JPH0996943A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH0996943A JPH0996943A JP8004071A JP407196A JPH0996943A JP H0996943 A JPH0996943 A JP H0996943A JP 8004071 A JP8004071 A JP 8004071A JP 407196 A JP407196 A JP 407196A JP H0996943 A JPH0996943 A JP H0996943A
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Abstract
り、色ずれのない高画質のフルカラー画像を出力するこ
とのできる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】位置検知用のための光反射性のマークを有
する無端ベルトを連続的に一方向に回転しつつ、前記マ
ークを検知したとの光学センサからの情報に基づき、作
像プロセスを実行するサイクルを繰り返して、フルカラ
ーの重ねトナー像を作り、この重ねトナー像を記録用紙
に一括転写してフルカラー画像を作る画像形成装置にお
いて、マークの正反射率が、該マークの乱反射率よりも
大きくかつ該ベルトの正反射率の3倍以上、望ましくは
10倍以上とした。
Description
する。
有する無端ベルト(以下、単にベルトという。)を連続
的に一方向に回転しつつ、前記マークを検知したとの光
学センサからの情報に基づき、作像プロセスを実行する
ことにより、このベルトの1回転目で該ベルト上の所定
位置にある色のトナー像を作り、2回転目でも前記光学
センサからの前記マーク検知情報に基づき、前記トナー
と同じ位置に別の色のトナーでトナー像を重ねるという
サイクルを繰り返して、フルカラーの重ねトナー像を作
り、この重ねトナー像を記録用紙に一括転写してフルカ
ラー画像を作る画像形成装置がある。
連続的に一方向に回転しつつ、このベルトの1回転目で
該ベルト上の所定位置にある色のトナー像を作る。2回
転目で同じ位置に別の色のトナーでトナー像を重ねる。
このようなサイクルを繰り返してフルカラーの重ねトナ
ー像を作り、この重ねトナー像を記録用紙に一括転写し
て1枚のフルカラー画像を作るのである。
め、ベルト上での作像位置は、一定していることが前提
となる。しかし、ベルトが一回転する間に、該ベルトの
伸びとか、機械的な誤差により、作像位置がずれてく
る。
位置に重ねる手段として、ベルトにマークを貼付けてお
き、このマークをセンサで検出してから所定の時間後、
つまり、マークを基準として作像を開始することによ
り、ベルト上、各回の作像位置を一定位置にするという
方法が採用される。
反射光を利用して、作像位置を決定しようとする場合、
マーク以外のベルト部分での反射率との差がある程度以
上ないと、検知誤差を生じてしまう。また、発光源の経
時劣化によりマーク部での検知出力が低下してくると、
やはりマーク位置の検知を誤る。
知精度を得ることにより、色ずれのない高画質のフルカ
ラー画像を出力することのできる画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
成するため、以下の構成とした。 (1)位置検知用のための光反射性のマークを有する無
端ベルトを連続的に一方向に回転しつつ、前記マークを
検知したとの光学センサからの情報に基づき、作像プロ
セスを実行することにより、このベルトの1回転目で該
ベルト上の所定位置にある色のトナー像を作り、2回転
目でも前記光学センサからの前記マーク検知情報に基づ
き、前記トナーと同じ位置に別の色のトナーでトナー像
を重ねるというサイクルを繰り返して、フルカラーの重
ねトナー像を作り、この重ねトナー像を記録用紙に一括
転写してフルカラー画像を作る画像形成装置において、
前記マークの正反射率が、該マークの乱反射率よりも大
きくかつ該ベルトの正反射率の3倍以上、望ましくは1
0倍以上とした(請求項1)。
て、前記マークの位置を前記ベルトの内側とし、前記光
学センサを前記無端ベルトを支持する任意の2つの支持
部材の中間位置よりも該ベルトの回転方向上流側寄りの
位置に配置した(請求項2)。
装置において、光学センサは発光素子と受光素子を有
し、前記発光素子から出射された光が前記マークで正反
射して前記受光素子に入る領域の前記ベルト移動方向の
長さをDrとしたとき、前記ベルト位置に白紙を置いた
ときの検知光量に対し、前記白紙に前記Drの約2倍の
幅のスリットを開けて前記ベルト位置に置いたときの検
知光量が20%以下のものを使用することとした(請求
項3)。
カラー画像形成装置を図18により説明する。
キャナーという。)200は、コンタクトガラス202
上の原稿180の画像を照明ランプ205、ミラー群2
04A,204B,204Cなど、およびレンズ206
を介してカラーセンサー207に結像して、原稿のカラ
