JP4493247B2 - 端末装置及び接続処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコルを利用するネットワークに接続されて使用される端末においてTCP/IPのポート使用効率を向上させる端末装置および接続処理方法に関し、特に、最大セグメントライフタイムが経過するまでは同一ポート番号を使用できないことから別のポート番号を使用する場合のポート番号の決定を容易且つ早くし、さらに、ファイアウォール等にも対応可能であるように明示的にポート番号を決定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のインターネット等のTCP/IPプロトコルを利用するネットワークに接続されて使用される端末における、クライアント装置とサーバ装置間の通信接続および通信切断の際のパケットの流れを示す図である。
【0003】
図9の場合には、クライアント装置とサーバ装置がインターネット経由で接続されており、ローカルホストとなるクライアント装置が送信側であり、リモートホストとなるサーバ装置が受信側である。
【0004】
クライアント装置とサーバ装置間の通信接続を開始する場合には、まず、クライアント装置からサーバ装置へ、通信接続要求(SYN)のパケットCS1が出力される。TCP/IPプロトコルを利用するパケットには、送信元(クライアント装置)におけるポート番号と、宛先(サーバ装置)におけるポート番号と、各サービス毎に各パケットに対して連番で付与されるシーケンス番号等を有している。
【0005】
送信元ポート番号は、クライアント装置内でソフトウェアにより、複数の候補中から任意に選択され決定される。宛先ポート番号は、通信サービス内容に対応する「よく知られたポート番号」あるいは通信プロトコルで定められたポート番号である。シーケンス番号は、何番目のパケットであるかを通し番号で示した番号である。パケットCS1のシーケンス番号としては、例えば、「1000」があたえられる。
【0006】
パケットCS1を受信したサーバ装置では、通信接続待機状態になり、応答の確認として通信接続確認(ACK)のパケットSS1を出力する。パケットSS1のシーケンス番号としては、例えば、受信したパケットのシーケンス番号に1を加えた「1001」があたえられる。
【0007】
その後、サーバ装置からも、クライアント装置へ、通信接続要求(SYN)のパケットSS2が出力される。パケットSS2のシーケンス番号としては、例えば、「2000」があたえられる。
【0008】
パケットSS2を受信したクライアント装置では、応答の確認として通信接続確認(ACK)のパケットCS2を出力する。パケットCS2のシーケンス番号としては、例えば、受信したパケットのシーケンス番号に1を加えた「2001」があたえられる。
【0009】
パケットCS2をサーバ装置が受信することにより、クライアント装置とサーバ装置間の通信接続が確立し、その後、TCP/IP通信によりデータ等の送受信が実施される。
【0010】
また、クライアント装置とサーバ装置間の通信接続を終了する場合には、まず、クライアント装置からサーバ装置へ、通信接続終了要求(FIN)のパケットCS11が出力される。パケットCS11のシーケンス番号としては、例えば、「1500」があたえられる。
【0011】
パケットCS11を受信したサーバ装置では、通信接続終了待機状態になり、応答の確認として通信接続確認(ACK)のパケットSS11を出力する。パケットSS11のシーケンス番号としては、例えば、受信したパケットのシーケンス番号に1を加えた「1501」があたえられる。
【0012】
その後、サーバ装置からも、クライアント装置へ、通信接続終了要求(SYN)のパケットSS12が出力される。パケットSS12のシーケンス番号としては、例えば、「2400」があたえられる。
【0013】
パケットSS12を受信したクライアント装置では、応答の確認として通信接続確認(ACK)のパケットCS12を出力する。パケットCS12のシーケンス番号としては、例えば、受信したパケットのシーケンス番号に1を加えた「2401」があたえられる。
【0014】
パケットCS12をサーバ装置が受信することにより、クライアント装置とサーバ装置間の通信接続が終了し、回線が切断される。
【0015】
ここで、上記した各パケットに含まれる送信元ポート番号は、クライアント装置内でソフトウェアにより、複数の候補中から任意に選択され決定されることから、明示的に使用されることはほとんどない。そのため、クライアント装置からインターネット上に送出される複数のパケットが同じ送信元ポート番号を保持しないように最大セグメントライフタイム(MSL)が設定され、2×MSL時間以内には、同一の送信元ポート番号が使用されないようにクライアント装置で管理が行われる。
【0016】
なお、MSL時間は、IETF(Internet Engineering Task Force)により、TCP/IPプロトコルの標準規約として合意されたRFC(Request for Comments)793というドキュメントに記載される。また、この場合のセグメントとは、パケットと同義と考えて良い。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
近年のインターネットの普及に伴い、インターネットを用いた犯罪行為が発生し始めたことから、インターネット回線に対するセキュリティを講じる必要性が生じ、例えば、ポート番号およびその他の認証番号等により装置への入力を許可するファイアウォールも知られるようになった。
