールが送信されてきた場合、TCPウィンド
ウスケールオプションをサポートしているシステムは、
無条件にその通信相手にTCPウィンドウスケールを送
信する点である。
【0006】なお、TCPに関しての文献としては、R
FC793があり、ホストアドレスの規定があるIPに
関しての文献としてはRFC791がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術においては、TCPウィンドウスケールオプション
をサポートしているシステムはコネクション確立時に無
条件に通信相手にTCPウィンドウスケールを送信する
ため、通信相手がTCPウィンドウスケールオプション
をサポートしていないシステムの場合、その送信自体が
無駄になるばかりか、TCPウィンドウスケールを受信
した通信相手が誤動作を起こす可能性があった。
【0008】また、TCPウィンドウスケールオプショ
ンをサポートしているシステムからTCPウィンドウス
ケールが送信されてきた場合、TCPウィンドウスケー
ルオプションをサポートしているシステムは、無条件に
その通信相手にTCPウィンドウスケールを送信するた
め、TCPウィンドウスケールオプションをサポートし
ているシステム同士では、必ずTCPウィンドウスケー
ルオプションを使用した通信を実行することになり、通
信相手によってTCPウィンドウスケールオプションを
使用した通信を行うか、使用しない通信を行うかを選択
することができなかった。
【0009】そこで本発明の第1の目的は、自コンピュ
ータシステムから通信相手へのコネクション確立要求
時、TCPウィンドウスケールオプションを使用した通
信を行うか、それを使用しない通信を行うかを、通信相
手に応じて選択し得るようにすることにより、TCPウ
ィンドウスケールオプションをサポートしていない通信
相手に対してTCPウィンドウスケールを送信してしま
う無駄を無くすと共に通信相手側での思わぬ誤動作を防
止し、また、TCPウィンドウスケールオプションをサ
ポートする通信相手であっても、TCPウィンドウスケ
ールオプションを使用した通信と使用しない通信とを自
由に選択できるようにすることにある。
【0010】また本発明の第2の目的は、TCPウィン
ドウスケールオプションをサポートしている通信相手か
ら自コンピュータシステムへのコネクション確立要求
時、TCPウィンドウスケールオプションを使用した通
信を行うか、それを使用しない通信を行うかを、通信相
手に応じて自由に選択し得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信データ格
納バッファと送信データ格納バッファと相手ウィンドウ
スケール格納領域と相手ウィンドウサイズ格納領域とを
持つ通信端点を有し、TCPウィンドウスケールオプシ
ョンをサポートしているコンピュータシステムにおい
て、下記のような構成を採用している。
【0012】第1の発明にあっては、上記の第1の目的
を達成するために、TCPウィンドウスケールオプショ
ンを使用した通信を行う通信相手を定めるための情報を
保持するテーブルと、自コンピュータシステムから通信
相手へのコネクション確立要求時に、その通信相手がT
CPウィンドウスケールオプションを使用した通信を行
う通信相手であるか否かを前記テーブルの情報に基づい
て決定し、TCPウィンドウスケールオプションを使用
した通信を行う通信相手である場合には通信端点の受信
データ格納バッファの空きサイズから計算したウィンド
ウサイズおよびウィンドウスケールを通信相手に送信
し、それ以外の通信相手の場合には通信端点の受信デー
タ格納バッファの空きサイズから計算したウィンドウサ
イズだけを通信相手に送信する送信ウィンドウ計算・通
知手段と、前記通信相手からのコネクション確立要求の
応答時に、ウィンドウサイズおよびウィンドウスケール
が送られてきた場合にはそれらを通信端点の相手ウィン
ドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケール格納
領域に格納し、ウィンドウサイズだけが送られてきた場
合にはそれを通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域
に格納する相手ウィンドウ情報格納手段と、前記通信相
手へのデータ送信時に、通信端点の相手ウィンドウサイ
ズ格納領域および相手ウィンドウスケール格納領域を参
照して通信相手の空きバッファ量を計算して、それに見
合った量のデータを通信端点の送信データ格納バッファ
から読み込んで通信相手へ送信する相手空きバッファ計
算・データ送信手段とを備えている。
【0013】この第1の発明においては、例えば、自コ
ンピュータシステムが通信する通信相手のうち、TCP
ウィンドウスケールオプションをサポートしている通信
相手であって且つ自コンピュータシステムがTCPウィ
ンドウスケールオプションを使用して通信したい通信相
手を定めるための情報がテーブルに保持されており、自
コンピュータシステムから通信相手へのコネクション確
立要求時に、送信ウィンドウ計算・通知手段が、その通
信相手がTCPウィンドウスケールオプションを使用し
た通信を行う通信相手であるか否かを前記テーブルの情
報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケールオプシ
ョンを使用した通信を行う通信相手である場合には通信
端点の受信データ格納バッファの空きサイズから計算し
たウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを通信相
手に送信し、それ以外の通信相手の場合には通信端点の
受信データ格納バッファの空きサイズから計算したウィ
ンドウサイズだけを通信相手に送信し、上記の通信相手
からのコネクション確立要求の応答時に、相手ウィンド
ウ情報格納手段が、ウィンドウサイズおよびウィンドウ
スケールが送られてきた場合にはそれらを通信端点の相
手ウィンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケ
ール格納領域に格納し、ウィンドウサイズだけが送られ
てきた場合にはそれを通信端点の相手ウィンドウサイズ
格納領域に格納し、相手ウィンドウスケール格納領域に
は値0を格納する。そして、自コンピュータから前記通
信相手へのデータ送信時に、相手空きバッファ計算・デ
ータ送信手段が、通信端点の相手ウィンドウサイズ格納