ー画像情報を、例えば、ブルー(以下、Bという。)、
グリーン(以下、Gという。)レッド(以下、Rとい
う。)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変
換する。
B,G,Rの色分解手段とCCD(固体撮像素子)のよ
うな光電変換素子で構成されており、3色の同時読み取
りを行うものである。
の色分解画像信号強度レベルをもとにして、図示省略さ
れた画像処理部にて色変換処理を行い、ブラック(以
下、BKという。)、シアン(以下、Cという。)、マ
ゼンタ(以下、Mという。)イエロー(以下、Yとい
う)の色情報を含むカラー画像データを得る。
カラー画像記録装置(以下、カラープリンターとい
う。)400によって、BK,C,M,Yの画像データ
を得るためのカラースキャナー200の動作方式は、カ
ラープリンター400の動作とタイミングをとったスキ
ャナースタート信号を受けて、図18において、照明ラ
ンプ205やミラー群204A、204B,204Cな
どからなる照明・ミラー光学系が左矢印方向へ原稿走査
し、1回走査毎に1色の画像データを得る。そして、そ
の都度、カラープリンター400で順次、顕像化しつ
つ、これらを重ね合わせて、4色のフルカラー画像を形
成する。
説明する。露光手段としての書き込み光学ユニット40
1は、カラースキャナー200からのカラー画像データ
を光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込みを
行い、潜像担持体としての感光体ドラム414に静電潜
像を形成する。
ー発光手段441、これを駆動する発光駆動制御部(図
示省略)、ポリゴンミラー443、これを駆動する回転
用モータ444、fθレンズ442、反射ミラー446
などで構成されている。
時計回りの向きに回転するが、その周りには、感光体ク
リーニングユニット421、除電ランプ414M、帯電
手段としての帯電器419、感光体ドラム上の潜像電位
を検知する電位センサー414D、リボルバー現像装置
420の選択された現像器、現像濃度パターン検知器4
14P、中間転写ベルト415などが配置されている。
420K、C現像器420C、M現像器420M、Y現
像器420Yと、各現像器を矢印で示す如く反時計回り
の向きに回転させる、リボルバー回転駆動部(図示省
略)などからなる。これら各現像器は、静電潜像を現像
化するために、現像剤の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像スリーブ420KS、420
CS,420MS,420YSと、現像剤を組み上げ・
撹拌するために回転する現像パドルなどで構成されてい
る。
420はBK現像器420で現像を行う位置にセットさ
れており、コピー動作が開始されると、カラースキャナ
ー200で所定のタイミングからBK画像データの読み
取りがスタートし、この画像データに基づき、レーザー
光による光書き込み・潜像形成が始まる(以下、BK画
像データによる静電潜像をBK潜像という。C、M、Y
の各画像データについ同じ。)。
く、BK現像器420Kの現像位置に潜像先端部が到達
する前に、現像スリーブ420KSを回転開始して、B
K潜像をBKトナーで現像する。
続けるが、潜像後端部がBK潜像位置を通過した時点
で、速やかに、BK現像器420Kによる現像位置から
次の色の現像器による現像位置まで、リボルバー現像装
置420を駆動して回動させる。この回動動作は、少な
くとも、次の画像データによる潜像先端部が到達する前
に完了させる。
ドラム414は矢印で示すように反時計回りの向きに回
動し、中間転写ベルト415は図示しない駆動モータに
より、時計回りの向きに回動する。
Kトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像形成、Y
トナー像形成が順次行われ、最終的に、BK,C,M,
Yの準に中間転写ベルト415上に重ねてトナー像が形
成される。
る。帯電器419はコロナ放電によって、暗中にて、感
光体ドラム414を負電荷で約−700Vに一様に帯電
する。つづいて、レーザーダイオード441は、BK信
号に基づいてラスタ露光を行う。このようにラスタ像が
露光されたとき、当初、一様に帯電された感光体ドラム
414の露光された部分については、露光光量に比例す
る電荷が消失し、静電潜像が形成される。
フェライトキャリアとの撹拌によって負極性に帯電さ
れ、また、本現像装置のBK現像スリーブ420KS
は、感光体ドラム414の金属基体層に対して図示しな
い電源手段によって、負の直流電位と交流とが重畳され
た電位にバイアスされている。
っている部分には、トナーが付着せず、電荷のない部
分、つまり、露光された部分にはBKトナーが吸着さ
れ、潜像と相似なBK可視像が形成される。
5D、転写対向ローラ415T、クリーニング対向ロー
ラ415Cおよび従動ローラ群に張架されており、図示
しない駆動モータにより駆動制御される。