【0018】
ところが、上記したように、一般的に送信元ポート番号は、複数の候補中から任意に選択され決定されることから、ファイアウォールに使用できなかった。一般的に、ファイアウォールは、何らかの番号が明示されていないと、入力するパケットを通過させるべきか否かの判断ができないので、ポート番号を利用する場合には、一連のパケットのポート番号は明示されている必要がある。しかし、現状では、ポート番号は複数の候補中から任意に選択されるようになっているので、明示させようとすると、全ての候補を明示させる必要があり、管理対象が多くなって管理が複雑化する。また、逆に、通過させるべきポート番号が増加することでセキュリティのレベルは低下してしまうので、規制条件を増加させることによりセキュリティレベルを維持しなければならない場合もある。
【0019】
管理対象を増加させたり、規制条件を増加させないために、送信元ポート番号を、例えば、固定することで明示的にして管理することも考えられるが、上記したように同じ送信元ポート番号は2×MSL時間以内は使用できないので、短時間以内で頻繁に送信元ポートを使用する場合には不適切である。つまり、ファイアウォールに対応させた環境で、送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用するアプリケーション等の場合には、送信元ポートを明示的にするだけでは不十分であり、2×MSL時間以内で、送信元ポート番号を明示しつつ順次更新する必要があるので、送信元ポート番号を単純に固定するという方法は用いることができない。なお、短時間以内で頻繁に送信元ポートを使用する場合とは、例えば、インターネット電話等のように同一の送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用して音声情報をやりとりする場合である。
【0020】
上記のように、ファイアウォールに対応させた環境で、送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用するアプリケーション等の場合には、規制条件を増加させて複雑な管理が行われることから、ポートの使用効率が低下していた。
【0021】
本発明は、上述した如き従来の問題を解決するためになされたものであって、ファイアウォールに対応させた環境で、送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用するアプリケーションを使用する場合であっても、ポート使用効率の低下が少ない端末装置、および、接続処理方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る端末装置は、TCP/IP通信を行う端末装置であって、前記端末装置の内部信号とTCP/IP通信の通信信号とを相互に変換する通信インターフェース部と、前記TCP/IP通信に使用するポートを第1乃至第n(n>1)のポートのいずれかのポートと決めておき、前記第1乃至第nのポートから前記TCP/IP通信に使用するポートである第Nのポート(N=1,2,…,n)を選択し、前記第Nのポートで前記TCP/IP通信を行う通信制御部と、ポート番号情報記憶部とを有し、前記通信制御部は、前記第1乃至第nのポートの各々についての、前記TCP/IP通信に使用中であるか否かを示すポートの使用状況情報、及び、前記TCP/IP通信の使用が終了してから最大セグメントライフタイム(MSL)の2倍の2MSL時間が経過したか否かの情報を示す2MSL時間経過情報を前記ポート番号情報記憶部に格納しておき、前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを使用して前記TCP/IP通信を行うことを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係る接続処理方法は、端末装置の内部信号とTCP/IP通信の通信信号とを相互に変換する通信インターフェース部と、前記TCP/IP通信に使用するポートを第1乃至第n(n>1)のポートのいずれかのポートと決めておき、前記第1乃至第nのポートから前記TCP/IP通信に使用するポートである第Nのポート(N=1,2,…,n)を選択し、前記第Nのポートで前記TCP/IP通信を行う通信制御部とを有する端末装置における接続処理方法であって、前記第1乃至第nのポートの各々についての、前記TCP/IP通信に使用中であるか否かを示すポートの使用状況情報、及び、前記TCP/IP通信の使用が終了してから最大セグメントライフタイム(MSL)の2倍の2MSL時間が経過したか否かの情報を示す2MSL時間経過情報をポート番号情報記憶部に格納するステップと、前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを使用して前記TCP/IP通信を行うステップとを有することを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示した実施形態に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施形態の端末装置が使用される外部環境を示す図である。
【0026】
