JPH0996524A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH0996524A
JPH0996524A JP7254913A JP25491395A JPH0996524A JP H0996524 A JPH0996524 A JP H0996524A JP 7254913 A JP7254913 A JP 7254913A JP 25491395 A JP25491395 A JP 25491395A JP H0996524 A JPH0996524 A JP H0996524A
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秀雄 清水
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丈英 平林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠近に拘らず誤測距を抑制できる測距装置を
提供すること。 【解決手段】 測距装置の論理部4は、右側部分データ
抽出手段10、左側部分データ抽出手段20、ウインド
ウ移動制御手段30、相関検定手段40、最大相関検出
手段50、組合せについての相関検定の有効性を判別す
る検定有効判別手段60、検定無効のときに右側ウイン
ドウWR と左側ウインドウWL のウインドウ幅wを逓増
させるウインドウ幅調整手段70を有する。検定有効判
定手段60のQ出力が低レベルのままで、相関検定無効
の場合、ウインドウ幅拡張制御信号CWが発生し、ウイ
ンドウ幅調整手段70でウインドウ幅wN を2倍に拡張
し、ウインドウ幅wN =2w0 で部分データ列を抽出
し、相関検定をやり直する。このため、常に、測定環境
に応じた適正のウインドウ幅で相関検定を行うことがで
き、測定誤差を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車追突防止装
置等に採用可能の外光三角方式の測距装置に関し、特
に、一対の光電変換センサアレイ上の結像間の相対的な
位置関係を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動焦点カメラ等に搭載される外
光三角方式(ステレオ方式)の測距装置は、図4に示す
ように、被写体(被測定物体)に臨んで両眼視差を作る
左右一対の結像レンズ(正のレンズ)1R ,1L を含む
複眼結像光学系と、距離測定半導体集積回路5とから成
る。この集積回路5は、結像レンズ1R ,1L の略焦平
面上に配置されてその結像の空間1次元照度分布を電気
信号列に変換する光電変換素子群としてのフォトセンサ
アレイ(イメージセンサ)2R ,2L と、フォトセンサ
アレイ2R ,2L のセンサ(セグメント)毎のアナログ
出力信号を順次量子化する量子化回路3R ,3L と、収
集されたディジタル値の左右一対の結像データ列を基に
所要の論理演算処理を行い距離信号を算出する論理部4
とを有している。
【0003】図5(a)に示すように、左右一対の結像
レンズ1R ,1L は光軸SR ,SLが平行で焦点距離f
e が同一であり、同一面上に配置されて両眼結像光学系
を構成しており、被測定物体Tは基準長(光軸間隔又は
眼幅)Bだけ隔てた左右一対の結像レンズ1R ,1L
よりそれぞれ結像され、焦平面に相当するフォトセンサ
アレイ2R ,2L 上にはそれぞれ倒立実像の物体像(空
間1次元照度分布)TR ,TL が結ばれる。
【0004】被測定物体Tが前方無限遠に存在する場
合、結像点は光軸SR ,SL 上の焦点(基準点)OR
L に合致する。被測定物体Tまでの距離が有限長dの
場合は三角測量の原理(三角形の相似)に基づいて次式
で与えられる。 d=Bfe /(XR +XL )=Bfe /X …(1) 但し、XR ,XL は被測定物体T中の代表物点Pの像点
R ,PL と結像レンズ1R ,1L の光軸SR ,SL
の距離(偏位)、XはXR とXL の和で、被測定物体像
の相対的な総偏位量(位相差)である。従って、この空
間的な位相差Xを求めることにより距離dを求めること
ができる。
【0005】ところが、被測定物体Tは代表物点Pとし
て点在するのではなく空間的広がりを持っているため、
図5(a)に示すように、フォトセンサアレイ2R ,2
L 上ではアレイ方向の多数のセンサ範囲に跨がる物体像
(空間1次元照度分布)TR,TL が結像されることに
なり、左右のフォトセンサアレイ2R ,2L 上では同一
被測定物体T上の同一物点に対する像点相互をにわかに
特定することはできない。そのため、集積回路5の論理
部4では、一方のフォトセンサアレイ2R による結像デ
ータ列と他方のフォトセンサアレイ2L による結像デー
タ列との分布相関性を調べて同じ物体像の照度パターン
になるゾーン(ウインドウ位置)を見つけ出すことによ
り、位相差Xをフォトセンサアレイのセグメント数の形
で求めるようにしている。
【0006】図5(b)は左右結像の分布相関性を調べ
る結像位置検出方法を示す説明図である。右側結像デー
タ列DR は右側のフォトセンサアレイ2R から得られる
空間1次元照度分布に応じたディジタル値列を示し、ア
