JPH0996729A - 光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバの製造方法

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JPH0996729A
JPH0996729A JP7234506A JP23450695A JPH0996729A JP H0996729 A JPH0996729 A JP H0996729A JP 7234506 A JP7234506 A JP 7234506A JP 23450695 A JP23450695 A JP 23450695A JP H0996729 A JPH0996729 A JP H0996729A
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JP
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optical fiber
core
cross
side holes
sectional shape
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JP7234506A
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Kazuaki Yoshida
和昭 吉田
Takayuki Morikawa
孝行 森川
Takeshi Yagi
健 八木
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送損失が少なく、コアとクラッドとの間の
屈折率差の減少が少ない、一端が楕円で他端が真円のコ
アを有する光ファイバを製造する方法を提供する。 【構成】 長手方向に均一な断面積を有するコア3と、
該コアに長手方向に沿って少なくとも1つ貫通孔4Aが
形成されたクラッド2とを有する光ファイバ1を、前記
光ファイバの長手方向に沿って順次加熱温度を変化させ
ながら加熱して前記貫通孔の形状を連続的に変化させて
前記コアの断面形状を前記光ファイバの長手方向に沿っ
て連続的に変化させて、光ファイバの一端のコアの断面
形状と他端のコアの断面形状を異ならせる。たとえば、
一端のコアの断面形状は真円であり、他端のコアの断面
形状と楕円である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの製造方
法に関するものであり、特に、半導体レーザなどの楕円
状のビームを射出する光源との光学的な接続に適したコ
アの断面形状を有する光ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光計測の技術分野ま
たは光通信の技術分野などにおいては、光源から光ビー
ムを光ファイバのコアに効率よく入射させるために種々
の工夫を凝らしている。光通信などの技術分野において
は、光源として半導体レーザ(またはレーザダイオー
ド:LD)を用いる場合が多い。通常、LDの端部から
は断面が楕円状の光ビームが射出される。従来、たとえ
ば、単一モード(SM)の光ファイバのコアは真円に形
成されているから、このようになコアを有する光ファイ
バにLDからの光ビームを入射させるためには、特殊な
レンズを有する光学系を用いて、LDから射出した楕円
状光ビームを断面が真円状の光ビームにして、光ファイ
バのコアに入射させるようにしている。しかしながら、
このように光学系を用いて光ビームの断面形状を変換す
ることは、複雑な光学系を設ける必要があるから価格が
高くなるし、空間的な場所もとる。さらに光学系におけ
る光学的損失が発生する。
【0003】そこで、たとえば、モードフィールド変換
光ファイバまたはスポットサイズ変換光ファイバを用い
ることが試みられている。モードフィールド変換光ファ
イバまたはスポットサイズ変換光ファイバは一端の受光
側のコアの断面形状は楕円であり、他端の光射出側のコ
アの断面形状は真円である。光ファイバの一端(受光
側)の楕円形状のコアにLDから射出された楕円状の光
ビームを直接入射させ、光ファイバの他端(光射出側)
の真円のコアから円形状の光ビームを射出させる。モー
ドフィールド変換光ファイバまたはスポットサイズ変換
光ファイバにおいては、長手方向に沿って、楕円の光ビ
ームを円形の光ビームに変換する形状をしている。
【0004】スポットサイズ変換光ファイバを製造する
方法が、たとえば、特開平3−64707号公報に提案
されている。このスポットサイズ変換光ファイバの製造
方法を図13(A)〜図13(C)を参照して述べる。
図13(A)に図解したように、一端のコア41の外周
にクラッド42が形成された楕円コア型光ファイバ40
を準備する。コア41の寸法は、長軸径5μm、短軸径
2μmで、矩形に近いほぼ楕円である。このような楕円
コア型光ファイバの長手方向に沿って熱を加えていく
と、図13(B)に図解するように楕円が徐々に丸みを
帯びて円形になっていく。その結果、他端が図13
(C)に図解したように円形のコア41Aになる。この
円形のコア径は3.6μmである。熱を加えることで、
コア1に含まれているドーパントであるゲルマニウム
(Ge)が拡散し、スポットサイズは11.2μmとな
る。つまり、特開平3−64707号公報に提案されて
いる方法は、楕円コアを熱拡散して円形のコアに変化さ
せる。しかしながらこの方法は、実際には楕円コアを真
円のコアに変化させることは困難である。その結果、光
ファイバの内部を伝搬する光に大きな伝送損失が発生す
るという問題に遭遇している。さらに、仮に楕円コアか
ら真円コアに変化していったとしても、ドーパントの拡
散ではコアとクラッドとの間に屈折率差の減少が生じ
て、結合効率が減少するという問題が起こる。
【0005】モードフィールド変換光ファイバの従来の
製造方法の1例を述べる。楕円コアを有する光ファイバ
と、真円コアを有する光ファイバとを端部で接続し、必
要に応じてこの接続部を加熱してコア部のドーパントを
拡散させ、長手方向に沿って楕円コア部から真円コア部
に形状が徐々に変化する部分を形成させる。したがっ
て、一端が楕円コアであり、他端が真円コアであり、光
ファイバの長手方向に沿ってコア部は連続的に徐々に楕
円から真円に変化していく。しかしながら、この方法も
コアの楕円部分と真円部分との間でコアの不連続部分が
生じて、光ファイバの内部を伝搬する光に大きな伝送損
失が発生するという問題に遭遇している。また、仮に楕
円コアから真円コアに変化していったとしても、ドーパ
ントの拡散ではコアとクラッドとの間に屈折率差の減少
が生じて、結合効率が減少するという問題が起こる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、モ
ードフィールド変換光ファイバの製造方法およびスポッ
トサイズ変換光ファイバの製造方法のいずれも、製造さ
れた光ファイバが伝送損失が大きいという問題に遭遇し
ている。さらにコアとクラッドとの間の屈折率差の減少
が起こるという問題がある。
【0007】従って本発明の目的は、伝送損失が少な
く、コアとクラッドとの間の屈折率差の減少が少ない、
一端が楕円で他端が真円のコアを有する光ファイバを製
造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、長手方向に実質的に均一な断面形状を有するコア
と、該コアの長手方向に沿って少なくとも1つの貫通孔
が形成されたクラッドとを有する均一コア光ファイバの
側面から加熱して前記貫通孔の断面形状を連続的に変化
させ、その結果として、前記コアの断面形状をその長手
方向に沿って変化させ、光ファイバの一端のコアの断面
形状と他端のコアの断面形状を異ならせる光ファイバの
製造方法が提供される。
【0009】好適には、前記加熱段階において前記貫通
孔を減圧する。
【0010】好適には、前記貫通孔が前記コアの両側に
2つ並設されて形成された均一コア光ファイバを用い
て、前記コアの断面形状を長手方向に沿って変化させた
光ファイバを製造する。
【0011】特定的には、コアの断面形状が円である均
一コア光ファイバを、一端から他端に向けてその側面を
加熱して前記貫通孔を縮小させていき、一端のコアの断
面形状が円であり、他端のコアの断面形状が楕円であ
り、その中間部が円から楕円に連続的に変化しているよ
うに形成する。
【0012】また特定的には、コアの断面形状が楕円で
ある均一コア光ファイバを、一端から他端に向けてその
側面を加熱して前記貫通孔を縮小させていき、一端のコ
アの断面形状が楕円であり、他端のコアの断面形状が円
であり、その中間部が楕円から円に連続的に変化してい
るように形成する。
【0013】好適には、前記均一コア光ファイバの一端
の貫通孔を密閉する処理を行う。さらに好適には、前記
均一コア光ファイバの他端の縮小した貫通孔を封止する
第2の密閉処理を行う。
【0014】本発明の第2の形態によれば、最終的に製
造すべき光ファイバと相似形状の断面を有し、前記光フ
ァイバのコアとなる部分と、該コアとなる部分に沿って
形成された少なくとも1つの貫通孔を有するクラッドと
なる部分とを有する光ファイバ用母材を線引きして光フ
ァイバを製造する方法であって、前記貫通孔の外周と当
該光ファイバ用母材の外周との最短距離を所定の大きさ
以上になるように光ファイバ用母材を形成し、該光ファ
イバ用母材の前記貫通孔にガス圧を加えつつ、所定の線
引温度範囲の温度で線引きする光ファイバの製造方法が
提供される。
【0015】好適には、前記最短距離は10%以上であ
る。
【0016】また好適には、前記線引温度は1800°
C〜2000°Cの間に設定される。
【0017】特定的には、前記貫通孔に印加するガス圧
は、コアの断面形状を円に向けるときは高くし、コアの
断面形状を楕円に向けるときは低くする。
【0018】特定的には、前記製造される光ファイバの
一端のコアの断面形状を円にし、他端のコアの断面形状
を楕円にし、一端の円形状のコア部から他端の楕円形状
のコア部とが連続的に接続されるように中間部を形成す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバの製造
方法とそれによって製造された光ファイバの好適な実施
例を述べる。第1実施例 本発明の光ファイバの第1実施例として、モードフィー
ルド変換光ファイバについて述べる。図1は本発明の光
ファイバの第1実施例としてのモードフィールド変換光
ファイバを製造する前の、長手方向に実質的に均一な断
面形状を有するサイドホール(貫通孔)が形成された真
円コア光ファイバ1の断面図である。この真円コア光フ
ァイバ1は、真円コア3とその外周に設けられたクラッ
ド2を有している。クラッド2の内部で、かつ、真円コ
ア3の両側には真円コア3の長手方向に沿って、真円コ
ア3の両側に並設された2つのサイドホール(貫通孔)
4A、4Bが形成されている。本実施例では、クラッド
2の直径が125μmであり、真円コア3の直径が8.