Kトナー像は、感光体と接触状態で等速駆動している中
間転写ベルト415の表面に、ベルト転写コロナ放電器
(以下、ベルト転写部という。)416によって転写さ
れる。以下、感光体ドラム414から中間転写ベルト4
15へのトナー像転写を、ベルト転写と称する。
トナーは、感光体ドラム414の再使用に備えて、感光
体クリーニングユニット421で清掃される。ここで回
収されたトナーは、回収パイプを経由して図示しない排
トナータンクに蓄えられる。
ドラム414に順次形成する、BK,C,M,Yのトナ
ー像を、同一面に順次、位置合わせして、4色重ねのベ
ルト転写画像を形成し、その後、転写紙にコロナ放電転
写器にて一括転写を行う。
K画像の形成工程のつぎに、C画像の形成工程に進む
が、所定のタイミングから、カラースキャナー200に
よるC画像データの読み取りが始まり、その画像データ
によるレーザー光書き込みで、C潜像の形成を行う。
て、先のBK潜像後端部が通過した後で、かつ、C潜像
先端が到達する前に、リボルバー現像装置の回転動作を
行い、C潜像をCトナーで現像する。
像後端部が通過して時点で、先のBK現像器の場合と同
様にリボルバー現像装置420を駆動して、C現像器4
20Cを送り出し、つぎのM現像器420Mを現像位置
に位置させる。この動作もやはり、つぎのM潜像先端部
が現像部に到達する前に行う。なお、MおよびYの各像
の形成工程については、それぞれの画像データの読み取
り・潜像形成・現像の動作が上述のBK像や、C像の工
程に準ずるので、説明は省略する。
シール、ゴムブレード、排出コイルおよび、これら入口
シールやゴムブレードの接離機構により構成される。1
色目のBK画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
を画像をベルト転写している間は、ブレード接離機構に
よって、中間転写ベルト面から入口シール、ゴムブレー
ドなどは離間させておく。
う。)417は、中間転写ベルト415上の重ねトナー
像を転写紙に転写するべく、コロナ放電方式にて、AC
+DCまたは、DC成分を転写紙および中間転写ベルト
に印加するものである。
は、各種サイズの転写紙が収納されており、指定された
サイズの用紙を収納している収納カセットから、給紙コ
ロ483によってレジストローラ対418R方向に給紙
・搬送される。なお、符号412B2は、OHP用紙や
厚紙などを手差しするための給紙トレイを示している。
いずれかの給紙トレイから給送され、レジストローラ対
418Rのニップ部にて待機している。そして、紙転写
器417に中間転写ベルト415上のトナー像の先端が
さしかかるときに、丁度、転写紙先端がこの像の先端に
一致する如くにレジストローラ対418Rが駆動され、
紙と像とのレジスト合わせが行われる。
上の色重ね像と重ねられて、正電位につながれた紙転写
器417の上を通過する。このとき、コロナ放電電流で
転写紙が正電荷で荷電され、トナー画像の殆どが転写紙
上に転写される。つづいて、紙転写器417の左側に配
置した図示しないAC+DCコロナによる分離除電器を
通過するときに、転写紙は除電され、中間転写ベルト4
15から剥離されて紙搬送ベルト422に移る。
ー像を一括転写された転写紙は、紙搬送ベルト422で
定着器423に搬送され、所定温度にコントロールされ
た定着ローラ423Aと加圧ローラ423Bのニップ部
でトナー像を溶融定着され、排出ロール対424で本体
外に送り出され、図示省略のコピートレイに表向きにス
タックされ、フルカラーコピーを得る。
は、ブラシローラ、ゴムブレードなどからなる感光体ク
リーニングユニット421で表面をクリーニングされ、
また、除電ランプ414Mで均一除電される。
間転写ベルト415は、再び、クリーニングユニット4
15Uのブレード接離機構でブレードを押圧して表面を
クリーニングする。
ナーの動作および感光体への画像形成は、1枚目の4色
目画像工程にひきつづき、所定のタイミングで2枚目の
1色目画像工程に進む。
目の4色重ね画像の転写紙への一括転写工程にひきつづ
き、表面をベルトクリーニング装置でクリーニングされ
た領域に、2枚目のBKトナー像がベルト転写されるよ
うにする。その後は、1枚目と同様動作になる。
ーモードの説明であったが、3色コピーモード、2色コ
ピーモードの場合は、指定された色と回数の分につい
て、以上,述べたと同じ動作を行うことになる。
枚数が終了するまでの間、リボルバー現像装置420の
所定色の現像器のみを所定色の現像位置に位置させて現
像作動状態におき、ベルトクリーニング装置415Uの
ブレードをベルトに押圧状態のまま、連続してコピー動
作を行う。
のマークをベルト415の外周面、あるいは内周面に設
ける。但し、外周面側については、ベルトクリーニング
装置415Uの通過域を避ける工夫が必要であり、配置
上の困難さを伴うことがあるので、その場合には、内周
面側に設ける。光学センサについては、図18には図示
してないが、ベルト415を支持する駆動ローラ415