レイの最右端セグメントデータR0 〜最左端セグメント
データRn で示されたn+1個のデータからなる。ま
た、左側結像データ列DL は左側のフォトセンサアレイ
L から得られる空間1次元照度分布に応じたディジタ
ル値列を示し、最右端セグメントデータL0 〜最左端セ
グメントデータLn で示されたn+1個のデータからな
る。今、フォトセンサアレイ2R ,2L 上には被測定物
体像TR ,TL が結像されているため、これらの相対的
な位置関係を検出するには、図5(a)にハッチングを
付して示したような区間指定又はデータ抽出用のウイン
ドウ(窓)WR ,WL を設定し、これらウインドウ位置
を左右交互ににずらしながら、図5(b)の結像データ
列DR ,DL からそれぞれウインドウWR ,WL 内に含
まれる部分データ列DRk,DLjの左右組み合わせにおい
て互いに一致するか否かを相関検定する。ウインドウW
R ,WL の幅(総セグメント数)wに対応する部分デー
タ列のデータ数はm+1個(2m≧n>m)である。な
お本願では、便宜的にnを総セグメント数対応値、mを
ウインドウ幅対応値と称するものとする。
【0007】ここで、相関関数(評価関数)を作成する
ためのウインドウWR ,WL のシフト方法は、片側ウイ
ンドウを固定したまま他方ウインドウを1つずつシフト
する片側シフト法も知られているが、本例では左右一対
の結像系は平等であるため、両側(左右)交互シフト方
法とする。即ち、最初の組合せC(0,0)=C0
は、右側の結像データ列DR の最も左側から抽出された
n 〜Rn-m の部分データ列DR0と、左側の結像データ
列DL の最も右側から抽出されたL0 〜Lm の部分デー
タ列DL0との組合せの相関が検定される。その相関検定
法は、例えば、右側の部分データ列Rn-m 〜Rn と左側
の部分データ列L0 〜Lm との対応するデータ同士の差
の絶対値の総和(相関値)Σを求める。即ち Σ=|L0 −Rn-m |+|L1 −Rn-m+1 |+…+|Lm −Rn | …(2) 相関値Σが小さければ小さい程、その部分データ列の組
合せ(分布)がマッチしており、相関性が強いことを意
味する。
【0008】被測定物体Tが中心線Lの前方無限遠にあ
る場合、最初の組合せC(0,0)=C0 が最高の相
関、即ち、その相関値Σが最小値になるはずである。こ
れに続く次の組合せC(0,1)=C1 以降は、ウイン
ドウWR ,WL の位置を左右交互に1セグメントずつ内
側から外側へ逐次シフトして抽出された左右の部分デー
タ列が組み合わされる。即ち、C(0,0)→C(0,
1)→C(1,1)→C(1,2)…C(n−m−1,
n−m−1)→C(n−m−1,n−m)→C(n−
m,n−m)の順で組み合わされる。組合せ合せの総数
は(2(n−m)+1)である。今、一般に左右の部分
データ列DLj(右端データLj 〜左端データLm+j ),
Rk(右端データRn-m-k 〜左端データRn-k )の組合
せをC(j,k)=Ci とすると、片側シフト回数j,
kは0からn−mまで歩進するので、総シフト回数i=
j+kは、0〜2(n−m)の値を取る。ここでiは組
合せ変数(組合せ番号)とみることができるので、すべ
ての組み合わせCi に対して一対の部分データ列DLj
Rkの相関検定を行い相関関数(評価関数)Σ(i)を
求めた結果、σ番目の組合せCσが最高相関を示したと
すると、最高相関を示す組合せ番号σは位相差Xの指標
となる。この番号σにセンサピッチpを乗ずると位相差
Xを求めることができるが、一般に指標σがそのまま距
離信号として利用される。なお、相関検定するには、シ
フト前後においてウインドウ視野の大部分が重なり、且
つ最内側のときと最外側のときにおいてもウインドウ視
野の端が重なることを前提としているので、片側ウイン
ドウ位置の総シフト回数(n−m)はm以下に設定す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、フォトセンサアレイ2R ,2L の総セグ
メント数(総センサ数)n+1を大きくすると、近距離
測定又は多方位測距の方位の広角化に有利となるが、総
セグメント数を増やすと集積回路が高価となるので、低
コスト化の要請により現状では総セグメント数は28
256前後が普通となっている。従って、最大のウイン
ドウ幅wmax (=mmax +1)はその総セングメント数
n+1の半分程度である。ここで、ウインドウ幅w(=
m+1)が広い場合は、広視野角でラインセンサ上の結
像を切り出すことを意味するため、鮮鋭なコントラスト
を含む照度パターンを抽出する確率は高くなるものの、
遠近混在する物体像を取り込む確率も高くなるので、例
えば遠近物体の大凡の中間距離が検出されてしまい、誤
測距が生じ易く、測定値の信頼性が低くなる。逆に、ウ
インドウ幅wが狭い場合は、狭視野角でラインセンサ上
の結像を切り出すことを意味するため、遠近混在する物
体像を取り込む確率は低くなるものの、鮮鋭なコントラ
ストを含む照度パターンを抽出する確率は低くなり、相
関検出が難しくなってしまい、測距不能となり易い。
【0010】 ウインドウ幅w(=m+1)の場合、
片側総シフト回数はw−1(=m)で、組合せ総数は2
w−1(=2m+1)であるので、相関値演算回数はw