図1において端末装置であるクライアント装置1およびサーバ装置3は、インターネット2と接続されている。クライアント装置1とサーバ装置3で通信接続を実施する場合には、インターネット2を介して接続される。同様にして、クライアント装置4、および、5もインターネット2と接続されており、サーバ装置3と通信接続を実施することができる。クライアント装置間の通信接続は、サーバ装置3を経由する場合と、各クライアント装置間で直接に実施される場合がある。
【0027】
図2は、図1のクライアント装置1中の本実施形態に関わる主要部を示したブロック図である。
【0028】
クライアント装置1は、内部信号を通信に適した信号に変換して送出し、あるいは、受信した通信信号を内部で処理可能な信号に変換することにより通信インターフェース部11と、内部処理された信号の送信、あるいは、インターネット2からの信号の受信を制御する通信制御部12と、サーバ装置3や他のクライアント装置4または5等との通信接続に必要なプログラムやデータ等を記憶する記憶部13と、同一ポートを使用するために最大セグメントライフタイム(MSL)を計時する計時部14と、各使用ポート番号に関するMSL時間経過情報、および、後述するブロック情報を用いて使用可能なポート番号を検出する処理の回数を計数する使用ポート番号処理回数計数部15とを有している。
【0029】
記憶部13は、インターネットを介して提供されるサービスのポート番号情報を格納するポート番号情報記憶部16と、使用ポート番号処理回数計数部15の計数結果を格納するポート番号検出処理回数記憶部17とを備える。
【0030】
また、ポート番号情報記憶部16は、個別の明示的使用ポート番号に関するMSL時間経過情報、および、ポート番号使用状況情報を1つのブロックとして、1番目からn番目(n:n>1の整数)までのブロック情報を予め格納する。このnは、2MSL時間中に、順次、ブロック化された明示的なポート番号を供給することができる数値に設定される。
【0031】
図3は、本実施形態でも使用される一般的なパケットの構成を示す図である。
【0032】
パケットとなったデータには、多種多様な2つの装置(システム)間で双方向の通信接続を設定するTCP(Transmission Control Protocol)で用いられるTCPヘッダ、および、比較的信頼性の高いネットワークでパケットを用いた通信サービスを提供するIP(Internet Protocol)で用いられるIPヘッダが付加される。さらに、各パケットには、各通信ノード間でデータ伝送を確実にするためのヘッダ(データリンク層で付けるヘッダ)が通信時に付加される。
【0033】
TCPヘッダは、前述した送信元ポート番号、宛先ポート番号、シーケンス番号に加えて、種々の情報、および、誤り検出用情報(チェックサム)を有している。
【0034】
図4は、TCP/IPで用いられるポート番号の分類を示す図である。
【0035】
第1の分類が、よく知られたポート番号(Well-known Port Number)と称されているポート番号で、0〜1023が割り当てられている。このポート番号は、root側あるいはシステム側のみで利用可能な特定サービス用として割り当てられ、よく使用されており、有名であるものが多くなっている。
【0036】
第2の分類が、予約済みのポート番号(Registered Port Number)と称されているポート番号で、1024〜49151が割り当てられている。このポート番号は、通常のユーザが使用できるように企業等に割り当てられている。
【0037】
第3の分類が、動的/プライベートポート番号(Dynamic and/or Private Port Number)と称されているポート番号で、49152〜65535が割り当てられている。このポート番号は、自由に使って良い番号として割り当てられている。
【0038】
図5は、図2のポート番号情報記憶部16に格納される本実施形態のTCP/IPポート番号情報の組み合わせブロックを示す図である。
【0039】
1番目のブロック(a1)には、図4に示した分類に対応する1番目の使用ポート番号情報(a1−1)、(a1−1)のポート番号が使用中であるか否かを示す1番目のポート番号使用状況情報(a1−2)、(a1−1)のポート番号のコネクションの切断手続が実施された後の2MSL時間までの経過中であるか否かの情報を示す1番目の2MSL時間経過情報(a1−3)が格納される。
【0040】
同様にして、2番目のブロック(a2)には、2番目の使用ポート番号情報(a2−1)、(a2−1)のポート番号が使用中であるか否かを示す2番目のポート番号使用状況情報(a1−2)、(a2−1)のポート番号のコネクションの切断手続が実施された後の2MSL時間までの経過中であるか否かの情報を示す2番目の2MSL時間経過情報(a2−3)が格納される。
【0041】
このようにして、順次各ブロックに情報が格納されていき、n番目のブロック(an)には、n番目の使用ポート番号情報(an−1)、(an−1)のポート番号が使用中であるか否かを示すn番目のポート番号使用状況情報(an−2)、(an−1)のポート番号のコネクションの切断手続が実施された後の2MSL時間までの経過中であるか否かの情報を示すn番目の2MSL時間経過情報(an−3)が格納される。
図6は、本実施形態における図1のクライアント装置1がサーバ装置3との間で通信接続処理を開始する場合の動作フローチャートである。
【0042】