領域および相手ウィンドウスケール格納領域を参照して
通信相手の空きバッファ量を計算して、それに見合った
量のデータを通信端点の送信データ格納バッファから読
み込んで通信相手へ送信する。このような動作によっ
て、自コンピュータから通信相手に対して接続する際
に、TCPウィンドウスケールオプションをサポートし
ていない通信相手に対してTCPウィンドウスケールオ
プションを送信してしまう無駄を無くし且つ通信相手側
での思わぬ誤動作を防止でき、またTCPウィンドウス
ケールオプションをサポートする通信相手であっても、
TCPウィンドウスケールオプションを使用した通信と
使用しない通信とを自由に選択できる。
【0014】また第2の発明にあっては、上記第2の目
的を達成するために、TCPウィンドウスケールオプシ
ョンを使用した通信を行う通信相手を定めるための情報
を保持するテーブルと、通信相手から自コンピュータシ
ステムへのコネクション確立要求時にウィンドウサイズ
およびウィンドウスケールが送られてきた場合、その通
信相手がTCPウィンドウスケールオプションを使用し
た通信を行う通信相手であるか否かを前記テーブルの情
報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケールオプシ
ョンを使用した通信を行う通信相手であるときは、送ら
れてきたウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを
通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域および相手ウ
ィンドウスケール格納領域に格納し、それ以外の通信相
手の場合には、通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領
域に、送られてきたウィンドウサイズと予め定められた
値のうちの小さい側を格納し、相手ウィンドウスケール
格納領域には値0を格納する相手ウィンドウ情報格納手
段と、前記通信相手からのコネクション確立要求に対す
る応答時、その通信相手がTCPウィンドウスケールオ
プションを使用した通信を行う通信相手であるときは、
通信端点の受信データ格納バッファの空きサイズから計
算したウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを通
信相手に送信し、それ以外の通信相手の場合には通信端
点の受信データ格納バッファの空きサイズから計算した
ウィンドウサイズだけを通信相手に送信する送信ウィン
ドウ計算・通知手段と、前記通信相手へのデータ送信時
に、通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域および相
手ウィンドウスケール格納領域を参照して通信相手の空
きバッファ量を計算して、それに見合った量のデータを
通信端点の送信データ格納バッファから読み込んで通信
相手へ送信する空きバッファ計算・データ送信手段とを
備えている。
【0015】この第2の発明においては、例えば、自コ
ンピュータシステムが通信する通信相手のうち、TCP
ウィンドウスケールオプションをサポートしている通信
相手であって且つ自コンピュータシステムがTCPウィ
ンドウスケールオプションを使用して通信したい通信相
手を定めるための情報がテーブルに保持されており、通
信相手から自コンピュータシステムへのコネクション確
立要求時にウィンドウサイズおよびウィンドウスケール
が送られてきた場合、相手ウィンドウ情報格納手段が、
その通信相手がTCPウィンドウスケールオプションを
使用した通信を行う通信相手であるか否かを前記テーブ
ルの情報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケール
オプションを使用した通信を行う通信相手であるとき
は、送られてきたウィンドウサイズおよびウィンドウス
ケールを通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域およ
び相手ウィンドウスケール格納領域に格納し、それ以外
の通信相手の場合には、通信端点の相手ウィンドウサイ
ズ格納領域に予め定められた最大値を格納し、相手ウィ
ンドウスケール格納領域には値0を格納し、次いで、送
信ウィンドウ計算・通知手段が、前記通信相手からのコ
ネクション確立要求に対する応答時、その通信相手がT
CPウィンドウスケールオプションを使用した通信を行
う通信相手であるときは、通信端点の受信データ格納バ
ッファの空きサイズから計算したウィンドウサイズおよ
びウィンドウスケールを通信相手に送信し、それ以外の
通信相手の場合には通信端点の受信データ格納バッファ
の空きサイズから計算したウィンドウサイズだけを通信
相手に送信する。そして、自コンピュータシステムから
前記通信相手へのデータ送信時に、空きバッファ計算・
データ送信手段が、通信端点の相手ウィンドウサイズ格
納領域および相手ウィンドウスケール格納領域を参照し
て通信相手の空きバッファ量を計算して、それに見合っ
た量のデータを通信端点の送信データ格納バッファから
読み込んで通信相手へ送信する。このような動作によっ
て、TCPウィンドウスケールオプションをサポートし
ている通信相手であっても、TCPウィンドウスケール
オプションを使用した通信と使用しない通信とを自由に
選択できる。
【0016】さらに第3の発明にあっては、上記第1お
よび第2の目的を達成するために、上記第1の発明と上
記第2の発明との構成を兼ね備えている。即ち、TCP
ウィンドウスケールオプションを使用した通信を行う通
信相手を定めるための情報を保持するテーブルと、自コ
ンピュータシステムから通信相手へのコネクション確立
要求時に、その通信相手がTCPウィンドウスケールオ
プションを使用した通信を行う通信相手であるか否かを
前記テーブルの情報に基づいて決定し、TCPウィンド
ウスケールオプションを使用した通信を行う通信相手で
ある場合には通信端点の受信データ格納バッファの空き
サイズから計算したウィンドウサイズおよびウィンドウ
スケールを通信相手に送信し、それ以外の通信相手の場
合には通信端点の受信データ格納バッファの空きサイズ
から計算したウィンドウサイズだけを通信相手に送信
し、通信相手からのコネクション確立要求に対する応答
時に、その通信相手がTCPウィンドウスケールオプシ
ョンを使用した通信を行う通信相手であるときは、通信
