JPH0997117A - 電気自動減圧弁装置 - Google Patents

電気自動減圧弁装置

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Publication number
JPH0997117A
JPH0997117A JP25522095A JP25522095A JPH0997117A JP H0997117 A JPH0997117 A JP H0997117A JP 25522095 A JP25522095 A JP 25522095A JP 25522095 A JP25522095 A JP 25522095A JP H0997117 A JPH0997117 A JP H0997117A
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JP
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pressure
valve
pressure reducing
reducing valve
signal
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JP25522095A
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English (en)
Inventor
Shigeyasu Shimizu
茂保 清水
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Toshiba Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の力平衡機能による機械式自動減圧弁に
代えて、電気制御方式を採用し、安定な制御が可能とな
る電気自動減圧弁装置を提供すること。 【解決手段】 弁胴1内の弁体2が回転運動を直線運動
に変換する変換器6を介してサーボモータ7に連結さ
れ、このサーボモータ7はモータドライブ信号を受信す
ると正回転または逆回転して前記弁体2の開度を制御
し、弁胴1の1次側より供給される高圧力流体を低圧力
流体に変換して弁胴1の2次側から出力する電気自動減
圧弁MVと、モータドライブ信号をサーボモータ7に出
力する制御装置とから成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高落差の水力発電
所における冷却水給水系統等、例えば発電用水車或いは
発電機の軸受油冷却水給水系統において、水圧管路を介
して上記の発電用水車に導入され、これを回転駆動する
ための高圧流水から分路して得た高圧力水をその1次側
より供給され、高圧力水の水圧を適当な条件に降圧して
予定の一定値の低圧力水とし、その2次側より出力する
自動減圧弁に関し、特に、サーボモータによって自動減
圧弁の開度調整操作を自動制御することにより、出力す
る低圧力水の流量に無関係にその水圧を予定の一定値に
保持することができるようにした電気自動減圧弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動減圧弁は、流体を高圧のままで供給
することが都合の悪い場合における流体供給系統に設け
られ、その1次側より供給される高圧流体の圧力を適当
な条件に降圧し、予定の一定の低圧流体として2次側よ
り出力する自動弁である。したがって、時々刻々と変化
する2次側の使用状況に即応して流体の流量を自動的に
調整する機能が要求され、且つ、2次側より出力する流
体圧力を予定の一定値に保持しなければならないから、
従来の自動減圧弁は、機械式の力平衡機能を有してい
た。
【0003】図5は、代表的な従来方式の複座形自動減
圧弁の縦断面図であり、下部の弁胴と弁体とから成る主
弁部Vと、上部の上記弁体を開閉制御するピストンを内
蔵するシリンダ部Sとから構成されている。
【0004】図5において、1は主弁部Vの主体となる
