JPH0996617A - 熱量計 - Google Patents

熱量計

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JPH0996617A
JPH0996617A JP25496995A JP25496995A JPH0996617A JP H0996617 A JPH0996617 A JP H0996617A JP 25496995 A JP25496995 A JP 25496995A JP 25496995 A JP25496995 A JP 25496995A JP H0996617 A JPH0996617 A JP H0996617A
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JP
Japan
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thermal conductivity
fuel gas
calorific value
calorimeter
air
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JP25496995A
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Takahiro Kajio
恭弘 梶尾
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱量調整のために燃料ガスに添加する空気の
水分量が変動しても、正確に熱量が測定できるようにす
ることを目的とする。 【解決手段】 熱伝導率計測部1bおよび熱伝導率算出
部2bにより空気の熱伝導率を測定し、熱伝導率算出部
3で、湿度0のときの空気の熱伝導率との比較により、
含有している水分の熱伝導率を求める。そして、この水
分の熱伝導率を燃料ガスの熱伝導率測定結果より差し引
いて、水分が無い状態の燃料ガスの熱伝導率を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱伝導率を測定
することで、測定対象のガスの熱量を求める熱量計に関
する。
【0002】
【従来の技術】高熱を必要とするプロセスなどでは、高
発熱量であるLPGを空気で希釈して所定の熱量とし、
これを燃料として用いている。ここで、熱量を調整する
ときには、熱量を測定しながら、この測定結果が所定の
値(熱量)となるように混合する空気の量を調整してい
る。
【0003】熱量計は、その燃料ガスの発熱量を測定す
るために用いられ、ガスを燃焼させて発熱量を計測する
最も基本的な方法と、ガス密度と発熱量の関係を利用し
て発熱量を計測する方式、また、熱伝導率を測定するこ
とで、測定対象のガス発熱量を求める方法などがある。
このガスを燃焼させて発熱量を計測する熱量計は、高圧
酸素を封入したボンブの中で試料ガスを完全燃焼させ
て、このとき発生する熱を一定量の水に伝えて、燃焼前
後の水温上昇を測定することにより、試料ガスの燃焼熱
を得るようにしたものである。
【0004】一方、ガス密度式の熱量測定方式は、発熱
量とガスの密度の関係が一次式で近似できることを利用
しており、測定対象のガスの密度を求め、予め用意され
ている変換式もしくは検量線などにより、発熱量を求め
るようにしている。また、熱伝導率式の熱量測定では、
上述のガス密度式と同様に、測定対象ガスの熱伝導率と
熱量との関係が1次式で近似できることを利用してお
り、測定対象のガスの熱伝導率を求め、予め用意されて
いる変換式もしくは検量線などにより、発熱量を求める
ようにしている。この方式は、熱伝導率が大気程度の圧
力範囲ではその値はほとんど変化しなく、通常では、こ
の測定を恒温槽の中で使用するようにしているので、温
度などの周囲環境やガスの変動の影響を受け難く、連続
的にそのガスの発熱量を測定できる。
【0005】また、以上の測定方法以外にも、発熱量を
求めるガスの組成成分の濃度をガスクロマトグラフを用
いてそれぞれ測定し、測定で得られた濃度それぞれに発
熱量をかけて、総発熱量を算出する方法もある。しか
し、燃焼式熱量計では、ガスを燃焼させる必要があるの
で応答が遅く、また、周囲の環境変化による温度変化の
影響が大きいという問題がある。一方、ガスクロマトグ
ラフを用いる方法では、その測定が間欠的となり、連続
分析ができず、応答が遅いという問題がある。このた
め、通常では、応答性が早く連続的に測定が可能で、周
