JPH0996703A - 接合レンズ芯出し装置 - Google Patents

接合レンズ芯出し装置

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JPH0996703A
JPH0996703A JP25262395A JP25262395A JPH0996703A JP H0996703 A JPH0996703 A JP H0996703A JP 25262395 A JP25262395 A JP 25262395A JP 25262395 A JP25262395 A JP 25262395A JP H0996703 A JPH0996703 A JP H0996703A
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JP
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lens
lens holder
eccentricity
centering
rotation
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JP25262395A
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Seiichi Fukuda
清一 福田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長時間の使用に対しても高精度かつ安定した
接合レンズの芯出し精度を確保するとともに、芯出しに
外乱の悪影響を受けにくい装置にする。 【解決手段】 レンズホルダ4を円筒状に形成し、その
上端開口部にレンズの回転精度及び外乱による測定精度
上の影響を参照する球レンズ3を吸着させ、レンズホル
ダ4を回転させつつ偏心量測定装置11にて球レンズ3
の中心の回転軸に対する偏心量を測定し、またレンズ1
をレンズホルダ4に吸着させてレンズ1の上面の曲率中
心の回転軸に対する偏心量を同様に測定して、この両者
の測定値を偏心補正処理装置14に入力し、その差異を
計算して真の偏心データを求め、このデータを基に芯出
し装置13にてレンズ1の芯出しを自動的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズの光
軸を一致させて接合する接合レンズ芯出し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の接合レンズの芯出し装置としては
図5に示すようなものが挙げられる。この装置は、レン
ズ31を吸着して保持するための通孔35を中央に形成
するとともに回転及び交換自在に設けられたホルダ32
と、レンズホルダ32を保持するとともに回転させる能
動ローラ34及び受動ローラ33からなる回転機構と、
レンズホルダ32に対して接合されるべき下レンズ31
及び上レンズ40を搬送する搬送装置39と、レンズホ
ルダ32に下レンズ31を吸着保持するレンズ吸着装置
37と、レンズホルダ32に保持した下レンズ31と上
レンズ40の偏心量を測定する偏心量測定装置38と、
レンズホルダ32上に保持された下レンズ31及び上レ
ンズ40の芯出しを行う芯出し装置41と、レンズホル
ダ32に保持した下レンズ31に接着剤を塗布する接着
剤塗布装置42と、接着剤を硬化させる紫外線照射装置
43と、レンズホルダ32をレンズの種類に応じて交換
するレンズホルダ搬送装置45と、前記各部の動作を制
御する制御装置44とにより構成している。
【0003】この装置の作用としては、制御装置44の
指令によりレンズ搬送装置39が下レンズ31を保持し
てレンズホルダ32上に搬送し、吸着装置37にてレン
ズホルダ32上に吸着保持させる。受動ローラ33と能
動ローラ34のそれぞれは三角形の各頂点の位置に配置
され、レンズ32を保持するとともに、能動ローラ34
の駆動にてレンズホルダ32を回転させる。この状態で
偏心量測定装置38は下レンズ31の上面の曲率中心の
回転軸に対する偏心量を測定する。芯出し装置41は下
レンズ31の上面の曲率中心と回転軸とが一致するよう
にレンズホルダ32が停止している時に下レンズ31を
その外周面から押して移動させることにより芯出しを行
い、両レンズ31及び40の軸心が一致するまでこの作
