JPH0995553A - 多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物

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JPH0995553A
JPH0995553A JP27713095A JP27713095A JPH0995553A JP H0995553 A JPH0995553 A JP H0995553A JP 27713095 A JP27713095 A JP 27713095A JP 27713095 A JP27713095 A JP 27713095A JP H0995553 A JPH0995553 A JP H0995553A
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thermosetting resin
resin
fatty acid
organic liquid
porous
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JP27713095A
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Yoshihiko Suzuki
義彦 鈴木
Atsuo Ishikawa
淳夫 石川
Toshio Mizue
俊夫 水江
Kazuaki Igarashi
和明 五十嵐
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SUZUKI KENKYUSHO KK
ZEON RAIZU KK
Honda Motor Co Ltd
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SUZUKI KENKYUSHO KK
ZEON RAIZU KK
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通気量が大きく、しかも平滑性あるいは模型表
面の反転再現性に優れた多孔質表面を容易に形成するこ
とができる多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】熱硬化性樹脂、有機液体及び充填剤を含有
する熱硬化性樹脂組成物であって、該有機液体が該熱硬
化性樹脂の硬化前は該熱硬化性樹脂に相溶し、かつ硬化
後は相溶しないものであることを特徴とする多孔質表面
形成用熱硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形用の樹脂
型やフィルター等の表面に好適に用い得る多孔質表面形
成用熱硬化性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本
発明は、平滑性に優れた鏡面状態を有し、あるいは精緻
な模型表面を反転再現し、しかも高い通気性を有する多
孔質樹脂表面層を形成することができる多孔質表面形成
用熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】連通した細孔を有する多孔性物質は、そ
の気体透過性や大きい表面積の利用を目的として、種々
の材料が開発され実用化されている。例えば、多孔質ガ
ラスは、分相する組成のNa2O−B23−SiO2系の
ホウケイ酸塩ガラスを作製し、熱処理によりNa2O−
23相とSiO2相に分相し、Na2O−B23相を酸
により溶出処理して多孔質とするものである。多孔質ガ
ラスは、気孔率が数十%に達するものも作製することが
できるが、その細孔径は数十〜数千オングストロームの
範囲で孔径が小さく、樹脂成形用樹脂型やフィルターの
表面層等に向く通気性の大きい材料とすることはできな
い。高分子材料を使用した多孔質膜として、ポリジメチ
ルシロキサン膜や、ポリスルホン膜などが開発されてい
るが、その多くは気体の選択的な透過を利用した酸素富
化膜や水素分離膜など気体の分離を目的とするものであ
り、細孔径は小さく、したがって通気量も小さい。空気
に対して比較的大きい通気量を有する多孔質材料を得る
方法として、古くより板状金属材料に微細なドリルで機
械加工し、あるいはレーザー光線により穿孔する方法が
行われている。しかし、このような加工は極めて煩雑な
作業であるため、容易に多孔質の材料を得る方法とし
て、種々の方法が提案されている。例えば、特公昭51