端点の受信データ格納バッファの空きサイズから計算し
たウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを通信相
手に送信し、それ以外の通信相手の場合には通信端点の
受信データ格納バッファの空きサイズから計算したウィ
ンドウサイズだけを通信相手に送信する送信ウィンドウ
計算・通知手段と、前記通信相手からのコネクション確
立要求の応答時に、ウィンドウサイズおよびウィンドウ
スケールが送られてきた場合にはそれらを通信端点の相
手ウィンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケ
ール格納領域に格納し、ウィンドウサイズだけが送られ
てきた場合にはそれを通信端点の相手ウィンドウサイズ
格納領域に格納し、前記通信相手から自コンピュータシ
ステムへのコネクション確立要求時にウィンドウサイズ
およびウィンドウスケールが送られてきた場合には、そ
の通信相手がTCPウィンドウスケールオプションを使
用した通信を行う通信相手であるか否かを前記テーブル
の情報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケールオ
プションを使用した通信を行う通信相手であるときは、
送られてきたウィンドウサイズおよびウィンドウスケー
ルを通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域および相
手ウィンドウスケール格納領域に格納し、それ以外の通
信相手の場合には、通信端点の相手ウィンドウサイズ格
納領域に、送られてきたウィンドウサイズと予め定めら
れた値のうち小さい側を格納し、相手ウィンドウスケー
ル格納領域には値0を格納する相手ウィンドウ情報格納
手段と、前記通信相手へのデータ送信時に、通信端点の
相手ウィンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウス
ケール格納領域を参照して通信相手の空きバッファ量を
計算して、それに見合った量のデータを通信端点の送信
データ格納バッファから読み込んで通信相手へ送信する
空きバッファ計算・データ送信手段とを備えている。
【0017】前記テーブルに格納する情報としては各種
のものが考えられる。例えば、TCPウィンドウスケー
ルオプションを使用した通信を行う通信相手のアドレス
そのものを格納して良い。この場合は、通信しようとす
る通信相手のアドレスがそのテーブルに存在するか否か
を調べることで、通信相手単位での選択が可能となる。
また、TCPウィンドウスケールオプションを使用した
通信を行う通信相手の属するネットワークアドレス,サ
ブネットワークアドレスそのものを格納しても良い。こ
の場合は、通信しようとする通信相手のネットワークア
ドレス,サブネットワークアドレスがそのテーブルに存
在するか否かを調べることで、ネットワーク単位での選
択が可能となる。
【0018】また、前記テーブルに、判定対象とする通
信相手のアドレスをマスクするマスク情報と、該マスク
情報で判定対象となる通信相手のアドレスをマスクした
結果と比較すべきマスク済基準アドレスとの組を少なく
とも1つ格納するようにしても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は本発明を適用したコンピュータシス
テムの一例を示す要部ブロック図である。この例のコン
ピュータシステム100は、受信データ格納バッファ2
10と送信データ格納バッファ220と相手ウィンドウ
スケール格納領域230と相手ウィンドウサイズ格納領
域240とを持つ通信端点200と、ウィンドウスケー
ルオプションテーブル300と、送信ウィンドウ計算手
段400と、空きバッファ計算手段500と、相手ウィ
ンドウ情報格納手段600と、送信ウィンドウ通知手段
700と、データ送信手段800とを有している。ここ
で、送信ウィンドウ計算手段400と送信ウィンドウ通
知手段700とで請求項で言う送信ウィンドウ計算・通
知手段が構成され、相手空きバッファ計算手段500と
データ送信手段800とで請求項で言う相手空きバッフ
ァ計算・データ送信手段が構成される。また、910,
920,930はコンピュータシステム100の通信相
手となるコンピュータシステム(ホスト)である。な
お、図1ではコンピュータシステム100が有するデー
タ受信手段などその他通信に関連する他の手段は図示を
省略してある。
【0021】ウィンドウスケールオプションテーブル3
00には、コンピュータシステム100がTCPウィン
ドウスケールオプションを使用した通信を行う通信相手
を定めるための情報が事前に設定されている。例えば、
通信相手となるホストがホスト910,920,930
の3つとし、そのうち、ホスト910がTCPウィンド
ウスケールオプションをサポートしていないホスト、ホ
スト920がTCPウィンドウスケールオプションをサ
ポートしているがTCPウィンドウスケールオプション
を使用しないで通信したいとコンピュータシステム10
0が考えているホスト、ホスト930がTCPウィンド
ウスケールオプションをサポートしており且つそれを使
用して通信したいとコンピュータシステム100が考え
ているホストである場合、ウィンドウスケールオプショ
ンテーブル300には、ホスト930だけがTCPウィ
ンドウスケールオプションを使用した通信を行う通信相
手の範囲に含まれるような情報が事前に格納されてい
る。
【0022】送信ウィンドウ計算手段400は、コンピ
ュータシステム100から通信相手へのコネクション確
立要求時および通信相手からのコネクション確立要求に
対する応答時に、その通信相手がTCPウィンドウスケ
ールオプションを使用した通信を行う通信相手であるか
否かをウィンドウスケールオプションテーブル300の
情報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケールオプ
ションを使用した通信を行う通信相手である場合には通
信端点200の受信データ格納バッファ210の空きサ
イズから計算したウィンドウサイズおよびウィンドウス
ケールを送信ウィンドウ通知手段700に伝え、それ以
外の通信相手の場合には通信端点200の受信データ格
納バッファ210の空きサイズから計算したウィンドウ
サイズだけを送信ウィンドウ通知手段700に伝える。
【0023】送信ウィンドウ通知手段700は、送信ウ
ィンドウ計算手段400によって計算されたウィンドウ