業を繰り返す。
【0004】つぎに下レンズ41の上に接着剤塗布装置
42にて紫外線硬化型接着剤の適量を塗布し、接着剤塗
布面に上レンズ40をレンズ搬送装置39にて搬送して
接着剤塗布面にゆっくり接触させて接合させる。この状
態で能動ローラ34を駆動し、レンズホルダ32を回転
させながら偏心量測定装置38にて上レンズ40上面の
曲率中心の回転軸に対する偏心量を測定する。この測定
値を基に芯出し装置41にて上レンズ41の側面を押し
て曲率中心が回転中心に一致するように芯出しをする。
【0005】上レンズ41の芯出しが完成した状態で紫
外線照射装置43により接合面に紫外線を照射して接着
剤を硬化させる。これにより2枚のレンズ31,40の
光軸を一致させて接合する作業を自動的に行うことを可
能にしている。また、レンズホルダ32にはレンズの外
形によってレンズ保持部の口径を数種類に分けて作成し
たものが用意されているので、接合しようとするレンズ
の種類が変わった時は、そのレンズの外形に対応した適
当なものを選択して交換することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法ではレンズの外径、曲面または凹凸が異なる多
種類のもののうちから複数のレンズを組み合わせて接合
するに際して、レンズの種類に対応する最適なレンズホ
ルダを選択してこれを自動交換することを可能にしては
いるものの、接合するレンズの芯出し精度はレンズの基
準光軸、即ち、下レンズ31の下面の曲率中心とレンズ
31の回転中心及びレンズホルダ32の中心との心合わ
せ精度が高精度かつレンズの回転に偏心がないことが前
提となっているために、芯出し精度を高精度にかつ安定
して確保するためには下レンズ31を保持するレンズホ
ルダ32の回転精度に依存するレンズの回転精度を変化
させることのないようにする必要がある。
【0007】そこで、レンズ回転中心の精度を向上させ
るためには、下レンズ31の下面の曲率中心が、レンズ
を保持するレンズホルダ32の回転軸上となるようにレ
ンズホルダ32のレンズ当接面に対してレンズホルダ3
2下部の面を同軸かつ平行になるように高精度に形成す
ることが必要となる。また、下レンズ31の回転精度を
向上させるには、受動ローラ33と能動ローラ34の外
周面及びこれらが当接するレンズホルダ32下部の大径
部32a外周面の真円度と仕上面を高精度にして、大径
部32a外周面の全周に受動ローラ33と能動ローラ3
4の外周面を確実に接触させるようにするとともにレン
ズホルダ32の回転軸心の真振れと心ずれがなくなるよ
うに組付調整する必要がある。
【0008】このように高精度な加工及び組付けにより
得られた高精度な回転機構の回転精度を長時間安定的に
保つためには、レンズホルダ32及び受動ローラ33と
能動ローラ34の外周面が磨耗等による経時変形が生じ
ないようにするとともに、受動ローラ33と能動ローラ
34の取り付け部にも経時変化が生じないようにするこ
とが必要であり、この精度を維持することは容易ではな
い。
【0009】さらに、この装置は芯出し接合を行うレン
ズ周辺にユニットが集中する構成となるために、偏心量
測定装置と被検レンズ及び芯出し装置との距離を離さな
ければならず、測定光路中の空気の揺らぎや機械的振動
などによる外乱の悪影響を受け安くなり、高精度な芯出
しを安定的に行うことができない。
【0010】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、長時間の使用に対しても高精度かつ安定
した精度を確保し、外乱の悪影響を受けにくい芯出しを
行うことが可能な接合レンズの芯出し装置の提供を目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の接合レンズ芯出し装置は、互いに接合され
るべき複数のレンズを保持するとともに回転自在に設け
られた円筒状かつ中空のレンズホルダと、レンズホルダ
を保持するとともにレンズホルダを回転させる能動ロー
ラと受動ローラとからなる回転機構と、接合されるべき
レンズをレンズホルダのレンズ保持部に搬送するレンズ
搬送装置と、レンズをレンズホルダに保持させる真空吸
着装置と、接合されるべきレンズ相互間の偏心量を測定
する偏心量測定装置と、接合されるべきレンズの相互間
の芯出しをする芯出し装置とにより構成する接合レンズ