−7452号公報には、模型に対して金属を溶射して多
孔質層を形成する方法が提案されている。しかし、溶射
された金属の流動及び固化の状態は温度によって微妙に
変化するので、金属の溶射によって制御された細孔を有
する多孔質層を形成することは容易ではない上に、金属
溶射装置は高価で操業費も高く、模型も耐熱性を必要と
するために高価となる。特開昭51−40327号公報
には、金属粒子を焼結するか又は細粒の砂を樹脂で結合
することにより多孔質材料とする方法が提案されてい
る。しかし、金属粒子の焼結には特殊な高価な設備を必
要とし、高温加熱を必要とするために操業費も高く、か
つ寸法精度の維持に難があり、また、これらの粒子を結
合する方法によると、通気量を大きくするためには大き
い粒子を使用する必要があり、粒子径が大きくなると必
然的に多孔質材料の表面粗さが粗くなることを免れない
という問題がある。特開昭60−152692号公報に
は、電導性付与塗膜に塩化ビニルラッカー液などの絶縁
物質を混入したスプレー液を噴射し、乾燥したのち電鋳
することにより多孔質材料を得る方法が提案されてい
る。しかし、電鋳には長時間を要し、高価となる。特開
昭63−297005号公報には、微細粒子を熱硬化性
樹脂と混合して有機溶媒で希釈し、希釈した混合物を模
型に塗布後乾燥、硬化してポーラス型本体を形成し、さ
らにポーラス型本体から空気を吹き出しながら表面をめ
っきすることにより、多孔質材料を得る方法が提案され
ている。しかし、この方法は有機溶媒を使用するので作
業環境及び地球環境を汚染するおそれがあり、必要な厚
さを得るためには塗布を繰り返す必要があり、さらにめ
っき工程を経るなど、工程が長くかつ煩雑である。特開
平2−308858号公報には、二液反応型有機高分子
化合物質に有機高分子化合物質の粉末を含有せしめて硬
化する方法が提案され、エポキシ樹脂とポリ塩化ビニル
樹脂粉末が例示されている。しかし、この方法によって
は確実に通気性を有する細孔を形成することは容易では
ない。特公平5−50373号公報には、表面に合成樹
脂層を有する硬質球状体を加熱し、連続気孔を残しなが
ら硬質球状体を互いに結合することにより多孔質材料を
形成する方法が提案されている。しかし、この方法も球
状体を使用するために、通気量を大きくするためには直
径の大きい球状体を用いて表面平滑性を犠牲にしなけれ
ばならない。特開平6−220683号公報には、模型
表面に網状体を貼りつけて電鋳を行い、電鋳被覆部を薄
く電着させたのち模型から剥がし、さらに電鋳を行って
得られる多数の貫通孔を備えた電鋳殻が提案されてい
る。しかし、この方法は網状体を出発材料とするので電
鋳を厚く行っても網目模様は残り、平滑な表面を得るこ
とは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通気量が大
きく、しかも平滑性あるいは模型表面の反転再現性に優
れた微細な径の孔を有する多孔質表面を容易に形成する
ことができる多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物を提
供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱硬化性樹脂
に、硬化前は相溶し、硬化後は相溶しない有機液体を配
合して硬化することにより、容易に多孔質樹脂表面層を
形成することができることを見いだし、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
(1)熱硬化性樹脂、有機液体及び充填剤を含有する熱
硬化性樹脂組成物であって、該有機液体が該熱硬化性樹
脂の硬化前は該熱硬化性樹脂に相溶し、かつ硬化後は相
溶しないものであることを特徴とする平均径が0.01
〜100μmの孔を有する多孔質表面形成用熱硬化性樹
脂組成物、及び、(2)有機液体が、炭素数14〜22
の一塩基脂肪酸又はヒドロキシ一塩基脂肪酸と炭素数1
〜4のアルコールとの脂肪酸エステル、炭素数5〜10
のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基若しくは
アルキルアリール基を有するトリアルキルホスフェー
ト、トリアリールホスフェート、アルキルジアリールホ
スフェート又はジアルキルアリールホスフェート、フタ
ル酸又は炭素数4〜16の脂肪族二塩基酸と炭素数8〜
10のアルコールとのエステル、炭素数2〜24の脂肪
酸とポリアルキレングリコールの脂肪酸エステル、炭素