Dと支持ローラ415Fとの間の位置に設ける。
素子1aと受光素子1bとを有し、図4に示す電気回路
で駆動される。発光素子1aから出射された光が反射特
性を有するマーク2をとらえると反射光の光量が変化
し、これが受光素子1bで検知され、電気出力の変化と
して、マーク2の存在を検知できるのである。
ル分布を図5に例示した。また、受光素子1bの分光感
度特性を図6に実線の場合と破線の場合とで例示した。
図7に示すように、マーク2は、5mm×5mmの矩形
をなす金属箔をベルト415の矢印で示す進行方向と直
交する方向での端の部分に貼り付けた態様で設けてい
る。
ローラ415Dの上方に設ける。図8(b)において、
符号4で示す円の領域は、所定の位置に固定された光学
センサ1の乱反射光の感度領域であり、符号Odはこの
乱反射光の検知領域の中心を示す。また、符号5で示す
円の領域は、同じ光学センサ1の正反射光の感度領域で
あり、符号Orはこの正反射光の検知領域の中心を示
す。
応する乱反射光の感度分布、符号5aは円5に対応する
正反射光の感度分布をそれぞれ示す。図8(c)の縦軸
は正、乱反射率、横軸はマーク2のエッジ部2Mを境に
して、左側のマーク部、右側のベルト部における、光学
センサ1の発光素子1aからの出射光の反射率を正反射
率と、乱反射率を表わした反射率の分布図である。
素子1bの出力電圧(Vf)、横軸に図8(c)に示し
たマークのエッジ部2Mが左から右へ移動していくとき
の、出力電圧(Vf)の変化を示したものである。ここ
で、光学センサ1は、図8(d)の横軸上、図8
(a)、(b)に示した位置に固定されているものとす
る。図8(d)で、小さい波形のうねりとして表われた
のは、ノイズ成分が重畳されたためである。
点、B1は第2の変曲点、C1は第3の変曲点、D1は
第4の変曲点をそれぞれ示す。マークエッジ部2MがA
1より左に位置しているときは、ベルト部の正、乱反射
光の検知出力が表れる。A1からB1までの位置にある
ときは、ベルト部の正、乱反射光に加え、マーク部の乱
反射光の検知出力が表れる。B1からC1までの位置に
あるときは、マーク部の正反射光の検知出力が表れる。
C1からD1までの位置にあるときは、マーク部の正、
乱反射光に加え、ベルト部の乱反射光の検知出力が表れ
る。D1よりも右側では、マーク部の乱反射光の検知出
力が表れている。
マーク2したことの確認レベルは、図4に示したコンパ
レータ6のオンレベルであるVf(ON)の値で設定し
てある。このオン点を符号ONで示す。また、一旦オン
になった状態から、ノイズ成分の影響で、オフになるの
を防止するため、Vf(ON)のレベルよりも少し下の
レベルでコンパレータ6のオフレベルであるVf(OF
F)の値を設定している。ここで、Vf(ON)のとき
に、マークの検知がなされ、この時点から一定の時間後
に作像の開始がなされる。
際しては、他の反射部でのノイズの影響を受けないよう
にする必要がある。Vf(ON)の値は、B1とC1と
の間で設定され、この間ではマークの正反射光が検知さ
れなればならず、B1近傍のベルトの反射光によるノイ
ズにより誤検知されてはならない。そのためには、マー
ク部の正反射率が、該マークの乱反射率よりも大きいこ
とが必要であり、かつ、マークの正反射率は、ベルトの
正反射率の3倍以上は必要である。
時的に劣化して発光能力が減退するので、C1近傍レベ
ルが低下してきて、誤検知の原因となるおそれもある。
そこで、C1のレベルを最初から高く設定する必要があ
り、この点を考慮すると、コピーを1万枚、つまり、ベ
ルト415を4万回転して、発光素子を4万回点滅させ
てもなお、誤検知を発生しない程度を目安に、マークの
正反射率は、ベルトの正反射率の10倍以上あることが
望ましい。
が可能な光学センサを使用する場合、これらの波長域に
適合する波長域でのマーク2の正反射率と乱反射率の関
係は、図1に示すように、マークの正反射率が該マーク
の乱反射率よりも大きいものを使用する。かつ、図1に
示すマークの正反射率は、図2に示すようにベルトの正
反射率の10倍以上となる関係のものを使用する。
質的に正反射光のみをみていることになるので、乱反射
光の影響を受けず、検知位置が光センサのベルトとの位
置関係のみで決まり、光学センサの光学的なばらつき、
たとえば、光学センサごとの指向性のばらつき、に対す
る依存性が少なくなり、誤検知により、重ね色画像のず
れによる画質の低下を防止することができる。
の重ね位置をきちんと合わせるためには、0.15mm
程度の誤差内に合わせないと、4色重ねのフルカラー最
終画像はかなり、ぼやけたような画像になってしまう。
ベルトと共に支持ローラの上にマークが位置していると
きとした場合には支持が安定しているので、支持ローラ
の円筒度のばらつき程度しか影響を受けないから、位置
精度は、0.01mmオーダーに抑えることができる。
位置を、空間の有効利用、スペース効率上の点で、図1
0に示すようにベルトの内側にした場合には、駆動ロー
ラ415Dと支持ローラ415F間でのベルト415の
