JPH0996489A - 暖房乾燥装置 - Google Patents

暖房乾燥装置

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JPH0996489A
JPH0996489A JP7253931A JP25393195A JPH0996489A JP H0996489 A JPH0996489 A JP H0996489A JP 7253931 A JP7253931 A JP 7253931A JP 25393195 A JP25393195 A JP 25393195A JP H0996489 A JPH0996489 A JP H0996489A
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英哉 小座間
Mutsuo Hirano
睦夫 平野
Masao Ishikawa
正雄 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴室等の床側も確実に暖房でき、また、乾燥時
間を短くでき、更には、浴室等に隣接する脱衣室をも暖
房できる暖房乾燥装置を提供する。 【構成】本発明に係る暖房乾燥装置1は、縦長筐体10
の少なくとも一面から遠赤外線を輻射する遠赤外線ヒー
タ12と、この筐体10の外の空気を内部に吸い込む送
風機15と、この送風機15で吸い込まれた空気を加熱
するシーズヒータ18と、このシーズヒータ18で加熱
された空気を筐体10の正面側下部の吹き出し口16或
いは背面側下部の吹き出し口17に選択的に導くダンパ
機構19とを備えている。ここで、この暖房乾燥装置1
を浴室の出入り口扉等に設置するときは、浴室の輻射暖
房或いは足下の温風暖房が行われる。また、ダンパ機構
19で脱衣室側に温風を吹き出すようにすれば、脱衣室
側の温風暖房が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室等の暖房機能
と衣類の乾燥機能を備えた暖房乾燥装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の暖房乾燥装置として、浴
室の天井等に設置した暖房乾燥装置が知られている。
【0003】この暖房乾燥装置は、ヒータと送風機とを
搭載したもので、送風機により浴室内の空気を装置本体
内に吸い込み、この吸い込まれた空気をヒータにより加
熱して浴室内に循環するようになっている。この循環す
る加熱空気により浴室内を暖房する。
【0004】他方、浴室を乾燥するときは、このヒータ
及び送風機に加えて換気扇を稼働し、浴室内の加温と同
時に湿気を屋外に排出し、衣類乾燥を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の暖房乾燥装置では、天井から加温空気を循環し浴室
を暖房しているため、温度の高い循環空気が浴室の天井
側に滞留し易く、このため、天井側の温度が高い割に
は、浴室の床側の温度が低く、快適な浴室暖房とはいえ
なかった。
【0006】また、浴室乾燥においても、換気扇で屋外
に排出される空気が、同じく浴室の天井側に滞留した高
温度が大部分であり、このため、乾燥温度が低く、衣類
等の乾燥時間が長くなるという問題点を有していた。
【0007】更に、この暖房乾燥装置は浴室専用で、加
温空気を浴室に隣接する脱衣室等に循環できないため、
汎用性に欠けるという問題点を有していた。
【0008】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、浴
室等の床側も確実に暖房でき、また、乾燥時間を短くで
き、更には、浴室等に隣接する脱衣室をも暖房できる暖
房乾燥装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、本発明に係る暖房乾燥装置は、縦長筐体の少
なくとも一面から遠赤外線を輻射する遠赤外線ヒータ
と、この筐体の外の空気を内部に吸い込む送風機と、こ
の送風機で吸い込まれた空気を加熱するシーズヒータ
と、このシーズヒータで加熱された空気を筐体の正面側
下部の吹き出し口或いは背面側下部の吹き出し口に選択
的に導くダンパ機構とを備えている。
【0010】この暖房乾燥装置を浴室の出入り口扉に設
置し、ダンパ機構により浴室側の吹き出し口を開放する
ときは、遠赤外線ヒータにより浴室の輻射暖房を行わ
れ、シーズヒータ及び送風機により足下の温風暖房が行
われる。他方、ダンパ機構により脱衣室側の吹き出し口
を開放するときは、脱衣室側の温風暖房が行われる。
【0011】また、浴室を乾燥するときは、遠赤外線ヒ
ータ及び換気扇を稼働する。これにより、浴室に吊され
た衣類等が遠赤外線ヒータで加熱されるとともに、衣類