1μmであり、サイドホール4A、4Bの直径がそれぞ
れ18.9μmであり、2つのサイドホール4A、4B
の間隔SDが38.4μmである。クラッド2の材質は
純シリカガラスであり、真円コア3の材質はドーパント
としての酸化ゲルマニウムを含むシリカガラスである。
真円コア3はVAD法で製造した。クラッド2と真円コ
ア3との屈折率差は0.35%である。
【0020】このサイドホールが形成された真円コア光
ファイバ1の製造について述べる。このようなサイドホ
ールが形成された光ファイバの製造方法としては、たと
えば、特開昭59−35034号公報において提案され
ているものが知られている。真円コア光ファイバ1は、
通常の光ファイバを製造する場合と同様、最終的に製造
しようとするこの真円コア光ファイバ1と相似形の光フ
ァイバ用母材(プリフォーム)を線引きして製造する。
光ファイバ用母材は、真円コア光ファイバ1の真円コア
3となる部分と、真円コア光ファイバ1のサイドホール
4A、4Bとなる部分を有するクラッド2となる部分を
有する。サイドホール4A、4Bになる部分は、真円コ
ア3になる部分とクラッド2になる部分からなる、サイ
ドホールが形成されていない通常の光ファイバ用母材を
製造後、この光ファイバ用母材に、たとえば、ドリルで
孔を開けて形成する。このような光ファイバ用母材のサ
イドホール4A、4Bになる部分にガスにより圧力をか
ながら、加熱状態で延伸して(線引きして)、真円コア
光ファイバ1を製造する。したがって、上記光ファイバ
用母材から真円コア光ファイバ1を製造する工程は、サ
イドホール4A、4Bとなる部分をドリルで貫通孔を開
けるといった機械加工を除けば、サイドホールが形成さ
れていない通常の光ファイバ用母材からサイドホールが
形成されていない光ファイバを線引きする通常の工程と
同じである。サイドホール4A、4Bとなる部分への加
圧条件は、線引温度、線引速度、光ファイバ用母材の直
径の太さなどを考慮して決定した。この加圧条件は、通
常、予備的な実験で決定できるが、本実施例において
は、サイドホール4A、4Bとなる部分への加圧は50
mmHg前後であった。なお、このサイドホールが形成
された光ファイバの製造方法についての改良を第5実施
例として後述する。
【0021】図2は上述のようにして製造された真円コ
ア光ファイバ1から、モードフィールド変換光ファイバ
を製造する装置の概略構成図である。この装置は、ゴム
管6と、ゴム栓5と、図示しない真空ポンプおよび図示
しない減圧調整治具に接続された接続部7を有してい
る。中空部8は真空ポンプおよび減圧調整治具によって
減圧される。真円コア光ファイバ1の端部をゴム栓5に
挿入し、サイドホール4A、4Bをゴム管6の中空部8
を介して減圧する。サイドホール4A、4Bを減圧しな
がら、真円コア光ファイバ1の真円コア3を楕円にする
部分の両端を保持して、その真円コア3の中央部を側面
からバーナー径が3mmのマイクロトーチ9によるプロ
パン・酸化火炎で加熱する。中空部8の減圧の程度は加
熱温度に依存するが、−20mmHgより大きな減圧が
望ましい。また、加熱処理時には真円コア光ファイバ1
は延伸されていない状態が望ましい。その理由は、光フ
ァイバ用母材を延伸すると、真円コア光ファイバ1の直
径が細くなるので、真円コア光ファイバ1の機械的な強
度が低下するからである。以下、本発明の第1実験例〜
第3実験例を述べる。
【0022】第1実験例 ここで用いた真円コア光ファイバ1は、クラッド2の直
径が125μmであり、真円コア3の直径が8.1μm
であり、サイドホール4A、4Bの直径がそれぞれ1
8.9μmであり、2つのサイドホール4A、4Bの間
隔SDが38.4μmである。クラッド2の材質は純シ
リカガラスであり、真円コア3の材質はドーパントとし
ての酸化ゲルマニウムを含むシリカガラスである。真円
コア3はVAD法で製造した。クラッド2と真円コア3
との屈折率差は0.35%である。図2および図3
(A)に図解したように、バーナー径が3mmのマイク
ロトーチ9を用いて加熱温度1800〜2000°Cに
おいて、真円コア光ファイバ1を加熱し、加熱開始から
1分経過後に加熱を中止し、図3(B)に示すように、
加熱部分の中心で真円コア光ファイバ1を切断して2本
の光ファイバ1A,1Bを得た。これら2本の光ファイ
バ1A,1Bの切断面、すなわち、加熱部分の断面を調
べた結果、サイドホール4A、4Bが実質的に潰れて、
真円コア3が楕円状のコア13に変形していた。ただ
し、加熱していない部分、たとえば、光ファイバ1A,
1Bの両端面は、真円コア3とサイドホール4A、4B
がそのまま維持されている。このことから、マイクロト
ーチ9による加熱により、真円コア光ファイバ1の加熱
部分のサイドホール4A、4Bが潰れて真円コア3を楕
円状コア13に変えることができることが判った。換言
すれば、サイドホール4A、4Bを持つ真円コア光ファ
イバ1を加熱することにより、楕円状コア13を持つ光
ファイバに変形できる。
【0023】第2実験例 第1実験例は、真円コア光ファイバ1の一部をマイクロ
トーチ9で加熱しただけであるが、第2実験例は、マイ
クロトーチ9を固定しておき、真円コア光ファイバ1を
連続的にマイクロトーチ9の火炎の上を通過させた。も
ちろん、この逆に、真円コア光ファイバ1を延ばしてお
きマイクロトーチ9の火炎を長手方向に沿って移動させ
てもよい。要するに、マイクロトーチ9の火炎と真円コ
ア光ファイバ1とを相対的に動かす。その結果、図4に
図解したようなモードフィールド変換光ファイバ11が
製造できた。このモードフィールド変換光ファイバ11
は、一端が、真円コア3とサイドホール4A、4Bを有
するクラッド2からなるもとの真円コア光ファイバ1の
ままであり、他端が加熱によりサイドホール4A、4B
が消滅し真円コア3が楕円状コア13に変形した光ファ
イバである。このモードフィールド変換光ファイバ11
は、もとの真円コア光ファイバ1の状態が維持されてい
る一端から楕円状コア13が形成された他端に向かっ
て、真円コア3から楕円状コア13に連続的にコアの断
面形状が変化している。つまり、モードフィールド変換
光ファイバとして形成されている。このモードフィール
ド変換光ファイバ11は、外径120μmの光ファイバ
であり、楕円状コア13の寸法は長径13.4μm、短
径4.7μmであった。
【0024】上記実験例では、加熱処理により、楕円コ
ア13側のサイドホール4A、4Bは完全に潰れている
が、マイクロトーチ9による加熱時間を短くするとサイ
ドホール4A、4Bを残すこともできる。また、サイド
ホール4A、4Bの縮小の程度と真円コア3の楕円化の
程度には相関関係があり、サイドホール4A、4Bの加
熱による縮小の程度が小さければ、真円コア3の楕円化
の程度も小さい。
【0025】第3実験例 第1実験例および第2実験例はサイドホール4A、4B
の内部を減圧して、他端のサイドホール4A、4Bを潰
した例を示したが、第3実験例はサイドホール4A、4
Bの内部を減圧せず、他端のサイドホール4A、4Bを
縮小するに止め、完全には潰さない例を示す。第1実験
例に用いたと同じ面形状の真円コア光ファイバ1を、
減圧せずに、加熱温度1800〜2000°Cの範囲の
任意の温度でマイクロトーチ9で10秒間加熱した。1
0秒加熱後、この真円コア光ファイバ1を加熱部分で切
断し、2本の光ファイバの断面を調べた。その結果、こ
の光ファイバは、一端が真円コア3を有し、他端が楕円
コア13を有している。つまり、加熱された部分の光フ
ァイバ1Aの端部はサイドホール4A、4Bは縮小した
が、潰れずに残った。このとき、クラッド3の直径は1
23μmであり、サイドホール4A、4Bの直径は2
2.7μm、サイドホール4A、4Bの間隔は29.1
μmであった。真円形状のコアは長径10.6μm、短
径5.5μmの楕円形状であった。
【0026】以上のように、サイドホール4A、4Bの
減圧を行うか否か、マイクロトーチ9の火炎によるサイ
ドホールが形成された真円コア光ファイバ1の加熱条件
などを変化させることにより、サイドホールが形成され
た真円コア光ファイバ1のコア3の断面形状およびサイ
ドホール4A、4Bの断面形状を種々の変形できる。以
上から、第1実施例によれば、条件を適切に設定すれ
ば、希望する特性、希望する断面形状のコアを持つモー
ドフィールド変換光ファイバを製造することができる。
【0027】第1実施例の変形形態 コアの材質は、上記例示に限らない。コアの材質は、酸
化ゲルマニウムを含むシリカガラスが好適であるが、酸
化リン、酸化チタン、酸化アルミニウムなど通常のコア
成分を含むシリカガラスを用いることができる。クラッ
ドの材質も上記例示に限定されない。クラッドの材質
は、純シリカガラスが好適であるが、フッ素または酸化
硼素を含むシリカガラスを用いることができる。もちろ
ん、コアとクラッドとの間には、所定の屈折率差が守ら
れる。サイドホール4A、4Bのそれぞれの直径と2つ
のサイドホール4A、4Bの間隔、サイドホール4A、
4Bと真円コア3との距離も上記例示に限らず、任意に
設定できる。ただし、これらの条件は、加熱処理時の真
円コアの楕円化の程度を考慮して決定する。加熱手段と
しては、上述したマイクロトーチに限らず、小型の電気
炉などの加熱手段を用いることができる。図2に示した
治具も例示であり、これに限定されない。サイドホール
4A、4Bを上述した条件に則して減圧できる装置であ
ればよい。なお、本発明の第1実施例においては、真円
コアとクラッドとその真円コアの両側に、直径方向に対
向して位置するようにクラッド中に長手方向に設けたサ
イドホール4A、4Bを形成したサイドホール付真円型
光ファイバを用いたが、サイドホール付真円型光ファイ
バはこの光ファイバと相似で、寸法の大きな光ファイバ
用母材を公知の方法で線引することによって製造するの
で、製造が特別困難ではない。
【0028】以上の実施例においては、2つのサイドホ
ール4A、4Bを設けた真円コア光ファイバ1を例示し
たが、本発明の実施に際しては、サイドホールは必ず2
つ設ける必要はない。たとえば、1つのサイドホールを
持つ光ファイバに対しても加熱して、あるいは、加熱と
ともにサイドホールの減圧などを行うことにより、コア
の断面形状を変化させることができる。勿論、サイドホ
ールを3つ以上設けることもできる。
【0029】第1実施例の効果を述べる。以上述べたよ
うに、本発明の第1実施例による、真円コアとそれを含
むクラッドと、好適には、真円コアの両側に2つのサイ
ドホール4A、4Bを形成した真円コア光ファイバ1
を、その一部を加熱して楕円化することにより、連続的
に真円が楕円化され、一端が真円コアを有し、他端が楕
円コアを有するモードフィールド変換光ファイバが形成
できた。しかもこのモードフィールド変換光ファイバは
殆ど伝送損失が少ない。さらにサイドホール4A、4B
の内部を減圧しながら加熱すると、低い加熱温度で迅速