振動により光学センサ1からの距離が変化して検知誤差
要因となる。ベルト415が振動により光学センサ1に
近づくと、本来の検知時点よりも早くマーク2を検知
し、振動により遠ざかると本来の検知時点よりも遅くマ
ークを検知してしまう。あるいは、マークの検知ができ
なくて、作像をしない場合もあり得る。
の位置をベルト415の内側とし、光学センサ1を駆動
ローラ415Dと支持ローラ415Fとの中間位置より
も、矢印で示す該ベルトの回転方向上流側の位置に配置
している。
成装置の駆動部から伝達される振動により、ベルト41
5は駆動ローラ415Dと支持ローラ415F間で振動
する。この振動成分には、基本振動と高次の振動とが含
まれるが、高次の振動は振幅として小さいので、光学セ
ンサの読み取り誤差をしては無視してよい。無視できな
いのは、振幅の大きい基本振動である。
ば、光学センサ1を、ベルト415の進行方向上、ベル
ト支持部の中間位置よりも上流側とした場合には、ベル
ト415が振動して、光学センサ1に対してマーク2を
有するベルト面が正常位置よりも上に振れて光学センサ
1の対向位置で、右上がりに傾くとき、同時に該マーク
2は光学センサ1から遠ざかり、下に振れてベルト面が
右下がりに傾くとき、同時に光学センサ1に近づく。こ
の現象は、光学センサ1によるマーク検知の誤差を相殺
する結果となる。
いて、光学センサ1の受光素子1bに対してベルト41
5が上側に振れて光学センサ1から遠ざかると検知光量
が減るので、振動がない場合に比べてマーク2の位置を
遅い時点(下流側)で、検知してしまう傾向がある。光
学センサ1では、マーク2の反射率がマーク以外のとこ
ろの反射率よりも大きい。よって、ベルト415ととも
にマーク2が光学センサ1に対して遠い位置を通る場
合、光学センサ1がマークを検知する閾値を越える時点
がより遅く訪れてしまうのである。
うにしているので、光学センサ1の光学的な瞳の大きさ
が十分に小さい場合には、単純に、マーク2の面がどの
角度にあるか、だけでマークを検出する場所が決まる。
よって、マーク2の面が光学センサの受光軸に対して傾
きがなく、水平状になっている場合には、マーク2が光
学センサ1の直上にきたときにマークの存在を検知す
る。ところが、先の例と同じように、光学センサ1の受
光部に対してベルト415が上側に振れて光学センサ1
から遠ざかるとき同時に、図12に拡大して示すよう
に、δθだけ右上がりに傾いた状態になったときは、傾
かない場合に比べて、−δθ、距離にしてδxに相当す
る分、早い時点でマーク2の存在を検知してしまう。
いう現象のなかに、光学センサ1に対する傾きの要素
と、光学センサ1から遠ざかるという要素が含まれ、そ
れぞれに起因する位置検知誤差が相殺される傾向にあ
る。このことは、ベルト415が下に振れた場合におい
てもいえる。
る位置の検知誤差をとり、右縦軸には距離による位置の
検知誤差をとる。振動による誤差のみを考えると、曲線
7により、角度による誤差は支持ローラ415Fに対応
する0の位置で最大となり、支持ローラ415Fと駆動
ローラ415Dとの間の距離Lの1/2の中間位置であ
るL/2の位置で0となる。また、曲線8により、距離
による誤差はL/2の位置で最大であり、支持ローラ4
15Fに対応する0の位置で最小0となる。
が交差する位置では、角度による誤差と距離による誤差
が相殺されるのであり、その位置は、L/2の位置より
も上流側となる。このように、本例の配置とすること
で、幾何光学的に誤差を相殺するので、振動による検知
誤差を解消することができる。
Dと支持ローラ415Fとの中間位置よりも下流側に設
けた場合には、前記図10に示した例のように、ベルト
の振動による誤差を相殺することができない。この場合
にも、振動に起因する検知誤差を最小にするには、発光
素子1aから出射される拘束は検知面(ベルト面)で十
分に絞られていることが必要であり、かつ、光軸の傾き
がないこと、つまり、光束が十分に小さいことが必要で
ある。
発光素子1aから出射された光がマーク2で正反射して
受光素子1bに入る領域のベルト415の移動方向での
長さをDrとしたとき、このベルト位置にスリットのな
い白紙を置いてそのときの検知光量を測定する。次に、
該白紙にDrの約2倍の幅のスリット9Sを開けて、該
ベルト位置に光学センサ1の光軸O−Oとスリット9S
の中心を合わせておき、このスリット9Sの後に暗箱1
0(図15(b)参照)を置いて検知光量を測定する。
そして、前者の検知光量に対して、後者の検知光量が2
0%以下となるように、条件設定したのが本例である。
て、符号9は白紙を示す。矢印で示すベルト移動方向に
は、幅2Drの大きさのスリット9Sが形成されてい
る。図15(b)に示すように、白紙9の後に、スリッ
ト9Sの開口部幅2Drよりも広い開口部10aを有す
る暗箱10を置く。その際、この開口部10aの中心が
光学センサ1の光軸O−Oと合致するように位置調整す
る。図15(b)は、このような位置調整後の状態を示