辺環境やガスの変動の影響を受け難くい熱伝導率式の熱
量測定が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した熱
伝導率式の熱量測定で前述した空気で希釈した燃料ガス
の熱量を求める場合、希釈した空気の含んでいる水分が
正確な測定を妨げてしまうという問題があった。図3
は、その熱量計の概略的な構成を示す構成図である。同
図において、21は測定対象ガスの給送通路に配置され
た測温抵抗体(TCD)、R1,R2,R3は抵抗、2
3は比較器である。
【0007】また、24はTCD21を通過したガスの
熱伝導率を算出する熱伝導率算出部であり、TCD21
のその発熱温度を一定にしようとするために変動する回
路に印加する電圧(出力電圧V)の変化を利用する。ま
た、25は熱伝導率算出部24が算出した熱伝導率を用
いて発熱量を算出する熱量算出部である。そして、TC
D21,抵抗R1,R2,R3により恒温槽26内でホ
イートストンブリッジが組まれ、このブリッジと比較器
23からなる回路により、TCD21の温度が常に一定
となるように電流制御がなされている。
【0008】以下、まず熱伝導率の測定に関して説明す
る。測定対象ガスがTCD21に給送されると、そのガ
スの熱伝導率に比例した熱をTCD21より奪う。これ
により、常に一定温度にしておこうとするTCD21の
発熱温度TRhが変化し、その抵抗値Rhが変化する。こ
のとき、抵抗R1とTCD21との接続点に生ずる電圧
は、出力電圧Vとして比較器23の反転入力へ与えられ
る。一方、抵抗R3とR2との接続点に生ずる電圧は比
較器23の非反転入力へ与えられる。そして、TCD2
1の温度変化が出力電圧Vの変化ΔVとして検出され
る。
【0009】比較器23は、この検出した出力電圧Vの
変化ΔVに基づいて、TCD21へ流れる電流iを制御
し、TCD21の抵抗値Rhを一定(Rh=(R1×R
2)/R3)に保つ。これにより、出力電圧Vが変化し
てTCD21の発熱温度TRhが一定に保たれる。TCD
21の発熱温度TRhが一定に保たれることは、下記
(1)式を見ても分かる。すなわち、TCD21は白金
などの薄膜による抵抗体であり、その抵抗値Rhは
(1)式で示され、TCD21の抵抗値Rhを一定に制
御すれば、同時に発熱温度TRhも一定に保たれる。
【0010】 Rh=Rh20{1+α20・(TRh−20)+β20・(TRh−20)2 } ・・・(1) なお、(1)式において、Rh20は20℃におけるTC
D21の抵抗値(Ω)、α20は20℃におけるTCD2
1の1次抵抗温度係数、β20は20℃におけるTCD2
1の2次抵抗温度係数である。
【0011】ここで、TCD21から周囲に伝わる熱量
T は、下記(2)式で示される。なお、(2)式にお
いて、QG は熱伝導により測定対象ガスに伝わる熱量、
S はTCD21を構築するダイヤフラム(シリコン)
および抵抗パターンを通してシリコン台座に伝わる熱
量、QC は対流(強制対流および自然対流)により伝わ
る熱量、QR は輻射により伝わる熱量である。 QT =QG +QS +QC +QR ・・・(2)
【0012】そして、(2)式における熱量QT は、さ
らに、下記(3)式として表現される。なお、この式に
おいて、TRR2 は恒温槽26の温度(℃)、λmは測定
対象ガスの熱伝導率(w/k・m)、Gは装置定数
(m)、λsiはダイヤフラムおよび抵抗パターンの熱伝
導率(w/k・m)、GS はダイヤフラムおよび抵抗パ
ターンにおける装置定数(m)である。 QT=(TRh-TRR2)・λm・G+(TRh-TRR2)・λsi・GS+QC+QR ・・・(3)
【0013】この(3)式において、GおよびGS はガ
ス組成によって変化せず、QC ,QR はQG ,QS に比
べて十分小さな値(または一定値)であり、λsiも一定
と考えられる。また、TRh,TRR2 は一定にコントロー
ルされるので、上記(3)式はA,Bを固有の装置定数
(運転状態を含めた形状係数)として、下記(4)式で
示され、一方で下記(5)式でも示すことができる。 QT =A・λm+B ・・・(4) QT =i2 ・Rh=V2 /Rh ・・・(5)
【0014】そして、QT =A・λm+B=V2 /Rh
であるので、測定対象ガスの熱伝導率λmは下記(6)
式で表されるものとなる。 λm=(V2 /Rh−B)/A ・・・(6)
【0015】ここで、固有の装置定数A,Bが分かれ
ば、出力電圧Vを上記(6)式に代入することにより、