から発せられる湿気が換気扇により屋外に排出される。
【0012】なお、前述では浴室の出入り口扉に、この
暖房乾燥装置を設置する例について説明したが、これに
限るものではなく、例えば暖房乾燥装置にキャスタを取
り付け移動自在とすることにより、居間等の簡易的な暖
房装置として使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図8は本発明に係る暖房
乾燥装置の第1実施形態を示すもので、図1は暖房乾燥
装置の設置状態を示す斜視図、図2は暖房乾燥装置の一
部切り欠き正面図、図3は暖房乾燥装置の背面図、図4
は暖房乾燥装置の断面図、図5は暖房乾燥装置の操作パ
ネルを示す正面図、図6は暖房乾燥装置の駆動制御回路
を示すブロック図、図7は暖房乾燥装置の制御フローチ
ャートの1、図8は暖房乾燥装置の制御フローチャート
の2である。
【0014】この暖房乾燥装置1は、図1に示すよう
に、浴室2とこの浴室2に隣接する脱衣室3との間に設
けられた出入り口扉4に嵌め込まれたもので、その正面
側を脱衣室3に、その背面側を浴室2にそれぞれ臨むよ
う配置されている。なお、この浴室2の天井側には浴室
2を換気する換気扇5が設置されている。
【0015】この暖房乾燥装置1の構造を図2乃至図3
を参照して説明する。この暖房乾燥装置1は、縦長扁平
の筐体10を有し、この筐体10の幅方向中央には正面
側と背面側に仕切る取り付け板11が配置されている。
この取り付け板11の背面側にはこれと対向してシェル
フガード12aで囲われた遠赤外線ヒータ12が配置さ
れ、他方、取り付け板11の正面側には同じくこれと対
向して遮熱板13が配置されている。これにより、遠赤
外線ヒータ12の輻射熱が浴室2側に輻射され、他方、
この輻射熱が遮熱板13により脱衣室3側に逃げないよ
うにしている。
【0016】また、この筐体10の上部正面には空気の
吸い込み口14が設置される一方、筐体10の下部正面
及び背面には送風機(シロッコファン)15を間にして
それぞれ空気の吹き出し口16,17が設けられてい
る。この送風機15の稼働により、吸い込み口14を通
じて脱衣室3側の空気が筐体10内に流れ込み、この流
れ込んだ空気が取り付け板11と遮熱板13の間を流れ
て、それぞれ各吹き出し口16,17から吹き出される
ようになっている。また、この送風機15の下方には、
コイル状にフィンが巻回されたシーズヒータ18が設置
されており、このシーズヒータ18に通電するとき、こ
の流れ込んだ空気が加温される(図4の1点鎖線矢
印)。
【0017】このように送風機15及びシーズヒータ1
8により温風が吹き出されるが、この温風の吹き出し方
向を選択的に切り換える機構としてダンパ機構19を設
けている。このダンパ機構19は、図2及び図4に示す
ように、一端を軸支した操作レバー19aと、この操作
レバー19aにより上下する連結ロッド19bと、この
連結ロッド19bの上下動により回転する連結アーム1
9cと、この連結アーム19cの回転により回転するダ
ンパ軸19dと、このダンパ軸19dに固着されたダン
パ19eとにより構成されている。ここで、ダンパ19
eは、図4に示すように、断面略L字状に形成され、ダ
ンパ軸19dの回転により正面側の吹き出し口16に向
かって対向したり(実線)、或いは、背面側の吹き出し
口17に向かって対向し(2点鎖線)、浴室2側或いは
脱衣室3側にそれぞれ吹き出し空気を切り換えるように
なっている。
【0018】本実施形態に係る暖房乾燥装置1の構造は
前述の如く構成されているが、これらの各種構成機器
5,12,15,18は1個又は複数個を組み合わせて
選択的に稼働される。この選択的な稼働により各種運転
モードが実現され、この操作を操作パネル20で行う。
この操作パネル20を図5を参照して説明する。
【0019】この操作パネル20には、電源スイッチ2
1、スタートスイッチ22、運転切換スイッチ23、衣
類乾燥モードのタイマスイッチ24、同じく衣類乾燥モ
ードの連続・間欠運転切換スイッチ25の各種スイッチ
群と、動作異常、スタート及び一時停止、遠赤暖房、温
風暖房、遠赤温風暖房、送風、衣類乾燥、タイマ、連続
及び間欠運転をそれぞれ表示するランプ群32が設けら
れており、これらの各種スイッチ群で暖房乾燥装置1を
制御するとともに、スイッチ群で選択されたものを各種
ランプ群32で表示する。
【0020】次に、これらの各種スイッチ群及びランプ
群により制御される回路構成を図6を参照して説明す
る。即ち、前記各種スイッチ21〜25からの信号に基
づきマイクロコンピュータ構成のCPU26が判定し、
この判定に基づき、遠赤外線ヒータ駆動回路27、シー
ズヒータ駆動回路28、送風機駆動回路29、ランプ群