弁胴であり、図示左側が高圧力水が供給される1次側、
右側が1次側から供給された高圧力水の水圧を適宜の低
水圧に降下させ低圧力水を出力する2次側であり、矢線
Ap、Asは、それぞれ1次側、2次側の流水方向を示
す。
【0005】2は、弁胴1の中心部を上下方向に貫通
し、2個の弁座2a、2bを有する複座形弁体である。
弁座2a、2bは上下に一体に連結され、弁座2aの上
部は上方は延長され、ピストンロッド2cを形成すると
共に弁胴1の上部カバー3の中心部の円孔内に装着した
スリーブ3a内に挿通されている。
【0006】そして、ピストンロッド2cの頂端近傍に
は、上部カバー3の上部に、上部カバー3と一体に形成
されシリンダ部Sの主体となるシリンダ3b内を上・下
に摺動するように設けられたピストン3cがロックナッ
ト2dにより一体的に固着されている。さらに、弁座2
bの下部は下方に延長され、弁胴1の下部カバー4の中
心部の円孔内に装着したスリーブ4a内に軸支されてい
る。
【0007】1a、1bは、弁胴1の1次側の末端の円
筒部の上下に設けられ、弁胴1の2次側への入口となる
2個の円孔であり、それぞれの内周面には、複座形自動
減圧弁の全閉時に、弁座2a、2bが当接して漏水を防
止するためのドーナッツ形状のシート1c、1dが取付
けられている。詳細は後述するが、ピストン3cの上・
下運動に応じて複座形弁体2が上・下に連動して2個の
円孔1a、1bを開閉して弁機能を果たす。
【0008】既に述べたように、弁胴1の上部カバー3
の上部には、ピストン3cを内蔵するシリンダ3bが形
成されているが、さらにシリンダ3bの上方開口部に
は、この開口部を覆うように上底3dを有する円筒カバ
ー3eが設けられている。
【0009】シリンダ3bの下部には、ピストンロッド
2cの中間部を囲み且つピストン3cを上方に駆動する
ように作用する第1の蔓巻バネ(以下第1のスプリング
と記す)3fが設けられており、さらにピストン3cの
上方には、ピストン3cと円板形のスプリング押え3g
との間に第2の蔓巻バネ(以下第2のスプリングと記
す)3hが設けられている。
【0010】スプリング押え3gの上面中心には円穴が
穿設されており、この円孔底に上記の円筒カバー3eの
上底3dの中心部に設けたネジ孔に螺合され、その回転
によりスプリング押え3gの上下方向の位置を調整する
調整ボルト3jの下端が当接している。したがって、第
2のスプリング3hの弾発力はピストン3cを下方に駆
動するように作用すると共に、この下方への駆動力の大
きさは調整ボルト3jの回転によるスプリング押え3g
の上・下移動により適宜に調整される。下方への駆動力
の調整後には、ロックナット3kを締付けることにより
調整の経年変化を防止すると共に調整値を保持するよう
に考慮されている。
【0011】3mは、上部カバー3の下部の弁胴1のカ
バー部に穿設された横孔であり、シリンダ3bの下部に
連通するように設けられ、その入り口には雌ネジが施さ
れており、後述する複座形自動減圧弁の自動制御を行う
ための2次側低圧力水をシリンダ3b内に供給するため
の導入口となる。
【0012】次に、上記構成の従来の複座形自動減圧弁
の作動を図5を参照してを簡単に説明する。
【0013】自動減圧弁による流体減圧作用は、弁胴1
の円孔1a,1bの開口面積(自動減圧弁の開度)を変
化させることによって行われる。すなわち、複座形弁体
2が下方に移動すると、移動量に応じて弁座2a、2b
とシート1c、1dとの間隙が増し、開口面積が増大し
て2次側圧力は上がり、上方に移動すると、逆に開口面
積は減少して2次側圧力は下がる。
【0014】弁胴1の1次側より供給される流体の減圧
加減制御は、弁胴1の2次側に出力される流体圧力の上
昇・下降を検出して行う。つまり、2次側に出力される
流体の圧力が予定の一定値より高くなれば弁開度を絞
り、低くなれば弁開度を大きくする必要がある。
【0015】そのために、図示はしないが、細管を用い
て2次側流体圧力を、上部カバー3の下部に設けた横孔