にサイドホール4A、4Bが潰れるか、潰れないまでも
縮小されるから、真円コアの楕円化が一層促進されると
ともに、ドーパントの熱拡散が少なくてすみ、コア部と
クラッド部との屈折率差の減少が少ない。本発明の第1
実施例のモードフィールド変換光ファイバは、偏波保存
光ファイバまたはセンサ用光ファイバと通常の光ファイ
バとの接続用光ファイバとして、光通信または光計測な
どに好適に利用できる。
【0030】第2実施例 本発明の光ファイバの第2実施例として、モードフィー
ルド変換光ファイバについて述べる。第1実施例のモー
ドフィールド変換光ファイバにおいて、一端に潰れずに
残っているサイドホール4A、4Bに光吸収性のガスま
たは液体が侵入すると、光ファイバの伝送損失が多くな
る可能性がある。またサイドホール4A、4Bに侵入す
るガスまたは液体の種類によっては光ファイバの機械的
な特性が変化する可能性がある。第2実施例は上述した
第1実施例のモードフィールド変換光ファイバの欠点を
改善する。
【0031】図5は本発明の第2実施例のモードフィー
ルド変換光ファイバを示す図である。このモードフィー
ルド変換光ファイバにおいては、図4に示したモードフ
ィールド変換光ファイバの、サイドホール4A、4Bが
残っている真円コア光ファイバ1側の端部に、真円コア
3と直径と材質が同じ真円コア23と、クラッド2の直
径と材質が同じクラッド22を有する短い光ファイバ2
1を、真円コア3と真円コア23とが一致するように、
真円コア光ファイバ1の端部に接続し、サイドホール4
A、4Bを外気から密閉するようにしている。
【0032】真円コア光ファイバ1の端部と光ファイバ
22との接続について述べる。上記接続としては好適に
は、密閉性が高い融着接続を行う。融着接続作業とし
て、市販の光ファイバ融着接続機を用いることができ
る。融着接続の際、融着温度が高いと光ファイバの端面
が必要以上に溶融し、サイドホール4A、4Bが潰れて
コア部が変形する可能性がある。したがって、ガラスが
溶融可能な温度で、できるだけ低温で融着接続すること
が望ましい。また上記融着接続に代えて上記接続部を接
着剤で接続することもできる。さらにサイドホール4
A、4Bを密閉する方法としては、上記融着接続または
接着剤によるモードフィールド変換光ファイバ11と短
い光ファイバ21との接続に限らず、ガラス、透明プラ
スチックの薄板または固まり(ブロック)を用いてサイ
ドホール4A、4Bを塞ぐように被せて、光ファイバ2
1と接着剤で、あるいは機械的に押さえてもよい。さら
に、上述した密閉方法に限らず、サイドホール4A、4
Bにガラス、透明で緻密な有機物を充填させサイドホー
ル4A、4Bを密閉させることもできる。ガラスを充填
する場合、低融点ガラスを溶融状態でサイドホール4
A、4Bに充填し、その後冷却して固化させる方法をと
ることができる。あるいは、ゾル・ゾル原料をサイドホ
ール4A、4Bに充填し、反応固化させることもでき
る。有機物をサイドホール4A、4Bに充填する場合は
加熱溶融したプラスチックをサイドホール4A、4Bに
充填し、冷却固化させる。またサイドホール4A、4B
に熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂を充填し、熱または
光を加えて硬化させてサイドホール4A、4Bを密閉す
ることもできる。従って、サイドホール4A、4Bの密
閉は上述した端部の融着接続に限らず種々の方法をとる
ことができる。
【0033】第2実施例の効果を述べる。光ファイバ2
1を真円コア光ファイバ1の端部に接続するなどの方法
でサイドホール4A、4Bを密閉することにより、サイ
ドホール4A、4Bに光吸収性のガスまたは液体が侵入
することが防止されるから、光ファイバの伝送損失は変
化しない。また、光ファイバ11の機械的な特性が変化
することも防止できる。
【0034】第2実施例の変形例 図6は図5に示したモードフィールド変換光ファイバの
変形例を示す図である。図6に示したモードフィールド
変換光ファイバにおいては、サイドホール4A、4Bが
残っている光ファイバ11の端部11Aに、真円コア
3、サイドホール4A、4B、クラッド2を有する短い
真円コア光ファイバ12を、真円コア3同士を一致させ
て接続している。ただし、サイドホール4A、4Bを一
致させないように、図示の例ではお互いのサイドホール
4A、4Bを直交させるようにして、モードフィールド
変換光ファイバの端部11A側のサイドホール4A、4
Bが密閉されるように、モードフィールド変換光ファイ
バの11Aの端部に真円コア光ファイバ12を接続した
ものである。上記接続の詳細およびその変形例は上記第
2実施例において述べたと同様種々の方法をとることが
できる。この第2実施例の変形例においても、モードフ
ィールド変換光ファイバの端部11A側のサイドホール
4A、4Bが密閉される。したがって、この実施例にお
いても、上記第2実施例と同様の効果を奏することがで
きる。なおこの変形例においては、モードフィールド変
換光ファイバ11を形成する前の真円コア光ファイバ1
2を用いることができるので、特別の端部密閉用光ファ
イバを準備する必要がないという効果を奏する。
【0035】第3実施例 図7は第2実施例の変形形態としての第3実施例のモー
ドフィールド変換光ファイバを図解する図である。図7
に図解したモードフィールド変換光ファイバ11は、コ
ア3が円のままの光ファイバ1の端面11A側に図4に
図解した光ファイバ21を設けたほか(または図6に図
解した真円コア光ファイバ12を設けたほか)、サイド
ホール4A,4Bが縮小して孔4A’,4B’となって
いる他、コア13が楕円形状になっているモードフィー
ルド変換光ファイバ11の他端部11Bのコア楕円化端
部にも、楕円コア13と長径部と短径とが実質的に同じ
で材質も同じ楕円コア26と、光ファイバ11のクラッ
ド2の直径と材質が同じクラッド25を有する短い光フ
ァイバ24を、楕円コア13と楕円コア26の端面とが
一致するように、モードフィールド変換光ファイバ11
の他端部11Bに接続したものである。この接続の詳細
およびその変形例は上記第2実施例において述べたと同
様種々の方法をとることができる。楕円コア13が形成
された端部11Bは適切に加熱処理してサイドホール
4A、4Bの縮小化を行えばほぼ完全に潰れて、原則と
して、サイドホール4A、4Bは残ってないはずである
が、そこまでは加熱処理しない場合に縮小された孔4
A’,4B’としてガスなどが侵入する程度の孔が残っ
ている場合もある。また、第1実施例において述べたよ
うに、サイドホール4A、4Bを完全には潰さないで縮
小した孔4A’,4B’として残すこともある。したが
って、端部11B側に光ファイバ24を接続することに
より、端部11B側の縮小孔4A’,4B’も密閉され
るから、縮小孔4A’,4B’から光吸収性のガスまた
は液体が侵入することが防止され、光ファイバの伝送損
失は変化しない。また、モードフィールド変換光ファイ
バ11の機械的な特性が変化することも防止できる。
【0036】図7に図解したように、モードフィールド
変換光ファイバ11の端部11Bの楕円コア13と同じ
断面形状の楕円コア26ではなく、楕円化コア13の長
径と直径が同じ円コアを有する光ファイバを、上記光フ
ァイバ24に代えて、モードフィールド変換光ファイバ
11の他端部11Bに、楕円コア13の長径と円コアの
直径を一致させて、接続することもできる。この接続の
詳細およびその変形例は上記第2実施例において述べた
と同様種々の方法をとることができる。
【0037】第3実施例の効果を述べる。第3実施例に
おいては、第2実施例として述べたモードフィールド変
換光ファイバの効果に加えて、楕円コア13側の端部の
密閉が行われるから、一層、モードフィールド変換光フ
ァイバの伝送損失は変化せず、機械的な特性が変化する
ことが防止できる。
【0038】第4実施例 図8は第4実施例のモードフィールド変換光ファイバを
示す図である。第4実施例のモードフィールド変換光フ
ァイバは、第2実施例として図5に示した、モードフィ
ールド変換光ファイバに接続した真円コア光ファイバ2
1を、長尺の光ファイバ21Aに代えて、端部11Aに
接続したものである。モードフィールド変換光ファイバ
11の楕円コア側の端部と光ファイバ21Aの端部との
接続は第2実施例と同様である。第4実施例の効果を述
べる。第4実施例のモードフィールド変換光ファイバ
は、図5〜図7に図解したモードフィールド変換光ファ
イバと比較すると、接続した光ファイバ21Aがそのま
ま光通信または光計測などに使用できるという利点を有
している。なお、光ファイバ21Aによるサイドホール
4A、4Bの密閉の基本的な効果は、第2実施例〜第3
実施例と同様である。
【0039】第5実施例 第5実施例は光ファイバ用母材からコアの両側にサイド
ホールを有する光ファイバの製造について述べる。コア
の両側にサイドホールを設けた光ファイバ自体は、偏波
面保存用のサイドピット付光ファイバ(エレクトロニッ
クス・レターズ誌、18巻、824−826ページ)、
1981年)、圧力センサ用光ファイバ(オフテックス
・レターズ誌、11巻、333−335ページ、198
6年)、EO効果付与光ファイバ(OFC’95講演要
旨集、PD−6,1995年)などに紹介されている。
このようなサイドホール付光ファイバの製造方法として
は、たとえば、特開昭59−35034号公報において
提案されているものが知られている。この方法は上述し
たように、コア部の両側にサイドホールを形成する光フ
ァイバと相似で寸法の大きな光ファイバ用母材をそのサ
イドホール内のガス圧を制御しながら、加熱延伸する方
法である。しかしながら、この公開公報には、光ファイ
バ用母材のサイドホールにガス圧をかけながら加熱延伸
(線引き)を行うと、光ファイバの外周部に突起または
溝が発生すると記述されている。光ファイバの外周部に
突起または溝が存在することは、光ファイバの機械的な
強度が低下する可能性がある上、他の光ファイバとの接
続が困難になる。上記公開公報には光ファイバの外周形
状については記述があるが、光ファイバのコアの形状変
化についての記述はない。そこで、本件出願の発明者
が、本発明のモードフィールド変換光ファイバに適用す
る光ファイバを意図して、コアの両側るサイドホールを
有する光ファイバ用母材をサイドホールにガズ圧をかけ
ながら線引きしてみた。その結果、線引きされた光ファ
イバの外周形状には変化はないが、光ファイバのコアの
形状が種々変化することを見出した。本発明の第5実施
例はその知見に基づき、モードフィールド変換光ファイ
バに好適な光ファイバの製造に関する。以下その詳細を
述べる。
【0040】第1実験例 第5実施例の第1実験例を述べる。通常のVAD法で製
造したクラッド/コア比=15.6倍、コアの比屈折率
差Δ=0.35%の外径26mmの石英ガラスのシング