サイズおよびウィンドウスケールまたはウィンドウサイ
ズのみを通信相手に送信する手段である。
【0024】他方、相手ウィンドウ情報格納手段600
は、通信相手からのコネクション確立要求の応答時に、
ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが送られて
きた場合にはそれらを通信端点200の相手ウィンドウ
サイズ格納領域240および相手ウィンドウスケール格
納領域230に格納し、ウィンドウサイズだけが送られ
てきた場合にはそれを通信端点200の相手ウィンドウ
サイズ格納領域240に格納し、相手ウィンドウスケー
ル格納領域230には値0を格納する手段である。ま
た、相手ウィンドウ情報格納手段600は、通信相手か
らコンピュータシステム100へのコネクション確立要
求時にウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが送
られてきた場合にはその通信相手がTCPウィンドウス
ケールオプションを使用した通信を行う通信相手である
か否かをウィンドウスケールオプションテーブル300
の情報に基づいて決定し、TCPウィンドウスケールオ
プションを使用した通信を行う通信相手であるときは、
送られてきたウィンドウサイズおよびウィンドウスケー
ルを通信端点200の相手ウィンドウサイズ格納領域2
40および相手ウィンドウスケール格納領域230に格
納し、それ以外の通信相手の場合には、通信端点200
の相手ウィンドウサイズ格納領域240に、送られてき
たウィンドウサイズと予め定められた値のうちの小さい
側を格納し、相手ウィンドウスケール格納領域には値0
を格納する処理を行う。
【0025】また、相手空きバッファ計算手段500
は、コンピュータシステム100から通信相手へのデー
タ送信時に、通信端点200の相手ウィンドウサイズ格
納領域240および相手ウィンドウスケール格納領域2
30を参照して通信相手の空きバッファ量を計算する手
段であり、データ送信手段800は、その計算された空
きバッファ量に見合った量のデータを通信端点200の
送信データ格納バッファ220から読み込んで通信相手
へ送信する手段である。
【0026】コンピュータシステム100と通信相手と
の通信は、コンピュータシステム100から通信相手へ
の接続要求で開始される場合と、通信相手からコンピュ
ータシステム100への接続要求で開始される場合との
2通りがある。図2および図3はその両者の場合の通信
手順の概要とコンピュータシステム100内の各手段の
動作順序とを示している。
【0027】コンピュータシステム100から通信相手
へ接続要求を出して通信を行う場合、図2に示すよう
に、接続要求時にコンピュータシステム100から通信
相手へコネクション確立要求が出され、そのとき送信ウ
ィンドウ計算手段400と送信ウィンドウ通知手段70
0とが動作する。次に、通信相手からの接続要求の応答
時に通信相手からコンピュータシステム100へコネク
ション確立要求の応答が出されるが、そのとき相手ウィ
ンドウ情報格納手段600が動作する。そして、その後
にコンピュータシステム100と通信相手との間でデー
タ送受信が行われ、コンピュータシステム100から通
信相手へデータを送信する際に、相手空きバッファ計算
手段500とデータ送信手段800とが動作する。
【0028】他方、通信相手からの接続要求による通信
では、図3に示すように、接続要求時に通信相手からコ
ンピュータシステム100へコネクション確立要求が出
され、そのとき相手ウィンドウ情報格納手段600が動
作する。次に、コンピュータシステム100からの接続
要求の応答時にコンピュータシステム100から通信相
手へコネクション確立要求の応答が出されるが、そのと
き送信ウィンドウ計算手段400と送信ウィンドウ通知
手段700とが動作する。そして、図2と同様に通信相
手との間で送受信が行われ、コンピュータシステム10
0から通信相手へデータを送信する際に、相手空きバッ
ファ計算手段500とデータ送信手段800とが動作す
る。
【0029】図4は送信ウィンドウ計算手段400の処
理例を示すフローチャート、図5および図6は相手ウィ
ンドウ情報格納手段600の処理例を示すフローチャー
トである。以下、各図を参照して本実施例の動作を説明
する。
【0030】○コンピュータシステム100から通信相
手への接続要求による通信時 コンピュータシステム100が通信相手に対してコネク
ションを確立しようとする場合、送信ウィンドウ計算手
段400は、図4に示す処理を開始し、先ず、通信端点
200の受信データ格納バッファ210を調べて受信格
納バッファの空きバッファサイズを計算する(S1)。
次に、今回の通信相手がTCPウィンドウスケールオプ
ションを使用して通信する通信相手であるか否かをウィ
ンドウスケールオプションテーブル300に設定された
情報に従って判断する(S2)。通信相手がTCPウィ
ンドウスケールオプションを使用して通信する通信相手
でない場合(S2でNO)、ステップS1で求めた空き
バッファサイズが64Kbyte以上かどうかを調べ
(S3)、64Kbyte以上の場合は65535をウ
ィンドウサイズとし(S4)、64Kbyte未満の場
合は空きバッファサイズそのものの値をウィンドウサイ
ズとし(S5)、そのウィンドウサイズを送信ウィンド
ウ通知手段700に通知する(S6)。なお、6553
5はアンサインドショートによって表現できるウィンド
ウサイズの最大値に相当する。
【0031】他方、今回の通信相手がTCPウィンドウ
スケールオプションを使用して通信する通信相手であっ
た場合(S2でYES)、送信ウィンドウ計算手段40
0は、ステップS1で求めた空きバッファサイズが64
Kbyte以上かどうかを調べ(S7)、64Kbyt
e未満の場合は、その空きバッファサイズそのものの値
をウィンドウサイズにすると共にウィンドウスケールの
値は「0」とし(S9)、これらを送信ウィンドウ通知
手段700に通知する(S10)。また、ステップS1
で求めた空きバッファサイズが64Kbyte以上であ
った場合は、商が64Kbyte未満になるまで繰り返
し2で割算し(S7,S8)、64Kbyte未満とな
った時点の商の値をウィンドウサイズにすると共に、2
で割った回数をウィンドウスケールとし(S9)、これ
らを送信ウィンドウ通知手段700に通知する(S1
0)。
【0032】送信ウィンドウ通知手段700は、送信ウ