駆動回路30及び換気扇駆動回路31を介して遠赤外線
ヒータ12、シーズヒータ18、送風機15、ランプ群
32及び換気扇5を選択的に駆動制御する。
【0021】この駆動制御のうち、各種スイッチ21〜
25により制御される各種運転モードを図7及び図8の
フローチャートに基づいて説明する。
【0022】まず、電源スイッチ21をオンして暖房乾
燥装置1に電源を投入する。しかる後、スタートスイッ
チ22がオンしているか、また、運転モードが何れとな
っているかを判定する(S1〜S6)。ここで、遠赤暖
房モードが選択されているときは、遠赤外線ヒータ12
を稼働する(S7)。これにより、浴室2がその側面全
体から輻射暖房される。なお、このスタートスイッチ2
2でこの遠赤暖房運転及び以下に説明する各種運転を一
時停止させたり、或いは、運転を復帰させることができ
る。
【0023】温風暖房モードが選択されているときは、
シーズヒータ18及び送風機15を稼働する(S8)。
この温風暖房モードでダンパ機構19により浴室2側の
吹き出し口17に空気を導くよう操作されているとき
は、温風が浴室2の床側に吹き出され、足下の温風暖房
が行われる。他方、脱衣室3側の吹き出し口16に空気
を導くよう操作されているときは、脱衣室3の温風暖房
が行われる。
【0024】遠赤温風暖房モードが選択されているとき
は、前述の遠赤暖房と温風暖房の両者が同時に行われ
る。即ち、遠赤外線ヒータ12、シーズヒータ18及び
送風機15が稼働し(S9)、遠赤輻射と温風吹き出し
が同時に行われるため、外気温度が低くなる冬期等に有
効な運転となる。
【0025】送風モードが選択されているときは、送風
機15を稼働する(S10)。ここで、ダンパ機構19
により浴室2側の吹き出し口17が開放されているとき
は、脱衣室3の空気が浴室2に吹き出され、涼風が浴室
2に循環する。他方、脱衣室3側の吹き出し口16が開
放しているときは、脱衣室3内で涼風が循環する。この
運転モードは夏期の如く室内温度が高くなるとき特に有
効なものとなる。
【0026】このような遠赤暖房モード、温風暖房モー
ド、遠赤温風暖房モード及び送風モードは入浴時間が6
0分程度であることを考慮し、その運転開始時間から6
0分で終了する(S11〜S13)。
【0027】他方、衣類乾燥モードが選択されていると
きは、図8に示すように、タイマスイッチ24で乾燥時
間がセットされ(1時間〜12時間)、かつ、連続・間
欠運転切換スイッチ25により連続運転と間欠運転の何
れが選択される(S14,S15)。ここで、連続運転
が選択されているときは、遠赤外線ヒータ12及び換気
扇5がタイマのセット時間に亘って稼働する(S16〜
S19)。これにより、浴室2に吊された衣類等が加熱
され、また、この加熱により発生する湿気が屋外に排出
され、衣類乾燥が行われる。他方、間欠運転が選択され
ているときは、まず、45分間に亘って遠赤外線ヒータ
12を稼働し、衣類を加熱する(S20〜S23)。そ
の後、15分間に亘って換気扇5を稼働し、湿気を屋外
に排出する(S23〜S25)。このような1時間サイ
クルの乾燥操作をタイマのセット時間、例えばセット時
間が3時間であれば3回に亘って行い衣類乾燥を行う
(S26)。
【0028】このように、本実施形態に係る暖房乾燥装
置1は、浴室2の出入り口扉4に嵌め込まれ、遠赤外線
ヒータ12により浴室2の側面から輻射暖房するため、
浴室2全体を暖房できるし、また、冬期の如く温度が低
いときは足下温風暖房もでき、浴室暖房に好適なものと
なっている。
【0029】また、送風モードにより脱衣室3の空気を
浴室2に強制送風でき、浴室に涼風を循環することがで
きる。
【0030】更に、ダンパ機構19により浴室2に隣接
する脱衣室3に温風或いは涼風を送風することができ
る。
【0031】なお、この実施形態では、遠赤外線ヒータ
12、シーズヒータ18、送風機15、ランプ群32及
び換気扇5の選択制御手段としてマイクロコンピュータ
構成のCPU26を用いているが、これに限られるもの
ではなく、タイマ、リレースイッチ等を組み込んだ電気
回路によりこの選択制御手段を構成するようにしても良
い。
【0032】図9は本発明に係る暖房乾燥装置1の第2
実施形態を示すものである。前記実施形態では、暖房乾
燥装置1を浴室2の出入り口扉4に嵌め込む例を説明し
たが、本実施形態では移動手段であるキャスタ33を筐
体10の底面に取り付け、暖房乾燥装置1を移動自在に
構成している。
【0033】この実施形態によれば、前述の如き浴室2
の暖房或いは乾燥に限らず、その他の部屋、例えば居間
等の簡易的な暖房装置としても使用できる。なお、その
他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