している。図15(b)に示す状態で、白紙9を図中、
矢印で示す向きに動かしながら移動距離に対応した光学
センサ1の出力電圧(検知光量)を測定する。この測定
データをグラフで示すと図16のようになる。図16に
おいて、光軸O−Oにスリット9Sの中心が一致したと
きに光学センサ1の出力電圧はVminとなり、スリッ
ト9Sが光軸O−Oから十分離れたときに、光学センサ
1の出力電圧はVmaxとなっている。
とすることとする。
ク2での正反射光が受光素子1aに十分に戻ってくる。
よって、マーク2での光学センサの出力は大きい。これ
に対し、乱反射するベルト面などからの反射光では、乱
反射により拡散して受光素子1aに十分に光が戻ってこ
ず、このため、光学センサ出力は小さくなる。
るから、マークからの反射光を確実に受光してくれるの
で、精度よく検知をすることができる。このことを確認
するため、図17に示すように、縦軸にVmin/Vm
axをとり、横軸に検知誤差をとり、実験を行った。す
ると、破線で示す傾向がみられ、Vmin/Vmaxが
20%以下であれば、重ね画像の位置ずれの許容値であ
る0.15mmを十分に達成できることがわかった。ま
た、光学センサの光軸が大きく傾いている場合も、ベル
トの振動による検知誤差が大きくなる場合がある。従っ
て、光軸が大きく傾いたセンサも検査で除外する必要が
ある。これは標準的な(光軸が傾いていない)センサで
出力が最小(Vmin)になるスリット位置を決めてお
いて、検査の対象となるセンサと標準センサと取り替え
て(スリット位置はそのまま)得られた出力値をそのセ
ンサのVminとし、スリットの代わりに白紙を置いた
時の検査対象のセンサの出力値Vmaxとした時、Vm
in/Vmaxが20%以下という条件を満たさない時
に、そのセンサを不良品として除外すればよい。つま
り、Vmin/Vmaxが20%以下という条件は、光
軸の傾きに対しても、良品の満たすべき十分条件となっ
ている。
を支持部の中間位置よりも上流位置にするという条件を
必ずしも満足しなくても、光学センサの特性をVmin
/Vmaxが20%以下となるように選択すれば、位置
ズレを所定以下にすることができる。また、本例によれ
ば、支持部材の真中に光学センサを配置した場合でも実
質上、問題のない検知誤差の範囲に抑えることができ
る。
により、色ずれのない高画質のフルカラー画像を出力す
ることのできる画像形成装置を提供することができる。
した図である。
した図である。
る。
路図である。
トル分布を例示した図である。
を例示した図である。
である。
明した図である。
よる誤差とが相殺される関係を説明した図である。
配置を説明した図である。
説明した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】位置検知用のための光反射性のマークを有
する無端ベルトを連続的に一方向に回転しつつ、前記マ
ークを検知したとの光学センサからの情報に基づき、作
像プロセスを実行することにより、このベルトの1回転
目で該ベルト上の所定位置にある色のトナー像を作り、
2回転目でも前記光学センサからの前記マーク検知情報
に基づき、前記トナーと同じ位置に別の色のトナーでト
ナー像を重ねるというサイクルを繰り返して、フルカラ
ーの重ねトナー像を作り、この重ねトナー像を記録用紙
に一括転写してフルカラー画像を作る画像形成装置にお
いて、 前記マークの正反射率が、該マークの乱反射率よりも大
きくかつ該ベルトの正反射率の3倍以上、望ましくは1
0倍以上としたことを特徴とした画像形成装置。 - 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
記マークの位置を前記ベルトの内側とし、前記光学セン
サを前記無端ベルトを支持する任意の2つの支持部材の
中間位置よりも該ベルトの回転方向上流側寄りの位置に
配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】請求項2または請求項3記載の画像形成装
置において、光学センサは発光素子と受光素子を有し、
前記発光素子から出射された光が前記マークで正反射し
て前記受光素子に入る領域の前記ベルト移動方向の長さ
をDrとしたとき、前記ベルト位置に白紙を置いたとき
の検知光量に対し、前記白紙に前記Drの約2倍の幅の
スリットを開けて前記ベルト位置に置いたときの検知光
量が20%以下のものを使用することを特徴とする画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00407196A JP3492839B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-01-12 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19047595 | 1995-07-26 | ||
JP7-190475 | 1995-07-26 | ||