(2w−1)となり、ウインドウ幅wの二乗に比例して
いる。このため、ウインドウ幅wが広いと、相関関数Σ
(i)を求めるための演算回数が激増し、処理時間が長
くなる。衝突防止装置に測距装置を適用する場合、殊に
演算処理の高速化が要求されるが、ウインドウ幅wを広
げ過ぎるとそれを満足させることができない。逆に、ウ
インドウ幅wが狭いと、処理時間の短縮化が達成される
ものの、総シフト回数w−1も少なくなるため、ウイン
ドウ位置を外側へ合わせることができなくなり、大きな
位相量Xを捕捉することができず、近距離測定が不能と
なる。
【0011】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1
の課題は、ウインドウ幅wの長短を変更っしてウインド
ウ位置のシフト動作を行うことにより、遠近に拘らず誤
測距を抑制できる測距装置を提供することにあり、本発
明の第2の課題は、相関演算回数の低減を図り、処理時
間の高速化を実現できる測距装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の講じた手段は、ウインドウ幅の最適化を達
成するよう可変ウインドウ幅を採用したところにある。
即ち、本発明は、測距対象に臨んで結像間に視差を作る
一対の結像光学系と、一側の結像光学系による結像の空
間1次元照度分布を電気信号列に変換する一側の光電変
換センサアレイと、他側の結像光学系による結像の空間
1次元照度分布を電気信号列に変換する他側の光電変換
センサアレイと、一側の光電変換センサアレイの電気信
号列から得られる結像データ列のうち一側ウインドウ内
に含まれる一側部分データ列を抽出する一側部分データ
抽出手段と、他側の光電変換センサアレイの電気信号列
から得られる結像データ列のうち他側ウインドウ内に含
まれる他側部分データ列を抽出する他側部分データ抽出
手段と、一側ウインドウと他側ウインドウの相対位置を
シフト動作するよう制御するウインドウ移動制御手段
と、一側部分データ列と他側部分データ列の組合せに対
し相関値計算を行う相関検定手段と、その相関検定手段
から得られる相関関数を基に最大相関の部分データ列の
組合せを検出する最大相関検出手段とを有する測距装置
において、上記部分データ列の組合せについての相関検
定の有効性を判別する検定有効判別手段と、上記検定が
無効のとき上記ウインドウ幅を逓増又は逓減させるウイ
ンドウ幅調整手段とを備えて成ることを特徴とする。
【0013】ここで、ウインドウ幅調整手段としてはウ
インドウ幅逓増手段であることが望ましい。また、部分
データ抽出手段は間引き抽出手段としても良い。
【0014】〔作用〕あるウインドウ幅で相関検定を行
い、その結果、検定無効が生じたときは、ウインドウ幅
調整手段によって、そのウインドウ幅を逓減又は逓増さ
せてやり直し相関検定を行うようにしている。このた
め、常に、測定環境に応じた適正のウインドウ幅で相関
検定を行うことができ、測定誤差を抑制することができ
る。特に、ウインドウ幅逓増手段を用いる場合は、部分
データ数を極力少なくできるので、相関計算処理の迅速
化を図ることができる。また、間引き抽出手段を用いる
場合には、相関検定のやり直しではウインドウ幅が拡張
しても、データ数の増大は抑制されているので、演算回
数の抑制により処理時間の高速化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0017】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例
に係る測距装置の論理部の構成を示すブロック図であ
る。本例の測距装置もまた、図4に示すように、被測定
物体Tに臨んで両眼視差を作る左右一対の結像レンズ
(正のレンズ)1R ,1L を含む複眼結像光学系と、距
離測定半導体集積回路5とから成る。この集積回路5
は、結像レンズ1R,1L の略焦平面上に配置されてそ
の結像(1次元照度分布)を電気信号列に変換する光電
変換素子としてのフォトセンサアレイ(例えばCCDな
ど)2R ,2L と、フォトセンサアレイ2R ,2L のセ
ンサ(セグメント)毎のアナログ出力信号を順次量子化
する量子化回路3R ,3L と、収集されたディジタル値
の左右一対の結像データ列DR ,DL を基に所要の論理
演算処理を行い距離信号を算出する論理部4とを有して
いる。
【0018】本例の論理部4は、図1に示すように、右
側の量子化回路3R からの右側結像データ列DR (最右
端セグメントデータR0 〜最左端セグメントデータ
n )のうち右側ウインドウWR 内に含まれる右側部分
データ列DRk(ウインドウ右端データRn-m-k 〜ウイン
ドウ左端データRn-k )を抽出する右側部分データ抽出
手段10と、左側の量子化回路3L からの左側結像デー
タ列DL (最右端セグメントデータL0 〜最左端セグメ
ントデータLn )のうち左側ウインドウWL 内に含まれ
る左側部分データ列DLj(ウインドウ右端データLj
ウインドウ左端データLm+j )を抽出する左側部分デー
タ抽出手段20と、右側ウインドウWR と左側ウインド
ウWL の位置を左右交互にシフト動作するよう制御する
ウインドウ移動制御手段30と、右側部分データ列DRk