3mを介して直接自動減圧弁に帰還して弁開度を調整す
る。また、2次側流体圧力を、間接的にパイロットとし
て利用して弁開度を調整することもできる。
【0016】さて、図5において、自動減圧弁のピスト
ン3cの下面には、上記のようにして2次側流体圧力が
供給されているので、ピストン3cは、ピストン3cを
支持している第1のスプリング3fが圧縮されて生ずる
上向きの反力と上記の2次側流体圧力との和が、ピスト
ン3cの上方に位置しピストン3cとスプリング押え3
gとの間に設けられた第2のスプリング3hの圧縮力に
より生ずる下向きの反力と平衡する位置で安定して自動
減圧弁の弁開度は決定される。
【0017】ここで、2次側での使用流量が増加して2
次側流体圧力が下がると、上向きの駆動力が減少するの
で、上記の平衡は破れてピストン3cは下方に押し下げ
られるから、複座形弁体2も下方に押し下げられる。し
たがって弁胴1の円孔1a、1bの開口面積は増加し、
2次側流体圧力が上昇して再び安定する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明の従来方式の自動減圧弁にあっては、ピストンの大き
さに対応するスプリングの強さを適切に選定する必要が
あるが、自動減圧弁の使用条件によっては、スプリング
の調整によってスプリングと予定の2次側流体使用圧力
との平衡をとることが困難になる場合がある。またスプ
リングの強さの経年的な変化やスプリングに発生する錆
の影響等により、次第にスプリングの調整が厄介になる
場合が多い。特に、2次側における出力流体の使用流量
が頻繁に変化するような場合には、弁体の位置が不安定
になって定まらず、最悪の場合には、弁体の自励振動現
象によって圧力上昇が生じるような非常に危険な状態に
陥る可能性があり、使用不能になる場合もある。
【0019】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、従来より用いられて
きた力平衡機能による機械式自動減圧弁に代わって、電
気制御方式を採用することにより安定な制御が可能とな
る電気自動減圧弁装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、弁胴内に設けられた弁体が回転運動を直
線運動に変換する変換器を介してサーボモータに連結さ
れ、このサーボモータはモータドライブ信号を受信する
と、正回転または逆回転して前記弁体の開度を制御し、
前記弁胴の1次側より供給される高圧力流体の圧力を前
記弁体の開度に応ずる予定の一定の低圧力を有する低圧
力流体に変換して前記弁胴の2次側から出力する電気自
動減圧弁と、前記モータドライブ信号を前記サーボモー
タに出力する制御装置と、から成ることを特徴とする。
【0021】電気自動減圧弁の弁胴内に設けた弁体を、
回転運動を直線運動に変換する変換器を介してサーボモ
ータに連結し、制御装置よりサーボモータにモータドラ
イブ信号を出力してサーボモータを正回転または逆回転
させ、弁体の開度を制御することにより高圧力流体を低
圧力流体に変換するようにしたから、安定な制御が可能
となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面(図1〜図4)を
参照して本発明を説明する。
【0023】図1は、本発明に係る電気自動減圧弁装置
の主要素となる電気自動減圧弁の一実施例を示す構成図
で、下方の主弁部Vと中間のボールネジ部Bとを縦断面
で示している。図2は、本発明の電気自動減圧弁の開度
制御に適用される減圧弁制御関数の一例を示す曲線図、
図3は電気自動減圧弁装置の制御システム構成を示すブ
ロック図、図4は、本発明の作動を説明するための曲線
図で、図2の一部を拡大したものである。
【0024】本発明の電気自動減圧弁装置は、図1に示
す電気自動減圧弁MVと図3に示す制御装置とから構成
されている。
【0025】図1に示すようには、電気自動減圧弁MV
は、下方の主弁部Vと、この主弁部Vの開度制御を行う