の芯出装置において、レンズの回転精度及び外乱による
測定精度上の影響を参照する球レンズと、レンズホルダ
に設けてレンズホルダの回転原点を示す検出物体と、こ
の検出物体を検出する検出センサからなる回転原点検出
手段と、測定した偏心量を補正する偏心データ補正処理
装置と補正データメモリとから成る偏心量補正手段とを
備えたことを特徴とする。
【0012】前記レンズホルダはその軸心上にレンズホ
ルダの上端側を大径端として開口するテーパ状孔を形成
しテーパ状孔の小径端から下方に円筒状孔にて通孔を形
成して、テーパ状孔の大径開口部にレンズの回転精度及
び外乱による測定精度上の影響を参照する球レンズを載
置することを可能に構成した。
【0013】前記レンズホルダはその軸心に沿って上端
側から軸心中央部までを円筒状孔に、軸心中央部から下
方に角筒状孔にて通孔を形成し、円筒状孔と角筒状の孔
の境界部に形成した内部段差の面をレンズホルダの上下
面と平行かつ同芯に形成して、その内部段差部にレンズ
の回転精度及び外乱による測定精度上の影響を参照する
球レンズを載置することを可能に構成した。
【0014】この構成の装置の作用としては、芯出し接
合を行う前に、球レンズを備えていない状態のレンズホ
ルダに対し、予めその内部に球レンズをレンズ搬送装置
にて搬送し、吸着装置にて球レンズをレンズホルダの上
または内部にて吸着保持させる。そして、このレンズホ
ルダを能動ローラと受動ローラとからなる回転機構にて
回転させ、回転原点検出手段にてレンズホルダの回転を
検出しながら少なくとも一周回転させる。この一周回転
の間に偏心量測定装置にて球レンズ中心の回転軸に対す
る偏心量を測定する。
【0015】このとき、球レンズの回転精度が高精度か
つ外乱の影響がなければ、球レンズの中心は必ず回転軸
に一致し、偏心が生じないが、回転原点から一周する間
に回転精度と外乱の影響がありその影響度合いを示す偏
心量測定データが得られた場合は、このデータを偏心量
測定の補正データとして補正データメモリへ格納する。
【0016】次に、本来の芯出し接合を下記に説明する
偏心量測定と芯出し作業の作用が異なる以外は従来と同
様な手順で行う。回転原点検出手段によりレンズホルダ
の回転の原点を検出しながら能動ローラを駆動してレン
ズホルダを少なくとも一周回転させる。この一周回転の
間に偏心量測定装置によりレンズの上面の曲率中心の回
転軸に対する偏心量を測定する。
【0017】芯出し装置が芯出しを行う前に偏心データ
補正処理装置により、偏心量測定装置にて測定した回転
原点からの一周回転の間のレンズの上面の曲率中心の偏
心データから、すでに補正データメモリに格納してある
回転原点からの一周回転の間の補正データを差し引いた
真の偏心データを算出する。この真の偏心データを基に
芯出し装置により芯出しをする。芯出し後の芯出し精度
を確認のためにレンズホルダを再度回転させて芯出し状
態をチェックする。このときも、前記と同様の偏心量測
定処理の手順にて行う。
【0018】この芯出し装置を或る時間使用することに
より、レンズの回転中心の精度及びレンズホルダの回転
精度が変化して以前より精度が低下しても、レンズの回
転精度が以前の高精度の時と同様に、容易に高精度の芯
出し精度を確保することができる。また、測定光路中の
空気の揺らぎや機械的振動などの外乱の悪影響を受けて
も同様にこの影響を小さく抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態1】図1は本発明の実施の形態1を
示す接合レンズ芯出し装置の構成図である。レンズホル
ダ4は全体的に円筒状を成し、軸心上にレンズホルダの
上端側を大径端として開口するテーパ状孔を形成し、テ
ーパ状孔の小径端から下方を円筒状孔にして通孔4bを
形成している。また、レンズホルダ4の下部外径を大径
とし、大径部の外周には受動ローラ6及びモータ7にて
回転駆動をする能動ローラ5をそれぞれ三角形の各頂点
の位置に配置して接触させることにより受動ローラ6及
び能動ローラ5によりレンズホルダ4を回転可能に保持
している。
【0020】レンズホルダ4の下面には、レンズホルダ
4が回転する際に回転の原点位置を確認することができ
るように回転原点検出手段として任意に定めた少なくと
も1箇所に孔またはスリット状の切欠または突起等を形
成する。またこの回転原点検出手段は検出方式に応じて