数8〜24の脂肪酸とモノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、モノプロパノールアミン又はジプロパノー
ルアミンの脂肪酸アミド、炭素数2〜24の脂肪酸とグ
リセリン−ソルビタン縮合物のエステル、動植物油、水
添動植物油、流動パラフィン及び塩素化パラフィンから
なる群から選択されたものである第(1)項記載の多孔質
表面形成用熱硬化性樹脂組成物、を提供するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物は、熱硬化性樹脂、
及び該熱硬化性樹脂に硬化前は相溶し、硬化後には相溶
しない有機液体を含有する。本発明に使用する熱硬化性
樹脂は、重合において、架橋結合を生じ三次元化しなが
ら高分子化する樹脂である。したがって、加熱によって
高分子化するもののほか、樹脂と硬化剤を混合すること
により室温又は室温以下の低温で架橋反応が起こり高分
子化する樹脂も、本発明においては、熱硬化性樹脂とし
て使用することができる。このような熱硬化性樹脂とし
ては、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フタル酸樹
脂、シリコーン樹脂などを挙げることができる。エポキ
シ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型樹脂、ビ
スフェノールF型樹脂、ビスフェノールAD型樹脂、フ
ェノールノボラック型樹脂、クレゾールノボラック型樹
脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹
脂、グリシジルアミン系樹脂、複素環式エポキシ樹脂な
どを使用することができる。熱硬化性樹脂は、硬化前は
低分子又は低分子と高分子の混合物であるので、流動性
に優れ、模型表面と接した状態で硬化する際に、模型表
面の平滑性に応じて鏡面を与え、あるいは模型表面の形
状に正確に追随して微細な形状を反転再現することがで
きる。本発明組成物においては、硬化剤を配合すること
ができる。硬化剤は、熱硬化性樹脂の種類、硬化条件な
どに応じて適宜選定することができる。熱硬化性樹脂が
エポキシ樹脂である場合は、硬化剤として、例えば、脂
肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、第三級アミン、ポ
リアミドアミン、ポリメルカプタン、フェノール樹脂、
メラミン樹脂、酸無水物、イミダゾール類、ヒドラジッ
ド付加物、ジシアンジアミドなどを使用することができ
る。熱硬化性樹脂がポリエステル樹脂である場合は、硬
化剤として、例えば、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キシピバレートなどの過酸化物や、アゾビスイソブチロ
ニトリルなどのアゾ化合物などを使用することができ、
さらに必要に応じてコバルトの有機酸塩などの促進剤を
加えて常温硬化型とすることができる。また、不飽和ポ
リエステル樹脂及びエポキシアクリレート樹脂は、紫外
線、電子線などによっても硬化することができ、紫外線
硬化の場合には、ジメチルベンジルケタールなどの光重
合開始剤を併用することができる。ポリウレタン樹脂
は、ポリオール及びポリイソシアネートを主成分として
配合するものであり、ポリオール又はポリイソシアネー
トの一部を三官能性以上の化合物とし、あるいは、他の
三官能以上の反応性化合物を配合することにより、樹脂
を三次元架橋型とすることができる。
【0006】本発明の樹脂組成物は、熱硬化性樹脂の硬
化前は熱硬化性樹脂に相溶し、熱硬化性樹脂が三次元化
して硬化した後は樹脂と相溶しない有機液体を含有す
る。硬化前の熱硬化性樹脂は、一般に極性の高い化合物
である場合が多いので、非極性有機液体以外の多くの有
機液体が相溶し、硬化後の熱硬化性樹脂は三次元化する
ので多くの有機液体は相溶性を失って分離する。本発明
組成物においては、熱硬化性樹脂の硬化前には相溶し、
硬化後に相溶しない有機液体であれば特に制限なく使用
することができるが、このような有機液体としては、例
えば、炭素数14〜22の一塩基脂肪酸又はヒドロキシ
一塩基脂肪酸と炭素数1〜4のアルコールとの脂肪酸エ
ステル、炭素数5〜10のアルキル基又は炭素数6〜1
0のアリール基若しくはアルキルアリール基を有するト
リアルキルホスフェート、トリアリールホスフェート、