ィンドウ計算手段400からウィンドウサイズしか通知
されなかった場合はウィンドウサイズのみを通信相手に
通知し、ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが
通知された場合は、ウィンドウサイズとウィンドウスケ
ールとを通信相手に通知する。このことにより、ウィン
ドウスケールを通知したい通信相手にのみウィンドウス
ケールを通知することができる。
【0033】上述したコンピュータシステム100から
通信相手へのコネクション確立要求に対して、通信相手
からコネクション確立要求の応答があった場合、相手ウ
ィンドウ情報格納手段600は、図5に示す処理を開始
する。先ず、コネクション確立要求の応答で通信相手か
らウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが通知さ
れたか、ウィンドウサイズしか通知されなかったかを判
別する(S21)。通信相手からウィンドウサイズしか
通知されてこなかった場合(S21でNO)、通信端点
200の相手ウィンドウサイズ格納領域240に、その
通知されたウィンドウサイズを格納し、相手ウィンドウ
スケール格納手段230には値0を格納する(S2
2)。他方、通信相手からウィンドウサイズおよびウィ
ンドウスケールが通知された場合(S21でYES)、
通信端点200の相手ウィンドウサイズ格納領域240
に、その通知されたウィンドウサイズを、相手ウィンド
ウスケール格納領域230に、その通知されたウィンド
ウスケールをそれぞれ格納する(S23)。
【0034】その後、コンピュータシステム100と通
信相手との間でデータの送受信が行われる。このとき、
相手空きバッファ計算手段500は自コンピュータシス
テム100から通信相手へのデータ送信要求があった場
合、通信端点200の相手ウィンドウスケール格納領域
230に格納されているウィンドウスケールの値の回数
分、相手ウィンドウサイズ格納領域240に格納されて
いるウィンドウサイズに2を乗算して、その値をデータ
送信手段800に通知する。即ち、ウィンドウスケール
をa,ウィンドウサイズをbとすると、b×2a を通知
する。データ送信手段800は、相手空きバッファ計算
手段500から通知された値分だけ、データを送信デー
タ格納バッファ220から読み出して通信相手に送信す
る。但し、送信データ格納バッファ220に格納されて
いるデータ量が前記の値より少ない場合には、存在する
データだけを通信相手に送信する。
【0035】以上のような動作が行われることから、図
1のホスト910の如くTCPウィンドウスケールオプ
ションをサポートしておらず、そのためにウィンドウス
ケールオプションテーブル300でTCPウィンドウス
ケールオプションを使用した通信を行う通信相手から除
外されている通信相手の場合、コンピュータシステム1
00から通信相手へのコネクション確立要求時に、図4
のステップS3〜S6が実行され、ウィンドウスケール
は送信されず、TCPウィンドウスケールオプションを
使用しない通信が行われる。また、ホスト920の如く
TCPウィンドウスケールオプションをサポートしてい
るが、ウィンドウスケールオプションテーブル300の
情報によってTCPウィンドウスケールオプションを使
用した通信を行う通信相手から除外されている通信相手
の場合、コンピュータシステム100から通信相手への
コネクション確立要求時に、図4のステップS3〜S6
が実行され、ウィンドウスケールは送信されない。この
ため、TCPウィンドウスケールオプションを使用しな
い通信が行われる。なお、ホスト930の場合は、図4
のステップS7〜S10が実行されるため、TCPウィ
ンドウスケールオプションを使用した通信が行われる。
【0036】○通信相手からコンピュータシステム10
0への接続要求による通信時 通信相手からコンピュータシステム100への接続要求
に際して、通信相手からコネクション確立要求が出され
ると、コンピュータシステム100の相手ウィンドウ情
報格納手段600は、図6に示す処理を開始する。先
ず、通信相手からウィンドウサイズとウィンドウスケー
ルとが送られてきたか、ウィンドウサイズのみ送られて
きたかを判別する(S31)。そして、ウィンドウサイ
ズとウィンドウスケールとが送られてきた場合は(S3
1でYES)、その通信相手がTCPウィンドウスケー
ルオプションを使用した通信を行いたい通信相手である
か否かをウィンドウスケールオプションテーブル300
の情報に基づいて決定し(S32)、TCPウィンドウ
スケールオプションを使用した通信を行いたい通信相手
であるときは(S32でYES)、送られてきたウィン
ドウサイズおよびウィンドウスケールを通信端点200
の相手ウィンドウサイズ格納領域240および相手ウィ
ンドウスケール格納領域230に格納する(S33)。
【0037】他方、その通信相手がTCPウィンドウス
ケールオプションを使用した通信を行いたくない通信相
手である場合(S32でNO)、送られてきたウィンド
ウスケールの値を見て、0であれば(S34でYE
S)、送られてきたウィンドウサイズを通信端点200
の相手ウィンドウサイズ格納領域240に格納し、相手
ウィンドウスケール格納領域230に値0を格納する
(S35)。また、送られてきたウィンドウスケールの
値が0でなければ(S34でNO)、値65535を相
手ウィンドウサイズ格納領域240に格納し、相手ウィ
ンドウスケール格納領域230に値0を格納する(S3
6)。
【0038】そして、相手ウィンドウ情報格納格納手段
600は、通信相手からコネクション確立要求があった
ことを送信ウィンドウ計算手段400に通知する(S3
7)。
【0039】また、コネクション確立要求時に通信相手
からウィンドウサイズだけしか送られてこなかったと判
別された場合(S31でNO)、相手ウィンドウ情報格
納手段600は、送られてきたウィンドウサイズを通信
端点200の相手ウィンドウサイズ格納領域240に格
納し、相手ウィンドウスケール格納領域230に値0を
格納する(S35)。そして、通信相手からコネクショ
ン確立要求があったことを送信ウィンドウ計算手段40
0に通知する(S37)。
【0040】上記の通知を受けた送信ウィンドウ計算手
段400では、図4に示した処理を実行する。即ち、通
信端点200の受信データ格納バッファ210を調べて
受信格納バッファの空きバッファサイズを計算し(S
1)、今回の通信相手がTCPウィンドウスケールオプ