物体の埋設または取り付けにより検出物体8を設けても
よい。そして、この検出物体8に対向したレンズホルダ
4の下方に検出物体8を検出する手段としての光電式、
あるいは近接式等の検出センサ9を設けている。この検
出センサ9の設置位置はレンズホルダ4の回転原点位置
が検出でき、しかも他の装置の妨げにならなければこの
限りではない。また、レンズホルダ4の下方にはレンズ
ホルダ4の通孔4b下部に連結した配管10aを介して
真空を引くことによりレンズホルダ4の上部に載置した
下レンズ1を吸着保持することを可能にするレンズ吸着
装置10が設けられている。
【0021】レンズホルダ4の上方には、その同軸上に
下レンズ1または上レンズ2の偏心量を測定する偏心量
測定装置11が配置され、下レンズ1または上レンズ2
の反射を利用して下レンズ1または上レンズ2の曲率中
心の位置を求めることができるようになっている。さら
にレンズホルダ4の上方には下レンズ1または上レンズ
2及び球レンズ3をレンズホルダ4の回転軸上に搬入及
び回転軸からの退避自在にレンズ搬送装置12が配置さ
れている。なお、本図ではレンズホルダ4の上面に上下
面が凹面を形成した下レンズ1を、レンズ搬送装置12
に上下面が凸面を形成した上レンズ2を保持させてい
る。
【0022】また、レンズホルダ4の近傍には球レンズ
3を載置する球レンズヤトイ16が配置されている。レ
ンズホルダ4にて保持した下レンズ1の側方には芯出し
装置13が配置され、芯出し装置13は下レンズ1を側
方から押してその位置を変えながら芯出しすることが可
能であり、下レンズ1の上面に接合する上レンズ2の芯
出しも同様にして行うことができるように水平方向及び
上下方向に移動自在に配置されている。
【0023】さらに、レンズホルダ4の上方には偏心量
測定装置11の光路を妨げない位置に下レンズ1の面に
接着剤を塗布する図示しない接着剤塗布装置と、塗布し
た接着剤を硬化させる図示しない紫外線照射装置が配置
されている。
【0024】検出センサ9にてレンズホルダ4の回転原
点位置を検出して一周回転の間に偏心量測定装置11に
て測定した下レンズ1または上レンズ2の偏心データを
補正する偏心データ補正処理装置と、球レンズ3の偏心
データから得られた補正データを格納する補正データメ
モリとからなる偏心補正処理装置14には、制御装置1
5を介して偏心量測定装置11と検出センサ9が接続さ
れている。そして前記モータ7、検出センサ9、レンズ
吸着装置10、偏心量測定装置11、レンズ搬送装置1
2、芯出し装置13、偏心補正処理装置14、接着剤塗
布装置及び紫外線照射装置が制御装置15にそれぞれ接
続されて前記各装置の制御を行っている。
【0025】この構成の装置の作用としては、まず初め
に制御装置15の指令によりレンズ搬送装置12が球レ
ンズ用ヤトイ16上から球レンズ3を保持して取り出し
てレンズホルダ4上に搬送し、レンズ吸着装置10の作
動によりレンズホルダ4の通孔4bを介して吸引するこ
とにより球レンズ3を吸着保持する。この状態でモータ
7の駆動により能動ローラ5を駆動し、レンズホルダ4
を能動ローラ5と受動ローラ6とで保持しつつ回転させ
る。
【0026】このとき、レンズホルダ4に設けた検出物
体8と検出センサ9から成る回転原点検出手段がレンズ
ホルダ4の回転原点位置を検出し、この検知信号を制御
装置15に送出する。制御装置15ではこの信号を受け
てレンズホルダ4が回転原点から少なくとも一周回転す
るように能動ローラ5の回転を制御する。この状態で偏
心量測定装置11は球レンズ3上面の曲率中心、即ち、
球レンズ3の中心回転軸に対する偏心量を測定する。こ
のとき、レンズホルダ4のレンズ当接面とレンズホルダ
4の下部の面が平行かつ同軸になっていることにより、
球レンズ3の下面の曲率中心が回転軸に一致していて、
レンズホルダ4の回転精度が高く、偏心量測定光路中の
空気の揺らぎや機械的振動等の外乱の悪影響がなければ
回転時の球レンズ3の中心は必ず回転軸上となり偏心は
生じない。
【0027】偏心補正処理装置14は回転原点からの一
周回転分の回転精度と外乱の影響の度合いを表す偏心量
測定装置11が測定した球レンズ3の偏心データを、偏
心量測定装置11から制御装置15を介して受け取る。
この球レンズ3の偏心量測定を偏心量測定データが信頼
度の高いものとなるように必要な回数繰り返して行う。