ルモード光ファイバ用母材にドリルでサイドホールとな
る部分に孔を開けて光ファイバ用母材とした。この光フ
ァイバ用母材は図1に示した光ファイバと相似である。
図9にその断面を示す。この光ファイバ用母材10のサ
イドホール40A、40Bの間隔SDは4mm、サイド
ホールの口径SRは6mm、最短距離MDは10mmで
ある。この最短距離MDは母材外径Dの19%に相当す
る。
【0041】このような光ファイバ用母材を図10に示
す線引き装置で線引きした。サイドホールが形成された
光ファイバ用母材(プリフォーム)50を加熱部101
に挿入し、上部からサイドホールに窒素ガスを導入す
る。窒素ガスは圧力緩衝容器102を介して加圧系管1
03を経由してサイドホールに加えられる。なお、光フ
ァイバ用母材50のサイドホールには減圧系管104を
介して真空ポンブ105が接続されている。これら加圧
系と減圧系を調整して、光ファイバ用母材50のサイド
ホールの窒素圧力を制御しながら加熱炉101の加熱温
度を1870°C、線引速度20m/分で外径125μ
mの光ファイバ51を線引きした。この光ファイバ51
は樹脂被着部106で樹脂被覆され、紫外線硬化部10
7を経由して、ダンサーローラなどを経由して巻取りロ
ーラ108に巻き取られる。
【0042】図11に示したように、光ファイバ用母材
50のサイドホールへのガス圧を変化させると種々のコ
ア形状を有するサイドホールが形成された光ファイバを
製造できた。図11の横軸はサイドホールにおけるガス
圧を示し、縦軸はコアの楕円率を示す。なお、楕円率ε
は、コアの短径a、長径bとすると、下記式で表され
る。
【0043】 ε=1−(a/b) ・・・(1)
【0044】コアとなる部分の両側にサイドホールが形
成された光ファイバ用母材を、サイドホールの内部にガ
ス圧をかけないで、加熱線引きすると、ガラスの表面張
力によってサイドホールは潰れ、コアは楕円化する。と
ころが、サイドホールになる部分にガス圧をかけておく
と、このガス圧によってサイドホールになる部分の縮小
の程度を制御できる。その結果、コアとなる部分の形状
を制御できる。サイドホールへのガス圧は外圧に対して
加圧でも減圧でもよい。サイドホールへのガス圧を高く
すると製造される光ファイバのコアの楕円率εが減少
し、真円に近くなっていく。ここで得られた光ファイバ
の外周はいずれも楕円率10%以下でほぼ円形であっ
た。
【0045】光ファイバ用母材を線引き中に、長手方向
に沿ってガス圧を徐々に変化させていけば、製造される
光ファイバの長手方向に沿って、コアの楕円率εが徐々
に変化する光ファイバを製造することができる。
【0046】またサイドホールの外周と光ファイバ用母
材の外周との最短距離MDに注目すると、最短距離MD
を光ファイバ用母材の外径の5%以上にした光ファイバ
用母材を線引きすると、線引き時に光ファイバの外周部
に突起や溝が発生せず、光ファイバの外周はほぼ真円を
保ち、コアの形状のみが変化することが判った。この最
短距離MDについては下記のように分析される。最短距
離MDは、光ファイバ用母材の最小肉厚を意味してい
る。最短距離MDが短いと、すなわち、光ファイバ用母
材の肉厚が薄いと、サイドホールにガス圧をかけながら
光ファイバ用母材を加熱線引きするとき、ガス圧が光フ
ァイバ用母材の外周形状に与える影響は大きい。その結
果、製造される光ファイバの外周に突起や溝が発生する
可能性が高くなる。逆に、最短距離MDが長いと、すな
わち、光ファイバ用母材の最小肉厚が厚いと、サイドホ
ールにかけたガス圧の影響は光ファイバ用母材の外周よ
り、コアの形状に大きく作用する。実験の結果、最短距
離MDは光ファイバ用母材の外周の10%以上であるこ
とが好ましいことが判った。
【0047】また、加熱炉における光ファイバ用母材の
加熱線引き温度は線引き可能な温度でできるだけ低い温
度が好ましい。線引き温度が高いとサイドホールにかけ
たガス圧によって光ファイバ用母材の外周に変化が起き
やすいからである。好ましい線引き温度は2000°C
以下である。このような線引温度で光ファイバ用母材の
線引きを行うと、光ファイバの外周形状が変化しないガ
ス圧の範囲が広がる。換言すれば、コアの形状を種々変
化させるガス圧を広く設定できる。
【0048】比較例 上記同様の光ファイバ用母材を通常の線引装置でサイド
ホールにガス圧を加えないで、線引温度は1870°
C、線引速度は20m/分で線引きして、外径125μ
mの光ファイバを製造した。その結果、光ファイバの外
周の楕円率は34%であった。なお、第1実験例の光フ
ァイバの外周形状の楕円率はいずれも楕円率10%以下
のほぼ円形であった。比較例として、光ファイバ用母材
の外径を種々変化させて線引きした結果を、図12に示
した。外形形状の楕円率はいずれも、第1実験例より
も、大きい。
【0049】第2実験例 第5実施例の第2実験例を述べる。通常のVAD法で製
造したクラッド/コア比=15.6倍、コアの比屈折率
差Δ=0.35%の外径26mmの石英ガラスのシング
ルモード光ファイバ用母材に対してドリルでサイドホー
ルとなる部分に孔を開けた。この光ファイバ用母材のサ
イドホール間隔は3.3mm、サイドホール口径は8m
m、最短距離は2.85mmである。最短距離MDは光
ファイバ用母材の外径Dの11%に相当する。このよう
な光ファイバ用母材を図10に示す線引装置を用いて線
引きした。光ファイバ用母材(プリフォーム)50を加
熱部101に挿入し、その上部からサイドホールに、圧
力26.7mmH2 Oの窒素ガスをかける。加熱炉10
1の加熱温度を1830°C、線引速度20m/分で外
径125μmの光ファイバ51を線引きした。その結
果、サイドホール間隔が13.6μm、サイドホール口
径が42μm、最短距離MDが13.7μm、コア径が
6μm×5μmの楕円形状、楕円率17% の楕円コ
ア、シングルモード光ファイバが製造できた。光ファイ
バの外周は楕円率ε=1%以内であり、ほぼ円形であっ
た。
【0050】以上述べたように、本実施例によれば、ほ
ぼ円形の外周を持ち、任意の形状を持つコアを有する光
ファイバを製造できる。このようにして製造した光ファ
イバを用いて、上述したモードフィールド変換光ファイ
バを製造した。その結果、より品質の高いモードフィー
ルド変換光ファイバが製造できた。
【0051】本発明の光ファイバの製造に際しては上述
した実施例に限定されない。たとえば、上述して実施例
と均等または代替の方法をとることができる。さらに上
述した実施例を適宜組み合わせることができる。また本
発明においては、上述したように、真円コアを有する真
円コア光ファイバから他端を楕円コアにした光ファイバ
を製造することができるほか、その逆に、楕円コアを有
する光ファイバから他端が円形のコアを有する光ファイ
バを製造することができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光ファイバ
の製造方法によれは、半導体レーザなどを光源にした場
合に好適なモードフィールド変換光ファイバを製造でき
る。本発明の光ファイバの製造方法によって製造された
光ファイバは外形形状が均一で、伝送損失が変化しな
い。さらに、コアとクラッドとの屈折率サイドホールの
減少が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の真円コア光ファイ
バの断面図である。
【図2】図2は図1に示した真円コア光ファイバを加工
する治具の構成図である。
【図3】図3(A)および図3(B)は本発明の第1実
施例における真円コア光ファイバを加熱してコアの断面
形状を変化させることを図解した図である。
【図4】図4は本発明の第1実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図6】図6は図5に示したモードフィールド変換光フ
ァイバの変形例を図解する図である。
【図7】図7は本発明の第3実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図8】図8は本発明の第4実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図9】図9は本発明の第5実施例に用いる光ファイバ
用母材の断面図である。
【図10】図10は図9に示した光ファイバ用母材から
光ファイバを線引して製造する装置の構成図である。
【図11】図11は図11の装置で製造されに光ファイ
バの貫通孔の内圧とコア楕円率との関係を示したグラ
フである。
【図12】図12は光ファイバ用母材の外径と線引され
て光ファイバのコアの楕円率との関係を示すグラフであ
る。
【図13】図13(A)〜図13(C)は従来のスポッ
トサイズ変換光ファイバを製造する方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・真円コア光ファイバ 2・・クラッド 3・・真円コア 4A,4B・・サイドホール(貫通孔) 5・・ゴム栓 6・・ゴム管 7・・接続部 8・・中空部 9・・マイクロトーチ 11・・モードフィールド変換光ファイバ 13・・楕円状コア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 光ファイバの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの製造方
法に関するものであり、特に、半導体レーザなどの楕円
状のビームを射出する光源との光学的な接続に適したコ
アの断面形状を有する光ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた光計測の技術分野ま
たは光通信の技術分野などにおいては、光源から光ビー
ムを光ファイバのコアに効率よく入射させるために種々
の工夫を凝らしている。光通信などの技術分野において
は、光源として半導体レーザ(またはレーザダイオー
ド:LD)を用いる場合が多い。通常、LDの端部から
は断面が楕円状の光ビームが射出される。従来、たとえ
ば、単一モード(SM)の光ファイバのコアは真円に形
成されているから、このようになコアを有する光ファイ
バにLDからの光ビームを入射させるためには、特殊な
レンズを有する光学系を用いて、LDから射出した楕円
状光ビームを断面が真円状の光ビームにして、光ファイ
バのコアに入射させるようにしている。しかしながら、
このように光学系を用いて光ビームの断面形状を変換す
ることは、複雑な光学系を設ける必要があるから価格が
高くなるし、空間的な場所もとる。さらに光学系におけ
る光学的損失が発生する。
【0003】そこで、たとえば、モードフィールド変換
光ファイバまたはスポットサイズ変換光ファイバを用い
ることが試みられている。モードフィールド変換光ファ
イバまたはスポットサイズ変換光ファイバは一端の受光
側のコアの断面形状は楕円であり、他端の光射出側のコ