まず、クライアント装置1の使用ポート番号検出処理回数係数部15に設定されるの検出処理回数Nを1に設定する(S1)。通信制御部12では、検出処理回数Nが、TCP/IPポート番号情報の組み合わせブロックの総数n以下であるか否かを判断する(S2)。その際に、検出処理回数Nは、ポート番号検出処理回数記憶部17に格納される。
【0043】
検出処理回数Nが、組み合わせブロックの総数n以下である場合(S2:YES)には、N番目ブロックのポート番号使用状況情報(an―2)が未使用であるか否かの判断が実施される(S3)。検出処理回数Nが、組み合わせブロックの総数nよりも多い場合(S2:NO)には、接続失敗と判断する。
【0044】
N番目ブロックのポート番号使用状況情報(an―2)が未使用の場合(S3:YES)には、N番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)は「0」であるか否かを判断する(S4)。N番目ブロックのポート番号使用状況情報(an―2)が使用中の場合(S3:NO)には、組み合わせブロックが何番目かを示すNに「1」を加算(N=N+1)して(S5)から、再び、検出処理回数Nが、TCP/IPポート番号情報の組み合わせブロックの総数n以下であるか否かの判断(S2)を実施する。
【0045】
N番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)が「0」である場合(S4:YES)には、通信制御部12は、ポート番号情報記憶部16に格納されるN番目ブロックのポート番号使用状況情報(aN−2)を使用中に変更し(S6)、N番目ブロックの使用ポート番号情報(aN−1)を使用してサーバ装置との接続処理を開始し(S7)、処理を終了する。
【0046】
また、N番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)が「0」でない場合(S4:NO)には、(S3:NO)の場合と同様に、N=N+1として(S5)から、再び、N≦nの判断(S2)を実施する。
【0047】
図7は、本実施形態における図1のクライアント装置1がサーバ装置3との間の通信接続処理を終了する場合の動作フローチャートである。
【0048】
まず、クライアント装置1の通信制御部12は、ポート番号情報記憶部16に格納されるN番目ブロックのポート番号使用状況情報(aN−2)を未使用に変更し(S11)、N番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)を2MSL時間経過に変更して(S12)、処理を終了する。
【0049】
図8は、本実施形態における図1のクライアント装置1が2MSL時間変更処理を実施する場合の動作フローチャートである。
【0050】
まず、クライアント装置1の通信制御部12は、ポート番号情報記憶部16に格納されるN番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)が「0」であるか否かの判断が実施される(S21)。2MSL時間経過情報(aN−3)が「0」である場合(S21:YES)には、処理を終了する。2MSL時間経過情報(aN−3)が「0」でない場合(S21:NO)には、N番目ブロックの2MSL時間経過情報(aN−3)の格納内容を、「(aN−3)−1」に変更し(S22)、処理を終了する。
【0051】
このようにして本実施形態では、2MSL時間経過中に順次、ブロック化された記憶内容から明示的なポート番号を供給できるので、通信制御時に管理対象となる使用ポート番号の増加を抑え、管理の複雑化を最小限にでき、規制条件を増加させることなく、ポート番号を利用するファイアウォールに対応させた環境で、送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用するアプリケーションを使用する場合であっても、ポート使用効率の低下を少なくすることができる。
【0052】
なお、本実施形態では、クライアント装置1からインターネット2を介してサーバ装置3と通信接続する場合について示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、クライアント装置4からインターネット2を介してクライアント装置5と通信接続する場合、あるいは、サーバ装置3から直接にクライアント装置5と通信接続する場合等の、TCP/IPを用いて端末間で通信するあらゆる場合に適用することができる。
【0053】
特にインターネットを利用した音声通信では、電話に近い動作が要求されることから、同一のTCP/IPポートが短時間内に頻繁に利用される事態が予測され、また、会話アプリケーションであることから、LAN内部とインターネット経由とのシームレスの環境が必要であって、さらに、ファイアウォールの必要性もあるので、本発明が有効となる。
【0054】
また、図4に定義された各ポート番号は、将来的には増加すると予測されるが、その場合、現在は、動的/プライベートポートとして自由に使用されているポート番号が、よく知られたポート番号や予約済みポート番号として定義される可能性を有している。その場合には、従来の方法では複雑な変更が必要になるが、本発明の方法では、図5に示したブロックを追加するのみで良いので、ポート番号の更新時の変更処理が容易となる。
【0055】
また、上記した実施形態では、TCP/IPプロトコル環境でファイアウォールにポート番号を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、UDP(User Datagram Protocol)/IPプロトコル環境でファイアウォールにポート番号を用いる場合であっても適用することができる。