偏心補正処理装置14の偏心データ補正処理装置は、こ
の必要回数サンプリングされた偏心データを平均化処理
等でランダム成分を抑えて一様な成分のみ抽出されたデ
ータに処理し、この処理された球レンズ3の回転の各位
置での偏心データを下レンズ1または上レンズ2の偏心
量測定における補正データとしてメモリへ格納する。こ
の偏心量測定の補正データの取り込みが完成した後、レ
ンズ搬送装置12はレンズホルダ4上の球レンズ3を取
り出して元の球レンズ用ヤトイ16に戻す。
【0028】次に芯出し接合作業として、まず下レンズ
1をレンズ搬送装置12の作動でレンズホルダ4上に搬
送し、レンズ吸着装置10の作動により下レンズ1を吸
着保持する。この状態でレンズホルダ4を能動ローラ5
の駆動により回転させ、回転原点検出手段にて検出しつ
つ回転原点から少なくとも一周回転させ、偏心量測定装
置11にて下レンズ1上面の曲率中心の回転軸に対する
偏心量を測定する。このとき、レンズホルダ4のレンズ
当接面とレンズホルダ4の下部の面が平行かつ同軸にな
っていて、レンズホルダ4の回転精度が高く、偏心量測
定光路中の空気の揺らぎや機械的振動などの外乱による
悪影響がなければ、回転時の下レンズ1の下面の曲率中
心は回転軸と一致する。
【0029】芯出し装置13が芯出しを行う前に、偏心
補正処理装置14の偏心データ補正処理装置は、偏心量
測定装置11が測定した回転原点からの一周回転におけ
る各位置での下レンズ1の上面の曲率中心の偏心データ
を偏心量測定装置から受取り、この下レンズ1の上面の
曲率中心の偏心に下面の曲率中心の偏心も重畳されてい
る測定データから、既に補正データメモリに格納してあ
る回転原点からの一周回転の各位置での偏心量測定の補
正データを差し引き、下レンズ1の上面の曲率中心に対
しての真値に近い偏心データを算出し、これを制御装置
15へ送出する。
【0030】この算出した真値に近い下レンズ1の偏心
データを基に、芯出し装置13は下レンズ1の上面の曲
率中心と回転軸とが一致するようにレンズホルダ4が停
止しているときに下レンズ1の外周面から押し、下レン
ズ1を移動させて芯出しをする。そして、芯出しの確認
のためにレンズホルダ4を回転して前記と同様な偏心量
測定処理を行って再度芯出し状態をチェックし、芯出し
が充分になされていないときには、芯出しが充分になる
まで前記芯出し作業を繰り返す。このとき、下レンズ1
はレンズホルダ4に吸着されているが、レンズホルダ4
上で吸着されつつ滑ることが可能なので芯出し作業には
支障がない。
【0031】つぎに、下レンズ1の上面に接着剤塗布装
置にて紫外線硬化型接着剤の適量を塗布する。この後、
上レンズ2をレンズ搬送装置12にて搬送し、下レンズ
1の接着剤塗布面にゆっくりと接触させ接合する。この
状態でレンズホルダ4を能動ローラ5の駆動により回転
させ、回転原点検出手段にて検出した回転原点から少な
くとも一周回転させながら偏心量測定装置11にて上レ
ンズ2の上面の曲率中心の回転軸に対する偏心量を測定
して、その測定値を偏心補正処理装置14により上レン
ズ2の上面の曲率中心に対しての真値に近い偏心データ
を算出する補正処理を行い、曲率中心が回転中心にくる
ように芯出し装置13にて上レンズ2の側面を押して芯
出しをする。
【0032】このとき、下レンズ1はレンズ吸着装置1
0でレンズホルダ4に強力に吸着されていて未硬化の接
着剤による上レンズ2の仮止めの力より吸着力の方が強
いため下レンズ1は動かずに、上レンズ2だけが接着剤
の粘性に抗して移動する。上レンズ2の芯出しが完了し
た状態で紫外線照射装置により接着剤を仮硬化させる。
【0033】本実施の形態によれば、2枚のレンズ1及
び2の曲率中心はレンズホルダ4の回転中心上に位置
し、各レンズ1及び2の光軸が高精度に一致した状態で
接合される。また本装置は長時間の使用に対しても高精
度を安定的に確保することができるとともに、外乱の悪
影響を受けにくい芯出しを行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態2】図2から図4は本実施の形態2
を示し、図2は接合レンズ芯出し装置におけるレンズホ
ルダを断面にした側面図、図3は図2の上面図、図4は
図2の下面図である。レンズホルダ20は全体的に円筒
状を成し、下端部を大径29に形成している。軸心上に