アの断面形状は真円である。光ファイバの一端(受光
側)の楕円形状のコアにLDから射出された楕円状の光
ビームを直接入射させ、光ファイバの他端(光射出側)
の真円のコアから円形状の光ビームを射出させる。モー
ドフィールド変換光ファイバまたはスポットサイズ変換
光ファイバにおいては、長手方向に沿って、楕円の光ビ
ームを円形の光ビームに変換する形状をしている。
【0004】スポットサイズ変換光ファイバを製造する
方法が、たとえば、特開平3−64707号公報に提案
されている。このスポットサイズ変換光ファイバの製造
方法を図13(A)〜図13(C)を参照して述べる。
図13(A)に図解したように、コア41の外周にクラ
ッド42が形成された楕円コア型光ファイバ40を準備
する。コア41の寸法は、長軸径5μm、短軸径2μm
で、矩形に近いほぼ楕円である。このような楕円コア型
光ファイバの側面から熱を加えると、図13(B)に図
解するように、加熱部位から、熱伝導につれてその熱伝
導が実質的に及ばなくなる部位の間で断面形状が楕円の
コア41が徐々に丸みを帯びて断面形状が円形のコア4
1Aになっていく。その結果、一端は図3(A)に図解
したように断面形状が楕円のコア41で、かつ他端
13(C)に図解したように円形のコア41Aになる。
この円形のコア径は3.6μmである。熱を加えること
で、コア1に含まれているドーパントであるゲルマニウ
ム(Ge)が拡散し、スポットサイズは11.2μmと
なる。つまり、特開平3−64707号公報に提案され
ている方法は、楕円コアを熱拡散して円形のコアに変化
させる。しかしながらこの方法は、実際には楕円コアを
真円のコアに変化させることは困難である。その結果、
光ファイバの内部を伝搬する光に大きな伝送損失が発生
するという問題に遭遇している。さらに、仮に楕円コア
から真円コアに変化していったと仮定しても、この方法
ではドーパントの拡散ではコアとクラッドとの間に屈折
率差の減少が生じて、結合効率が減少するという問題が
起こる。
【0005】モードフィールド変換光ファイバの従来の
製造方法の1例を述べる。楕円コアを有する光ファイバ
と、真円コアを有する光ファイバとを端部で接続し、必
要に応じてこの接続部を加熱してコア部のドーパントを
拡散させ、長手方向に沿って楕円コア部から真円コア部
に形状が徐々に変化する部分を形成させる。したがっ
て、一端が楕円コアであり、他端が真円コアであり、光
ファイバの長手方向に沿ってコア部は連続的に徐々に楕
円から真円に変化していく。しかしながら、この方法も
コアの楕円部分と真円部分との間でコアの不連続部分が
生じて、光ファイバの内部を伝搬する光に大きな伝送損
失が発生するという問題に遭遇している。また、仮に楕
円コアから真円コアに変化していったとしても、ドーパ
ントの拡散ではコアとクラッドとの間に屈折率差の減少
が生じて、結合効率が減少するという問題が起こる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、モ
ードフィールド変換光ファイバの製造方法およびスポッ
トサイズ変換光ファイバの製造方法のいずれも、製造さ
れた光ファイバが伝送損失が大きいという問題に遭遇し
ている。さらにコアとクラッドとの間の屈折率差の減少
が起こるという問題に遭遇する。
【0007】従って本発明の目的は、伝送損失が少な
く、コアとクラッドとの間の屈折率差の減少が少ない、
ある部位(第1部位)の断面形状が楕円でこの楕円の第
1部位から所定間隔隔てた他の部位(第2部位)の断面
形状が真円のコア、あるいは、この逆に、第1部位の断
面形状が真円で第2部位の断面形状が楕円のコアを有す
る光ファイバを製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の形態によ
れば、長手方向に実質的に均一な断面形状を有するコア
と、該コアの長手方向に沿って少なくとも1つの貫通孔
が形成されたクラッドとを有する均一コア光ファイバの
側面から加熱して加熱部位から実質的に熱伝達が及ば
くなる部位まで前記光ファイバの長手方向に沿って前
記貫通孔の断面形状を連続的に変化させ、その結果とし
て、前記コアの断面形状を前記加熱部位から前記実質的
熱伝達が及ばなくなる部位まで連続的に変化させる
ファイバの製造方法が提供される。
【0009】好適には、前記加熱段階において前記貫通
孔を減圧する。
【0010】また好適には、前記貫通孔前記コアの両
側に2つ形成されている光ファイバについて、前記加熱
部位から前記実質的に熱伝達が及ばなくなる部位までの
前記コアの断面形状を前記光ファイバの長手方向に沿っ
て変化させた光ファイバを製造する。
【0011】好適には、前記加熱前のコアの断面形状が
円である均一コア光ファイバについて、前記加熱段階に
おいて該光ファイバの側面から加熱して前記貫通孔を縮
小させていき、その結果として、前記実質的に熱伝達が
及ばなくなる部位のコアの断面形状が円であり、前記加
熱部位のコアの断面形状が楕円であり、前記加熱部位か
ら前記実質的に熱伝達が及ばなくなる部位までのコアの
断面形状が円から楕円に連続的に変化しているように形
成する。あるいは、前記加熱前のコアの断面形状が楕円
である均一コア光ファイバについて、前記加熱段階にお
いて該光ファイバの側面を加熱して前記貫通孔を縮小さ
せていき、その結果として、前記実質的に熱伝達が及ば
なくなる部位のコアの断面形状が楕円であり、前記加熱
部位のコアの断面形状が円であり、前記実質的に熱伝達
が及ばなくなる部位までのコアの断面形状が楕円から円
に連続的に変化しているように形成する。
【0012】さらに好適には、前記加熱の後に前記均一
コア光ファイバの端部の貫通孔の部分を密閉する処理を
行う。
【0013】また好適には、前記均一コア光ファイバの
前記加熱部位の縮小した貫通孔を密閉る処理を行う。
【0014】本発明の第2の形態によれば、(a)最終
的に製造すべき光ファイバと相似形状の断面を有し、前
記光ファイバのコアとなる部分と、該コアとなる部分に
沿って形成された少なくとも1つの貫通孔を有するクラ
ッドとなる部分とを有する光ファイバ用母材を線引きし
て光ファイバを製造する際、前記光ファイバ用母材の
通孔の外周と当該光ファイバ用母材の外周との最短距離
を所定の大きさ以上になるように光ファイバ用母材を形
成し、(b)該光ファイバ用母材の前記貫通孔にガス圧
を加えつつ、所定の線引温度範囲の温度で線引きする、
光ファイバの製造方法が提供される。
【0015】好適には、前記最短距離は10%以上であ
る。
【0016】また好適には、前記線引温度は1800°
C〜2000°Cの間に設定される。
【0017】特定的には、前記貫通孔に印加するガス圧
は、前記コアの断面形状を円に向けるときは高くし、
コアの断面形状を楕円に向けるときは低くする。
【0018】特定的には、前記製造される光ファイバの
第1部位のコアの断面形状を円にし、前記第1部位とは
異なる第2部位のコアの断面形状を楕円にし、第1部位
の円形状のコアと第2部位の楕円形状のコアが連続的に
接続されるように、前記第1部位と前記第2部位との間
の部分のコアを形成する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバの製造
方法とそれによって製造された光ファイバの好適な実施
例を述べる。 〔第1実施例〕本発明の光ファイバの第1実施例とし
て、モードフィールド変換光ファイバについて述べる。
図1は本発明の光ファイバの第1実施例としてのモード
フィールド変換光ファイバを製造する前の、長手方向に
実質的に均一な断面形状を有するサイドホール(貫通
孔)が形成された真円コア光ファイバ1の断面図であ
る。この真円コア光ファイバ1は、真円コア3とその外
周に設けられたクラッド2を有している。クラッド2の
内部で、かつ、真円コア3の両側には真円コア3の長手
方向に沿って、真円コア3の両側に並設された2つのサ
イドホール(貫通孔)4A、4Bが形成されている。本
実施例では、クラッド2の直径が125μmであり、真
円コア3の直径が8.1μmであり、サイドホール4
A、4Bの直径がそれぞれ18.9μmであり、2つの
サイドホール4A、4Bの間隔SDが38.4μmであ
る。クラッド2の材質は純シリカガラスであり、真円コ
ア3の材質はドーパントとしての酸化ゲルマニウムを含
むシリカガラスである。真円コア3はVAD法で製造し
た。クラッド2と真円コア3との屈折率差は0.35%
である。
【0020】このサイドホールが形成された真円コア光
ファイバ1の製造について述べる。このようなサイドホ
ールが形成された光ファイバの製造方法としては、たと
えば、特開昭59−35034号公報において提案され
ているものが知られている。真円コア光ファイバ1は、
通常の光ファイバを製造する場合と同様、最終的に製造
しようとするこの真円コア光ファイバ1と相似形の光フ
ァイバ用母材(プリフォーム)を線引きして製造する。
光ファイバ用母材は、真円コア光ファイバ1の真円コア
3となる部分と、真円コア光ファイバ1のサイドホール
4A、4Bとなる部分を有するクラッド2となる部分を
有する。サイドホール4A、4Bになる部分は、真円コ
ア3になる部分とクラッド2になる部分からなる、サイ
ドホールが形成されていない通常の光ファイバ用母材を
製造後、この光ファイバ用母材に、たとえば、ドリルで
孔を開けて形成する。このような光ファイバ用母材のサ
イドホール4A、4Bになる部分にガスにより圧力をか
ながら、加熱状態で延伸して(線引きして)、真円コア
光ファイバ1を製造する。したがって、上記光ファイバ
用母材から真円コア光ファイバ1を製造する工程は、サ
イドホール4A、4Bとなる部分をドリルで貫通孔を開
けるといった機械加工を除けば、サイドホールが形成さ
れていない通常の光ファイバ用母材からサイドホールが
形成されていない光ファイバを線引きする通常の工程と
同じである。サイドホール4A、4Bとなる部分への加
圧条件は、線引温度、線引速度、光ファイバ用母材の直
径の太さなどを考慮して決定した。この加圧条件は、通
常、予備的な実験で決定できるが、本実施例において
は、サイドホール4A、4Bとなる部分への加圧は50
mmHg前後であった。なお、このサイドホールが形成
された光ファイバの製造方法についての改良を第5実施
例として後述する。
【0021】図2は上述のようにして製造された真円コ
ア光ファイバ1から、モードフィールド変換光ファイバ
を製造する装置の概略構成図である。この装置は、ゴム
管6と、ゴム栓5と、図示しない真空ポンプおよび図示
しない減圧調整治具に接続された接続部7を有してい
る。中空部8は真空ポンプおよび減圧調整治具によって
減圧される。真円コア光ファイバ1の端部をゴム栓5に
挿入し、サイドホール4A、4Bをゴム管6の中空部8
を介して減圧する。サイドホール4A、4Bを減圧しな
がら、真円コア光ファイバ1の真円コア3を楕円にする