暖房乾燥装置を浴室の出入り口扉に設置するときは、浴
室を輻射暖房及び温風暖房でき、浴室全体を確実に暖房
することができるし、また、浴室を衣類乾燥空間として
利用できる。更に、送風機のみを稼働することにより、
浴室内に涼風を循環させることもできる。更にまた、ダ
ンパ機構によりこの浴室に隣接する脱衣室側の暖房等も
できる。更にまた、筐体にキャスタを取り付けることに
より、移動自在となり、浴室以外の部屋、例えば居間等
の簡易的な暖房装置としても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の設置状態を
示す斜視図
【図2】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の一部切り欠
き正面図
【図3】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の背面図
【図4】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の断面図
【図5】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の操作パネル
を示す正面図
【図6】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の駆動制御回
路を示すブロック図
【図7】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の制御フロー
チャートの1
【図8】第1実施形態に係る暖房乾燥装置の制御フロー
チャートの2
【図9】第2実施形態に係る暖房乾燥装置の要部を示す
側面図
【符号の説明】
1…暖房乾燥装置、2…浴室、3…脱衣室、4…出入り
口扉、5…換気扇、10…筐体、12…遠赤外線ヒー
タ、14…吸い込み口、15…送風機、16,17…吹
き出し口、18…シーズヒータ、26…CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F26B 21/00 F26B 21/00 D (72)発明者 平野 睦夫 埼玉県浦和市本太5ー10ー3 (72)発明者 石川 正雄 東京都町田市忠生2ー15ー89

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長筐体の少なくとも一面から遠赤外線
    を輻射する遠赤外線ヒータと、該筐体外の空気を該筐体
    内に吸い込む送風機と、該送風機で吸い込まれた空気を
    加熱するシーズヒータと、該シーズヒータで加熱された
    空気を該筐体の正面側下部の吹き出し口或いは背面側下
    部の吹き出し口に選択的に導くダンパ機構とを備えたこ
    とを特徴とする暖房乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記遠赤外線ヒータ、前記送風機、前記
    シーズヒータ或いは浴室に設置された換気扇のうち1個
    或いは複数個を組み合わせて稼働するよう制御する制御
    手段を有することを特徴とする請求項1記載の暖房乾燥
    装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体を浴室の出入り口扉に取り付け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の暖房乾
    燥装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体に移動手段であるキャスタを取
    り付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    暖房乾燥装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105318403A (zh) * 2015-07-28 2016-02-10 高乃鑫 下供暖浴霸及下供暖分体浴霸
CN105318402A (zh) * 2015-05-26 2016-02-10 高乃鑫 管道供暖多功能浴霸
CN105953533A (zh) * 2016-06-17 2016-09-21 瑞基科技发展有限公司 一种脱硝催化剂蒸汽干燥库
CN105972945A (zh) * 2016-06-17 2016-09-28 瑞基科技发展有限公司 脱硝催化剂蒸汽干燥室
WO2020147613A1 (zh) * 2019-01-18 2020-07-23 香港丽纯科技有限公司 远红外护理机及其安全启停方法

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