と左側部分データ列DLjの組合せCiに対し相関値計算
を行う相関検定手段40と、その相関検定手段40から
得られる相関関数Σ(i)を基に最大相関の組合せ番号
σを検出する最大相関検出手段50と、組合せ番号iに
ついての相関検定の有効性を判別する検定有効判別手段
60と、検定無効のときに右側ウインドウWR と左側ウ
インドウWL のウインドウ幅wを逓増させるウインドウ
幅調整手段(ウインドウ幅変更手段)70とを有する。
【0019】右側部分データ抽出手段10は、右側の量
子化回路3R からの右側結像データ列DR (最右端セグ
メントデータR0 〜最左端セグメントデータRn )を格
納する右側結像データ記憶部(RAM)12と、抽出す
べき右側部分データ列DRk(ウインドウ右端データR
n-m-k 〜ウインドウ左端データRn-k )のアドレスAD
(ウインドウ右端アドレスn−m−k〜ウインドウ左端
アドレスn−k)をクロック端子CLに加わるクロック
パルスCK毎に昇順で指定するプリセット付きアップカ
ウンタ(右側部分データ・アドレスカウンタ)14とを
有する。また、左側部分データ抽出手段20も、左側の
量子化回路3L からの左側結像データ列DL (最右端セ
グメントデータL0 〜最左端セグメントデータLn )を
格納する左側結像データ記憶部(RAM)22と、抽出
すべき左側部分データ列DLj(ウインドウ右端データL
j 〜ウインドウ左端データLm+j )のアドレスAD(ウ
インドウ右端アドレスj〜ウインドウ左端アドレスm+
j)をクロック端子CLに加わるクロックパルスCK毎
に昇順で指定るプリセット付きアップカウンタ(左側部
分データ・アドレスカウンタ)24とを有する。右側部
分データ抽出手段10及び左側部分データ抽出手段20
は、左右部分データ列DLj,DRkの組合せCiにおいて
対応するデータ同士の差を取るためのデータ突き合わせ
の終了を検出するプリセット付きダウンカウンタ(デー
タ突き合わせ終了検出回路)16と、それから出力され
るキャリー信号(突き合わせ終了信号)cを若干遅延さ
せてタイミング信号としてのキャリー遅延信号cDLを生
成する遅延回路18と、キャリー遅延信号CDL及び検定
開始信号STを2入力として出力をアップカウンタ1
4,24のプリセット端子PSに供給するオアゲート1
5とを有する。プリセット付きダウンカウンタ16はオ
アゲート19を介する検定開始信号ST又は遅延回路1
8のキャリー遅延信号cDLをプリセット端子PSに受け
るたびに後述するウインドウ幅調整手段70からのウイ
ンドウ幅対応値mがプリセットされて、クロック端子C
LにクロックパルスCKが加わる毎にカウントダウンす
る。キャリー遅延信号cDLはプリセット付きアップカウ
ンタ14,24のプリセット端子PSに供給されてお
り、キャリー遅延信号cDLの発生のたびに、プリセット
付きアップカウンタ14はウインドウ移動制御手段30
から供給される右側ウインドウWRにおけるウインドウ
右端データRn-m-k のウインドウ右端番号(n−m−
k)がプリセットされると共に、プリセット付きアップ
カウンタ24はウインドウ移動制御手段30から供給さ
れる左側ウインドウWL におけるウインドウ右端データ
j のウインドウ右端番号jがプリセットされる。
【0020】ウインドウ移動制御手段30は、測距開始
信号STの発生によりウインドウ幅調整手段70から供
給される最初の組合せC0 の右側ウインドウ右端番号
(n−m)をプリセットするプリセット付きダウンカウ
ンタ(右側ウインドウ右端指定回路)31と、クリアC
R端子に加わる測距開始信号STにより最初の組合せC
0 の左側ウインドウ右端番号0に初期化されるアップカ
ウンタ(左側ウインドウ右端指定回路)32と、キャリ
ー信号cを1/2分周する1/2分周回路33と、その
1/2分周回路33の出力を反転させるインバータ34
とを有している。
【0021】ダウンカウンタ31はそのクロック端子C
Lに加わる分周回路33の出力が高レベルになるたび
(キャリー信号cの偶数パルスの際)にカウントアップ
をすると共に、アップカウンタ32はそのクロック端子
CLに加わる反転信号が高レベルになるたび(キャリー
信号cの奇数パルスの際)にカウントダウンをする。
【0022】相関検定手段40は、部分データ列DLj
Rkの組合せCi において対応するデータ同士の差を取
る減算回路42と、その差値の絶対値を取る絶対値化回
路44と、クロックパルスCKに同期して逐次加算する
加算回路46とを有する。加算回路46は部分データ列
Lj,DRkの組合せCi についての相関値(累積値)Σ
を計算する。加算回路46のクリア端子CRにはオアゲ
ート48を介したキャリー遅延信号cDLが印加される。
【0023】最大相関検出手段50は、キャリー信号c
をイネーブル端子ENに受けて加算回路46から与えら
れる相関値が相関値レジスター54から与えられる記憶
値よりも小さいか否かを比較して小さいときは小値検出
信号DTを発生する比較回路52と、その小値検出信号
DTをラッチ端子Lに受けてそのときの相関値Σを一時
記憶する相関値レジスター54と、キャリー信号Cをク
ロック端子CLに受けて部分データ列DLj,DRkの組合
せ番号iを計数するアップカウンタ56と、小値検出信