部分の両端を保持して、その真円コア3の中央部を側
からバーナー径が3mmのマイクロトーチ9によるプロ
パン・酸化火炎で加熱する。中空部8の減圧の程度は加
熱温度に依存するが、−20mmHgより大きな減圧が
望ましい。また加熱処理時には真円コア光ファイバ1は
延伸されていない状態が望ましい。その理由は、光ファ
イバ用母材を延伸すると、真円コア光ファイバ1の直径
が細くなるので、真円コア光ファイバ1の機械的な強度
が低下するからである。以下、本発明の第1実験例〜第
3実験例を述べる。
【0022】〔第1実験例〕ここで用いた真円コア光フ
ァイバ1は、クラッド2の直径が125μmであり、真
円コア3の直径が8.1μmであり、サイドホール4
A、4Bの直径がそれぞれ18.9μmであり、2つの
サイドホール4A、4Bの間隔SDが38.4μmであ
る。クラッド2の材質は純シリカガラスであり、真円コ
ア3の材質はドーパントとしての酸化ゲルマニウムを含
むシリカガラスである。真円コア3はVAD法で製造し
た。クラッド2と真円コア3との屈折率差は0.35%
である。図2および図3(A)に図解したように、バー
ナー径が3mmのマイクロトーチ9を用いて加熱温度1
800〜2000°Cにおいて、真円コア光ファイバ1
を加熱し、加熱開始から1分経過後に加熱を中止し、図
3(B)に示すように、加熱部分の中心で真円コア光フ
ァイバ1を切断して2本の光ファイバ1A,1Bを得
た。これら2本の光ファイバ1A,1Bの切断面、すな
わち、加熱部分の断面を調べた結果、サイドホール4
A、4Bが実質的に潰れて、真円コア3が楕円状のコア
13に変形していた。ただし、加熱していない部分、
言すれば加熱部位(第1部位)から離れていて加熱によ
る熱伝導が実質的に及ばなくなる部位(第2部位)を越
えた光ファイバ1A,1Bの両端面は、真円コア3とサ
イドホール4A、4Bがそのまま維持されている。この
ことから、マイクロトーチ9による加熱により、真円コ
ア光ファイバ1の加熱部分とその近傍のサイドホール4
A、4Bが潰れて真円コア3を楕円状コア13に変える
ことができることが判った。換言すれば、サイドホール
4A、4Bを持つ真円コア光ファイバ1を側面から加熱
することにより、楕円状コア13を持つ光ファイバに変
形できる。
【0023】〔第2実験例〕第1実験例は、真円コア光
ファイバ1の一部をマイクロトーチ9で加熱しただけで
あるが、第2実験例は、マイクロトーチ9を固定してお
き、真円コア光ファイバ1を連続的にマイクロトーチ9
の火炎の上を通過させた。もちろん、この逆に、真円コ
ア光ファイバ1を延ばしておきマイクロトーチ9の火炎
を長手方向に沿って移動させてもよい。要するに、マイ
クロトーチ9の火炎と真円コア光ファイバ1とを、光フ
ァイバ1の長手方向に沿って、相対的に動かす。その結
果、図4に図解したようなモードフィールド変換光ファ
イバ11が製造できた。このモードフィールド変換光フ
ァイバ11は、一端が、真円コア3とサイドホール4
A、4Bを有するクラッド2からなるもとの真円コア光
ファイバ1のままであり、他端が加熱によりサイドホー
ル4A、4Bが熱によって潰れて消滅し真円コア3が楕
円状コア13に変形した光ファイバである。このモード
フィールド変換光ファイバ11は、もとの真円コア光フ
ァイバ1の状態が維持されている一端1Cから楕円状コ
ア13が形成された他端1Dに向かって、真円コア3か
ら楕円状コア13に連続的にコアの断面形状が変化して
いる。つまり、モードフィールド変換光ファイバとして
形成されている。このモードフィールド変換光ファイバ
11は、外径120μmの光ファイバであり、楕円状コ
ア13の寸法は長径13.4μm、短径4.7μmであ
った。
【0024】上記実験例では、加熱処理により、楕円コ
ア13側のサイドホール4A、4Bは完全に潰れている
が、マイクロトーチ9による加熱時間を短くするとサイ
ドホール4A、4Bを残すこともできる。またサイドホ
ール4A、4Bの縮小の程度と真円コア3の楕円化の程
度には相関関係があり、サイドホール4A、4Bの加熱
による縮小の程度が小さければ、真円コア3の楕円化の
程度も小さい。
【0025】〔第3実験例〕第1実験例および第2実験
例はサイドホール4A、4Bの内部を減圧して、他端の
サイドホール4A、4Bを潰した例を示したが、第3実
験例はサイドホール4A、4Bの内部を減圧せず、他端
のサイドホール4A、4Bを縮小するに止め、完全には
潰さない例を示す。第1実験例に用いたと同じ面形状
の真円コア光ファイバ1の側面を、減圧せずに、加熱温
度1800〜2000°Cの範囲の任意の温度でマイク
ロトーチ9で10秒間加熱した。10秒加熱後、この真
円コア光ファイバ1を加熱部分で切断し、2本の光ファ
イバの断面を調べた。その結果、この光ファイバは、
質的に熱伝達が及ばなくなる部位(第2部位)が真円コ
ア3であり、加熱部位(第1部位)が楕円コア13であ
る。つまり、加熱部位の光ファイバ1Aの端部サイド
ホール4A、4Bは縮小したが、光ファイバの外形断面
潰れずに残ったことに留意されたい。光ファイバの外
形断面が変形しないことは、他の光ファイバとの接続を
容易にするからである。このとき、クラッド3の直径は
123μmであり、サイドホール4A、4Bの直径は2
2.7μm、サイドホール4A、4Bの間隔は29.1
μmであった。真円形状のコアは長径10.6μm、短
径5.5μmの楕円形状であった。
【0026】以上のように、サイドホール4A、4Bの
減圧を行うか否か、マイクロトーチ9の火炎によるサイ
ドホールが形成された真円コア光ファイバ1の加熱条件
などを変化させることにより、サイドホールが形成され
た真円コア光ファイバ1のコア3の断面形状およびサイ
ドホール4A、4Bの断面形状を種々の変形できる。以
上から、第1実施例によれば、加熱条件および減圧条件
を適切に設定すれば、希望する特性、希望する断面形状
のコアを持つモードフィールド変換光ファイバを製造す
ることができる。
【0027】〔第1実施例の変形形態〕コアの材質は、
上記例示に限らない。コアの材質は、酸化ゲルマニウム
を含むシリカガラスが好適であるが、酸化リン、酸化チ
タン、酸化アルミニウムなど通常のコア成分を含むシリ
カガラスを用いることができる。クラッドの材質も上記
例示に限定されない。クラッドの材質は、純シリカガラ
スが好適であるが、フッ素または酸化硼素を含むシリカ
ガラスを用いることができる。もちろん、コアとクラッ
ドとの間には、所定の屈折率差が守られる。サイドホー
ル4A、4Bのそれぞれの直径と2つのサイドホール4
A、4Bの間隔、サイドホール4A、4Bと真円コア3
との距離も上記例示に限らず、任意に設定できる。ただ
し、これらの条件は、加熱処理時の真円コアの楕円化の
程度を考慮して決定する。加熱手段としては、上述した
マイクロトーチに限らず、小型の電気炉などの加熱手段
を用いることができる。図2に示した治具も例示であ
り、これに限定されない。サイドホール4A、4Bを上
述した条件に則して減圧できる装置であればよい。なお
本発明の第1実施例においては、真円コアとクラッドと
その真円コアの両側に、直径方向に対向して位置するよ
うにクラッド中に長手方向に設けたサイドホール4A、
4Bを形成したサイドホール付真円型光ファイバを用い
たが、サイドホール付真円型光ファイバはこの光ファイ
バと相似で、寸法の大きな光ファイバ用母材を公知の方
法で線引することによって製造するので、製造が特別困
難ではない。
【0028】以上の実施例においては、2つのサイドホ
ール4A、4Bを設けた真円コア光ファイバ1を例示し
たが、本発明の実施に際しては、サイドホールは必ず2
つ設ける必要はない。たとえば、1つのサイドホールを
持つ光ファイバに対しても加熱して、あるいは、加熱と
ともにサイドホールの減圧などを行うことにより、コア
の断面形状を変化させることができる。勿論、サイドホ
ールを3つ以上設けることもできる。
【0029】第1実施例の効果を述べる。以上述べたよ
うに、本発明の第1実施例による、真円コアとそれを含
むクラッドと、好適には、真円コアの両側に2つのサイ
ドホール4A、4Bを形成した真円コア光ファイバ1
を、その一部を加熱して楕円化することにより、連続的
に真円が楕円化され、実質的に熱伝達が及ばなくなる部
(第2部位)の断面形状が真円コア加熱部位(第
1部位)の断面形状が楕円コアであるモードフィールド
変換光ファイバが形成できた。しかもこのモードフィー
ルド変換光ファイバは殆ど伝送損失がない。さらにサイ
ドホール4A、4Bの内部を減圧しながら加熱すると、
低い加熱温度で迅速にサイドホール4A、4Bが潰れる
か、潰れないまでも縮小されるから、真円コアの楕円化
が一層促進されるとともに、ドーパントの熱拡散が少な
くてすみ、コア部とクラッド部との屈折率差の減少が
とんどない。本発明の第1実施例のモードフィールド変
換光ファイバは、偏波保存光ファイバまたはセンサ用光
ファイバと通常の光ファイバとの接続用光ファイバとし
て、光通信または光計測などに好適に利用できる。
【0030】〔第2実施例〕本発明の光ファイバの第2
実施例として、モードフィールド変換光ファイバについ
て述べる。第1実施例のモードフィールド変換光ファイ
バにおいて、一端に潰れずに残っているサイドホール4
A、4Bに光吸収性のガスまたは液体が侵入すると、光
ファイバの伝送損失が多くなる可能性がある。またサイ
ドホール4A、4Bに侵入するガスまたは液体の種類に
よっては光ファイバの機械的な特性が変化する可能性が
ある。第2実施例は上述した第1実施例のモードフィー
ルド変換光ファイバの欠点を改善する。
【0031】図5は本発明の第2実施例のモードフィー
ルド変換光ファイバを示す図である。このモードフィー
ルド変換光ファイバにおいては、図4に示したモードフ
ィールド変換光ファイバの、サイドホール4A、4Bが
残っている真円コア光ファイバ1側の端部に、真円コア
3と直径と材質が同じ真円コア23と、クラッド2の直
径と材質が同じクラッド22を有する短い光ファイバ2
1を、真円コア3と真円コア23とが一致するように、
真円コア光ファイバ1の端部に接続し、サイドホール4
A、4Bを外気から密閉するようにしている。
【0032】真円コア光ファイバ1の端部と光ファイバ
22との接続について述べる。上記接続としては好適に
は、密閉性が高い融着接続を行う。融着接続作業とし
て、市販の光ファイバ融着接続機を用いることができ
る。融着接続の際、融着温度が高いと光ファイバの端面
が必要以上に溶融し、サイドホール4A、4Bが潰れて
コア部が変形する可能性がある。したがって、ガラスが
溶融可能な温度で、できるだけ低温で融着接続すること
が望ましい。また上記融着接続に代えて上記接続部を接
着剤で接続することもできる。さらにサイドホール4
A、4Bを密閉する方法としては、上記融着接続または
接着剤によるモードフィールド変換光ファイバ11と短