JP00407196A JP3492839B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-01-12 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996943A true JPH0996943A (ja) | 1997-04-08 |
JP3492839B2 JP3492839B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=26337794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00407196A Expired - Lifetime JP3492839B2 (ja) | 1995-07-26 | 1996-01-12 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3492839B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6853824B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-02-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic endless belt comprising meandering-preventive member, and process cartridge and electrophotographic apparatus having such an endless belt |
US6856776B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless belt comprising a meandering-prevention member, and a process cartridge and an electrophotographic apparatus using such an endless belt |
US6920291B2 (en) | 2000-03-30 | 2005-07-19 | Ricoh Company, Ltd. | Belt apparatus used in image formation, and an image formation apparatus |
JP2021085905A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 画像形成装置、画像形成装置の異常判定方法、及びプログラム |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP00407196A patent/JP3492839B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6920291B2 (en) | 2000-03-30 | 2005-07-19 | Ricoh Company, Ltd. | Belt apparatus used in image formation, and an image formation apparatus |
US7149446B2 (en) | 2000-03-30 | 2006-12-12 | Ricoh Company, Ltd. | Belt apparatus used in image formation, and an image formation apparatus |
US6853824B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-02-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic endless belt comprising meandering-preventive member, and process cartridge and electrophotographic apparatus having such an endless belt |
US6856776B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-02-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Endless belt comprising a meandering-prevention member, and a process cartridge and an electrophotographic apparatus using such an endless belt |
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