号DTをラッチ端子Lに受けてそのときの部分データ列
Lj,DRkの組合せ番号i=σを一時記憶する最高組合
せ番号レジスター58とを有する。
【0024】検定有効判別手段60は、小値検出信号D
Tをセット端子Sに受けると共に測距開始信号STをリ
セット端子Rに受けるフリップ・フロップであり、小値
検出信号DTが一度発生するとセットされてQ出力が高
レベルとなり、検定有効を表す。小値検出信号DTが一
度も発生しないときは、Q(バー)出力が高レベルとな
り、検定無効を表す。
【0025】ウインドウ幅調整手段70は、外部から供
給されるか或いは内部で作成される初期ウインドウ幅設
定値w0 をウインドウ幅拡張制御信号CWがクロック端
子CLに加わるたびに加算してウインドウ幅wN (=N
0 )を出力する逓倍回路(加算回路)71と、ウイン
ドウ幅wN と数値1との差を取りウインドウ幅対応値m
(=wN −1)を出力する減算回路72とを有してい
る。
【0026】フォトセンサアレイの総セグメント数より
1だけ小さい値(総セグメント数対応値)nは外部から
与えられるか或いは内部で作成されるが、減算回路81
は総セグメント数対応値nとウインドウ幅対応値mの差
を取り、部分データ同士の最初の組合せC0 の右側ウイ
ンドウWR (右側部分データ列)のウインドウ右端番号
(n−m)を作る。その右側ウインドウ右端番号(n−
m)はプリセット付きダウンカウンタ31及び倍数回路
82に供給される。倍数回路82により得られた値2
(n−m)は左右ウインドウWR,L の総シフト回数に
相当している。そして、比較回路83はキャリー信号c
がイネーブル端子ENに加わるたびにアップカウンタ5
6から供給される組合せ回数(シフト回数)iが倍数回
路82から供給される総シフト回数2(n−m)を超え
るか否かを比較し、超えるときはシフト終了信号EDを
出力する。
【0027】ウインドウ幅調整手段70において、ウイ
ンドウ幅拡張制御信号CWは、検定有効判別手段60か
らのQ(バー)出力及びシフト終了信号EDを2入力と
するアンドゲート73で作成されるが、検定有効判別手
段60からのQ出力及びシフト終了信号EDを2入力と
するアンドゲート74では逓倍回路71のクリアー信号
が作成される。ウインドウ幅調整手段70はまたウイン
ドウ幅拡張確認回路75を有している。このウインドウ
幅拡張確認回路75は、ウインドウ幅wN を2倍にする
倍数回路75aと、ウインドウ幅拡張制御信号CWの発
生の際、その倍数値2wN が総セグメント数対応値nを
超えるか否かを比較し超えるときは測距離不能信号NG
を出力する比較回路75bとを有する。
【0028】図2は本例の動作態様を表すフローチャー
トである。以下、本例の動作を図2を参照しつつ説明す
る。
【0029】測定動作が開始されると、右側の量子化回
路3R からの右側結像データ列DR(最右端セグメント
データR0 〜最左端セグメントデータRn )が右側結像
データ記憶部(RAM)12に格納されると共に、左側
の量子化回路3L からの左側結像データ列DL (最右端
セグメントデータL0 〜最左端セグメントデータLn
も左側結像データ記憶部(RAM)22に格納される。
そしてまず、ステップS1の初期設定処理において、図
1に示す論理部4には総セグメント数対応値nの外、初
期ウインドウ幅w0 が与えられてウインドウ幅調整手段
70の逓倍回路71には初期ウインドウ幅w0 の値が設
定される。本例ではシフト前(基準位置)では無限遠測
定に相当しているため、初期ウインドウ幅w0 として、
遠距離の測距に適した狭いウインドウ幅とする。今説明
のために仮に、n=28 =256とすれば、前述したよ
うに取り得る最大のウインドウ幅は27 であるから、こ
こでは、w0 =25 =32とする。逓倍回路71の初期
の出力は、ウインドウ幅wN =w0 =25 となり、減算
回路72の出力(ウインドウ幅対応値)mは、wN−1
=w0 −1=25 −1となる。また、ウインドウ幅拡張
確認回路75の倍数回路75aの出力2wN は、2w0
=26 であるので、n>2w0 であり、ウインドウ幅拡
張確認回路75の比較回路75aは測距離不能信号NG
を発生せず、そのウインドウ幅wN =w0 での測距を許
容する。
【0030】相関検定開始信号STが発生すると、ステ
ップS2において次のような相関検定が実行される。ま
ず、ウインドウ移動制御手段30のダウンカウンタ(右
側ウインドウ右端指定回路)31,右側部分データ抽出
手段10のアップカウンタ14,左側部分データ抽出手
段20のアップカウンタ24及びダウンカウンタ(デー
タ突き合わせ終了検出回路)16がプリセットされると
共に、アップカウンタ(左側ウインドウ右端指定回路)
32,相関検定手段40の加算回路46及び最大相関検
出手段50のアップカウンタ56がクリアーされる。ま
た、相関値レジスタ54が所定値にセットされ、検定有
効判別手段60がリセットされる。アップカウンタ56
がクリアーになると、計数値(組合せ番号)i=0で、
最初の組合せC0 を意味する。ダウンカウンタ31は、
減算回路81から与えられる最初の組合せC0 の右側ウ
インドウ右端番号(n−m−k)が(n−m)にプリセ
ットされる。そしてまた、右側部分データ抽出手段10
のアップカウンタ14も右側ウインドウ右端アドレス