い光ファイバ21との接続に限らず、ガラス、透明プラ
スチックの薄板またはブロックを用いてサイドホール4
A、4Bを塞ぐように被せて、光ファイバ21と接着剤
で、あるいは機械的に押さえてもよい。さらに、上述し
た密閉方法に限らず、サイドホール4A、4Bにガラ
ス、透明で緻密な有機物を充填させサイドホール4A、
4Bを密閉させることもできる。ガラスを充填する場
合、低融点ガラスを溶融状態でサイドホール4A、4B
に充填し、その後冷却して固化させる方法をとることが
できる。あるいは、ゾル・ゾル原料をサイドホール4
A、4Bに充填し、反応固化させることもできる。有機
物をサイドホール4A、4Bに充填する場合は加熱溶融
したプラスチックをサイドホール4A、4Bに充填し、
冷却固化させる。またサイドホール4A、4Bに熱硬化
性樹脂または光硬化性樹脂を充填し、熱または光を加え
て硬化させてサイドホール4A、4Bを密閉することも
できる。従って、サイドホール4A、4Bの密閉は上述
した端部の融着接続に限らず種々の方法をとることがで
きる。
【0033】第2実施例の効果を述べる。光ファイバ2
1を真円コア光ファイバ1の端部に接続するなどの方法
でサイドホール4A、4Bを密閉することにより、サイ
ドホール4A、4Bに光吸収性のガスまたは液体が侵入
することが防止されるから、光ファイバの伝送損失は変
化しない。また、光ファイバ11の機械的な特性が変化
することも防止できる。
【0034】〔第2実施例の変形例〕図6は図5に示し
たモードフィールド変換光ファイバの変形例を示す図で
ある。図6に示したモードフィールド変換光ファイバに
おいては、サイドホール4A、4Bが残っている光ファ
イバ11の端部11Aに、真円コア3、サイドホール4
A、4B、クラッド2を有する短い真円コア光ファイバ
12を、真円コア3同士を一致させて接続している。た
だし、サイドホール4A、4Bを一致させないように、
図示の例ではお互いのサイドホール4A、4Bを直交さ
せるようにして、モードフィールド変換光ファイバの端
部11A側のサイドホール4A、4Bが密閉されるよう
に、モードフィールド変換光ファイバの11Aの端部に
真円コア光ファイバ12を接続したものである。上記接
続の詳細およびその変形例は上記第2実施例において述
べたと同様種々の方法をとることができる。この第2実
施例の変形例においても、モードフィールド変換光ファ
イバの端部11A側のサイドホール4A、4Bが密閉さ
れる。したがって、この実施例においても、上記第2実
施例と同様の効果を奏することができる。なおこの変形
例においては、モードフィールド変換光ファイバ11を
形成する前の真円コア光ファイバ12を用いることがで
きるので、特別の端部密閉用光ファイバを準備する必要
がないという効果を奏する。
【0035】〔第3実施例〕図7は第2実施例の変形形
態としての第3実施例のモードフィールド変換光ファイ
バを図解する図である。図7に図解したモードフィール
ド変換光ファイバ11は、コア3が円のままの光ファイ
バ1の端面11A側に図4に図解した光ファイバ21を
設けたほか(または図6に図解した真円コア光ファイバ
12を設けたほか)、サイドホール4A,4Bが縮小し
て孔4A’,4B’となっている他、コア13が楕円形
状になっているモードフィールド変換光ファイバ11の
他端部11Bのコア楕円化端部にも、楕円コア13と長
径部と短径とが実質的に同じで材質も同じ楕円コア26
と、光ファイバ11のクラッド2の直径と材質が同じク
ラッド25を有する短い光ファイバ24を、楕円コア1
3と楕円コア26の端面とが一致するように、モードフ
ィールド変換光ファイバ11の他端部11Bに接続した
ものである。この接続の詳細およびその変形例は上記第
2実施例において述べたと同様種々の方法をとることが
できる。楕円コア13が形成された端部11Bは適切
に加熱処理してサイドホール4A、4Bの縮小化を行え
ばほぼ完全に潰れて、原則として、サイドホール4A、
4Bは残ってないはずであるが、そこまでは加熱処理し
ない場合に縮小された孔4A’,4B’としてガスなど
が侵入する程度の孔が残っている場合もある。また、第
1実施例において述べたように、サイドホール4A、4
Bを完全には潰さないで縮小した孔4A’,4B’とし
て残すこともある。したがって、端部11B側に光ファ
イバ24を接続することにより、端部11B側の縮小孔
4A’,4B’も密閉されるから、縮小孔4A’,4
B’から光吸収性のガスまたは液体が侵入することが防
止され、光ファイバの伝送損失は変化しない。また、モ
ードフィールド変換光ファイバ11の機械的な特性が変
化することも防止できる。
【0036】図7に図解したように、モードフィールド
変換光ファイバ11の端部11Bの楕円コア13と同じ
断面形状の楕円コア26ではなく、楕円化コア13の長
径と直径が同じ円コアを有する光ファイバを、上記光フ
ァイバ24に代えて、モードフィールド変換光ファイバ
11の他端部11Bに、楕円コア13の長径と円コアの
直径を一致させて、接続することもできる。この接続の
詳細およびその変形例は上記第2実施例において述べた
と同様種々の方法をとることができる。
【0037】第3実施例の効果を述べる。第3実施例に
おいては、第2実施例として述べたモードフィールド変
換光ファイバの効果に加えて、楕円コア13側の端部の
密閉が行われるから、一層、モードフィールド変換光フ
ァイバの伝送損失は変化せず、機械的な特性が変化する
ことが防止できる。
【0038】〔第4実施例〕図8は第4実施例のモード
フィールド変換光ファイバを示す図である。第4実施例
のモードフィールド変換光ファイバは、第2実施例とし
て図5に示した、モードフィールド変換光ファイバに接
続した真円コア光ファイバ21を、長尺の光ファイバ2
1Aに代えて、端部11Aに接続したものである。モー
ドフィールド変換光ファイバ11の楕円コア側の端部と
光ファイバ21Aの端部との接続は第2実施例と同様で
ある。第4実施例の効果を述べる。第4実施例のモード
フィールド変換光ファイバは、図5〜図7に図解したモ
ードフィールド変換光ファイバと比較すると、接続した
光ファイバ21Aがそのまま光通信または光計測などに
使用できるという利点を有している。なお、光ファイバ
21Aによるサイドホール4A、4Bの密閉の基本的な
効果は、第2実施例〜第3実施例と同様である。
【0039】〔第5実施例〕第5実施例は光ファイバ用
母材からコアの両側にサイドホールを有する光ファイバ
の製造について述べる。コアの両側にサイドホールを設
けた光ファイバ自体は、偏波面保存用のサイドピット付
光ファイバ(エレクトロニックス・レターズ誌、18
巻、824−826ページ)、1981年)、圧力セン
サ用光ファイバ(オフテックス・レターズ誌、11巻、
333−335ページ、1986年)、EO効果付与光
ファイバ(OFC’95講演要旨集、PD−6,199
5年)などに紹介されている。このようなサイドホール
付光ファイバの製造方法としては、たとえば、特開昭5
9−35034号公報において提案されているものが知
られている。この方法は上述したように、コア部の両側
にサイドホールを形成する光ファイバと相似で寸法の大
きな光ファイバ用母材をそのサイドホール内のガス圧を
制御しながら、加熱延伸する方法である。しかしなが
ら、この公開公報には、光ファイバ用母材のサイドホー
ルにガス圧をかけながら加熱延伸(線引き)を行うと、
光ファイバの外周部に突起または溝が発生すると記述さ
れている。光ファイバの外周部に突起または溝が存在す
ることは、光ファイバの機械的な強度が低下する可能性
がある上、他の光ファイバとの接続が困難になる。上記
公開公報には光ファイバの外周形状については記述があ
るが、光ファイバのコアの形状変化についての記述はな
い。そこで、本件出願の発明者が、本発明のモードフィ
ールド変換光ファイバに適用する光ファイバを意図し
て、コアの両側サイドホールを有する光ファイバ用母
材をサイドホールにガス圧をかけながら線引きしてみ
た。その結果、線引きされた光ファイバの外周形状には
変化はないが、光ファイバのコアの形状が種々変化する
ことを見出した。本発明の第5実施例はその知見に基づ
き、モードフィールド変換光ファイバに好適な光ファイ
バの製造に関する。以下その詳細を述べる。
【0040】〔第1実験例〕第5実施例の第1実験例を
述べる。通常のVAD法で製造したクラッド/コア比=
15.6倍、コアの比屈折率差Δ=0.35%の外径2
6mmの石英ガラスのシングルモード光ファイバ用母材
にドリルでサイドホールとなる部分に孔を開けて光ファ
イバ用母材とした。この光ファイバ用母材は図1に示し
た光ファイバと相似である。図9にその断面を示す。こ
の光ファイバ用母材10のサイドホール40A、40B
の間隔SDは4mm、サイドホールの口径SRは6m
m、最短距離MDは10mmである。この最短距離MD
は母材外径Dの19%に相当する。
【0041】このような光ファイバ用母材を図10に示
す線引き装置で線引きした。サイドホールが形成された
光ファイバ用母材(プリフォーム)50を加熱部101
に挿入し、上部からサイドホールに窒素ガスを導入す
る。窒素ガスは圧力緩衝容器102を介して加圧系管1
03を経由してサイドホールに加えられる。なお光ファ
イバ用母材50のサイドホールには減圧系管104を介
して真空ポンブ105が接続されている。これら加圧系
と減圧系を調整して、光ファイバ用母材50のサイドホ
ールの窒素圧力を制御しながら加熱炉101の加熱温度
を1870°C、線引速度20m/分で外径125μm
の光ファイバ51を線引きした。この光ファイバ51は
樹脂被着部106で樹脂被覆され、紫外線硬化部107
を経由して、ダンサーローラなどを経由して巻取りロー
ラ108に巻き取られる。
【0042】図11に示したように、光ファイバ用母材
50のサイドホールへのガス圧を変化させると種々のコ
ア形状を有するサイドホールが形成された光ファイバを
製造できた。図11の横軸はサイドホールにおけるガス
圧を示し、縦軸はコアの楕円率を示す。なお一般的に
楕円率εは、短径a、長径bとすると、下記式で表され
る。
【0043】 ε=1−(a/b) ・・・(1)
【0044】コアとなる部分の両側にサイドホールが形
成された光ファイバ用母材を、サイドホールの内部にガ
ス圧をかけないで、加熱炉101において加熱し、線引
きすると、ガラスの表面張力によってサイドホールは潰
れ、コアは楕円化する。ところが、サイドホールになる
部分にガス圧をかけておくと、このガス圧によってサイ
ドホールになる部分の縮小の程度を制御できる。その結
果、コアとなる部分の形状を制御できる。サイドホール
へのガス圧は外圧に対して加圧でも減圧でもよい。図1
1に図解したように、サイドホールへのガス圧を高くす
ると製造される光ファイバのコアの楕円率εが減少し、
真円に近くなっていく。たとえば、貫通孔の内圧を0.