ために主弁部Vの上方に取付けられたACサーボモータ
7を主体とするサーボモータ部Sと、このサーボモータ
部Sと、下方の主弁部Vとの中間に設けられ、ACサー
ボモータ7の回転駆動力を主弁部Vに伝達するボールネ
ジ6を内蔵するボールネジ部Bとから構成される。
【0026】主弁部Vは、図5に示した従来方式の複座
形自動減圧弁の主弁部Vと略々同一の構成を有するの
で、それらの構成については、その名称のみを記し詳細
な説明は省略する。
【0027】すなわち、1は、主弁部Vの主体をなす弁
胴で、図示左側が1次側、右側が2次側であり、矢線A
p、Asは、それぞれ1次側、2次側の流水方向を示
す。1a、1bは円孔、1c、1dはシートである。
【0028】2は複座形弁体で、2a、2bはその弁
座、2cは弁座2aの上方に延長されたロッドである。
【0029】5は、ボールネジ部Bの主体をなし、その
詳細を後述するボールネジ6を内蔵する中空円筒状のボ
ールネジカバーである。ボールネジカバー5は、その上
・下に略々対象の下フランジ5a、上フランジ5bを有
し、下フランジ5aは弁胴1の上部カバーとしての機能
を果している。
【0030】上記のロッド2cは、下フランジ5aの中
心部を上記のボールネジカバー5内に貫通する円孔内に
装着したスリーブ5c内に挿通され、さらに上方に延長
されて、その上端部には前述のボールネジ6を構成する
ボールネジ軸6aが形成されている。4は弁胴1の下部
カバーであり、弁座2bの下部は下方に延長され、下部
カバー4の中心部の円孔内に装着したスリーブ4a内に
軸支されている。
【0031】7は、サーボモータ部Sの主体のACサー
ボモータで、上記のボールネジカバー5の上フランジ5
bの上方に、そのフランジ7aを介して取付けられ、こ
の場合、ACサーボモータとしてシンクロナスモータが
使用される。
【0032】7bは、ACサーボモータ(シンクロナス
モータ)7のフレーム内の図示下部に内蔵され、このシ
ンクロナスモータ7により回転駆動される図示しない減
速ギヤの減速出力軸で、フランジ7aおよび上フランジ
5bを貫通してボールネジカバー5内に突出し、その下
部は中空円筒状に形成されている。そして、この中空円
筒状をなす減速出力軸7bの下端には、それに一体的に
上記のボールネジ軸6aに螺合するボールネジナット6
bが取付けられている。
【0033】上記のようにボールネジ6は、上記のボー
ルネジ軸6aとこのボールネジ軸6aに螺合するボール
ネジナット6bとから構成されるが、特殊なネジである
のでここで簡単に説明しておく。
【0034】通常のボルト(ネジ軸)とナットの場合に
は、ナットとネジ軸とは、ナットのネジ孔の内周面に設
けたネジ溝と、ネジ軸の表面に設けたネジ山とが、ネジ
軸をナットのネジ孔内に挿入して回転させることにより
螺合させる構造が採られているが、ボールネジ6の場合
には、そのボールネジナット6bのネジ孔とボールネジ
軸6aとの間に、同一半径を有する多数の鋼球を介在さ
せて、この鋼球が転動しながら循環する構成を採ってい
る。
【0035】そしてその構造は、ボールネジナット6b
のネジ孔の内周面とボールネジ軸6aの表面の両方にそ
れぞれ、その断面が上記の鋼球の半径より極めて僅かに
大きく且つ同一半径の半円形で同一ピッチのつる巻き状
に連続するボールネジ溝が設けられており、ボールネジ
ナット6bのネジ孔内にボールネジ軸6aを挿入した
時、これらの2つの半円形のボールネジ溝によって形成
される円形のボールネジ溝内に、上記の多数の鋼球が連
続するように充填される。そしてボールネジナット6b
とボールネジ軸6aとの相対的な回転に応じて、多数の
鋼球が転動しつつ循環部6cを介して循環しながら、ボ
ールネジナット6bの回転運動をボールネジ軸6aの直
線運動(複座形弁体2の上・下運動)に変換する変換器
6として構成されている。
【0036】なお、回転運動を直線運動に変換する変換
器6としてボールネジを使用する理由は、ボールネジ6
は、回転運動を直線運動に変換すること、および直線運
動を回転運動に変換する可逆変換が可能であるから、シ