(n−m)にプリセットされる。一方アップカウンタ3
2のカウント値はゼロにクリアーされるので、これは丁
度最初の組合せC0 の左側ウインドウ右端番号jが0に
プリセットされたことに相当している。そしてまた、左
側部分データ抽出手段20のアップカウンタ24も左側
ウインドウ右端アドレス0にプリセットされる。またダ
ウンカウンタ16はウインドウ幅対応値mがプリセット
される。これは最初の組合せC0 の相関値計算における
データ突き合わせの残り回数の指定を意味する。
【0031】相関検定開始信号STが加わると、アドレ
スカウンタとしてのアップカウンタ14に(n−m)が
プリセットされるので、右側結像データ記憶部12のア
ドレス(n−m)のデータRn-m が読み出されると共
に、アップカウンタ24に0がプリセットされるので、
左側結像データ記憶部22のアドレス0のデータL0
読み出される。読み出された両データRn-m,0 は相関
検定手段40の減算回路42で減算されて差値(L0
n-m )が得られ、続いて、絶対値化回路44で得られ
た絶対値|L0 −Rn-m |はそのまま加算回路46に格
納される。
【0032】最初のクロックパルスCK1 が加わると、
ダウンカウンタ16の計数値(残り突き合わせ回数)は
m−1となり、アップカウンタ14,24がカウントア
ップするので、右側結像データ記憶部12のアドレス
(n−m+1)のデータRn-m+ 1 が読み出されると共
に、左側結像データ記憶部22のアドレス1のデータL
1が読み出される。読み出された両データRn-m+1,1
は相関検定手段40の減算回路42で減算されて差値
(L1 −Rn-m+1 )が得られ、続いて、絶対値化回路4
4で得られた絶対値|L1 −Rn-m+1 |は加算回路46
で既値|L0 −Rn-m|と加算される。
【0033】このようにして、m番目のクロックパルス
CKm が加わると、ダウンカウンタ16の計数値(残り
突き合わせ回数)は0となり、アップカウンタ14の計
数値はn、アップカウンタ24の計数値はmとなる。こ
のため、右側結像データ記憶部12のアドレスnのデー
タRn が読み出されると共に、左側結像データ記憶部2
2のアドレスmのデータLm が読み出される。読み出さ
れた両データRn,mは相関検定手段40の減算回路4
2で減算されて差値(Lm −Rn )が得られ、続いて、
絶対値化回路44で得られた絶対値|Lm −Rn |は加
算回路46で既加算値(|L0 −Rn-m |+…+|L
m-1 −Rn-1 |)と加算され、総加算値Σ(0)=(|
0 −Rn-m |+…+|Lm −Rn |)となる。
【0034】次に、(m+1)番目のクロックパルスC
m+1 が加わると、ダウンカウンタ16は最初のキャリ
ー信号c1 を発生し、最初の組合せC0 の突き合わせ計
算の終了を宣言する。このキャリー信号c1 を発生する
と、イネーブル信号として最大相関検出手段50の比較
回路52に加わるので、比較回路52は総加算値Σ
(0)が相関値レジスタ54のセット値よりも小さいか
否かを比較し、小さいときには小値検出信号DTを出力
する。ここで、小値検出信号DTが出力された場合、相
関値レジスタ54がその総加算値Σ(0)を一時記憶す
る。また、最高組合せ番号レジスタ58が組合せ番号i
=0を一時記憶する。小値検出信号DTが出力されない
場合、相関値レジスタ54にセット値がそのまま残る。
キャリー信号c1 が発生すると、アップカウンタ56の
計数値がi=2となり、次の組合せC2 を宣言する。更
に、最初のキャリー信号c1 が発生すると、1/2分周
回路33の出力は低レベルであるので、ダウンカウンタ
31は歩進しないが、アップカウンタ32のみが歩進し
て、次の組合せC2 の左側ウインドウ右端番号jが1に
なる。また更に、ダウンカウンタ16が再びmにプリセ
ットされる。この後、前述と同様に、組合せC2 の相関
計算が行われる。このようにして組合せC2(n-m)までの
相関計算が行われると、最小相関値Σ(σ)の組合せ番
号σが最高組合せ番号レジスタ58から出力され、また
組合せ番号i=2(n−m)となっているので、比較回
路83から組合せ終了信号EDが出力される。
【0035】本例では最初の組合せC0 が無限遠の測定
に相当しており、その測定に適合する幅狭のウインドウ
幅wN =w0 で狭い視野角としてあるので、遠近混在す
る物体像を取り込む確率を低くでき、また部分データ列
のデータ数が少ないので相関検定の迅速化を図ることが
できる。本例では組合せ数1+2(n−m)の相関検定
処理のステップS3において、検定有効判別手段60に
より小値検出信号DTが発生したか否か判別される。検
定有効の場合、最高組合せ番号σを用いてステップS4
で距離演算が実行される。どの相関値Σ(i)も相関値
レジスタ54の初期値よりも大きく、最高組合せ番号σ
が存在せず、相関検定が不能であることを意味する。こ
れは幅狭のウインドウ幅w0 の狭視野でデータを取り込
むと、上述のように幅距離物体が存在する場合は都合が
良いが、近距離物体の測定には不向きで、検定不能にな
り易い。
【0036】そこで本例では、ステップ5において、相
関検定不能の場合、組合せ終了信号EDの出力を待って
ウインドウ幅拡張制御信号CWを出力させ、ウインドウ