測定対象ガスの熱伝導率λmを求めることができる。そ
して、熱量算出部25において、この熱伝導率λmを用
い、予め設定されている熱伝導率と熱量との関係が示さ
れている検量線を参照することにより測定対象ガスの発
熱量を算出する。
【0016】この熱量計で、上述した燃料ガスの熱量を
求める場合、予め添加する空気の量と(希釈状態)、熱
伝導率との関係を求めておき、これを検量線として熱量
算出部25に設定しておけばよい。そして、この熱量計
で測定した熱量が所望の値となるように、混合する空気
の量を設定すれば、所望の熱量に調整された燃料ガスが
得られる。
【0017】しかしここで、添加している空気には水分
が含まれており、これは環境によって常に変化してい
る。しかし、検量線を予め求めておくときに、この測定
時の空気中の水分量を考慮しておくことができず、熱量
調整のときに添加する空気中の水分の状態によって、熱
量測定の結果に誤差が生じてしまう。
【0018】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、熱量調整のために燃料ガ
スに添加する空気の水分量が変動しても、正確に熱量が
測定できるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の熱量計は、所
定の温度に制御された雰囲気で燃料ガスの熱伝導率を測
定する第1の熱伝導率測定手段と、空気の熱伝導率を測
定する第2の熱伝導率測定手段とを備え、燃料ガスの熱
伝導率測定結果より、予め用意されている燃料ガスの熱
伝導率と熱量との関係により燃料ガスの熱量を算出する
時に、空気の熱伝導率を測定することで得られる空気中
の水分の熱伝導率を差し引くことで、燃料ガスの熱量を
算出するようにしたものである。このため、熱量は持た
ないが熱伝導率は有する水分の存在が無い状態とした燃
料ガスの熱量が求められる。また、発明の熱量計は、温
度制御手段により所定の温度に制御された雰囲気で燃料
ガスの熱伝導率を測定する熱伝導率測定手段を備え、燃
料ガスの熱量測定結果より、予め用意されている燃料ガ
スの熱伝導率と熱量との関係により燃料ガスの熱量を算
出する時に、温度制御手段の駆動負荷の状態により、そ
の算出結果を補正するようにしたものである。温度制御
手段の駆動負荷の状態は、雰囲気の温度に連動して変化
するので、算出される熱量は、雰囲気の温度の状態が反
映される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。 第1の実施の形態.図1は、この発明による熱量計の構
成を示す構成図である。同図(a)において、1a,1
bは熱伝導率計測部である。ここで、熱伝導率計測部1
aには熱量測定対象の燃料ガスが給送され、熱伝導率計
測部1bには燃料ガスに混合される空気が給送される。
そして、これら熱伝導率計測部1a,1bは、図3に示
したTCD21、抵抗R1,R2,R3、比較器23か
ら構成されているものである。
【0021】また、2a,2bはそれぞれ熱伝導率計測
部1a,1bから得られた信号により熱伝導率を算出す
る熱伝導率算出部である。熱伝導率算出部2aは燃料ガ
スの熱伝導率を算出し、熱伝導率算出部2bはそれに混
合されている空気の熱伝導率を測定する。そして、3は
熱量算出部であり、熱伝導率算出部2aから得られた燃
料ガスの熱伝導率と、熱伝導率算出部1bから得られた
空気の熱伝導率とにより、空気中水分に関する誤差を差
し引いた燃料ガスの熱量を算出する。なお、4は熱伝導
率計測部1a,1bの雰囲気の温度を一定に保っている
恒温槽である。
【0022】空気中に含まれている水分は、熱伝導率は
有しているが熱量は持たない。このため、空気を添加し
て熱量を調整している燃料ガスの熱伝導率を求める場
合、この値の中には空気中の水分の熱伝導率も含まれる
ことになる。したがって、この熱伝導率より、そのまま
熱量を算出してしまっては、正確な熱量を算出している
ことにはならない。ここで、熱伝導率計測部1bおよび
熱伝導率算出部2bにより空気の熱伝導率を測定すれ
ば、湿度0のときの空気の熱伝導率との比較により、含
有している水分の熱伝導率を求めることができる。この
水分の熱伝導率の算出は、熱量算出部3で行われる。そ
して、この水分の熱伝導率を燃料ガスの熱伝導率測定結
果より差し引くことで、水分が無い状態の燃料ガスの熱
伝導率が得られたことになる。
【0023】熱量算出部3において、この水分が無い状
態の燃料ガスの熱伝導率を用い、予め用意されている検