ンクロナスモータ7の電源故障等により、主弁部Vが開
状態で動作不能になった場合でも、手動による主弁部V
の閉動作が可能だからである。
【0037】図2は、後述の図3に示す電気自動減圧弁
装置の制御システムに適用されて、電気自動減圧弁MV
の開度制御に使用される減圧弁制御関数の一例を示す曲
線図で、電気自動減圧弁MVの1次側供給水圧をパラメ
ータとし、横軸には自動減圧弁の2次側出力水圧Pを、
縦軸には減圧弁開度aをとっている。
【0038】電気自動減圧弁MVの開度制御に適用され
る減圧弁制御関数、すなわち弁開度aと2次側出力水圧
Pとの関係は、自動減圧弁の構造によりそれぞれ相違す
るので、関数データは工場試験により自動減圧弁毎にそ
の都度作成される。
【0039】自動減圧弁により供給水の水圧の理想的減
圧制御を行うには、所望の流量において、自動減圧弁の
1次側供給水圧の変化に応じて減圧弁制御関数をその都
度変化させなければならないが、そのような理想的制御
は不可能であり、またその必要もないので、実際には、
所望の流量において、1次側供給水圧の許容される所定
の幅の変動範囲に対して、変動幅の中心水圧に対応する
1つの減圧弁制御関数が使用される。すなわち、曲線C
1、C2およびC3は、自動減圧弁の1次側に供給され
る高圧力水の所定幅の変動範囲の中心水圧が、それぞれ
異なる大きさの水圧に対応する減圧弁制御関数曲線であ
り、曲線C1、C2、C3の順に水圧の変動範囲の中心
水圧を大きくしたもので、1次側より供給される高圧力
水の水圧が大きくなるに応じて、より小さな減圧弁開度
で同一の2次側出力水圧が得られることを示している。
【0040】図3は、本発明の電気自動減圧弁装置の制
御システム構成を示すブロック図である。全体を一点鎖
線で囲んだ部分が電気自動減圧弁MVで、Vが主弁部、
Bがボールネジ6を内蔵するボールネジ部、Sがサーボ
モータ部であり、その他の部分が主弁部Vの開度制御を
行うための制御装置である。
【0041】電気自動減圧弁MVは、その図示左側が1
次側、右側が2次側であり、矢線Ap、Asは、それぞ
れ1次側、2次側の流水方向を示すことは図1の場合と
同様である。
【0042】図3において、10は、1次側圧力変換器
であり、1次側に供給された高圧力水の水圧を電圧に変
換して出力する。11は、2次側圧力変換器であり、主
弁部Vにより減圧された2次側低圧力水の出力水圧を電
圧に変換して出力する。
【0043】13は、2次側低圧力水の出力水圧を予定
の値に設定するための圧力設定器であり、14、15お
よび16は、それぞれ、入力されたアナログ信号をディ
ジタル信号に変換して出力する第1、第2および第3の
アナログ/ディジタル変換器(以下A/D変換器と記
す)である。
【0044】18および19は、それぞれ、入力された
ディジタル水圧信号の大きさに応じて入力水圧信号を電
気自動減圧弁MVの弁開度に換算し、換算した弁開度を
出力する第1および第2の弁開度換算器であり、それぞ
れが図2に曲線C1、C2およびC3として表され、入
力水圧信号を弁開度に換算する際に使用される第1、第
2および第3の3つの減圧弁制御関数が記憶されてい
る。
【0045】20は、関数選択器で、1次側圧力変換器
10から第2のA/D変換器15を介して1次側高圧力
水の水圧値を入力され、上記の第1および第2の弁開度
換算器18および19にそれぞれ記憶された3つの減圧
弁制御関数の中から、入力された水圧値の大きさに最も
近い減圧弁制御関数例えば曲線C2で表される減圧弁制
御関数を選択する選択信号を、それぞれ第1および第2
の弁開度換算器18および19に出力する。
【0046】弁開度換算器18および19においては、
上記の選択信号を受信すると、それぞれ曲線C2で表さ
れる第2の減圧弁制御関数が選択され、選択後において
は、選択された第2の減圧弁制御関数によって入力水圧
値が弁開度に換算され、換算された弁開度信号を出力す
る。
【0047】21は加算器で、それぞれ第1および第2