アルキルジアリールホスフェート又はジアルキルアリー
ルホスフェート、フタル酸又は炭素数4〜16の脂肪族
二塩基酸と炭素数8〜10のアルコールとのエステル、
炭素数2〜24の脂肪酸とポリアルキレングリコールの
脂肪酸エステル、炭素数8〜24の脂肪酸とモノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノプロパノールア
ミン又はジプロパノールアミンの脂肪酸アミド、炭素数
2〜24の脂肪酸とグリセリン−ソルビタン縮合物のエ
ステル、動植物油、水添動植物油、流動パラフィン及び
塩素化パラフィンなどを挙げることができる。さらに、
前記ホスフェート類の具体例としては、トリオクチルホ
スフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、オク
チルジフェニルホスフェートなどを、又、前記二塩基酸
エステルの具体例としては、ジ−2−エチルヘキシルフ
タレート、ジ−n−ノニルフタレート、ジ−2−エチル
ヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ−2
−エチルヘキシルセバケート等を挙げることができる。
これらの有機液体は、1種を単独で使用することがで
き、あるいは2種以上を混合して使用することができ
る。 本発明組成物において、有機液体の配合量には特に制限
はないが、通常は熱硬化性樹脂及び硬化剤の合計量10
0重量部当たり5〜50重量部であることが好ましい。
有機液体の配合量が熱硬化性樹脂及び硬化剤の合計量1
00重量部当たり5重量部未満であると、多孔質表面に
おける細孔の存在量が少なくなるおそれがある。有機液
体の配合量が熱硬化性樹脂及び硬化剤の合計量100重
量部当たり50重量部を超えると、多孔質表面における
細孔の直径が大きくなりすぎたり、硬化した樹脂の強度
が不足したりするおそれがある。本発明組成物におい
て、熱硬化性樹脂と有機液体の相溶性は、目的とする多
孔質表面の性質に応じて適宜選択することができる。熱
硬化性樹脂と有機液体の相溶性が良い範囲の中で比較的
小さいと、有機液体は硬化の比較的早い段階から分離
し、直径の大きい細孔が形成される。熱硬化性樹脂と有
機液体の相溶性が良い範囲の中で比較的大きいと、有機
液体は硬化の比較的遅い段階に達してから分離し、直径
の微細な細孔が形成される。本発明組成物を用いて得ら
れる熱硬化性樹脂表面層の細孔は0.005〜200μ
mの範囲に分布し、大部分は0.2〜100μmであ
る。多孔質樹脂表面層の孔径としては数平均で0.01
〜100μmの孔径が必要で、0.5〜10μmが好ま
しい。平均径が0.01μmより小さいと、多孔質であ
ることの通気性等の特長が表れ難い。又、平均径が10
0μmを超えると、樹脂表面層の表面粗度が粗くなり、
鏡面や繊細な凹凸模様の表面を形成させ難くなる。本発
明樹脂組成物には必須成分として充填剤が含有される。
充填剤としては炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
シリカ、アルミナ、カーボンブラック等が用いられる。
充填剤は形状が球又は楕円体等球に近いものが好まし
く、平均粒径が0.01〜10μmのものが用いられ
る。充填剤の配合量は、熱硬化性樹脂100重量部に対
し10〜500重量部であることが好ましく、80〜3
00重量部であることがより好ましい。充填剤の配合量
が、熱硬化性樹脂100重量部に対し10重量部未満で
あると、熱硬化性樹脂組成物の粘度が低すぎて硬化前の
賦形の段階で形状が不安定となるおそれがある。また、
充填剤の配合量が、熱硬化性樹脂100重量部に対し5
00重量部を超えると、本発明組成物の目的である均一
な空孔が得られ難く、また高粘度のため賦形し難くなる
おそれがある。タルクは鱗片状なので空孔形成の障害に
なりやすく、本発明組成物の充填剤には好ましくない。
本発明組成物においては、必要に応じて、顔料、染料な
どの着色剤、レベリング剤、離型剤などを添加すること
ができる。
【0007】本発明組成物を用いての多孔質樹脂表面層
を製造するには、熱硬化性樹脂及び硬化前の該熱硬化性
樹脂には相溶するが硬化後の該熱硬化性樹脂には相溶し
ない有機液体と充填剤を含有する熱硬化性樹脂組成物
を、基体上に厚さ10〜1,000μmの膜状に塗布し
て硬化する。熱硬化性樹脂組成物を膜状とする方法には
特に制限はなく、使用形態に応じた基体の平面又は模型
上に、刷毛塗り、スプレーなどにより膜状とし、あるい