ションを使用して通信する通信相手であるか否かをウィ
ンドウスケールオプションテーブル300に設定された
情報に従って判断する(S2)。なお、その通信相手が
TCPウィンドウスケールオプションを使用して通信し
たい通信相手であるか否かは相手ウィンドウ情報格納手
段600で既に判定しているので、その判定結果を送信
ウィンドウ計算手段400が利用するようにしても良
い。そして、通信相手がTCPウィンドウスケールオプ
ションを使用して通信したい通信相手でない場合は(S
2でNO)、ステップS1で求めた空きバッファサイズ
が64Kbyte以上かどうかを調べ(S3)、64K
byte以上の場合は65535をウィンドウサイズと
し(S4)、64Kbyte未満の場合は空きバッファ
サイズそのものの値をウィンドウサイズとし(S5)、
そのウィンドウサイズを送信ウィンドウ通知手段700
に通知する(S6)。他方、今回の通信相手がTCPウ
ィンドウスケールオプションを使用して通信する通信相
手であった場合は(S2でYES)、ステップS1で求
めた空きバッファサイズが64Kbyte以上かどうか
を調べ(S7)、64Kbyte未満の場合は、その空
きバッファサイズそのものの値をウィンドウサイズにす
ると共にウィンドウスケールの値は「0」とし(S
9)、これらを送信ウィンドウ通知手段700に通知す
る(S10)。また、ステップS1で求めた空きバッフ
ァサイズが64Kbyte以上であった場合は、商が6
4Kbyte未満になるまで繰り返し2で割算し(S
7,S8)、64Kbyte未満となった時点の商の値
をウィンドウサイズにすると共に、2で割った回数をウ
ィンドウスケールとし(S9)、これらを送信ウィンド
ウ通知手段700に通知する(S10)。
【0041】送信ウィンドウ通知手段700は、送信ウ
ィンドウ計算手段400からウィンドウサイズしか通知
されなかった場合はウィンドウサイズのみを通信相手に
通知し、ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが
通知された場合は、ウィンドウサイズとウィンドウスケ
ールとを通信相手に通知する。
【0042】その後、コンピュータシステム100と通
信相手との間でデータの送受信が行われ、自コンピュー
タシステム100から通信相手へのデータ送信要求があ
った場合、相手空きバッファ計算手段500およびデー
タ送信手段800によって前述したと同様の動作が行わ
れる。
【0043】以上のような動作が行われることから、図
1のホスト920の如くTCPウィンドウスケールオプ
ションをサポートしているが、ウィンドウスケールオプ
ションテーブル300の情報によってTCPウィンドウ
スケールオプションを使用した通信を行いたい通信相手
から除外されている通信相手の場合、その通信相手から
のコンピュータシステム100へのコネクション確立要
求時に、図6のステップS34〜S37,図4のステッ
プS3〜S6が実行される。このため、TCPウィンド
ウスケールオプションを使用しない通信が行われる。な
お、ホスト930の場合は、図6のステップS33,S
37,図4のステップS7〜S10が実行されるため、
TCPウィンドウスケールオプションを使用した通信が
行われる。また、ホスト910の場合は、図6のステッ
プS31,S35,S37、図4のステップS3〜S6
が実行されるため、TCPウィンドウスケールオプショ
ンを使用しない通信が行われる。
【0044】次にウィンドウスケールオプションテーブ
ル300に格納される情報の例について説明する。
【0045】○例1 ウィンドウスケールオプションテーブル300には、コ
ンピュータシステム100がTCPウィンドウスケール
オプションを使用した通信を行いたい通信相手のアドレ
スそのものが格納される。この場合、送信ウィンドウ計
算手段400および相手ウィンドウ情報格納手段600
は、通信しようとする通信相手のアドレスがウィンドウ
スケールオプションテーブル300に格納されているか
否かで判定を行う。
【0046】○例2 ウィンドウスケールオプションテーブル300には、コ
ンピュータシステム100がTCPウィンドウスケール
オプションを使用した通信を行いたい通信相手の属する
ネットワークアドレスあるいはサブネットワークアドレ
スそのものが格納される。この場合は、送信ウィンドウ
計算手段400および相手ウィンドウ情報格納手段60
0は、通信しようとする通信相手のネットワークアドレ
スあるいはサブネットワークアドレスがウィンドウスケ
ールオプションテーブル300に格納されているか否か
で判定を行う。
【0047】○例3 ウィンドウスケールオプションテーブル300には、図
7に示すように、判定対象とする通信相手のアドレスを
マスクするマスク情報と、このマスク情報で判定対象と
なる通信相手のアドレスをマスクした結果と比較すべき
マスク済基準アドレスとの組701〜703が格納され
る。この場合、送信ウィンドウ計算手段400および相
手ウィンドウ情報格納手段600は、通信しようとする
通信相手のアドレスをテーブル中のマスク情報でマスク
した結果(アドレスとマスク情報との論理積の結果)
が、その組中のマスク済基準アドレスと一致するか否か
で判定を行う。以下、この例3について詳しく説明す
る。
【0048】一般にTCP/IPにおいて通信相手のア
ドレス(IPアドレス)は、32ビットで表現され、通
常1オクテット(8ビット)を単位としてピリオドで区
切って表記される。マスク情報はこのアドレスをマスク
するもので、16進数で8桁のサイズを有する。図7の
組701は、マスク情報が0xffffffffなの
で、このマスク情報を使用して通信相手のアドレスをマ
スクした結果は、その通信相手のアドレスそのものにな
る。従って、組701は、アドレス「134.200.
100.5」を有する特定の通信相手のみをTCPウィ
ンドウスケールオプションを使用した通信相手として指
定する情報となる。同様に、組702も、アドレス「1
34.200.100.7」を有する特定の通信相手の
みをTCPウィンドウスケールオプションを使用した通
信相手として指定する情報となる。
【0049】他方、組703は、マスク情報としてネッ
トマスク,サブネットマスクを使用したものである。即
ち、例の場合、マスク情報は0xffffff00なの
で、通信相手のアドレスの上位3オクテットはそのまま
で、下位1オクテットがマスクされて強制的に0にな
る。従って、組703は、アドレス「134.200.