の弁開度換算器18および19から出力された弁開度信
号を入力され、両入力信号の偏差信号を出力する。
【0048】22は、偏差信号を入力され、入力された
弁開度の偏差信号を弁開度指令信号に変換して出力する
弁開度出力演算回路である。
【0049】23は、弁開度指令信号を入力され、この
弁開度指令信号をACサーボモータとして作動するシン
クロナスモータ7へのモータドライブ信号に変換して出
力する一般に使用されている周知のACサーボアンプで
ある。このACサーボアンプ23の主回路の最終段を構
成する図示しないインバータの交流出力端は、導線23
aを介してシンクロナスモータ7の交流入力端子に接続
される。このインバータは、上記の加算器21の出力す
る偏差信号の絶対値の大きさに応ずる周波数の交流電力
(モータドライブ信号)を出力し、シンクロナスモータ
7はこの交流電力により回転される。なお、ACサーボ
アンプ23の図示しない主回路を構成するコンバータと
インバータとを接続する導線に、非常用直流電源を接続
することにより、商用電源が喪失した場合でも電気自動
減圧弁の制御は可能となる。
【0050】以上、制御システムの構成要素の説明をし
たので、次に、図2、図3および図4を参照して電気自
動減圧弁装置の作動を説明する。
【0051】先ず、電気自動減圧弁MVの1次側に高圧
力水が供給されると、高圧力水の水圧は、1次側圧力変
換器10により電圧信号に変換されて第2のA/D変換
器15に入力され、さらにこの電圧信号は、第2のA/
D変換器15によりディジタル水圧信号に変換されて関
数選択器20に入力される。
【0052】関数選択器20は、ディジタル信号に変換
された1次側水圧信号を受信すると、予め第1および第
2の弁開度換算器18および19に記憶された第1、第
2および第3の3つの減圧弁制御関数の中から、受信し
た1次側水圧信号の大きさに応ずる減圧弁制御関数例え
ば曲線C2で表される第2の減圧弁制御関数を選択する
選択信号を第1および第2の弁開度換算器18および1
9に出力する。
【0053】第1および第2の弁開度換算器18および
19においては、上記の選択信号を受信すると、それぞ
れ第2の減圧弁制御関数C2が選択され、C2の選択後
においては、選択した第2の減圧弁制御関数C2によっ
て入力水圧値を弁開度に換算し、換算した弁開度を出力
するように設定される。
【0054】一方、圧力設定器13には、電気自動減圧
弁MVにより減圧され、その2次側より出力されるべき
予定の低圧力水の水圧値が設定され、第1のA/D変換
器14に入力される。入力された水圧値は、第1のA/
D変換器14によりディジタル水圧信号po に変換され
た後、第1の弁開度換算器18に入力される。
【0055】第1の弁開度換算器18においては、既述
のように第2の減圧弁制御関数C2によって弁開度換算
が行われるように設定されているから、図4に示すよう
に、水圧信号po が入力されると、所望の流量におい
て、2次側出力水圧をpo とすべき電動自動減圧弁MV
の弁開度信号ao を出力し、この弁開度信号ao は加算
器21に加算信号として入力される。なお、この弁開度
信号ao は、以降の電気自動減圧弁MVの弁開度制御の
ための基準値となる。
【0056】この時、電気自動減圧弁MVは全閉状態に
あるから、その2次側出力水圧値は低い値である。この
水圧値は2次側圧力変換器11により電圧に変換され、
さらに第3のA/D変換器16によりディジタル水圧信
号p1 に変換された後、第2の弁開度換算器19に入力
される。
【0057】第2の弁開度換算器19においては、前述
と同様に第2の減圧弁制御関数C2によって弁開度換算
が行われるように設定されているから、図4に示すよう
に、水圧信号p1 が入力されると、所望の流量におい
て、2次側出力水圧をp1 とすべき電気自動減圧弁MV
の弁開度信号a1 (a1 <ao )を出力し、この弁開度
信号a1 は加算器21に減算信号として入力される。
【0058】この様にして、加算器21には、加算信号
o と減算信号a1 とが入力されるから、加算器21は