は基体の平面上にドクターブレードにより塗布して膜状
とすることができる。硬化前の熱硬化性樹脂は粘度が低
くかつ鏡面仕上げが可能なほど十分に孔の径が小さいの
で、模型の表面を忠実に再現し、例えば、牛革状のしぼ
模様などを有する多孔質樹脂型の表面層を製造すること
ができる。模型の表面の再現性の点からは、一般には樹
脂組成物の粘度は低いことが好ましいが、模型表面に水
平面に対する傾斜が強い部分がある場合には、樹脂組成
物の流下を防ぐためにある程度の粘度を有することが好
ましい。上記の方法により得られる多孔質樹脂表面層の
細孔の直径及び深さは一定ではないので、厳密にはポア
ズイユの法則は成立しないが、近似的には通気量は膜の
厚さに反比例し、かつ同一の樹脂組成物を同一条件で硬
化した場合に得られる細孔の直径はほぼ同じであるの
で、膜の厚さを変更することにより通気量を制御するこ
とができる。膜の厚さが10μm未満である場合は、膜
に欠陥が生じるおそれがある。厚さが1,000μmを
超える膜は、膜の強度の点からは通常は不必要であり、
厚さが1,000μmを超えると層の両面に貫通しない
細孔が生じるおそれがある。本発明組成物を用いて多孔
質表面を形成する方法においては、有機液体を含有する
熱硬化性樹脂組成物を膜状としたのち室温下で又は加熱
することにより、熱硬化性樹脂は架橋し三次元化しつつ
高分子化する。加熱条件は熱硬化性性樹脂及び硬化剤の
組み合わせに応じて温度及び時間を適切に選択すること
ができ、場合によっては常温において高分子化する組み
合わせを選ぶことが可能である。一般に高温に加熱する
ことにより硬化に必要な時間を短縮することができる
が、多孔質樹脂表面層が複雑な形状である場合は、歪み
や応力集中の発生を防ぐために著しい高温を避けること
が望ましい。熱硬化性樹脂が三次元化し高分子化するに
つれて、有機液体は熱硬化性樹脂から分離し、層の両面
に貫通する細孔を形成する。樹脂の硬化により形成され
る樹脂層は、必要に応じてさらに裏面に多孔質の補強層
を設け、減圧又は加圧することにより細孔内の有機液体
を吸引又は圧出により除去して、多数の細孔空間を有す
る多孔質樹脂表面層とすることができる。
【0008】以下、図面により本発明を説明する。図1
は、本発明の実施の一態様を説明する部分断面図であ
る。基体である模型1の表面に離型剤2を塗布し、その
上に本発明の多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物3を
ドクターブレードなどにより所定の厚さに塗布する。こ
の状態で模型及び塗布された樹脂組成物を加熱条件下に
おき、熱硬化性樹脂を硬化する。熱硬化性樹脂が硬化す
るにつれ、樹脂組成物より有機液体が分離して細孔を形
成する。熱硬化性樹脂が、裏面に(形成の過程では上面
に)補強層形成材料を積層してもその表面状態が変化し
ない程度以上に硬化したのち、裏面(即ち多孔質表面層
の上面)に補強層形成材料を積層する。補強層形成材料
としては、例えば、無機粒子4を接着するに足りる量の
熱硬化性樹脂を混合したものを使用することができる。
多孔質樹脂表面層の表面状態は、熱硬化性樹脂組成物が
硬化した段階ですでに安定しているので、補強層形成材
料の粒子が大きくても、その形状が表面に現れることは
ないので、粒径の大きい粒子を用いて粒子間の間隙を大
きくし、補強層における圧力損失を低減することができ
る。本発明方法によって製造される多孔質樹脂表面層の
通気量は、微細な細孔を有する表面層のみによって支配
され、補強層の通気量に対する影響をなくすことができ
るので、微細な細孔を有する良好な表面状態を保ったま
ま通気量を大きくすることができる。離型剤を塗布した
模型の上の多孔質樹脂表面層の裏面に、無機粒子と熱硬
化性樹脂からなる補強層形成材料を積層したのち、模
型、多孔質樹脂表面層及び補強層を加熱条件下におき、
無機粒子をその接点において硬化した樹脂により接着す
るとともに、多孔質樹脂表面層を完全に硬化する。図2
は、本態様により得られる多孔質樹脂表面層の部分断面
図である。模型1の上に、離型剤2を介して多孔質樹脂
表面層5が形成されている。多孔質樹脂表面層には、熱
硬化性樹脂の三次元高分子化によって分離した有機液体
により、多数の両面を貫通する細孔6が形成されてい
る。無機粒子4は、たがいに接点において硬化した樹脂
により接着され、補強層7を形成している。補強層によ
り補強された多孔質樹脂表面層は、離型剤の効果により