量線データによりその熱量を算出すれば、熱量調整のた
めの空気中の水分の影響をなくすことができる。以上説
明したように、この実施の形態では、別途に湿度計など
を用意することなく、従来よりある熱伝導率測定の一部
構成を2組み用意するだけでよいので、装置を構成する
上でコストの上昇を押さえることができ、また、装置を
コンパクトに構成することができる。
【0024】第2の実施の形態.ところで、上記実施の
形態では、空気中の水分状態測定のための熱伝導率測定
部を恒温槽内に配置するようにしたが、これに限るもの
ではない。水分状態測定のための熱伝導率測定部を、熱
量計の容器の外壁に配置し、外の空気の水分量を測定
し、熱量計内部の燃料ガスのための熱伝導率測定部の測
定結果より求める熱量に補正をかけるようにしてもよ
い。この場合、外側に配置する熱伝導率測定部は、一定
温度に制御された雰囲気ではないので、定温度差駆動と
して用いるようにする。
【0025】定温度差駆動とするためには、図1(b)
に示すように、抵抗R2と抵抗R3の間に、温度測定の
ための抵抗RR2を配置し、抵抗R1,R2,R3を所定
の値に設定することにより、TCD11の発熱温度TRh
と、それらが配置されている基台5の周囲温度TRR2
の温度差が一定値(80℃)となるように、TCD11
へ流れる電流iを制御するようにしてもよい。
【0026】すなわち、この回路では、 R1×(RR2+R2)=R3×Rh ・・・(7) R3×Rh−R1×RR2=R1×R2 ・・・(8) であり、R1×R2は一定である。RR2が変化すれ
ば、R3×Rh−R1×RR2=R1×R2が成立する
ように、TCD11へ流れる電流iが制御され、Rhの
値が変化する。したがって、周囲温度TRR2 があまり変
化しないなら、この回路を用いることにより、恒温槽を
設けなくても、比較的精度よく雰囲気の空気の熱伝導率
λmを求めることが可能である。
【0027】以上示したように、この第2の実施の形態
においては、空気中の水分状態測定のための熱伝導率測
定部を恒温槽内部に配置しなくてもよい。このため、恒
温槽の小型化が計れ、温度制御のバラツキがより少ない
状態で、精度よく燃料ガスの熱伝導率を測定できるとい
う効果がある。また、恒温槽がより小型化できるので、
第1の実施の形態以上に、コンパクトな装置構成が可能
となる。
【0028】第3の実施の形態.ところで、上述してい
る恒温槽を動作させる時の負荷は、雰囲気の温度により
変化している。つまり、熱伝導率測定部の雰囲気温度を
一定に保つための恒温槽の温度制御部における負荷は、
周囲の温度にほぼ反比例して変化する。外気温が上がれ
ば、温度制御部の負荷は低くてすむということである。
一方、一定の環境下では、気温と湿度との関係を近似的
に表すことができる。これらのことにより、熱伝導率測
定部を内包する恒温槽の駆動負荷から回りの外気温度を
算出し、これによりその水分量を推定し、推定した水分
量で熱伝導率測定結果より求める熱量に補正をかけるよ
うにしてもよい。
【0029】図2は、この実施の形態における熱量計の
構成を示す構成図である。同図において、1は熱伝導率
計測部、2は熱伝導率算出部、3aは熱量算出部、4は
恒温槽、4aは恒温槽制御部である。以下、この熱量計
の動作に関して説明する。まず、恒温槽制御部4aより
得られる恒温槽4を一定温度に制御するための駆動負荷
と周囲の温度の関係を、例えば、負荷=−6.2578
×10-3周囲温度+0.37931のように、近似的に
求めておく。
【0030】これに、気温と空気中の飽和水蒸気量との
関係(近似式:飽和湿度=8.9644×10-5×気温
3-1.1941×10-3+気温2+7.7527×10-2
×気温+0.58786)を加味して、以下の式(9)
に示すように、負荷と雰囲気御との近似的な関係を得
る。この関係は、熱量算出部3aに設定しておく。な
お、この式(9)において、yは湿度(飽和),xは負
荷である。 y=25.635×10-4.1662・x・・・(9)
【0031】そして、実際に用いる時は、その時の外気
状態に応じて平均湿度を決定し、これを熱量算出部3a
に設定することで式(9)を変更して用いる。例えば、
平均湿度を78%とすると、25.635に78/10
0を乗じて20.009とすればよい(y=20.00
9×10-4.1662・x)。そして、以上示した補正を、熱
量算出部3aが恒温槽4を一定温度に制御するための駆
動負荷の状態を恒温槽制御部4aより検出して行う。以