両入力信号ao とa1 との偏差信号ad (ao −a1
を出力し、この偏差信号ad は弁開度出力演算回路22
に入力される。
【0059】弁開度出力演算回路22は、入力された弁
開度の偏差信号ad を開度指令信号skに変換して出力
し、この開度指令信号skは、ACサーボアンプ23に
入力される。
【0060】開度指令信号skを受信すると、ACサー
ボアンプ23は図示しない内蔵の主回路最終段を構成す
るインバータより、シンクロナスモータ7を回転させる
交流電力(モータドライブ信号)を導線23を介して出
力し、シンクロナスモータ7を正回転させる。
【0061】この場合、シンクロナスモータ7の正・逆
の回転方向は、上記の加算器21から出力される偏差信
号ad の符号によって決定される。すなわち、シンクロ
ナスモータ7は、偏差信号ad の符号が「正」の時には
正回転し、「負」の時には逆回転する。
【0062】上記のようにして、シンクロナスモータ7
が正方向に回転すると、ボールネジカバ5内のシンクロ
ナスモータ7の減速ギヤの減速出力軸7bも、正方向に
回転する。したがって、減速出力軸7bに一体的に連結
されたボールネジ6のボールネジナット6bも同様に正
回転するから、ボールネジナット6bに螺合しているボ
ールネジ軸6aは、ボールネジナット6bの正回転に応
じて図示下方に移動しこのボールネジ軸6aに一体に連
結されている複座形弁体2も、同様に下方に移動して電
気自動減圧弁MVの主弁部Vの開制御が開始される。
【0063】主弁部Vの開制御が開始されると、1次側
高圧力水が2次側に流入するから、2次側出力水圧は徐
々に上昇する。そしてこの開制御は、2次側出力水圧が
圧力設定器13に設定された予定の水圧値にまで上昇し
て、第2の弁開度換算器19より出力される弁開度信号
1 が第1の弁開度換算器18より出力される弁開度信
号ao と等しく(a1 =ao )となり、加算器21から
出力される弁開度の偏差信号ad が0(ad =ao −a
1 =0)になるまで継続される。
【0064】そして、主弁部Vの開制御は、2次側出力
水圧が圧力設定器13に設定した予定の水圧値に達する
と停止し、主弁部Vの開度は一定に保持され、その1次
側より供給された高圧力水を一定圧力の低圧力水に変換
して2次側より出力する。
【0065】上記の状態で運転中に、2次側より出力さ
れる一定圧力の低圧力水の流量が減少すると、2次側の
水圧は上昇する。その結果、2次側圧力変換器11によ
り検出され、第3のA/D変換器16を介して第2の弁
開度換算器19に2次側水圧信号p2 (p2 >po )が
入力されると、図4に示すように、第2の弁開度換算器
19は電動自動減圧弁MVの弁開度信号a2 (a2 >a
o )を出力し、この弁開度信号a2 は加算器21に減算
信号として入力される。
【0066】よって、加算器21は「負」の偏差信号a
d (ao −a2 <0)を出力するから、シンクロナスモ
ータ7は逆方向に回転して、主弁部Vの閉制御を行い、
この閉制御は、2次側出力水圧が圧力設定器13に設定
した予定の水圧値に下降すると停止して主弁部Vの開度
は一定に保持され、その1次側より供給された高圧力水
を予定の一定圧力の低圧力水に変換して2次側より出力
する。
【0067】なお、上記の実施の形態においては、図1
における電気自動減圧弁MVの主弁部Vの弁体として複
座形弁体2を使用したが、単座形弁体の使用も可能であ
り、回転運動を直線運動に変換する変換器としてボール
ネジ6を用いたが、通常のボルト(ネジ軸)とナットと
から成る変換器でもよい。
【0068】また、図3における制御装置を構成する第
1、第2の弁開度換算器18、19には、それぞれ3つ
の減圧弁制御関数を記憶させ、1次側圧力変換器10に
よって検出した主弁部Vの1次側圧力に応ずる関数選択
器20の出力する選択信号により適宜の減圧弁制御関数
を選択して使用し、高精度の制御を行うようにしたが、
第1、第2の弁開度換算器18、19には、それぞれ等