1018(MPa)にすると、コアの断面は真円にな
る。普通、真円のコアを製造することが多いから、その
場合は貫通孔の内圧を0.1018(MPa)にすれば
よい。貫通孔の内圧を常圧(約0.1013(MPa)
にすると、コアの楕円率は約0.33となる。ここで得
られた光ファイバの外周の楕円率は10%以下でほぼ円
形であった。つまり、コアの上述したように貫通孔の内
圧によってその断面形状が変化するが、貫通孔に内圧を
かけても光ファイバの外形自体はほとんど変化しない。
その結果、他の光ファイバとの接続に大きな影響はな
い。
【0045】光ファイバ用母材を線引き中に、長手方向
に沿ってガス圧を徐々に変化させていけば、光ファイバ
の外形をほとんど変化させずに、製造される光ファイバ
の長手方向に沿って、コアの楕円率εが徐々に変化する
光ファイバを製造することができる。
【0046】またサイドホールの外周と光ファイバ用母
材の外周との最短距離MDに注目すると、最短距離MD
を光ファイバ用母材の外径の5%以上にした光ファイバ
用母材を線引きすると、線引き時に光ファイバの外周部
に突起や溝が発生せず、光ファイバの外形形状はほぼ真
円を保ち、コアの形状のみが変化することが判った。こ
の最短距離MDについては下記のように分析される。最
短距離MDは、光ファイバ用母材の最小肉厚を意味して
いる。最短距離MDが短いと、すなわち、光ファイバ用
母材の肉厚が薄いと、サイドホールにガス圧をかけなが
ら光ファイバ用母材を加熱線引きするとき、ガス圧が光
ファイバ用母材の外周形状に与える影響は大きい。その
結果、製造される光ファイバの外形形状に突起や溝が発
生する可能性が高くなる。逆に、最短距離MDが長い
と、すなわち、光ファイバ用母材の最小肉厚が厚いと、
サイドホールにかけたガス圧の影響は光ファイバ用母材
外形形状より、コアの形状に大きく作用する。実験の
結果、最短距離MDは光ファイバ用母材の外周の10%
以上であることが好ましいことが判った。
【0047】また、図10に示した加熱炉101におけ
る光ファイバ用母材の加熱線引き温度は線引き可能な温
度でできるだけ低い温度が好ましい。線引き温度が高い
とサイドホールにかけたガス圧によって光ファイバ用母
材の外形形状に変化が起きやすいからである。好ましい
線引き温度は2000°C以下である。このような線引
温度で光ファイバ用母材の線引きを行うと、光ファイバ
外形形状が変化しないガス圧の範囲が広がる。換言す
れば、コアの形状を種々変化させるガス圧を広く設定で
きる。
【0048】上記同様の光ファイバ用母材を通常の線引
装置でサイドホールにガス圧を加えないで、線引温度は
1870°C、線引速度は20m/分で線引きして、外
径125μmの光ファイバを製造した。その結果、コア
に相当する部分の楕円率は34%であった。なお、第1
実験例の光ファイバの外形形状の楕円率はいずれも楕円
率10%以下のほぼ円形であった。比較例として、常圧
において、光ファイバ用母材の外径を種々変化させて線
引きした結果を、図12に示した。図12の図解から明
らかなように、サイドホールの圧力が常圧で同じでも、
光ファイバ用母材の外径が小さいとコアの楕円率(縦
軸)が大きくなり、光ファイバ用母材の外径が大きいと
コアの楕円率(縦軸)が小さくなる。なお、これらのコ
アの楕円率はいずれも、第1実験例におけるコアの楕円
率よりも大きい。
【0049】〔第2実験例〕第5実施例の第2実験例を
述べる。通常のVAD法で製造したクラッド/コア比=
15.6倍、コアの比屈折率差Δ=0.35%の外径2
6mmの石英ガラスのシングルモード光ファイバ用母材
に対してドリルでサイドホールとなる部分に孔を開け
た。この光ファイバ用母材のサイドホール間隔は3.3
mm、サイドホール口径は8mm、最短距離は2.85
mmである。最短距離MDは光ファイバ用母材の外径D
の11%に相当する。このような光ファイバ用母材を図
10に示す線引装置を用いて線引きした。光ファイバ用
母材(プリフォーム)50を加熱部101に挿入し、そ
の上部からサイドホールに、圧力26.7mmH2 Oの
窒素ガスをかける。加熱炉101の加熱温度を1830
°C、線引速度20m/分で外径125μmの光ファイ
バ51を線引きした。その結果、サイドホール間隔が1
3.6μm、サイドホール口径が42μm、最短距離M
Dが13.7μm、コア径が6μm×5μmの楕円形
状、楕円率17% の楕円コア、シングルモード光ファ
イバが製造できた。光ファイバの外形形状の楕円率εは
1%以内であり、ほぼ円形であった。
【0050】以上述べたように、本実施例によれば、
ファイバ自体はほぼ円形の外形形状保ち、任意の形状
を持つコアを有する光ファイバを製造できる。このよう
にして製造した光ファイバを用いて、上述したモードフ
ィールド変換光ファイバを製造した。その結果、より品
質の高いモードフィールド変換光ファイバが製造でき
た。
【0051】本発明の光ファイバの製造に際しては上述
した実施例に限定されない。たとえば、上述して実施例
と均等または代替の方法をとることができる。さらに上
述した実施例を適宜組み合わせることができる。また本
発明においては、上述したように、真円コアを有する真
円コア光ファイバから他端を楕円コアにした光ファイバ
を製造することができるほか、その逆に、楕円コアを有
する光ファイバから他端が円形のコアを有する光ファイ
バを製造することができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光ファイバ
の製造方法によれは、半導体レーザなどを光源にした場
合に好適なモードフィールド変換光ファイバを製造でき
る。本発明の光ファイバの製造方法によって製造された
光ファイバは外形形状が均一で、伝送損失が変化しな
い。さらに、コアとクラッドとの屈折率サイドホールの
減少が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例の真円コア光ファイ
バの断面図である。
【図2】図2は図1に示した真円コア光ファイバを加工
する治具の構成図である。
【図3】図3(A)および図3(B)は本発明の第1実
施例における真円コア光ファイバを加熱してコアの断面
形状を変化させることを図解した図である。
【図4】図4は本発明の第1実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図6】図6は図5に示したモードフィールド変換光フ
ァイバの変形例を図解する図である。
【図7】図7は本発明の第3実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図8】図8は本発明の第4実施例において製造された
モードフィールド変換光ファイバを図解する図である。
【図9】図9は本発明の第5実施例に用いる光ファイバ
用母材の断面図である。
【図10】図10は図9に示した光ファイバ用母材から
光ファイバを線引して製造する装置の構成図である。
【図11】図11は図11の装置で製造されに光ファイ
バの貫通孔の内圧とコア楕円率との関係を示したグラ
フである。
【図12】図12は光ファイバ用母材の外径と線引され
て光ファイバのコアの楕円率との関係を示すグラフであ
る。
【図13】図13(A)〜図13(C)は従来のスポッ
トサイズ変換光ファイバを製造する方法を示す図であ
る。
【符号の説明】 1・・真円コア光ファイバ 2・・クラッド 3・・真円コア 4A,4B・・サイドホール(貫通孔) 5・・ゴム栓 6・・ゴム管 7・・接続部 8・・中空部 9・・マイクロトーチ 11・・モードフィールド変換光ファイバ 13・・楕円状コア

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に実質的に均一な断面形状を有す
    るコアと、該コアの長手方向に沿って少なくとも1つの
    貫通孔が形成されたクラッドとを有する均一コア光ファ
    イバの側面から加熱して前記貫通孔の断面形状を連続的
    に変化させ、 その結果として、前記コアの断面形状をその長手方向に
    沿って変化させ、光ファイバの一端のコアの断面形状と
    他端のコアの断面形状を異ならせる光ファイバの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記加熱段階において前記貫通孔を減圧す
    る請求項1記載の光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】前記貫通孔が前記コアの両側に2つ並設さ
    れて形成された均一コア光ファイバを用いて、前記コア
    の断面形状を長手方向に沿って変化させた光ファイバを
    製造する請求項1または2記載の光ファイバの製造方
    法。
  4. 【請求項4】コアの断面形状が円である均一コア光ファ
    イバを、その側面を加熱して前記貫通孔を縮小させてい
    き、 一端のコアの断面形状が円であり、他端のコアの断面形
    状が楕円であり、その中間部が円から楕円に連続的に変
    化しているように形成する請求項1〜3いずれか記載の
    光ファイバの製造方法。
  5. 【請求項5】コアの断面形状が楕円である均一コア光フ
    ァイバを、その側面を加熱して前記貫通孔を縮小させて
    いき、 一端のコアの断面形状が楕円であり、他端のコアの断面
    形状が円であり、その中間部が楕円から円に連続的に変
    化しているように形成する請求項1〜3いずれか記載の
    光ファイバの製造方法。
  6. 【請求項6】前記均一コア光ファイバの一端の貫通孔を
    密閉する処理を行う、請求項4または5記載の光ファイ
    バの製造方法。
  7. 【請求項7】前記均一コア光ファイバの他端の縮小した
    貫通孔を封止する第2の密閉処理を行う請求項4〜6い
    ずれか記載の光ファイバの製造方法。
  8. 【請求項8】最終的に製造すべき光ファイバと相似形状
    の断面を有し、前記光ファイバのコアとなる部分と、該
    コアとなる部分に沿って形成された少なくとも1つの貫
    通孔を有するクラッドとなる部分とを有する光ファイバ
    用母材を線引きして光ファイバを製造する方法であっ
    て、 前記貫通孔の外周と当該光ファイバ用母材の外周との最
    短距離を所定の大きさ以上になるように光ファイバ用母
    材を形成し、 該光ファイバ用母材の前記貫通孔にガス圧を加えつつ、
    所定の線引温度範囲の温度で線引きする光ファイバの製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記最短距離は10%以上である請求項8
    記載の光ファイバの製造方法。
  10. 【請求項10】前記線引温度は1800°C〜2000
    °Cの間に設定される請求項8または9記載の光ファイ
    バの製造方法。
  11. 【請求項11】前記貫通孔に印加するガス圧は、コアの
    断面形状を円に向けるときは高くし、コアの断面形状を
    楕円に向けるときは低くする、請求項8〜10いずれか
    記載の光ファイバの製造方法。
  12. 【請求項12】前記製造される光ファイバの一端のコア
    の断面形状を円にし、他端のコアの断面形状を楕円に
    し、一端の円形状のコア部から他端の楕円形状のコア部
    とが連続的に接続されるように中間部を形成する請求項
    11記載の光ファイバの製造方法。
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