容易に模型より取り外すことができる。模型より取り外
した多孔質樹脂表面層は、表面側又は補強層の裏面側か
ら減圧又は加圧することにより細孔内の有機液体を吸引
又は圧出し、中空の細孔を有する多孔質樹脂表面層を備
えた材料が完成する。この材料は、熱可塑性樹脂の成形
用樹脂型として用いることができる。また、本発明の実
施の別の態様としてエアフィルターがある。即ち、平坦
な台の上に置かれたポリプロピレン製等の離型フィルム
上に多孔質樹脂表面形成用の本発明組成物を膜状に塗布
し、その上にろ紙、不織布等のろ材を積層する。次に、
離型フィルム、樹脂塗膜及びろ材からなる積層体を加熱
条件下に置く。樹脂塗膜は硬化して多孔質表面層を形成
するとともに、ろ材を該表面層に接着させることができ
る。こうして平滑な樹脂の表面層を有し、かつ樹脂によ
り構造体としての強度を備えたエアフィルターを得るこ
とができる。
【0009】本発明の態様を、以下に列挙する。 (1)熱硬化性樹脂、有機液体及び充填剤を含有する熱
硬化性樹脂組成物であって、該有機液体が該熱硬化性樹
脂の硬化前は該熱硬化性樹脂に相溶し、かつ硬化後は相
溶しないものであることを特徴とする平均径が0.01
〜100μmの孔を有する多孔質表面形成用熱硬化性樹
脂組成物。 (2)有機液体が、炭素数14〜22の一塩基脂肪酸又
はヒドロキシ一塩基脂肪酸と炭素数1〜4のアルコール
との脂肪酸エステル、炭素数5〜10のアルキル基又は
炭素数6〜10のアリール基若しくはアルキルアリール
基を有するトリアルキルホスフェート、トリアリールホ
スフェート、アルキルジアリールホスフェート又はジア
ルキルアリールホスフェート、フタル酸又は炭素数4〜
16の脂肪族二塩基酸と炭素数8〜10のアルコールと
のエステル、炭素数2〜24の脂肪酸とポリアルキレン
グリコールの脂肪酸エステル、炭素数8〜24の脂肪酸
とモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノプ
ロパノールアミン又はジプロパノールアミンの脂肪酸ア
ミド、炭素数2〜24の脂肪酸とグリセリン−ソルビタ
ン縮合物のエステル、動植物油、水添動植物油、流動パ
ラフィン及び塩素化パラフィンからなる群から選択され
たものである第(1)項記載の多孔質表面形成用熱硬化性
樹脂組成物。 (3)熱硬化性樹脂、及び硬化前の該熱硬化性樹脂には
相溶するが硬化後の該熱硬化性樹脂には相溶しない有機
液体を含有する熱硬化性樹脂組成物を、厚さ10〜1,
000μmの膜状として硬化することを特徴とする多孔
質樹脂表面層の製造方法。 (4)熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である第(1)項又は
第(2)項記載の多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物。 (5)有機液体がホスフェートである第(1)項、第(2)
項又は第(4)項記載の多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組
成物。 (6)有機液体の含有量が熱硬化性樹脂及び硬化剤の合
計量100重量部当たり5〜50重量部である第(1)
項、第(2)項、第(4)項又は第(5)項記載の多孔質表面
形成用熱硬化性樹脂組成物。 (7)充填剤の含有量が熱硬化性樹脂100重量部当た
り10〜500重量部である第(1)項、第(2)項、第
(4)項、第(5)項又は第(6)項記載の多孔質表面形成用
熱硬化性樹脂組成物。 (8)熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂である第(3)項記載
の多孔質樹脂表面層の製造方法。 (9)有機液体がホスフェートである第(3)項又は第
(8)項記載の多孔質樹脂表面層の製造方法。 (10)有機液体の含有量が熱硬化性樹脂及び硬化剤の
合計量100重量部当たり5〜50重量部である第(3)
項、第(8)項又は第(9)項記載の多孔質樹脂表面層の製
造方法。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 エポキシ樹脂[エピコート828、油化シェルエポキシ
(株)製]100重量部、硬化剤[エピキュアT、油化シ
ェルエポキシ(株)製の脂肪族ポリアミン系硬化剤]20
重量部、オクチルジフェニルホスフェート8重量部及び
カーボンブラック(平均粒径0.2μm)100重量部
を均一に混合した。表面を鏡面仕上げしたステンレス鋼