は上端から中央部段差23に至る途中に上部段差22を
有する円形の上部通孔21を形成し、中央部段差23か
ら下方の軸心上に角筒状の下部通孔26を下面側に開口
させ、中央部段差23の面をレンズホルダ20の上下面
と平行にかつ同軸に形成している。そして、この中央部
段差23にレンズの回転精度及び外乱の影響を参照する
球レンズ27を載置することを可能にしている。なお、
レンズホルダ20の下面にはレンズホルダ20の回転原
点位置確認用の検出物体28を少なくとも任意の1箇所
に設けてある。その他の構成は前記実施の形態1と同様
であるのでその説明を省略する。
【0035】この構成のレンズホルダ20を用いた接合
レンズ芯出し装置の作用としては、芯出し接合作業の前
に行う偏心量測定の補正データの取り込みにおいて、レ
ンズの回転精度及び外乱の悪影響を参照する球レンズ2
7を、レンズホルダ20の通孔21内に設けられた中央
部段差23の上に載置してレンズ吸着装置10の作動に
より吸着保持しつつレンズホルダ20を能動ローラ5の
駆動にて回転させ、レンズホルダ20の下面に設けた検
出物体28を回転原点検出手段にて検出した回転原点か
ら少なくとも一周回転させながら、偏心量測定装置11
にて球レンズ27の上面の曲率中心、即ち、球レンズ2
7の中心の回転軸に対する偏心量を必要回数繰り返して
測定し、偏心補正処理装置14の偏心データ補正処理装
置により処理された球レンズ27の偏心データを接合す
る上下レンズ1及び2の偏心量測定における補正データ
として補正データメモリへ格納して用いる。
【0036】このとき、レンズホルダ20内部に設けら
れた中央部段差23の上面がレンズホルダ20の上下面
と平行かつ同軸上に形成しているので、球レンズ27の
下面の曲率中心が回転軸上となり、レンズホルダ20の
回転精度が高く、偏心量測定光路中の空気の揺らぎや機
械的振動などの外乱による悪影響がなければ、回転時の
球レンズ27の中心は必ず回転軸上となり偏心は生じな
い。
【0037】この後、芯出し接合を行うに際して、レン
ズ搬送装置12によりレンズホルダ20内部の球レンズ
27を取り出さずに下レンズ1をレンズホルダ20上に
搬送し、これをレンズ吸着装置10の作動により吸着保
持する。このとき、レンズホルダ20内部の中央部段差
23から下方の通孔が角形状に形成していて、この中央
部段差23に球レンズ27を載置したときに角孔の4隅
に隙間が生じているのでこの隙間を介して球レンズ27
と下レンズ1をともに吸引することが可能である。な
お、他の構成の作用は前記実施の形態1と同様であるの
でその説明を省略する。
【0038】本実施の形態の装置を長時間に渡って使用
して一定期間を経過した後、レンズホルダ20の下レン
ズ1の当接面24に磨耗等による経時変形が生じず、し
かも下レンズ1の下面の曲率中心がレンズホルダ20の
回転軸上となっていることを確認するために、前記実施
の形態1にて用いた球レンズ3をレンズホルダ20上端
に搬送して吸着保持し、前記実施の形態1の作用と同様
な偏心量測定の補正データの取り込み処理を行って、こ
の球レンズ3を用いて取り込んだ補正データと既に取り
込んで補正データメモリに格納してある球レンズ27を
用いた補正データとを比較チェックし、両者間に差異が
あるときは球レンズ3を用いて取り込んだ回転原点から
の一周回転の各位置での偏心量測定の補正データから、
既に補正データメモリに格納してある球レンズ27を用
いた回転原点からの一周回転における各位置での偏心量
測定の補正データを差し引き、上下レンズ1及び2の偏
心量測定における補正データの修正データとして補正デ
ータメモリへ格納する。そして、次からの芯出し接合時
の上下レンズ1及び2の偏心量測定において、この修正
データと次に取り込んで補正データメモリに格納する球
レンズ27を用いた偏心量測定の補正データとの和を、
真の補正データとして偏心量測定の補正処理に用いる。
【0039】本実施の形態によれば、通常の使用におい
てはレンズホルダ内に載置した球レンズ27による偏心
量測定の補正処理を行い、長時間使用した後の偏心量測
定精度の経時変化に対しては定期的にレンズホルダ上に
搬送する球レンズ3を用いた偏心量測定の補正データの
修正を行うことにより、長時間使用における接合レンズ
の芯出し接合精度の確保に対して、よりきめ細かい品質