価の減圧弁制御関数を記憶させ、この減圧弁制御関数の
みを用いて制御を行うようにしてもよい。この場合に
は、1次側圧力変換器10、第2のA/D変換器15お
よび関数選択器20が不要となることは言うまでもな
い。
【0069】さらに、制御装置の主要部にはディジタル
装置を使用したが、アナログ装置で構成すれば第1〜第
3のA/D変換器14、15、16および弁開度出力演
算回路22も不要となる。
【0070】
【発明の効果】以上、本発明について詳細に説明した
が、本発明によれば、自動減圧弁の開度制御に電気制御
方式を採用したから、応答性に優れ且つ安定な制御が可
能となり自励振動現象の発生が抑制される電気自動減圧
弁装置が得られる利点があり、さらに減圧弁本体の構造
が簡易となり、高い信頼性が期待できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気自動減圧弁装置の電気自動減
圧弁の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の電気自動減圧弁の開度制御に適用され
る減圧弁制御関数の一例を示す曲線図である。
【図3】本発明の電気自動減圧弁装置の制御システム構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明の作動を説明するための曲線図である。
【図5】代表的な従来方式の複座形自動減圧弁の縦断面
図である。
【符号の説明】
MV 電気自動減圧弁 V 主弁部 1 弁胴 2 複座形弁体 4 弁胴の下カバー B ボールネジ部 5 ボールネジカバー 6 ボールネジ(変換器) 6a ボールネジ軸 6b ボールネジナット S サーボモータ部 7 ACサーボモータ(シンクロナスモータ) 10 1次側圧力変換器 11 2次側圧力変換器 13 圧力設定器 14、15、16 第1、第2、第3のアナログ/ディ
ジタル変換器 18、19 第1、第2の弁開度換算器 20 関数選択器 21 加算器 22 弁開度出力演算回路 23 ACサーボアンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁胴内に設けられた弁体が回転運動を直
    線運動に変換する変換器を介してサーボモータに連結さ
    れ、このサーボモータはモータドライブ信号を受信する
    と、正回転または逆回転して前記弁体の開度を制御し、
    前記弁胴の1次側より供給される高圧力流体の圧力を前
    記弁体の開度に応ずる予定の一定の低圧力を有する低圧
    力流体に変換して前記弁胴の2次側から出力する電気自
    動減圧弁と、前記モータドライブ信号を前記サーボモー
    タに出力する制御装置と、から成ることを特徴とする電
    動自動減圧弁装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、前記弁胴の2次側から出力
    される前記低圧力流体の予定の圧力が設定され、設定さ
    れた圧力信号を出力する圧力設定器と、減圧弁制御関数
    が記憶され、前記設定圧力信号が入力されると、これを
    弁開度に換算して弁開度信号を出力する第1の弁開度換
    算器と、前記弁胴の2次側に設けられ前記低圧力流体の
    圧力を検出して検出圧力信号を出力する2次側圧力変換
    器と、前記減圧弁制御関数と等価の減圧弁制御関数が記
    憶され、前記検出圧力信号が入力されると、これを弁開
    度に換算して弁開度信号を出力する第2の弁開度換算器
    と、前記第1および第2の弁開度換算器の各々の出力す
    る弁開度信号が入力され、両入力の偏差信号を出力する
    加算器と、前記偏差信号が入力され前記サーボモータに
    モータドライブ信号を出力するサーボアンプと、から成
    ることを特徴とする請求項1記載の電気自動減圧弁装
    置。
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