幅調整手段70でウインドウ幅wN を2倍に拡張し、再
度のそのウインドウ幅wN =2w0 で部分データ列を抽
出し、相関検定をやり直すようにしている。
【0037】即ち、ウインドウ幅拡張制御信号CWが逓
倍回路71のクロック端子CLに加わると、逓倍回路7
1は既加算値w0 に初期ウインドウ幅の値w0 を加算す
る。
【0038】これによりウインドウ幅wN は2w0 =2
6 となる。そして、減算回路72の出力(ウインドウ幅
対応値)mは、wN −1=2w0 −1=26 −1とな
る。また、ステップ6において、ウインドウ幅拡張確認
回路75の倍数回路75aの出力2wN は、4w0 =2
7 であるので、n>4w0 であり、ウインドウ幅拡張確
認回路75の比較回路75aは測距離不能信号NGを発
生せず、そのウインドウ幅wN =2w0 での測距を許容
する。このやり直し相関検定では、部分データのデータ
数は2倍となる。前回の相関計算回数に比べて今回の回
数は増大するものの、視野角が拡大されるので、鮮鋭な
コントラストを含む照度パターンを抽出する確率が高く
なり、相関検出が近距離測定に適するようになる。
【0039】このウインドウ幅wN =2w0 の相関検定
でも検定有効判別手段60が不能を宣言するときは、更
にウインドウ幅wN =3w0 =3×25 での相関検定が
やり直される。なお、ウインドウ幅wN =5w0 は総セ
グメント数の半分27 を超えるので、ステップ7におい
て、その際は比較回路75が測距離不能信号NGを出力
し、ディフォルト処理を実行する。
【0040】このように、本例の測距装置では、幅狭の
ウインドウ幅で相関検定を行い、検定不能のときはその
ウインドウ幅を逓増させてやり直し相関検定を行うよう
にしている。このため、常に、測定環境に応じた適正の
ウインドウ幅で相関検定を行うことができる。できるだ
け狭視野角でフォトセンサアレイ上の結像を切り出すこ
とができるので、遠近混在する物体像を取り込む確率が
低くなり、測定精度の向上を図ることができる。なお、
狭視野角では鮮鋭なコントラストを含む照度パターンを
抽出する確率は低くなり、近距離の物体像を全体的に把
握し難くなるが、外光三角方式では近距離測定の精度は
高いので、相対的に問題にならない。また、部分データ
数を極力少なくできるので、相関計算処理の迅速化を図
ることができる。
【0041】なお、相関検定において、左右ウインドウ
を交互シフトさせるのではなく、一方のウインドウを固
定して他方のウインドウをシフトさせるようにした片側
シフト法を用いても良い。また、左右ウインドウを内側
から外側へシフトさせるのではなく、外側から内側にシ
フトさせるようにしても良い。最初の組合せを無限遠の
測定ではなく、至近距離の測定に対応させても良い。更
に、ウインドウ幅調整法は、ウインドウを逓増させるの
ではなく、最初に幅広のウインドウ幅を初期設定し、や
り直し相関検定ではウインドウを逓減させるようにして
も良い。
【0042】〔第2実施例〕図3は本発明の第2実施例
に係る測距装置の論理部の構成を示すブロック図であ
る。本例の測距装置における論理部4′は第1実施例の
論理部4と比べると、相関検定の演算回数を間引くため
に、分周比可変分周回路90が付加されている。分周比
可変分周回路90は、ウンドウ幅拡張制御信号CWが発
生するたびに分周比1/Nが逓増し、ダウンカウンタ1
6からのキャリー信号cのカウンタ14,24への印加
を間引く。最初にウンドウ幅拡張制御信号CWが発生す
ると、分周比は1/2となり、キャリー信号cは1パル
スおきにカウンタ14,24へ加わるので、ウインドウ
幅が2倍になっても、抽出される部分データ列のデータ
数はw0 個のままであり、相関検定の演算回数は同じで
ある。このため、相関検定のやり直しではウインドウ幅
が拡張するものの、データ数の増大は抑制されているの
で、演算回数の抑制により処理時間の高速化を図ること
ができる。
【0043】なお、一対の結像レンズ1R , L 及びフ
ォトセンサアレイ2R , L の取付け方向は左右方向に
限定されるものでなく、上下或いは斜め方向とすること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る測距
装置は、部分データ列の組合せについての相関検定の有
効性を判別する検定有効判別手段と、その検定が無効の
ときウインドウ幅を逓増又は逓減させるウインドウ幅調
整手段とを備え、測定中でのウインドウ幅の最適化を達
成するようウインドウ幅が可変する点を特徴としてい
る。従って、次のような効果を奏する。
【0045】 相関検定が無効でも、ウインドウ幅調
整手段によって、そのウインドウ幅を逓減又は逓増させ
てやり直し相関検定を行うようにしている。このため、
常に、測定環境に応じた適正のウインドウ幅で相関検定
を有効的に行うことができ、測定誤差を抑制することが
できる。
【0046】 特に、ウインドウ幅逓増手段を用いる
場合は、部分データ数を極力少なくできるので、相関計
算処理の迅速化を図ることができる。
【0047】 また、間引き抽出手段を用いる場合に
は、相関検定のやり直しではウインドウ幅が拡張して
も、データ数の増大は抑制されているので、演算回数の