管理が可能となる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、互いに接合されるべき
複数のレンズに対して、球レンズを用いた偏心量測定の
補正処理により、長時間装置を使用しても容易に安定し
た高精度の芯出しを確保することができ、外乱の悪影響
を受けても問題なく対応できる自動芯出し接合を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す接合レンズ芯出し
装置の構成図。
【図2】本発明の実施の形態2を示す接合レンズ芯出し
装置に用いるレンズホルダの断面図。
【図3】図2の上面図。
【図4】図2の下面図。
【図5】従来の接合レンズ芯出し装置の説明図。
【符号の説明】
1 下レンズ 2 上レンズ 3,27 球レンズ 4,20 レンズホルダ 4a,29 大径 4b,21 通孔 5 能動ローラ 6 受動ローラ 7 モータ 8,28 検出物体 9 検出センサ 10 レンズ吸着装置 11 偏心量測定装置 12 レンズ搬送装置 13 芯出し装置 14 偏心補正処理装置 15 制御装置 22 上部段差 23 中央部段差 24 レンズ当接面 25 下面 26 下部通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合されるべき複数のレンズを保
    持するとともに回転自在に設けられた円筒状のレンズホ
    ルダと、レンズホルダを保持するとともにレンズホルダ
    を回転させる能動ローラと受動ローラとからなる回転機
    構と、接合されるべきレンズをレンズホルダのレンズ保
    持部に搬送するレンズ搬送装置と、レンズをレンズホル
    ダに保持させる真空吸着装置と、接合されるべきレンズ
    相互間の偏心量を測定する偏心量測定装置と、接合され
    るべきレンズの相互間の芯出しをする芯出し装置とによ
    り構成する接合レンズの芯出装置において、レンズの回
    転精度及び外乱による測定精度上の影響を参照する球レ
    ンズと、レンズホルダに設けてレンズホルダの回転原点
    を示す検出物体と、この検出物体を検出する検出センサ
    からなる回転原点検出手段と、測定した偏心量を補正す
    る偏心データ補正処理装置と補正データメモリとから成
    る偏心量補正手段とを備えたことを特徴とする接合レン
    ズ芯出し装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズホルダはその軸心に沿って上
    端側に大径端として開口するテーパ状孔を形成しテーパ
    状孔の小径端から下方に円筒状孔にて通孔を形成し、テ
    ーパ状孔の大径開口部にレンズの回転精度及び外乱によ
    る測定精度上の影響を参照する球レンズを載置すること
    を可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の接合
    レンズ芯出し装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズホルダはその軸心に沿って上
    端から軸心の中央部までを円筒状孔に、軸心中央部から
    下方に角筒状孔にて通孔を形成し、円筒状孔と角筒状孔
    の境界部に形成した内部段差の面をレンズホルダの上下
    面と平行かつ同芯に形成し、その内部段差部にレンズの
    回転精度及び外乱による測定精度上の影響を参照する球
    レンズを載置することを可能に構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の接合レンズ芯出し装置。
JP25262395A 1995-09-29 1995-09-29 接合レンズ芯出し装置 Withdrawn JPH0996703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110850549A (zh) * 2019-10-16 2020-02-28 中国航空工业集团公司洛阳电光设备研究所 一种双轴对称透镜高精度装调方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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