上示したように、この第3の実施の形態によれば、新た
に水分状態の測定手段を用意することなく、燃料ガス中
の湿度の影響を除いた熱量測定が行える。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、燃料ガスの熱伝導率測定結果より、予め用意されて
いる燃料ガスの熱伝導率と熱量との関係により燃料ガス
の熱量を算出する時に、空気の熱伝導率を測定すること
で得られる空気中の水分の熱伝導率を差し引くことで、
燃料ガスの熱量を算出するようにした。このため、熱量
は持たないが熱伝導率は有する水分の存在が無い状態と
した燃料ガスの熱量が求められ、燃料ガスに添加する空
気の水分量が変動しても、正確に熱量が測定できるとい
う効果がある。
【0033】また、この発明のよれば、燃料ガスの熱量
測定結果より、予め用意されている燃料ガスの熱伝導率
と熱量との関係により燃料ガスの熱量を算出する時に、
温度制御手段の駆動負荷の状態により、その算出結果を
補正するようにした。このため、温度制御手段の駆動負
荷の状態は、雰囲気の温度に連動して変化するので、算
出される熱量は、雰囲気の温度の状態が反映される。そ
して、空気中の水分量は気温により変化するので、燃料
ガスに添加する空気の水分量が気温の変動により変化し
ていても、正確に熱量が測定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1実施の形態による熱量計の構成
を示す構成図である。
【図2】 この発明による他の実施の形態による熱量計
の構成を示す構成図である。
【図3】 熱伝導率式の熱量計の概略的な構成を示す構
成図である。
【符号の説明】
1a,1b…熱伝導率計測部、2a,2b…熱伝導率算
出部、3…熱量算出部、4…恒温槽。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼するガスに空気を混合した燃料ガス
    の熱量を、その燃料ガスの熱伝導率を測定することで算
    出する熱量計において、 所定の温度に制御された雰囲気で前記燃料ガスの熱伝導
    率を測定する第1の熱伝導率測定手段と、 空気の熱伝導率を測定する第2の熱伝導率測定手段と、 前記第1の熱伝導率測定手段の測定結果より、予め用意
    されている前記燃料ガスの熱伝導率と熱量との関係によ
    り前記燃料ガスの熱量を算出する時に、前記第2の熱伝
    導率測定手段の測定の結果算出される前記空気中の水分
    の熱伝導率を差し引くことで、前記燃料ガスの熱量を算
    出する熱量算出手段とを備えたことを特徴とする熱量
    計。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱量計において、 前記第2の熱伝導率測定手段は、前記第1の熱伝導率測
    定手段と同一の雰囲気に存在し、前記燃料ガスに混合さ
    れる空気の熱伝導率を測定することを特徴とする熱量
    計。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱量計において、 前記第2の熱伝導率測定手段は、熱量計の外気に触れる
    ように配置され、定温度差駆動により前記熱量計の雰囲
    気の空気の熱伝導率を測定することを特徴とする熱量
    計。
  4. 【請求項4】 燃焼するガスに空気を混合した燃料ガス
    の熱量を、その燃料ガスの熱伝導率を測定することで算
    出する熱量計において、 温度制御手段により所定の温度に制御された雰囲気で前
    記燃料ガスの熱伝導率を測定する熱伝導率測定手段と、 前記熱伝導率測定手段の測定結果より、予め用意されて
    いる前記燃料ガスの熱伝導率と熱量との関係により前記
    燃料ガスの熱量を算出する時に、前記温度制御手段の駆
    動負荷の状態により、その算出結果を補正する熱量算出
    手段とを備えたことを特徴とする熱量計。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の熱量計において、 前記熱量算出手段は、前記温度制御手段の駆動負荷が低
    い時ほど前記空気中の水分量が多いとして前記熱量の算
    出結果を補正することを特徴とする熱量計。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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