板にシリコーン系離型剤を塗布し、その上にドクターブ
レードを用いて上記の混合物を厚さ100μmに塗布し
た。ステンレス鋼板を加熱炉に入れ、80℃で2時間加
熱した。ステンレス鋼板及び樹脂層をいったん室温まで
冷却し、エポキシ樹脂[エピコート828、油化シェル
エポキシ(株)製]100重量部、硬化剤[エピキュア
T、油化シェルエポキシ(株)製]20重量部及び平均直
径500μmのアルミニウム粉末2,000重量部を混
合し、樹脂層の裏面に厚さ10mmに積層し、再び加熱炉
に入れて80℃で2時間、続いて150℃で2時間加熱
して硬化を完了した。室温まで冷却したのち、エポキシ
樹脂で結合したアルミニウム粉末からなる補強層を有す
る多孔質樹脂表面層を、ステンレス鋼板から取り外し、
補強層側から減圧して、細孔内のオクチルジフェニルホ
スフェートを吸引除去した。多孔質樹脂表面層は忠実に
ステンレス鋼板の鏡面仕上げを再現し、アルミニウム粉
末による凹凸は全く認められなかった。表面樹脂層及び
補強層を積層した材料の通気量を、表面樹脂層側を大気
圧、補強層側を50Torrとし、両面間に710Torrの圧
力差を設けて測定したところ、36m3(STP)/m2・h
rであった。表面樹脂層を一部剃刀で剥し、走査型電子
顕微鏡にて、1,000倍、10,000倍及び100,
000倍にて表面樹脂層にある無数の細孔を写真撮影し
て孔径を調べた。孔径は0.02〜30μmの範囲に分
布しているが、大部分は0.5〜5μmで、数平均径は
2.5μmであった。 実施例2 エポキシ樹脂(アミノクレゾールトリグリシジルエポキ
シ樹脂)100重量部、硬化剤イソホロンジアミン30
重量部及びエポメートQX−3[油化シェルエポキシ
(株)製の複素環式アミン系硬化剤]30重量部、トリク
レジルホスフェート8重量部、紅花油5重量部、グリセ
リンソルビタン縮合物のリノール酸エステル2重量部及
び水酸化アルミニウム(平均粒径2.0μm)200重
量部を均一に混合した。表面を牛革状のしぼ模様に仕上
げたステンレス鋼板にシリコーン系離型剤を塗布し、そ
の上にドクターブレードを用いて上記の混合物を厚さ8
0μmに塗布した。ステンレス鋼板を加熱炉に入れ、8
0℃で2時間加熱した。ステンレス鋼板及び樹脂層をい
ったん室温まで冷却し、エポキシ樹脂[エピコート82
8、油化シェルエポキシ(株)製]100重量部、硬化剤
[エピキュアT、油化シェルエポキシ(株)製]20重量
部及び平均直径400μmのガラスビーズ2,000重
量部を混合し、樹脂層の裏面に厚さ12mmに積層し、再
び加熱炉に入れて80℃で2時間、続いて150℃で2
時間加熱して硬化を完了した。室温まで冷却したのち、
エポキシ樹脂で結合したガラスビーズからなる補強層を
有する多孔質樹脂表面層を、ステンレス鋼板から取り外
し、補強層側から減圧して、細孔内のトリクレジルホス
フェートを吸引除去した。多孔質樹脂表面層は忠実にス
テンレス鋼板の牛革状のしぼ模様を再現し、ガラスビー
ズによる凹凸は全く認められなかった。表面樹脂層及び
補強層を積層した材料の通気量を、表面樹脂層側を大気
圧、補強層側を50Torrとし、両面間に710Torrの圧
力差を設けて測定したところ、48m3(STP)/m2・h
rであった。表面樹脂層を一部剃刀で剥してサンプルを
得、走査型電子顕微鏡による1,000倍、10,000
倍及び100,000倍の観察写真を撮って孔径を調べ
た。孔径は0.05〜45μmの範囲に分布している
が、大部分は0.8〜7μmで、数平均径は3.5μmで
あった。 実施例3 エポキシアクリレート樹脂[ユピカネオポール8250
M、日本ユピカ(株)製]100重量部、トリオクチルホ
スフェート2重量部、トリクレジルホスフェート9重量
部、カーボンブラック(平均粒径0.2μm)100重
量部、オクテン酸コバルト(6重量%液)0.5重量部
及びクメンハイドロパーオキサイド1重量部を均一に混
合した。表面を鏡面仕上げしたステンレス鋼板にフッ素
アルコール系離型剤を塗布し、その上にドクターブレー
ドを用いて上記の混合物を厚さ100μmに塗布した。
25℃で2時間経過して塗膜を硬化した後、実施例1と
同様にしてエポキシ樹脂で結合したアルミニウム粉末か
らなる補強層をその上に形成し、同補強層を有する多孔
質樹脂表面層をステンレス鋼板から取り外し、補強層側
から減圧して、細孔内のトリオクチルホスフェート及び
トリクレジルホスフェートを吸引除去した。多孔質樹脂
表面層は、忠実にステンレス鋼板の鏡面仕上げを再現し