抑制により処理時間の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る測距装置における論
理部の構成を示すブロック図である。
【図2】同測距装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】本発明の第2実施例に係る測距装置における論
理部の構成を示すブロック図である。
【図4】外光三角方式の測距装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図5】(a)は外光三角方式の測距装置の測定原理を
示す説明図、(b)はその測距装置の結像位置検出方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
T…被測定物体 1R ,1L …結像レンズ 2R ,2L …フォトセンサアレイ 3R ,3L …量子化回路 4,4′…論理部 5…距離測定半導体集積回路 10…右側部分データ抽出手段 12…右側結像データ記憶部(RAM) 14…プリセット付きアップカウンタ(右側部分データ
・アドレスカウンタ) 15…オアゲート 16…プリセット付きダウンカウンタ(データ突き合わ
せ終了検出回路) 18…遅延回路 19…オアゲート 20…左側部分データ抽出手段 22…左側結像データ記憶部(RAM) 24…プリセット付きアップカウンタ(左側部分データ
・アドレスカウンタ) 30…ウインドウ移動制御手段 31…プリセット付きダウンカウンタ(右側ウインドウ
右端指定回路) 32…アップカウンタ(左側ウインドウ右端指定回路) 33…1/2分周回路 34…インバータ 40…相関検定手段 42…減算回路 44…絶対値化回路 46…加算回路 48…オアゲート 50…最大相関検出手段 52…比較回路 54…相関値レジスタ 56…アップカウンタ 58…最高組合せ番号レジスター 60…検定有効判別手段 70…ウインドウ幅調整手段 71…逓倍回路(加算回路) 72…減算回路 73,74…アンドゲート 75…ウインドウ幅拡張確認回路 75a…倍数回路 75b…比較回路 81…減算回路 82…倍数回路 83…比較回路 90…分周比可変分周回路 DR …右側結像データ列(最右端セグメントデータR0
〜最左端セグメントデータRn ) DL …左側結像データ列(最右端セグメントデータL0
〜最左端セグメントデータLn ) WR …右側ウインドウ WL …左側ウインドウ DRk…右側部分データ列(ウインドウ右端データR
n-m-k 〜ウインドウ左端データRn-k ) DLj…左側部分データ列(ウインドウ右端データLj
ウインドウ左端データLm+j ) Ci …部分データの組合せ i…組合せ番号 Σ(i)…相関関数 σ…最大相関の組合せ番号 c…キャリー信号(突き合わせ終了信号) cDL…キャリー遅延信号 DT…小値検出信号 CK…クロックパルス ST…相関検定開始信号 ED…組合せ終了信号 NG…測距離不能信号 CW…ウインドウ幅拡張制御信号 wN …ウインドウ幅 w0 …初期ウインドウ幅 m…ウインドウ幅対応値 n…総セグメント数対応値。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距対象に臨んで結像間に視差を作る一
    対の結像光学系と、一側の結像光学系による結像の空間
    1次元照度分布を電気信号列に変換する一側の光電変換
    センサアレイと、他側の結像光学系による結像の空間1
    次元照度分布を電気信号列に変換する他側の光電変換セ
    ンサアレイと、一側の光電変換センサアレイの電気信号
    列から得られる結像データ列のうち一側ウインドウ内に
    含まれる一側部分データ列を抽出する一側部分データ抽
    出手段と、他側の光電変換センサアレイの電気信号列か
    ら得られる結像データ列のうち他側ウインドウ内に含ま
    れる他側部分データ列を抽出する他側部分データ抽出手
    段と、前記一側ウインドウと前記他側ウインドウの相対
    位置をシフト動作するよう制御するウインドウ移動制御
    手段と、前記一側部分データ列と前記他側部分データ列
    の組合せに対し相関値計算を行う相関検定手段と、前記
    相関検定手段から得られる相関関数を基に最大相関の部
    分データ列の組合せを検出する最大相関検出手段とを有
    する測距装置において、 前記部分データ列の組合せについての相関検定の有効性
    を判別する検定有効判別手段と、前記検定が無効のとき
    前記ウインドウ幅を逓増又は逓減させるウインドウ幅調
    整手段とを備えて成ることを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ウインドウ幅調
    整手段は前記ウインドウ幅を逓増するウインドウ幅逓増
    手段であること特徴とする測距装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記部
    分データ抽出手段は、前記結像データを間引き抽出する
    間引き抽出手段であることを特徴とする測距装置。
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