102.X」(Xは任意の値)を有する通信相手すべて
をTCPウィンドウスケールオプションを使用した通信
相手として指定する情報となる。このため、アドレスの
上位3オクテットがネットワークアドレスとなるクラス
の場合、ネットワークアドレス「134.200.10
2.」のネットワークに属する全通信相手を指定でき、
またサブネットワークを導入している場合には所定のサ
ブネットワークに属する全通信相手を指定できる。な
お、マスク情報を0xfffffff0にすると、或る
ネットワークや或るサブネットワークに属する全通信相
手を2つのグループにグループ化した場合の一方のグル
ープのみをTCPウィンドウスケールオプションを使用
した通信相手として指定することができる。
【0050】なお、以上の説明では、ウィンドウスケー
ルオプションテーブル300にアドレス(マスクを使用
する場合にはマスク済のアドレス)が格納されていた通
信相手を、TCPウィンドウスケールオプションを使用
した通信相手としたが、その反対に、ウィンドウスケー
ルオプションテーブル300にアドレスが格納されてい
ない通信相手をTCPウィンドウスケールオプションを
使用した通信相手と判断するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば下記
のような効果を得ることができる。
【0052】TCPウィンドウスケールオプションを使
用した通信を行う通信相手の範囲をテーブルの設定情報
によって指定できるので、TCPウィンドウスケールオ
プションをサポートしていない通信相手に対しての、T
CPウィンドウスケールオプションの無駄な送信や通信
相手側での思わぬ誤動作を防止でき、またTCPウィン
ドウスケールオプションをサポートする通信相手であっ
ても、TCPウィンドウスケールオプションを使用した
通信と使用しない通信とを自由に選択することができ
る。
【0053】テーブルに、マスク情報と、該マスク情報
で判定対象となる通信相手のアドレスをマスクした結果
と比較すべきマスク済基準アドレスとの組を格納する構
成によれば、個々の通信相手単位での選択,ネットワー
ク単位での選択,サブネットワーク単位での選択等の混
在が同一の判定処理にて実現でき、またテーブルに設定
すべき情報量の削減が可能となる。即ち、例えば、通信
相手のアドレスそのものを格納する構成によれば、ネッ
トワークやサブネットワーク内の幾つかの通信相手だけ
を選択する場合には問題は少ないが、それに加えて或る
ネットワークや或るサブネットワーク内の全通信相手を
も選択する場合には、それに属する全ての通信相手のア
ドレスをテーブルに設定する必要があり、大容量のテー
ブルが必要となる。また、通信相手のネットワークアド
レスやサブネットワークアドレスそのものを格納する構
成によれば、ネットワークやサブネットワーク単位の選
択は少ない情報量で可能になるが、通信相手単位の選択
が行えないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したコンピュータシステムの一例
を示す要部ブロック図である。
【図2】コンピュータシステムから通信相手への接続要
求で開始される通信手順の概要とコンピュータシステム
内の各手段の動作順序とを示す図である。
【図3】通信相手からコンピュータシステムへの接続要
求で開始される通信手順の概要とコンピュータシステム
内の各手段の動作順序とを示す図である。
【図4】送信ウィンドウ計算手段の処理例を示すフロー
チャートである。
【図5】相手ウィンドウ情報格納手段が通信相手からの
コネクション確立要求応答時に行う処理例を示すフロー
チャートである。
【図6】相手ウィンドウ情報格納手段が通信相手からコ
ネクション確立要求を受信したときに行う処理例を示す
フローチャートである。
【図7】ウィンドウスケールオプションテーブルに格納
される情報の例を示す図である。
【符号の説明】
100…コンピュータシステム 200…通信端点 210…受信データ格納バッファ 220…送信データ格納バッファ 230…相手ウィンドウスケール格納領域 240…相手ウィンドウサイズ格納領域 300…ウィンドウスケールオプションテーブル 400…送信ウィンドウ計算手段 500…相手空きバッファ計算手段 600…相手ウィンドウ情報格納手段 700…送信ウィンドウ通知手段 800…データ送信手段 910,920,930…通信相手となるホスト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データ格納バッファと送信データ格
    納バッファと相手ウィンドウスケール格納領域と相手ウ
    ィンドウサイズ格納領域とを持つ通信端点を有し、TC
    Pウィンドウスケールオプションをサポートしているコ
    ンピュータシステムにおいて、 TCPウィンドウスケールオプションを使用した通信を
    行う通信相手を定めるための情報を保持するテーブル
    と、 自コンピュータシステムから通信相手へのコネクション
    確立要求時に、その通信相手がTCPウィンドウスケー
    ルオプションを使用した通信を行う通信相手であるか否
    かを前記テーブルの情報に基づいて決定し、TCPウィ
    ンドウスケールオプションを使用した通信を行う通信相
    手である場合には通信端点の受信データ格納バッファの
    空きサイズから計算したウィンドウサイズおよびウィン
    ドウスケールを通信相手に送信し、それ以外の通信相手
    の場合には通信端点の受信データ格納バッファの空きサ
    イズから計算したウィンドウサイズだけを通信相手に送
    信する送信ウィンドウ計算・通知手段と、 前記通信相手からのコネクション確立要求の応答時に、
    ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが送られて
    きた場合にはそれらを通信端点の相手ウィンドウサイズ
    格納領域および相手ウィンドウスケール格納領域に格納
    し、ウィンドウサイズだけが送られてきた場合にはそれ
    を通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域に格納して
    相手ウィンドウスケール格納領域には値0を格納する相
    手ウィンドウ情報格納手段と、 前記通信相手へのデータ送信時に、通信端点の相手ウィ
    ンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケール格
    納領域を参照して通信相手の空きバッファ量を計算し
    て、それに見合った量のデータを通信端点の送信データ
    格納バッファから読み込んで通信相手へ送信する空きバ
    ッファ計算・データ送信手段とを備えることを特徴とす
    るTCPウィンドウスケールオプション実装方式。
  2. 【請求項2】 受信データ格納バッファと送信データ格
    納バッファと相手ウィンドウスケール格納領域と相手ウ
    ィンドウサイズ格納領域とを持つ通信端点を備え、TC
    Pウィンドウスケールオプションをサポートしているコ
    ンピュータシステムにおいて、 TCPウィンドウスケールオプションを使用した通信を