て平滑であった。表面樹脂層及び補強層を積層した材料
の通気量を、実施例1と同様にして測定したところ、4
0m3(STP)/m2・hrであった。樹脂表面層を一部剃
刀で剥し、小片を走査型電子顕微鏡により、実施例1と
同様にして、表面樹脂層にある細孔の孔径を調べた。孔
径は0.1〜60μmの範囲に分布しており、大部分は
0.8〜8μmで、数平均径は3.7μmであった。
【0011】
【発明の効果】本発明の組成物及び製造方法によれば、
通気量が大きく、しかも平滑性あるいは模型表面の反転
再現性に優れた多孔質表面を容易に短時間で形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の一態様を説明する部分
断面図である。
【図2】図2は、多孔質樹脂表面層の一態様の部分断面
図である。
【符号の説明】
1 模型 2 離型剤 3 多孔質表面形成用熱硬化性樹脂組成物 4 無機粒子 5 多孔質樹脂表面層 6 両面を貫通する細孔 7 補強層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 淳夫 東京都杉並区堀ノ内三丁目29番8号 (72)発明者 水江 俊夫 神奈川県横浜市戸塚区矢部町1394番24号 (72)発明者 五十嵐 和明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化性樹脂、有機液体及び充填剤を含有
    する熱硬化性樹脂組成物であって、該有機液体が該熱硬
    化性樹脂の硬化前は該熱硬化性樹脂に相溶し、かつ硬化
    後は相溶しないものであることを特徴とする平均径が
    0.01〜100μmの孔を有する多孔質表面形成用熱
    硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】有機液体が、炭素数14〜22の一塩基脂
    肪酸又はヒドロキシ一塩基脂肪酸と炭素数1〜4のアル
    コールとの脂肪酸エステル、炭素数5〜10のアルキル
    基又は炭素数6〜10のアリール基若しくはアルキルア
    リール基を有するトリアルキルホスフェート、トリアリ
    ールホスフェート、アルキルジアリールホスフェート又
    はジアルキルアリールホスフェート、フタル酸又は炭素
    数4〜16の脂肪族二塩基酸と炭素数8〜10のアルコ
    ールとのエステル、炭素数2〜24の脂肪酸とポリアル
    キレングリコールの脂肪酸エステル、炭素数8〜24の
    脂肪酸とモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
    モノプロパノールアミン又はジプロパノールアミンの脂
    肪酸アミド、炭素数2〜24の脂肪酸とグリセリン−ソ
    ルビタン縮合物のエステル、動植物油、水添動植物油、
    流動パラフィン及び塩素化パラフィンからなる群から選
    択されたものである請求項1記載の多孔質表面形成用熱
    硬化性樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006030695A1 (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Nitto Denko Corporation 多孔質体の製造方法、多孔質体、反射防止膜、反射防止シートの製造方法及び反射防止シート
JP2010058062A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Sumitomo Electric Ind Ltd フッ素樹脂多孔膜、その製造方法及びフィルター
JP2010535183A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 クローダ インターナショナル パブリック リミティド カンパニー ポリグリセロール誘導体

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JP2010535183A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 クローダ インターナショナル パブリック リミティド カンパニー ポリグリセロール誘導体
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