【0056】
【発明の効果】
上記のように本発明では、通信制御時に管理対象となる使用ポート番号の増加を抑え、管理の複雑化を最小限にでき、さらに、規制条件を増加させることなく、ポート番号を利用するファイアウォールに対応させた環境で、送信元ポートを短時間以内で頻繁に使用するアプリケーションを使用する場合であっても、ポート使用効率の低下を少なくした端末装置、および、接続処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の端末装置が使用される外部環境を示す図である。
【図2】 図1のクライアント装置中の本実施形態に関わる主要部を示したブロック図である。
【図3】 本実施形態でも使用される一般的なパケットの構成を示す図である。
【図4】 TCP/IPで用いられるポート番号の分類を示す図である。
【図5】 図2のポート番号情報記憶部に格納される本実施形態のTCP/IPポート番号情報の組み合わせブロックを示す図である。
【図6】 本実施形態における図1のクライアント装置がサーバ装置との間で通信接続処理を開始する場合の動作フローチャートである。
【図7】 本実施形態における図1のクライアント装置がサーバ装置との間の通信接続処理を終了する場合の動作フローチャートである。
【図8】 本実施形態における図1のクライアント装置が2MSL時間変更処理を実施する場合の動作フローチャートである。
【図9】 クライアント装置とサーバ装置間の通信接続および通信切断の際のパケットの流れを示す図である。
【符号の説明】
1 クライアント装置、 2 インターネット、 11 通信インターフェース部、 12 通信制御部、 13 記憶部、 14 計時部、 15 使用ポート番号検出処理回数計数部、 16 ポート番号情報記憶部、 17 ポート番号検出処理回数記憶部。

Claims (4)

  1. TCP/IP通信を行う端末装置であって、
    前記端末装置の内部信号とTCP/IP通信の通信信号とを相互に変換する通信インターフェース部と、
    前記TCP/IP通信に使用するポートを第1乃至第n(n>1)のポートのいずれかのポートと決めておき、前記第1乃至第nのポートから前記TCP/IP通信に使用するポートである第Nのポート(N=1,2,…,n)を選択し、前記第Nのポートで前記TCP/IP通信を行う通信制御部と、
    ポート番号情報記憶部と
    を有し、
    前記通信制御部は、
    前記第1乃至第nのポートの各々についての、前記TCP/IP通信に使用中であるか否かを示すポートの使用状況情報、及び、前記TCP/IP通信の使用が終了してから最大セグメントライフタイム(MSL)の2倍の2MSL時間が経過したか否かの情報を示す2MSL時間経過情報を前記ポート番号情報記憶部に格納しておき、
    前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを使用して前記TCP/IP通信を行う
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを検出する処理の回数を計数する使用ポート番号処理回数計数部と、
    該使用ポート番号処理回数計数部が計数した前記回数を格納するポート番号検出処理回数記憶部と
    を有し、
    前記通信制御部は、前記ポート番号検出処理回数記憶部に格納された前記回数が前記nを超えたときに、前記TCP/IP通信の接続失敗と判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 端末装置の内部信号とTCP/IP通信の通信信号とを相互に変換する通信インターフェース部と、前記TCP/IP通信に使用するポートを第1乃至第n(n>1)のポートのいずれかのポートと決めておき、前記第1乃至第nのポートから前記TCP/IP通信に使用するポートである第Nのポート(N=1,2,…,n)を選択し、前記第Nのポートで前記TCP/IP通信を行う通信制御部とを有する端末装置における接続処理方法であって、
    前記第1乃至第nのポートの各々についての、前記TCP/IP通信に使用中であるか否かを示すポートの使用状況情報、及び、前記TCP/IP通信の使用が終了してから最大セグメントライフタイム(MSL)の2倍の2MSL時間が経過したか否かの情報を示す2MSL時間経過情報をポート番号情報記憶部に格納するステップと、
    前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを使用して前記TCP/IP通信を行うステップと
    を有することを特徴とする接続処理方法。
  4. 前記使用状況情報が前記TCP/IP通信に使用中でないことを示し、前記2MSL時間経過情報が2MSL時間が経過したことを示すポート番号のポートを検出する処理の回数を計数するステップと、
    前記計数した回数をポート番号検出処理回数記憶部に格納するステップと、
    前記格納された前記回数が前記nを超えたときに、前記TCP/IP通信の接続失敗と判断するステップと
    を有することを特徴とする請求項3に記載の接続処理方法。
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