    行う通信相手を定めるための情報を保持するテーブル
    と、 通信相手から自コンピュータシステムへのコネクション
    確立要求時にウィンドウサイズおよびウィンドウスケー
    ルが送られてきた場合、その通信相手がTCPウィンド
    ウスケールオプションを使用した通信を行う通信相手で
    あるか否かを前記テーブルの情報に基づいて決定し、T
    CPウィンドウスケールオプションを使用した通信を行
    う通信相手であるときは、送られてきたウィンドウサイ
    ズおよびウィンドウスケールを通信端点の相手ウィンド
    ウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケール格納領
    域に格納し、それ以外の通信相手の場合には、通信端点
    の相手ウィンドウサイズ格納領域に、送られてきたウィ
    ンドウサイズと予め定められた値のうちの小さい側を格
    納し、相手ウィンドウスケール格納領域には値0を格納
    する相手ウィンドウ情報格納手段と、 前記通信相手からのコネクション確立要求に対する応答
    時、その通信相手がTCPウィンドウスケールオプショ
    ンを使用した通信を行う通信相手であるときは、通信端
    点の受信データ格納バッファの空きサイズから計算した
    ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを通信相手
    に送信し、それ以外の通信相手の場合には通信端点の受
    信データ格納バッファの空きサイズから計算したウィン
    ドウサイズだけを通信相手に送信する送信ウィンドウ計
    算・通知手段と、 前記通信相手へのデータ送信時に、通信端点の相手ウィ
    ンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケール格
    納領域を参照して通信相手の空きバッファ量を計算し
    て、それに見合った量のデータを通信端点の送信データ
    格納バッファから読み込んで通信相手へ送信する空きバ
    ッファ計算・データ送信手段とを備えることを特徴とす
    るTCPウィンドウスケールオプション実装方式。
  3. 【請求項3】 受信データ格納バッファと送信データ格
    納バッファと相手ウィンドウスケール格納領域と相手ウ
    ィンドウサイズ格納領域とを持つ通信端点を備え、TC
    Pウィンドウスケールオプションをサポートしているコ
    ンピュータシステムにおいて、 TCPウィンドウスケールオプションを使用した通信を
    行う通信相手を定めるための情報を保持するテーブル
    と、 自コンピュータシステムから通信相手へのコネクション
    確立要求時に、その通信相手がTCPウィンドウスケー
    ルオプションを使用した通信を行う通信相手であるか否
    かを前記テーブルの情報に基づいて決定し、TCPウィ
    ンドウスケールオプションを使用した通信を行う通信相
    手である場合には通信端点の受信データ格納バッファの
    空きサイズから計算したウィンドウサイズおよびウィン
    ドウスケールを通信相手に送信し、それ以外の通信相手
    の場合には通信端点の受信データ格納バッファの空きサ
    イズから計算したウィンドウサイズだけを通信相手に送
    信し、通信相手からのコネクション確立要求に対する応
    答時に、その通信相手がTCPウィンドウスケールオプ
    ションを使用した通信を行う通信相手であるときは、通
    信端点の受信データ格納バッファの空きサイズから計算
    したウィンドウサイズおよびウィンドウスケールを通信
    相手に送信し、それ以外の通信相手の場合には通信端点
    の受信データ格納バッファの空きサイズから計算したウ
    ィンドウサイズだけを通信相手に送信する送信ウィンド
    ウ計算・通知手段と、 前記通信相手からのコネクション確立要求の応答時に、
    ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールが送られて
    きた場合にはそれらを通信端点の相手ウィンドウサイズ
    格納領域および相手ウィンドウスケール格納領域に格納
    し、ウィンドウサイズだけが送られてきた場合にはそれ
    を通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域に格納する
    と共に相手ウィンドウスケール格納領域には値0を格納
    し、前記通信相手から自コンピュータシステムへのコネ
    クション確立要求時にウィンドウサイズおよびウィンド
    ウスケールが送られてきた場合にはその通信相手がTC
    Pウィンドウスケールオプションを使用した通信を行う
    通信相手であるか否かを前記テーブルの情報に基づいて
    決定し、TCPウィンドウスケールオプションを使用し
    た通信を行う通信相手であるときは、送られてきたウィ
    ンドウサイズおよびウィンドウスケールを通信端点の相
    手ウィンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケ
    ール格納領域に格納し、それ以外の通信相手の場合に
    は、通信端点の相手ウィンドウサイズ格納領域に、送ら
    れてきたウィンドウサイズと予め定められた値とのうち
    の小さい側を格納し、相手ウィンドウスケール格納領域
    には値0を格納する相手ウィンドウ情報格納手段と、 前記通信相手へのデータ送信時に、通信端点の相手ウィ
    ンドウサイズ格納領域および相手ウィンドウスケール格
    納領域を参照して通信相手の空きバッファ量を計算し
    て、それに見合った量のデータを通信端点の送信データ
    格納バッファから読み込んで通信相手へ送信する空きバ
    ッファ計算・データ送信手段とを備えることを特徴とす
    るTCPウィンドウスケールオプション実装方式。
  4. 【請求項4】 前記テーブルには、判定対象とする通信
    相手のアドレスをマスクするマスク情報と、該マスク情
    報で判定対象となる通信相手のアドレスをマスクした結
    果と比較すべきマスク済基準アドレスとの組が少なくと
    も1つ格納されていることを特徴とする請求項1,2ま
    たは3記載のTCPウィンドウスケールオプション実装
    方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10812399B2 (en) 2017-02-28 2020-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Communication method, communication apparatus, and program for reducing delay time of transmission control protocol (TCP) transmission processing

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